18 星間回遊オテル・デカダン
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少
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全
PJに1人が投票した。
ミツボシに5人が投票した。
ミツボシは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
― 翌朝 ―
[船内各所に設置されたモニター、及び個人用の通報端末に、以下の情報が表示されている。]
本日の追放者:ミツボシ
(#0) 2022/05/14(Sat) 01時頃
[この船に残った最後のアメーバを乗せて、冷凍ポッドが旅立ってゆく。
人として振る舞い、けれど決して人にはなり得なかった女を乗せて。]
(#1) 2022/05/14(Sat) 01時頃
PJは、偶然めちゃくちゃ連携がとれちゃったんだなあと思った。
gekonra 2022/05/14(Sat) 04時頃
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/* 寝てる間に終わっててなおかつエピのログ貯まってて笑っちゃった。みなさんお疲れ様でした! 光の汚ねぇおっさんのたぬきでした。 スペランツァではヨーランダだったので、二回連続赤ですね。イェイ
(0) tanuki 2022/05/14(Sat) 06時頃
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フン……
もし私が乗っ取られていてもきっとこんな調子だっただろうから、きっとデリクソンは騙されたに違いない……
[怪しすぎて怪しくなかった、が褒められている気がしなかったので負け惜しみ。騒動が終わりつつある今だから言える冗談だ。>>5:107]
どっちも美味いぞ、参ったか…… 褒めて遣わそう……
[どうだどっちも採用できないだろう。 しかし感想自体は嘘ではない。
こうして、呑気な生き物の夜は更けていく。**]
(1) mikanseijin 2022/05/14(Sat) 06時半頃
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─ 早朝・廊下 ─
[女は、抵抗することなく警備用アンドロイドに連行されていた。 途中、一度だけあてがわれた客室の方を振り返って。]
後のことは、頼んだぞ。
[そう呟いた。 その時ばかりは、一介の星喰いアメーバではなく、”ミツボシ”という部隊長の顔をしていた。]
(2) halmgn 2022/05/15(Sun) 00時頃
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[冷凍ポッドに乗せられるときも、恐怖はなかった。ただ、先にいってしまった同胞も同じものを見たのだと思った。 だから、最期まで同じものを見ようと思った。]
[ポッド内の温度が低下していく。指先が音を立てて凍り付き、割れて、肉色の欠片になっていく。寒さと痛みで頭に霧がかかったようにぼんやりする。 そんな中でも、限界まで意識を保とうとした。同胞の苦しみを全て知るために。]
[顔が凍り付き、首が落ちる。目が、耳が、効かなくなる。 胴体がひび割れ、ばさりと落ちる感覚がある。]
(3) halmgn 2022/05/15(Sun) 00時頃
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[ああ。未来で待っているだなんて言ったが、結局後から追いかける羽目になりそうだのう。あやつらは、待っててくれるじゃろうか。 意識が途切れる刹那、そんなことを考えた。]
[最後の塊が砕けて、崩れる。]
(4) halmgn 2022/05/15(Sun) 00時頃
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―それから―
[ミツボシを乗せた冷凍ポッドが離れていく。 ハロに、彼女に言い残した言葉はなかった。 サヨナラもちゃんと言ったのだから。]
[翌日、実はPJとサラがアメーバに乗っ取られていた……なんてこともなく、死者は出なかった。それでも念の為にハロの体も調べるならば、今度はPJの検査にも応じただろう。内心、注射とかあったらやだなーと思いながらも。]
[やがて、アメーバたちがいなくなった船は、補給港へと近づいていく。受け入れ先では、さらに徹底的に痕跡がないか、調べられるか。船の乗客としてはもう大丈夫なのはわかっているが、受け入れ先にとってはそうではないから。
仕方がないと承諾したことであろう。]
(5) mikanseijin 2022/05/15(Sun) 07時半頃
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― なんか来た ―
[それは、補給港につく前の出来事。 ふよふよ浮かぶ小型宇宙人は、セジ族の少女の元へとやってきた。
彼女の自室であったか、或いは他の場所であったか。 とにかくサラと出会ったら、ハロは反重力装置である円盤のスイッチを切って。装置を前足で抱え、サラへと差し出した。]
船を降りる前に……君に、あげよう……
[ミツボシを探し、二人で一緒に移動した時、サラが随分歩きづらそうなことにハロは気が付いたのだ。それまでは二人きりで移動する機会はなく、足元をしっかり見ていなかった。
纏足、という風習は当然のごとく知らない。]
(6) mikanseijin 2022/05/15(Sun) 07時半頃
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私のことは大丈夫…… スペアを送ってもらえるよう、手配してある……
たまには地面も歩かなければ、手足がますます弱るからな……むしろ、すぐに渡せなくてすまなかった……
[小さい体だと、地面を歩いていると踏みつぶされる恐れがあるので使用しているものだ。]
互いに生き残った、祝いと思ってくれ……
[サラが使用するには恐らく微調整が必要ではあるが、歩く際の補助にはなるだろうと。足の不自由な患者への医療にも使われている品物だ。すぐには使えずとも、何かの役には立つだろうと予想する。
ぐいぐい推すのであった。]
(7) mikanseijin 2022/05/15(Sun) 07時半頃
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雲水 ハロは、メモを貼った。
mikanseijin 2022/05/15(Sun) 08時頃
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─ 早朝/廊下 ─
[其の日の眠りも、深くは無く。早い時間に目を覚ます。 支度を整えた少女は、部屋を出て廊下を進み、大きな窓の在る一角まで遣って来た。 其処は追放者の部屋とは離れた区画だ。移動の時間が重なって居たとしても、顔を合わせる事は無かっただろう。
窓の傍に佇み、想像する。 幾億の星が輝く闇の中を、ポッドが往く所。 其の中で、今日の追放者が、冷たく為る所。
『此の女なら然う言うだろうと思い』振る舞って居た、と。言っていた事を、思い返す。其れから、彼女と接して居た間の、人間としての振る舞いに。恨む部分は無い事を、心をなぞって確かめた。 故に。ポッドの中身の想像を、肉色の不定形に置き換える。 親切に為て呉れた事への感謝は。擬態の為に喰われてしまったのであろう、女軍人への物として、覚えて置こうと思った。
放たれたポッドが離れていく。 自分の中の、感覚が告げている。
此の船に、『星喰いアメーバ』は、もう居ない。]
(8) sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 11時頃
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─ 補給港到着前/自室前 ─
[小型の乗客の来訪>>6を、少女は意外に思いつつ出迎えた。 彼自身の身の丈の半分ほども在りそうな反重力装置を、小さな前足で差し出されれば、驚きを表情に出す。
其れが自分の移動を随分助けて呉れるだろうと、予想しては居たし。今後に機会が有れば、類似の物を手に入れたいとも思って居たけれど。 此うして差し出される事は、想像して居なかった。]
とても、有難いけれど。ハロさんが、困ってしまわない? 其れに、私。"見返り"に為る物は、何も──
