28 僕等(ぼくら)の
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えっ、なんでも? それじゃあ僕も……珊瑚さんが一つ資格を取るごとに、 一つずつお願いを聞いてあげることにする。
約束しようね。
[そこは『なんでも』の魔力で嬉々として小指を結んで指切りしてしまう速さがあった。 難しいけれど向かってしまおうと思う。 単純だがすごく頑張れる気がしてやる気に満ち溢れていた。
支援活動も、勉強も、しっかりとやっていこう。 同時に珊瑚との蜜月も――>>+108うっかりデキてしまわないように気を付けないといけない*]
(+114) 2023/08/20(Sun) 01時頃
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――二度あることは三度あり、三度あることは四度ある――
[そんな幸せな日々を過ごしていたのだが>>#1襲撃は再び訪れた。 ここまで襲撃が重なるとこの街は忌避される街になってしまうかもしれない。
出現したロボットはやっぱり二体いて――] あれから三日しか経過していないのに再び訪れる厄災に人々は狼狽え逃げ惑い始めていく。 避難開始の合図も早く誘導も確実に早くなっているが、出現した位置が前回安全だった場所に食い込んでいることが懸念事項だった。
せめて前回崩壊した位置ならまだ良かったのに――]
はい、みんな!
[出現したのは前回と同じくらいの時間帯なら支援活動で病院に居る時間帯だった。
大和は手を叩いて勉強を教えていた子の注意を引く]
(+115) 2023/08/20(Sun) 01時半頃
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避難誘導に従って逃げるよ。 教えたことは覚えてるね? お、は、し、だよ。
押さない、走らない、喋らない――。
よしっ、ヘルメットを被って。 逃げるよ!
[>>178前回みたいにすぐに動き出すことはないようでそこは助かる。 丁度珊瑚も一緒に子どもたちの相手をしている時間だったし、今度は離れ離れにならなくて済みそうだった。
子どもたちがヘルメットを被っている間に大和は珊瑚に近づいて身体を抱きしめた]
(+116) 2023/08/20(Sun) 01時半頃
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大丈夫、僕がきっと守るから。 珊瑚さんもヘルメット被って逃げよう。 皆も逃げているさ。 七尾のところがちょっと心配だけどね……。
[そう伝えて、かぽって白猫耳なヘルメットを被せてあげた。 やっぱり可愛いかった。
珊瑚が動けるなら二人で子どもたちを避難させていこう。 勉強を教えている子は移動させても大丈夫な子で、重篤な子はもう既に他の街に転院したりしているのでここには残ってはいない。 三日しかないが三日あれば移送も進んでいるものだ。 何せ被害があるのはこの街一帯だけで周辺の街は無事なのだから医療連携は取れている。はず。 そこはお義父さんが頑張ってくれているだろう。
ちなみに子どもたちのヘルメットもデコレ仕様なので小さな動物たちがカルガモの親子のように移動している感じだが先頭の大和はクマの耳がついていたりする。 珊瑚と一緒に子どもたちを一時的な避難場所まで誘導し終わってから見上げる二体の怪獣は――片方はハートマークでどこかファンシーな玩具みたいなように感じられた**]
(+117) 2023/08/20(Sun) 01時半頃
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――平和な日々――
[キスの回数は数えてはいないけれど、たくさんと言えるくらいはしている。 大和は今でも照れ臭そうにするときがあるけれどそれは珊瑚からしてもらうときの話。 自分からするときは積極的だった。 病院でのお仕事中も二人きりになるとキスしてるくらい、秘密の幸せの儀式みたいな感じでこっそりすることがドキドキする。
進路のことは大学を目指すならもう勉強しないといけない時期で大和は目指す大学をある程度絞っていた。 今は珊瑚が目指す学校が決まるまで待っている。 一緒に暮らすことはもう決定事項だから焦りはなくて少しずつ勉強していくだけだ。
両方頑張るなら一緒に頑張りたい。 専門学校に入学するのは難しくなさそうだが国家試験という字面だけで難しそうな試験があるので応援とお手伝いをしていきたい]
(+130) 2023/08/20(Sun) 10時頃
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うっ、うっ、にゅ。 珊瑚さんは目が綺麗で鼻筋立ってて可愛いよ。 僕はとても好き。
