10 冷たい校舎村9
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『怖くないよ。わたしがいるから。』
『大丈夫だよ、ひ』
[>>#2>>#3——突然の悲鳴、そしてチャイムが、 私にだけ聞こえるぼたんの声を掻き消していった。]
(12) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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[心臓が跳ね上がりそうになる。 足が竦むけど、無理に動かして、何かに当たる。 ああ、またカッターナイフだ。]
な、なに? だれ……?
[カッターナイフを蹴って、それがまた他のカッターナイフに当たる。 なんだか数が増えたような気がする。煩わしい。
拾いながら廊下を早足で歩いて、持ちきれなくなったら、 そのへんのゴミ箱に突っ込んで片付けるのを繰り返す。 剥き出しの刃で少し指の側面を切った感触がした。]
(13) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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— 2F:3年10組教室 —
[悲鳴の主を確かめたい気持ちと、逃げたい気持ちが鬩ぎ合い、 足元のカッターを片付けながらここまでやって来た。
>>#6扉越しに何か異様な雰囲気を感じて、 足踏みしている間に、誰か来てくれただろうか。]
なんだ、これ……。
[そうして、その先の光景を見る。 ひゅっ、と喉が悲鳴のような何かを鳴らした気がした。]
(14) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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[利美ちゃん、と声をかけるバイタリティは無く、 部屋の中央の血を流す人形を、瞳の中に入れる。
教室の中、少しだけ足を踏み入れて、 そこから先に進むことができない。*]
(15) 2021/06/08(Tue) 00時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 00時半頃
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— 回想:打ち上げまでの狭間にて —
「ひとみちゃん、ちょっとだけ時間もらっていい?」
[文化祭の時間も終わり、成功を噛みしめながら後片付けをしていた時、 美沙さんが申し訳なさそうに声をかけてきた。
近くのクラスメートに断って場所を抜けて、 校舎の裏の人気の無いところへ2人で入る。]
「ごめんなさい、今日しか時間が取れそうに無かったから」
別にいいですよ! 美沙さん、いつも忙しそうだから。 給料しっかりもらってる?
[美沙の表情はあまり明るくない。 何の話をされるのか、つい身構えてしまう。]
(51) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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「ぼたんちゃんは、元気?」
……はい。
[美沙さんはぼたんのことを知っている。 否定することもなく話を受け入れてくれる。 昔は良かったのに、今はなんだか聞かれるたびに居心地が悪い。]
「今から話すことだけど。 思い出したくない話だと思うから、 嫌だと思ったら言ってね。やめるから。」
(52) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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「……“亡くなった”誘拐犯について、なんだけどね。」
(53) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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「あれから長年かけて、ようやく身元が判明して……」
[美沙さんは教えてくれる。 私を拐った誘拐犯の素性を、警察で調べてくれていたこと。 話は聞いたけど、でも、知らない赤の他人だった。 家族に逃げられて孤独になって、ヤケになっての犯行、とか。 そんなこと、被害者の私に言われてもピンと来ない。 もう終わった話なのだもの。
誘拐犯が死んでいたことは、後から聞かされていた。 私が閉じ込められていた箱の近くで、事切れていたらしい。]
(54) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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「……それでね、この件についての調書を仕上げたいんだけど。 ひとみちゃん、つらいかもしれないけど、もう一度聞くわね?」
[美沙さんの表情が更に険しくなる。]
(55) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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「あなたは、誘拐犯が亡くなったことには関与していない。 ……それで、いいのね?」
(56) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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はい。わたしはなにもしらないです。 ぼたんがぜんぶ、しってます。
(57) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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[5歳の私は何も覚えていなかった。 あの男に殴られていたのはぼたんだし、 その間、ずっと箱の中で震えていた記憶しかない。]