[咄嗟に遠慮し掛けるも、スペアが届く事を始め、断る理由を失くす様に言葉を重ねられ>>7。少女は一度、困ったように眉を下げたが。 互いに生き残った祝い、と云う言葉に。再び驚いた様に、小さく息を吸った。]
(9) sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 13時頃
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[己の誕生日すら知らぬ少女の此れ迄には、誰かと何かを祝った経験は無く。 其の初めてには、今差し出されている装置は。此れからの新しい歩みさえも助け、祝って呉れる、無二の物に思われ始める。]
お祝いの品、なんて。 私、初めて貰うわ。
[徐にその場へしゃがみ、膝を付いて身体を支え。地面に立つ小型の宇宙人に、出来るだけ高さを合わせて。 少女は円盤形の装置を、宝物に触れるような手付きで受け取った。]
有難う、ハロさん。 大切に、使うわ。
(10) sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 13時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/05/15(Sun) 13時頃
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[ハロにしてみれば、彼女の力や推理で助けられたし、共に生き延びた仲間でもある。そんな彼女の役に立ちそうな品だから、是非受け取ってほしかった。
あるいは、良い子にお菓子やらオモチャやら色んなものをあげたくなる爺の気持ちに近いともいえよう。>>9>>10]
おや、初めての祝いがお下がりなのは申し訳ない…… とはいえ、新品を今から用意するには少々時間がかかる……
愛着のある物ではあるから、これで我慢してほしい……
[最初は遠慮しかけた彼女が、やがて大切そうに受け取ってくれたのを見て、満足げに頷く。(頭の先を動かす感じ)]
(11) mikanseijin 2022/05/15(Sun) 16時半頃
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……おめでとう。
[少なくない犠牲を払ったが、それでも生き残ったことに。 新しい道を歩いていくことを決めた彼女に。
小型宇宙人より一つ、祝福の言葉を贈った。*]
(12) mikanseijin 2022/05/15(Sun) 16時半頃
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─ 補給港到着前/ロビー ─
[補給港が近付くと、惑星間通信の電波も繋がり出し。船内にも船外の情報が届き始める。ロビーのモニターでも、寄港予定地の報道映像が提供されていた。
高級回遊客船に星喰いアメーバが侵入した事件は、決して小さくなく取り扱われて居るが、少女が耳にした番組では、侵入した個体は全て追放されたと伝えつつも、死者や追放者についての具体的な報道は為されて居なかった。 様々な権や財の持ち主が集まる船であるから、乗客の情報開示にも特段の配慮が必要なのだろう。
そして、別の話題として。 銀光教団の信者達が突如、各地で行方を眩まして居る事も、報道されて居た。]
──っ……。
[背筋が、凍る様な思いが為た。]
(13) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 13時頃
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[関係者故に、教祖が星喰いアメーバの犠牲と為った事が、先んじて知らされたのだろうか? 其れなら、まだ良い。けれど彼らが、予め知って居て動いたのだとしたら。客船に侵入した星喰いアメーバは全て追放された、其の報だけで教祖の死を悟ったのだとしたら。 教祖は、何れ程前から星喰いアメーバで。教団の内情は、如何為って居たのだろう?
──わたくしは、誰にでも救いが与えられて欲しいのです。 ──世界がそのようであって欲しいと、願っています。 ──誰であろうとも、助けを求めて手を伸ばした時に、その手をとる者があって欲しいと願っています。
然う語った声>>3:88が、耳元に蘇る。 嘘だとは、感じなかった。星喰いアメーバだったと知った今でも、嘘では無かった気が為ている。 或いは、嘘で無かった事こそが問題なのかも知れない。『誰にでも』に、初めから星喰いアメーバが含まれて居た事だけでは無く。 捕食と侵略を行いながら、本心から其れを語れる事こそが──。]
貴方の求めていた、救いって。 私に呉れようとした、救いって。 何だったのかしら、ね。
[少女の、酷くか細い独り言を。 聴く者は恐らく、誰も居ない。**]
(14) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 13時頃
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― 補給港到着前 ―
[3匹目の星喰いアメーバ、ミツボシをいれた冷凍ポッドが射出された。ミツボシなる軍人は一切の抵抗をしなかったらしい。
PJはそれも心配していた。抵抗するのではないかと思っていた。星喰いアメーバにどれほどの信頼を寄せられるか?勿論、ほとんど無理だった。残念な予想を、星喰いアメーバがいい意味で裏切ってくれた。だからの安堵もした。
アメーバの体は冷凍に弱い。 今頃ひび割れている。 水分の関係上“すかすか”になっていく。
然程の時間を話さなかった他人同士。間違った感性、をPJは考えないし、相容れないかどうかもさておいて、互いに危ないから殺した。 それを認めてくれるのは『危険生物』なんて先人が公用語で括った名称だ。それが盾となってPJたちを守ったともいえる。>>94]
(15) gekonra 2022/05/16(Mon) 21時半頃
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[PJが惑星『時』を出立する前、多くの寿命を手に入れたことも、アメーバの発見によるものだった。 想像がついた手触りだった。 検疫所の冷凍室で3匹ほど殺した。 心配だったからついでに炙った。
PJが検査キットを手放さなかったのも、星喰いアメーバの生態がひどく恐ろしかったからに相違ない。 毎日この船で自分を確かめるために使った。
その慣習を持つ自分が、星喰いアメーバに食われた時、はたしてその星喰いアメーバはこれまでのPJと同じ行動を続けられるだろうか? エフに“喰われた”星喰いアメーバがいたように。PJを仮に星喰いアメーバが食ったとしたら……?]
(16) gekonra 2022/05/16(Mon) 21時半頃
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[スワンプマンに関する思考実験を思う。 沼で雷に打たれ死んだ男が、雷の奇跡によって泥の体を得て“その男らしい行動をする”としたら?
PJが星喰いアメーバとなった時。 果たして自分自身の検査をしないか?その小さな指針が、きっと自分と別の自分を分けるだろう。 検査は、PJにとっての御守だったのだ。*]
(17) gekonra 2022/05/16(Mon) 21時半頃
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― 補給港到着前 ―
[というわけで。
船内に、アメーバはいなくなった。 少なくとも、そういう事になった。 “現在”において死傷者はない。 3匹を凍え殺した次の夜は流石に緊張したが、結局、今も誰も死んでいない。
あとは補給港への到着を待っている。 無事な人全員の検査も、PJは提言した。 どちらにせよ『渦中の人』であるPJが調べた結果を、船の外部の人が鵜呑みにしないのは予想がつくが、結果が二重になる事自体は別に皆を困らせるまい。 こんなもの有事だからこんな風に執り行ったが、惑星『時』の人間からみれば、本来複数人の目で行うべき事なのである。
小型宇宙人については注射を割と嫌がったが、プスッとやってやった。安心して欲しい。PJは注射は上手だ。]
(18) gekonra 2022/05/16(Mon) 22時頃
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[これで、ようやく……親しいひとらの遺品の事に取り掛かる事ができる。
……と、思うじゃん?
