1 冷たい校舎村(別)
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人
狼
墓
少
霊
全
ノッカに3人が投票した。
ミルフィに1人が投票した。
ノッカは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2020/11/18(Wed) 00時頃
──午前8時50分
そしてまた、同じ一日が巡る。
雪に包まれた冷たい校舎が、
また誰かの顔を白く塗り替えていく。
愛崎好夏と花蓮・ミルフォードが見当たらない。
(#1) 2020/11/18(Wed) 00時頃
そして、5度目のチャイムが鳴ったとき、
君は理解しているはずだ。
──ここは、君の世界。
すべて、君が望んだものだった。
君が望んで、作り上げたものだった。
どうかな。二度目の文化祭は楽しめた?
かわいいときれいと楽しいが詰まった、
とっておきのあの日がここにはあっただろう?
(#2) 2020/11/18(Wed) 00時頃
……どちらにせよ、決断の時はやってきた。
(#3) 2020/11/18(Wed) 00時頃
さて、話を進めようか。
君たちに残された時間はそう長くはない。
強引に凍らせた時計の針。
けれど魔法はもうとけはじめているんだ。
『誰かがこの世界を閉じなければならない』
それがルール。揺らぐことはない。
君たちの選ぶ結末を上手に描こう。
君の望みはなんだった? 君たちの願いは?
もう時間はあまりないけれど、
どうか君たちにとって悔いなき選択を。
(#4) 2020/11/18(Wed) 00時頃
冷たい校舎の時は────、
(#5) 2020/11/18(Wed) 00時頃
だれよりもひとの心に寄り添えるとこがすき
だれかの痛みが人一倍理解できるのって
周りを見れてるからなんだろなぁ
─── このかちゃん
周りのことを大切にできるように
それ以上に自分のことも大切にしてあげて
それとね、ごめんねぇ えへへ
ai≠大切にできるとこがすき
じぶんじゃないだれかを愛せるの
あたしにはできないもん すごいなぁ
─── かれんちゃん
ai≠チてあたしわかんないんだけどね
ちょこっとだけ羨ましいなぁって思うの
あたしも恋してみたかったなぁ
|
[ 蝶々が、くるくると飛び回る。 追いかけていけば─── やっぱり例の教室だった。
そうして、蝶々は教室の中央で、 突然踠きだし、ぱたりと死んだ。
─── 月のうさぎ亭 ]
(0) 2020/11/18(Wed) 00時頃
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[ 蝶々が死んだ場所には、 衣装を着たマネキンが3つ置かれている。 愛上・九条・雛川の衣装だった。
そして、 壁、天井、床。至る所には ほかのメンバーの衣装が、 釘で打ち付けられるように磔られている。 ]
(1) 2020/11/18(Wed) 00時頃
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このまま永遠に 明日がこなければいいなぁ
(2) 2020/11/18(Wed) 00時頃
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もうすぐ18の誕生日がやってくる**
(3) 2020/11/18(Wed) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 00時頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 00時頃
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[ チャイムが鳴ってる。]
(4) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ わたしは目を覚ます。 ソファの上でむくりと体を起こす。 毛布や何やらで散らかった校長室。 ありえない光景、見慣れちゃった。
寝起きって頭がはたらかないよね。 薄暗い部屋の中を見回しながらさ、 わたし、なんかね、思い出したの。
さっき。寝る前か、夢の中か何か。 何か気づいたことがあったんだよ。 睡魔で重たい頭で、ひらめいたの。]
(5) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ ……あ。そうそう、遺書のはなしだ。]
(6) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ やっほー、朝だよ。みんな生きてる? 莉子は起きた。今日も元気。生きてる。]
(7) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ それでね、気づいたんだけど。
あのさ、わたし。 “代わりに明日も生きてね” ──なんて、ぜったいに書かないわ。]
(8) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ わたしの代わりになんて、 ぜーーーったい、誰にもならせない。]
(9) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ わたしが書くんならこうだよ。]
(10) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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『 みんな勝手に、好きなように生きやがれ! 』
(11) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ ……確信、降ってきました。 あれ? じゃあさ、この世界って、 いったい誰のものだったんだろうね。]
(12) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ ま、誰の世界だろうが関係ないけど。]
(13) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ ねえねえ、そろそろ起きた? そこのチョーゼツしぶといお二人さん!]
(14) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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──午前8時50分──
[ 数秒、ソファの上で静止して、 それから部屋の中ぐるりと見回したの。
……うーん、減ってる。 繋いでいたはずの手はほどかれてて、 言い出しっぺがさー、何してんのよ(笑)
……って言いたいとこだけど、 わたし、怒ってないからね。よかったね。 たぶん、そういうことなんだよね? 愛崎。
花蓮もいないなあ。どこいっちゃったんだろ。 結構マイペースなとこあるから、 どっかふらふらしてたり──なんて、 今さらそんなことあるワケないかあ。]
(15) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ それでね、確かに減ってるの。 だけど、まだ終わってないみたい。]
(16) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ だからさ、わたし思ったの。 そうだよね。待ってちゃダメだよね。 指くわえていい子に待ってたら、 ほしいもの全部は手に入らないんだよ。]
(17) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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……ハヨー。
[ わたし、寝起きのかさついた声で言った。 そこにいる? ねえ、琴子。九条。朝だよ。
人形をね、探しに行ったほうがいいのかしらん。 そう考えながら、長い髪をかき上げてた。
さてと。また今日をはじめますかぁ。 そんな具合にね、動き出そうとしたんだけど。]
(18) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ ──ひらり。 視界に、鮮やかな青いちょうちょが>>0。]
(19) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ 導かれるように、わたし思わず立ち上がった。**]
(20) 2020/11/18(Wed) 00時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 00時半頃
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[ 本当は文化祭は、楽しいばかりじゃなかった ]
(21) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 高3。 部活終わりに私を呼びとめたのは 演劇部の1年生の後輩だった。 ]
(22) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 「好きです。」
背が低くて可愛らしくて、真っ直ぐな瞳は 小動物みたいにパッチリしていて。
それまでも女の子たちに騒がれたりはしてたけど テレビや雑誌に推しを見つけるみたいな感覚で。 アイドルとか、なんとか歌劇団に騒ぐのに似てて。
別に誰も本気で私のことを好きじゃないって、 ちゃんと分かってた。 ]
(23) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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私、女だけど。 「分かってます。」
・・・本気? 「本気です。」
(24) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 去年の文化祭の劇を見て一目惚れして 私を追いかけて片月に来たんだって。
向けられた好意を無碍にはできなくて、 最後は半分折れる形にはなったけれど、
私のことを好きになってくれたんだ。 そのことが本当に嬉しかった。 ]
(25) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ それは、秘密の関係だった。 他の私のファンの子に睨まれるのが嫌って。 一般的にも、公にしにくいことだったし。
仲のいい部活の先輩と後輩。 傍から見るとそんなところ。
私から見てもそんなところだったのが、 ダメだったのかな・・・ ]
(26) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 劇の練習、相手役の女の子と親しく喋ると、 彼女は機嫌悪そうにしていた。 部活の練習中、伸びた前髪が邪魔で ヘアピンで留めてたら、嫌な顔された。
「似合わない。」
そうかな・・・って私はそれを外した。 ]
(27) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 彼女には色々拘りがあるみたいだったから、 身に着けるものにも前より一層気を遣った。
色は地味に。余計な装飾はしない。 靴下のワンポイントだって入れちゃだめだ。
歩き方。笑い方。鞄の持ち方。 メールの絵文字の使い方。 例え妹からのプレゼントでも、 猫のぶら下がったボールペンなんて論外だ。
「こうした方が似合うと思う。」 最初の頃は提案だった言い方も
「なんでこうしないの?」 って強い口調になってきた。 ]
(28) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ だんだん毎日が窮屈になっていく。 私のことを好きだっていう彼女からも 笑顔が減っていくのが分かった。 ]
(29) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ それでも毎日「大好きだよ」って言うから 私は、分かった。って応えるだけ。
それが正しいと思ってた。 それしか正解がないと思ってた―――― ]
(30) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 文化祭が楽しかったのはきっと、 準備があるからって言えば、 クラスの子と過ごすことができたから。
当日はうちの喫茶店に来るって言ってたから その時はしっかりもてなそうって、 準備をしていたのに。彼女は、来なかった。
否、教室の外から私を見て、 喫茶店には入って来なかった。 ]
(31) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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「あんな恰好するなんて聞いてないんだけど。」
(32) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 後夜祭の時間。部室に呼び出してきた彼女は それまでで一番怒ってた。 ]