[頬周りを触られると照れてしまう。 産毛反りとか眉毛を整えるのとかいつでも練習台になるつもりであるがかっこいいとまで言われると目を瞑って赤くなって、お返しにと大和が珊瑚の好きなところを挙げていく。
キスはもう、とても好きだからいくらでも受けたい。 約束も交わしたしなんでもの内容はゆっくり考えたい。 珊瑚のお願いもちゃんと頑張るつもりだ。 きっと喜んでくれるだろうから頑張れるって活力がわいてくる]
(+131) 2023/08/20(Sun) 10時頃
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[ところで懸念は最初のときに使ってなかったことであれでできてたら――それはそれで嬉しいのだけれど。 とりあえずちゃんと婚姻届けを出して結婚して少し落ち着いてからがいいと思っている。 そこの想いは確かめなくてもきっと一緒だと思う。 大和は自分の親のことがあるからしっかりと子どもを育てたい。 そうやって一緒に育てたいと思える相手に出会えたことが最大の幸せなのかもしれない。
ソファの横は知ってるけど珊瑚の部屋の枕元は実はまだ知らなかったりする。 その内珊瑚の部屋に入って珊瑚のベッドで――となった時に役立つのだろう。 今は大和が珊瑚の部屋に入ることを恥ずかしがっていたりする。 何せ珊瑚の部屋は正真正銘珊瑚の香りしかしないから落ち着かない。 すごくドキドキして仕方がないのだ。 好きな人の匂いっていうのはとても昂ってしまう*]
(+132) 2023/08/20(Sun) 10時頃
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――四度目の襲来――
[前回の襲撃で家を撃破されてから珊瑚の家に居ついて病院でのお手伝いをしているけれど、その前までは復興支援をしていた。 >>+120二度目の襲撃後は特にというか建物をどうこうできる時間はなくて主に道路の整備は補装をしていた。 一日あれば大体土の道はできるし三日あればアスファルトで補装が終わるのだから道を作る技術はとても高い。 道が出来たらそれから瓦礫を端から少しずつ片していって整地してといくはずだったところに三度目の襲撃があったけれどやっぱり道は最優先だったから周辺からどんどんと避難してくる車がやってきていた。
病院の駐車場では怪我の程度でトリアージが行われてほぼ何もない人はそのまま街の外へ逃げるように促されるだろう。 何せ非常事態である。 緊急性がないならばこの場に残ることの方が危ないしシェルターも人数制限がある。 逃げれる者は距離と取るのが正解というのは三度目の襲撃でわかったはずだ。 地下すらもあんまり安全ではないらしい。 それに街の外ではちゃんと受け入れ準備も整っているはずだ。]
(+133) 2023/08/20(Sun) 10時頃
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[>>+126珊瑚が英語で呼びかけてくれるから大和は先導に専念することができた。 一次避難場所からシェルターに逃げ込んでいくのを誘導していこう。 建物の中よりも外、外よりもシェルターの中が安全なはずだ。 幸いロボットは未だどちらも動いてはいない。 >>+127珊瑚のいうとおりできることをしていくしかなかった。 泣く子をあやして安全なシェルターに入っていってもらう。 入院患者さんたちも次々と運び込まれていく]
……土偶、たしかに土偶っぽい。 で、なんかあのハートマークからビームが出そう。 足元キャタピラーだし戦車だよね、あれ。
[機動性が低く撃ちあいになるなら地上はなおのこと危険そうである。 射程外まで逃げるか――どこまで射程内か知らないが。 SFではビームは大気中では減衰するし直線に飛ぶから地球の面に添って飛んだりしないのだがあのロボットたちはわからない]
(+134) 2023/08/20(Sun) 10時頃
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珊瑚さん、病院内の収容もうすぐ終わりそうだって! お義父さんたちももう来るみたい。 あとは街から来る人たちだけだよ。
[今度はちゃんと避難が完了した。 少なくとも出来る範囲では、だ。 だから願うならば人知を超えた被害がでないことを祈っている。
街から逃げてくる人がいたら対応しないといけないから逃げ込むのは最後の最後になるだろうか*]
(+135) 2023/08/20(Sun) 10時頃
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――ロボットの名称――
[>>+129小児科界隈の子どもたちはアレを『コーラ』と呼んでいるらしいというのは珊瑚から聞いた情報だった。 それを聞いて合点がいったのは『コーラ』1号とか2号とか量産されたロボになったやんちゃな子に敵役として戦いを挑まれたりするからだった。 なるほど、大和は敵のロボットらしいってそれを聞いた大和は笑っていた。
