15 青き星のスペランツァ
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─ 三日目/医療処置室 ─
まったくもう、大人をからかうのはよくないぞ。 これでも他の星ではまだまだビックリドッキリされる方なんだからね、わたしは。
[うねうねと食指を伸ばして威嚇してみせる。 これでも子供が泣く見た目だという自負はある。 そんな自分でもこの船では分け隔てない。 ここはそういう場所だった。喩えどんな事情があろうともこの船に乗り合わせた以上、タプルにとっては守るべき家族も同然だ。]
[介添えをするように紅茶を差し出しながら思う。>>77 きっと彼もまだどこかで揺らいでいるのだろう。 いくら知覚で感じ取れたとしても、深く理解することは叶わない。それをもどかしく感じながら、しばし言葉を重ねて自分もひとくち、クッキーをかじった。]
くれぐれも無理はしないようにね。 何かあった時には、いつでもここで待っているから。 ……いってらっしゃい。
[いつもそうするように声をかけて。 処置室を出ていくその背を見送った。**]
(82) 2021/11/14(Sun) 01時頃
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キランディは、タプルに見送られ、医療処置室を後にした。温かい気遣いに感謝しながら。**
2021/11/14(Sun) 01時頃
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[『キジン』でのライジの仕事は、持ち込まれた砂金を選別し、量り、袋に詰め、輸出用の船に積み込むことだった。 オレンジ色の二足歩行機も、その頃はまだ開発されたばかりの新型運搬機だった。
仕事に疑問は持たなかった。 運ばれてくる砂金の山――時には手足や顔のような輪郭の残った状態のそれらを、ただそういうものだと思って処理していた。
きっとそれが、そもそもの間違いだったのだ。]
(83) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[座標を確認するに、探し人は船外に居る様だ。ただ、自分はあまり夜目の利く方ではない。行こうかどうしようかと、少し迷って……タラップの下方に、人の姿(>>81)を認める。自分の目ではシルエットしかわからなかったが、ああして敬礼をするのは“キャプテン”くらいのものだろう。]
こんばんは、キャプテン♡ 今日は、驚かせちゃってごめんなさいね?
[努めて、いつも通りの口調で話し掛ける。右腕のギプスまでは誤魔化せないけれど。緊急信号は、全員に届いていた筈だ。敬礼をしていた方角を見るに、事情も概ね察してはいるだろうと当たりは付いた。*]
(84) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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[『キジン』の民の最後の一人が死んだ時、ライジもその場にいた。 生きている姿を見たのは初めてだった。 金の瞳、金の唇。 それは美しい女のかたちをしていた。
捕らえられた女の頭に、スコップが振り下ろされて。
人の形がさらさらと崩れて、眩むような輝きの粒になる。 見慣れた金色の砂に変わりながら、その唇がかすかに動いた。]
" "
[何を言ったのか、その場にいた誰一人としてわからなかったが。 その響き、表情には。 それまで『キジン』の民が持たなかった怨嗟があった。]
(85) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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[『キジン』の民は滅びる前に、故郷を荒らし、全てを奪い尽くした者達に呪いを遺した。 自分達と同じような体となる呪い。 歳をとらず、死ねば体が砂金となる呪い。
呪いは瞬く間に星中を覆い尽くした。 あちこちで殺し合いが起きた。
『キジン』において、もはや人は人ではなくなった。]
(86) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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[ライジはひとりで逃げ出した。 オレンジ色の二足歩行機に飛び乗って。 助けを求める仲間を置いて。 左腕をなくしたのはその時だ。撃たれてちぎれ落ちた腕は、仲間と同じように崩れた。
そこからどうやって脱出したのか、よく覚えていない。 ただ、もはや追ってくる者はいなかった。 誰もが"最後の一人"になろうとしていた。
