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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
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ちゃんとご注文通り、さまざまな人たちをお呼びしましたよ。 いたるところから…そう、地平の果てや、宇宙の彼方からも。
中には、主様を消してくださるような方もいらっしゃるかもしれません。
(0) 2023/11/10(Fri) 02時半頃
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それは地球と呼ばれる 青い星で起きたことかもしれないし
全く別の星で起きたことかもしれない。
(1) 2023/11/10(Fri) 02時半頃
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青い星 地球は、メモを貼った。
2023/11/10(Fri) 02時半頃
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─近しい世界─
[──可能性の数だけ世界は分岐し、存在している。]
[もしそれが事実なら、ほんの少しの差異で分岐した世界という物も存在し得るのだろう。たった一つの行動が、或いは偶然が生んだずれが、結末を大きく変える事だってあるのかも知れない。]
・ [一つ確かなのは、どういう訳か“私”はまだこうして自我と思考を保っているという事だ。一度死を迎え、心臓以外の全てを喪った今も、息子──康生の胸の中に居る。比喩的な表現ではなく、移植された心臓として。]
[外部は勿論、康生にすら声を届ける事は出来ないこの思考が、どれだけの意味を持つものなのかは解らない。けれどもまだ私は、康生の五感を通して状況を知る事も、それらに対して何かを感じる事も止めてはいなかった。]
[康生とその学友達──加えて私が、地球を守るパイロットに選ばれ、死の運命から逃れられないと定まった時も。戦闘やそれに起因する出来事により、康生の学友達が既に幾名か命を落とした今も尚。私は康生の胸中で、不毛な思考を垂れ流し……生きている。*]
(2) 2023/11/10(Fri) 03時頃
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死刑宣告はとても静かに下された。
柔らかな手が頬を撫でるかのように。 耳元に響くものはなく、悟りに近い。
脳内に決定事項を植え付けられた僕は、否応なしに事実として受け止めるしかなかった。
芝居がかった声でもした方がまだ恐ろしくもなかったのに、人智を越えた力によって知らしめられたのである。
ーー次のパイロットは、僕だと。
今までの抵抗などまるで無駄だとでも言わんばかりの確定。 死神という名の聖母は、優しく緩やかに僕を胸に抱く。
なんて甘怠くーー吐き気がするような感覚だろうか。
運命から逃れられない憐れな子羊である僕は。 ーー嗚呼、僕は。
(3) 2023/11/10(Fri) 04時頃
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死ぬんだ。
(4) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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乾恵一という矮小な存在について、周囲の人間が知る事実はなんであろう。
中学時代を知る者なら"練習熱心な野球少年"だろうか。 だが、僕は肩を壊し野球を止めてしまった。ピッチャーを続けるのは無理だった。
そんな僕を兄に誘われて、去年から天文部に所属している。
今の僕は高校二年生だ。 身長はさほど高くもなく、割りと痩せ気味。顔は目付きが悪いフツメンで女子にはモテない。 性格は疑り深くて生真面目だ。 成績は普通。つまり大して良いところがない。
表面上のデータはこんなところか。 もっと奥深く掘り下げれば、僕の最低な人格やら行いも出てくるわけだが。
(5) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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天文部での僕はどう思われているだろう。 天体に詳しくもないのに入部し、部室でも星に関係ない本を読んでいる不熱心な部員、だろうか。
または、兄にべったりな金魚の糞。
なんにせよ、良い評価など1つもない。僕を善きと思ってくれているのは、優しい両親と慈悲深い兄ぐらいのものだ。
こんな僕だから、僕がいつ死んでも、消えても地球には1ミリの損失はないけれど。
しかし、僕は死にたかった訳ではないのだ。
知らぬ内に、地球を護る為だかの闘いに巻き込まれた。
(6) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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そう、始まりは今年の夏合宿であった。 去年と同じ海辺の宿泊施設に僕らは来た。 天体観測をし、花火をしてーー合宿を終えるはずだったのに。
地元の少年を名乗る者にゲームのモニターにならないかと誘われた。
疑うことなく僕らはその契約をしてしまったが、あれはーー
ゲームなんかじゃなかった。 ゲームだったら、どんなに救われたかわからないのに……。
翌朝のことだ。巨大な敵のロボットが何もない空間に忽然と現れて、少年が乗るロボットとの戦闘が始まった。
テレビ番組のどっきり企画かと思ってしまうほどそれは非リアル、荒唐無稽で。
だがーー戦闘により町に被害が出た。少年が命を落とした。
現実の出来事だったのだ。
僕らはーーそのロボットに乗り闘うパイロットとしての契約をさせられてしまったのだ。
(7) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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闘って負けたら地球が消滅する。 勝ったら地球は無事だが、パイロットは死ぬ。
こんな理不尽なルールを強いられ、僕らの仲間が既に二人コックピットにて命を落とした。
僕はーー繰り返すが、僕という存在は本当に価値がなく、ゴミクズに等しい。
地球を護るために死ぬには相応しいとある意味言える。 要らないんだから。
去年の僕なら。そう、野球が出来なくなり絶望し、兄の恋人を寝取るなんて最低をした時の僕なら、死を受け入れたかもしれない。
でも、今の僕は。 僕には。
"どうしても生きたい"理由があった。それはーー。
(8) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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ーー大和の激闘の後/外ーー
大和戦の後、コックピットから排出される。 僕の手には壊れた録音機が握られていた。もうなんの意味もなさない、役に立たないものだ。
足元に投げ棄てる。
なんで、なんでこんなに早いんだ?七尾さんの時も、大和の時もすぐではなかったじゃないかッ もっと時間の余裕があったのに。
どうして僕に対する死の宣告は早い?
