23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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綺麗だなんて。照れる。ありがと。
[前までは躍起になって否定していただろう賛辞も、多少は素直に受け止められるように成長した。相手が女子ならまだ大丈夫。]
"願い"で、私の胸を3カップ分くらい 沙羅に移せば良かったのか……!?
[底の方に溜ってしまったタピオカを、スプーンで救出しながら。野々花も欲しい? 触る? なんて軽口を。 此方の主治医も、訝りつつも追及はしてこなかったので、裏で何があったやら――沙羅と顔を見合わせる。]
(261) りしあ 2023/05/04(Thu) 02時頃
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そうだーついでに私のカラダの秘密を聞いてよ。 アメリカに行くのもあるけどさ、 タトゥー刺れてみたんだよね。
[ちらりと膝丈のスカートを捲って見せる。 左の内腿、大分際どいところ――かつては傷と切開で赤い蚯蚓腫れがあった箇所に、小さく鷹の羽根と桜の絵。]
この脚はみんなからの 贈り物みたいなモンだからさ、 シルシが欲しかったんだよねー。
ジャンプを跳ぶたびに、 みんなに感謝するよ。
[だから試合は見に来てね、と満面の笑み。 色々盛り上がった後は、待受け写真を撮り直しに、桜森高校へ向かおう。**]
(262) りしあ 2023/05/04(Thu) 02時頃
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ラプター ニジノは、メモを貼った。
りしあ 2023/05/04(Thu) 02時半頃
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―― 6月XX日/桜森高校 ――
[ゴールデンウィークの女子会で、旧桜森高校を訪れて以来、虹乃は単身何度も足を運んでいた。 まだ、リンクの手前で足が動かず、練習を再開することもできない。パニック障害も酷くて、スケート場まで辿り着けない日も少なくない。 それでも、折角あれだけの経験をして治った左脚だ。再び滑らない選択肢はなかった。見たいと言ってくれる人がいる内は、諦めるわけにはいかない。
だから何度でも繰り返す。あの日、保健室から出て、東階段の踊り場で、――]
――っ、ぅ、 はぁ、はぁ…… 、 や、やだ、
[真っ青な顔で、廊下の途中に踞る。喉から酸素でなく血が噴き出す錯覚。全身冷や汗が引かず、震えも止まらない。]
――――だ、 大丈夫、 もう 痛くない、痛くない。
[自分に言い聞かせるように唱えて、今日もまた駄目だったと帰ろうとして。曇天の体育館の方から、物音が聞こえた気がした。>>247]
(275) りしあ 2023/05/04(Thu) 15時頃
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―― 桜森高校/体育館 ――
[ふらふらと憑かれたように体育館へ足を向ける。廃校とはいえ不法侵入だから、足音はなるべく消して。いつかは参加者の誰かと鉢合わせることもあるだろうと覚悟はしていたから、退路を確認しつつそうっと覗いてみた。]
――――っ! ぁ、
[ひくっと喉が鳴った。リンクの前と同じ、足先から冷たくなっていって、最早逃げる去ることもできず、その場で硬直する。 癒えない心の傷を刻みつけた張本人の姿に瞠目して、唇だけが鮫島、と動いた。]
(276) りしあ 2023/05/04(Thu) 15時頃
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―― GW/桜森高校への道 ――
[焦がしカラメルとオレンジの香が絶妙にマッチしたクレープ・シュゼットも、「今日がお前の命日だ!」とばかりに綺麗に平らげて。
葉桜を通り抜ける風に吹かれながら。休日に、三人バラバラの制服で、通学路を談笑しながら歩くという不思議な光景。 目敏く見つけた野々花の猫のストラップの話とか。 二人とも通学を再開すると言う、学校の話とか。 もしかすればコイバナも、根掘り葉掘り。 沙羅の体調を窺いながらそぞろ歩いて、やがてその南京錠で閉ざされた正門が見えてくる。]
……不思議。本当にあるんだ。
[また、この瞬間もマシンの中で、VRの世界を見ているのではないかと――乖離感に襲われる。 向かう足が重くなって、それも隣の二人に気取られぬよう必死で前へ動かしながら。 参加者が誰でも抱くであろう、奇妙な既視感を共有していた。]
私は飛び越えられるけど、 二人は無理だよね?