見通しは少し、甘かったのである。 今度は現場保存の問題などが足枷となった。 なぜならエフが星喰いアメーバであるからだ。
エフ自身から言い渡された事である。 『カクレと組んでいたと疑われてはいけない。』 人々はビジェの浄化をまだ忘れていないようだ。]
(19) gekonra 2022/05/16(Mon) 22時頃
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[少なくとも、ロバートの遺品を最優先に、エフの遺品を手に入れるためには、相応の時間と、丁寧な相談、いくつもの手続きが必要であるようだ。
幸い、PJには時間はたっぷりある。 急がずにいこう。
死ぬほど急いで、寝食を忘れて風呂にも入れずに仕事をしたデザイナーには失礼かもしれないが。 彼の仕事を引き継ぎたいか?星喰いアメーバの私物を受け取りたいか?そんなことから、検証は始める必要があった。
だまし打ちのような方法はとらない。 それは、それこそ、人生を生き急ぎ、せわしさのなかで美術史に名を残したいような人とはもしかすると“相容れない価値観”かもしれない。
PJは、その歴史に名を残したい誰かのことだからこそ、腰を据えることにしたのである。*]
(20) gekonra 2022/05/16(Mon) 22時頃
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− 自室 →ロビー −
[ジェルマンが死んで、はじめての夜が明ける。 眠る前、ミツボシの載った冷凍ポッドの射出ボタンを押させてくれないかと交渉しに行くことも考えたが、やめた。
死んだ者たちは自分が仇を取ることなど別に望みはしないだろうし、あのとき沙羅が言ったように、何をしても気が済むとは思えなかった。
護衛の役には1ミリも立たなかった従者に身の回りの準備を全て任せ、自分はポーチひとつで部屋を出る。次の港に着くまでに、色々と根を回しておく必要があるのは明らかだった。例えばこの船で知り合った人々に、沙羅の死体の行方を訊かれても黙っておいてもらうこと、とか。
ロビーへと向かう。清掃ロボットは、今日は特定の部屋で忙しくしていることはないようだった。]
(21) jinrou465 2022/05/16(Mon) 22時半頃
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記号の妖精 ミームは、メモを貼った。
jinrou465 2022/05/16(Mon) 22時半頃
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[時間は進む。 短い者にはめまぐるしく。 長い者には相対的にほんの一瞬。
補給港につくまでの間。 余った時間はロバートを振り返る時間に費やした。 愛犬、というには……烏滸がましいだろうか? それでも、愛したその“船いちばんいいおとこ”を、PJは忘れたくなくって、未来が長いからこそ念入りに、ずっと記憶しようと努めた。]
(22) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時頃
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― 補給港にて:?日目 ―
[その時、PJは新しい港での新生活に慣れる過程にあった。 指示された場所に、指示されたようにいる。 聞けば、あの豪華客船の狸おやじも保護されたとか。 今日はそれとの面会も許された。 >>5:+18>>5:+19
金に飽かして、高級な場所を手にいれる事も、やろうと思えばできたのかもしれないが……長い時間を生きるPJにおいては、この程度のめまぐるしさは『短命を選択している者たちの短い明日のために施してやるもの』でもあった。
だから、補給港の普通のホテルにて。 “PJの考える最低限の文化的生活”を保証させたうえで、捜査の都合上他者の目もある状態も許している。 テラスに出ていいようになったのは、かなりの進捗だ。 ついに許されたデータをみている。]
(23) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時頃
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[それは、未来自分が住む家となるだろうデータ。 >>4:-196>>4:-198]
やあね、おもちゃ箱みたい。 かわいいけれど“今からみると”まだダサい? あたしは結構かわいいと思うのよね。
[そう微笑んだ。 未来に至ればその価値の変化はもうわからない。 誰がなにを認め、誰がなにに興味をもち、どう読み解くかは、全知全能の未来予知の持ち主ではないから、PJには見通せていなかった。]
(24) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時頃
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“ぼうや”はどうおもう?
[捜査の都合上、PJの傍を離れられない年若い捜査官は、「自分には家のことはよく」と苦笑いをした。PJはそれもどこ吹く風で、ひざにかけた毛布を撫でた。 そのひざ掛けは、使うといっぱい犬の毛がつく。 現代技術で徹底的に毛を取り除けば取り除けるのだが、幸いこの補給港の人には『犬と人の涙物語』が通用した。
聞けば、この星の文化の開発に“宇宙人”の一部が携わった。居酒屋への郷愁をいまだに携えるような、寿命80年程度の地球人の未来を結んだ人々が、忠犬ハチ公ストーリーや、悲しきライカなどなど、多くの犬の物語に心打たれないわけがなかった。>>4:62]
(25) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時半頃
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[PJは、未来を考える権利を得た。 500年分、どうしようか。
すっかりキレイに清掃された“オテル・デカダン”を、買い取れないか?その協議も始めたいと思っている。 共同で出資できるなら“狸親父”も相談に招いて。
なぜか? あの場所は、PJがロバートと過ごした場所だから。 それだけ。
ロバートの息遣いは、不意に喪われたから。 空気ごと買い取りたいなんて、飼い主ならやりたい。 残念ながら、PJは彼の飼い主ではなかったが。
まぁかのオテル・デカダンが無理でも、どのみち一隻宇宙艇を買うのもいいだろうと考えてはいるところだ。]
(26) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時半頃
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[人生は長い。 旅をするなら次は自分の意志で 自分の向かいたいところへ。
そういう、新しい段階に来たのだろう。
そんな事をする船が住み着きたい場所となるのなら…… その内装には、きっと。 エフが用意したそのデザインが使われることだろう。
*500年間、PJは『客』のメダルを手放さない。*]
(27) gekonra 2022/05/16(Mon) 23時半頃
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― 六日目・朝/ロビー ―
[離れていくポッドを送るように、暫く廊下に留まった>>8後。 朝食を追えてしまうと、特に向かう宛も無く。結局は今日も、ロビーへ足を向けてしまう。
未だ、緊急事態が終わった実感が、足りないのかも知れないし。事態が終わっても尚、顔を合わせられたらと思ったのかも知れない。或いは、誰も居ないのを確かめる事で、終わった実感を得たかったのかも知れないし、何れでも無かったかも知れない。 少女自身も、はっきりとは判らなかった。
其れでも。 同じようにロビーを訪れる友人の姿を"見"附ければ、自然と、表情は綻ぶ。]
お早う、ミームさん。
[根回しをしなければ、と意気込んでいた友人>>21には。 当事者の癖に、随分呑気だ、と、思われるかも知れない。]
(28) sleepingxalice 2022/05/16(Mon) 23時半頃
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[おそらくは最後になるであろう冷凍ポッドを、見送ってから。 デリクソンは、あちこち走り回っていた。 当人に直接聞いたり、過去の来店記録を確認したり、スタッフたちからデータを提供してもらったり。]
ふんふん……。 そしたら、今ある食材で作れんのは、このへんかな。
[補給港へ到着するまでの、長そうで短い時間の中。 自分にできることを考えてみた結果が、これだった。 則ち、皆に料理を振舞うこと。 勿論それは、到着日までの平凡なもの……大体はスタッフたちが給仕してくれるだろうが、それはそれとして求められたものを提供することでもある。 しかし、それはそれとして。 デリクソンのささやかな計画は、寄港前日に催された。]
(29) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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[寄港前日、日中。
「今夜、大食堂にてささやかなパーティーが催されます。 皆様どうかぜひご参加くださいませ
時間は─────」
そんなメッセージが、全員の端末、そして館内放送にて周知された。]
(30) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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― 大食堂 ―
やぁ皆さんいらっしゃい! すまないね。わしの勝手な願いでさ、いま船内にある食材で、みんなの好物とか作らせてもらったんだよね。
[どれくらいの者が、呼びかけに応じてくれたろう。 ハロの気に入ってくれた煮込みは勿論、各々から聞いた好物が、ずらっと並ぶ。普段より三割増しくらい上品に作られた出汁巻玉子は、やや小さめに切り分けられ、出汁醤油を垂らした大根おろしが添えられている。]
あとよかったらさ、こっちも、食べてやってよ。
[それは、顧客データを確認したり、スタッフたちに聞いたりして調べたもの。 この船にはもういない者達が、生前、好んでいたもの。 まぁ……情報があってるかどうかは定かではないが。
スタッフに頼み、叶うなら、一部は宇宙に流してもらおう。]
(31) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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天婦羅と……日本酒も、とっておきを開けたんよ。 のんでよ、せっかくだから。
[メインは山菜。 頼まれたらその場で揚げるスタイル。]
ほか、なんかリクエストあったら言って? ここにある食材で作れそうなものなら、わし、頑張るから。
[但し、既知のもの以外は、あんまり味の保証はできないと付け加えておいた。]
(32) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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[それから、しばらくすると。 厨房の奥から、甘いバターの香りが漂ってくるだろう。]
お、焼けたかな。 菓子なんて滅多に作んねいから、どんなもんか分らんけど。
[パティシエに頼めば、労せず、極上のものが出来たかもしれない。 しかし、デリクソンは敢えて自分で作った。]
ピジェさんいるかなー、ピジェさーん!