そして、全員が崩れて砂金になった。
調査船『スペランツァ』に拾われたのは、その後のこと。]
(87) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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― 三日目・日没後 船外 ―
[僅かに煌めく、青灰色の瞳と目が合った。>>78 今度は目を逸らさない。見つめ返す細く黒い瞳には、星の光も船の灯りもほとんど入らない。]
"海"か。 ……そうだな、おまえも見ておくといい。 綺麗だったぜ。
[実際、風景を楽しむどころではなかったのだが。 ハロの回収を終えて、半ば呆然としている時に見た水面は、確かに美しかった。]
…………。
[青灰色の光が消えて。自分も目を閉じる。 ゆっくりと何度か、鋼の色をした髪を梳くようにしてから、手が離れる。金属の指先では、やはり髪の柔らかさも何も感じられなかったけれど。今はこれが自分の手なのだから、一度は直接触れておきたかった。]
(88) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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……あー、
[調査船に乗っている理由。>>79 それは、きっかけという意味なら、単純に拾われたからだ。他に行く宛もなかった自分を、相棒の二足歩行機ごと迎え入れてくれたからだ。 今も『スペランツァ』に乗り続けている理由は、]
この船には、色んな星から来たクルーが乗ってるよな。 生まれも育ちも考え方も、みんな違う。でも、うまくやってる。 おれは、……おれの、生まれた星は。そうじゃなかったから。
[故郷、と口に出そうとして、言い淀む。 間違いなく生まれ故郷ではある。けれど、自分があの星をそう呼ぶのは、違うような気がしていた。>>56]
姿かたちも文化も違う奴らが同じ船で暮らしてるっていうのがさ。 多分、おれにとってはわりと希望なんじゃねえかな。
[背後を振り仰ぐ。 星空に黒々と聳える『スペランツァ』のシルエットを見上げて、だから乗ってる。と答えた。 ――希望、あるいは憧れ。そして、後悔でもある。*]
(89) 2021/11/14(Sun) 01時半頃
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― 三日目/安置室 ―
[イースターは再び、安置室へと訪れる。 『マーレ10』に降り立つ前と比べ、船の中は驚くほどに静かだ。年上分の泣き声すらも聞こえない>>65。 訪れれば、ヨーランダは其処に居るだろう。『HOUSE』の欄に示されていた彼は、この場所から動くことが出来なくなった。何故かという点は気にならなくはないのだが、理由を聞くことはしなかった。
だから何も尋ねる事はせず。ただ、花を一輪頼んで、それからは昨日と同じ。 けれど、その中にあるものは。アシモフの時とも、ギロチンの時とも違う。生前の姿からは見る影もない。それがハロだと証明する手段が無かったなら気付けなかったかもしれない程に、とてもとても小さくなった容量に、彼の尊厳を守る為の白い布が掛けられている姿。]
…………。 イースターは、忘れません。ハロ様の事も。 ……、忘れません。
[そう告げる事を、イースターは自身の弔いの方法とする事にしたのだ。そうすれば己の中で、死者は生き続ける。
――嗚呼。けれど、それでも。]
(90) 2021/11/14(Sun) 02時頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
[弔いを終えて、安置室を出て。自室の方角に歩もうとして、一歩、二歩。]
……………、
[その途中で、足から力が抜けて。イースターはその場に崩れ落ちて座り込む。 色々なものが頭の中を巡り、ボロボロと涙が零れ落ちる。悲しさ、悔しさ、寂しさ、それだけではない様々な感情が渦巻いて。どうしたらいいのか、どうするのが正解なのか、分からない。己の舵を取るのは得意と思っていたのに、今はその取り方が分からない。]
(91) 2021/11/14(Sun) 02時頃
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[どうしてこんなにも簡単に命は喪われていくのだろう。 どうしてこんなにも静かになってしまったのだろう。 誰も悪くはない。仕方のなかった事だ。それは理解出来ていても、周囲の状況に、絶望を感じずにはいられなかった。]
――様、は。だから、あの様に。
