24 研究棟の共存試験 【R18ペア】
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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2023/04/21(Fri) 20時頃
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海と断崖で周囲と隔絶された孤島に、小さな建物がある。
一見、取るに足らぬ平凡な建造物と見えるそれこそが、秘密結社《ヴォルフスアウゲン》の研究所だった。
広大な地下部には様々な設備が揃い、多種多様な実験を可能にしている。
研究者や被験者その他の居住空間も充実しており、一生を施設から出ずに過ごすことも可能だろう。
研究所の主たる研究対象は、超自然的能力を持つ生物、すなわち超能力と呼ばれる力を持つ人間や、一般の生物の域を外れた、いわゆる魔物と呼ばれるものである。
研究結果は様々な形で応用され、結社の力となっていた。
そんな研究所へ、ある日《ヴォルフスアウゲン》の総統が視察に訪れる。
一通り研究所を回った総統は、満足の様子で頷いた。
そして、研究所全体へ、自らの声で直接告げたのである。
(#0) 2023/04/21(Fri) 20時頃
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《ヴォルフスアウゲン》の優秀なる研究員諸君。 私は君たちの才能に大いに期待している。 結社のために、これからもますます力を尽くしてくれ給え。
ついては、諸君らの慰労及び士気高揚のパーティーを開催しよう。 その席で、研究発表の場を設けることとする。 素晴らしい成果を期待している。
(1) 2023/04/21(Fri) 20時頃
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総統の発言に、研究所全体がざわめいた。
これは直接総統に研究成果をアピールする好機である。
うまくすれば、幹部に取り立てられるかもしれない。
あるいは、より充実した研究設備を望めるかもしれない。
示されたパーティーの期日へ向けて、研究所は静かな熱気に包まれた。
(#1) 2023/04/21(Fri) 20時頃
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[十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。 誰かがそう言ったそうだけれど、現実はもう少し深刻だ。
古来、人間と魔は時に関わりつつも、適度な距離を保ってきた。 ところが科学技術が発展するに従い、人間側の侵犯が著しくなっている。 こと、科学技術と魔の力を融合させるような手合いは、魔の側にとっての大きな脅威となっていた。
《ヴォルフスアウゲン》と名乗る結社は、中でも注意すべき危険な組織であり、早急な対策が求められている。 だが秘密結社と言うだけあって、内情が窺い知れない。 誰かが踏み込んで実態を探らねば、対応も後手に回るばかり。 ならば――]
(2) 2023/04/21(Fri) 20時半頃
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[――と、ここまでが建前で。 好奇心と期待と直感99%で《ヴォルフスアウゲン》の罠に踏み込んだ結果が、今のありさまだった。
両手足に能力封じの金属環(それぞれに留め具がひと組ついていて、繋げれば簡易な拘束になる優れものだ)を嵌められ、大判の布一枚被せられた姿で、どこか地下の収容施設に放り込まれている。
部屋の外は見えない作りだったが、感覚を研ぎ澄ませて周囲を探っていた。*]
(3) 2023/04/21(Fri) 20時半頃
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[ 《ヴォルフスアウゲン》に加わってまだ日は浅いが、設備や自由さは気に入っている。 それなりに人脈もできたし、研究も着々と進んでいた。
そんな折に、総統が宴席を設けると言ったのもよい機会であろう──
カール・ガイストは、地下倉庫に隠した年代物のワインを取り出して、くすりと笑った。]
(4) 2023/04/21(Fri) 23時頃
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[ 二本の瓶を手に、踵を返して少し戻ったところで、剣呑な状態に置かれた物体が視界に入る。>>3]
おや、まだ生きてる ?
[ 笑みを浮かべたまま、言葉にしてみた。*]
(5) 2023/04/21(Fri) 23時頃
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[しばらくは遠い気配ばかりで変化の無い時間が過ぎたが、やがて近づいてくる足音があった。 近くを横切った足音が遠ざかり、また戻ってくる。 どんな相手だろうかと推理していたら、声が聞こえてきた。
間を置いて、他に返答するものがいないのを確認してから頭を揺らす。]
この布を外してくれれば分かるよ。
[布の下は後ろ手拘束の全裸だが、問題あるまい。*]
(6) 2023/04/21(Fri) 23時半頃
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[ 声をかければ反応があった。 会話ができる相手らしい。]
あいにく、両手が塞がってるんだ。 年代物のワインだから揺らして澱を混ぜたくない。
[ 誘いは軽くいなすけれど、まだ立ち去らずにいる。]
(7) 2023/04/22(Sat) 00時頃
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近いうちにパーティがあるんだよ。 知ってた ?