(58) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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[……今になっても、自分のその記憶を信じ続けるのは難しかった。]
(59) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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あの、美沙さん。 ごめん、なさい。 ちょっと、気分が……。
[顔を手で覆って、声を絞り出す。 美沙さんの隈のある目を見返すことができなかった。]
「いえ、いいのよ。ごめんなさい。 できれば、また落ち着いた時に教えてくれると嬉しいわ。」
[美沙さんは謝ると、申し訳なさそうに去っていった。 残された私は、目の前がぐるぐるしているのを必死で落ち着かせる。]
(60) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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[ねえ、ぼたん。 私はもう、きみのことを忘れたいんだ。 きみのことを考えるたびに、自分のおかしさに気付いてしまうから。
でも、ぼたん。 きみのことを忘れたら、きみは死んでしまうのかな。 わたしの記憶と感情を持ち去ったまま。]
(61) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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[きみに生かされた私が、きみを忘れたいと思っている。]
(62) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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[……文化祭の打ち上げの席にいた私は、 大好物のコーラを手に取りながらも、 一口飲んだきり大人しくしており、 食べ物にも手を伸ばさなかった。
表面上、屋台は大成功で楽しかったね、って、 笑う努力だけをひたすらにしていた。*]
(63) 2021/06/08(Tue) 01時半頃
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[椅子の上のマネキンを直視するのが憚られて、 視線を天井に逃がすと、そこに何かがびっしりと敷き詰められている。 息が詰まりそうになりながらも、これって、 私がオカルトの相談を吹っかけた時に貰ったおふだに似ていると感じていた。
今もなお血を流し続ける人形。 これは、利美ちゃんを模している。 利美ちゃんの死を模している。 それだけが分かった。
じゃあ、利美ちゃんはどこ……?]
(68) 2021/06/08(Tue) 02時半頃
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[>>49ふと、近くの気配にやっと気付いた。 私の他にこの信じられない部屋の惨状を目にした芽衣ちゃん。 その反応を見ればこれは錯覚でも何でもないと思えて。]
芽衣ちゃん……!
[教室から出る彼女に続く。 本能的にもこれ以上ここに留まっていたくなくて、 マネキンを触って調べることもせず、芽衣ちゃんを追いかけた。
誰かとすれ違っても構わず、 着いてきてくれるようなら一緒に。]
(69) 2021/06/08(Tue) 02時半頃
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— 3F:音楽室前 —
[階段を駆け上がる際も、カッターナイフを踏みそうになる。 一歩間違えば樫樹くんのように滑って転がり落ちるかもしれない。 それは遠慮したいので、どこか理性を働かせて足を踏み出していた。]
ハァ、ハァ……。
[息が上がる。 廊下の向こう、音楽室の前で座り込む芽衣ちゃんが見えた。>>50]
あぶ、ない、よ。
[息を切らしながら、床のカッターに気をつけるように呼びかける。 彼女の様子は尋常じゃないけれど、無理もない。 あんなものを見てしまった後で。 私だって恐怖で叫んでしまいたかった。
さっき、剥き出しの刃を拾った時に軽く切った指の傷を、 反対側の手で撫ぜながら、芽衣ちゃんに視線を向けている。**]
(70) 2021/06/08(Tue) 02時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 02時半頃
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[>>184>>185芽衣ちゃんの弱々しい姿を見て、 私もそれに当てられて挫けそうになってしまう。 けど、私にはあれが人形に見えた。 利美ちゃんそっくりだけど、本物ではない。 だからそれを強く信じなきゃ、って思う。]
私も同じ。怖い。 それが当たり前なんだよ。
[いつもの帰宅部の帰り道で死体を発見したことがあるわけでもない。 芽衣ちゃんの様子は弱々しかったけど、それは当然なのだ。 私の表情にも、冷や汗と困惑が剥き出しになって浮かんでいる。]
(193) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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……あれ、利美ちゃんみたいだったけど、 人形だと思う。死体じゃない。
[>>187芽衣ちゃんが“ころされた”と口にするなら、 確認のために私はそう言葉にした。 実際に触ったわけではないけど、近くで見た限り間違いないと思う。 ……じゃあ、あの流れ出る血はいったい何なのだと聞かれたら、 言葉に詰まるほか無いのだけれど。]
誰かが利美ちゃんの姿の人形を用意して、 あんな風に教室をいじって……
だから、利美ちゃんはどこかにいる……はず。
[推理の最後は自信無く窄まる。 本物の利美ちゃんはこの校舎のどこかにいる。本当に?]