「似合わない」「有り得ない」「最低」
[ 尖った言葉のオンパレード。 ]
・・・そうかな・・・・
[ 琴子が一生懸命作ってくれたのに。 私に似合うと思って作ってくれたのに。
私、そんなにいけないこと、したのかな。 ]
(33) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 私は何になればいいのかな。 ]
(34) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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・・・ごめん。
(35) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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これ以上、無理だよ。
(36) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 求められているものに応えられない。
女にも男にもなれない。
どっちも、不完全にしかなれない。 ]
(37) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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・・・ごめん。
(38) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 涙目で走り出した彼女を私は追いかけなかった。 イヤホンを付けてスマホで音楽を流して 他に何も聞こえないように、 部室の椅子で三角座りして蹲ってた。
だから彼女がそのまま学校を飛び出して、 2つ向こうの交差点で車に跳ねられたって 知ったのも、次の日のことだった。 ]
(39) 2020/11/18(Wed) 01時半頃
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[ 3人目の恋人の話。
一命は取り留めた彼女から 着信があったところで、夢から醒めた ]
(40) 2020/11/18(Wed) 02時頃
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――8:50――
・・・おはよ。
[ チャイムの音で目をさます。 この時間に起きたら遅刻だなって、 今更どうでもいいことを考える。 ]
好夏・・・花蓮・・・
[ 5人が、3人。 そういうことなのかなって、 理解して受け入れてる自分が怖い。 ]
(41) 2020/11/18(Wed) 02時頃
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[ 莉子のかさついた声がする。>>18 寒いもんね。ちゃんと乾燥するなんて よくできた精神世界だ。 ]
(42) 2020/11/18(Wed) 02時頃
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[ 私の視界の隅にも 青い蝶々がひらりと、舞った。>>0** ]
(43) 2020/11/18(Wed) 02時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 02時頃
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[ 朝がやってきた。 ]
(44) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ 昨日∴タ心して眠れたのは、 明日≠ェ来ないことがわかってたからかなぁ。
おはようを告げるチャイムが鳴って、 目を覚ましたら、そこにいるのは誰だろう? ]
……おはよぉ
[ 声が聞こえて、>>18>>41寝ぼけ眼を擦る。 まだふたりいたんだぁ、って安心もする。 ]
(45) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ キリキリと針が動きたがる音がする。>>#4 溶けかけた魔法の中であたし、確信したの。 ]
(46) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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あたし、いつの間にか魔法少女だったみたい!
(47) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ そぉじゃないってぇ? ]
(48) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ お花はすき。かわいいから。 蝶々もすき。きれいだから。 釘は必要なの。きれいのために。
ぁーあ、思い出しちゃったぁ。 ]
(49) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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蝶々がひらひらと飛んでゆく
(50) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ ─── 校舎裏、花壇の前で。 釘を持ってね、あたし何してたかって?
ほら、目の前を蝶々が飛ぶでしょう? 体育の成績が2なりにね、頑張ってたんだぁ。 ]
(51) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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蝶々の鱗粉が目の前を舞う
(52) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ ─── ぐしゃ、ってなっちゃうった。 ぁーあ、また失敗しちゃったぁ。 ぱらぱらって、崩れた翅が地に堕ちてゆく。
なかなか成功しないんだぁ。 失敗作は、翅を捥いで並べるの。 いち、にー、さんっ、し、…… 花壇の前、しゃがんだ足元にはね、 たくさんの蝶々の翅と死骸が落ちてたよ。
こんなふうにしたかったわけじゃないのになぁ。 ]
(53) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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心奪われたの あたし
(54) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ モルフォ蝶の標本、知ってる? ]
(55) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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美しいまま だった
(56) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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何秒 何分 何時間 何日 何年
どれだけ経っても褪せることがなく
失われることのないうつくしさ
(57) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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・ ・ ・
あたしも 欲しいなぁ、
(58) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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[ おじいさんにもらった宝物なの。 あたしもね、モルフォ蝶みたいになるの。
いちばんかわいいままのあたしが、 永遠にみんなの中で生きるの。
─── すてきでしょ? ]
(59) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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……ちょうちょだぁ、
[ だからね、あたし。 りこちゃんが立つように、>>20 あたしも立ち上がるんだぁ。
それからね、ふたりにこう言うの。 ]
(60) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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一緒にいこ!
[ 最期だもん。楽しまなきゃねぇ。 ]
(61) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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永遠のうつくしさ が欲しかったの*
(62) 2020/11/18(Wed) 18時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 18時半頃
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[ 莉子と琴子もそれぞれ朝の挨拶を交わす。
何度見回してもそこには3人。
好夏とか少し先に起きて顔を洗ってるんじゃ なんてことはないんだろうなって、直感する。
ぎゅうぎゅうと9人で身を寄せ合った部屋も 今は空っぽみたいに広い。 校長先生はこんな部屋を1人で使ってるなんて 羨ましいようで寂しそうだ。 ]
(63) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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[ こんな時でも青鮮やかな蝶々は目を奪う ]
(64) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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[ 莉子も琴子も立ち上がる。 惹きつける青は昨日の教室と同じように 私たちを手招きしているようで不安になる。 ]
え・・・どこ行くの、琴子。
[ 「一緒に行こ!」って?好夏と花蓮は?
どうして・・・ ]
(65) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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|
琴子、楽しそう。
(66) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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琴子、もしかして・・・
(67) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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帰りたくない?
(68) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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[ ふと尋ね、2人が蝶々を追うのなら、 一番後ろを歩く。
ふわり ひらり くるり
琴子の作る服のように、可愛く空を舞う。** ]
(69) 2020/11/18(Wed) 19時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 19時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 19時半頃
|
──現在/校長室──
行こうってさあ……、 ちょっと琴子、どこによ。
[ 立ち上がってたわたしより先に、 一緒にいこって琴子は動き出したの。 なんだかとっても自然な感じで>>61。
青いちょうちょの飛び行く先へ。 追いかけるのが当然みたいな顔するから、 わたし、不満げにこぼしながらも後を追う。
後ろから九条の声がした。>>69 帰りたくない? だなんて、 まどろっこしいじゃない。だからわたしも。]
(70) 2020/11/18(Wed) 20時頃
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|
つーか、ココ、 琴子の世界だったワケぇ?!