[ぐるりと校庭を囲む柵に沿って歩いて、やがて裏門まで。**]
(277) りしあ 2023/05/04(Thu) 15時半頃
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―― GW/桜森高校 ――
え、何その顔面偏差値限界突破カップル。
[野々花のコイバナには獲物を狙う鷹の如く眼を光らせる。 「どこまで進んでるの?」なんて、デリカシーのないフリをして問い詰めるのは、照れる様子が可愛くて見たいから。同じ大学を目指すと聞けば、青春してるなぁ、と我が事のように甘酸っぱい気持ちが広がった。今も後遺症の残る自身と比べて、柊の様子も気になったが、野々花が傍にいれば大丈夫だろうとも。 沙羅の報告も、興味津々聞くだろう。いつか桐野の演奏に立ち会う機会のため、と本人了承の元LINEも交換できれば。]
立ち入り禁止だから、ってだけじゃなく ちょっと躊躇うよね、入るの……。
シツレーしまっす。
[人の気配のない廃校が不気味だから、という理由だけではない。試すような野々花を横目にクスリと笑うも、自分だって背中の産毛が総毛立つような感覚がしていた。]
(280) りしあ 2023/05/04(Thu) 17時半頃
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そうだね、玄関まで行こうか。 その後は、各々見たいところ回っても、
…………、――っ、
[やろうとしていることは、いくつかある。最初にネットで桜森高校の文字と、更新の止まったホームページの写真を見た時から、ずっと来たかった場所だ。けれど、一人で此処へ踏み込む勇気がなかった。女子会に託つけて、思い出を懐かしむフリをして、誰かについてきて欲しかっただけだ。襲撃現場でまた倒れでもしたら、最悪の事態になる。]
うぅん、なんでもない。
[気の晴れないまま、自らを鼓舞するように拳を固める。未だVRの残滓に囚われ苦悶していることを、彼女たちに知られたくはなかったから。一緒に来てとは口に出さぬまま。**]
―― →玄関へ ――
(281) りしあ 2023/05/04(Thu) 17時半頃
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―― GW/桜森高校グラウンド ――
[あの日と同じ場所、同じ構図で撮ったのに、写真は随分と違う出来栄えになっていただろう。
二人と別れると、いつかの足跡をなぞるようにしてグラウンドを横切り、椿の低木の前まで来た。五月に入れば花は見当たらず、つるりと滑らかな濃緑が繁るだけ。そっと葉を撫ぜながら瞑目し、溜息をつく。 仄かに芽生えた恋心も、椿の花の盛りも、終わってしまった。もしも、二人の関係が続く未来があれば、タトゥーのモチーフは桜でなく椿だったかも知れない。永遠に枯れず、咲かせ続けるために。]
あ、そうだ。
[思い出したように宙返りしてみる。制服のスカートが翻り大変なことになったが、誰も見ていないのできっとセーフ。カメラがないことの方に違和感を感じてしまう。着地の際に空気を孕んで膨れたスカートの裾を、手早く整えた。]
(282) りしあ 2023/05/04(Thu) 18時半頃
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[VRより幾分か明るいものの、靴音が痛いほど響く校舎内。 保健室を素通りして、階段へ向かう。足が縺れる。壁に手をつき、窓の桟を握りしめ、じりじりと其方へ、――恐怖の源泉へ遡っていく。]
――――い、いや……ああぁ、
[追詰められる獲物の心地。逃げ惑い、死に直面して、柔肌に食い込む牙は死神の鎌のよう。 血溜まりなんてないはずのそこに、無残に切り刻まれた自身の抜け殻が、今も横たわっている気がして。腰を抜かしてへたり込んだ後、這うようにして玄関へと戻る。その前後の記憶は酷く曖昧だ。**]
(283) りしあ 2023/05/04(Thu) 18時半頃
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―― 6月/桜森高校/体育館 ―― >>286
な、んで……ここに……。
[よりによって、と口走るのは堪えた。何か問われた気がするけど、理解するより前に拒否反応が先立つ。 モニタで見ていたから、彼の行動理由の幾らかは納得していた。けれど、本能が怯えるのはどうしようもなくて。]
――――っ
[悲鳴を飲み込み、血が滲むまで唇を噛む。眦を吊り上げて仇敵のように、キッと上背のある男を見上げた。]
け、決闘よ! 決闘を申し込む!!
