34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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[その後、ジャーディンは普段通りの 接客の日々を送っていた。 時には奉仕に徹し、時には身体を弄ばれ。 初見の客もいれば顔馴染みの客もいた。 中にはあの男性客もいて>>0:10 いつものことながらジャーディンは気を滅入らせた。 カコの元で雇ってもらえば、 もうこのような目に遭うことはなくなるだろう。 代わりに別の仕事をさせられることになる。 それは――彼女の庭の花の手入れは>>1:190 自分に上手くできるかどうかも見通せないことだ]
(16) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[再び彼女が訪れるまでの1週間、 ジャーディンは度々彼女の言動を思い返していた。 そしてあるとき、気がついた。 彼女の言葉の何がそんなに受け入れ難いかに。 彼女は奴隷を差別しない人だ。 だが世間一般の人物はそうではない。 だから彼女の理想と、ジャーディンが思う現実には 埋め難い齟齬がある。 例えばそれは、彼女が自分の屋敷から 出て行きたければ出て行けばいいと思っている点だ]
(17) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[彼女は奴隷が主人から離れて次の主人を 自力で見つけられると思っているらしい。 その過程を過ごす場、つまりキャリアを積む場として 彼女の家はどうか、という誘いなのだ。>>1:209 だがジャーディンの感覚はそうではない。
奴隷は主人に見つけてもらって買ってもらう以外なく 自分から売り込むなどもっての外。 誰かに運良く気に入ってもらうのを待つしかなく 良い主人でなくともそれが運命と諦めるしかない、 自分で道を開くことなどできはしない。 強引に連れ去っていって「ここで一生働け」と 言いつけるような主人のほうが、 己にとっては佳い主人であろうと ジャーディンは思った]
(18) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[自由や選択権を与えられても、 どうしたらいいのかなどわかりはしない。 頼れるものが何もない場所へ 放り出されるだけだ。 それよりは制限された世界のほうがいい。 できることはこれだけだと決められ それに従っていれば害されない、 そういう場所のほうが。 ジャーディンは幼い頃から奴隷として過ごした者。 奴隷として生きること以外はできないのだと 改めて実感するに至った]
(19) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[自由とは、放任であり 籠の中の鳥を野に放つに等しい。 ずっと守られてきた生き物が 突然籠から解き放たれて 生きていけるわけがないのだ。 飼い犬は飼い犬のまま 家畜は家畜のまま生きていくのが 一番平穏で、幸福なのだ]
(20) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[一週間後、ジャーディンは再びカコに予約され、 彼女の来訪を待っていた。 カトレアはさすがに萎れてしまい 花瓶をオーナーに返すことができて安堵したが マーガレットは未だに生き生きとしていた>>10] お待ちしておりました、カコ様。 本日のお席はこちらでございます。 [彼女の手を取り案内した先はいつものカトレアの席。 彼女はいつもは淑女らしくドレス姿であるが 今日はいつもより質素な出で立ちに思えた]
(21) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[牡丹の話を聞くと、近くの席へと視線が向く。>>11 牡丹の席のラグはピンク色だが、 カップは白や赤の牡丹が描かれていたように思う。 彼女に指名されるようになってから、 カモミールティーはすっかり ジャーディンの馴染みの飲み物になった。 彼女が頼んだ葡萄ジュースは、 赤ワインを思わせるような芳醇なものだ。 アルコールはもちろん入っていない]
(22) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[彼女が語る身の回りのことに相槌をつきながら 耳を傾けていると、不意打ちのように 彼女は誘いの返事を問いかけた。>>13 ジャーディンはびくりと肩を震わせたが 思うことは伝えなければなるまいと 彼女をじっと見つめる] ……カコ様はきっと、 僕を奴隷扱いしないでしょう。
奴隷でない使用人と 同じように扱ってくださるんでしょうね。 [それは奇矯な振る舞いではあるが 彼女のそういった部分を好む者はいるだろう]
