17 【半突発身内村】前略、扉のこちら側から
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[ 思い出した。おとぎ話が好きな娘だった>>0:19 手先が器用で知識も豊富、好奇心も旺盛。 彼女から色々なことを教えてもらった。 教えてもらって作った花かんむりが嬉しくて 飽きるほどに山のように作ったのだっけか>>2:4 そうだ忘れてしまった≠フではなかったのだ。 忘れたかったから忘れたのだ。 しれが今破られつつある
予兆はあった。知らない世界に投げ出されて 最初に見かけたのが、この同じ年頃のヒトだったのだ。 それも久しく見ることのなかった 不審≠ニも恐怖≠ニも敵意≠ニも違う反応 気にならないわけがなかった。 けれど接すれば思い出してしまいそうで怖くて だから無意識にすれ違った。>>0:20 要は逃げたのだ。 ]
(48) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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[ ミズキだけではない。 この場所で出会った者たちの思いが、優しさが 心に閉ざした記憶の欠片を呼び覚まし>>2:3>>2:6 わたしという存在の原風景を思い出させ>>2:69、 思い出は馴染み糧となるのだと知らしめた>>2:206
嗚呼、だからヒトは嫌いなんだ。 同族を殺せる程で浅ましく、狡猾で、残忍で独善的、 徒党を組まねば生きられない弱い種族なのに… なのに… そうやって易々とわたしの心を攫っていく。
震えたくなる心を抑え込むように 密かに唇を噛み締めた。 ]
(49) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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あら、残念 じゃあ、もっと昔のミズキさんとお会いできていたら 素敵なごちそうにありつけたのかしら?
[ 平たく伸ばして豪勢に盛り付けられたパンには 少し興味を惹かれはしたけれど、 わたしの好物はさっきも言った通り 甘くてやわらかそうなソッチだから ね? ほらほら無防備に手を出しちゃうと… ]
ではもしこれから先、生きていたくなくなったら 呼んでくださいません? ちゃんと優しくてべて差し上げますから
[ もし油断でもしていたのなら、カルピスを注ぎ終えた その手がグラスへ持ち替える前に掴んで手繰り寄せ その指先に甘噛のひとつでもしたかもしれない。 そう、あくまでも油断していたのなら だけれど?]
(50) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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[ そんな悪戯に気もそぞろだったからだろう。 彼女の企みには>>44まったく気づくことができず
ふふんと気取ってグラスに口をつけた瞬間]
コフッ!?
[ 予期せぬ刺激に盛大に咽ることとなる。 ]
(51) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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ゲホ…ゲホ……ケフッ…!
[ 気管に入ったかるぴすが逆流し、鼻に入る。 とてもとても 痛くて苦しい。 目がしばしばする。
何度か咳き込んでから、ゆっくりと深呼吸。 それからギギギ…とぎこちなくミズキへ首を回し 薄っすらと目に涙を浮かべながら 『きさまぁ〜』と言うように睨みつけた。 声にはならなかったけれど唇も『きさまぁ〜』 と動いていたかも知れない。 ]
(52) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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[ ミズキはどういう反応をしただろう? 慌てただろうか? 謝ってきただろうか? 笑っただろうか? 勝ち誇っただろうか? どうであってもわたしは変わらない。 睨みつけた後、格好を崩して笑いだした。 それはもう声を上げて、無邪気に。
赤に染まったあの日以来初めて、わたしの耳は わたしの笑う声を聞いたのだった。
湛えていた涙が一筋頬を伝った。 ]
(53) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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え? 『優しい草原』『星の蒼穹』?
[ それから並んでかるぴすそーだを飲んだ>>45
そういうものだとわかって口に含めば、 咽ることなどもちろんない。 なんだか先のくりぃむそぉだとかるぴすが出会い 重なり交わったような気がして嬉しくなってくる。
だからゆっくりと噛みしめて楽しんだ。 味を、記憶を、思いを ]
(54) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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かるぴす≠ヘここにいるでしょ?
[ 頬杖を付いて、グラスではなくミズキの眸を見つめ ]
くりぃむそぉだ≠ヘきっとあそこに
[ 彼女はまだこの場所にいただろうか? ]
優しい草原≠ヘ夢の中
[眠るポポンタを眺めては、起こさぬように甘く囁く ]
星の蒼穹≠ヘ扉の向こうの空からの贈り物
[ 先の手紙を>>2:103天へと翳す ]
(55) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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帰られるならこの場所のそら≠よく見てから お帰りになってね。そらのいろを。
そしてあなたの世界の夜の星を見て欲しい。 きっとそこにも星の蒼穹≠ヘあるはずだから。 ここにはない朝を知る宵の蒼が。 もしかしたら……わたしも
(56) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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[ ふっと声が途切れる。 次の刻にはカウンターにわたしの姿はなかっただろう。
彼女がもしわたしの姿を探そうとするのならば。 はじまり≠ニおわり≠ェ重なるところ 虚空の狭間へ向けて去っていく漆黒の獣の姿を 目にすることが出来たかも知れない。
そう…それは夜°から切り取られた黒の欠片 草原≠ノ「真名」をと>>2:187 請われて 明かしたであろう名であった。
そのとき一際大きく尾が揺れた。 それはまるで…… ]**
(57) polpo 2022/03/11(Fri) 12時頃
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─ さよならはじまり ─
[ ミズキの元から去った後、 わたしは脇目も振らず一つを目指した。 もはや言うまでもない。わたしの扉へとだ。
その扉は最初から見えていた>>1:99 最初から私の軌跡を現し その行く末を示していた。
扉の前で立ち止まる。 そこから一度振り返りカウンターを眺めた。 この狭くもだだっ広い空間の中で 一つの世界を構築する空間… ほんの少しの逢瀬だったにも関わらず 既に懐かしさを覚えるほどに離れがたい空間…
この世界が何だったのか、今でもわからない。 もしかしたら神の戯れだったのではないかと 今でもその思いは捨てきれてはいなかった。 ]
(133) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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─ 回想 ─
うそでしょー!?