[呟かれたのは、自らが電子体であった頃から己を管理し、疑似人体への移植を行った『惑星アルニカ』の"純然な"人間の名。 多くの生物がもつ生物同士の関係に当て嵌めるならば、"父"と呼ぶのが近いのだろうか。]
(92) 2021/11/14(Sun) 02時頃
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[イースターが惑星調査に立候補した時、"父"は止めた。己の種からの立候補者はイースター以外にも居たのだが、研究者達の厳選なる会議の後に選ばれたのはこの少女だった。 "父"は憤慨し、悲嘆し、止める様懇願し、選ばれた理由を説明し。それでもイースターの意志が変わらない事を知ると、とても辛そうな笑顔で、見送ったのだ。]
[イースターは、惑星調査の危険性についても。自身が死ぬ可能性についても。理解していたつもりであったし、肉体が喪われたとて少なくとも出立前までの記録は確実に遺される>>2:10のだから平気だと思っていた。 けれど、そういう事ではないのだと、今更ながらイースターは気付いた。"父"は、己の"娘"が死んで動かなくなる事。そして仲良くなった仲間の『死』の痛みを覚えて傷付く事。 それが嫌なのだと、思っていたのだろう……と。**]
(93) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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イースターは、それでも調査希望をした事に後悔していない。する筈がない。
2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[>>1:156>>1:157>>2:4 冒涜の摩天楼は天を裂き、枯れた地表を覆い隠す鋼の海、その星の全てを喰らいつくし、ついには芯さえも自分達の手で殺めてしまった。 大地も、海も、天も、あらゆる物が消えた場所。 だが残滓は蠢き喰らい続ける。それが唯一の命あるモノ、自分達だから。
とうの昔に死んだ星、次に殺める資源を求めようと、 今より高い未開拓の天へと更に腕を伸ばし――…、
そしてその手を取る者が居た。
未知の生命体、外部宇宙からの命。 他種族と、持ち込まれる見た事も無い資源の山。
蠢く残滓は歓喜した。この宇宙には未だ己らの知らぬモノがあり、それを好きに出来る機会が訪れたのだ。
相手からは資源を、我々からは知識と科学技術を。
外交は円滑に進み、惑星侵略の気配など微塵も存在しなかった。 だがその途中、黒い星は急速な崩壊を始める。]
(94) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[最初はソレが一体何なのか、理由が分からずにいた。 寿命以外で死なぬ筈の、自分達の突然の死。 原因不明の病、地殻変動、崩れる都市、大地を突き破るマグマ、酸性雪、気候の変動。 突如呼吸を始めた星から、自分達はありったけの機械を宇宙船に詰め込んで撤退せざるを得なくなった。
後々の解析で判明した事だが、トリガー自体は些細な物。 他種族の持ち込んだ菌類や資源、それが星の中で徐々に循環を始めたのだ。
黒い星に自分達以外の生命が根付き始めた瞬間、長く死んでいた星は息を吹き返した。 死んだ星は緑に沈み、他の生物が数多産まれ始めた環境の中、自分達は共存する事が出来なかった。 星は、生き返った。
そこで初めて気づいたのだ、命に拒絶されたのだと。
淘汰されるべきは自分達であったのだ。 残滓である自分達に帰る場所は無い。散り散りになった種族は少しずつ数を減らし、残された者は習性と化した知識欲の赴くまま機械に埋もれ、外界と遮断されたカプセルの中で生きて居る。]
(95) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[命の中で生きてみたかった。
嘗ての故郷は既にその面影はない。 もう何千年も昔、ここよりもずっとずっと遠い場所の物語だ。緑に埋もれ、青い水面が風と遊びさざ波を立てる、起伏し動き続ける大地と、呼吸する生命。 死を地層の底、過去へと追いやり、いのちを育む色彩と光。
いつかきっと、スペランツァのような探査船があの星を訪れる事だろう。 既に名無しの星となった故郷の座標は覚えているが、此処では無い何処かである事を『死の星から来た我々』は知って居る。
アリババはその星を見た事は無い。 けれど、知識だけは全て持って居る。]
[何故ならば、自分達はずっとずっと全て引き継いで来たから。]
(96) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[自分達の歴史、物語、行った所業、宇宙を放浪し其処で一体何を得たのか。 ようやく獲得した免疫、知りえなかった他種族の記録、それの使い道。