[焼きたてを携えて、呼ぶ。 不在なようなら、部屋までお届けする所存。]
(33) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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アップルパイ、焼いてみた! 食べやすいサイズにしてあるからさ、よかったら、食べてよ。
[トレーの上には、番茶とミルク。 そして、焼きたてのアップルパイが二包み。*]
(34) nordwolf 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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服飾商 PJは、メモを貼った。
gekonra 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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― 六日目・朝/ロビー ―
おはよう、サラ。調子はどう? あら、まだ腫れてるわね。 ……まあ、大丈夫。 ちょっとくらい腫れてても、可愛いし。
[こちらもまた、呑気な友人の姿>>28を見つけると、あれだけ泣いたのが嘘のように―、とまでいかなかったことは、本人には不本意だったが―笑って挨拶を返す。 いつものきっぱりとした足音で友人に歩み寄り、遠慮のない手付きでその頬を包み、閉じられたままの瞼やその周りを指先で確かめた。うん、と何度か頷いて。]
さぁて、忙しくなるわ。 準備の時間はぜんぜんないのよね。 ……って言っても、サラは…… 覚悟だけしてくれてれば大丈夫なんだけど。
(35) jinrou465 2022/05/17(Tue) 00時半頃
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─ 六日目・朝/ロビー ─
調子は、悪くないけれど。 目元は、確かに、何時もより重いかも。
[されるが侭で確かめられ乍ら>>35。御揃いね、とは思ったけれど、口には出さない。 只、可愛いし。と言われれば、有難う、貴方もよ。と返した。教わった『作法』に則るなら、否定迄はせずとも、黙って微笑む程度で、礼で受け止めたりはしないのだけれど。可愛い友人が然う言って呉れるからには、と。]
然うね。 手伝おうにも、恐らく、頭が痛んでしまうし。
[余り遣る気に為れない事がもどかしい。受け取った注射薬さえ、自力で投与する事は難しいだろう。 然うで無くとも、注射は難しそうだと思うが。]
でも、計画の相談くらいは。 一緒に、出来るんじゃないかしら?
[児戯にも似た空想、遊びの計画だと、自分自身に言い聞かせて。 彼女一人に、本当に全て任せるのは申し訳無いし。何より此れから起きる事を、出来れば自分も知って置きたかった。]
(36) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 01時頃
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[貴女もよ>>36、と返されると少し照れたのを誤魔化すように視線を逸らし、唇を小さく尖らせて。もごもごと返す言葉を探したが、出ては来ないようだった。]
良いのよ。貴女、これからさらわれちゃうんだから。 せいぜい怯えちゃってなさい? ……頭が痛んだら、すぐに言ってね。 また倒れたりしないかは、すっごく心配。
[悪戯っぽく、悪そうに微笑んで指を振る。――が、すぐに眉尻を落として沙羅の頭に視線を遣った。協力は不可欠といえ、そうなるに至るまで可能な限り、苦しまないでいてほしかった。
相談という言葉を受けると、少し間を置いて、向き直る。 大切なことを訊く、という覚悟を持った目が、あなたを見る。]
じゃあ、サラ。 ひとつ貴女に確認しておきたいことがあるの。 あんまりいい気分のする質問ではないと思うし…… 知らなかったら、それでもいいのだけど。
……貴女って、”おいくら”なのかしら。
(37) jinrou465 2022/05/17(Tue) 01時半頃
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[視線を逸らす様>>37を、微笑ましいと思い乍ら、其の言葉の通りに微笑む。 友人の、此の素直な反応──と、少女は思って居る──が、何れ程自分を安心させて呉れる事か。]
ふふ。然うだったわ。 私、拐われるんだったわね。
[だから、口では然う返しても、怯える事は出来そうに無い。 其れから、心配そうな目線を感じて、ゆっくり頷いた。心配して呉れる彼女に報いる為にも、無理に繋がりそうならば、きちんと表明しようと思う。
然し、意を決して放たれた質問には。少し間を置いてから、首を傾げた。 少女は抑、貨幣価値に明るく無い。船内での払いは部屋に付いて居るので、現状特に困ってないが。通貨の数え方は判っても、物価の相場については多分に不安が残る。]
さあ──幾らなのかしら。 知らないけれど、安くは無さそう。
[さらりと言う。が、自惚れ、とは少し違う。単に、『旦那様』の御好み通りを用意する為に、恐ろしく手間が掛かって来たのを知って居る。 経費として、事前に支払われて居る分も有るだろう。]
真面目に払う事、無いと思うわ。 死んだ私の価値は、相応に下がるでしょうし。
(38) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 02時頃
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そうよ。たいへんなんだから。 [くすりとわらう。]
……そう。そうよね。 ううん、真面目に払うというよりは…… 確認しておきたくて。 最悪、補填はお父様におねだりしなくちゃと思ってるだけ。 ……ほら、運ぶ途中で星間取引法とかに引っかかったらまずいじゃない?……まずいのよ。だから、手っ取り早く解決する手段があるならそれに頼らなくちゃ。 ジェルマンも、お父様を頼りなさい、って言ってくれたから。
[沙羅が首を傾げる>>38と、『”商品”にそんなこと訊くなんて、お嬢様と来たら』と。心の中に居座る誰かが苦笑った気がして、むずむずと眉を顰める。それを振り払うように頭を振る。
安くはない……勿論、誕生日プレゼントには些か高価すぎるかもしれない。でも、一生分のプレゼントと引き換えにしたっていい。
自分が沙羅の身の上について知っているのは、あの医務室で語られたことばかりで。それ以上に彼女を縛るしがらみもあることだろう。それらを全て断ち切るには、もちろん相応の覚悟は必要だ。それを、しかし、叶えられる可能性がある。どんなに大変でも、その可能性こそ、彼の残した魔法なのだから。]
(39) jinrou465 2022/05/17(Tue) 02時半頃
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[星間取引法。字面通りの印象しか浮かばない言葉>>39に、少女は曖昧に頷く。兎に角、何かしらの心配事が有るらしい事は理解して。 改めて、面倒事を頼んでしまって居る、と、眉が下がる。]
最悪、に、為らないと良いけれど。 若し、本当に、困ったら──。
[言い掛けて、止めた。此処まで来て、『無理なら諦めて良い』なんて。其れこそ、失礼かも知れないと思ったから。 自分に其処までの価値が有るとは、未だに信じられず、咄嗟に否定しがちだけれど。其れを決めるのは友人の方だと、魔法使いが言って居たのを思い出す。 ならば。無事に、目覚められたら、其れから自分に出来る事を探すしか無い、と、心に決める。]
──でも、意外と。深くは、追われないかも知れないわ。 良く知らないけれど、『旦那様』は、表向きは立場も有る人でしょうし。
[妾だと云うなら未だしも、現状では縁もゆかりも無い筈の少女の遺体を、強く求めたと在れば、大醜聞は必至だ。況してや此の船は今、普段以上に注目を浴びている最中である。 『商人』側がどう動くかは、不確定だが。現状の放置振りを考えると、何かしらの勝ち目の様な物が、有るかも知れない。]
(40) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 09時半頃
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― クモミズ族のひみつ ―
[補給港に着く前の検査で。
小型宇宙人をあれこれ調べるうち、PJはハロの背中の部位も見ることになっただろう。普段背にしまい込まれていて、触手に見間違えられてしまったそれは、実は小さな翼だったのだ。
退化して使い物にならない翼。 大昔、クモミズ星の気候が穏やかだった頃、彼らの先祖は空を飛んでいたことが予想される。>>5:7
気候変動により、嵐と竜巻が頻繁に発生するようになった環境にあわせ、クモミズ族は空を捨てて地中に潜ることを選んだと考えられている。]
(41) mikanseijin 2022/05/17(Tue) 16時半頃
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[存在はしているのに、空を飛ぶことは決して出来ない翼。
彼らはこれを恥と考えて、人前では出さないように注意するようになった。まあ、ピンチだとうっかり動かしてしまうこともあるが。>>2:10]
空から離れた後も、本能的な懐古があるのか。 反重力装置の存在を知ったクモミズたちはそれをよく求めた。
地面に潜ろうとも、短い期間しか外に出られなくとも、広い空への憧れは先祖から伝わっているらしかった。]
(42) mikanseijin 2022/05/17(Tue) 16時半頃
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私は全然怖くも嫌でもないのだがね、この程度…… いや、本当に、全然平気……
……ところで、どうしてもしなくてはならないのか?