(304) りしあ 2023/05/04(Thu) 22時頃
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>>307 そう、前に野々花と沙羅と来て そのマンマすぎて、ビックリした。 気になっちゃうよね。
[心臓が早鐘を打つ。過呼吸にならぬよう、敢えて深く息を吸って。 仁王立ちで指を突き付けてみたが、廃校の出入りを見咎められた時用に今日も制服だった。激しい運動はできない。]
あっちでできなかったけど、 フリースローで。 脚は治ったから、遠慮はいらない。
[身体がぶつかるかも知れない1on1は、まだ抵抗があった。]
鮫島に勝てれば、きっと――、
(309) りしあ 2023/05/04(Thu) 22時頃
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>>312 [少しばかり天を仰ぐ。緊張を解そうと腕を回して、]
勝った方が言うこと聞くってやつ? いいよ。 私の方は、内容はまだ決めてないけど。
[勝つことが肝要。否、勝敗に依らず、畏怖の対象とこうして普通に接することができれば、やがて寛解するだろうから。]
そっちからどうぞ?
[上手なシュートの姿勢を、見て盗む。腕組みしながら、お手並み拝見、と無理矢理口角を上げた。]
(313) りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
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ニジノは、「でやー!」 55(0..100)x1
りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
ニジノは、「入れーーーー!」 63(0..100)x1
りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
ニジノは、「もっと熱くなれよー!」 56(0..100)x1
りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
ニジノは、「キてるねキてるねー!」 81(0..100)x1
りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
ニジノは、「大和のバカーーーー!!」 23(0..100)x1
りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
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[最後私情が混ざりまくって大暴投した以外は、ギリギリ入った。どんなもんだ☆ミ]
あぁれー? やった、勝ったー!
[肩で息しつつも、ピョンピョン無邪気に跳ねて喜ぶ。]
(317) りしあ 2023/05/04(Thu) 22時半頃
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じゃあ、跪いて靴をお舐め。
――私を襲撃したこと、赦しを乞うの。 めっっっっちゃくちゃ痛かったし、 今も超超大変だし!!!!
[少し空気の抜けたバスケットボールを黒のローファーで踏みながら、不敵に嗤って胸を張る。]
(321) りしあ 2023/05/04(Thu) 23時頃
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ってのは勿論冗談で。 特にいいよー目的は果たせたし。
[彼を相手に頓着なく笑えるようになった。蟠りが全部解消したわけではないけれど、これでまた一歩自分は踏み出せるはず。]
次に会えた時の貸しにしとく。 これから一生会えなくても、それはそれ。
[広げられた手に手を合わせて、ハイタッチ。震えは抑えこめた。]
(323) りしあ 2023/05/04(Thu) 23時頃
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ニジノは、サメジマが本気で屈んで、あわわわわわ
りしあ 2023/05/04(Thu) 23時頃
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そっ、そそそそんなことしなくていいから!?!?
[真っ赤になって後退る。 むしろ今こそ尻尾を巻いて逃げ出したい。]
冗談キツいよ、鮫島パイセン……?
(325) りしあ 2023/05/04(Thu) 23時頃
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か、貸し借りはなくなりました。 モウイイデス。
[別の意味でまともに顔を見れなくなってしまった。 両手でボールを持って顔を隠す。斜め下に向かって、吐き捨てるように。]
ちゃ、ちゃんとお礼言おうと思ってたのに!
(329) りしあ 2023/05/04(Thu) 23時半頃
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[もう、あの踊り場に行かなくても、少しずつ症状は軽くなっていくだろう。 送ろうかと問われれば頷いて、やっぱり顔は直視できなかったから、数歩後からその大きな背中に言葉を連ねる。]
ありがとう。 みんなや鮫島のおかげで、 私スケートやめなくて済みそうなんだ。 だから、死んだりしないよ。
まだ問題は山積みだけど、 そっちは"お願い"じゃなくて 自分で越えていかないと――、
[モニタの向こうでちらっと聞こえてきた、鮫島の事情と自分の類似。敢えて口にせずとも、ネットでその一端を垣間見るかも知れないし、一生知られなくてもいい。]
鮫島は、バスケが続けたいわけじゃなかったの? どっちにしろ、無事に終えられて 良かったね、お互い。
(330) りしあ 2023/05/04(Thu) 23時半頃
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そっか。 まあ、運動神経抜群の虹乃様はともかく、 沙羅にも負けてたし……?