まるで僕の努力を嘲笑うような結果だ。無駄な抵抗は止せと。
僕は新聞記者である雨竜先輩の父親を通じて、マスコミとの接触を謀っていた。 証拠となる録画や録音素材を消してしまったから、交渉は決裂するだろうけど。 それでも時間があれば、他の策だって出来たじゃないか?
畜生ッ……
(9) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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みんなは大和の死を悼んでいるだろう。まさか、もう次のパイロットが選ばれたなんて、思ってもいないはずだ。
ーー僕は彼を探した。
姿を見つけたら近寄り、袖を掴む。
「……コウ。」
柊木康生。僕の最愛、僕の全て。僕のーー僕の恋人。
声の震えを抑えるのに苦労した。この場で抱き着きたい衝動に駆られたが、我慢する。
「ーー傍に、いて。」
喉から絞り出せたのはそんな言葉。事実を告げるのを僕は躊躇った。
抗いようがないのはーーわかっているのに。*
(10) 2023/11/10(Fri) 04時半頃
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─二心同体の親子─
[私達父子の関係は、世間一般で言う所の“普通”とは掛け離れたものだろう。仲が良いどころか、一つの身体を共有してるのだから。意思疎通こそ出来ないものの、私は康生の事は知り尽くしてると言えるし、考えている内容も概ね予想が付く。常に一緒に居るからだ。]
[当然ながら、最初からこんな状態だった訳ではない。康生が生まれつき心臓に欠陥を持っていた事を除けば、私達は極普通の家族だった。康生は病にもめげず素直な子に育ってくれたし、そんな康生を支えるのが私と妻である明日香の生き甲斐だった。]
[全てが一変したのは四年前、私が交通事故に遭ってからだ。脳死状態に陥った私の心臓は、事前にしていた親族優先提供の意思表示に従い、息子の康生へと移植された。普通なら、そこで私の人生は終わった筈だ。だが何の因果か、こうして意識だけの存在として、私はまだ生きている。]
[──そう、生きているのだ。]
[康生が、私を生きた存在として扱ってくれているからというだけではない。心臓がまだ動いているという理由でもない。思考が可能だからという訳でもない。]
(11) 2023/11/10(Fri) 06時頃
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[日常に降って湧いた理不尽──アストロと名付けられたロボットが、康生と私を別個の命だと判定したからだ。契約した者の数だけ用意される、コックピットの椅子。それが、康生の分と私の分の両方存在したのだ。今、康生(とその中に居る私)は康生の為の椅子──病院ベッドに座っており、私の為に用意されたであろう書斎椅子には天道縁士という少年が座っている。]
[要するに、傍から見れば康生が一人で二重に契約している状態であり、代わりに天道縁士が契約をしていない事になる。当然、私だけでなく康生もその事実には気付いている。気付いた上で、康生は口を噤む事を選んだ。知られれば、パイロット間の火種になると考えたからだ。]
[私と康生、そして天道縁士の三人が最後に残るなら、この事実を隠し通せると踏んだのだ。確率としては6%しか無いものの、ゼロではない。これが一番、穏便に事を済ませられる方法ではある。万一を考え、パイロットでない加賀先生にだけ真実を明かして。]
(12) 2023/11/10(Fri) 06時頃
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[それはつまり、康生の親友であり、好意を寄せてくれている乾恵一に対しても、全てを秘するという事を意味していた。契約の件は勿論、真相に気付かせかねない心臓の件も、父親である私についても、何もかも。それが、彼にとって一番良いと判断したのだろう。]
[康生がそう決めた以上、私に出来る事は何も無い。生きていると同時に、私は死人だ。口など無いのだから。]
(13) 2023/11/10(Fri) 06時頃
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─大和命戦後 外にて─
