16 魔界のミッドウィンター祭【R18】
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[後は一人でとの言葉に、青年は頷き、改めて一礼する。>>1:39]
『では、祭をお楽しみ下さい。』
[辞去の言葉を述べて青年は背を向けるが、何を思ったかふと振り返った。]
『そうそう。 秘密ですが、魔王様の肉球はとても柔らかいんですよ。』
[脈絡もなくそんなことを告げて、今度こそ去って行く。 あるいは、どこかに猫の気配を感じ取ったのかもしれない。**]
(0) 2021/12/18(Sat) 01時頃
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肉屋 ニールは、メモを貼った。
2021/12/18(Sat) 01時頃
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[去り際にかけられた言葉>>0に首を傾げる。 獅子の身体をしておられるから肉球はあるだろうが、なぜ私にそれを? そして従者に肉球をぷにぷにされる魔王の図を想像して、確かにこれは秘密にしなければならないと思った。]
……あ、すみません。こちらを預かっていただけますか? 貴重な魂が入っておりまして、食べたがる魔物もいるようなので、厳重にお願いしたいのですが。
[疑問点はひとまず置いておいて、当初の目的を果たそうと老人のような妖精に話しかける。 『寄越しな』と不機嫌そうな声と共に差し出された皺苦茶の手に、魂の入った瓶を渡した。*]
(1) 2021/12/18(Sat) 10時半頃
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[ここに至っても、天使はまだ噛みついて抵抗してくる。 痛手ではなかったので、気にせずそのまま運んでいった。
三つ足の疾駆と跳躍は、なおも速度を増す。 周囲の風景が流れるほどの速さに至って、最後の跳躍でふいと姿を消した。
空間を渡って消えた後には、数本の光る毛が舞うばかり。]
(2) 2021/12/18(Sat) 19時頃
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― 祭会場 ―
[既に熱気が最高潮に達している万魔殿の広場に、日輪の獣はふらりと姿を現した。 前夜祭のときよりも大柄な獣人の姿で、仕立ての良い衣服に身を包んでいる。 白い毛並みにダークグレーのジャケットと白のシャツは映えたが、肩から提げた袋が全体を異様なものに、ある意味では魔界の紳士らしく見せていた。
肩に斜めがけされている革袋は人間ひとりが余裕で入る大きさで、実際、袋の口から顔だけ出した状態で天使が詰め込まれていた。
持ち帰ったはいいものの、住み処に置いておくといろいな意味で危険そうなので、せっかくだから一緒に祭見物に連れてきたというところだ。
捕獲する時に負わせた傷は、天使がそれを許すなら、あるいは意思表示できない状態になっていたなら、手当されているはずだ。*]
(3) 2021/12/18(Sat) 19時頃
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― 祭会場 ―
[ その状態に陥るまで、天使がどれだけ抵抗したかは割愛する。 手当はおろか、手の届く範囲に近づくことも認めはしなかったが、彼のねぐらにいる間に、翼の再生はしないまでも、傷の悪化は止まっていた。
天使本来の治癒力が働いたのだ。 その意味を── しばし天使は思案するようであった。]
(4) 2021/12/18(Sat) 19時半頃
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[ そうして紆余曲折なり手練手管なり格闘なりがあって、天使は文字通り、手も足も出ない状態で魔界に運び込まれる。
深部に潜るにつれ、空気は混沌としてきた。
熱気、甘い匂い、血臭、呻き声、香辛料、切れ切れの音楽── そういったものが押し寄せてきて、瘴気さながらだ。
天使は目を瞑り、頭の中で聖句を繰り返す。*]
(5) 2021/12/18(Sat) 19時半頃
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[今は天使もおとなしくしているが、出かける前はそれはまあ大ごとだった。 遅れてきたのは、そんな理由もある。
飲んで騒いだり、遊興に耽る魔物たちの間を抜けていった。 中央に座す魔王の前に出て、昨晩の狩りやこの宴の盛況を喜んで挨拶の言葉とする。 魔王の前を退けば、あとは祭の空気を味わいにふらりと歩き出した。]
食べるか?