[不調なのか練習不足か、無意識のトラウマがあるのか。 問うたところで仕方ないし、深入りはしない。]
バスケ以外にも、きっと 鮫島に向いてるもの、あるはず。
あのゲームを勝ち抜いて、 私や沙羅にとっては恩人だし、 …………。
[良かった、の言葉に篭った切実な響きを感じて、]
ありがとう。
[門前で、演技後と同じ丁寧な一礼を。 後は、別の方向に向かって走り出した。彼に貰った左脚は、VRの中と同じ速さで駆け上がる。**]
(335) りしあ 2023/05/05(Fri) 00時頃
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―― GW/桜森高校/玄関 ―― >>285
私は今日の写真、待受けにしよーっと。
[制服の三人が、前の写真ではどこかぎこちなさを残した三人が、まるで長年の親友か往年の戦友のように、曇りない笑顔で写っている。現実では、たった三時間の出来事。出遇って一か月しか経っていないはずなのに。 恐怖を煽るディティールが追加されていない分、変わらぬ廃校の壁でも加工は不要そうだ。 大事な宝物が、上書きされた。これからも、三人の写真も増えていくのだろう。]
あ、野々花と沙羅は無理にしなくてもいいよ? 好きな人の写真、待受けにしたいでしょ。
[野々花のスクショ癖は知らないし、ワカナの壁紙の件も露知らず。 何枚も撮った中で、あの時と同じようにうきうきと加筆もした。「ズッ友だよ(⋈◍>◡<◍)。✧♡」とかは書かずとも、心では。鷹には翼、なんて言ってた沙羅に、VRで見た光の翼を背負わせたり。 ソロ写真ももう躊躇わない。Y字バランスから、ビールマンポジションまでサービスしてしまう(スカートだと危険がアブナイ)。 加工済を送りつけついでに、VRの中での写真も、差し障りないものは貰えるかな?]
(346) りしあ 2023/05/05(Fri) 10時半頃
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[二人と別れて、人狼に追われる脅威と絶望から、命辛々必死に逃げ出して、]
――は、 ああぁ、 はぁっ、……っ、たす、け、
[沙羅が残っていてくれたなら、>>297誰にも助けて貰えなかった手は、今度は彼女に届いただろう。恐慌と混迷のさなか、一縷の光となって。**]
―― 了 ――
(347) りしあ 2023/05/05(Fri) 10時半頃
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――11月XX日/新横浜スケート会場 選手控室――
わざわざごめんね、急な日程で。
[出場選手でごった返す一室、鏡の中の自分を確かめながら、傍らの幼馴染に詫びる。 彼女は昨晩の帰国直後から、この日のためにデザインした衣装のサイズ合わせをしてくれていた。 前シーズンと似たシルエットの衣装は、椿と情熱をイメージした華やかな花紅色。首元のチョーカーには、クルーエル社からの大粒のタンザナイト。少し伸びた髪はまた頭頂部で小さなお団子にして、半日後には枯れるだろう紅の椿の生花を飾って。]
〜〜〜〜試合じゃないのに、 めっちゃ緊張するぅ。
[足踏みしながら両頬をぺちぺち叩いては、化粧が崩れると窘められる。 何度も靴紐を結び直し、タイツに隠れた鷹羽と桜のタトゥーを押さえてスケートの神様に願掛けを。舞台用のくっきりしたルージュを小指でなぞって、準備は万端だ。]
(350) りしあ 2023/05/05(Fri) 13時半頃
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[連盟主催の公式試合ではなく、参加費を払って滑らせて貰う形式の小さな会場。観覧席も千円程度で、大抵は選手の家族や友達ばかり。応援のバナーなんて恥ずかしい規模だけれど、その分リンクから客席の顔も判別できる。]
「選手のみなさんは、練習を始めてください――」
[会場のアナウンスで、まずは六人六分間の練習。フェンスを越える瞬間、また足元から恐怖と緊張が迫り上がってくるけれど。客席に見知った顔を認めたなら、誇らしく堂々と煌めく銀刃で踏み出せる。 ――ワカナさんはちょっと、アイドルのライヴと勘違いした風体をしている。スケート観戦の定番はサイリウムでなくカイロと国旗。タオルや団扇はまあ許容範囲かな。**]
(352) りしあ 2023/05/05(Fri) 13時半頃
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――11月XX日/新横浜スケート会場――
[練習中に跳んだジャンプは、10回中10回が決まった。 自分の滑走順を待つ間、ちらちらと客席を窺って。大丈夫、と言い聞かせる。未だ全盛期には及ばずとも、彼らを魅せてその恩に報いたい。]
「プログラム3番 鷹羽虹乃 『花から花へ』――」
[コールとともに単身リンクへ飛び出して行く。嗚呼、再びこの真白い舞台の中央に立てる幸せときたら! 浴びる視線に好奇や侮蔑が混じれど、そうでない彼らの暖かな激励だけ、感じていればいい。]
(397) りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
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[演目は勿論、『È strano Sempre libera』
スローなヴィオレッタの独唱は試合向けのプログラムではない。ただ決められたエレメンツを完璧にこなすだけだった去年よりは、ゆったりと情感たっぷりに滑りあげる。
――本当の愛は、私に不幸を齎すものなの? ――悩める心よ、どう解決すれば?