[ 天上の嗜好品がごときこの飲み物を、タルトは たいそうなのみものじゃない≠ニいう。 にわかには信じられず、思わず声が上ずった。
そうだ。いつだったか村にやって来た宣教師が こんなことを言っていた。 「天界には神が常飲する『生命の水』がある」と。 なんでも不老不死の霊薬であるのだという。 不死の聖竜がその名を知るほどの聖水>>1:144 これがたいそうでない≠けがない。 ]
(134) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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は! もしかして 下界の者を慮ってのことなの……?
[ ポポンタが単に横でその名を聞いていただけ という可能性に気づかない程度には取り乱していた わたしであったが、果たしてタルトの15分という 短いながらも懸命な説明でどれくらい理解できたか? せいぜい91(0..100)x1%くらいだったのではないか? きっと完全に正しく理解はできなかったはずだ。
だから神はいるのだではないか?この現身の先に という思いは胸中に燻ったまま今に至る。 ]
(135) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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[ では、なぜ私たちをこんなところに? わからないまま、タルトという神の現身との 言の葉は紡がれる。 わたしの名前が強そうなどと、時折不思議な発想を するのはおかしくもあったけれど、 その視点やはり常とは異なる鋭さがあった。
『人間がこわくないの?』と問われた時 思わず背中に冷たい汗が流れた。 ]
捕食者のわたしがが怖がる道理があると?
[ そう嘯ってみても、おそらく意味にないことだろう。 早々に頭を振ってからこわいよ≠ニつぶやいた。 ]
(136) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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怖いから、話しかけるのをあなたにした。 ええ、怖いわ…でも迫害されることは別に… 敵意には敵意を向けることができるもの。
けれど敵意で結ばれるだけがヒトとのつながりじゃない。 知られることで崩れてしまう世界があるから。 だから……
[ その時、独り言のような呟きを耳にした>>2:66 はっとして顔を上げて食い入るように彼女の顔を見た。 そして悟った。 神が神でいることもまた寂しい≠アとを。 ]
(137) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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そうね。思い出… いい思い出も悪い思い出もあるけれど、少しくらいの 悪い思い出ならいつの間にかいい思い出になってしまう… 辛いと思ったことも、良かったになる。本当ずるい。
不思議なものね。度し難いと思っていても。 ヒトとの思い出は捨てられない。 思い出しちゃう… そういうものなんだろうね。
[ のこりと頷く微笑に、わたしもまた笑い返す。 孤独なだけならば神はきっとこんな戯れを 催すこともなかったのだろう。 きっと、積み重なる思い出が寂しさとなって 堆く積み上げられた寂しさに息苦しくなって…]*
(138) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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─ 現在 ─
Wooooooooh!!!