(194) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[>>188芽衣ちゃんを勇気付けたかった。 けど、理屈を持ってこようとすると何も自信が無い。
校舎に閉じ込められて、こんな訳の分からないことが起きて。 感覚が麻痺しそうになる自分を感じている。 朝から何も食べていないはずなのに、胃の中が気持ち悪い。]
力不足なんかじゃない。 私、友達と一緒で心強いよ。
[言葉だけじゃ足りないかな。 私に他にできることはないだろうか。 芽衣ちゃんの手を取ろうと伸ばす直前、思い出したように制服の内ポケットを探る。]
(195) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[生徒手帳の裏表紙のカバーの隙間に、 大事に入れてずっと持ち歩いていた、お守りを取り出す。
木製の小さな、花形のボタン。 薄青の塗料が塗られていて、幼い子供に似合うような見た目。
それを手の平に乗せればしっくり馴染むような感覚を覚える。]
(196) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[青い花形のボタンを持って芽衣ちゃんの手を取り、 それを渡すような動作で握る。]
……私のお守り。 ぎゅっと握ってると、落ち着くから。 持ってて?
[そう言って微笑む。 受け取ってくれるだろうか。
あげる、とも、後で返して、とも言わず、 ただなんとなく、今は彼女に持って貰いたかった。]
(197) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[>>1:342あの日の帰り道、私がつい口を濁らせた質問の答え。 それを「また今度答え教えてね」と言われたのは、ちゃんと覚えている。
話さなければいけないことだと思った。 その勇気と心の整理は付かないままだったけど。
私にしか見えない友人のこと。 信じてもらえなかったとしても、隠さず素直に話していれば、 ほんの少しは心が軽くなれたのかもしれない。]
……なんか、話でも、しよっか?
[だからそう切り出す。歩きながらでもいい。 明るい話題を所望するならそれでいいけど、今なら話せる気がして。*]
(198) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[牡丹の花、でもない。 機械を操作するために押すボタン、でもない。
服に付けて留める、釦。
私だけの親友の名前、ぼたん。]
(199) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[幼い頃に遊んでいたファンシーな人形の服から、 糸がほつれて取れて、それを何気なしにずっと持っていて。
誘拐された時にポケットに入りっぱなしだったその青いボタンを、 暗闇の中、握り締めながらずっと耐え忍んでいた。]
(205) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[ぼたんはその時に生み出された。
何もない闇の中から、大丈夫だよ、って、 恐怖で引き裂かれそうな私の心を留めて繋ぐための友達として、現れた。**]
(206) 2021/06/08(Tue) 19時半頃
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[一緒に帰り道を歩きながら話をする仲を、 友達だと呼べないのなら、何が友達なんだろう。
私はそういう気持ちでいて疑わない。 私の人生にはいろんな意味での友達が多い、と思う。]
(256) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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[>>192階下から聞こえる鳩羽くんの声。 利美ちゃんのことを探しているようだから、彼も同じことを考えたのだろう。 こういうのは同じ考えの人が多ければ多いほど安心できる。]
あんな怖いの、もう1回よく見てみるのも御免だけど、 大丈夫、お化け屋敷みたいなものだから。
[思い付いた慰め言葉は微妙だった気はする。 お化け屋敷と例えたものの、狭くて暗い空間は苦手なので、 入ったことはなく、イメージでしかない。]
(257) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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[>>229芽衣ちゃんの手を取る。暖かい。 >>230>>231渡したボタンを受け取ってくれたので、微笑みを返す。 恐怖で心が挫けそうな時のおまじない。 芽衣ちゃんにも届いてくれたらいい。
手を差し出した時に私の指の側面の傷を見られたらしく、 近くの水道に連れて行かれた。]
大したことないから。いいよ。
[そう言いながらも指を流水で洗い、綺麗にしたら、 芽衣ちゃんは取り出した紺色のハンカチで指を包んでくれた。]
(258) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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……ありがと。 ふふっ。
[交換の形になったから、そのほうが気楽だ。 ハンカチはありがたく受け取ることにして、微笑んだ。]
そうだね。 なんとなくそうなっちゃうね!
