27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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―― 病院・2階休憩スペース ――
ああ、たしかに米を炊くなら 土鍋か高い炊飯器で炊くのが 一番美味いものができると思うっすよー。
電気圧力鍋もメーカーによるんでしょうが、 俺が持っているものだと、正直美味さはあんまりだし、 炊飯時間も炊飯器の方が早い気がするっす。
へえ、手作りの土鍋をプレゼントっすか。 彼女さん喜んでくれました?
[ その土鍋がそんな不格好なものとは知らない俺は、>>4:+80 単純に羨ましいなとは感じつつも、 適度に家事は手抜きをする俺には、 きっと使いこなせないだろうなとも思って。 ]
(+5) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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ふっふっふ、いつでも電気圧力鍋の便利さは レクチャーできるっすからねー。
[ カラ元気の応答を骨谷先輩としつつも、 いつか骨谷先輩の都合のいいときに 料理教室を開こう。と決意して 俺は黒い雷神を咀嚼した。 ]*
(+6) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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―― 夢の中 ――
[ アリババさんの最後の宣告が聞こえる。>>0 生きているのは大藤先輩と田端先輩。 それはつまり―― ]
そっか。回谷先輩……。
[ 俺が色々と誤魔化したりせずに もう少し深い話ができていたら、>>3:230>>3:231 なんて思っても、もう遅くて。
悲しみと後悔が混ざった痛みが、 胸にきゅっとした刺激を与えた。 ]*
(+7) 2023/08/04(Fri) 00時半頃
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―― 夢の中 ――
[ アリババさんの最後の宣告以降、 ふらふらと館内を彷徨っていた俺の意識は、 大藤先輩が回谷先輩を 抱きしめている場面に出くわした。>>10
秘かに仲いいのかなって思っていた2人が>>2:121 こうしている光景は、日常の場面だったら 微笑ましいものだったはずなのに。
残酷な現実に俺の心は さらにひしゃげそうになったけど、 俺が2人の時間に立ち入っていいはずがないから、 俺はすぐにその場から離れて、再び館内を彷徨う。 ]
(+9) 2023/08/04(Fri) 10時半頃
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回谷先輩や大藤先輩本人に聞かないと お邪魔虫かどうかは分からないんじゃないかな。
[ いつの間にか元に戻っていた田端先輩と アリババさんの会話する姿が目に入って。>>15>>17>>18
2人だけの時間はもちろん必要だろうけど、 田端先輩に託したいものや、 先輩としか共有できないものも きっとあるんじゃないのかなって俺は思うけど、
勝手に想像するだけで口出してちゃ駄目だよなって、 俺は小さくかぶりを振った。 ]*
(+10) 2023/08/04(Fri) 10時半頃
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―― 病院・病室203号室 ――
[ 目を覚ましてベッドから起き上がった俺は、 気を紛らわせようと、 放置していたメッセージを読み返した。>>4:+21
別に回谷先輩が亡くなったことから>>0 目を逸らしたかったわけではないけれど、 メッセージの中には、それとなく先輩の死を 指し示すものも含まれていて、
ままならない現実を突きつけられた俺は、 メッセージに返信する気分になれずに、 既読スルーすることにした。 ]
(+11) 2023/08/04(Fri) 10時半頃
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―― →病院・病室209号室 ――
……そういえば、高祈先輩はもう目を覚ましたのかな。
[ アリババさんは還っていったと言っていた。>>0
思い立って俺は病室から出ると、 看護師さんに高祈先輩がいる病室を尋ねた。 ]
高祈先輩、福原です。
[ 209号室のドアを3回ノックした後、呼び掛けたけど、 先輩から返事はあったかな。
返事が無かったり、会いたくない旨を言われたら、 大人しく帰るつもりだったけど、 俺が夢の世界で見た一部の光景だけでも、>>4:+7>>4:+8>>4:+9>>4:+74>>4:+75>>4:+76 先輩が生きたがっているように俺には見えなくて、 心配する気持ちが大きかった。 ]*
