人狼議事


35 忙しい人のための手紙村(宇宙編)

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【人】 地下軌道 エフ

―― 宇宙のどこか ――
[目の前で泣きじゃくる小さな女の子。
 その柔らかい薄茶色の髪を
 壊れ物を扱うようにやさしくなで、
 大きな目に湛えられた、
 またこぼれ落ちそうになっている
 目元の雫を指先でそっとぬぐってやる。]

 泣くなよ、またすぐ会えるだろ?
 ほら、これを俺だと思って持ってな。

[そう話しかける俺の声はやわらかく
 今よりも少し高い。
 嬉しそうな少女の笑顔がまぶしくて
 照れ隠しにまたくしゃくしゃと頭をなでた。]

(0) rinco 2024/04/11(Thu) 17時頃

【人】 地下軌道 エフ

[ああ、そういえば。
 全寮制高校(ボーディングスクール)に
 通うことになった時、
 離れるのを嫌がって泣いていたヨーコに
 クマのぬいぐるみをあげたっけ。
 その時の夢だ。

 結局、2年で学べることは学べたから、
 またすぐに戻ってきたが。

 地球を発つ時には、あのころみたいに泣いては
 くれなかったな。
 それでも何か渡していれば、
 もう少し元気に過ごしていたんだろうか。**]

(1) rinco 2024/04/11(Thu) 17時頃

【人】 地下軌道 エフ

―― 地球の周回軌道上 ――
[ふっと目が覚めた。
 一瞬ここがどこだかわからなくなるが、
 窓の外がどこまでも続く暗い世界なことに、
 ああ、まだ宇宙にいたんだったと気づいて身を起こす。]

「おはよう。
 あら、エルド。なんだかご機嫌ね?」

[睡眠用区画(スリープ・コンパートメント)から
 居住用区画に移動しようと扉を開けば
 俺よりも先に起きていたらしい同僚が
 驚いたような声をかけてくる。]

 そうか?
 いつも通りだが。

[どちらかというと寝起きは悪いほうだという自覚がある。]
 

(12) rinco 2024/04/12(Fri) 23時半頃

【人】 地下軌道 エフ


「だってアナタ、なんだかうれしそうよ?」

 そりゃあ、
 ……、夢見がよかったからかもな。

[ふっと息を吐くように笑みながら、
 ポケットからいつものスティックキャンディーを
 取り出す。
 その拍子に腕が携帯端末にあたり、
 ふわりと宙に浮かんだ。]

「あら、なぁにこれ。猫?」

[端末につながれたストラップと、
 その先にふわふわと浮いている黒猫のぬいぐるみに、
 面白いものを見つけたとでも言いたげな
 視線をこちらに向けてくる。]

(13) rinco 2024/04/13(Sat) 00時頃

【人】 地下軌道 エフ


 あー、そうだな。猫だが?

「アナタの趣味じゃなさそうね。
 誰かからのプレゼント?」
「えっ女の子から!?」

[ああ、もう一人うるさいのが来た。]

 いや。勝手に荷物に忍び込んでたんだ。
 保護して、持ち主に返そうとしてるトコ。


[宙に浮かんだ携帯端末を手に取り、
 黒猫も一緒にポケットにそっとしまい込む。]

(14) rinco 2024/04/13(Sat) 00時頃

【人】 地下軌道 エフ


「ふふ。それじゃあ丁重に扱わないとね」
「ねぇ、誰から!?誰からもらったやつ!?」

 うるせー、ほらもうそろそろ大気圏突入の準備だろ。
 コックピットにいくぞ。

[船の外へと目を向ければ、
 出発直前にあいつに送った写真と同じ
 我らが故郷が、真っ暗な宙に煌々と浮かんでいる。
 あの時よりもまぶしく見え、その青さが目に沁みた。]

 あと4時間後には地球だ。
 帰ったら最初に何を食いたいかでも考えとけよ。

「俺はピザ!!」
「私は何にしようかしら」
「あの原生生物おいしかったな……」

[騒々しい船内のやりとりに苦笑を浮かべ、コックピットへと座った。]

(15) rinco 2024/04/13(Sat) 00時頃

地下軌道 エフは、メモを貼った。

rinco 2024/04/13(Sat) 10時頃


【人】 地下軌道 エフ

―― 自宅 ――
[短い連絡をしたが、返事をちらちらと気にしている
 うちに家についてしまった。
 久々に目にした家の外壁は塗装をやり直したのか、
 出発時よりも綺麗になっている。]

