18 星間回遊オテル・デカダン
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[昨夜は、楽しいひとときを過ごすことができた。 勿論、等しく辛くもあったが、少なくとも、ここにいる人々と共に生き延びたいという思いを強くさせるには、十分すぎた。
自ら持ち込んだ、お気に入りのニホンシュを一杯呷り、眠りについた。]
(42) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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ー 朝 ー
[端末の通知音で、目を覚ます。 ちなみにデリクソンが所有している端末は、二世代ほど前の古いものだ。 最新機種は使いこなせない。]
……いちど、内装とか頼んでみたかったなぁ……
[庶民向けの店の内装を、果たして引き受けてくれたかはさておいて。 そんな思いが、声となって零れた。]
(44) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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[時間を置かず、また通知があった。PJからのものだった。>>25 安堵7割、憐情3割の溜息をついた。]
サラちゃんの言ってたとおりなら……これで…………
[これで、騒動はおさまるはずだ。 端末を閉じ、もうひとつ溜息をついてから、ロビーに向かうことにする。
ジェルマンの件については、まだ、知らぬまま**]
(45) 2022/05/12(Thu) 23時頃
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[部屋を出て、ロビーへ向かおうとする途中。 慌ただしく駆けてゆくアンドロイドとすれ違った。]
ぅおいどうした?!
[何事かと振り返れば、女性の剣幕のようなものが聞こえていた。>>51 これは、聞き覚えのある声だ。 只事ではない気配を察知し、アンドロイドについて駆けてゆく。]
(52) 2022/05/13(Fri) 00時頃
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― 廊下 ―
[喧噪の場にたどり着いたのは、サラとどちらが先だったろう。 声の主は、案の定、ミームだった。 そしてもうひとり、そこにいた者を見て、息を吞む。]
……、ツボ、シ、……
[PJから、アメーバであると告げられた、軍人の少女だ。 今日までの流れからしても、この状況からしても……疑いようのない事実なのだろう。 危険な生物が、目の前にいる。その事実に、暫し硬直してしまったが]
……って、そうじゃねって! ちょっとミームちゃん、落ち着いて!
[せめて、彼女をミツボシと引き離したほうが良かろうと思い、手を伸ばした。]
(55) 2022/05/13(Fri) 00時半頃
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いや離したら危ないでしょどう見ても! なんか知んないけどちょっと落ち着いて冷静になっ……
……っ!?
[>>57感情的になってしまっているさまに困惑しながらも、どうにか宥めようとしていた矢先。 とんでもない言葉が聞こえた。]
いやちょっとえ、
え……?!
[手の力が弛む。 ただただ困惑し、ミツボシを見て。 それから、やけに冷静にみえる>>54サラを見た。]
(59) 2022/05/13(Fri) 00時半頃
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ジェルマンさんを……ロバートも…… 嘘だろ…………
[>>60その言葉は、あまりにも、無機質に聞こえた。 掠れた呟きは、信じられない……というよりも、嘘であってほしいという願望のほうが強かった。叶わぬことと、理解しながらも。]
うそだろ……
[呆然と、繰り返す。]
(61) 2022/05/13(Fri) 01時頃
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[こういう時、悲しみと怒りの感情を素直に出せるミームを、強いと思った。 冷静に問いかけるサラを、強いと思った。
いい大人な、見た目で云うなら彼女たちよりずっと上の自分はといえば。 動揺と困惑と落胆で、呆然とするばかりだというのに。]
(62) 2022/05/13(Fri) 01時頃
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……そうさな。 わしじゃ、なんもしてやれんし。
[>>65サラがミームに触れるのを見て、ふたりから少し離れる。 あとは任せた、という風に。]
ミツボシさん、さ。 テンプラと……ニホンシュ。 気に入ってくれて、嬉しかった、ん、だけどな。
[それは、ミツボシへ向けてというよりは、独り言のように。 いつもの声量なく呟き、その場から離れた。
いま、自分がここにいて、できることは、なにもない。**]
(68) 2022/05/13(Fri) 01時半頃
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― 厨房 ―
[部屋に戻って、少し休もうかと思ったが。 ドアの前まで行き、暫し逡巡し、結局はいつものように厨房へ向かっていた。 自身にとって一番落ち着く場所は、結局はここなのだ。]
……なに、つくるかなぁ。
[店を開けるわけでもなし。 それでも、何かを作っていないと、思考がどんどん沈んでしまう。]
(101) 2022/05/13(Fri) 23時半頃
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[ミツボシからのメッセージが届いたのは、ちょうど、残っていた食材を見繕っている時だった。]
……まったく。
そういうモンは、直接言ってくれってのよ。
[嘆息交じりに独り言ちて、冷蔵庫からいくつかの食材を取り出した。]
えび イカ 若竹 アシタバ コゴミ
…………。
(102) 2022/05/13(Fri) 23時半頃
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[短いメッセージを、ひとつ。 誤字には気付かない。]
へい、いらっしゃーい。 どうよ、一杯やってかないかい?
[客のいない居酒屋ブースで、アンドロイド相手に、暫し”ごっこ遊び”のようなことをしていた。]
(103) 2022/05/13(Fri) 23時半頃
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[そうして日中は、余った食材で、なんとなく作り置きの総菜を作ってみたり、新メニューの開発をしてみたり。
もし誰か来たならば、できる範囲で料理を振舞う。 勿論、酒も含めてすべてタダだ。]
(104) 2022/05/13(Fri) 23時半頃
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― 大食堂・夜 ―
あれ、ハロさん。 あるよ、もつ煮。残ってたやつを全部煮ちまってたとこなんだわ。 卵ダブルにする?
[ぐつぐつ煮えたもつ煮込みを器に盛って、多めのネギをのせる。]
そうだなぁ。 まぁ……生き残れたことを、素直に喜んでおこうかな。
………………。
[何を言ってるんだこいつは、という目。]
(105) 2022/05/13(Fri) 23時半頃
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わしも、ハロさんは違うだろとは思ってたよ。 そんな無茶苦茶なこと言う侵略者があるかい、ってかんじでさ。
あやしさ突破して、逆にあやしくなかったわ。
[周囲に煙や熱がもれぬように設計された、最新の焼き台で、じゅわじゅわとつくねを焼く。 自家製塩麴と醤油麹を使った試作品だ。]
これ、新メニューになる予定のつくね串。 こっちが塩麴で、こっちが醤油麹。 どっちが好みか、よかったら教えてよ。
[逆のほうを採用するから、なんて、意地悪く笑った。]
(107) 2022/05/14(Sat) 00時頃
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