生きているなら食材じゃなさそうだけど。
[ 壁に寄りかかって、しばらく対話に時間を費やす体勢。*]
(8) 2023/04/22(Sat) 00時頃
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手が使えなければ、足でも構わないよ?
[行儀の悪い行為を唆しておく。 別に、足蹴にされたいわけではないけれど。]
(9) 2023/04/22(Sat) 00時半頃
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パーティ?それは楽しそうだ。 私も参加できるのかな。
さあ…食材扱いだったのかは、聞いてみないと。
[面白がるような声音で受け答えする。 実際、この状況を楽しんでもいた。 どうやら相手にすぐ立ち去る様子はない。 正体不明の物体と立ち話する相手も、なかなかに変わり者だ。*]
(10) 2023/04/22(Sat) 00時半頃
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足でもとは、積極的だ。 放っておかれるのは嫌いかい。
[ 布越しのやりとりに興じる。]
おや、誰に確認するんだ ? 呼んできてやろうか ?
[ この虜囚が誰の管轄下にあるのか知りたい。 掠め取っていい相手なのか。
あわよくば手に入れたいと思っている。*]
(11) 2023/04/22(Sat) 00時半頃
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あまり放っておかれると、勝手に動いていいのかと勘違いするからね。
ああ、呼んできてもらいたいのは山々だけれども、残念ながら顔も名前も知らないのだよ。 なにしろ私はずっとこうだったし、彼らも忙しそうだったからね。
[自分を捕らえた連中は結社の魔物捕獲専門部隊だろうと見当をつけているけれど、顔を知らないのは間違いない。 ろくな抵抗もせずに捕まったものだから、大して重要ではないと思われている可能性もあった。 半ば目論見通りではある。*]
(12) 2023/04/22(Sat) 01時頃
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[ その気になれば逃げ出せると匂わす相手に苦笑する。]
勝手に動いたらダメだよ、多分。 じゃあ、これは構ってあげないといけない展開なわけだ。
[ むしろ楽しげに言って、センサーに顔を近づけ、虹彩認証やら声紋認証やらをクリアして部屋の入り口を潜る。 先ほどのやりとりのままに、爪先で布を取り除けてみた。]
(13) 2023/04/22(Sat) 01時半頃
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[ 見た限り、若い男である。 ツノや翼はない。 けれど、がっちりと対魔物拘束具をつけられているからには、人外なのだろう。]
おやまあ。 裸族なの ?
[ しっかり観察しておく。*]
(14) 2023/04/22(Sat) 01時半頃
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[構ってあげないといけない、などと義務のように言いつつ、その声は楽しげだ。 いくつかの電子音のあと、空気が動いて足音が近づいてくる。 布が取りのけられた眩しさに目を細めた。]
やあ。来てくれて嬉しいよ。
[笑みを浮かべて相手を見上げる。 軽やかな空気を感じさせる男だ。 気ままとか、自由人などと形容されそうな類の。]
(15) 2023/04/22(Sat) 02時半頃
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[裸族かと聞かれた言葉の響きが面白くて、口元が緩む。 観察される視線に動じる素振りは見せなかった。
滑らかな肌は青白く、光に透ける陶磁器を思わせる。 よくよく瞳を覗き込めば奥に赤い点を見いだすだろうし、笑みの奥にある牙に気付くかもしれない。だがそれ以外は人間の男となんら変わらなかった。]
うっかり着忘れたものだから。 布を被せられたのも、気遣いだったのかな。
[正確には魔力で紡いだ衣が消えてしまったのだが、それも予測してしかるべきだったので、やはりうっかりなのである。]
(16) 2023/04/22(Sat) 02時半頃
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さて。構ってくれるついでに、これも外してくれるかい?
[後ろ手の拘束を揺らしてお願いしてみる。 辛いというほどではないけれど、少々動きづらい。*]
(17) 2023/04/22(Sat) 02時半頃
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[ 囚われの魔物は、布を取り除けた瞬間こそ目を細めていたけれど、恥ずかしさにそうした訳ではなさそうだった。 服についても、脱がされたのではなく着忘れたのだと言う。]
なかなかの傑物だ。
[ ナニを褒めたというわけではなく。 拘束具を嵌めてこんなところへ放り込まれたことに苛立つでもなく、対面を嬉しいとも言ってのける自信のほどに感嘆する。 きっとそれは自らの能力を裏付けにしているからだろう。]
(18) 2023/04/22(Sat) 06時半頃
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[ 拘束を外してくれるかなどと殊勝な問いかけをしてくるけれど、それもその気になれば自分で外せるのかもしれない。 体を揺らしてみせる様は、蠱惑的ですらある。]
そんなことをしたら、僕を襲う気でしょう。 悪さしないで僕を守ると誓ってくれる ?