[>>233私たちはいつも約束をしない。 一緒に帰るのは時間が合った時だけだし、先の予定を確約させない。 なんでか知らないけど、そういうふわふわ感も悪くは感じなかった。]
(259) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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[……でも、彼女に話さずに半端にあやふやにしたことは、 しっかり精算しなきゃいけないな、と思う。
>>233いつもの通学路でもない、 冷え切った薄暗い校舎の中で、カッターナイフを小石のように蹴りながら、 静かに話を切り出していく。]
……前に終わらせたままだった話の続き。いい?
[指の傷を、紺色のハンカチ越しに軽く撫でて一呼吸を置く。]
(260) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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変だなって思ったら笑ってくれてもいいんだけど。
私には幼稚園の頃からの友達がいてね。 その子は私が一人の時に話しかけてくるんだけど。 私以外の、他の人には見えないらしいんだ。
私にとっては普通にいるように感じるのに、 いるよって言っても誰も信じてくれないから、 なんか、だんだん疲れてきて。
ずっと忘れようとしてたんだけどね。 やっぱり、ダメみたい。
(261) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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[芽衣ちゃんにとっては、急に怪談のような話をされたと思うだろうか。 こんな状況で、私がふざけたことを言っているのだと。 残念ながら、これが隠そうとしてたことなんだけどね。]
その友達のことを忘れるのが正解なのかなって悩んでたから、 芽衣ちゃんにちょっと聞いてみようかなって、 ズルいことを考えてた。
……ごめんね。なんか。
[あの時からずっと胸の支えになっていたことを、ようやく吐き出した。 こんな突拍子もないこと、話されても困るだけだろうけど。 茉奈ちゃんに相談した時みたいにもっと早く決断できていれば良かった。 後ろめたさを抱えながら、私は芽衣ちゃんに気まずそうに謝る。**]
(262) 2021/06/08(Tue) 21時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 21時半頃
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[話すことは話した。 笑われるか、困らせるか、それとも蔑まれるか、 リアクションをいくつか想定していたけど、 >>284案外軽い反応が返ってきて、ホッとする。]
……そういや、そうだね。 何回か見られてたもんなあ。
[>>285あれはたしか、聞かれて私が誤魔化したはずだ。 長年の経験で誤魔化すほうを優先してしまったがゆえの、浅はかさだった。
>>286>>287芽衣ちゃんの考えを聞きながら、 手に込められる力をじんわりと感じていた。]
(311) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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……。
わかる。わかるなー! それ。
[つい笑ってしまいながら、そんな相槌を打つ。]
何か抱えてそうな人に踏み込んでさ、 一緒に背負うのって、重いもん。 触れないようにして、楽しいことだけ共有したいじゃん。
[今が楽しければそれでいいし、私は私を嫌いな人とは関わらない。 そんな考えで生きてきた私だもの、 芽衣ちゃんがそういう風にしていたことは、痛いほど分かる。]
(312) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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自分にとって大事なものを大事にできるなら、それでいいと思う。 誰もそんなの、責めたりしないよ。
私、芽衣ちゃんと話して気を紛らすことができて、 すっごく楽しかった。
[ささやかな帰宅部の活動だったけど、 それが私にとってどれだけの救いだっただろうか。]
(313) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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[>>288芽衣ちゃんが何もない虚空に挨拶をする。 ぼたんは私が一人きりの時だけ現れるから、残念ながらそこにはいないけど。 感謝するように笑った。]
……だよね。 何度も忘れようとしたのに無理だったから、 もう、そういうものなんだよね。
私のことは結局私がなんとかするしかないから。 聞いてくれただけで、良かった。
[これは空元気ではなくて、本心から。 忘れよう忘れようと隠していたあの子の存在を上手く共有できて、 そんなに気負うことをしなくてもいいのかなって、思えてきた。]
(314) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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ありがとね、芽衣ちゃん。 ありがと。
[一緒にいると言ってくれて、繋いだ手は暖かい。 このまま並んで歩いていたいけど、 利美ちゃんを探したほうがいいのかな、とも思う。]
……落ち着いたら、やれることをやりに行こっか。 利美ちゃんを探して、ここから出られないなら泊まる準備して……。
あ、そういえばお腹もすいてきたなぁ。
[恐怖と緊張で感じなくなってたはずの空腹が戻ってきたような気がした。*]
(315) 2021/06/08(Tue) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 23時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 23時半頃
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[>>333お互い、空腹をしっかり感じるぐらいに気は紛れたみたい。 なら安心かなって思えた。]
そうだね……。 教室に戻ってみたほうがいいかな。
[>>334芽衣ちゃんの提案には頷く。 あんなことがあって慌ててここまで来たから、 今はどういう状況になっているのか。]
私も教室に行くけど、ちょっとトイレに寄りたい。 先行ってて?