[積尸気の輝きがまだ網膜に残る中、全員がコックピットから外へと転送された。事前に処遇を任されていたのだろう、ハロは大和命の遺体と共に姿を消した。康生は、アストロへと視線を向ける。また、光点が一つ減っていた。]
[背後から袖を掴まれ>>10、振り返る。乾恵一の姿を認識するのとほぼ同時に「コウ」と呼ばれた。彼は精神的に不安定な面があるが、今はいつにも増して何かを押し殺した様な陰を背負っていた。康生も、それは感じ取ったのだろう。僅かな疑問と、それ以上に安心を与える温かさを含んだ声で応えた。]
ケイ……? ん、わかった。ちゃんと居るよ、傍に。 何なら、家送るし。ほら、ここ突っ立ってんのもアレだろ?
[「な?」と笑顔を向ける。部屋にお邪魔した事はまだ無いが、もし彼が望むなら付き添うだろう。康生の母親は仮住まいの方に居るから、うちに招くという選択肢もあるにはあるが。いずれにせよ、途中で一度遅くなる旨をLINEで母親に伝えるだろう。**]
(14) 2023/11/10(Fri) 06時頃
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私たちの平々凡々とした穏やかな日常が崩れたのは、天文部の合宿の行われたそのすぐそばで未知の出来事が起きてからだった。 街中に現れた巨大な…ロボット? 戦闘自体は海の方で行われたけど、合宿に参加したメンバーも無事だったけど、それからはあの謎の物体が何なのか、そんなニュースばかりが流れていた。 その次に戦闘が起きたのは私たちの学校のすぐ近く。 避難訓練が役に立つ時が来るなんてと、今までちょっと遊び半分でも受けていたそれのおかげで冷静に避難出来たことに感謝したり、巻き込まれる理不尽に悲しくなったりもした。 あのロボットたちはなんでこんな街中に急に現れるのだろう? どうして私たちの街を壊していくの?
(15) 2023/11/10(Fri) 09時頃
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でも、そんな中でも私たちは日常を過ごしていた。 花火大会にも行ったりして。 ──その帰りに命くんとお付き合いすることになった。 命くんは復興のお手伝いをしてるし、私は私で家で色々してるし。 復興支援は大切なことだから危ないけどやめてと言えなかった。 言えなかった、けど。 でも、まさか命くんの家のあたりが吹き飛ばされるなんて!? 大急ぎで連絡して命くんを探しに行って、再会した時はお互いに泣きながら抱きしめあった。 そして今は彼は私の家に連れてきている。 …だって、家がなくなっちゃったし。 これからはここで泊まってもらうって父さんにも連絡入れたしね。 お風呂に入って、ご飯を食べて。 お片付けをして、やっと…やっと、気持ちが落ち着いてきたんだ。
(16) 2023/11/10(Fri) 09時頃
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ソファに並んで座って。 こんな平和な時間が、これからも続いてくれたら良い。 ロボットの戦闘なんてもう起きないでほしい。 いつ巻き込まれて死ぬかもしれないなんて。 そんなこと考えたくなくて。 私は、命くんと手を繋いでその温もりに和んでいた。**
(17) 2023/11/10(Fri) 09時頃
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ーー自宅へ/外ーー
後輩である千映が亡くなった時も、僕は酷く取り乱した。 同級生の珊瑚の葬式では泣き崩れ自分では立てなかった。
そんな僕であるから、康生に死の宣告は気取られなかっただろう。 大和の死に動揺していたのも事実であったし。
恋人である珊瑚の血を吸った学生服で死んでいった彼の最期は壮絶だった。 まさに死闘の末、勝利をもぎ取り命の炎を燃やし尽くした。
僕ならば、愛する人が既にいない地球など護る価値があるかと、放り出したかもしれないのに。
彼は勇敢であった。 それは間違いないし、尊敬の念が絶えない。
ただ、僕はそんな彼を褒め称えたり、感謝を捧げたりもしたくもないのだ。
そも、こんな運命に巻き込まれた事自体が可笑しいーー
(18) 2023/11/10(Fri) 10時頃
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瑠璃川珊瑚と大和命。 何もなければ、二人は末永く寄り添い幸せな生活を送ったはずである。