[ ぱたぱたと3人で廊下を進みながら、 わたし、ちょうちょと琴子を視界に見てた。
その道しるべが息絶えるまで>>0、 わたしたちきっと足を進めていくのね。
どこへ? ……なんて思ったのははじめのうちだけで、 気づいたら、わかってるの。どこに行くのか。]
(71) 2020/11/18(Wed) 20時頃
|
|
[ “月のうさぎ亭”
昨日は足を踏み入れなかった、 わたしたちのかわいい思い出。
きっとそこを前にしてわたし、 一瞬の躊躇だってなく、 ちょうちょの後を追って飛び込むんだ。*]
(72) 2020/11/18(Wed) 20時頃
|
|
[ ごー、ろく、しちっ、…… あと2匹、ちょうちょが飛んでる。
ぁ、あたしね、みんなのこと 蝶々みたいにぼろぼろにするつもり、 まったくぜんぜんなかったんだよぉ? ほんとだよ、信じてね。
きれいなお人形さんのままでいてほしかったの。 みんなでお衣装着たかったのになぁ。 ]
(73) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
|
[ どこにって、ふたりとも分かってるでしょ?>>70 あたしたちが一番かわいくて楽しかった場所。 そこに行きたいの、ちがう?
ぁ、王子さまにとっては、 楽しいだけじゃなかったのかぁ。 あたし、それには気づけなかったなぁ。 ]
かえりたくない?>>68 ……ぅーん、そぉだなぁ、
(74) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
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ぅんっ、そーみたいなの>>71
[ 楽しそう、なのかなぁ。>>66 嬉々として先頭を進んで歩くの。 あたしねぇ、蝶々追いかけるのすき。 ]
(75) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
|
だからねっ 帰りたくないんじゃなくて ここがあたしの、帰るとこなんだぁ
[ そぉ笑って、月のうさぎ亭≠ヨと うさちゃんみたいにぴょんっと踏み込んだんだぁ。
それから蝶々が死んじゃって、 あたし飾られたお衣装を見てまた喜んじゃうよ。 ]
(76) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
|
あのね、しってた? もうすぐあたしの誕生日なの
[ りこちゃんは迷いなくこっち来てくれて>>72 王子さまは?まだこわい? こっち側へ、くるの。
……帰りたい?この世界から。 ]
(77) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
|
だからねぇ、 ハッピーバースデーを歌ってほしーなぁ
[ って、あたし。 マネキンから衣装を脱がせてね、 両手で持って自分の前で広げて、 ちょうちょみたいに踊っちゃうの。
スマホのカレンダーは、誕生日の前日のまま ]
(78) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
|
[ あたしの好きに生きて、 あたしの勝手に終わらせるの。 18で命を閉じる。 ─── それから、みんなの中で生きていく
これはね、計画通りなんだぁ。
そしてここは、あたしの世界。 あたしの勝手だもん、いいでしょ?>>11 だからねぇ、この玉座はだれにも渡さないよぉ ]*
(79) 2020/11/18(Wed) 20時半頃
|
|
[ 青い翅が床に落ちてのたうち回っている。]
(80) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ そして死んだ。>>0]
(81) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ わたし、それをじいっと見てたの。 もうぴくりとも動かなくなるまで。
それからようやく顔を上げて、 懐かしい場所をぐるりと一周見たわ。
そこに置かれたマネキン>>1。 月のうさぎ亭。その内装。 あの日何往復もした机の並び。 あちらこちらに磔にされた、 もうここにはいないおんなのこの衣装。 あーあ。せっかくの衣装に穴開いちゃうよ。]
(82) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
……帰る場所、ねー。 つい今、死にかけて、 即興でつくりあげたくせに。
[ ふんってわたし、 鼻を鳴らして笑ったの。
琴子はなんだか上機嫌だった。 せっかくきれいだったちょうちょ。 死んじゃってもなんにも言わないのね。
衣装を手に取って、 ひらひらと琴子は踊っていた>>78。
誕生日。唐突にも聞こえる響きに、 わたし、また怪訝そうな顔をしちゃう。]
(83) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ わたし、とっくに18歳。 18という数字を、17の1段上としか捉えられずに。]
(84) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ だからね、素っ頓狂な声を上げちゃった。]
……誕生日ぃ?
ええ、何言ってんのさ。 つーか琴子、いつだっけ? 12月の……、
[ わたし、スマホを見ればわかると思った。
ほら、あるでしょ。メッセージアプリに。 “もうすぐお誕生日のおともだち”って。
よく考えてみたらここは圏外なんだけど、 そんなことも忘れてスマホを取り出して、 日付を見て、それで────、なーんだ。]
(85) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
もーすぐっつって明日じゃん。 フライングだっつーの。
残念でしたー、ここにいる限り、 一生歌ってあげらんないね。
てゆーか。 そんなこと言うなら、 こんな日に死のうとしてんなよ。
(86) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ ひらひらと手を振って、 わたし、マネキンに数歩歩み寄った。
気になっちゃって。あの日の衣装。 しげしげと眺めて、手に取って、
うわぁそっくり。つーか本物? そんなこと呟きながら、 マネキンの服を剥ぎ取っていく。 わたしたち、追い剥ぎみたいね。]
(87) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
つーかさ、これ何? 着ればいいわけ? 3人で?
[ わたしも自分の衣装を手に取って、 制服の上から体の前にあててみたり。 ……似合うでしょ? 知ってたー。
とかね。ふふ、そんな場合じゃないか。
わたしね、まだ不思議な気分。 誰かが死にかけてるのはわかってて、 それはわたしじゃなくって琴子だった。
どうしてだろうなー。 わたし、泣き縋るとか怒鳴りつけるとか、 そういうの、なんか出てこなくって。]
(88) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ ミニスカートの衣装を片手に、 踊るみたいに小さく体を揺らしながら。
わたしね、低い位置にある頭を見下ろして、 「それで?」って言った。 衣装を着ます? って聞くのの延長みたいに。]
それで? なんで死のうとしたワケ?
[ 送りつけてきたアレ、遺書でしょって。 思ったよりも動揺のない声で聞くんだ。*]
(89) 2020/11/18(Wed) 21時半頃
|
|
[ 磔られたおんなのこの衣装たち、 ほんとはみんなに着せたかったなぁ。 ざーんねん、特にゆりちゃんは、 触ると崩れちゃうもんねぇ。だめだぁ。 ]
─── りこちゃん、ひどぉい! 即興だったとしてもねぇ、 あたしはここに帰りたいんだもんっ
[ それからね、鼻を鳴らすりこちゃんに、>>83 ちょこっとだけむくれて、 しほちゃんの書いた看板の方によって、 指をさして言うの。ここ≠ェ良いって。 ]
(90) 2020/11/18(Wed) 22時頃
|
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[ それからね、 ]
ぇえー!りこちゃん、 あたしの誕生日わすれてたのぉ?ひどぉい
[ メッセージアプリが使えてたなら、 あたしぴえんって泣いてるスタンプを送ってたよぉ。
誕生日プレゼントはね、─── って、えー! ]
(91) 2020/11/18(Wed) 22時頃
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[ 歌ってくれないってゆうの?>>86 ひどいひどいひどーい! 歌ってくれたっていいじゃんかぁ。
……でも、そぉだねぇ。 18になっちゃったら意味ないもんねぇ。
こんな日だから、死んだんだよぉ。 って、言ってないからわかんないよねぇ。 ]
(92) 2020/11/18(Wed) 22時頃
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[ 追い剥ぎされるマネキンは、 かわいそぉに、素っ裸。>>87
きっとあたしの思念がつくりだしたから、 作ったものと同然。本物でしょ?