「あら、おかえりなさい」

[と、すぐ近所にでも行っていたかのように
 当たり前に出迎えてくれる母親に安心するとともに
 薄情な親だなと笑った。

 たまに連絡はしていたし、
 俺なら必ず帰ってくると信じていたらしい。]

(18) rinco 2024/04/13(Sat) 14時頃

【人】 地下軌道 エフ

[ヨーコが来ていることと、
 俺の部屋にいるはずだけど、
 今は随分静かだから寝ているかも、
 なんてことを聞いたから
 なるべく音をたてないようにそっと自室の扉を開け]

[ようとしたときに、不意に端末が着信をつげ。
 送り主に笑みを浮かべる。]

 …………

[が、続いた内容に凍り付いた。**]

(19) rinco 2024/04/13(Sat) 14時頃

【人】 地下軌道 エフ

[帰ったらなんて声をかけよう。
 どんな顔をするだろう。
 それから、あの時、聞き取れなかった
 通信の続きを教えてもらおう。>>-2:17
 そんなことを考えながらの
 帰路は楽しいものだった。
 今の今までは。]

 ……、

[もう一度手元の端末をみる。
 告白されたと書いている。間違いない。
 そしてぽそりと、部屋の中から聞こえてくる
 つぶやくような独り言。>>17
 端末につながれた黒猫が
 せせら笑うようにこちらをみて揺れている。]

(22) rinco 2024/04/13(Sat) 22時半頃

【人】 地下軌道 エフ


 はぁー……、

[よくない。実によくない。
 心の底からこみあげてくる
 ドロドロした感情をどうにも抑えきれず 
 ボサボサの頭をかきむしりながら、
 一度大きく深呼吸する。

 落ち着け。こういう時は素数を数えろ。
 2、3、5、7、11、……

 たっぷり45(0..100)x1秒は経ってから、
 意を決して部屋のドアを開く。]

(23) rinco 2024/04/13(Sat) 22時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[ドアを開けば部屋の中、ヨーコは俺のベッドの
 上でのんきに寝ころんでいた。
 人の気も知らないで。]

 なんだ、誰かと思ったらヨーコじゃないか。
 久しぶりだな。

[なんでもないような声音で、にっこりと(俺なりの)
 笑顔らしきものを張り付けてみてはいるが、
 うまくいっているのかどうかは
 自分じゃよくわからん。
 
 恋人でも夫でもなんでもない。
 俺に怒ったり何か言う権利なんてない。
 もし彼氏ができたなら喜ばしいことだ。
 祝福してやらないとな。]

(24) rinco 2024/04/13(Sat) 22時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[素数の合間に考え、
 そうは思い直したものの。
 ダメだな、まともに顔が見れない。]

 で?

[どさっとベッドに腰かけ、]

 マックスって誰なんだ?

[できるだけ平静を装った笑顔でそう尋ねた。**]

(25) rinco 2024/04/13(Sat) 22時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[5年……いや、6年か?
 それほど時間がたっているというのに
 俺の部屋は地球を発った時と
 さほど変わらず、綺麗に整えられていた。

 腰掛ければベッドはギシリと音を立てて
 沈み込み、そのうえでヨーコは
 なんだか寝ぼけたような声をあげた。>>27
 宛先誤送信してくるぐらいなんだ、
 多分、きっと寝ぼけているんだろうが。]

 へぇー。そうか。
 好きですってね?
 ふーん。
 
[平常心、平常心。
 そう唱えながら話す声は、
 自分で思っているよりも数段低い。]

(30) rinco 2024/04/14(Sun) 00時半頃

【人】 地下軌道 エフ


 あ、おい、コラ。
 どこに頭のせて、

[まだ寝ぼけているのか、
 膝の上にずしりと頭をのせられる。]

 ったく、

[文句はいいつつも、無防備な笑顔を向けられれば、
 どかせる気もさらさらおきなくて。
 しょうがない、という言葉を飲み込み、
 息を一つはいて、ずり落ちた眼鏡を
 どけようとそっと手を伸ばせば、
 聞こえてきた声に今度は俺の眼鏡がずり落ちそうになった。]

(31) rinco 2024/04/14(Sun) 01時頃

【人】 地下軌道 エフ


 ……、
 言ってたな?

[もちろん覚えてる。
 それに俺が、

『ヨーコがもっとずっと大きくなって、
 それでも俺のことが好きだっていうなら
 その時は結婚してもいいぞ』

 なんて偉そうな返事をしたことも。
 ヨーコはずいぶん小さかったから、
 忘れていると思っていたが。]

 で?
 その約束を守ってくれるのか?