(23) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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でも、それでは僕は どう過ごしたらいいかわかりません。 僕は奴隷としての生き方しかわかりません。 それ以外の生き方はできません。 カコ様は僕に選ばせようとします。 でも僕は、選べません。 どうしたらいいか、わからないんです。
[彼女と接していて感じる重圧、気後れは そういったところから生じるものだろう。 ジャーディンは従として生きてきた経験しかない。 奪われる立場ではあるが、与えられる立場でもある。 自分から動く方法がわからないのだ]**
(24) 2024/02/26(Mon) 15時頃
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[思うところを正直に語ったら、 彼女はジャーディンに『命令』をした。>>31 まるで人が変わったかのようだと ジャーディンはしばし彼女を見つめたが、しかし。 わかりやすい道ができたことも事実だった。 彼女がそう命じるのであれば、従えばいい。 おそらくは悪い暮らしではないだろう。 もし想像と大きく異なっていたら、 それは彼女の欺きが上手かっただけの話]
(37) 2024/02/26(Mon) 19時半頃
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……わかりました、 カコ様、あなたを……選びます。 [彼女の言葉は命令のようでいて どこか懇願するような響きもあった。>>32 手の甲に届いた彼女の吐息は柔らかい。 彼女の手を取って甲に口づけるような知識は ジャーディンは持ち合わせていなかったが、 もし知っていたならそうしただろう。 代わりにソファから降り、 彼女の足元に跪いた]**
(38) 2024/02/26(Mon) 19時半頃
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[ジャーディンが従う言葉に彼女は満足げだった。>>44
買い上げると言われると、心臓がどきりと動く。 その提案はされていただろうに、 現実感も突拍子もない展開のような気がしていた。 手を引かれて立ち上がると、 彼女は入口への案内を望む。 どうにも急展開な気がして思考が追いつかない一方、 黙って従うだけでいい主人ができた気がして 安らぎを覚える部分もあった]
(47) 2024/02/27(Tue) 20時頃
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[彼女が既に支払いの準備を整えているのを見ると>>46 ジャーディンは慌てて背筋を正した]
ただいま荷物をまとめて参ります。 できるだけお待たせしないよう努力します。 [そう言って大股にバックヤードへと去り、 その後は自室へ駆けた。 買い手が決まった後は、自室の荷物は全て 新しい主人の元へ持参していいことになっている。
だがジャーディンに荷物らしい荷物は無い。 接客用にと都合してもらった衣類のほかは、 現主人から贈られた花ぐらいだ]
(48) 2024/02/27(Tue) 20時頃
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[ドールを即日連れ帰れるかはドールによる、が 大抵は契約と同時にパルテールを去る。>>46 購入者の気が変わるのを防ぐためでもあるが 契約に不服のドールが逃げ出すのを 防ぐためでもあるらしい。 ドールは奴隷としては割合良い扱いを受けているが それでもやはり奴隷なのである]
(49) 2024/02/27(Tue) 20時頃
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[ジャーディンが準備を整えるのにかかった時間は せいぜい数十分といったところだろう。 その間、立って待たせるわけにはいかないから、と オーナーが彼女に席に戻るよう提案しただろう。 もちろん側仕えの者も一緒にと。 通常、席に行けば注文は必須だが この時ばかりはそんな無粋も言わず。 支払いは彼女の都合のいいほうで応じただろう>>46]
(50) 2024/02/27(Tue) 20時頃
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[やがてジャーディンがバックヤードから店内に戻る。 衣類をまとめたバッグのほかに、 簡素に包んだマーガレットの花束を持って。 そして彼女の姿を見つけて、歩み寄り跪く] お待たせして申し訳ございませんでした。 これからなんとお呼びすればいいですか。
[彼女の望む呼び名を問いかけたが、 いつ答えるかは彼女に任せ、 まずは店を去るつもりだった。 だがそれも彼女に任せ、 ジャーディンはただ新たな主人に従うのみ]**
(51) 2024/02/27(Tue) 20時頃
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