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── 現在:中央カフェ ──
[ 中央カフェで十分休憩を堪能した卯木は、 島に来た直後に渡されたアポロを取り出した。>>0:@0
モナリザというサポートロボットが 言っていたことを思い出しつつ スルスルと操作していたら、 唐突にメッセージが届いた。>>0:258
サカリという名は聞き覚えがある。 彼が兎坂庵に来店したことがあったかどうかは 記憶に怪しいが、 煙崎るくあの口からその名前を聞いた 覚えはあった。 ]
(4) 2023/11/17(Fri) 00時頃
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[ もっとも、そのときに友達と言っていたのか、 彼氏と言っていたのか、 先輩と言っていたのか覚えていないため、 卯木の記憶力は怪しいものがあるが。
何はともあれ、メッセージが来たタイミングも その内容も不意打ちのようなもので、 少々面食らった卯木であったが、 密星以外の誰とも話せず 人恋しいと思っていたタイミングだったため、 そのメッセージに返信することにした。 ]
(5) 2023/11/17(Fri) 00時頃
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[ メッセージを送った後、 再びアポロを操作する卯木であったが、 招待客の欄に書かれた書かれた名前を見て>>0:239 まだろくに会話していない人が多いなと 改めて気づいた卯木は、 先ほどメッセージを送った坂理も含めて、 一斉送信でメッセージを送ることにした。 ]
(6) 2023/11/17(Fri) 00時頃
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まあ、こんなもんかな。
[ 無事にメッセージを送った後は、 とりあえず、他の招待客が 中央カフェまでやってくるか、 または、何かしら連絡をくれるのを待とうかと、 しばらくはこのカフェで待機するつもり。 ]*
(7) 2023/11/17(Fri) 00時頃
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── 現在:中央カフェ ──
なるほど。ナカムラさん。 煙崎さんにはなかなか派手なお知り合いがいた、と。
[ アポロがメッセージを受信したことを告げると、>>11 卯木は早速文面と画像をチェックする。
ナカムラという名で煙崎るくあの関係者として 卯木がすぐに思いつくのは、 歌舞伎役者の中村 綺羅之介だ。 煙崎るくあの推しだということで、 お客様との話題になればと思って、 何度か彼が出演するテレビは見たことがあった。 ]
(27) 2023/11/17(Fri) 01時頃
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[ しかし、卯木は黒髪姿や>>0:149 舞台に立った姿の彼しか知らず、 ましてやサングラスも掛けていたから、 まさかこのナカムラが 彼と同一人物だとは思わなかったのだった。 ]
(28) 2023/11/17(Fri) 01時頃
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……海透さんは、まだ高校2年生なんですね。
[ それから、アポロに再びメッセージが届く。>>16
まだ未成年の煙崎るくあの友達。 子供なのに、こんなことに巻き込まれて 本当に災難だな、と 海透の事情も知らない卯木は、 ただただ同情するだけだった。 ]
(31) 2023/11/17(Fri) 01時頃
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菊水さんは縁先さんの先生だったのですね。 観覧車は夜に乗っても 雰囲気が出るかもしれません。
[ それから、菊水からもメッセージが届く。>>22
宇宙をイメージしたテーマパークなら 夜にはライトアップされて、 観覧車の窓から外を眺めると、 まるで星空の中を浮かぶ感じにならないかと 卯木は期待しているのだが、はてさて。 ]
(32) 2023/11/17(Fri) 01時頃
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なるほど。 キャンディさんは動画配信者さんなんですかね。
[ キャンディから届いたメッセージは、>>19 文面からすると動画配信者のようだが、 あいにく、卯木はあまりそういった情報は詳しくなく、 キャンディの動画は今まで見たことがなかった。
けれど、いつか見ることもあるかもしれないと、 書かれているアドレスはスマホのメモ帳に記入する。
とまあ、こんな感じで届いたメッセージに対して 独りで感想を零しながらも、 まだまだ卯木は 中央カフェに居座る気満々であった。 ]**
(33) 2023/11/17(Fri) 01時頃
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── 現在:中央カフェ ──
[ キャンディから届いたメッセージを開く際、 一瞬だけ『クロス』という文字が見えた気がした。 本名ということもあり得るが、 もしかしたら別の意味もあるかもしれない。
例えば、黒酢やcross、clothなど。 と思考を飛ばしながら、 密星から届いたメッセージを開く。
丁寧な文面と共に、 撮るのに悪戦苦闘したような写真を見れば やはり彼女は箱入り娘なのではなかろうか>>0:114 というイメージを卯木は強めたのだった。 ]
(44) 2023/11/17(Fri) 10時半頃
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[ それから、坂理から届いたメッセージを開く。 個別に届いたものからも、 一斉送信で届いたものからも 坂理の情報はほとんど明らかでなく 名前と大学生であること、 文面からおそらく男性であるのだろう ということしか分からない。
