2 【R18】夢見る議事の村【RP半再演】
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ホレーショー、シーシャ、トレイル、こころの4名。
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[私は、壊されて、殺される。 それだけのために今日まで明かされた。]**
(0) 2020/11/19(Thu) 18時頃
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[吸血鬼にとって、吸血は、その生命を維持するために欠かせない行為のひとつ。 通常の食事や睡眠なども、必要といえば必要だが、重要度はかなり低い。 始祖の血の為せる業なのか、十字架や大蒜、太陽すらも、脅威とはならない。
さて”呪い”とは。
それは、吸血鬼でありながら、互いの血を欲してしまったが故の、始祖からの罰ともいえるもの。 この先一生、吸血は、互いのものしか受け付けなくなってしまった。 つまり、生涯離れることはできない。 どちらかが消えれば、必然的にもう片方も飢えて死ぬ。]
(1) 2020/11/20(Fri) 01時頃
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[俺とあの人の間には劇的な出会いも運命の必然も、感動ドラマだって別に無かった。 滅茶苦茶仲が悪かったとしても隣は隣、十数年互いが望まずに顔を合わせ続けたことだろう。
ただ、集団からはみ出してしまう理由をそれぞれが持ち、解決する気もなく何処か周囲を見下していた。 認められたのは、共通点のあるお互いだけだった。
あの人にとってそんな幼馴染は唯一自分の領域に置いてもいい存在で、俺自身も側にいれば気性が落ち着く自覚があった。 二人でいれば他の子供みたいに笑ってじゃれ合うことも出来た。それは、あの人がいつも笑っていたからでもあるのかもしれない。]
(2) 2020/11/20(Fri) 03時頃
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[授業で適当に描き殴った空の青にも、丁寧に描けば様々な彩りが本当はあったように。 その笑顔は張り付いているのではなく、それぞれに違った意味を持っていた。
拗ねた俺に向ける兄じみた優しいもの、 遊んでいる時の年齢相応に無邪気なもの、 誂うような意地の悪くも憎めないもの、 曖昧な返事と向けられる少し不安になる静かなもの、 誰かを拒む時の、空虚なもの。
それぞれ問題がある彼の両親より、自分のほうがその全てを知っていたに違いない。]
(3) 2020/11/20(Fri) 03時頃
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[蒸し暑いから夏が嫌い。 小さな頃溺れたことがあるから海が嫌い。 ベトベトするから潮風が嫌い。 普通が、大嫌い。
入井透世は笑顔の下に沢山の嫌いを持っていた。 周囲から向けられる嫌悪は、片想いではなかった。
きっと本当は、あの街そのものを嫌っていたのだろう。 だから、嫌いな夏に同じく嫌いな海にいなければならなかったのだろう。
皮肉なことにそのせいで、幼い入井透世は俺の記憶の中で夏の象徴のように生きている。]
(4) 2020/11/20(Fri) 03時頃
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そんな理由で決めるのはやめなよ。 中学生で行きたい大学を絞るには早いし、 もっと調べたり考えたら?