[豊富に並ぶ料理を摘まむついでに、天使に勧めてみたりもする。 血の滴るような肉――は拒否されることが明白だったので、スライスされて並んでいたリンゴでも。*]
(6) 2021/12/18(Sat) 22時半頃
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[ 運ばれた先で展開しているのは、想像すらしたこのない宴の有様だった。
そこかしこに天使の気配を感じるけれど、その相手は白骨のような枝に吊るされていたり、魔性と変わらぬ格好であったりして、意思の疎通を図ることができない。
群れの一部であった頃は、すべての情報が、すべての指令が、瞬時に行き渡ったものだ。 群れ全体が己が肉体と差異なく感じられた。 何をするにも迷いはなく、遠くまで力を及ぼすことができた。
けれど、今は、偉大なる組織力から切り離されてひとりだ。 自分がどうすべきかすらわからない。
ひどく小さく華奢になってしまった気分に苛まれる。]
(7) 2021/12/18(Sat) 23時半頃
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[ 礼服をまとった獣人は、森の散策でもするかのような足取りで会場を逍遥していた。
何の気まぐれか、果実らしきものを指先に摘んで勧めてきたりする。
消耗してはいたが、食事などしたくもない。 こんな場所では息をするのも苦しいくらいだ。
吊るされた天使たちが時折、光を放っているのは、少しでもこの場を清浄にしようという、かそけき努力に違いない。 五感を擦り減らすような刺激の中では、儚い光に過ぎなかったが。]
(8) 2021/12/18(Sat) 23時半頃
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[ そんな中、光る毛皮の獣人の体は、まだましと言えた。 太陽と大地と生命のエネルギーを感じるだけで、腐臭や呪詛めいた毒性のあるものはない。
彼の側にいるから、まだ息ができる──
獣人のねぐらでは、穢らわしさは覚えず、傷も塞がったというのに、何故、ここへ連れてきたのだと睨んでやる。
謎の多い獣人だが、先ほど、魔王と呼ばれる異形の前で、狩の成果や宴の賑わいを嘉する言葉を述べていたから、本来はこういう乱痴気騒ぎが好きなのだろうか。 度し難い。*]
(9) 2021/12/18(Sat) 23時半頃
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[天使はリンゴを食べなかったし、こちらを睨んでもきた。 それでも出かける前より、ずいぶんおとなしい。 具合が悪いのか、落ち込んでいるのか。 そういう覇気のなさだ。]
もう家に帰りたいのか?
[天使の頭に手を乗せ、撫でながら聞く。]
(10) 2021/12/19(Sun) 00時頃
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やはり魔界の空気は合わないか。 順応するとも聞いたが、徐々に慣らすべきだな。
ところで君は何を食べるのだね? 宴なら珍しいものも出る。 君の口に合うものもひとつふたつは見つかるかと思ったが、食欲はないのかね。
[宴に来た目的はいくつかあったが、ひとつはそれだった。 あとは天使を飼っている他の魔物から話を聞きたくもあったし、純粋に久しぶりの宴を楽しみたかったからでもある。*]
(11) 2021/12/19(Sun) 00時頃
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[ 頭を撫でる手を振り払おうと首を振る。
こんな半人前扱いをしながらいう”家”とは天の揶揄だろうと思ったけれど、よくよく考えてみれば、獣人は自分のねぐらを指してそう言ったのかもしれない。
片翼を失った今は天に帰るべくもないし、獣人のねぐらだって、この宴会場よりましというだけで帰りたい場所になるはずがないものを。]
(12) 2021/12/19(Sun) 00時半頃
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[ 知性と関心を伺わせる獣人の問いかけは無視した。
魔性のものと会話してはいけない。 彼らはすべからく相手を誑かそうとして言葉を操るものだと、天使は教育されている。
話す気はないのだとわからしめるために、毅然と顔を背けて、さりげなく鼻先を彼の毛皮に埋めた。 光宿す被毛をフィルター代わりにすれば、いくらか呼吸も楽になるかと目論んでいた。 魔界の空気に慣らされてなどたまるものか。
力を回復できれば、いつか反撃の機会もあろう。 今は雌伏の時だと自分に言い聞かせる。*]
(13) 2021/12/19(Sun) 01時頃
