人狼議事


3 ディアス家の人々

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【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 寝室に花を散らすなんて、新婚旅行のようだ。
アリステアの秘密めかした声が、そんな連想をさせる。]


  これは、おまえに贈ろうと思って持っていたんだ。


[ まだ触れていなかったこめかみの辺りへ、花の小枝を摘んだ手を伸ばす。
その時点で、「寝室で花を散らす」の複合的な意味に思い至って、苦笑した。
いやはや。なまじっか知識があるのも困り物だ。言わぬが花。]

(28) enju3 2021/01/16(Sat) 23時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ アリステアの卒のないエスコートで部屋に戻り、ほっと息をつく。
この部屋自体がひとつの仮面、世間体の檻のようなもので、その中にいる限り、ウィリアムはディアス家の次男坊として、そっとしておいてもらえる。]


  おおむね楽しかったよ。
  …後から振り返れば、今日のことも楽しい思い出になるだろう。


[ アリステアからの質問を、ディアス家の者として分析し、答える。]

(29) enju3 2021/01/16(Sat) 23時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ ダンスの誘いに、そっと微笑んだ。]


  おまえがワルツの名手であっても、もはや驚かないよ。
 

[ ここでなら、他の者とぶつかる心配もない。
重ねられた手をとり、くるりと回した。*]

(30) enju3 2021/01/16(Sat) 23時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ アリステアをパートナーに、ワルツを踊る。
こんなに気兼ねなく身体を動かしたのは久しぶりだ。

ついてこられるかと挑発するように、大きくステップを踏んでは、流れるような彼の動きに笑みを深くする。
さて、この腕に抱いているのは、しなやかな黒猫だろうか。

彼から、昨日、階段を落ちた時の後遺症は感じられない。
そのことに安堵する。

血が巡る中に、花の香りも旋舞して、華やいだ雰囲気を増していた。
闇の中、二人きりの舞踏会。]

(33) enju3 2021/01/17(Sun) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 息があがることはなかったけれど、曲は終盤に差し掛かり、やがて音は消えてゆく。

名残のように身体を寄せたまま、アリステアの手が仮面を外した。
それで視界が変わるわけでもなかったけれど、ウィリアムは小さく息を吐く。

魔法が解ければ、二人の立場は主人と使用人。
見えない世界で生きる術を模索する貴族の青年と、その身の回りの世話をする従者だ。]


  おまえの望みは、これで良かったのか?


[ 「これでおしまい」で。*]

(34) enju3 2021/01/17(Sun) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 唇に絹の指が立てられた。
言葉は要らない──あるいは、言葉以上のものを知れと。

彼もまた仮面を外し、素顔となる。

 ──窓が開いたわけでもないのに、空気が一変した。

神秘的な深みと広がりを感じる。
ここで交わされる言葉は、神託にも等しいだろう。]

(37) enju3 2021/01/17(Sun) 22時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 私のもの、と主従が逆転したかのような言葉に、ウィリアムは唇を引き結ぶ。]


  おまえと、こういう話をしたのは、
  今夜が初めてだろうか?


[ あまりに自信ありげなアリステアの様子に引きずられまいと、腰に回された手首を握る。*]

(38) enju3 2021/01/17(Sun) 22時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 意味深な様子でアリステアは答える。

彼が伺候してまだ月はひとつ巡っていないが、
その間の夜毎の語らいといったものを、]


  おれは覚えていない。


[ きっぱりと断言する。

優しく触れてくる彼の指に、記憶とは違うものがざわつくけれど。*]

(40) enju3 2021/01/18(Mon) 00時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 軽く、彼の手が胸の上に置かれた。
心音が跳ねるのを感じる。]


 ──…、

 おまえがこの場で嘘をつくとは思ってない。
 どのような方法で記憶操作を行ったのかも、一旦、置いておく。

 ただ、おまえはこれまでしてきたことを、今日になって変え、
 おれを連れて、どこかへ帰ろうとしている。


[ 状況を整理するように恬淡と語るが、脈はいつもより速かった。]

(42) enju3 2021/01/18(Mon) 11時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
 おまえが用意している場所でおまえは、これまでと同じようにおれに仕えてくれるのか?