[「必ず同じ大学を受験する。」 幼馴染の進路を聞き、驚きの後椎谷は 追い縋るように口にした。
しかし、間髪を入れずにそう返し 道端で立ち竦む相手を気遣うことも無く、先をゆく。
その時も、やっぱり微笑みを浮かべていた。]
(5) 2020/11/20(Fri) 03時頃
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[進学した後もメールでやり取りはしていた。
しかし徐々にこちらからの連絡は減り、返信は怠る。
そんなある日、珍しく送ったのは 「彼女が出来ました」という 幼馴染は知らない女との画像を添付した報告。]
(6) 2020/11/20(Fri) 03時頃
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[街から逃げ出した幼馴染を、追い掛けることを許されなくても。
今何処で何をして生きているのかも、毎年東京に来て誰とどう過ごしているのかすらも教えてもらえなくても。 自分の物だった筈の居場所を、他と何が違うのか分からない知らない女に奪われてしまっても。
あの日俺がアンタに何をしてしまったのか覚えていても。 今でもそれは変わらなかった。]
(7) 2020/11/20(Fri) 03時頃
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[今も相変わらず、二人のやり取りはくだらない。
何度も話した気がする昔話をするとか、 嫌な上司や面倒な客の話を聞いてもらうとか。 望まれてベースを弾いて見せたり、 バンドの数少ないMVをスマホで流したり。
それで良かった。 これはまさしく、夢のような日々だから。 一度は手放してしまった筈の────**]
(8) 2020/11/20(Fri) 03時半頃
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────9月も下旬に差し掛かろうといる頃
殺人級の気温こそ過ぎ去ったが、 未だに日中は茹だる暑さがコンクリートジャングルを襲う。
まるで、夏が終わらせまいと縋り付いているように。
(9) 2020/11/20(Fri) 03時半頃
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[或いは誰かが、それを望んでいるように。]
(10) 2020/11/20(Fri) 03時半頃
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アドナナofficial@adnana_info2019年9月20日
■イベント出演情報■ 薔薇胡蝶3周年記念イベント『Dance in a conspiracy』 公演:2019年11月24日(日)大阪ciel 【CAST】薔薇胡蝶 【GUEST】B.B.S/破王/Deep sea red/アドナナ/Holy Arkham!/Resonance OPEN 17:00/START 17:30
⏎3 ↺54 ⚝118 ┅
(11) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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イベントに向けてスケジュールの話 俺はそう聞いて来たんだけど
[いつも打ち合わせに使う居酒屋。しかし現在ボックス席にいるのは五人。 ずっと避け続けていた女が目の前に座っている。]
なんで?白井ライブ来んの?
[ミディアムボブの黒髪、控えめに飾られるアクセサリー、白を基調とした落ち着いて品のある服装。 優等生がそのまま成長したって感じのOL。どう考えてもこういうジャンルのライブに来る女ではない。 勿論そんな勘違いはこちらもしていないが、敢えて口にしメンバーを睨みつける。]
(12) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[上須は腕を組み、今は傍観するとばかりに何も話さない。 楠田は落ち着かなさそうに視線を彷徨わせ、何故か眉を下げて俯いた。 結局いつものように青戸と対峙することとなる。
曰く、こうしなければちゃんと話が出来ない。 白井は青戸が頼んで来てもらった、彼女は俺を心配しているし無関係でもない立場。 透世のことはいい加減に解決するべき問題である、これからの活動の為にも俺自身の為にも。
────そして 自分達がサポートするから仕事を減らして、休んだり白井と話し合ってほしいという。]
(13) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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はあ……? お前らさ、何を言ってるのか自分で分かってんのか
[何一つ、理解出来ない。抱いた不快感は既視的な感情。
あの人だけが味方みたいに思い込んでいたガキの頃、大人にあれこれ言われたりあの人の顔に釣られた女が間に入ってこようとした時のそれと同じだった。 ストレスの原因になってる奴らに意味不明な理由で俺達について何も言われたくない。]
(14) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[確かに白井の姉はあの人と同級生だったらしいが、だからなんだというのか。 思い至ったことが一つ。反論しようとする青戸を手の動きで制して再び口を開いた。]
なんか勘違いしてるみたいだけどな あの人は本当に、俺に会いに来ているだけだ