[ほんの少し寄り道してから戻ろう、と意思表示をした。 もちろん教室には向かうつもりなのに変わりはない。]
(338) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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うん、みんなで帰ろう。 同じ場所に詰まってたら、人間ダメになっちゃう。
[>>335当然のように全員で帰ろうと。 この校舎が尋常ではないことは分かっているし、 あの遺書のようなメールは何も解決していないけど、 揃って帰らなければ意味がない。そう思う。]
もちろん。またお話ししようね。
[ああ、あの時、心理テストって言って誤魔化した私みたいだなって思えて、 >>336芽衣ちゃんを微笑ましく見て、初めての約束をした。]
(339) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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[カッターナイフを蹴るのにも慣れて、器用に道を開けていく。
芽衣ちゃんが階段に向かうなら、 その手前で私は女子トイレに入ろうと道を曲がるだろう。*]
(340) 2021/06/09(Wed) 00時半頃
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わかった。 いろんなこと、聞いてもらおっかな。
[>>344別れ際に返事をする。 私にしか見えない友達のことを、共有する人が増える。 それは良いことなのか、それとも? 分からないけど、芽衣ちゃんのことを信じることはできる。
そして私の話を聞いたもらった分、 私は芽衣ちゃんの話を聞こう。うんと聞こう。 話したくなったらで構わないから、また。
卒業まで、春になるまで。 残る時間は少ないけど、残されてはいる。]
(352) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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— 女子トイレにて —
[水の流れる音を聞きながら、 外した紺色のハンカチを再びきゅっと包み直す。 傷は本当に浅く、もう痛みは感じない。]
『ひとみ、平気?』
うん。
[また背後から聞こえてきた声に返事をして、 息を吸い直すと、目を閉じて覚悟を決める。
そして、振り返った。 声の主を。「ぼたん」の姿を、見る。]
(353) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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『お腹すいたんじゃない? 朝から何も食べてないんでしょ? 早くみんなのところに行った方がいいよ。』
(354) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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[いつもと変わらず可愛く話しかけてくる声の主の、その顔は、 ぐずぐずに崩れた肌に、2つの目が歪に浮かんでいて、 頬まで走った裂け目が、微笑んでいるようなぎこちない形を作る。]
(355) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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[忘れようとして「ぼたん」の姿からずっと目を背け、 可愛らしかった面影だけを忘れて、それでも全てを忘れることができないでいる。
文化祭の頃からずっと、顔を合わせずに返事だけをしていた。 向き合おうとしなかった。
半端な私の未練が、この子を傷付け続けている。 ぼたんを傷付け、殺しかけ、こんな姿にしてしまったのは私だ。]
(356) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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[>>1:322「幽霊の方が一度捕まえれば離さないってさ、 そういうケースもよくあるもの。」
茉奈ちゃんに相談した時に言われた言葉を思い出す。 果たして、ぼたんが私に執着していたのだろうか。 それとも、ぼたんに執着していたのは……]
(357) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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……ごめんね。
[そう呟いて顔を背け、女子トイレから出る。
忘れようとしてごめんなさい。 忘れきれずに、そんな姿にしてしまってごめんなさい。
どこからか溜め息が聞こえた。 ぼたんのものか、そうじゃない別の誰かのものか。
脇目も振らず、3-9教室を目指す。**]
(358) 2021/06/09(Wed) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/09(Wed) 01時半頃
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— 2F廊下 —