寿命で死に、その遺体が別の同族に引き継がれる限り全てが途絶える事は無い。 だが孤独に死ねば、引き継いで来た数多が露と消える。
消えゆく己らは、数多の知識を他者の為に宇宙にばらまき続ける。きっとそれが与えられた最後の役割なのだろう。
アリババが最後に引継ぎを受け入れたのはずっと前。最後の食事をしたのもそれが最後。>>3:95 ――自分達は、異物を体内に飲み込むことは出来ない。>>3:44
老いた同胞は、寿命で静かに死んだ。]
(97) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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[命の中で生きて良いと、許しが欲しかった。 種族の知識や記録、習性が己をそう駆り立てるのかどうかは分からぬ事だが、少なくともアリババと言う個体が渇望したのは、他者が当たり前に持つ生命の幸せ。>>3:130>>3:131
皆と生きる。
たったそれだけの物。 もう二度と自分達は繰り返さない、他者と共に生きてみせる。 死の上で生きて行く為の知識と習性は、今は生の為に注がれ、他者を生かす物になった。
命とは自分を殺し続ける物であると同時、何にも変え難い尊い物だ。 それを知って居るからこそ美しいと語り続ける。
もう少し、この猛毒の地の上で、許しを探してみようと思う。 私はそうして生きて行く。**]
(98) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[キランディ>>84を振り返る。それとともに、イワノフがいつも口にくわえる煙草型ドラッグの青い光が夜を横切る。暗い夜の中に、かれの瞳は青く光っている。宇宙に浮かぶ青い星のように。]
よう。思ったより元気そうだな。 ……謝ることじゃねえ。生きてることが一番の手柄だ。 オマエはハードな状況にいた。よく帰ってきた。
オレはカウンセラーじゃねえから、うまく言えねえ。 だから普通のことを言うぞ。
――あまり自分を責めるなよ。
[おおまかな状況は伝わっているはずだった。通信記録にも残っているはずだった。だが、探索中のイワノフから応答があることはほとんどない。 イワノフにはたくさんの幻聴が聞こえている。幻覚が見えている。海ではそれがひときわ強くなる。いつもスペランツァに戻って、正気のかけらを取り戻す。自分がキャプテンでもなんでもないことを思い出す。しかしまた一方で、自分は”キャプテン”だった。その責任感はあった。**]
(99) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 02時半頃
艇長 イワノフは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 02時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[青く輝く瞳に、煙草型ドラッグの光(>>99)。双方が見えた事で、“キャプテン”が此方を向いたのが鳥目の自分にもはっきりと分かった。しかし、見れば見る程に似た色をしている。あれは、生まれつきのものだろうか? もしかしたら、ドラッグによって変質してしまった結果なのかも知れない。綺麗で哀しい青い星。]
ええ、アタシはいつでも元気よん♡ ちょっと怪我しちゃっただけ。 ライジやタプルが手当てしてくれたから、これもすぐに良くなるわん♡
[あなたが妄想に囚われてる時でも、そうでない時も『キャプテン』と呼び続けるのは、自分くらいかも知れない。敢えてその理由を挙げるなら、自分もまた『キランディ』を演じてるからだ。そう呼ばれて扱われる方が楽なのを実体験として知っているから、そうしてるだけ。例えそれが、あなたを正気から遠ざける事であったとしても。]
(100) 2021/11/14(Sun) 03時頃
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自分を……、…………。 ──そう、ね。努力はしてみるわ。 こうして、キャプテンが気遣ってくれるんだもの。 言う事聞かなきゃ、バチが当たっちゃうわん♡
[自分を責める気持ちは、後から後から湧いて来る。けれど、いつまでも悔いているのは『キランディ』らしくないのだ。真っ直ぐ、明るく、前向きに。そう在ろうとする自分と“キャプテン”であろうとするあなたは、何処か似ているから。会話があってもなくても、こうして一緒に居られる時間は案外と気に入っている。自分の方だけかも知れないけれど。]
[そのまま、恐らくは待ち人が通り掛かるまで。何を話すでもなく、揺れる青い光を見つめていた。**]