りこちゃんも身体に合わせてるのみて、 やっぱりかわいいなぁって思うの。 あたしって、かわいいの天才じゃない? ]
せっかくだからぁ、着よ?
[ ね?って首を傾げておねだりする。 かわいいかわいいりこちゃんと、 かわいいかわいい王子さまが見たいの。 ]
(93) 2020/11/18(Wed) 22時頃
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[ それでね、衣装着よって言ったみたいに、 あたしはその質問に答えるの。>>89 ]
死のうとしたんじゃないよぉ? あたしはね、死ぬしかなかったの、
[ あたしなりの解釈に基づいて、 だから意味不明かもなんだけどねぇ。 ]*
(94) 2020/11/18(Wed) 22時頃
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[ “ここ”って、琴子は看板を指さす>>90の。 月のうさぎ亭。整った文字と、うさぎたち。
そこにはやっぱりぶすが2匹紛れてて、 わたし、懐かしいなって気持ちになる。
……そう、懐かしいんだよ。 あの日は本当に楽しかったんだ。
ほかのどのクラスよりうちが一番だって、 疑うこともなくわたし、笑ってたっけ。
見た目はキメにキメたわたしたち。 結局、接客代表の3人揃って絵はへたくそで、 わたし、それがたまらなくおかしかった。]
(95) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ だからね、琴子が帰りたいって言うの、 いっこもわかんないワケではないんだ。]
(96) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 認めてあげないけど。]
(97) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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こんな状況で誕生日祝いとか、 思いつくワケないでしょーが! そもそもまだ17歳じゃんか。
祝われたいんだったら、 18歳になってから、 もっと平和に知らせてくれるぅ?
[ とにかく、まだ迎えてない誕生日、 祝ってやるようなわたしじゃないから!
頼むんなら九条か、 もうここにいないみんなに頼みなって、 わたし、首を横に振るばっかり。]
(98) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ ほんとはね。もっとふつうにね。 当日に学校で会えたなら、 きっと小さな包みをはいって、 お祝いとして渡したに違いなかった。
こう見えてわたし、 友達の誕生日にはばかみたいに、 風船膨らませたり、アルバム作ったり、
そういうマメなおんなのこだったのに、 こんなとこ連れ込んだばかりに、残念だったね。]
(99) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 追い剥ぎの被害にあったマネキンは、 寒々しく白い肌をさらしていて、
わたし、手に取ったその衣装の、 あまりにリアルな質感を味わっていた。
かわいいわたし。 わたしのためのかわいい衣装。
あのときの琴子はほんとに、 かわいいの天才だったよって言ったげてもいい。]
(100) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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……いいけどさぁ。 だってさ、九条。 お着換えタイムだよ。
[ 琴子にアンタも着替えなって、 促しながら、カーデをがばっと脱ぐ。 シャツのボタンを一つずつ外しながら、 わたし、このときばかりは従順だった。
体育の着替えのときに雑談するみたい。 琴子もふつうに質問に答えるから>>94。
ほんとの月うさ亭には、 ちょうちょの死骸も磔の衣装もないし、 こんな大胆なお着換えタイムもなかった。
少しだけ新たな思い出を上書き? そんな感じで、わたしまた返事をするんだ。]
(101) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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……なにそれ。 死にたいんでもないのに、 死のうとしてんじゃねーよ。
言っとくけどわたし、 帰る気、1ミリもないからね。
(102) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ ぷち、ぷちとボタンをとめていく。
どうよ? 似合うでしょ? かわいいなんて言われなくても知ってるよ。 ほんとはね、髪もメイクも整えたいけど、 わたし、この衣装が本当に似合うの。 わたしが一番よく知ってるの。
それでさ、わたし、死にたかったの。 死ぬしかなかったなんて>>94、 未練があるみたいな言い方をするなよ。
言い方ひとつが気になっちゃってさ、 わたし、泣き縋れもせずにまた聞いていた。*]
(103) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 23時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/19(Thu) 00時半頃
CC レイは、メモを貼った。
2020/11/19(Thu) 08時頃
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[ 蝶々の先導で廊下を歩く。 辿り着いたのは、裏口から続く教室。 2人が迷いなく中に入るから、 私もしぶしぶ後に続いた。 ]
うわ・・・
[ 目に入ったのは懐かしい衣装たち。 磔られているのはどういう意味なのだろう。 ]
(104) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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ここに、帰りたい?本当にここ? [ あの日の同じようで同じではない 異様な空間に、疑問符を並べた。 ] 誕生日は私も、当日祝うよ。
(105) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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[ 3人の衣装はマネキンから剥がされる。 私の衣装は2つあった筈だけど、 ここにあるのはマーメイドスカートの方。
手に取ると色んなことが蘇る。 お着替えタイム。 2人が望むならと制服を脱ぐ。 ]
衣装、どっちも好きだったな・・・
[ 上着の袖に手を通したとこで、 聞こえてきたやり取りに反応した。 ]
(106) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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は? 莉子、帰る気ないってどういうこと? [ 死ぬしかなかったって琴子は言った。 琴子がこの世界の主ならば、きっと何かを 抱えてこの道を選んだのかもしれないけど・・ ]
ちょっと待って。整理していい?
[ 片手を額にあてて考える。 ]
(107) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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えっと、この世界を作ったのが琴子で、 死ぬしかないと思って、死のうとした。
で、莉子は帰る気1ミリもない。
[ 整理しても同じこと。 理解追い付かない。頭が痛くなる。 ]
(108) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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馬鹿なの?
(109) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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[ ここを本当に夢の世界とでも思ってる? 莉子のこと賢いと思ったの、訂正する。 ] 私、誰かを置いて帰るつもりないから。 残るなら・・・・
[ 私でいいから、とは言えない ]
ううん、帰れる方法があるなら ちゃんと帰ってよ。
ねぇ、琴子も。琴子がここ作ったなら、 帰り方知ってるんじゃないの?**
(110) 2020/11/19(Thu) 08時半頃
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[ 九条があきれたような顔するのが、 なんか、ちょっと笑えちゃうんだ。] 全員で変える方法なんかない。 ひとりがここに残んなきゃ──って、 さんざんはなししたじゃん。 ばかはどっちよ。 [ わたし、リボンを整えながら、 さも知った口ぶりで言う。悠々と。 ねっ。ってふうに琴子を見ながら。 実際のとこどうかなんて、 わたし、ちっとも知らないんだけどね。]
(111) 2020/11/19(Thu) 15時半頃
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駄々こねてないでさ、 九条もちゃんと考えなよ。 誰かが残んなきゃいけないなら、 自分は結局どうしたいのか。 [ こんな問題、正しいも間違いもないでしょ? 自分の意見を書くだけの設問だったら、 わたし、もとからずっと得意だ。 わたしの答えはとっくに決まってた。 それこそ仕組みのわかったときから。 だから、揺らぐことなんてないの。]
(112) 2020/11/19(Thu) 15時半頃
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[ さあ、どうすんの。ってふうに、 琴子と九条を交互に見据えて。**]
(113) 2020/11/19(Thu) 15時半頃
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[ 認めてくれなくてもいいよぉ。>>97 それでもここは、あたしの世界。 ]
(114) 2020/11/19(Thu) 18時半頃
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[ 決めるのは、あたし。 ]
(115) 2020/11/19(Thu) 18時半頃
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ぇー、王子さまのケチぃ
[ ふたりしてヤだってゆうの。>>105 あたしだってね、これまでのバースデーなら、>>99 ふつうに教室の中をかわいくしてね、 みんなに囲まれて祝われたかったなぁ。
でもね、18のバースデーはダメなの。>>98 そぉだなぁ、せめてあっちで、 お祝いしてくれたらうれしいな♡ ]
(116) 2020/11/19(Thu) 18時半頃
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もぉ、いーもんっ あたしがあたしをお祝いするからぁ
[ あとであの冷えたパンケーキを持ってきて、 バースデーケーキの代わりにするの。 さらちゃんお手製のバースデーケーキ食べられるの! うれしいなぁ、やったぁ!