[ 指を彼の顔の輪郭に滑らせ、顎に軽く添える。*]

(43) enju3 2021/01/18(Mon) 11時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 指先に濡れた暖かなものを感じた瞬間、思わず吐息が漏れる。]


  おまえがここに来たのは、「愛」のためだったか、スペンサー。


[ どこで見染めたものやら、相変わらず謎の多い従者だった。]


  不思議なものだな、そう言われてみると、自分の不甲斐なさを、なんとかしなければならないという闘争心に火がつく。
 

(45) enju3 2021/01/18(Mon) 12時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  ──おれは、おまえに囲われる気はない。


[ 接吻けを伴って恭しく捧げ持つ所作をする彼の手指に、己の指を絡ませて繋ぐ。]


  おれが自立して活計の道を見つけ、家族に祝福されてこの屋敷を出ていけるようになるまで、力を貸せ。
 

[ それとも、おまえが欲しいのは逃げ出す心配のない盲目の人間か、と挑発的に嘯いた。*]

(46) enju3 2021/01/18(Mon) 12時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 息と白檀の香りが触れる距離に彼の顔があるのを感じる。
彼の声は、直接、肌に伝わるかのよう。]


  ああ、おまえに意地悪をするつもりはなかった。
  ただ、結果として、随分と焦らしてしまったようだ。


[ 同情の色を込めて謝り、まだ待つと言ってくれた彼に謝意を示した。]

(49) enju3 2021/01/18(Mon) 17時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 彼の求めに応じるならば、自分は家族に祝福されてここを出てゆくことになる。
もっとも、「人間としての暮らしはない」と彼が断言するからには、家族には「自立してしっかりやっている」と偽装をするということなのだろうが、そこは──妥協するしかないと割り切った。
傷痍軍人としての引目がある。
迷惑や心配をかけなければ御の字だろう。]


  ──了解した。
  おまえが用意する新しい生活を、始める。


[ いくらか硬い表情で受諾を伝えてから、任せた、頼むと依願する。これは、望外のチャンスに違いない。

場違いだろうが、嫁ぐというのは、こういうものなのだろうかと思った。]

(50) enju3 2021/01/18(Mon) 17時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  しかし、人間らしく扱う気がなくても、愛はあるのか?


[ 彼は、全てをかけてとまで言った。ペット扱いされる予感はしていない。
素直に、彼の世界観が想像できていないことを伝える。]


  …それと…、おれがおまえを愛していないままでも、いいのか?
   

[ これではおまえを利用しているようだと、案じた。*]

(51) enju3 2021/01/18(Mon) 17時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 時間をかけても自分を愛するように努力すると、そう語る彼の声に、ああ、と小さく頷く。]


  たいした自信だ。


[ 嫌いじゃない。
そっと笑みを浮かべたのは、彼には見えているだろう。]

(55) enju3 2021/01/18(Mon) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 彼と共に世界の裏側に行けば、人ではなくなると説明され、命が終わると聞けば、暗澹たるものを想像するしかなかったけれど、彼が「私と同じ」というのならきっと違った面も見えてくるはずだと自分を納得させる。

どうしてここまで彼を受容できるのか、不思議ではあるけれど、きっと彼が消した記憶の中で、幾度も討議し、ぶつかりあってきた成果なのだろうと思う。

それに、彼は飼い殺しにするつもりはないらしい。
活計の道を模索させてくれるというならば、希望したとおりだ。]


  …おまえには敵わない。
 

(56) enju3 2021/01/18(Mon) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  おまえとの出会いがいつに遡るのか、わからないけれど、

    ──待たせたな。


[ 軽く抱擁する。*]

(57) enju3 2021/01/18(Mon) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 膝裏を掬い上げられて、足元の不確かさゆえに彼の肩にすがる。
それもわずか、性急にベッドに下ろされて襟元に手がかかった。]


  ──スペンサー、


[ なんて強引な従者だ、と叱責しようとしたところで、彼はもう人間の仮面を捨てたのではないかと思い巡らせる。]


  …違うな、 おまえは──、 いや、

  記憶を消さないというのなら、まだ名を聞かない方がいいか?
 

(60) enju3 2021/01/18(Mon) 21時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ それにしても、あまり豹変されるとついていけない。
彼の手を押さえて、確認をする。]


  …何事か起きる前提で話をしているんだな?
 