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[天使は相変わらずの無言だった。 あるいは、口が利けないのかもしれない。 そっぽを向いたかと思うと、毛皮に顔を埋めてくる。
撫でる手は嫌がられたが、押しつけられた頭をもう一度撫で回してやった。]
そんなに私の毛皮が好きなのか。 それとも寒いかね。
あまり辛いのは可哀想だからね。 用事を済ませたら、早めに帰るとしよう。
[革袋を自分の体にぴたりと沿うように抱え直す。 支える腕を回したまま、広場を歩き始めた。]
(14) 2021/12/19(Sun) 10時頃
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[目当ての相手はすぐに見つかった。 天使を何羽も飼ったことがあるという魔物だ。 虹色に輝く長虫といった姿の相手は、今も天使を侍らせて食卓にしていた。
他愛もない挨拶に続いて天使の飼い方の注意点や、天使の性質、個体差など有意義な話をいくつも聞く。 会話は全て思念で行われたから、端から見れば黙ったままひとしきり酒を酌み交わしているだけに見えたことだろう。
最後に、いくつかの物品をもらい、対価の宝石を渡して会話を終了する。 光を封じた宝石は、手渡す間も仄かに光っていた。]
(15) 2021/12/19(Sun) 10時頃
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では帰ろうか。
[革袋の天使に話しかけ、広場の出口へと歩き出す。 祭もいいが、今は別のことも良い。]
結局君はなにも口にしなかったが、 君は食物を摂らずに、日光浴をする天使なのかね。
帰ったら、いろいろ試させてもらうよ。
[そんな言葉を掛ける間にも、天使の頭に手を置いて触感を楽しんでいた。*]
(16) 2021/12/19(Sun) 10時頃
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[ 獣人の掌が執拗に頭に触れてくる。
かけてくる言葉は気遣いを含む柔らかなものだったが、いつでも首を捻ることができるという優越感の発露かもしれないと思えば、苛立たしい。
あまつさえ毛皮が好きなのかと、よく観察していると思わざるを得ない指摘をされ(どうしてそうしなければならないかは推察しないくせに ! )、意固地になって顔を離す。 とたんに咽せ返るような空気包まれて、眩暈を覚えた。
会話を交わさずとも、魔性の言葉に反応するだけで害はあるのだと反省する。]
(17) 2021/12/19(Sun) 17時頃
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[ しばらく歩き回っていた獣人は、知己らしき魔性の前で立ち止まった。
泥に浮かぶ油の光彩にも似た肌を持つ幼虫めいた魔性だ。 天使の感性からすれば、その姿はおぞましい。
まして屈服させた天使を食卓代わりに据えているなど、性根も醜いに違いなかった。
光を送って共鳴を試みるが、翼が皮袋に包まれてしまっているせいか、それとも相手にもう力が残っていないのか、虜囚天使からの反応はない。
ここが戦場であれば、こんな悲惨な目にあう前に光へと還元してやらねばならないと、迷いもなく槍で貫いたはずだ。 けれど、もはや、天は執行を命じないだろう。
すでに魔が触れたものへ、許しが与えられるべくもないのだ。
暗澹たる気持ちになり、眉を顰める。]
(18) 2021/12/19(Sun) 17時頃
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[ その時、食卓代わりされている天使が、わずかに口を開いた。 ハミングのような、かすかな”声”が発せられる。
── その獣人は初めてのようだ。幸運を祈る。
詳細を問う前に、用を済ませたらしい獣人が踵を返したので、かつての同朋との邂逅はそれきりになった。
もう帰るという宣言には正直、ほっとしたが、その場限りの安堵になるだろうことは、予想に難くない。 帰ってからも獣人が天使を放り出すあてはなさそうだった。
宴で良からぬ知見を得たか、獣人は天使に対し、いろいろ試すなどと画策している。 ”初めて”であれば、そこに隙もあろうか。
天使は天使で、魔を利さないことを今の最善と決めていた。*]
(19) 2021/12/19(Sun) 17時頃
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[目的を達して、満足して宴の場を去る。 魔王への挨拶は省略しても構わないだろう。 遠目にも存在感際立つかの王は、今もお楽しみのようだ。
そのまま帰る予定だったが、案内板を見て予定を変えた。]
浴場があるそうだ。寄っていくとしようか。 我が家には水場しかないのでな。
[足の向きを変えて建物内に入る。 厚い石壁に隔てられて、祭の喧噪が遠のいていった。]
(20) 2021/12/19(Sun) 21時半頃