子どもの相手は大変だけれど楽しい面もある。 発想が自由なので面白いのだけれど残念ながら人間は上半身と下半身は分離できないのでそれは諦めたほうがいいと思った。
大和は三度目の襲撃時の記憶がないのだけれど、どうも星座を生み出していたとかいう話もあるし『ステラ』か『アストロ』とかどうなんだろうって話したりもする]
ところであれのビームがハートマークだと、 何か好き好き大好きラブラブ号とか名前ついてそうだね。
[って土偶っぽい方を指さすが実は毎回出現するロボットの方がそんな名前の可能性だってある*]
(+136) 2023/08/20(Sun) 10時半頃
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―四度目の襲来――
[二度目の時はコーラは糸に捕まって最後にビームを撃っていたし、三度目の時はテレビで見たのだがあらぬ方向にビームを撃っていたのでコーラは遠距離戦は苦手なのかもしれない。 そう考えると蜘蛛型も獅子アラシ型も今回のハートタンク型も遠距離戦主体のように思える。
>>+138珊瑚と手を繋いで固唾を飲んで見守るしかなかった。 流石にすぐに動けない人もいるし保護してくれないということはないだろうが最上級で避難勧告が出ることは予想できる。 大規模土砂災害で命の危険がありますと言われるやつだ]
珊瑚さんはお義父さんと一緒に居たいかな? 僕はずっと一緒にいるからさ。 珊瑚さんがどうしたいか――。 この戦いが終わったら一緒に考えよう。
(+142) 2023/08/20(Sun) 11時半頃
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でも――ほら、名は体を表すっていうじゃない? ハートの奥にあるかあれはダミーで少しズレているか。 その辺りはわからないけど……。
ハートマークだから何か意味があるんじゃない、かな。
[語尾に多分、とかそうだといいな、がつきそうなくらいには自身がないがラブラブ号は否定されたから仕方ない。 確かにそんな名前のロボットは嫌だろう。 愛の力で破壊されるなんて堪ったものではない]
(+143) 2023/08/20(Sun) 11時半頃
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あとはハートのシールドを張るとか……。
えっ?
[両者動き出すのかと思ったら>>230コーラがいきなり転げた。 思わず唖然となってしまう。 周辺家屋からはもうさすがに人は逃げてるだろうけれど――とあまりの出来事に驚愕していると今度はハートマークタンクの敵が後退を始めた]
ええ……、これまでと全然違う。
[どういうことなのとあらゆる意味で見守るしかないようだった*]
(+144) 2023/08/20(Sun) 11時半頃
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――四度目の襲撃――
[>>+145頷いてくれる珊瑚に大和は目を細める。 状況に流されて得る自由よりも自分で選んだ先の不自由の方が良い。 本当は不自由ではないほうがもっと良いのだけれど自分で選んだ上でのことならば最終的に納得できると思うのだ。 愛娘を危険地帯には置いておけないのはそうだろうけれど、選択するくらいはさせて欲しいから――大和は全面的に珊瑚の後押しをする]
もしくは同じ距離でしか中てられない……? でもこれまではそんなことなかったよ。 ノーコンはいたけど。
[ずっと出てきている方と違ってもう一体は毎回姿形状が異なっている。 訪れる意図はわからないが戦いに着ている感じはするのに>>+147珊瑚は新たな可能性を提示してくれる]
(+148) 2023/08/20(Sun) 12時半頃
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確かに……完全にロボットなら不可解だけど、 珊瑚さんの言葉通りなら……。 するとコーラにも人が乗ってる?
[人が争いをするのは大体利権を巡ってのことで経済的にも終末に起こるものらしい。 それ以外の手がないから戦い始めるらしいのだが、もしも話ができて擦り合わせができるのならば――]
……あ、ラブ&ピースか。
[ハートマークがもしその意味ならば――希望的観測も実現可能なものなのかもしれない。 珊瑚の手を握る手に力がこもる。 それを伝えにきてくれたならば――叶えてほしい*]
(+149) 2023/08/20(Sun) 12時半頃
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――四度目の襲撃――
やっぱり戦う気しかないのかな!