[ヨーコの眼鏡をサイドテーブルに置いて、
 そっとそのやわらかい髪をあの頃のように優しく撫でた。*]

(32) rinco 2024/04/14(Sun) 01時頃

【人】 地下軌道 エフ

[頭を撫でていれば、すりすりと摺り寄せられ
 ふわりとシャンプーのいい匂いがした。
 コイツは……わかっててやってるのか?]

 お前……、
 あのなぁ、まだ寝ぼけてるのか?

[一刻も早く帰りたかったから、
 本来地球に帰ってからやるはずだった
 データの解析結果の研究やら
 報告書の作成やらを、
 全部宇宙にいる間に済ませたんだ。

 おかげで一か月も前倒しできたんだから、
 ここに俺がいるはずない、
 と思っていても不思議ではない、のか?]

(36) rinco 2024/04/14(Sun) 10時半頃

【人】 地下軌道 エフ


 ん、どーした?

[どこか焦点のあってない目で手招きされれば>>33
 そっと顔を近づけた。

 まだ夢見心地で、どこか下っ足らずな喋り方で
 紡がれていくヨーコの言葉に、ただ黙って耳を傾ける。
 途中からどんどんと潤んでいく瞳をじっと見ていれば
 顔をそむけられてしまった。なぜだ。
 それでも、ちゃんと聞こえる少しくぐもった、
 今にも泣きだしそうな声音に胸が痛くなる。]

(37) rinco 2024/04/14(Sun) 10時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[小さく相槌を打ちながらきいていたが、]

 …………うんっ!?

[最後のセリフが耳に届けば、>>35
 思わず変な声が出た。
 たまらず頭をなでていたのとは逆の手で
 拳をつくり、額を押さえる。

 コイツはどうしてこう可愛いことを、
 俺の部屋で、
 俺のベッドの上で、
 俺の膝の上で言うんだ?]

 はあぁー…………

[こみあげてくるいろんな感情を、
 深く深いため息とともに吐き出す。]

(38) rinco 2024/04/14(Sun) 10時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[いいか、落ち着こう。
 相手は寝ぼけている。
 情欲に流されてはいけない。

 駄々をこねる子をあやすような手つきで
 頭をなでながら、何と言おうか考える。]

 ヨーコ、
 いい子で待っててえらかったな。
 たくさん待たせて悪かったよ。

 ……それから、

[俺の膝に頭を押し付けているから
 顔を見ることはかなわないが。
 耳元に顔を近づけた。]

(39) rinco 2024/04/14(Sun) 10時半頃

【人】 地下軌道 エフ

[伝えたあと、気恥ずかしくなって、
 また息を一つ吐き出した。

 こんな夢うつつの状態で、
 ちゃんと聞こえているのかはよくわからないが。
 
 まぁ。
 届いていなかったらまた何度だって言ってやろう。
 これからはすぐ傍にいられるのだから。*]

(40) rinco 2024/04/14(Sun) 11時頃

【人】 地下軌道 エフ

[ヨーコの間延びした
 甘えた声が心地よく鼓膜をくすぐる。
 次いで持ち上げられた顔は
 輝かんばかりの笑みで彩られていて、>>41
 うしかい座の二重星を思い出させる。

 薄く浮かんでいた笑みは、
 続けられたさらに甘えた声音に>>-126
 またぴしりと固まった。

 コイツは、本当に……。
 人の気も知らないで。]

(43) rinco 2024/04/14(Sun) 19時頃

【人】 地下軌道 エフ


 はぁ〜〜〜〜〜……
 お前なぁ……、

[この部屋に来てから何度目かになる
 呆れと自制の入り混じった息を吐きだしていれば、
 くすぐられるようなキスを浴びせられたから。

 膝の上から伸ばされていた手をとって、
 ヨーコの上体を起こして。
 膝の上に座らせるような形で
 抱き寄せた。]

(44) rinco 2024/04/14(Sun) 19時頃

【人】 地下軌道 エフ


[ヨーコの頬に骨ばった己の手のひらを
 そっと添わせて。
 なんのための確認なんだか、
 返事を聞く前に強引に唇を奪う。

 一回じゃとても物足りなくて、
 二回、三回と繰り返して。

 何度目かのキスをして、
 ようやく唇が離れ、ぎゅっと抱きしめた頃には、
 ヨーコの目は覚めただろうか?*]

(45) rinco 2024/04/14(Sun) 19時頃

【人】 地下軌道 エフ

[数年ぶりにふれたぬくもりが愛おしくて、
 膝の上に乗っている確かな重みと、
 目の前のヨーコの蕩けたような表情と
 さっきも香ったシャンプーの匂いに眩暈がしそうだ。

 ヨーコの唇を貪るように吸い付いて
 どんどんと息があがっていくヨーコの姿に
 俺自身も煽られて、呼吸がどんどん荒くなっていく。]

 ははは、目が覚めたか?