(101) 2021/11/14(Sun) 03時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[>>84 >>99船内奥の通路から、かぼちゃ頭を揺らしてとことこと、話している二人に近づいていく。どこか遠慮がちに、それでも隠れはしないで。]
イワーノフ。 キラーンディ……。
[声をかける。かぼちゃ頭の奥で光が明滅している。]
キーランディあのね、
(102) 2021/11/14(Sun) 03時半頃
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[死んでしまった。アシモフもギロチンもハロも。まだ信じられないような気がする。ジルは頭の光のお陰で、ほとんどおまけみたいにこの船に乗せてもらった――少なくとも本人はそう思っていた――ものだから、この星へ来るまでずっとのんびり考えていたのだ。そう危ないことは起きないだろうと。でも、案に反して仲間たちはこんなに欠けてしまった。こんなときこそ、何かしら働くべきだった。自分は、おまけとは言っても誰かを慰めることを期待されてここにいるのだから……でも、どうしてかジルがもっともその苦痛を取り去るために働きかけたい相手は、もう死んでいるのだった。] [いつだって死んでしまった者がいちばんかわいそうだ。] [でも、死んでしまった者を慰めることはジルにはできない。死んでしまったらもう何もできない。] [だからキランディが帰ってきてくれたことは、ジルにとっては本当にうれしく救いのあることだった。生きていてくれさえすれば、自分の灯りは相手に届くかも知れないのだから。]
帰ってきてくれて、ありがとう。**
(103) 2021/11/14(Sun) 03時半頃
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ランタン ジルは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 03時半頃
艇長 イワノフは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 03時半頃
ランタン ジルは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 03時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[掛けられた遠慮がちな声(>>102)に視線を向ければ、かぼちゃ頭に灯った光。幾ら夜目が利かなくても、一目でジルだとわかった。その傍らに膝をつき、視線を合わせる。] [伸ばし掛けた手が、一度は彷徨う。本当は、触れるのが怖かった。アシモフに、ギロチンに──ハロ。命を落としたクルー達は皆、小さくて可愛らしかった。あなたやタプルは、どうしたって其方側だ。(真実がどうであれ)自身が死神体質だという疑いを拭いきれない青年にとって、あなたという命に触れるというのは酷く怖ろしい事で。] [けれど、暖かい光はその恐れすらゆるゆると溶かした。改めて手を伸ばし、黒く柔らかな毛皮をそっと撫でる。確かな温もりと命が、掌から伝わって来た。]
……お礼を言わないといけないのは、アタシの方よ。 ありがとう、ジルちゃん♡ こうして、出迎えてくれて。
[誰もが自分を労わり、慰めようとしてくれている。わかっているからこそ、怖い。喪うのも、自分を曝け出すのも。] [そんな臆病ささえ、あなたの灯は照らし出して消していく。静かに、静かに。**]
(104) 2021/11/14(Sun) 04時頃
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─ 海での出来事 ─
…………なんテことでショウ。
[チキュウが海に到達した時には既に時は遅く。大きな落石の被害を前に出る言葉は少なく。]
(105) 2021/11/14(Sun) 04時頃
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兎に角、被害が拡大しなかッタのは良かッタでスガ…………
[そばにいたキランディの肉体的な損傷は致命的では無さそうだが、精神的なダメージはかなり大きいと見てとれる。 途中から来ていて、尚且つロボットであるチキュウでさえもなかなか言葉が見つからないのに。]
(106) 2021/11/14(Sun) 04時頃
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ひとまズ、もどりましょウ。ライジもお気をつけテ。
[未知への探索には、やはり犠牲も多い。 犠牲が出てしまった時に、他人を笑顔にすることは出来ても、チキュウ自身は笑顔になることさえも出来なくて。 チキュウはどこか釈然としなさを抱えつつ、『スペランツァ』へと*帰還する*]