[>>233ハートの中身は>>234重装備の攻撃力を誇っていた。 無数に見える砲門から無数に見えるミサイルが飛んでいき砲撃を開始したのを見て、距離を取るので正解だったようだ。 >>+150珊瑚も驚いたような声をあげていて>>+151閉めようって提案されるとシェルターの中に完全に隠れて扉を閉じた。 攻撃開始までに随分と時間がかかっていたから避難は十分に出来ていたし重質量兵器でないならば地下に影響はあんまりないはずだ。
>>+151珊瑚が視線を伏せてしまうのは――怖いからだろう。 こんなに揺れていたら怖いに違いない。 笑顔なんて浮かべるのは本当は難しいのだけれどそれでも珊瑚は笑顔を浮かべていた。
こちらを向いて笑みを浮かべるから膝を追って子どもたちに向き合う前にぎゅうって強く抱きしめた]
(+153) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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ほら、みんなも手をつないで。 隣の子から元気を貰って歌おうか。
[>>+152歌はあんまり知らないものだから選曲は珊瑚任せになってしまう。 聞きながら少し遅れて歌っていって、懐かしい歌は次第に周囲のご老体たちも歌い始めていく。 歌はいいものらしい。歌っていると元気になっていく気がする。
子どもの相手をする珊瑚はやっぱり女神かなって思うくらいだけれど怖がってるのは分かるから大和はずっと傍にいて歌の合間に一緒に子どもと話続けたり抱きしめてあげたりしていた。 話す内容はあまりなくて好きな食べ物は、とか聞いたりするしかないのだけれど。
そうしていると震動が収まっていき>>280静かになっていた。 震動が収まってもすぐに外には出られない。 外の安全が確認されたなら、だが――外に出れば三度目よりも更に広がった更地を確認できるのだろう*]
(+154) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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――四度目の襲来、そして――
[>>+160大和が珊瑚を抱きしめると周囲の人が囃し立てるのは凡そ日常的にあることだ。 おばさまらがいても子どもたちがいても変わらない]
そうだよ、ラブラブだからね。 珊瑚さんは最高のお嫁さんになるからね。
[そこは最早確信しているので大和は子どもたちに笑顔を振る舞う。 震動があっても心を震わせる原動力の一助となればいい。 >>+161甘味があれば猶更だ。 甘いものは頬が緩むし心も落ち着く。 一緒になってキャンディを配っていって子どもたちも落ち着いてくると歌も少しずつ静かになっていき外も静かになっていた。
隣街か、そのまた隣か。 遠くの観測所からホットラインで安全を教えてもらったら外には出れる。
珊瑚の身体を後ろから抱きしめて包み込んであげて、それでももの足りないのか反転したので背中と腰に手を回してしっかり抱きしめた]
(+163) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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珊瑚さん……。
[大和は街に思い入れが少ないけれど数少ない思い出の地は珊瑚の家の周囲に多い。 あの狸は割れずに残っているだろうか。 マンションはそもそも無事なのだろうか。 これまで見えていて過ごしてきた街並みが崩れ落ち火に炙られているところを見るのは本当に辛いことなのだろう]
僕ね、旅行は合宿しか行ったことがないんだ。 でも夢はあって……。 珊瑚さんと一緒に星を見に行きたいな。
珊瑚さんはどこにいきたい?
[親の許可やお金の心配ではなく楽しい旅行の内容を語る。 背中に触れていた手を頭に伸ばしてゆっくり撫でていく。 大丈夫って耳元で囁きながら涙が零れて止まらない珊瑚の表情が誰にも見えないように覆い隠してしまおう]
(+164) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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南の島とか、山の上とか星が綺麗らしいね。 僕は珊瑚さんの水着姿も見たいな?
[これ以上珊瑚が傷ついてしまわないように。 遠い地に楽しい目的をみつけて旅行に行こうねって落ち着くまでの間、いろいろと夢と案を語りながら頭をぽんぽんと優しく撫で続けた]
(+165) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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[後に――。
外に出た後の被害状況は推して知るべしというものだった。 この街は呪われているんじゃないかって言われるくらいに更地が広がってまだ火が燻っている場所も沢山あったけれど消化なんてできるわけもなくて――。
でも、それでも――。 疎開した人や一時的に離れた人が戻れるようにって、安全が確認されれば復興が始まるんだ。 人が存在しているって証を立てるかのように*]
(+166) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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――四度目の襲来後――
[今回合宿に参加して、>>+172来年は珊瑚も一緒にと思っていた。 海にも一緒にと思っていたがそのどちらもコーラが一度目に出現した場所だった。 失念していたわけではないけれど連想すればどこでだってコーラが関与してしまう。 悪い想像を断ち切るには時間が必要で、同じくらい楽しい記憶が必要だから今はどうやっても心が負に傾いてしまうのだろう。
大和が出来るのは本当に珊瑚の傍にいて抱きしめて温めてあげるくらいだった。 位牌に関しては一緒に旅行にはいけるだろうけれどお墓はどこにあるのだろう。
>>+174落ち着いた珊瑚が案を返してくれる。 大和は微笑みながら頷いた]
(+176) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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それならアスレチックリゾートが近くにあるとこ。 この前……夏休み前の新聞でだけど見たことがあるよ。
[大きな街から程よく離れていて、山の中でも海の中でもなく田舎の山裾辺りに展開している広く大きなアスレチックがたくさんあってプールもついてるところ。 流石にそういうところには出現はしないと思う。 あと温泉もついてるらしい]
え……それは、いいの? 合格したときのお願いの候補だったよ。
えっと……じゃあ僕の水着を、珊瑚さんが選んで?