(+15) 2023/08/04(Fri) 10時半頃
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―― 病院・病室209号室 ――
失礼します。
[ 迎え入れる声がして、>>+16 俺は病室のドアをゆっくりと開いた。 ]
はは、それだけ酷い姿を想像してたんですか。
[ もし、座っても良さそうなら、 俺はきっと先輩のベッドの側にあった椅子に 腰かけながらも、
先輩の声音と対照的に、俺は苦笑を浮かべた。
頭に包帯を巻いた俺が言えることじゃないかもだけど、>>4:+2>>4:+23 先輩の腕にも首にも包帯が巻かれていて、 明らかに痛々しい。 ]
(+18) 2023/08/04(Fri) 12時頃
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先輩はアリババさんの最後の宣告を聞きましたか? 誰と誰が生きていたのかっていう……
[ まだ聞いていない可能性を考えて、 誰が亡くなったのかは明言することなく 俺の声は尻すぼみになるけど、
これで、先輩にもあの夢の世界と繋がる方法があると 気付いてもらえたかもしれない。>>+17 ]
今、この言葉を言うのは、 きっとあのときと重みが違いますが、 それでも俺は思います。 ――高祈先輩が生きていて嬉しいって。
[ 夢の世界での別れ際と違って、>>3:164 回谷先輩が亡くなったことが決まった場面で、 この言葉を口にするのはあまりに罪深い気もする。 ]
(+19) 2023/08/04(Fri) 12時頃
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[ 回谷先輩の死を軽んじているわけではないけど、 回谷先輩本人や親しい人が聞いたら、 きっといい気はしないと思われる言葉。 それでも、俺にとっての高祈先輩は、 恩人であって、別れがたい大切な人だったから、 それを口に出すことに躊躇はなかった。 ]*
(+20) 2023/08/04(Fri) 12時頃
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―― 病院・病室209号室 ――
まあ、可能性として色々あるのは分かりますけど。 俺のこと考えてくれるのは嬉しいですが、 たまには先輩自身のことも労わってくださいよ。
[ さも、先輩の怪我は当然酷くないとでもいうように 言葉にも出さないものだから、>>+21 俺は苦笑を崩せずにいた。 ]
はい。大藤先輩と田端先輩が生きているみたいです。
[ 先輩の頷きに合わせるように俺もこくりと頷く。>>+22
イコールとして繋がる回谷先輩のことは 俺は直接は口には出さないけれど。 ]
(+28) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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はい。先輩が生きていたことに ちゃんと意味はありますよ。
俺はずっと変わらずに、 先輩のことを大切だって思っていますから。
[ あのとき聞けなかった先輩の言葉を、>>3:172 今はちゃんと話してくれたようで、 俺はそれがただ嬉しかった。>>+23 ]
はい。どうぞ。
[ ぐっと顔を近づければ、頬を撫でられる。>>+24 包帯の感触はざらついて、こそばゆかったけど、 触れられるがまま、俺は特に動かずに。 ]
(+29) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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――心配しなくても、俺はちゃんと生きてますよ。 幻でもなんでもなく、先輩と同じ世界で。
[ そこに実体があるかを確かめるような先輩のしぐさが>>+24 何だかいつもより幼く見えて、俺はつられて微笑んだ。 ]
頑張ってもらえるのは嬉しいですが、 あまり無理して倒れないでくださいね。 俺にできることがあるなら何でも協力しますから。
[ まだお互いに話せていないことの多い関係だけど、 力にならせてほしいという 俺の気持ちを信じてほしくて、 俺は先輩を見つめながら、頬に添えられた先輩の手に、 自分の手のひらをそっと重ねたのだった。 ]*
(+30) 2023/08/04(Fri) 21時半頃
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―― 病院・病室209号室 ――
でも、包帯を巻かれている箇所が多いと気になりますよ。 骨折や指の切断がないのは一安心ですけど。 俺も出血が少し酷かっただけで、 内出血もないし平気ってお医者さんも言ってました。