プレゼントは、なにがいいかなぁ。 ]
(117) 2020/11/19(Thu) 18時半頃
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[ ぷちぷちってボタンを外してシャツを脱ぐ。 こぉゆうのも楽しいねっ 追い剥ぎされたマネキンにあたしの制服を着せて あたしはかわいい衣装を着るの。
やっぱりテンションあがっちゃうなぁ、 ]
ちがうよぉ、死ぬことが必要なの これからあたしが生きるのに─── !
[ 同じように衣装を着たふたりを見る。 あたし嬉しくなっちゃうなぁ。 ]
(118) 2020/11/19(Thu) 18時半頃
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やっぱ似合う!>>103 どっちのタイプも似合ってたよねぇ>>106
あたしって天才でしょぉ?
[ ふふん、って鼻を鳴らして自慢げに。
でもでも、いまは体育前の休み時間でも、 体育前の教室の中でもなんでもない。 飛び交う異様な会話の中で、整理される状況。>>108 あたしたち、まちがってる? ]
(119) 2020/11/19(Thu) 19時頃
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もぉー!喧嘩しないでぇ、
[ りこちゃんも王子さまも言い合うんだもん>>109>>111 でも、ねっ?>>111 ]
あたしにもわかんなぁい>>110 ただ、だれかがここに鍵をかけなきゃなの
[ だから、せーので帰る方法なんて、 ────…… ない、でしょ?
鍵をかけるひとが必要なんだもん。 ここには3人しか残ってなくって、 鍵をかける役目がひとり必要。 つまりそれって、 ]
(120) 2020/11/19(Thu) 19時頃
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ここはあたしの世界だもん、 ふたりには帰ってもらわなきゃ あたしがこれからも生きるために、ねっ?
[ りこちゃんと王子さまを交互に見るの。 ]
ふたりはあたしに巻き込まれただけでしょ、 しんじゃダメっ!
[ って、両腕でおっきくばつ印を作った。 ]*
(121) 2020/11/19(Thu) 19時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/19(Thu) 19時半頃
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[ 必要なのは鍵をかける人>>120。]
(122) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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[ それはよくよくわかるのに、 わたし、琴子の言ってることがわかんない。]
(123) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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[ いつものことなのにね。]
(124) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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──っだからあ! 生きるのに死ぬのが必要とか、 意味わかんないんだけど!
わたしたちが帰ったら、 アンタは生きられないでしょーが!
ココに残ったら、死ぬんだよ? ナニ寝ぼけたこと言ってんの?
[ のらりくらりじゃないけれど、 ゆるりふわりと琴子が放つ言葉は、 例によってわたしにはわかんないよ。
わたし、ヤな顔してケチばっかつけてる。 死にたいなら死にたいと言ってくれたら、 わたし、そーなのねって言ったはずなのに。]
(125) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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[ 愛崎が生きたいって言ったときみたいに。 それがアンタの選ぶ道なのねって。
とはいえば、わたしだって死にたいから、 ここはひとつ正々堂々、 キャットファイトといきませんか。とか。]
(126) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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[ 目の前でつくられたばってん>>121に、 わたし、無性にむしゃくしゃしてる。
その腕を下ろさせようと手を伸ばし、 琴子のぽけっとした顔見下ろした。]
死なせる気ないなら、 巻き込まなきゃよかったじゃん。
ここに連れてきちゃった時点で、 わたしたち、同じ場所にいるんだから。 わたしにだって、権利があるでしょ。 アンタの作った世界に残る、権利が。
[ ダメっ! じゃねーよ。って思って、 わたし、至近距離から矢継ぎ早に言う。 だって、意味わかんなくて、 あっそー、では気持ちが収まんないんだもん。]
(127) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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そもそも、わたしたち、 アンタがなんで死のうとしたのか。
そのくせ、なんでこんな世界作って、 わたしたちのこと呼んで、 しまいには帰らせようとしてんのか、 ちゃんと教えてもらってない。
琴子が、巻き込んだんでしょ。 わたしがそんな都合よく、 アンタの都合で帰ると思うなよ。
(128) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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わたしだって、 琴子の作った世界、 ほしくなっちゃったんだもん。
[ 九条もなんか言ってやりなよ。 こいつめちゃくちゃ自分勝手だよ。
そうせっついてやりたいとこだったけど、 わたし、そこそこ必死だったもんだから、 ぐいぐいと迫っていってばかり。
少なくともわたし、その意味わかんない、 生きるために死ぬとかいう理屈聞くまでは、 つーか、たぶん聞いても、絶対、 引き下がる気はないもんだから、しつこく。]
(129) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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[ だってわたし、ほしいものは全部ほしいの。*]
(130) 2020/11/19(Thu) 20時頃
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考えてるよ。
だけど、誰かが残らないといけないって、 はいそうですか。って言える?そんな問題? [ ばかって言い返されたけど納得できない。>>111 駄々こねて何が悪いの? ]
(131) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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[ それでも琴子は、鍵をかけないとと言う>>120 ]
(132) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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[ 生きるために死ぬ?
私の疑問は全部莉子が投げてくれる。>>127 だけどちょっと待って、後半、おかしい。 ]
・・・待ってよ。
琴子、ここで生きるって死ぬことだよ? そんなの生きてない。
莉子も何言ってるの? 権利とかほしいとか、死にたいって言ってる? 私だって・・・
(133) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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私だって、死にたかった。 死にたいって思った。
誰かがここに残らないといけないって聞いて 私が残ればそれでいいと思った。
死ぬのは怖くなかった。1人で良かった。
私が死ぬことより、 誰かが死ぬ方が怖かった。
だけど・・・ それって多分、みんな同じ。 生きる方が辛い。残される方が辛い。 先に帰ったみんなにそんな思いさせたい?