自身の情報を話さないというのは 一見怪しい行動と思われるが、 卯木が知る限りでは、あのホログラムが出て以降 一番最初にコンタクトを取ってきたのは この坂理という青年だった。 ]
(45) 2023/11/17(Fri) 10時半頃
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[ 招待客を探る姿勢という意味では、 なかなか悪くない動きではあると思う。
もっとも、その探る相手は 煙崎るくあの殺害犯なのか、 それとも、実は招待主の方なのか── ]
(46) 2023/11/17(Fri) 10時半頃
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[ メッセージを送った後、 ふいに煙崎るくあから 坂理の名前を聞いた日のことを思い出す。
その日の煙崎るくあは男性連れで来店したが、 入り口で別れてしまった。>>40 彼のことは遠目からチラリと見ただけだが、 随分と整った顔つきだなと思った記憶がある。
「次はご一緒できるといいですね」 と煙崎るくあに話しかけた時に、 坂理のことを話したのだったか。 ただ、やはりどういった関係性だと言ったかまでは 覚えていないし、 そもそも煙崎るくあの口からは、 『坂理くん』という言葉しか出なかったかもしれない。 ]
(47) 2023/11/17(Fri) 10時半頃
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煙崎さんの交友関係は、 随分と広かったようですね。
[ 先ほど画像で見た派手な風貌のナカムラといい、 遠目から見ただけで容姿端麗と分かる この坂理という青年といい、 ここの招待客は多種多様に思う。
人間関係のトラブルがあっても不思議でないな、 などと思いつつも、 卯木はグラスに残っていた 特製クリームソーダをごくりと飲み干した。 ]**
(48) 2023/11/17(Fri) 11時頃
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── 中央カフェ ──
[ 坂理から個別メッセージが届く。>>56 彼が言うには、煙崎るくあと彼は 恋人同士だったとのこと。
なるほど。パッと見ただけの印象であれば お似合いの二人だったのかもしれない。 けれど── ]
(70) 2023/11/17(Fri) 14時半頃
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その割に、煙崎さんからは 恋愛事の相談はされませんでしたね。
[ 柔和な印象で人当たりのいい卯木は 店のお客様からよく相談を受ける。
旦那の愚痴を聞かされたり、 恋人へのプレゼントについて相談されたり そういったことはしょっちゅうあったのに、 煙崎るくあからは そういったことをされた記憶が卯木にはなかった。
まあ、恋愛に興味がないと公言していたため、>>0:59 「こいつに相談しても無駄」と判断された可能性も もちろんあるのだが。 ]
(71) 2023/11/17(Fri) 14時半頃
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[ いずれにせよ、煙崎るくあには 卯木は従弟のお供えのことで頼り切りだったのに、 こちらから彼女に対しては あまり手助けできていなかったのではないかと思うと、 卯木は自身の不甲斐なさに苦笑した。 ]
(72) 2023/11/17(Fri) 14時半頃
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[ それから、坂理に個別メッセージを返す。
あの日、彼が急に帰った理由など>>59 卯木は察することができなかったから、 もし無事にこの島から脱出できたなら、 きっと彼は店に来てもらえるだろうと信じている。
あとは、いい加減中央カフェから 別の場所へ移動しようと思い、 どうしようかと思案する。
観覧車は夜に乗ってもいいと思ったが、>>32 一度昼間に乗って、島全体の様子を 高い場所から眺めるのもいいかもしれない。 運が良ければ、 何か脱出手段が見つかる可能性だってある。 ]
(73) 2023/11/17(Fri) 14時半頃
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[ 煙崎るくあを殺害した犯人が死ねば この島から脱出できると妄信するのは 卯木には危険なような気がした。
なぜなら、殺害犯を断定できるのか 確信が持てないし、>>0:166 なにより、招待客がそう何日も音信不通で 行方不明になったなら、 場合によっては、復讐が完遂する前に 警察がこの島に突入する可能性だってある。
だが、その可能性は招待主も百も承知で、 確実に殺害犯を仕留めるために、 招待主は初めから脱出手段を用意しておらず、 招待客を皆殺しにするために 何か仕掛けを施している可能性だってあるのだ。 ]
(74) 2023/11/17(Fri) 14時半頃
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[ アポロで一斉送信のメッセージを送る。
この状況でなくても嫌がるだろうに、 殺人犯かもしれない男と 狭いゴンドラで2人きりになるのは かなりの苦痛だとは思うから、 別のゴンドラに乗ることを提案してみたが、 はたして菊水は同行を許してくれるだろうか。 ]**
(75) 2023/11/17(Fri) 14時半頃
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── 中央カフェ ──
[ 坂理から届いたメッセージは、>>87 必ずしも生きて生還できるわけではないことを 示唆していた。