[教室へ向かうまで長い廊下。 そこを進んでいたら、向こうから人影が見えた。>>459]
茉奈ちゃん。
[手を振り返す。今はもうさっきよりは落ち着いている。 表情に明るさは浮かべられたかな。]
大丈夫。 あの、怖いやつ見て動揺しちゃって。 私も芽衣ちゃんも。
[茉奈ちゃんはどこまで知っているのか分からなかったので。 そう言いつつ、怖いやつというのは3年10組のマネキンであることを、 どうにか手振りで伝えようとする。]
(498) 2021/06/09(Wed) 19時頃
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心霊現象のオンパレードみたい。 もう考えるのやめようと思う。
[両手を上げてやれやれのポーズ。 いろいろな意味で疲れたけど、もう諦めの境地であることをアピール。
茉奈ちゃんが何かすごいアドバイスを持ってたらいいなあ、なんて、 そんな軽い気持ちで。**]
(499) 2021/06/09(Wed) 19時頃
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同化……。
[>>530茉奈ちゃんの口から飛び出た言葉に、 驚いて息を呑んで、鸚鵡返しする。 同化って。想像するとそりゃあ怖い。]
そ、そんなこと……。 気を抜かないように気を付けないと……。
[詳しい茉奈ちゃんが言うなら否定もできなくて、 気を付ける、なんて漠然としたことを言うしかなく。 別の意味でやっぱり背中が冷えてしまう。]
(538) 2021/06/09(Wed) 21時半頃
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[>>531利美ちゃんは帰れたのか? 結局、探し切れていないから断言することもできない。 けど、私の願望を言うのはいいのかな?]
利美ちゃんがいなくなって、人形が残ってる。 なんか、そういう決まり、なのかな。
人形がここで死んだってことは、 人間のほうはもう、ここにいなくて……。
帰れているといい、と思う。
[この世界のルールを解くのは詳しい人に任せるしかない。 けど、帰れていてほしい、と私は思っている。*]
(539) 2021/06/09(Wed) 21時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/09(Wed) 21時半頃
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[ふむふむ、と茉奈ちゃんの語る推測を聞いている。>>555 お次の可能性は殺人鬼。どちらにしてもあまり考えたくない。 怪談としては非常に極上だと思われる。 何故なら私は十分に肝を冷やしている。
>>556私の希望というか願望に、彼女も頷いてくれたから、 ひとまずは良かった、と思う。]
(585) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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私? 帰りたい!
[>>557即答を返した。 ここにずっといて良いことは何もないと感じている。 閉鎖された場所はやっぱり嫌いだ。]
両親が心配してる……のは、もう気にしなくていいのかもしれないけど。 ずっと息苦しくてダメだなあ。ここは。 閉じ込められてるって思っちゃうのは、ほんと、ダメ。
[ここまで喉から吐き出される素直な言葉。 そうしていて、なんとなく気付く。]
(586) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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本心ではここから出たくない人が、 いる……ってことかぁ。
茉奈ちゃんは……違う?
[あのメールの送り主が望んで作った校舎なら、 そういうことになるのだろうかと思えて。]
……おなかすいたな。
[考えて頭を使うと、空腹感がやって来る。 何か食べて休もうと思っていたところだった。*]
(587) 2021/06/09(Wed) 22時半頃
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[>>609空気は冷たいんだけど、暖かいような生温いような感じ。 その例えは分かる気がした。ずっとそんな感覚だ。]
うん。 メールは……私も送ってないな。
[>>610まあ、そりゃそう。 でもメールの理屈で言うなら、あの時みんな一緒にいたし。 どうなんだろうって首を捻る。]
(619) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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もし茉奈ちゃんも何か聞こえてるなら、 私には吐き出しちゃっていいんだからね。
[……と。>>0:1017 いつかの相談の時に、やけに理解が早かった茉奈ちゃんの反応から、 そんなことを考えたことがあるので、カマをかけて見る。 なんて、私らしくないことをした。]
(620) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[だから気まずくなる前に、 次の話に切り替えることにして>>611]
クレープ!! ほんと!?