(134) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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だから私は、簡単には死ねないし、 2人を死なせる気はないよ。
勝手に道作って逃げようとしないで。 2人が自分のこと棚に上げて 好き勝手言うなら私もそうする。
私が道探して2人を連れて帰る。
(135) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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[ 冷静になれない。駄々でもいい。 私にだって譲れないものがある。 ] 琴子が魔法をかけてくれたから、 私は何にでもなれた。
莉子が怒ってくれるから背中押してくれるから 私は前に進めた。 2人がどっちかでもいなくなった世界、 想像するのも嫌。
(136) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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勝手にいなくならないでよ ・・・・お願いだから。
[ 荒げた息も整えられず、 最後は小さく祈るような声で。
それでも道がないときは──── 今はそんなこと、考えたくない ** ]
(137) 2020/11/19(Thu) 20時半頃
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[ りこちゃんのキツくなったお顔が、 すっごくすぅっごく、至近距離にある。 こわいのはもう慣れちゃったけど、 こんな近いのは慣れてなくて あたしはそのパーツひとつひとつを見つめるの、 かわいいなぁ。>>125>>127
それからね。 あたし、ぽけっと見上げて思う。 物理的なキャットファイトだったら、 勝ち目ないからヤだなぁって。>>126 ]
(138) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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ぇー……寝ぼけてないよぉ りこちゃんと王子さま、 ふたりも帰ってくれなかったら、 雛川琴子≠ェ完成しないもんっ
[ ほら、ちょうちょみたいに ]
(139) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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これからも歳を重ねてね、 おばあさんになってく雛川琴子は死ぬの
─── 代わりにね、 永遠にかわいいコトコ≠ェ生きてくの みんなの記憶の中に永遠に残るのは、 いちばんかわいいあたしのままでしょ?
(140) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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[ たとえば、この先ね、 作ったお衣装を見て、 撮ったお写真を見て、 文化祭を思い出して、 あの時を思い出して、 この時を思い出して、
いちばんかわいくて、 きらきらかがやいてた あたしを思い出してくれるでしょ?
みんなの心の中に残る 最高にかわいいあたしの記憶。 これが、あたしが欲しかったもの。 ]
(141) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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みんなを呼んだのは、…… 最後にみんなでお衣装着てね、 たのしいねーってしたかっただけだったんだぁ 見習い魔法少女だったせいかなぁ。 ……うまくいかなくってこうなっちゃった
[ てへ、って舌を出して笑ってみせる。 ふわ、と広がったスカートもゆれる。
それにね、そーだなぁ、 最後にだいすきなみんなに会いたかった。 ほんと、それだけなんだぁ。 ]
(142) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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[ だから、権利とか与えるつもりもなくて、 だから、もう二人も帰るものばかりだと思って あたしもあたしで、わかんないの。
あたしの世界がほしいってゆうの、 ]
ねぇ、りこちゃんこそぉ わかってゆってるの? この世界を手に入れたら死んじゃうの
……だからねぇ、あーげないっ
[ 迫ってくるお顔、流石にちかいなぁ。 あたし、ていって鼻の頭にでこぴんしちゃう。 どぉ?痛い? ]
(143) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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あとはね みんなの辛い気持ち
ここに捨ててってくれたらいいなぁって思ってたの
あたしのないものをもってるみんなに
これからもちゃんと生きててほしくて
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[ あたしねぇ、自分勝手なの。 あたしはあたしがいちばん大事。 あたしはあたしがだいすきだから。 だからね、他人のことなんてわからないの。 そぉゆうビョーキ、かなぁ?
こんなショーゲキテキな出来事って、 そんなに簡単に忘れないじゃない? あたしには好都合だなぁって思ってたの。
先に帰ったみんなが辛いとか、苦しいとか、 まったく考えたことなかったなぁ。>>134 ]
(144) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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おーじさまは、やさしーねぇ
[ 他人のこと、気にかけてあげられるの。 ぁ、このかちゃんが悲しいってゆってたの、 こぉゆうこと、なの?わかんないけどぉ。 ]
(145) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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あたしは魔法なんてかけてないよ もともと王子さまの素質だもん きづいてなかっただけだもん
[ あたし、出来損ないの魔法少女だし? 駄々こねてる王子さまかわいいなぁ、って思う。
でも、 ]
(146) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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─── あたしねぇ、 王子さまにお願いされるの弱いんだぁ
[ ここでようやくあたし、 眉が下にしょんもりと下がっちゃう。
でも、勝手に、いなくなってるつもりはないよ。 お別れ≠キるために、ここがあるんだもん。 ]
(147) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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[ ─── ただ、3人では帰れない。 ]
(148) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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[ 鍵しめるひと、いないんだもん。 ]
(149) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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[ それに、まだあたし。 やり残したことがあるもん。
らいかちゃんの日記読んでないし、 このかちゃんとかれんちゃんみつけてないし、 この世界≠ノ未練たらたらなの。 ]*
(150) 2020/11/19(Thu) 21時頃
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[ わたしに勝ち目しかないから言ってるんだよ。]
(151) 2020/11/19(Thu) 21時半頃
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……いでっ、 なにすんのよー!
[ 指先で弾かれた鼻を抑えて。>>143
じゃんけんやあっちむいてほいじゃ、 運だよりになっちゃうから、 わたし、そんなのヤだった。
わたし、ほしいものがあるなら、 勝ち取らなきゃいけないって思って。
そう、わたし死にたいんだよ。 九条の縋るような声>>133を聞いていた。]
(152) 2020/11/19(Thu) 21時半頃
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わかってるよ。 この中の誰が死んだって、 きっとみんなは悲しむって。
先に帰ったみんなも、 家族だってきっと泣く。
……琴子だってそうでしょ? それ、わかってて言ってんでしょ?
[ 少なくともわたしはそうだった。 ひどいって非難したいならすればいい。
わたし、九条の声がか細くなるのを、 琴子がそれに声をかけるのを、じっと見てる。]
(153) 2020/11/19(Thu) 21時半頃
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わたしが怒ったって、背中押したって、 最後に進むって決めたのは九条でしょ。
……だから、ンなこと言わないでよ。
[ わたしね、わかってるよ。 帰ってきてって思ってくれてる人がいるのも。
でもさ、わたしの人生だもん。 わたしが辛かったら何の意味もない。 だから死にたいって言ってるのに。
それに、いいなって思ったんだ。 この世界を閉じるのが、わたしの終わりになるなら。]
(154) 2020/11/19(Thu) 21時半頃
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[ わたし、頑固者だから。
そんなふうに自分の考えを信じて、 意見を曲げようともしないくせに、
琴子の口からこぼれだす言葉には、 ついつい反論したくなっちゃう。 なんでかな? 仕方ないはずなのに。
完成しない雛川琴子ちゃん。 そこからようやく片鱗が見えた琴子の視界。 それが琴子の世界なら、仕方ないはずなのに。]
(155) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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……はあ? 完成しない? アンタが?
途中で終わらせようとしてんの、 他の誰でもない琴子じゃん。
[ ごめんね、わたし、 ちょうちょに興味とかなくって。 だって虫だもん。ましてや死骸なんて。
ちらりと床を見やった。 もう二度と動かない青いちょうちょ。 わたし、もうなんの興味も惹かれない。]
(156) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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[ あれはさ、飛んでるからきれいなんだよ。]
(157) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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っつーか、 “いちばんかわいいあたし”って何よ。 アンタ、今が一番かわいいつもりでいたワケ?
やっぱりばかじゃん! 若いことしか取り柄がない、 しょーもないブスみたいなこと言うなよ!
(158) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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あと10年生きてみな。 もっとたくさんのものを手に入れて、 もっとメイクだってうまくなって、 もっといろんなヘアアレンジを覚えて、 もっと自由に、なんだって好きにできる。
わたし、琴子のことは、 そういう、そういうことがわかる、 ほんとにかわいいおんなのこだって思ってた!