金のやり取りも犯罪の話もねーし、音楽にも無関係 お前らにあれこれ言われる理由は無い
[金のない男と地元で変人扱いだった男が会っているから、法外な仕事や引き抜きの話でもされていると勘違いしたのか。 それなりの信憑性を感じたつもりだったが、反応は思っていたものでは無かった。
「やっぱり俺達では駄目だ」と悲しげに上須が呟く。 落ち着いていて昔から年上に見られる奴が、珍しく感情を表に出した。]
(15) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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馬鹿。これでも今年30だ 若い見た目の人なんだから仕方ないだろ。 男なんて数年じゃ大して変わらねぇし
[会わせたくないならせめて画像でも見せてみろ。 明らかに苛立ちを抑えようとしている青戸からの提案に、それで帰れるならと従い見せたのにまた難癖をつけられる。
「大学の頃のやつじゃん」だとさ。 仮にそうだとしても見せたのなら問題無いだろうに。]
(16) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[そろそろうんざりしてきたせいで、普段言わないようにしていたことまで口に出る。]
人の知り合いにケチつけてる暇あったら もう少し真剣にやってくれよ、活動をさ
[今回のオフィシャルの投稿はいつもの告知より反応が多い、主催が今人気が出てきているバンドなのが大きいのだろう。
確か大手情報サイトの今年注目のバンドランキングにも入っていた。噂では、業界のお偉いさんがライブを見に来ていたらしい。 その内俺らなんて呼ぶことも無くなり、ワンマンでハコを埋めるようになるんだろう。全国各地で潰れかけてるライブハウスには救世主様となる未来も想像出来る。
明らかにこちらが出させてもらう立場。純粋に喜べていた頃がずっと昔のように感じる。]
(17) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[青戸は繋がってるファン共に貢がせ ギターの楠田は家が裕福で息子に甘く幾らでも金を貰える ドラムの上須は年上の高給取りの彼女に養われ それで俺は常に複数バイト。
そうしなきゃ活動出来ないいつまでもそこから上がれないバンドってのは、社会人が休日趣味でやってるアマチュアと変わらない。 それが現実に受ける評価だ。
確かにそんな生き方すら難しくて解散する連中も、大きい借金を負ってしまう奴もいるよ。 東京だけでも覚えてるくらい通ってる顔がいて、少数ロットでもグッズが売れて、殆ど金は入らないけどCDもたまに制作出来る。どん底にいるわけじゃないのは事実。 だけどこの同期には置いて行かれ、背後から次々新人が迫ってくる状況にこいつらは何も思わないのだろうか。 大学時代に掲げた夢は、ただの趣味みたいな小規模の活動だっただろうか? 悩んでるのは、俺だけなのだろうか。]
(18) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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白井も何で呼ばれたのか分かってるのか?
つまりこいつらは、 練習時間を増やす為に俺にバイトを減らさせたくて お前が財布になってくれることを期待してるんだぞ?
[考えてみれば答えは明白だった。 なるほど、バイトばかりで空いた時間は男とつるんでいる金無しメンバー。そいつを剥がして女を与えて養わせたいと。
その時、青戸に胸倉を掴まれ、間髪入れずに拳が飛んだ。 何も言わずに立ち上がり、周囲の客の視線を感じながら俺は席から離れていく。
もう話し合いをする気が無いならいいだろう。このままいると店に迷惑も掛かりそうだし。]
(19) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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「目を覚ましてよ椎谷君!」
(20) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[男共の感情的なやり取りに狼狽え、上手く口を挟めずにいた白井が背後で叫ぶ。
お前が覚ませよろくでなしの野郎とばかり関わりやがって。 俺とあの人のことは、放っておいてくれよ。
くだらないことに時間を使ってしまった。 あの人もそろそろ帰ってしまう時期だから、少しでも部屋にいる時間を増やしたいのに。
歩きながらスマホで愚痴を送ろうとした。きっとあの人ならすぐ、落ち着かせてくれるだろうから。 だけど上手く連絡先を見つけられない。こういう時、人脈を広げないといけない仕事は面倒だな。イライラしてるのも大きいだろうが。
────風鈴の音が聞こえる ネオンが彩る時間帯に都会で、随分不似合いだ。 異常気象で暑さが長引いているから、しまい忘れた店でも近くにあるのだろうか。**]
(21) 2020/11/20(Fri) 04時頃
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[あの日に俺が言った言葉は、確かに正しかった。 だけど隣に居る為には間違っていたのだろう。 アンタが欲しかったのは現実的な救いでは無かった。
なら、どうすれば良かったのか。今でも分からない。]
(22) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[だけどなんだっていいんだ。 今こうやってアンタは側にいるのだから。
────そうだろう?]