[ 駆け引きを楽しむよう、首をかしげて見せた。*]
(19) 2023/04/22(Sat) 06時半頃
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[賞賛の言葉に裏も他意もなさそうなのが、心を楽しくさせる。 褒められたことにではなく、彼が思ったままを言葉に出来る人間だということが感じられたからだ。 もっと話して見たいと思う。 彼もどうやら同じ気持ちなのが嬉しい。]
おや。誓えば外してくれるのかい? 口先だけの輩などいくらでもいるだろうに。
[意外だ、とも言うように眉を上げて見せた。 口元には駆け引きの愉悦が漂っている。]
(20) 2023/04/22(Sat) 10時頃
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いいよ。 悪さの範疇にもよるけれど、 君を守ると誓おう。
[けれども、誓うと口にする眼差しは、存外に真剣なのだった。*]
(21) 2023/04/22(Sat) 10時頃
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[ どうやら彼もこの成り行きを楽しんでいる気配だった。 その表情には余裕すら感じる。
けれども、簡潔な誓いの言葉を口にする瞬間はどこか厳粛だったから、契約に縛られるタイプの知的魔物だという推察はあながち間違っていないのだろう。
これはなんとも貴重な出会いだと微笑む。]
よろしい。 では、君が守る対象である僕の名を教えておこう。
(22) 2023/04/22(Sat) 12時頃
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カール・ガイストだ。 よろしく。
[ ごくごく地元風の名は、多少エキゾチックな容貌にはそぐわないのだが、魔物がそういう感覚を持っているかは知らない。]
まとめて縮めてカガでもいいよ。 研究者っぽいだろ ?
[ で、君は ? と眼差しで促した。*]
(23) 2023/04/22(Sat) 12時頃
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[誓約し、受諾されて誓いが成る。 その瞬間は痺れが走る程に心地良い。 契約を交わすのは嫌いではなかった。 新たな契りを結ぶのは、いつだって心躍る。
誓いの次は名告り交わしだ。 なんとも好ましい。]
カガ。 呼びやすくていいね。 研究者だったのか。
[本来の文化圏と違うがゆえに、名前への違和感は微かなものに留まる。 そもそも、本名は隠すのがこちらの文化だ。]
(24) 2023/04/22(Sat) 12時半頃
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私は、ジェレミーと名乗っている。 ――けれども、好きに呼んでくれてもいいよ?
[だから仮の名であることを隠さず、のみならず名付けの機をちらつかせてみた。*]
(25) 2023/04/22(Sat) 12時半頃
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[ 生まれ落ちたままの姿でいるとはいえ、信心深い魔物のようには見えなかったから、「神によりて高みに至る」などという原義の名は、彼の口調が示すとおりに仮初のものなのだろう。 あるいは誰かからの贈り物か。
そう思ったら、好きに呼んでいいという誘いに抗しきれなくなった。]
では、フライシュと呼ぶよ。
[ 自身の研究の一端を匂わすネーミングだけれど、反応はどうだろうか。
名前をつけてやったと思うだけで、こちらとしては特別感が高まって愛しくなってくるのだが。*]
(26) 2023/04/22(Sat) 13時頃
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フライシュ。 悪くない。
[音を舌に乗せた瞬間、香りが漂う感覚があった。 けれども不快ではなかったので、そのまま受け入れる。 彼が楽しそうなのもまた良い。]
それで、カガ。 これからどうするつもりだい?
[午後の予定を聞くような気軽さで、このあとの事を聞く。*]
(27) 2023/04/22(Sat) 13時半頃
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[ 与えた名を彼が復唱する。 その響きは玲瓏として美しい。 名乗った略称で呼ばれるのもまた心地よかった。
これからを問われ、ああ、と頷く。]
外してやることになっていただろう。 ただ、今はご覧の通り両手が塞がっているから、まずこれを目的の場所へ置きにいかないと。
[ こちらも気楽に、予定変更なしと告げる。]
(28) 2023/04/22(Sat) 14時頃
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その後で戻ってきて外してもいいけど、 暇だろうから“勘違いして”僕のラボまでついてくれば ?