(159) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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[ いちばんかわいくて、 きらきらかがやいていたかなんて、 そんなの今が最新だからでしかないよ。
若さしか持ってないそこらへんのブスみたいに、 レベルの低い話を当たり前みたいにしないでよ。
カチカンのソーイならば仕方ないね。 わたし、そういうスタンスのはずなのに、 なんだか自分の信じてたものを、 信じてたかわいいおんなのこを、 ばかにされたみたいで気に入らない。]
(160) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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……結局衣装も着せられてないくせに。 そんなこと言うなら、ちゃんと、 もっかいみんな集めて、 アンタが現実世界で集めて、 そんで、ちゃんとやりきってから死ねよ。
[ 鼻の頭が赤いのは、 さっきでこぴんされたせいだよ>>143。 それでも下がりはせずに、睨むように見下ろして、 わたし、そんな苛立ちばっかり吐き出しちゃう。]
(161) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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やりたいことも残してるうちから、 死ぬなんてぜっっったい認めない。
わたしはわかってる。 この世界を手に入れたら死ぬことも、 それで、悲しむ人がいることも。 取り返しがつかないことも。
そのうえで、わたし、 ここに残るって言ってるの。 未練はないって言ってるの。
(162) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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“誰か”がここを閉じる。
ここにはこの3人しかいないじゃん。 だから誰か死ぬ。納得したんでしょ?
それなら、死にたいって、 どうせ死ぬ気でいたわたしに頂戴よ。
わたしのこと、巻き込んだんだもん。 そのくらいしてくれたっていいじゃない。
嫌なら、何もひっくり返すような、 わたしが感心しちゃうようなこと言ってみてよ。
(163) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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[ 最後に決めるのはホストだって? それ本当かな? わたし、信じないから。
わたしは意地っ張りで欲深いの。 だから、駄々だってこねるし、 冷静さなんてくそくらえだよ。
とにかく、納得がいきません! わたし、思い通りじゃなきゃヤなの! って、 この世界に許される限り喚き散らすんだ。*]
(164) 2020/11/19(Thu) 22時頃
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あたし、自分のことしか考えてなかったから、 みんなが悲しむとか辛いとか、>>153 雛川琴子の死≠ノは関係ないと思ってたの
でも、そぉだなぁ、 あたしのこと哀しんでくれるなら───
(165) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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[ 哀しみって題材、うつくしいでしょ? ]
(166) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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あたしの死がいっそうきれいになるから、 悪くないなって思っちゃったぁ
[ そぉなの、あたしこぉゆう人間なの。 どれだけあたしの死がうつくしくなるか、 そっちばっかり考えちゃうんだぁ。
ごめんねぇ、王子さま。 ]
(167) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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[ 終わらせようとしてる? ─── ううん、はじまりなの>>156
たくさん手に入れても、メイクを覚えても、 ヘアアレンジいっぱいしても、自由でも、 そこにあるのは年相応のかわいさであって、 老い≠ノは勝てない、でしょお?
若いことしか取り柄がないんじゃないの、 あのね、少女でいたいの─── あたし。 ]
(168) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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[ 永遠の18歳、かわいいでしょ? ]
(169) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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[ りこちゃんの信じてくれてたらしいあたし。 そぉゆうおんなのこで、いられなくってごめんねぇ。 望まれた通りに演じるってことは、 あたしの専門分野じゃないんだぁ。
それにねぇ、 ]
(170) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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あたし…─── ここで死ねなかったら、 18歳になったばかりってゆう、 とってもすてきな価値がなくなっちゃうの
あたし、老いてくあたしをね、 いつか殺したくなっちゃう、 あのとき死んでたらよかったのにって、 ぜったいぜったい後悔する。
(171) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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最高の幕引きなんだもん、いまが
(172) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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[ あたしの為に、設えられた世界。
18で終わらせるって人生設計のその先を、 あたしは1ミリたりとも描いていない。 航海図を失った船は、どこに流されてゆくの? ]
(173) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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ぇー…ずるいよぉ、りこちゃん そもそもどぉして死んでもいいって思うの? そんなに、しにたいの?
あたしにだけ理由言わせといてずるい
[ そもそもあたし、 りこちゃんがムキになってる理由が分かんない。 ほーんと、ほしがりさんなんだからぁ。 ]
(174) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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[ どんなに喚き散らしたって、 たとえあたしに未練があるって気づいたって、 やっぱりまだ生きたいよぉって思ったって、 だいすきなおともだちには、あげられないよぉ。 だって、この世界のはあたしのだもん。 どぉゆったって、あたしのだもん。 ]
あたし、みんなには生きててほしいもん だからね、だめなの。*
(175) 2020/11/19(Thu) 22時半頃
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琴子は可愛い。私の憧れの女の子だ。
だけど今死んだら残るのは、 可愛い琴子じゃない。分からずやの琴子だよ。
(176) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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莉子だって、
もっとたくさんのものを手に入れて、 もっとメイクだってうまくなって、 もっといろんなヘアアレンジを覚えて、 もっと自由に、なんだって好きにできる。
そんな生き方ができるのが莉子でしょ?
(177) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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・・・2人とも全然納得できない。
(178) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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[ きっとどこまでいっても平行線 ]
(179) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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じゃあ、私も残る。
鍵閉めるのが2人でも3人でも 別にいいんでしょ?
死を綺麗になんてさせない。>>167
琴子の価値は年齢じゃない。>>171 生きていれば誰でも通過するような場所に 価値を置かないで。 そんな幕引き全然綺麗じゃない。
(180) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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分からずや琴子の好きにさせない。 だから私も残る。私を殺して苦しみなよ。 私だって自分勝手だから、 哀しみ全部引き受けさせられるなんて、 お断りだよ。
(181) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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10年後の琴子が後悔しているかは 10年後の琴子にしか分からない。
本当に後悔するかもしれないし、 違う未来があるかもしれない。
だけど生きてくれないのなら、 それでも死を選ぶなら、 都合良く美しく終わらせようなんて、 私はさせない。*
(182) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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──死がきれいなワケないじゃん!
一回その眠そうな目ぇ開いて、 よーーーーく見てみたら?!
[ 割り込むみたいに>>167、 わたし、大きい声出しちゃった。
だぁれにも見向きもされないで、 床でちっぽけに死んでる青いちょうちょ。 それを指さして、怒り心頭ってカンジ。
どうしてかわかんないけど、 さっきからちょっとだけ目頭が熱いの。]
(183) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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[ 死んでたみたいな人形たち。 ベッドに寝かされたっきり、 バリケードに囲まれてひとりきり、 あるいは見つけられてもいない人形たち。]
(184) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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……悲しい思い出なんて、 すぐに捨てちゃうんだから。
見なかったフリして、 もっと楽しい明日に集中すんの。
少なくとも、わたしを追い出したら、 わたしの中にアンタの居場所なんてない。
古くなっていくだけ。 一応撮っといた写真みたいに、 どんどん色あせていくだけなんだから。
(185) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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[ わたし、死に損なったとしたって、 どんどんかわいくなるわたしの前じゃ、 永遠の18歳だなんて霞んじゃって見えない!]