トップスピードもジャンプの高さも難易度も、拙く劣ってしまっても。恋人を想い憂う表情が、空を抱く指先が、ヴィオレッタの苦悩と欣幸を描き出す。戯れの快楽の中に、たった一つの愛を信じて。
接がれた翼で氷を蹴る。丸く広がる裳裾は、まるで一瞬椿の花が咲いたように。]
(398) りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
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[伸びやかなスケーティングの一足一足を、彼らに捧げよう。 ダブルアクセル、 いつもモニタの向こうから見守り、今も応援してくれているワカナさんへ。 得意の片手を上げたトリプルフリップ、 LINEで励まし寄り添ってくれた野々花と、隣で支える柊へ。 スパイラルステップシークェンスから、羽搏くイーグル、 儚くも強くて、自分より相手を大事にできる沙羅と、沢山世話を焼いてくれた桐野へ。 途中サルコゥの着氷が乱れて上体が傾いても、すぐに笑顔で持ち直す。 大きく三度脚を振り上げるフライングバタフライ、 滑れない心的外傷を払拭するキッカケをくれた鮫島へ。 キャメルスピンからドーナツポジションに、 帰還後暫しの共闘を経たキルへ。
――楽しむの、そう楽しめばいい。 ――快楽の渦の中で死んでいく。
打ち拉がれても、自由を求め心を飛ばすヴィオレッタ。 自身の経験だけでなく、見守ってきた諸々も多分に含まれていた。恋する姿はいつだって、キラキラ輝いて美しい。]
(399) りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
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[その狂おしいほどの情愛で、 焦がれる心で、 リンクの氷をも溶かさんと。]
(400) りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
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[最後のオイラーからの三回転ループが決まれば、ホッと安堵が浮かぶ。
――その愛の鼓動は世界をときめきで満たす。 ――神秘的で、誇り高く、心に苦しみと喜びを齎すもの。
拍手の聞こえる中、ラストは跪いて椿の髪飾りを手に、今は届かぬ彼の人へ捧ぐ――。
全力で滑りきったその瞬間、周囲の音が消えてしまったかのように錯覚する。二呼吸して、動悸と興奮、目眩と疲労がどっと押し寄せてきた。 ずっと諦めきれなかったこの場所に、還ってこれた。氷の上に、熱い滴がはたはたと落ちていく。]
(401) りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
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[今更慄く足を引きずって、万感の想いをこめた礼を。"願い"を見届けてくれた一人一人に感謝を。 フェンスに越しに幼馴染から花束を受け取って、客席に大きく手を振った。**]
(402) りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
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ニジノは、ワカナの元へ滑り行き、ぎゅーーーーっとハグした。
りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
ニジノは、ワカナにチークtoチークもサービスサービスぅ!
りしあ 2023/05/05(Fri) 21時頃
ニジノは、ワカナから紫の薔薇の花束を受け取った(確定描写!)
りしあ 2023/05/05(Fri) 23時半頃
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――11月XX日/新横浜スケート会場――
[キス&クライでコーチと並びながら、絶頂期を下回る点数を聞き届けて。 その間もずっとずっと涙は溢れ続けた。まだ滑れる、これからも滑り続ける。折角だから、客席で応援してくれた彼らに、もっと良い演技を見て貰いたい。
三日後にはまた米国へトンボ帰りだ。その間に、会いたい人に会って、ワクワクドキドキ料理教室も? 結婚の第一報は誰かな? LINE確認が捗る。]
――――……いない。
[逃げ回っているのは自分なのだから、当然なのに。観客席に彼の顔を探して、居ないことに安堵と落胆をして、半日限定の椿の花を持て余している。 衣装とスケート靴を詰めたスーツケースをガラガラと引きながら、冷えてきた空気に身を震わせると、会場近くのベンチにそっと紅花を残していった。**]
(429) りしあ 2023/05/06(Sat) 00時頃
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