君がどうやってここに運ばれたのか、その過程にも興味がある。 歩きながら聞かせてよ。
皆、パーティの準備で忙しそうにしているから、そのままの格好で構わないんじゃないかな。
[ 足で布を着せかけてやるのは難しいからと肩をすくめた。*]
(29) 2023/04/22(Sat) 14時頃
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[約束を違えることなく拘束を外すと言う彼から"勘違い"をお勧めされた。 ワインを揺らすのは嫌だという言葉はかなりの本気らしい。]
なら、そうしよう。 ついでに、ここがどこかも教えておくれ。 最初の連中はなにも説明してくれなかったからね。
[ゆっくりと身体を起こす。 少し血が下がる心地がするのは、ずっと同じ姿勢だったからだろう。]
(30) 2023/04/22(Sat) 14時半頃
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[膝立ちから立ち上がって、首を左右に幾度か曲げる。]
ここでは裸でいるのも良くあることなのかな。 それなら楽で良い。
では行こうか。
[包まっていた布の方はもう見向きもせず、先へと促した。*]
(31) 2023/04/22(Sat) 14時半頃
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随分と殊勝な態度だと思っていたけれど、 ここがどこだか知らなかったわけか。
[ 不安を掻き立てるようなことを言った後で、両手を広げてワインを保持したまま、膝を曲げて流麗な礼をひとつ。]
《ヴォルフスアウゲン》へようこそ。 ここは楽しい実験場だ。 住所は非公開。 何しろ秘密結社だからねえ。
(32) 2023/04/22(Sat) 17時半頃
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[ 後ろ手に拘束されたままで器用に立ち上がった彼を、今一度、よく観察する。
傷ひとつない透き通るような肌。 けれども脆弱という印象は受けない。 肉質は硬めだろうか。 切って触れて確かめてみたい。 ]
楽 ? 裸を見せびらかすのが ? 綺麗だから無理もないね。
[ ここでは裸が日常的なのかというのは、質問ではなさそうだったから別段、答えなかった。 まあ、一般的に、手術台やら保存液の中では裸になるものだ。]
(33) 2023/04/22(Sat) 17時半頃
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じゃあ、僕はラボに戻る。
[ 促されたのを感じて、速やかに踵を返した。
彼は充分に落ち着いている。 襲ってきたり逃げようとするより、好奇心からだけでも、おとなしくついてくると踏んでいた。*]
(34) 2023/04/22(Sat) 17時半頃
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[芝居がかった礼と口上に、後ろ手で拍手を送る。]
なるほど。ここが、かの有名な秘密結社か。 噂はかねがね耳にしているよ。
では君も《ヴォルフスアウゲン》の一員なのだね。 さしずめ、ここは君の庭というところか。
[研究者と自称するからには、この実験場とやらの主要構成員だろう。 古いワインや自分を好きに持ち出すあたり、それなりの立場にあるのかもしれない。あるいは、単に振るまいが自由なだけか。 自分を連れ出して何をするつもりかは、行ってみてのお楽しみだ。]
(35) 2023/04/22(Sat) 18時頃
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服を着ているのも面倒だと思わないかい? 見せびらかすつもりはないけれど、見られて困りもしないからね。
[こちらを見る眼差しは、鑑賞というより観察だろう。 彼がなにを考えているのか、聞いてみたい気もする。 若干不穏な気配もするが、研究者とは得てしてそういうものだろう。]
(36) 2023/04/22(Sat) 18時半頃
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[ラボに戻るという彼の隣を、当然のように歩いて行く。 このまま逃げ出しても、すぐに取り押さえられて終わりだ。 まだ何の目的も達成していない。
ものめずらしげな顔で周囲を眺めながら、今はおとなしくしていた。*]
(37) 2023/04/22(Sat) 18時半頃
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[ 彼は《ヴォルフスアウゲン》について知らぬでもないらしいが、まったく動じた様子がない。 珍しいことだと思う。 そもそも、ここまで人間に近い魔物自体が貴重だ(裸好みはともかく)。]
庭か。 草むしりするつもりもないけど。
君はどう ? ここで暮らしたいかい ?
[ 部屋の前までくれば、セキュリティロックを解除して、彼を中に招き入れた。]
(38) 2023/04/22(Sat) 19時頃
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私も、草をむしるより花を愛でる方が好きだよ。 ここは――好みよりは幾分シンプルだね。
もう少し、潤いが欲しいところだ。
[いかにも研究施設という、清潔だけれども飾り気のない通路の壁面に視線を滑らせる。 彼が立ち止まれば、ロックを解除する様子を気のない風で眺めていた。]
(39) 2023/04/22(Sat) 20時半頃
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飢奢髑髏 ビジリアがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(飢奢髑髏 ビジリアは村を出ました)
飢奢髑髏 ビジリアがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(飢奢髑髏 ビジリアは村を出ました)
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[機会を与えられて、研究所は活気に満ちている。 総統も、しばらく滞在することが決まっていた。
気候がいい研究所島への滞在は、ちょっとしたバカンスのようなものである。]
(40) 2023/04/23(Sun) 22時半頃
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