[そういったクモミズの風習と生態はさておき、注射の際にやたら口数が増えた小動物である。>>18]
いや、嫌なわけでは…… あっ
あーっ ああ゛ーっ
[刺されるまでは大騒ぎしていたが、PJは上手だったのであまり痛くなく、刺された後はくったりと大人しくなったのだった。**]
(43) mikanseijin 2022/05/17(Tue) 16時半頃
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[眉を下げられると>>40、こちらも少し明け透けすぎたかと不安そうにしたが、言葉が続かないことにその気持ちを汲んだのか、安堵したように軽く息を吐く。 それから、その手を握って撫でる。]
大丈夫よ。……きっと、大丈夫。 私たち、生きてるんだもの。なんとでもなるわ。
[あの5つの夜を超えて、二人で一緒に、生きている。きっとひどく細い可能性だった。それを乗り越えられたのだから、少しは前向きになってもいいはずだ。先へ歩めと。生きて、立派に、と。明るい未来を望んでくれたひとがいる。それを覚えていられる限り、きっとふたりとも、だいじょうぶ。]
……そんなひとのところに、黙ってサラをあげちゃうことにならなくて、よかったわ。 わかった。じゃ、心配はおしまい。 追っかけられたら蹴っ飛ばしておくから安心して。
[それだけは、はっきり告げておく。友人が眠っている間、心配することはなにもないのだと。]
(44) jinrou465 2022/05/17(Tue) 22時頃
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……ええ。 此うして、二人とも。生きているんですもの、ね。
[握られた手>>44を、握り返す。伝わる温度が、心まで温めて呉れる様だと思う。 『温もり』という言葉の意味を、実感する。其れが示すのは、単なる温度では無いのだと。
あの時、明るい未来を祈ると言って、撫でて呉れた手にも。其れが在った。屹度、ずっと忘れない。 生きて。自由を得て。若しも自分に出来るなら、何処かに、誰かに、繋げられたら良いと思う。 そんなささやかな願いは。夢と言っても、良いのだろうか。夢を見る日が来るなんて、と、其れこそ夢の様に思ってしまう自分だけれど。]
――ふふ。
[蹴っ飛ばして置くから。 其の響きに、くすくす。と、少女らしい笑みを零して。]
ミームさんはやっぱり、最高に素敵ね。 其の時には、是非。やってしまって。
[今回は、自分の気持ちも、付け加えて。 改めて、然う、賛辞を送った。]
(45) sleepingxalice 2022/05/17(Tue) 23時半頃
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さ!それじゃ、意思確認も終わったところで。 そろそろ準備に取り掛からなくちゃね。 私の部屋にポッドを用意してあるから、 あとはそこで。……行きましょ。
[そうして、微笑んで頷くと、その手を握ったまま立ち上がるよう促して。ひとときの眠りへと向かうために、誘う。
――生まれ変わる、とまでは大げさかもしれないが、次に彼女が目覚めるとき、きっと世界は一変している。
そこに立ち会えることへの喜びと、同じくらいの不安を、少女と握った手の間にいっぱい抱えて、歩き出す。
繋がれた道の先……未来へと向けて。]
(46) jinrou465 2022/05/18(Wed) 00時頃
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あら。もう、ポッドの準備が為てあるのね。
[少女は、少し意外そうに言う。 屹度、邪魔が入らない様に。不測の事態が起きない様に、と。急いで用意して呉れたのだろう。 友人の行動力を、少しばかり侮って居た、と言うべきか。促されて立ち上がる少女の側は、歩き出そうとする友人へ向けて、やや躊躇いがちに口を開いた。]
御免なさい。私、出来れば。 あの薬を使う前に、皆とお話、しておきたくて。 何も言わずに、と云うのも。何だか、寂しいもの。
[駄目かしら?と小さく首を傾げるが。恐らく、駄目だとは言われないだろう。 だから少女は、世界が一変する日を、もう少しだけ、先伸ばしにして。未来へ進もうとする友人に、少しだけ待って貰うのだ。 共に生き延びた人達に、何処かで思いを馳せる時。少しでも、笑顔を思い出せる様に。
結局、其の先延ばしが、何だかんだで船が寄港地へ到着する前夜まで続く事は。 此の時は未だ、知る由も無い。]
(47) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 01時半頃
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― 寄港地到着前夜/ミームの部屋 ―
[皆の好物ばかりを集めた、楽しいパーティー>>31>>32は。此の船での最後の思い出として、最高の一時だった。 此の船で少し前まで、血腥い事件が起きていたなんて、信じられない位に。誰もが笑顔で、楽しそうで。 或いは皆、意図的に然う振る舞って居たのかも知れない。 "最後"は笑顔で在りたいと、誰もが思うものなのかも知れない。
そして、何処かふわふわとした気持ちの侭。 其の夜は自室では無く、友人の部屋へと揃って向かった。 いよいよ、あの薬を使う時が来たのだ、と思う。
緊張して居ない、と言えば、嘘に為るが。 同じ位か其れ以上に、目の前の友人は緊張して居るのでは、と思って。何時も通りに、微笑んで見せる。]
次に目が覚めたら――私、自由に為っている、のよね。 何だか、不思議な気持ちだわ。
(48) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 01時半頃
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― 寄港地到着前夜/ミームの部屋 ―
[さみしい、会いたいと泣いた日が遠いような、つい昨日のことのような心地でパーティーを過ごして、夜になる。 気の良いイザカヤの店主とも、黄色く小さい宇宙人とも、あの夜、沙羅のそばにいることを尊重してくれた老婆とも。 生存のよろこびを分かち合い、それぞれの別れのつらさを共に見つめ、先へと進むことを祝福し合って。
……うまく笑えていただろうか?いた、と、思いたい。
自室に用意させてある、ハッチの開いた繭のような形状のポッド―仮死状態の間、移動のために使う無重力装置のついたものだ―に座らせた沙羅の前に膝で立ってその顔を見上げる。薬を打ったあとは、そのままこのポッドごと、ミームのだいじな”手荷物”になる予定だ。
果たして少女の慮る通り、緊張の面持ちを隠しきれずに小さく喉を鳴らして。けれど、不器用に微笑んで。]
あら、不安?……大丈夫よ。 自由になったって、あなたと私が友達だってことは、 変わらないんだから。 だからあなたはもう、ぜんぜん、安心して眠ってて。
(49) jinrou465 2022/05/18(Wed) 03時頃
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[不安かと、問われて>>49。少女は少しだけ考えて、素直に頷いた。期待と不安に両面から押されて、心はずっと、落ち着かず中空で揺れている。 けれど、何れ程に不安でも。止めよう、とは思わない。 何もかも未だ定まって居ない、宇宙程も広大に思える未来の中へ。少女の手を引き、背を押して呉れたのは、目の前の友人ばかりでは無いし。 誰より、自分自身が。其処へ向かうことを望んでいる。
痛み出す頭を、然り気無い所作で、ポッドの縁へ預ける。逃げるのか、と鋭く問われる様な、少女の意志を責め立てる様な痛み。 其れでももう、諦めて手放したりはしない。目の前の友人の手へ、自身の手を添える様に重ねた。 逃げるのではなく、進むのだ、と。其の決意は、痛みに折れずに居る為に、何より役立った。
少女自身の持ち物は殆ど無い。 円盤形の反重力装置だけ、大事に傍らへ置いて。]
ええ。 先に。未来の夢を、見て居るわね。
──有難う。 私、貴方と逢えて。本当に、良かった。