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― 浴場 ―
[浴場と名付けられたそこは、正確にはいくつもの浴室が集まる場所だった。 浴室で楽しむ者たちもいるのだろう。 微かな嬌声が漏れ聞こえてくるが、気にするほどではない。
並ぶドアの表示を見ながら1つを選び、中に入る。 ドアに掛けられた案内には、スライムの湯と書かれていた。*]
(21) 2021/12/19(Sun) 21時半頃
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[ 帰ると言ったのに、獣人は不意に気を変えたらしい。 魔性の言葉に信用が置けないことは、この例からも明らかだ。
こんな場所からは一刻も早く遠ざかりたいものを。
しかも、行こうとしている場所が浴場だと告げられ、ロクなことにならないだろうと予感して天使は唇を引き結ぶ。]
(22) 2021/12/19(Sun) 22時半頃
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[ 天界にも強く集中した光が照射されるシャワーめいた設備はある。 地上勤務から戻った後などに、全身を浄めるのに使っていた。 その光に比べれば、陽光などランタンの中の灯火のようなものだ。
だが、魔界の浴室にどんな効果が期待できるというのだろう。 むしろ、獣人のねぐらでは塞がった翼の傷に、悪いものが入り込みはしないかと、天使は案じた。
翻意を促すべく、革袋の中から膝で蹴り押してみるが、主張が取り入れられることはなかった。*]
(23) 2021/12/19(Sun) 22時半頃
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[瓶と引き換えに番号札を受け取ってから、クロークルームの中を見回す。ちょこまかと働いている小人達を見て、働き口を探している仲間がいないか尋ねようかと思った。]
…………。
[しかし何となく口に出す気になれなくて、その場を後にした。]
(24) 2021/12/20(Mon) 23時頃
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━祭会場━
[死神は、激しい喧騒に満ちた宴の場まで戻ってきた。目の届く範囲に知り合いもいないようだし、まずは食を楽しむことにした。
魔界の虫が巣食うチーズをパクリと食べ、口の中で虫達がバチバチ跳ねている所に真っ赤な果実酒を流し込み、喉の奥で弾ける感触を楽しむ。 串焼きは血の滴る新鮮さで、血の汁を吸いながら頬張る。非常に柔らかく濃厚で、いくらでも酒が飲めそうだ。]
(25) 2021/12/20(Mon) 23時頃
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美味いな……。
[思わず声が漏れたが、賑やかな会場の中でそれを聞き取る者はいない。 ヨルがいた時なら、ひとつひとつ料理の説明をしてやりながら同じものを食べ、感想を言い合ったものだったが。]
──そう、あの子は虫は食べなかったな。
[嫌な記憶を思い出すのだと言っていた。ならば仕方ないかと虫を使った料理は避けていたから、そういえば随分久しぶりにこのチーズを食べた。]
こんなに美味しいのに。
[そう。ヨルが知らないことも見たことがないものま、まだまだいくらでもあった。それでも、家の中しか知らなかった元猫にとって、『もう十分』になったらしい。ある日突然『そろそろ飽きたので冥府とやらに行きます』と言い出した。]
これだから猫は駄目なんだ。
[その日から何度も口にしてきた愚痴を呟いた時、ある二人組が目に入った。]
(26) 2021/12/20(Mon) 23時頃
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[いや、二人組という表現は適切ではないかもしれない。一人と所持品だろうか? それは大柄な獣人と、袋に詰め込まれた天使で。>>3 今会場に来たように見えたので、ツリーから降ろしたのではなく、自身で捕獲したのだろうか。あの状態ということは、もちろん合意ではないのだろう。ああいった振る舞いは、フェルゼは好まなかった。
ああでも、]
(27) 2021/12/20(Mon) 23時頃
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いっそ首輪でもつけて、繋いでおけば良かったのかもしれないな……。
(28) 2021/12/20(Mon) 23時頃
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フェルゼは、そう呟いて目を伏せた。*
2021/12/20(Mon) 23時頃
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