そんな未来を何故奪われなくてはならなかったのかーー。
余りに、酷すぎる。 こんなのが赦されていいはずがないのに。
「……うん。ありがとう、コウ。」
家へ送ると言ってくれた彼に弱々しく微笑む。
大和への想いと、次のパイロットに選ばれた時のショックを抱えたまま僕達は場を離れた。
重たい脚を引きずるようにして。
千映は天文部のミーティングで、大和は黒板に文字を書いて、パイロットに選ばれた事を告知した。
本来他のメンバーも関わることだから一刻も早く知らせるべき事柄だろう。 だが、僕はまだその決意が出来ないでいる……
(19) 2023/11/10(Fri) 10時頃
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ーー自宅/応接間ーー
僕の自宅は両親が経営する洋食レストラン『どんぐり亭』に併設されてた二階建て木造家屋だ。
両親は兄がいる海外に避難している為、今はレストランは休業中。
よって、僕は広い家に一人で暮らしていた。
珊瑚や真弓はどんぐり亭に来たことがあったが康生はない。
それは彼が特殊な体質を持つからであるがーー。
「ーーもう少し一緒にいたい。お茶を出すよ、上がって?」
話がある、と切り出したら聡明な彼はすぐ察してしまうかもしれない。
どちらかが選ばれたらお互いに隠さず話す、と僕らは約束をしていたから。 でもーーいざその時を迎えて僕は、酷く狼狽えていた。
誰も迎える者がない室内はには静寂が満ち、何処かひんやりとしている。
(20) 2023/11/10(Fri) 10時頃
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彼を応接間のソファに案内した。
壁には優秀な兄が得た学習塾の表彰状が幾つか貼られている。 兄の成績は学校でも塾でもいつも一番であった。
対して僕のものは、野球大会優勝の時の小さなトロフィーが1つだ。
また、家族写真も棚の上に置いてある。小学生の時のキャンプや、温泉旅行のもの。四人揃っている。父と母の夫婦仲はとてもいいので寄り添って肩をくっつけており、ちょっと恥ずかしい写真だ。
父母と僕はあまり顔は似ていないが(お臍の形だけ何故か遺伝した)、父は兄と顔がそっくりだ。
ちなみに掃除はあまりしていないが、特に散らかってもない。 僕はほとんどの時間を二階の自室に籠って過ごしていたから。 ーー珊瑚が亡くなってから。
(21) 2023/11/10(Fri) 10時頃
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「えっと、お茶をーーいや、君は駄目なんだったね。ミネラルウォーターのペットボトルでいい?」
つい普通の感覚で珈琲紅茶なんて聞こうとしたが、未開封のものの方が良いと考えたが。 彼が望むなら勿論お茶を用意するけど。
「……珊瑚は、大和の事が好きで。僕はそれを珊瑚から聞いていて……二人は多分付き合ってた。
その二人が、こんな、形で。
……愛し合う二人の未来がこんな風に終わる、なんて……」
僕は康生の向かいではなく隣に腰掛けた。震えが止まらない。唇は死人みたいに青白いだろう。*
(22) 2023/11/10(Fri) 10時頃
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[奇跡なんてものは通常は起こらないことだからそう呼ばれるものだ。 人が為せる範疇を超越した事柄という意味では或いはアストロと呼ばれるロボットたちの戦いも該当するかもしれないが、>>2分岐した世界に生きている大和 命にとっての奇跡とは唯一瑠璃川 珊瑚と出会えた場合に初めて生じる。
仮定の話となるが、出会っていなかった場合は合宿に参加もしていないだろうし>>16築60年以上木造二階建てアパートが粉砕された際にその生に幕を降ろしていたことだろう。 どちらかがパイロットに選ばれた時もほぼ変わらない。 大和 命がパイロットになった場合は>>14地上に星座を作り出して僅かな達成感と共に息絶えてしまう。
可能性の多くは世界に存在した証も何も残せずに潰えてしまう。 存在するかもわからない。 人知れずいつ消えてもわからない六等星の灯が一等星の様に瞬くのは、それは奇跡だろう。
だから――]
(23) 2023/11/10(Fri) 10時半頃
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