[芽を輝かせて、食堂に狙いを定めるだろう。 ……と、先に教室に寄るつもりだったので、まずそちらへと。*]
(622) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[——それから、教室へ戻って板書を確認し、 ああ、やっぱり今日はここで泊まるんだなあって実感して、 諦めからの覚悟を固めるのに時間を費やした。
私がまごまごしているうちに食事や寝泊まりの準備をしてくれた人たちがいて、 なんだか情けないというか、申し訳ない気持ちになる。 生活力と適応力、すごい。
茉奈ちゃんのクレープに舌鼓を打った後は、 せめて何かしようと思って、後片付けを引き受けようとしただろう。]
(624) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[そして保健室のベッドを1つ借りて今日は眠る。 ……と、ここまでは良かったのだけど。
学校の保健室の電灯って、 常夜灯に切り替えることはできなかっただろうか。]
電気、真っ暗にしてると、眠れないんだよね……。
[なんて。ぽつんと呟いた言葉が誰かに聞こえたとしても、 もうどうしようもないから、頑張る。うん。]
(625) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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— 早朝 —
[……努力はした。 私、頑張った。
必死で目を閉じて眠りにつこうと頑張って、 なんとか夢の始まりを見るところまでは行って、 そのまま全集中で睡眠の世界へしがみ付く。
少しは眠れた気がするけど、 全体的には眠りが浅いまま、朝の光が射すのを待って保健室の外に出た。]
(626) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[今の自分、すっごくひどい顔してるんだろうなあって苦笑して、 みんなが起きる前にどうやって顔を整えようか考える。
冷え切った廊下に広がる一面の窓に映るのは、今日も雪空の景色。 そして廊下の装飾は文化祭一色。 文化祭の特別感ってすごく好きだったのに、 なんでだろうな、もう見慣れちゃった気がする。
ぼんやり、廊下の隅に転がっているカッターナイフを見下ろす。 文化祭の思い出の中に割り込んでくるこれらのものが、 この校舎を作り上げた人の心に深く刺さっているのだろうか。]
(627) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[窓が開けばこのカッターナイフたちを拾って外に放り出そうと思った。 けど、1Fはどう足掻いても開かない。 聞いた話によれば2Fはラピュタらしい。
面倒だったので、そのへんに設置されたゴミ箱に、 ここら一帯のカッターナイフと替え刃をまとめて放り込んでおく。 朝のお掃除だ。気が紛れる。
昨日みたいに指を切るヘマはしない。 廊下をふらっと歩きながら、カッターを拾ってゴミ箱に捨てるのを繰り返した。]
(628) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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『おはよう、ひとみ。』
おはよ、ぼたん。
[今朝もぼたんがやって来て、挨拶をする。 >>0:101昨日の朝はずっと足元を見ながら返事だけをしていた。 今日は振り返って、そして向き合う。 ズルズルに溶けてしまった幼い顔を見て、微笑む。]
(629) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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『ねえ、ひとみ。お話があるの。』
奇遇だね。私もきみに話したいことがあるの。
(630) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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— 1F:教材倉庫 —
[ぼたんに導かれるがまま着いてきた先にあったのは、 職員室の近くの教材倉庫。
重い扉を開ければ、そこは埃っぽい空間。 チョークやら三角定規やら重たい辞典やら予備の教科書やら、 授業で使う備品が大量に積まれて保管されてある。
広くはない部屋で、窓は無い。]
(631) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[足を踏み入れてすぐ、背後で重い扉が閉まる音がした。
倉庫内は闇で閉ざされる。 何も見えない、狭くて孤独な、暗闇の中へ。]
(632) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[誘拐犯の手が振り上げられる。 頭を殴られ、顔を殴られ、血の味がした。
当時の私の知識には無かったけど、 あの時に感じた「ひどいにおい」は、部屋に漂う酒の匂いと、 私自身の血やいろんなものが、混ざった臭いだ。
誘拐犯はひどく酒に酔っていて、 泣き続ける私を箱から出して、容赦無く殴る。殴る。殴る……。]
(633) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[いたい。こわい。やめて。もういやだ。 目を閉じて一心不乱に男の手から逃げ惑う。 箱の外の部屋はひどく散らかっていた。 逃げられる場所なんてない。
男がこちらを追いかけてくる。 私にできる抵抗は何もない。 夢中で、両手で何かを掴んでいた。 泣き喚きながら、逃れようとしてそれを引っ張る。 床に敷かれていたカーペットの端っこだった。
次の瞬間、足元が動いて体勢を崩した男が転び、そして、]
(634) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[——ガツン。
転倒した男の後頭部に机の角がぶつかった。 何かが割れるようなひどく重い音と、壁に飛び散る赤い色。 その後に訪れる突然の静寂。
私の瞳は、たしかにそれを映していた。]