[力が抜けたような笑みを見て、やっぱりぎゅって身体を抱きしめてしまう。 周囲の人も抱きしめ合っている人がいるしきっと目立つことはないはずだけど>>+175そういうところが撮られてしまっていたとしても不思議ではない]
(+177) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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[プールでのスク水はダメらしいけれど大和は珊瑚のスク水姿も見たかった。 学校では授業のタイミングが違うし真夏の炎天下長距離走をしている時に女子が楽しそうにプールではしゃいでいる声はよく聞こえていたけれど姿を見たことはなかった。 水着は向こうで買えるようだし、学校は休校してるしのんびり旅行に向かおう]
(+178) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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[病院の被害は軽微なようだった。 ガラスに破片が飛んできたのかヒビが入っている場所があるくらいで内部の確認が終わると入院患者さんたちは次々に中に戻っていくらしい。 ただ確認作業は時間がかかるようなので今日は先に上がらせてもらうことにした。 珊瑚に無理はさせたくないから、大和は断りを入れて子どもたちと別れの挨拶をしてからマンションへの帰路についた。
マンションも無事だったが狸はお店の方に倒れ込んでいた。 今回のメインは爆発の衝撃波がメインだったから――この時になっていれば流石にガラスはガムテームとかで目張りをしていたのでそれで被害は少なかったのだろう。 どうも攻撃の多数はコーラへの直撃弾コースのものが多かったらしく、ハートマーク土偶が後退していたことも幸いしたのだろうか。 その辺りの詳細はテレビもつけないからわからなかった]
(+179) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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[――何せ、マンションについて扉が閉まったらすぐに珊瑚を抱きしめて口づけを交わしていたからだ。 今日はもう離すつもりはなかった。 震動で崩れてきたら二人とも死んでしまう可能性は常に抱いていて、大和は珊瑚と生きて過ごしていたかったから――。
その日、初めて大和は珊瑚の部屋に入った。 そして枕元のあれを見つけて、そこで漸く心底楽しそうに笑いながら珊瑚をベッドに押し倒した**]
(+180) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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――四回目の出撃の夜――
[お泊りデートの場所も決まって>>+181やりたいこともしたいことも増えていく。 楽しい案を出していけば心は少し軽くなってくれる。 ほんの少し、あと少し、その少しを積み重ねていくのだけれど奥底に沈殿したものが濾過されるのは時間がかかる]
僕はね、お弁当を持ってピクニックでも楽しいよ。 お花見とかもしたいね。
[語られる夢と希望に一つずつ付け足しながら、好きな人の水着姿は全然別なんだよって笑って言える]
(+187) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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だってほら、なんでもってなったらさ。 いろいろ思い浮かばない?
[してあげたいこともしてほしいこともいっぱいある。
>>+183スク水もその一つで高校まででしか見られないものだから来年までしか機会がない。 きっと後日着て欲しいと願うだろうし誰にも見せたくないから勿論家の中で――それはまた後日の話だ]
[>>+184思い出の場所も建て替える必要はあるかもしれないがそれもすぐではないだろう。 修繕で誤魔化しつつ頃合いを見てということになると思う。 マンパワーがどれだけあても手が足りることは暫くは訪れないだろうからまだ暫くはこのままでライフラインを確認する前に抱きしめてしまったものだからその確認も明日の朝以降になる]
(+188) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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うん、気づいてたよ。 珊瑚さんはえらいよ、よく頑張ったね。
[優しく労わりながら、それでも子どもをあやすようではないのは舌先を伸ばしてきてくれたから。 >>+185伸びてきた舌先に大和もちょんと自分の舌先を触れ合わせてから少しずつ触れ合いを増やしていき大人の口づけに溺れさせていく。 とは言え大和も技巧があるわけではないので今は大人の交わり方を二人で一緒に覚えていく]
元よりそのつもりだから。 もう僕しか見ちゃだめだし、 僕だけを感じてもらうからね。
[いつもソファの上でだったから柔らかいベッドの上は初めてだった。 珊瑚の顔が真っ赤になるのは本当に可愛い。 押し倒した後、言葉の通り大和のことしか考えられないように染め上げていって――疲れ果てて眠ってしまえば朝までずっと身体を抱きしめて包み込んだ。
翌朝はいつもよりもきっと恥ずかしかったかもしれないけれど、起きようとしてもダメと抱きすくめて布団の中に留めてしまう。 家での被害確認があると休む許可はもらっていたが、一日世間の情報から珊瑚を隔離するつもりでいる*]
(+189) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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