(61) enju3 2021/01/18(Mon) 21時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 彼の行動を止めようという試みは、深い接吻けで阻まれた。
いきなりの行為に身体が強張るが、彼の舌は甘く、勘所を捉えていた。
歯列の裏を舐め上げられて、背骨が溶けたように力みが抜けてしまう。]


  ──ん…ぅ


[ 閨と言った、毎夜のことだと言った。
肌が紅潮するのを感じる。]

(64) enju3 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 夜毎に閨を共にして、それを忘れさせたというのか。
それはなんというか、重大すぎる。]

 
  っ、おれの中では、初めてだ…っ


[ そんな主張をしても詮無いことだけれど、
ありふれたことにしたくなくて、力説する。*]

(65) enju3 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 彼が宣言し、抱擁するだけで、身体の奥が蠢動した。
抱いている、と言うからには、やはり、その、自分は抱かれる側なのか。
その時点で、どうしていいかわからない。]


  え、 ああ…っ


[ 力任せに衣服を剥ぎ取られて、ぞわりとそそられる。
確かに身体は、記憶にある以上のことを知っていそうだ。]

(69) enju3 2021/01/18(Mon) 23時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 指が、唇が触れ合い、官能を呼び起こす。
ウィリアムの身体はそれに応え、快感を歌い上げた。

思いも掛けない媚態を晒してしまう自分の貪婪さを恥ずべきか、否、これは彼によってじっくりと調律された成果なのだと思う。]


  ──ああ、 シン…


[ 内なる欲望が導くままに、腰を折り、彼に捧げてみせた。]


   おまえが、欲しい──。
 

(70) enju3 2021/01/19(Tue) 00時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ こんな風に一線を超えるものだとは思ってもみなかった。
壊れるとか、死ぬとか、達くとか、あられもなく呻いて、彼を失笑させたかと思ったが、豈はからず、彼は嬉しそうにしていたから問題はないらしい。
彼からも、たくさん、愛してると言われた。
それは身体の隅々まで、悦びとともに記憶づけられる。]


  愛し方も愛され方も、おまえは教えてくれるのだな。

  記憶を消すなんて、もうさせない。


[ 彼の胸に顔を埋めながら、接吻けの痕を残してやった。*]

(74) enju3 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 彼に清拭され、寝かしつけられた。
それも含めて、愛を交わす彼なりの儀式のようだったから、我を張らずに世話を任せる。

同じベッドで誰かと寝るのは初めてだったから、緊張して眠れないのではないかと思ったが、
睦みあいに体力を使っていたのだろう、すぐに心地よい良い眠気に誘われた。

朝6時に起こすようにと指示して、温かな眠りにつく。

彼がいるというのに、遅くまで眠っているなどもったいない。]

(78) enju3 2021/01/19(Tue) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 翌朝、モーニングティーに添えられた蜂蜜ほどに甘いキスに、昨夜のことは何一つ、夢ではなかったのだと歓喜した。]

  
  おはよう、スペンサー。
  今日は、町に出ようと思う。

  馬車と外出着の支度を整えてくれ。


[ これまでと同じような会話。
けれど、こんなに希望を持って一日の算段をするのは失明して以来だった。]


  むろん、おまえも一緒に来てもらう。いいな。
 

[ 旅立ちの準備を、始めよう。*]

(79) enju3 2021/01/19(Tue) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

― 旅立ち ―

[ アリステアは日常の仕事と同様に生真面目に、支度を整えていった。

彼の用意した書類を自分の目で見ることはできずとも構わないと思っていたが、点字翻訳されたものも用意されていたのには驚いた。
書類に染ませてある香は、彼が紡ぎ出した話を裏付けるのと同時に、ウィリアムの興もそそる。

偽装ではなく、香について学んでみたいと思った。

きっと──夜の営みにも活用できるだろう。]

(83) enju3 2021/01/19(Tue) 21時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 旅立つ日には、見送りの家族と抱擁を交わし、使用人たちにも心ばかりの記念品を渡す。
遠いところへ行くからめったには会えないと、皆も了見していた。]


  おれは望んで彼の地に赴くのだから、笑顔で見送ってください。
  便りがないのは、元気にしている証拠だと思って。

  皆の幸せを願っています。


[ そうして、従者の呼びかけにうなずいて、馬車に乗り込む。]

(84) enju3 2021/01/19(Tue) 21時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  行こう、おまえと──愛と共に。
 

[ ステッキでコツリと軽く、馬車の天井を突く。
出発の合図だ。*]

(85) enju3 2021/01/19(Tue) 21時半頃

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