(635) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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思い出した。
[倉庫の暗闇の中で、ぼたんに告げる。]
(636) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[あまりに強い恐怖に耐えられなくて、 私はぼたんという親友を生み出してしまった。
……文化祭の終わりの日、 >>56美沙さんから尋ねられた誘拐犯の死について、 私はその真実を知っていた。
都合良く、その辛い記憶をぼたんに押し付けて、 何食わぬ顔で平気で生きてきた。]
(637) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[誘拐された出来事を乗り越えて、全てを吹っ切って、 一人でも道を歩くことができるし、知らない人に話しかけることもできる。 私はごく普通に、強かに、生きていける。
そう思い込んでいたのに、結局のところ。 恐怖や痛みを全てぼたんに背負わせていただけ。
ぼたんという見えない友達がいなければ、 全てを自分で背負うしか無くて、 どこかで心が壊れてしまうしかなかった。]
(638) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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全部、背負ってくれてありがとう。 そして、忘れようとしてごめんなさい。
きみは私の大切な友達だったのに。
[崩れた顔のぼたんが見える。 暗闇なのに、ハッキリとその存在が分かる。
彼女は笑っていた。 全て知っていると言うように、笑っていた。
ぼたんはわたしで、そして、わたしはぼたんだったのだ。]
(639) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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……この校舎は、私ときみの世界じゃない。 そうだよね?
『うん。そうだよ。』
[ぼたんが私に抱きついてくる。 どうやらもう考える時間は残ってないみたい。 崩れ落ちたぼたんの顔は忘れようとした私の罪。 それを受け止めるように、抱き締め返す。]
(640) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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……ねえ、ぼたん。 きみに背負わせた痛みを、全部、私に返して?
[私を抱きしめたまま、ぼたんはこくんと頷いた。 彼女の幼い両腕に込められる力が伝わってくる。]
(641) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[そして。 瞬く間に稲妻のような激痛が走り、私の意識も遠ざかっていった。]
(642) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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ねえ、この校舎を作り出したメールの主さん。 きみも私のように、他の人にその痛みを背負わせられたなら、 自分自身に引導を渡してしまうほど思い悩むことはなかったのかな?
それとも、私たちが少しでも背負ってあげられたのかな。 私たちが、きみの「ぼたん」になれたのかな。 私たちが、きみの残機になれたのかな。
(643) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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わからないな。わからないまま私は帰るよ。
できれば次は、閉じ込められていない開けた場所で、 コーラでも飲みながら話をしたいね。
今をただ楽しむ方法には、ちょっとだけ詳しいんだよ。 カッターナイフなんて全部捨ててさ、 痛みじゃなくて、楽しさで埋められればさ……
(644) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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— 8:50 —
[その時刻、再びチャイムが鳴る。
1Fの職員室近くの、教材倉庫。 その重い扉は固く閉ざされているけど、 保健室から倉庫へ続く道にあるカッターナイフは片付けておいたので、 できれば誰か気付いて欲しい。
扉を開けて、窓の無い部屋の灯りをつければ、 倉庫の奥、教材の棚の前で仰向けに倒れているマネキンを見つけられるだろう。]
(645) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[そのマネキンは、 何かに強い力で握り潰された……いや、「抱き締められた」かのように、 腹部が潰れていて、そこから大量の血が流れ出ている。 床に血溜まりを作っており、教材の棚にまで飛び散っていただろう。
そしてその血溜まりの脇に、 まるで幼い子供が踏み荒らしたかのような、裸足の血の足跡が残っている。 足跡は倉庫の奥の壁のほうへ続いており、 壁に吸い込まれたようにそこで途切れている。]
(646) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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[マネキンの背格好は間違いなく番代ひとみのものであり、 胸の上で握られている右手の拳からは、紺色のハンカチがはみ出て見えるだろう。
ずっとお守りとして持っていた薄青のボタンの代わりに、 痛みに耐えるため、友達の力を借りようとしたかのように。**]
(647) 2021/06/09(Wed) 23時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2021/06/09(Wed) 23時半頃
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