(107) 2021/11/14(Sun) 04時半頃
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青い星 地球は、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 04時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[>>104自分を撫でてくれる手のひらに、かぼちゃ頭がまた少し揺れる。内側の光がほの暖かく光る。瞬く。犬のしっぽがふるふると左右に踊る。ひどく素直な喜びの表現。]
だっておデ、出迎えるしかできないんだ、キーランディ。 だからずと待っているんだよ。 おかえり、おかえり……ここで会うまでずと、オで、おかえりって言いたかったよ。
[自分にも手があったらよかった。そうしたら、こうして撫でてくれる手を引き留めたり、撫で返したりもできただろうに。その代わり、自分にはかぼちゃ頭の奥の光と、犬の身体のつやつやな毛並みがあるとはわかっていたけれど。**]
(108) 2021/11/14(Sun) 04時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[長靴を引きずるようにして、タラップを登ってくる影。 細い目をした仏頂面には、多少疲れが見えるかもしれないが、普段とそう変わらないと言えばそうでもある。 タラップの上に伸びる特徴的な影>>101に気付いて、視線を上げる。]
……キランディ。 具合はもういいのか?
[その右腕を見ながら声をかけた。 男の様子は普段通りと言えばそうだが、比較的新顔のキランディは、グローブをしていない剥き出しの義手を見たのはもしかしたら初めてかもしれない。**]
(109) 2021/11/14(Sun) 04時半頃
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ランタン ジルは、メモを貼った。
2021/11/14(Sun) 04時半頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[素直に喜ばれ(>>108)抱き上げたい気持ちはあれど、残念ながら右腕にはギプスが嵌っている。今はこうして、左手で撫でる事しか出来ない。夜の闇に溶ける様な毛皮は、視認こそ難しいものの、確かな温もりと艶やかさを湛えて其処に在る。]
ごめんなさいね。 もっと早く、顔を見せればよかったわ。 …………ただいま、ジルちゃん。 ……ただいま。
[口に出して、漸く実感が湧く。意識を失ったまま戻って来たものだから、自分でもまだ帰ってきた気がしていなかったのだ。帰って来られたし、こうして受け入れてもらえている。 ……なら、少なくとも今の自分の居場所は、間違いなくこのスペランツァなのだろう。そう思っていいのだと、オレンジ色の光が後押ししてくれる。独りではないのだと。]
[無意識に口をついた二回目の『ただいま』は、もしかしたら、共に帰る事が出来なかったハロの分だったのかも知れない。**]
(110) 2021/11/14(Sun) 05時頃
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― 三日目・夜/タラップ付近 ―
[表情の細部までは伺えなかったけれど、引き摺る様な足音(>>109)はライジのものだ。其方を向けば、金属質の反射光が目に入る。部位的に、恐らくは義手。まさか、今日急にそうなった訳でもあるまい。常にグローブを着けていた覚えはあるから、あれは単なる作業用ではなかったのだろう。 ……となれば、外されている理由にも、凡その推測は付いた。]
ええ、お陰様でねん♡ ……本当に、迷惑を掛けちゃってごめんなさいね。 タプルちゃんからも聞いたわ。 処置も、輸送も……ライジちゃんがしてくれたんでしょう?
[ハロの事も、とは流石に言えない。少し気まずくなった空気を払う様に、笑顔を見せる。]
ねぇ、ライジちゃん。ちょっと話さない? お礼は何がいいか、聞いておきたいし……。 アタシ、今日は何だか飲みたい気分なのよ。 付き合ってくれないかしらん?
[片手でもお酌くらいは出来るから、と言い添える。場所も、自分の部屋や安置室でなければ何処だっていい。ただ、お礼が言いたかったし、聞いておきたい事も無い訳じゃない。]
[イワノフやジルがまだ居るなら、別れを告げて。ライジと共に艦内へと向かうだろう。]
(111) 2021/11/14(Sun) 06時頃
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