(23) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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「まだ怒ってるんだ?」
[幾度忙しなく通知で震えても、 テーブルに置かれたままのスマホを眺め、 少し距離を空けて隣に座る相手へと視線を移す。]
(24) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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怒ってるのかな 疲れてるのかも知れねぇな
[あれから数日が経過した。スタジオ入りの日が遠いのをいいことに連絡そのものを拒んでいる。 バイト先が多すぎて、いつ何処で働いているのかあいつらには分からないのが幸いだ。どうせ今まで興味も無かったことだろう。]
慰めに抱き締めてくれてもいいぞ
[こういうこと言い出す辺り、やっぱり俺もオッサンになってきてる。 目前に並んだ缶のせいのほうが大きいと自分では思いたいが。
いつも家主の如く占領してる癖に、俺が来るとすっと脇に避けているのがなんとも物寂しく感じて。 逃げる猫か掴めぬ蝶か。この人がうちに来るようになってから指先すら触れた記憶が無い。]
(25) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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「…………。」
[ただ黙って微笑みかける。
近況を聞かれた時のように、 日中何をしているのかの問いに返したように、 外への誘いを受けた瞬間のように、 何度も浮かべたその表情を。]
(26) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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……冗談だっつの
[やめろよその顔。 昔みたいに誂えよ、お願いだから。]
(27) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[積み上がった洗い物をどうにかしようと台所に向かった。 それでも一人分だから大した量では無いんだけど。
あの人は物も食べず、部屋も綺麗に扱ってくれている。 合鍵すら毎日同じ場所に同じように戻している。
掃除も億劫なくらいに疲れていることが多いからとても有り難く感じているけれど、俺の痕跡ばかりが部屋に蓄積するのが、なんとも。
帰ってしまえば本当に元通りなんだよな毎年。]
(28) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[捻る蛇口から落ちる水が、上手く流れずシンクに留まる。 ああ、排水溝は暫く掃除してなかったかもしれない。
人間見えない部分は無いもののように思えてしまう。 有るものだけが本当みたいに、意識を向ける。
特に、疲れている時は。]
(29) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[────風鈴の音が聞こえる。 うちにそんな可愛いものがあるわけが、無いのに。]
(30) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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「きっと蝉みたいなものだよ」
「聴いてる人にとっては意味なんか無い」
「聞いたことがあっても忘れてる」
「ただの風物詩とか、思い出みたいなもの」
[手を止めたそのすぐ後ろから、予兆も無く。 囁くように言葉は響いた。]
(31) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[振り返る暇も、意味を問う時間も無く。 インターフォンが鳴り玄関へと向かうこととなる。
締め忘れた蛇口から、静かに水が流れ続けていた。 少しづつ、少しづつ。嵩を増してゆく。]
(32) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[うちの安マンションはオートロックなんか無い。 部屋の前までなら誰だって来られてしまう、だから透世も毎年俺の帰りを待つことが出来ていた。
覗いた先には白井真由美が立っていた。 唇を噛み締め蒼白の面持ちで、何かを決意したように眼差しだけは真っ直ぐに。]
(33) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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***
「お願い、開けて。 私一人なの。無理に上がりこんだりもしない。 ────ただ、聞いてほしいだけなの。」
(34) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[震える女の声を聞いている間も、風鈴は軽やかに響き続ける。**]
(35) 2020/11/21(Sat) 19時半頃
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[チェーンを付けてドアを開いた。 白井はそれについて文句を言うことも無く、拒まなかったことに礼を言って話を始めた。 あの後も自分達は場所を変えて話を続けたこと、俺が連絡を無視してる間もやり取りをしていて部屋はメンバーから聞いたこと。 詳しくは語らずただ事実を述べるような言い方は、こちらを刺激しないようにしているようにも思える。
あの場の唯一の女だった、大人しい性格の白井。 きっと怖かったに違いない。そんな風に思える程度には、今は冷静だった。 中に入れる気は無いし、早く帰ってほしいことに変わりはないが。]
(36) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「今も、入井さんはいるの?」
[ちゃんと食事はしているのか、何処か母親じみている質問が幾つかされた後にその問いが落ちる。 探るみたいに部屋の奥へ視線が動いたのを見逃さなかった。身体で塞ぐようによりドアに近くなる。]
いる。でももうすぐ、帰るんじゃねーかな だからあいつらにも安心しろって言っとけよ
[何が気に入らないのか今でも分からないけど、つまり俺とあの人が離れたらそれでいいのだろうから。 だけどやっぱり何かが噛み合わなくて、白井の表情は暗くなるばかり。]
(37) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「……そう、いるんだ。」
[────可哀想なものを見るみたいな目。 居酒屋で見せた上須の珍しい様子を思い出させられる。]
なんだよ…… あの人と俺が一緒にいるのは、そんなに駄目なのかよ
[青戸みたいにキレてくれたらこっちも同じように声を荒げられる。 メッセージはスマホを置けば無視できる。 だけど面と向かって、ただ静かに悲しまれるとどうしたらいいのか分からなくなってくる。 そもそも、話がひたすらに噛み合わない時点で解決出来ない問題だったのだろう。]
(38) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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[彼はどんな風にあなたの部屋に来たのか どのように毎日を過ごしているのか 二人で何をしているのか 彼の様子は昔と比べてあなたにどう映るのか
白井の様子は俺に話し合いの必要性を理解させた。そして、怒りを忘れた俺は淡々と繰り返される質問にただ答え続けるしかなかった。 なんだか、医者に病状でも聞かれているみたいで気分はあまり良くなかったけど。 多分何処かで誰かに聞いてほしい部分が、あったのかもしれない。
透世が出てきて客人と対面したのなら、語れないものもそこにはあったけれど。廊下へ続くドアは固く閉ざされ開くことは無かった。]
(39) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「分かった。話してくれて、ありがとう。 最後に聞きたいことがあるの。」
……なんだよ?