[ 気遣わしげな視線には、>>+35 安心させるように 俺の笑みの苦さは少し和らいだのだけど。
ニュースで確かめなくても分かる事実には、 俺は少しだけ目を閉じて、 ただただその出来事を悼んだ。 ]
(+44) 2023/08/04(Fri) 23時半頃
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これくらい、お安い御用っすよ。
[ 先輩が安心できるなら、 俺の体は好きにしてくれていいと思いながらも、>>+36 俺たちはじっと見つめ合う。 ]
えっと、実は母方のお婆ちゃんと 和解、というと大げさですけど、 仲直りっぽいことができたんです。
父さん関連のゴタゴタで父方の祖父母とは 疎遠だったんですけど、 お婆ちゃんがこの病院まで来てくれて――
だから、少しだけ俺も成長したのかもしれません。
[ 少し前に起こったことを思い出して、>>+18>>+19>>+20 俺は小さく照れ笑いをしながら、 ]
(+45) 2023/08/04(Fri) 23時半頃
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でも、お婆ちゃんと話し合うことができたのは、 きっと先輩があの薔薇のエリアで 俺の話を聞いてくれたからだと思います。
だから、もし俺が頼もしくなったのなら、 それは先輩のおかげです。 これからも、俺のこと励ましてくれると嬉しいです。
もちろん、俺だって先輩のために 何かしたいって思いはありますけど。
[ シーツを握って強張っていた先輩の手が 緩んでいくのを眺めつつ、>>+37
俺は先輩がぽつりと話す言葉に頷きながらも、 今は重くもなくて苦しくもなくて 孤独でもないのなら、それでいいなと思った。 ]
(+46) 2023/08/04(Fri) 23時半頃
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そうですね。せっかく生きていたのだから、 最後までこの人生を全うしないとですね。
今はあまりはしゃげるような状況ではないですが、 時間が経って色々と落ち着いたら やりたいことを少しずつ達成できたらなって思います。 先輩もやりたいこと考えておいてくださいね。
[ たしかに、俺のやりたいことが 回谷先輩の望むこととは限らないけど、>>+38
少なくとも命を粗末にされると、 いつかの骨谷先輩が言ったように 「代わりに死んだら良かったのに」なんて 恨まれたって仕方なさそうだ、と内心思いつつ。>>1:306
少なくとも高祈先輩が 自分を傷つける意思が無さそうなことに、 俺は安心して柔らかく笑った。 ]*
(+47) 2023/08/04(Fri) 23時半頃
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―― 病院・病室209号室 ――
はい。本当に良かったです。 やっぱり、傷ついたときに側にいてくれる人の存在って ありがたいんだなあって思いました。
[ 良かったと言ってくれる高祈先輩に笑いかけながら>>+49 ふと、先輩の家族はどうなんだろうと思った。 話に聞く限りでは、 大企業の御曹司であることを差し引いても、 抑圧された関係のようにも思えたけれど。
先輩が握った手が膝へと動いて、 その動きに俺はぎこちなさとか そういった変な感じはなさそうと思ったから、 こうして俺の家族の話題を出す分には、 大丈夫そうかなと勝手に思って、 ]
(+52) 2023/08/05(Sat) 01時頃
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言葉や動作の力って大きいんですよ。 それが大切な場面でされたものなら猶更。 だから、俺にとっては“だけ”じゃなかったんです。
そうですね。今の間に目いっぱい落ち込みます。 そして、いくら悲しくなっても忘れないようにします。
[ 視線を窓の外へと動かした先輩が 何を思っていたのか胸中は知らないまま、>>+50
俺が目を伏せて考えていたのは、 もう回谷先輩と話すことができないんだなあって>>+7 心にしこりのように残りそうな後悔で。
だから、生きている内にやりたいことは 潰しておきたいなって思ったんだけど、>>+47 ]
(+53) 2023/08/05(Sat) 01時頃
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やらなくちゃいけないことだったら、 考えなくても出てくるものですからねえ。
俺も具体的にやりたいことって すぐには思いつきませんが、 先輩よりは早く見つかるかもです。
[ 先輩の嘆息に苦笑を零しつつも、>>+51 ]