もちろん、卯木だって その可能性を考えていないわけではないが、 いきなり死ぬ可能性を突き付けると、 相手の反応が好ましくないものになりそうで、 卯木はどうしても憚られてしまったものだから。 ]
(100) 2023/11/17(Fri) 22時頃
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大学生とのことだけれど、 随分と現実的な子みたいだね。
[ それに、なかなか豪胆な性格のように思える。 まあ、こういった性質の人間相手であれば、 こちらも余計な気を遣わなくてもよさそうで、 卯木には幾分か好ましく思えたけれども。 ]
(102) 2023/11/17(Fri) 22時頃
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[ 縁起でもないかもしれないなんて、 特に気にも留めていない文面で 卯木は坂理にメッセージを送り、 中央カフェの席から立ちあがった。 ]*
(104) 2023/11/17(Fri) 22時頃
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── →観覧車 ──
[ 園内をぶらぶらと歩いていると、 アポロがメッセージが届いたことを告げた。>>81
菊水は同行を許可してくれたどころか、 どうやら煙崎るくあの話をするのなら、 同じゴンドラに乗っても大丈夫らしい。
丁寧な文章とは裏腹に、 この菊水という人物も坂理と同様 豪胆な性格をしているのかもしれない。
そんなことを考えながら、 卯木はメッセージを送りつつ、 観覧車へ向かって足を動かした。 ]*
(111) 2023/11/17(Fri) 22時頃
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── 現在:観覧車前 ──
[ はたして、その場所に 既に菊水が到着していたかどうか。 もし、すでに到着していたら、 お待たせしたことをお詫びの上、 卯木は菊水のもとへと駆け寄っただろう。 ]
ああ、すみません。 積もる話はたくさんあるとは思いますが、 ゴンドラが頂上付近になりましたら、 アポロで2、3枚写真を撮ってもかまいませんか?
園内の様子を高い場所から画像に収めておきたくて。
(112) 2023/11/17(Fri) 22時頃
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[ ゴンドラ内で煙崎るくあの話をするなら、 じっくりと外を眺めるわけにもいかず、>>73 かといって、話の腰を折って 勝手に写真を撮るのも失礼にあたると思うから、 失礼を承知で尋ねてみる。
まあ、もしやめてほしいということなら、 卯木が再び観覧車に乗ればいいだけだから 断ってくれても全然構わないのだが。 ]*
(113) 2023/11/17(Fri) 22時頃
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── ナカムラさんからのメッセージ ──
[ それはいつ届いたメッセージだったろう。>>114 第一印象は派手な人というイメージだったが、>>27>>28 文面を見れば、人懐っこく どこか可愛らしい印象が見受けられる。
そして、卯木は全く気付いていなかったが、>>0:13 煙崎るくあもご多分に漏れず、 兎坂庵の写真を撮っていたらしい。
卯木にとっての煙崎るくあは 随分と大人びた少女のように見えていたが、 実際は普通の女子高生らしい一面もあったのかと、 今更ながら知った事実に驚きながらも、 メッセージを返信した。 ]*
(115) 2023/11/17(Fri) 22時半頃
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── 現在:観覧車 ──
ありがとうございます。
[ 菊水が外の景色の写真を撮ることを 快諾してくれたことに感謝しつつ、>>116 卯木は菊水と共にゴンドラの中へと乗り込み、 座席に腰を下ろした。 ]
はい。私は兎坂庵という和風喫茶のオーナーです。 まあ、オーナーといっても、一から建てたのでなく 祖父母から引き継いだだけですが。
ああ、それで煙崎さんの話ですね。 学校の先生やお友達と店に来ることはありましたが、 一人でご来店されることが多かったですね。
(121) 2023/11/17(Fri) 23時頃
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坂理さんは……一度煙崎さんと来店されましたが、 そのときは店の入り口で別れたようで、 私の記憶する限りでは、 それ以来は二人で来店されたことはありませんね。
[ 坂理とのことについては、>>40>>47 彼はアポロでは大学生としか名乗っておらず、 あまり他人が言及していいものなのか悩んだが、
今は殺人犯と島に閉じ込められており、 招待主からも命を狙われているかもしれないという 緊急事態なことを考慮したのと、 菊水の話しぶりから、 彼と煙崎るくあが親しい間柄だと 知っているようだったから、 卯木は正直に話すことにした。 ]
(123) 2023/11/17(Fri) 23時頃
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私にとっての煙崎さんは、 随分と大人びた子だなという印象でした。 一人で来店されて、ほうじ茶と大福を頼み、 中庭の和風庭園をよく眺めておいででしたね。
[ 実は年相応の面もあったというのは、>>115 この島に来て初めて知ったのだが。 ]
あと、優しいところもあったんです。 色々と私の相談事にも乗ってくださって。
[ 従弟の事故については、 どんな相談をしたか問われれば 卯木は答えるつもりだが、 あまり楽しい話でもないため 自分から話すつもりはなかった。 ]
(125) 2023/11/17(Fri) 23時頃
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