[何度言っても伝え切れない感謝を、少しでも伝えたくて、言葉にして。 後は友人に、タイミングを任せる。]
(50) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 09時頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 10時頃
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[頷く少女>>50にだいじょうぶよ、と繰り返して、名残を惜しむように一度だけ抱きしめる。いくら言って聞かせても、きっと、恐ろしいだろうと思う。自分だって怖い。 あの日血溜まりの部屋を見て、あの格好つけの男が『本当は今日使おうと』>>4:54と言っていた訳に思い至ったとき、湧き上がる気持ちがあった。けれど、口には出せなかった。
もはや、その真実を確かめる術もない。 ミームらには知る由もないが……少なくとも、今は。
手の中にあるのは、逃げるのではなく、進むための希望だと。信じ、祈るしかない。与えられる救いにではなく、ただ自分たちが歩む道へ。]
ありがとう、……私も。 あなたに会えて、うれしい。
[――そうして、針と一体型になっている注射器を手に取る。何本ものか細い針はカバーに覆われていて痛みの想像こそさせないものの、その結果に何が起こるかを思えば薄く血の引く感覚がある。それを振り払って少女の細い腕を取り、針を宛がう。
魔法使いの用意した”希望”は、ゆっくりとあなたの身体をめぐり、心臓の動きを鈍らせて行くだろう。
せいいっぱい、笑ってささやく。]
おやすみ、サラ。 ……また明日。
(51) jinrou465 2022/05/18(Wed) 21時頃
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[抱き締めて呉れる腕と、返される言葉>>51へ。黙った侭、抱き締め返して応えた。 違和感無く言葉を紡ぐには、頭が痛み過ぎているのも一因だったが。
其れに比べれば。注射の針の痛み等、無いも同然だった。
徐に、身体が重く為って行く。"見"えて居た景色の輪郭が曖昧になり、指先の感覚も、頭の痛みも遠退いていく。 何故だか少し、肌寒いと思った。死が寒くて暗い物として物語に描かれるのは、案外的を射て居るのかも知れない。
御揃いと、言えるのかしら、と。 夢うつつの思考で、一瞬だけ考える。
冷たく為った少女を抱いたポッドは、然し、星の瞬く闇の中を彷徨うのでは無い。友人と共に、恩人の故郷へ。新しく生きる為の旅路を往くのだ。 故に、何も同じでは無く。何も、解りは為ない。 少女は、少し長めに、眠るだけだ。]
ええ。 ──おやすみ、なさい。
[最後に然う、囁いて。 少女の意識は、深い、深い眠りの底へと、落ちて行った。]
(52) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 22時半頃
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[繭の様なポッドに収まる、小柄な人影。 その身に纏うは、金糸銀糸で緻密な刺繍が施された、艶やかな光沢の有る布。袖が長く優美に垂れ下がる衣装は、嘗て地球の極東で、若い娘の晴着とされた物らしい。 裾から覗く足下は、同じ意匠の小さく可憐な、先の尖った布靴で覆われている。 豪奢な内装に劣らぬ、豪奢な装い。此の回遊客船では珍しくも無い、無駄に溢れた懐古趣味。
丸で人形の様に、息も立てずに眠る少女は。 良い旅に、満足するかの様に。 或いは、幸せな未来を夢見るかの様に。 *柔らかく、微笑んで居る。*]
(53) sleepingxalice 2022/05/18(Wed) 22時半頃
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アルクビエレは、低反発ハロ枕に顔を埋めて、すややか。*
jinro_coqua 2022/05/19(Thu) 00時半頃
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― ??? ―
[アシモフ記念港での危険生物侵入事件――並びに、高級回遊客船『オテル・デカダン』での星喰いアメーバ侵入事件は、はじめのうちこそ星間を揺るがす大事件として広まったが、それも長い長い宇宙の時間の中ではほんの一瞬の出来事だった。
星の輝きにも似た速度で、人々の記憶からは薄れていく。
とはいえ、当然。 渦中の当事者たちにはすぐに忘れられるものではない。 被害者の親しい者であれば、なおさら。
それでも、日々は積み重なる。 時間は進む。
]
(54) jinrou465 2022/05/19(Thu) 02時頃
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[――とある星の星港ロビーに、勝ち気そうな顔をした、 身軽な旅装の少女がひとり降り立った。
萎れない花を飾った帽子を押さえる手と、 反対の手にはスーツケースがひとつ。 傍らに、自動反重力走行のポッドが、ひとつ。]
ええと……なんだっけ。 この、2248-933-……525区。 そう!そのハルトヴィンさん、に会いに来たのだけど。
まあ、ご親切にどうも。
[無事に手荷物の検査を終え、案内所で目的の場所について訊く。 旅客輸送ポッドの準備と直接の案内を申し出られれば遠慮なくそれを頼み、窓の外を流れる景色に、思ってたよりずうっと都会だわねえ、などと小さく呟いた。]
(55) jinrou465 2022/05/19(Thu) 02時頃
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これ?……大事なお友達のベッド。 この子を起こしてくださる王子様に会いに来たのよ。 ふふふ。
[案内人に荷物について問われれば、楽しげに笑って。 大切そうに、友人の眠るポッドを撫でる。
もうすぐ。もうすぐ、また。話せる。 一緒に過ごせる。
その喜びを込めて。優しく。]
(56) jinrou465 2022/05/19(Thu) 02時頃
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[やがて魔法使いの遺した魔法と――
その息子と、ンジ=ミェツカの人々の技術によって。
いまは繭のなかで微睡む少女も未来の夢から目を覚まし、 現実へと足をつけることになるだろう。
その友人であるところの吊り目がちなスキーム家の令嬢が、 とある仲買呪術師の息子へと弟子入りして、 それなりに宇宙に名を馳せるのは……
――たぶん、けっこう、もう少し、未来のお話。**]
(57) jinrou465 2022/05/19(Thu) 02時半頃
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[オテル・デカダンの最後の夜。 雑食性であるハロは、出された料理を遠慮なく食べていた。]
デリクソンよ…… もう君は自分の店が持てるのではないか……? うむ、芋で。
[料理上手な宇宙人に話しかけたりした。 天ぷら料理を頼み、そういえばミツボシが気に入っていたらしいと小耳に挟めば少し思い出したりもして。>>32
とっておきの日本酒もぐびぐびりと煽る。 そうして、楽しい夜は更けていった。]
(58) mikanseijin 2022/05/19(Thu) 13時頃
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―補給港到着後のはなし―
[船から降りる際には、少しの名残惜しさを覚える。 すっかり馴染んでしまっていた。 けれど出会いは別れの始めである。 そして別れれば、また出会うこともあるだろう。
僅かな未練を振り切り、港のロビーに降り立てば、インタビューを待ち構えていた記者たちが寄ってくるのが見えた。しかし彼らを押しのけるように、別の集団も土煙をあげる勢いでやってきた。]
