16 魔界のミッドウィンター祭【R18】
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[ 輝ける天使たちは群れで情報共有することにより、どこで何が起きているか把握している。
魔王の元で意気軒昂な魔性たちを相手にして、楽観できる状況では決してなかった。 むしろ潰走と呼ぶべきなのかもしれないが、天使たちから悲嘆の声があがることはない。 鏡のような高潔さで、恬淡と、なすべきことを果たしてゆく。
忌避すべきは消滅ではなく、魔性に取り込まれることだ。 それだけは許されない。]
(5) 2021/12/15(Wed) 08時半頃
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[ ますます混沌の様相をきたす狩場で、執行者が手を下すべき天使は増えていた。
光をまとう獣が接近してきた時もまた、囚われた天使に槍を振うところであった。 今しも、その槍によって砕け散らんとする天使からの情報により、迫る危機を知る。 だが、向き直るには遅すぎた。
そのまま満身創痍の同朋を光に還し、素早く槍を引いて、石突を新たな脅威に対する牽制として繰り出す。*]
(6) 2021/12/15(Wed) 08時半頃
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[ 背後へと繰り出した槍に予想外の手応えがあった。 命中したのではなく、動きを制される。
あまつさえ、槍の柄を伝ってもたらされる回転のエネルギー掬われて、体が傾ぐ。 とっさに翼を開いて立て直そうとしたが、それは大きな隙になったろう。]
(13) 2021/12/15(Wed) 21時頃
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[ 襲ってきたのは、先ほど、視界の端に入った光る獣だ。 こうして間近に見ても、その光は燐光や反射光ではなく、温かみがある。
冠のごとき角、滑らかそうな被毛。 草食動物のようでありながら、鋭い牙を持つ。
こんな創造物は知らない。
同朋を滅するのを止めようとした、という推測も成り立ったが、問いただす気はなかった。 魔性と交渉しろという指示は降りてきていない。
今は自分にできる限りのことを── 障害を排除して任務を続行しなければと、獣から目を離さずに唇を弾き結んだ。*]
(14) 2021/12/15(Wed) 21時頃
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[ 光る獣の動きは俊敏で力強かった。 四つ足のものが立ち上がると威圧的に巨きいのだと、目の当たりにした天使は薄紫の目をわずかに細める。
獣の足の下に組み伏せられるのは御免だ。 あまつさえ、向けられた意志の声は、明確に拒否する他ないものであった。
天使は槍から手を離す。 犬にくれてやれるのは、棒だけだと。
威嚇めいて大きく羽根を広げ、飛び退って距離をとろうと図った。*]
(20) 2021/12/16(Thu) 01時半頃
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[ 瞬くほどの間に、光る獣は獣人に変化していた。 禍々しくも── どこか優しげな造形。 彼は天使が離した槍を掴み、話しかけてくる。
獣口が発した肉声は、先ほど”伝えられた”のと同じく、知性を感じさせる豊かなものだ。 告げられた内容は、天使にとって思慮深いものとみなすことはできずとも。]
(30) 2021/12/16(Thu) 22時頃
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[ 己が欲するまま逞しい腕によって放たれた天使の槍は、元の持ち主へと向かう。
これまで幾足もの天使たちを光に帰してきた執行の道具。 使い手が天に属する者でないとはいえ、その威力は目を瞠るものだった。
穿たれた天使の片翼が砕け散る。 慈悲の刃ゆえ、痛みはなかったが、衝撃は大きかった。
倒れるまいと蹈鞴を踏みながら天使は天を仰ぐ。 仲間たちとの繋がりが切れかけていた。 “救い”は望めない。
天使は徒手で構え、獣人を睨みつける。 その背では、はらはらと純白の羽が散り続けていた。*]
(31) 2021/12/16(Thu) 22時半頃
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[ 一呼吸置く間もなく獣人が仕掛けてくる。 片翼の天使では、その威力と速さに抗し切れなかった。
激突し、体ごと持ち上げられる。 角から放たれる閃光に痛みは感じなかったが、肌を撫でられる違和感には顔をしかめた。 眠りに誘うかのごとき柔らかさだ。
逆立つ毛並みからも光が伸びているのに気づかなかったということは、閃光は一種の目眩しにもなっていたのだろう。]
(36) 2021/12/17(Fri) 08時頃
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[ 同朋でもないものと、こんなに長く接しているのは初めてだ。 被毛のせいか自分より高い体温、筋肉の動きさえわかる。 圧されている戦況ばかりではなく、どこか落ち着かない。
体毛に絡まれて動きづらいながらに身を捩って逃れようとするのと、獣人の角を掴んで首を捻じ折るのを同時にやってのけようと力を振り絞る。
もはや帰還の機は逃したことを察しつつ、闘いを止めるつもりはない。*]
(37) 2021/12/17(Fri) 08時頃
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[ 足に腕を回され、光の網に拘束される。 見た目には美しくとも、この毛は天界のものとは違って、上手く操れない。 そして、天使を存在ごと解放してくれる救けの手も差し伸べられることはないのだった。
無体を強いておきながら、獣人は気遣うような言葉もかけてくる。 暴れるのが嫌ならば離せばいいものを── と苦い顔をしたところで、この獣人が天使を連れ帰ろうと画策しているのを思い出した。
片翼になった時点でもう充分に傷物だろうに、気は変わらないのか。 ]
(40) 2021/12/17(Fri) 21時頃
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[ 天使を担ぎ上げたまま、獣人は跳躍した。 傍から見れば見事なものだったろうが、自分で飛ぶのとは異なる重圧と、混沌たる情景に天使は息を詰めた。
瞬く間に地表が遠のく。
そこに残りたいわけではなかったけれど、連れて行かれたくもないと、光る毛に噛み付いてやる。*]
(41) 2021/12/17(Fri) 21時頃
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