分かりました。ずっと先輩の側にいて 先輩が素敵なものを思いつくようにって 願いながら過ごしてますね。
[ その“いつか”は、 早く来るに越したことはないとは思うけど、 先輩のやりたいことが見つかるようにと 気長に近くで見守るのも悪くないなと思って、 俺はこくりと頷いた。 ]**
(+54) 2023/08/05(Sat) 01時頃
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―― 病院・病室209号室 ――
あははー、そうでしょう? 先輩も夢の中で色々と成長できたんですかね。
[ 先輩の同調には、俺や他の人の言葉や行動が、 何か先輩を変えるきっかけになってたらいいなあ と、俺は思って。>>+56 ]
はい、ずっと側にいますよ。 先輩が望むのなら、いつまでも。
[ それが先輩後輩の関係でも、上司部下の関係でも、 友人関係でも、はたまたそれ以上であっても。 先輩の望む関係でずっと側にいたいと思った。>>+57
まあ、もし結婚するなどして 特定の大事な人がいるのに、 友人関係以上のことを望まるのなら、 さすがに断るとは思うけど。 ]
(+69) 2023/08/05(Sat) 11時半頃
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そうなんですね。 俺も大概酷い人間で、嘘吐きでもあるので、 やっぱり俺たち似ているのかもしれませんね。
はい、いつでも先輩の話を聞きますから。 俺も先輩に話してほしいと言われたら、 何でも正直に話しますよ。
[ 先輩が酷くても嘘吐きでも気にしないというように 俺はあっけらかんと言いながら、>>+57
そう簡単にすべてを打ち明けることも難しいとは 俺も身に覚えがあるから、 これも気長に待とうかなあと思った。 ]*
(+70) 2023/08/05(Sat) 11時半頃
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―― 夢の中 ――
[ いつの間にか入っていた夢の中で、 目に映ったのは、館長室での会話。>>101>>103
俺は田端先輩の話に同意――俺としては、 巻き込んだのは神様だと思うけど――だけど、
回谷先輩がそう思うきっかけが 何かあったのかもしれないし、 何とも言えないなあ、と思っていた。
もし、回谷先輩の内心を知っていれば、>>22>>23>>24>>25>>26>>27>>28 もっと気の利いたことを考えられた気もするけど。
とりあえず、メイクする流れになったから、>>107>>108>>109 俺も回れ右して館長室から出てふわふわと。 2人きりだから話せることだってあるだろうし、 それを立ち聞きするのは野暮な気がしたから。 ]
(+71) 2023/08/05(Sat) 11時半頃
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[ カフェに辿り着くと、問い掛けが聞こえた。>>112 ]
俺個人としては回谷先輩の夢というか、 神様が勝手に作った世界だと思っていますが、 俺としては、個人的な問題と向き合えて 良かったとは思ってはいます。 ただ、その方法が荒療治過ぎて、 慈悲と認めたくない気持ちはありますが。
でも、俺にとってこの夢の世界がどうだったかは、 あまり重要とは思わないんですよね。 だって、ここは回谷先輩に慈悲を与えるために 作られた世界だって思いますから。
だから、回谷先輩がこの世界に来れて幸せだったって 思ってもらえたらそれでいいんです。
[ でも、回谷先輩がこの世界での大藤先輩の幸せを 望むなら、大藤先輩にも幸せと思ってもらいたいな、 と俺は思うのだけど。 ]
(+72) 2023/08/05(Sat) 11時半頃
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[ そのとき、アリババさんの声か、 あるいは思念がこちらに伝わったのか、>>*1
伝えたいことあるかな、って思いはしたけど、 ]
今のところは、夢の世界の人が 俺と話したいって思ってないのなら、 俺から伝えたいことはないですかね。
ただ、回谷先輩の姿が見られるのは あと少しの時間しかないと思うので、 何か考えたいとは思いますが。
[ もっと話したかったと言ったところで、>>+7 回谷先輩を困らせそうな気がして、 最期に掛ける言葉は何がいいかと思案して。 ]**
(+73) 2023/08/05(Sat) 11時半頃
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―― 病院・病室209号室 ――
かっこ……そ、そうっすかね。
[ あまりに揶揄いの色なく言われたから、>>+74 俺は照れくさくなって、 笑いながら頭をかいていた。