キュルキュルッ! 『父上』『父さま』『じさまー』 『無事で何よりですな』 『土産があると聞きました』 『無事で良かったですがまず土産を』
[ハロは来れそうな親族になるべく来るよう、連絡をしておいたのである。土産たくさん買ったから来い、とも言いつけて。
港はクモミズ族でわらわらした。「うわーっハロさんが誰かわからないーっ」と叫ぶ記者の声も混じっている。]
(59) mikanseijin 2022/05/19(Thu) 13時頃
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キュルルキュルル! 『慌てるな我が血族よ、土産は私の荷物の中にある。 運んできてもらえるまでこの無粋な者たちの相手をしておれ』
フ……いや失礼、どんなことでも答えてやるぞ、記者たちよ……
[そう宣言するハロに、記者にどよめきが生まれるものの、どれかわからないので困っているようだ。
クモミズわらわらの間に、あまり突っ込んだインタビューをされたら嫌そうな子らが逃げられるようにとの心算である。]
キュルルー 『フフッ、また死にそびれてしまったよ。 新たな私の冒険譚、聞かせてやろう』
[親族に向けて言っているが、果たして真面目に聞くものは如何ほどか。ふとハロは、自分が降りてきた船を振り返った。]
(60) mikanseijin 2022/05/19(Thu) 13時頃
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[いつかまた、あの船に乗ることもあるだろうか。 その時は、客船ではなくなっているかもしれないが。 それはまた、未来の別の話だ。]
ではな、よい旅を……
[色々あったものの、良い料理と良い出会いに巡り合えた一時の宿へ。
そして短いながら仲間だった者たちの旅路へ、祈りを捧ぐ。**]
(61) mikanseijin 2022/05/19(Thu) 13時頃
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雲水 ハロは、メモを貼った。
mikanseijin 2022/05/19(Thu) 13時頃
服飾商 PJは、メモを貼った。
gekonra 2022/05/19(Thu) 13時半頃
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[補給港到着後、船内での居酒屋企画は一旦休止の運びとなった。再開は未定だが、いずれ要望があれば、また出店することもあるだろう。
デリクソンはといえば、本社への報告や、地元番組の取材(概ね拒否)、船内で行っていた新商品開発の続き等々、忙しい日々を送っていた。 ちなみに、ハロに提案された独立>>58については、しないつもりだと、その場で断りをいれていた。 大手チェーンだからこそできる企画を、思いついたのだと。]
(62) nordwolf 2022/05/20(Fri) 01時頃
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― 居酒屋「ツボイチ」企画室 ―
────で、天婦羅メニューなのですが、比較的どこの星域でも入手しやすい魚介や野菜は、今まで通り定番として据えて良いと思います。 加えて、山菜の天ぷらですが、こちら異星の方々にたいへん評判がよかったので、ぜひ、期間限定メニューに加えるべきかと思います。
[基本、オテル・デカダン出店後には、必ずこのような報告会と企画会議が開かれる。今回は不慮の事態があったため、若干後ろ倒しになったが、だからこそ思いついた企画もあった。]
次に新商品の提案ですが、こちらの塩麴と醤油麹のつくね串、船内でリサーチを行いましたところ、良い評価を頂けました。 是非、新商品の企画に挙げていただきたく思います。
それともう一点。
他星の店舗を含めての、大型フェアの提案です。
[モニターに、企画概要が大きく映し出される。]
(63) nordwolf 2022/05/20(Fri) 01時頃
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今までわたくしたちの店舗では、基本的に”地球”のメニューを提供してきました。 しかし、幾度か、オテル・デカダンの居酒屋企画に、料理長として参加させていただき……そして、今回の件で、様々な星の方々と、今まで以上に深い関わりを持つことが出来ました。
[最後まで旅路を共にしたもの、旅半ばで命を散らしてしまったもの。 ひとりひとりの顔を思い出すように、ゆっくりと、語る。 そしてモニターには、いくつかの、馴染みの薄い料理が映し出される。]
こちらは摩羯系の外周惑星『ク』の名物料理です。 そしてこちら、『フ・アル星団』で好まれている料理と聞きます。 クモズミ……ビジェ……あとこちらは、時、です。
[ほかにも様々な、出会った皆々の出身地の名物が、順々に映し出される。 うち何品かは、アシスタントロボが試作品のようなものを持ってくるだろう。]
(64) nordwolf 2022/05/20(Fri) 01時頃
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これらの料理を、ツボイチ風にアレンジし、ぜひ全国のお客様に召し上がっていただきたい。 社長もよく仰ってたでしょう。
「我々は”宇宙人”だ」
ならば、地球のメニュー以外にも、様々な文化文明を取り入れてみるというのは、在り方として正しいのではないでしょうか。
そしてこれは、多数の星系に支店を持つツボイチだからこそできることだと。 わたくし信じております。
[企画が採用されたかどうかについては。 きっと、各地の星の人々が知っている**]
(65) nordwolf 2022/05/20(Fri) 01時頃
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― ??? ―
[その映像は、確かに『記録』されていた。 星間回遊オテル・デカダンの客室。 ベッドに、今は亡き魔術師の男が腰掛けている。]
あなたがこれを見ている頃、僕は既に生きてはいないでしょう。 先程、最後のアップロードを終えました。 僕の記憶が必要になった時は、これを使ってください。 残っていれば、ですが。
[これ、と言いながら前髪を上げて魔術紋の入った宝玉を見せる。 画面を手元に寄せれば指先が僅かに痙攣していたのを確認できるかもしれないが、『ンジ=ミェツカ』では推奨されない方法だ。 故に、男の名誉はいくらか守られることだろう。]
(66) shion_san 2022/05/20(Fri) 01時頃
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[そうして語られるのは、『遺品』の取り扱いについてやら、『星喰いアメーバ』についてやら、『今後の可能性』についてやら。 それから、乗り合わせた乗客のこと。これまでに出会ってきた人たちのこと。]
本当に……星を出て、いろいろな人に出会いました。
[この船だけでなく、多くの星、多くの場所で]
もし、あなたが……この先、新たな世界を望むことがあったなら。 星の外で、僕の知る人々に出会うこともあるかもしれません。
[一拍の間をおいて]
僕が死んだら、所有している契約書は全て燃え尽きてしまうでしょう。 それでも、きっと、彼らの記憶に僕は残ります。 広大な宇宙で、もし、奇跡のような出会いを果たすことがあったなら。
どうか、言葉を交わしてみてください。 新たな出会いを、歓迎してください。
それが僕の、最後の願いであり、贈り物です。
(67) shion_san 2022/05/20(Fri) 01時頃
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最後の息子へ、愛を込めて。
[映像はそこで終了している。この端末に限っては。]
(68) shion_san 2022/05/20(Fri) 01時頃
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― 補給港にて ―