[ 別れを告げるように一度大きく吠えて 漆黒の躯は駆け出した。 思い出は多々あれど、思い残すことはなにもなく。 心に満たされた思いが己を奮い立たせる。
そう…結末はわかっている。 どう進んでも変わらない未来だってあるのだ。 それほどにわたしとヒトは多くの憎しみを築いていた。 だから、この赤はもはや消えることのない色。
それでも、それでもだ。 わたしははじめて思い出≠携えて はじまりのひとつを踏み出すことができる。 ]
(139) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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[ ああ、心残りは一つだけあった。
あの竜が目覚めた時に、美味しい食事をと わたしは、シロツメクサ《約束》に込めたのだ。 《復讐》から切り離して──
そして蒼穹が思い出させてくれた>>2:115 誰かと食べることが…美味しさの秘訣なのを 温かいスープを、あの子が目覚めた時に一緒に それが……きっとできないことが…寂しい。 ]
(140) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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『 「え? 真名を!?」 それは>>2:187、あの子にとっては邪竜の延長で、 単に「ホリー」を聞きたかっただけなのだろう。 けれど、わたし…いや人狼にとって真名という響きは 大変に重要でデリケートな意味を持つ。
もちろんポポンタが知るはずもない話なのだから 罪はない。 思えば、殺していい≠セの琴線に触れることを 言ってくれたものだ。無邪気の邪気とは恐ろしい…
けれどあの子のおかげでほとんど全て思い出した=x
(141) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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良いよ 竜の子ポポンタ。 君だけには教えよう。我が真名を
我が名はNahat《夜》 私と赤き月が求めるは唯一つの紅
さあ、夜が来る 夜が来る 良い子は眠りの時間だ。
お眠りなさい。良い子を 君に幸せな夢がありますように。
眠る良い子には 穏やかな朝日と、心を満たす食事を
さあ お眠りなさい────
(142) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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[ 扉の先に夜が踊る ]**
(143) polpo 2022/03/13(Sun) 23時半頃
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─ ゆめのおわり ─
[ 星空の下に風がそよぐ。 月明かりに照らされた草花たちは、風に唆されて ひそやかにさんざめきながらも瑞々しい香りを 地平線の彼方へと飛ばしていった。
一匹の狼が、そんな柔らかな草原に寝そべりながら 星空を眺めていた。
近くで揺れる小さく白い花が時折頬を叩く。 けれど狼はくすぐったそうに目を細めながらも、 払うこともせずにただ空を見上げ続けていた。 ]
(172) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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[ 満天に翻る宵の蒼。 それは、かの蒼穹が描いた美しい世界>>2:113 草原も、空も、陽光すらも星空が描く蒼の世界。
星々は美しく狼の夢に溶け込んでいくように 優しい光を湛え、狼もまたその微睡みを甘受していた。
陽気太陽と違って、星は奥ゆかしい。 陽光の下ではきらきらと輝く花々も、星の下では 青白く鈍い光を纏うだけ。 星空は優しい。 陽光のまさしく字のごとく白日のもとに晒すような 真似はしない。
ただ宵色に染めてくれるだけだ。 空も草原も、狼の漆黒の毛並みも そしてその身体から留めどなく滴り落ちる赤い血も ]
(173) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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[ 狼は既に死期を悟っていた。 流れ落ちる血は砂時計のように死を刻む。 それも狼は苦悶の表情一つ見せずただ穏やかに 空を眺めているのだった。
あの扉に飛び込む前…いやもっと前から自らの運命は わかっていた。覆らない死。赤の宿命
それを無為な死にさせなかったのが、 かの世界で巡り合ったヒトたちと手紙だった。
どす黒い情念から解き放たれ、 己は終焉の地を選ぶことができた。
それが故郷の…私の源風景だった。 ]
(174) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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[ 手をのばす。 いや、のばしたつもりだったが、 それが手なのか前足なのかももうわからない。 何かを掴みたかったのか、もうそれすらもわからない。
何も見えない。なにも聞こえない。 夜が 降りてくる 嗚呼けれど、星空の描くその世界の中心には たしかに 私がいた。 ]
(175) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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ただいま……
[ 手放せない思い出に 私が伸ばした言の葉は──]**
(176) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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─ ゆめのつづき ─
[ かくして夜を冠したとある狼の物語は終わる。 これはただの残滓 狼が今際に描いた夢のカケラでしかない。
けれど、そうけれどだ。 狼の未練が約束≠フ四つの葉と結びつき。 かすかな幸福≠ニ永遠≠フ花を芽吹かせたのなら そう…これは夢 けれど夢を見るのは自由だろう?
なにしろそれは炭酸のような泡沫≠ネのだから
ある日 あの時 あの場所へ 手紙が舞う ]
(177) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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『 前略、扉のこちら側から 星空の蒼穹《希望》──B様へ
始まりの色から 若草が芽吹き、翠玉が輝き出しました。 寒い冬を越えて今まさに生命の律動を 刻もうとする春芽のように。 新しい色が訪れようとしています。
あなたの仰った通り 白はただ絶望を顕すものではありませんでした。 風に揺れる約束≠フ白《シロツメクサ》 弾けた泡沫から甘美を誘い心躍る白《かるぴす》 思えば青空にたゆたう雲も白 あなたと幾度となく言の葉を紡いだ手紙もまた 白でした。 』
(178) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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『 白の中の白が絶望であったとしても 思いの色と出会えたなら輝くのだと。 純真≠烽ワた白$まるも白 その可能性を教えてくださったのは あなたの手紙でした。
あなたは今何を見ていますか? あなたの今は色づいていますか?
満ち足りた星々の瞬きと共に詠っていますか? それとも月と淋しさの水面を眺めていますか?
もし孤独に疲れたのならば どうぞわたしをお訪ねください。 手紙の軌跡を辿って、空の彼方から彼方へと。 温かいスープに永遠の幸福《くりぃむそぉだ》を 添えてお待ちしております 』
(179) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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『 そうそう竜の子の名前ですがひみつ≠セそうです。 どうか直接お尋ねになってください。 そして良ければ友達になってください。 そうすればきっと名前を教えてくれるでしょう。 少しわがままで甘えん坊で、 けれどとても優しい子です。 きっとあなたも気に入ってくださるはずです。 そのときにはあなたのお名前もお聞かせくださいね?
そんな日が訪れるのを夢に見ながら… あなたの世界が多くの色《想い》に彩られますよう 祈念いたします。
色づく世界の片隅より愛を込めて ホリー』***
(180) polpo 2022/03/14(Mon) 21時頃
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