これから高祈先輩とどんな関係に変わっていくのか 期待も不安もあるけれど、 それでも、側にいられる限りは 先輩と誠実に寄り添っていきたいと思う。 ]
あはは、たしかに。 先輩に見つけてもらえる結果になったなら、 俺も酷い奴で良かったなあって思います。
[ 先輩が否定の言葉を言わなくて、>>+75 否定のし合いをしなくて済んで良かったと思う。 先輩のこういうところが格好いいなって思うんだけど。 ]
(+78) 2023/08/05(Sat) 13時半頃
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そうですね。 これからの時間の中で、少しずつ知っていきましょうね。
[ この災害のようなことが再び起こったら、 次はどうなるかは分からないけど、 お互いに話したいと思っている限り、 きっといつかはその機会が来ると信じられたから、 そんなに急かすつもりもなく、>>+75 ]
ああ、起きたばかりなのに長々とすみません。 お休みなさい、先輩。
[ 瞼を閉じる先輩の姿に、>>+76 疲れさせてしまったかなと反省しながらも、 俺は先輩の病室を後にした。 ]**
(+79) 2023/08/05(Sat) 13時半頃
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―― 夢の中 ――
綺麗な花嫁さんと格好いい花婿さんだなあ。
[ ぽわぽわと夢の中を漂っていると、 いつの間にか結婚式をやる流れになっていたようで、
回谷先輩に綺麗に施されたメイクやネイル、>>124 美しく編み込まれた髪型や>>141 可愛らしいドレスを眺めつつ、>>136
やがてやって来た大藤先輩は、いつの間にか フロックコート姿になったらしい。>>153 ]
若い女の人の黒留袖姿って、なんか新鮮かも。
[ お爺ちゃんの付き合いで出席した結婚式では、 若い女の人は着物を着ていても、 せいぜい振袖とか色留袖とか、 もっと色味の付いた服装だった気がする。 ]
(+91) 2023/08/05(Sat) 21時頃
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[ 田端先輩は顔立ちがはっきりしているから グレーのワンピースでも地味には見えなかったけど、 黒留袖姿は先輩の格好良さが 際立っているように見える。
アリババさんに無理やり着替えさせられたのに、>>156 満更でもなさそうなのは、>>161>>162 グループLINEを見たときに感じたような>>1:324>>1:325 険悪な感じでもなさそうだなって、 俺は少し安心したんだ。 ]
(+92) 2023/08/05(Sat) 21時頃
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結婚式の式場では俺たちの姿は見えなくても、 アリババさんに頼めば、 祝電みたいなメッセージくらいは届けられそうだよなあ。
[ そんな思い付きを言葉にしたけれど、>>*1 他の生存者の誰かの耳には届いたかな。 ]**
(+93) 2023/08/05(Sat) 21時半頃
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―― 夢の中 ――
おめかし……。
[ 銀先輩の声が耳に入って、>>+95 普段着姿でいようかなと思っていた俺は 少し思案したけども。
みんなが衣装チェンジしているなら、 俺も普段身に着けている帽子とピアスは外して、 ブラックスーツにシルバータイという 無難な服装になったと思う。 ]
(+108) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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[ それから、 ]
アリババさん、もし可能なら、 回谷先輩に伝えてもらえますか。
『回谷先輩の幸せそうな姿が見られて 少し心のつかえが取れた気持ちになりました。 俺は決して先輩と過ごした時間を忘れません。』
って。
[ 祝電にしては、>>*1>>+93 言葉のチョイスが重苦しい気もするけど、 そこまで大きな接点もなかった俺の立場で 言えることって、これくらいかなって思って。 ]
(+109) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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[ 届くかどうか分からない祝電を送った後、 俺は結婚式の進行を静かに見守ることにした。 ]*
(+110) 2023/08/05(Sat) 23時頃
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