[だから随分と落ち着いたものだった。 その言葉にも何気なく答え、聞こうとしたのに。]
「椎谷君は何も気づかないの? 自分でおかしいと……思わないの?」
[そう言われた瞬間、心臓を鷲掴みにされたように衝撃が走った。]
(40) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「9年前の今月、何があったのか覚えていないの?」
[目を見開いたまま固まっている。 何も答えないことが答えというように、白井の話は続いた。]
「私、椎谷君も辛いから刺激しないべきだって言った。 そういうのは時間を掛けて治さなきゃいけないって。 ずっと私が、そのことについて話すのを止めてたの。 でも駄目だよ……今の椎谷君見てられない。」
[勝手なことばかり言うな、放っておいてくれ。 そう言いたかったけど声が出ない。 逃げ出したくても足が動かない。 小さい頃はいつも助けてくれたあの人が、来てくれない。]
(41) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「聞いて。入井さんはもう────」
[ やめろ ]
(42) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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「────死んでる。9年前に殺されちゃったの」
(43) 2020/11/21(Sat) 22時半頃
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[ ]
(44) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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「遠く……学に行って、一人………してたんだよね」
[風鈴が煩くてよく聴こえない。]
「………出会……女の人と、……き合いを…………」
[まるで耳元から聴こえているみたいだった。]
「でも女……は、入……んの他にも……がいて」
[一体どれだけ強い風が吹いているというのか?]
「それが………良く……男の………たみたいで」
[これは本当に風鈴なのか?]
(45) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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「……さん、監…されて……もその人に……」
[煩い。止まれ、お前も黙れ。]
「私、姉……と両親と……にお……に行って」
[これは風鈴ではない。思い出したくない。]
「そこで椎谷君……会った……だよ?」
[香る。香水ではないこの匂いは、これは。]
(46) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[
線香だ。
]
(47) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[口元を抑えて蹲る。堪え切れずに醜い音が響いた。]
(48) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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帰ってくれ……帰れ!
[多分白井は心配した後に謝罪し、立ち去ったのだろうが それは俺にはもう聞こえなかった。]
(49) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[音色に混じり、水が滴る音が聴こえる。]
(50) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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「…………。」
***
(51) 2020/11/21(Sat) 23時頃
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[そういえば、あの日以来、一度も家に帰っていない。 まぁ、とうに死んだことにされているのだから、今更戻っても仕方ないのだけれど。]
なぁ、お前はさ……
[自分はともかく、として。 ヘクターは、雇い主だった”お嬢”のところに、顔を出さなくていいのか。 あのお嬢なら、己の生家と違い、現状も受け入れてくれるのではないか。 寝そべったまま、戯れにタトゥーに指を這わせて訊いてみる。]
(52) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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…………愚問、かぁ。
[まあそう返させるだろうなという予感はあった。 少しだけ、嬉しげに口端を持ち上げて。 胸元に顔をうずめる。
二度寝か、と問われたので。 そうだ、と答えておいた。]
(53) 2020/11/21(Sat) 23時半頃
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