[ようやく離れ、少しのぼせたような表情の
 ヨーコから間の抜けたセリフが聞こえてきた。>>48

(49) rinco 2024/04/14(Sun) 21時頃

【人】 地下軌道 エフ

[ヨーコに、欲しいものを考えておけと、>>-39
 そう言っていたのも思い出し。
 いーーーーっぱい、と言っていたんだから>>-126
 きっとまだまだ足りないだろうと
 額に、鼻に、瞼の上に、頬に、
 少しずつ位置をかえキスを落としていたら、
 本物かと問われ。]

 お前ね……。
 本物に決まってるだろ?

 というか、ヨーコ、
 ちょっと一つ確認しておきたいが……、
 まさかマックスには
 あんな甘えた声だしたりしてないだろうな?

[腕の中に閉じ込めたまま、
 その顔をよく見ようとのぞき込む。]

(50) rinco 2024/04/14(Sun) 21時頃

【人】 地下軌道 エフ

[それから、忘れないうちにもう一つ。]

 駅前通りの新作パフェなら
 俺が連れて行ってやるから。

 いかないでくれないか?
 マックスとは。

[こんなこというのは情けないって?
 わかってるが、背に腹は代えられない。]

(51) rinco 2024/04/14(Sun) 21時頃

【人】 地下軌道 エフ

[頬を膨らませるヨーコがかわいくて。>>56
 愛おしさに目を細めながら、抱きしめる腕に力をいれ、
 こつんと額を合わせるようにして、
 喉の奥でくつくつと笑う。
 それからマックスについて尋ねればヨーコは
 驚いたように目をぱちくりさせた。]

 ……録音しときゃよかったよ。
 つい10分前には、あまーい声で、
 よーこはエフにぃのことだーいすき、
 エフにぃのおよめさんになるー!
 なんて言ってたというのに。

[少し脚色して、ほんの数分前の
 自分の様子について伝えてやった。]

(61) rinco 2024/04/14(Sun) 23時頃

【人】 地下軌道 エフ

[っていうか。
 本当に覚えてないのか?
 あんなにはっきり喋っていたというのに?
 他の男の前でやっていたら本当に恐ろしい。]

 ただの男友達……?
 そりゃあ心配するにきまってるだろ。
 告白されたなんて聞いたら。

[できるだけ平静に、と思っていたのに
 口からこぼれ出た自分の声は少し低く。
 背中をたたくヨーコの手に、
 なんで俺がなだめられているんだ?
 と疑問符が頭に浮かぶ。]

(62) rinco 2024/04/14(Sun) 23時頃

【人】 地下軌道 エフ


 あー……
 とにかくだ、ケイトと行くのはいい。
 だが、マックスが来るならやめてくれ。
 もしくは、俺も行く。

[我ながら無茶苦茶な要求だとは思いつつ。
 自分で思っているよりも嫉妬深い男だったんだな、
 と新たな一面に気づいて内心苦笑する。

 それから。]

 ん、どーした?

[改めて名前を呼ばれれば、少し背筋を伸ばして
 一言も聞き漏らすまいと耳をそばだてる。
 俺の肩口に顔をうずめるヨーコの髪が
 かすかに頬にあたってくすぐったい。]

(63) rinco 2024/04/14(Sun) 23時頃

【人】 地下軌道 エフ

[そういって、もう一度、今度は深めにキスをして。
 少し空いた歯の隙間から舌をさしいれ、
 長期の禁煙やらで口さみしかったのもあいまって、
 もっと欲しくなって味わうように貪った。
 
 まぁ。
 さっき遠慮しないとは言ったが、
 最後まで致すつもりは毛頭ない。
 ほどほどで止めないとな、とは思っている。

 けど、もう少しだけいいだろ?
 なんてたって6年ぶりなんだから。**]

(64) rinco 2024/04/14(Sun) 23時頃

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