[数多の種族の中には、“人道”を重んじる者達も居る。 そういった集団が此度の流れを知れば、ポッドの回収に 走るのは、自然な流れだっただろう。 無論、その全てが回収出来た訳ではない。 ただ、回収時点で身体を留めているものがあれば その時点で、星喰いアメーバではないと断定出来る。 よって彼等は迷いなく『犠牲者』を蘇生したのだ。]
[冷凍されていた時間が短かった事、種族的な特性で 仮死状態に強かった事、体力が十分あった事から 驚異的な速さで回復したギョウブは、こうして PJに会う為に出歩けられる(>>23)程度には元気を 取り戻していた。 ……流石に、毛並みは艶を失い、しょぼしょぼの くちゃくちゃになっていたけれども。]
よう、ニュース見たぜ。 船内じゃ、検疫で大活躍だったらしいじゃねェか。
(69) RIN 2022/05/20(Fri) 01時頃
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[そう軽口を叩きながら、船内での事を訊ねるだろう。 エフやロバートとは、古狸も相応の付き合いがあった。 まさか自分が悼まれてた(>>3:29)とは露知らず。 彼等の最期に話が及べば、目を細めて宙(そら)を見上げた。]
…………全く、やり切れねぇ話だよな。 良い奴等ほど、生き残るのが下手過ぎる。 見捨てた俺が言うのも何だがな。
[そんな所へオテル・デカダンの買取話を出されれば ぱちくりと目を瞬かせた後、豪快に笑うだろう。]
ハッハッハ、そいつァ面白ェ話だな! いいぜ、乗ってやるよ。 面倒な手続きやらをやってくれんなら、金は出す。 この金の使い道としちゃ、勿体ねぇくらいの話だ。 あの船が無くなっちまうのは、俺にとっても避けてぇ。 他に、行く当てもねぇからな。
(70) RIN 2022/05/20(Fri) 01時頃
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[出資については、二つ返事で了承するだろう。 オテル・デカダンへと戻れば、部屋の端末に 残されたメッセージ(>>5:+22)に気付き、 再度あなたを訪ねる事になるかもしれない。]
[この狸は流石に、PJほど長くは生きないだろうが。 それでもあと数十年は、ロバートやエフの思い出を 共有出来る存在であり続けるだろう。*]
(71) RIN 2022/05/20(Fri) 01時頃
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雲水 ハロは、メモを貼った。
mikanseijin 2022/05/20(Fri) 02時頃
御免株 ギョウブは、メモを貼った。
RIN 2022/05/20(Fri) 02時半頃
記号の妖精 ミームは、メモを貼った。
jinrou465 2022/05/20(Fri) 03時頃
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― 補給港にて ― >>69>>70>>71
……… 流石にその軽口にも その通りよ、と言う他ないわね? そう、あたしったら大活躍だったのよ。
[さあ、これは補給港での話。艶のないぱさぱさの毛並みの狸と、トボけたやり取りをして、PJは肩を竦めた。 PJは彼に席をすすめ、船でのその後を話して聞かせたことだろう。]
(72) gekonra 2022/05/20(Fri) 03時半頃
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そうね……、
あたしは彼らに護られたんでしょう。 その振舞いで。
[ロバートのもことも、エフのことも。それらがなければきっとPJはもう生きていないのだ。ロバートの勇敢と、エフの人間への模倣への矜持や意志と呼べるもの、無くしては。
ギョウブがこんな人柄だから、PJも話すにあたって情感を乗せることとて遠慮しなかった。しみじみと、悲しい物語を語って聞かせる。]
(73) gekonra 2022/05/20(Fri) 03時半頃
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[見捨てた、とギョウブが自己について話せば]
あんたが話し合いに出てこなかったから “そのつもりだろう”って あたしも遠慮せず宇宙に放り出せたわよ。
見捨てたと仰るけど。 あの状況じゃ、あんたの判断は最良だわ。
[肩をすくめる。軽口のお返しとしてのことだった。 同時にPJだって性能のわからぬ冷凍ポッドにつめる形で、ギョウブのことを見捨てたのだ。 更になにより……たとえば、凍結に弱い宇宙人……種族のなかでは高齢のハロなど放り出していたならば、死なせていた恐れもある。人より比較的体の小さいロバートを冷凍しなかった理由だって、冷凍で殺してしまう可能性が否定できなかったからだ。人だって、運が巡ってこなければもしかする。
この古狸のおかげで助かった命は、PJにとっては“たしかにある”といえた。]
(74) gekonra 2022/05/20(Fri) 03時半頃
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[さあ、オテル・デカダンの買い取りについて、ギョウブが快諾した。PJも、それに頷いた。]
そう。では、正式な手続きはあたしが。
“星喰いアメーバを船に入れた”のよ。 あの船も、手放したい頃合いでしょう? なら、大活躍したあたし自身が そのまま船の仕切りをしちゃおうかしらね。
[いじわるな老婆のようにくすくすわらった。 その検疫の技は惑星『時』から技術支援という形で、宇宙へ徐々に広がりだすのかもしれない。少なくとも、PJに買い取られた後のオテル・デカダンには、乗船時にしっかり検査が設けられることとなるだろう。]
(75) gekonra 2022/05/20(Fri) 04時頃
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[船を仕切るにあたり、PJの持つコネのなかで、かつて海賊の頭をしていたギョウブをおいて右に出るものもいまい。 こうして二人は新たな航海へと乗り出すことと相成る。
その船旅には…… 一匹の犬と一人のデザイナーの思い出話を乗せて。]
(76) gekonra 2022/05/20(Fri) 04時頃
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「宇宙を旅する豪華回遊客船『オテル・デカダン』は 再び、星の海を往く。]
(77) gekonra 2022/05/20(Fri) 04時頃
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[――『オテル・デカダン』へようこそ!
ここは選ばれた者のみが集う、 全宇宙で最も絢爛な回遊客船。
あなたがチケットや大金をお持ちだとしても 最早この船は誰彼構わず乗せる船ではなくなります!
かつて好まれた目眩く退廃の美! そこへ、新しい仕組と新しいデザインも船に乗せ *『オテル・デカダン』は宇宙をうねうね進む。*]
(78) gekonra 2022/05/20(Fri) 04時頃
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─ 新生オテル・デカダン 船内 ─
[これは、ほんの少し未来の話。 PJと共にオテル・デカダンを買い取り、いよいよ その初出航を翌日に控えた日の事。]
取って置きのモンは、取って置きの日に飲まねぇとな。 ……あんがとな、エフ。
悪いが、もうちっとだけ付き合ってもらうぜ。
[其処に本人が居ずとも。 この船には、彼の作品も思い出も乗ったままだから。 狸は提供者に感謝しつつ、美酒に舌鼓を打つのだった。 彼が自分に望んだ事(>>5:+22)だとは知らずに。] [豪華客船は、これからも様々なものを乗せて行くのだろう**]
(79) RIN 2022/05/20(Fri) 08時頃
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