(186) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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[ あのね、わかんなくもないんだよ。 わからなくはないはずなの。
なのにわたし、ムキになってるのかな。 さっきから琴子をにらみつけるみたいに、 言葉だって非難するようなものばっかり。
18歳がなんだっていうんだろう。 老いがなんだっていうんだろう。
わたしには価値を見出せないものばかり、 琴子が目の前に並べたてるのが悔しかった。]
(187) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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……そんなの、 そんなのに価値なんてない。
ねえ、きっとまた、 文化祭みたいな日が来るんだよ。 アンタが作った衣装を着て、 きっとみんな笑ってくれる。 琴子が生きて帰るだけで。
そんな簡単に叶う望みがあるのに。 そんな明日のほうがよっぽど価値ある!
(188) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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つーか、18歳、楽しいっつーの! こちとらもう半年やってんのよ!
琴子からしたら、 価値が消えてくだけだったとしても、 この半年がわたし、一番幸せだったわ!
試してもみる前から、 後悔とかなんなの、ふざけんな!
(189) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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[ 生きるのに地図が必要だなんて、 わたし、18年生きて聞いたことないよ。
後悔とか航海とかさっきからうるさいよ。 流れ着いた先で火を焚いて、 みんなでぎゃあぎゃあ騒げばいいじゃん。]
(190) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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わたし、わたし──、 “そんな生き方”しかしたくないもん。 でも、それもヤんなっちゃったから、 仕方ないじゃん、死にたいんだってば!
[ そんで、急にわたしの話なんかしないでよ! ぐしゃぐしゃと髪をかき上げながら、 わたし、ヒステリックに叫んでいた。
九条の声が聞こえるんだけど>>177、 なんかもう、全部ぐちゃぐちゃだよ。
こんなはずじゃなかったのに。 わたし、びーびー泣く子って嫌いなの。 うっとうしくってめんどくさいんだもん。
だから、たぶん心底悔しそうに、 諦め悪く歯を食いしばったみたいな顔してる。]
(191) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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……結局、 わかんないんだよ、お互い。
わたしは死にたいし、 琴子に生きててほしいって言われても、 わたしは死にたいんだから関係ないじゃん。
ここを明け渡してくれなくてもね、 琴子、わたし、きっとすぐに死ぬよ。
琴子が死んだのに上書きするみたいに。 わたしの死で、みんなの思い出塗り替えてやる。
(192) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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だから、琴子は生きてよ。
また別のチャンスを探しなよ。 じゃなきゃ、わたしが、 アンタの人生計画、 全部ぜーーんぶ台無しにしてやる。
(193) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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[ どこまでも自分本位なわたしの出した答え。 それはたぶん、九条とは少し違う形>>182で、 やっぱりわたしたち、どこまでも別の人間なのだ。
乱れた髪の隙間から充血した目を覗かせて、 わたし、ちっとも優しくない視線を向けていた。*]
(194) 2020/11/19(Thu) 23時頃
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失敗しなければ、きれいなんだもん!
でも、きれいに終わらせられない人生なんて あたしヤだよ、それはヤなの! そんなの失敗作≠ノなっちゃう……
[ 王子さまの言葉をきいて、>>182 それから、りこちゃんの言葉をきいて、>>193 あたしらしくもなく声を張り上げる。 ]
(195) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ そこに落ちてる死骸みたいに ]
(196) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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わかんない、わかんないよ、
─── ねぇ、教えてよ! かわいい≠オか取り柄のないあたしは、 この先どぉやって生きてけばいいの? あたし、生き方がわかんないの、
本当に、生きることに価値があるの?>>188
[ あたし、ふたりの腕を握って、 精一杯の力を振り絞って、 ぐらぐらとおおきく揺さぶるの。
あたし、こんなふうに感情的になれるんだぁ ……しらなかったなぁ ]
(197) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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あたしに違う生き方があるってゆうなら、 その生き方∴ネ外ないって言ってないで 証明してみせてくんなきゃ、ヤダ!
りこちゃんだよ! あたしに生きろってゆうんなら、 ちゃんと見せてよ、ねぇ! じゃないとあたし、納得したくないの─── !
(198) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ わからずやなの、あたし。 見せてくんなきゃ、ヤなの。
ずっと、ずぅっとね、 ママみたいになりたくないって思ってた。 kawaii≠捨てて、なりふり構わない人生。 どぉしてママは、そぉゆう生き方を選んだの?
ねぇ、どぉしてママをこんなふうにしたの? ……パパも、どぉしてそぉゆう生き方を選んだの? ]
(199) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ キィ、キィ、と何か擦れる音がする。 ]*
(200) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ 琴子の声がなんだか悲鳴みたい>>195。]
(201) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ はじめて聞いたなあって。 思ったときに、ほんの少しだけ、 わたしの頭はすうっと冷えてく。
はじめて聞いたし、 はじめて見たなあ、そんな顔。
わたし、なんにも知らないの。 琴子のこと、よくわかんないまま、 それでも言葉を紡ぐのをやめない。]
(202) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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失敗するの。 わたしを追い出したら、 アンタの計画は、ぜーんぶ。 台無しのぐっちゃぐちゃになる。
(203) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ ふふ、わたし魔女みたい? 魔法の呪文も呪いもおまじないも、 何一つだって信じてないはずなのにね!
わたし、目力が自慢なの。 鋭い眼光で邪魔なもの全部射抜いて、 わたしの進みたいほうへと進むの。
だから、今だってそのつもりで、 じいっと琴子のこと見てたの。ほんとよ。]
(204) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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かわいそうな琴子。 “かわいい”だけって何よ。 “かわいい”が一番強いんだから。
かわいいくせして、 そんなことも知らなかったの?
(205) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ ねえ、その暴れ方>>197、 赤ちゃんが駄々こねてるみたいだよ。
ぶんぶんと振られる腕、 抑え込むみたいにわたし、握り締めて、 両手のひらでしっかりとつかんで、 わたし、最後まで意地悪言っちゃった!]
(206) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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……仕方ないなあ、 琴子のかわいさに免じて、いーよ。 わたし、琴子がかわいそうなの、ヤだし。
(207) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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少しくらいなら付き合ってあげる。
(208) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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だから、願ってみなよ。 “3人で帰りたい”って。
(209) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ あーあ。こんなはずじゃなかったのに!]
(210) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ でもさ、試してみる価値はあるかもよ。 出来損ないの見習い魔法少女ちゃん。
……ううん、 琴子。わたしのかわいいおともだち。]
(211) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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もしも琴子に、 もう一度魔法が使えたら、見せてあげる。 かわいく強かに生きてく方法。
(212) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ その代わり、失敗したら恨みっこなし。 ……なーんて、わたしはきっと恨むけど。
それにね、わたしに見せてあげられるのは、 わたしの生き方ぽっちなんだから。 でも、いいでしょ。それがわたしの最高の道なの。
それ以外の道は、 真面目だったり、友達思いだったり、 上手に力を抜く方法ならきっと、 ちゃんと教えてくれる先生がほかにいるから。]
(213) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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[ だからやってごらんなよって、 わたし、唇をにいっとゆがめて、笑った。*]
(214) 2020/11/19(Thu) 23時半頃
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かわいい≠オか取り柄のないって、 本気でそう思ってるの?
本当にそうだったら、 琴子が死んでも誰も悲しまない。
そうじゃない。 そうじゃないから、生きてほしい。
琴子が本気でそう思ってるなら、 もう少し生きて、 琴子の本当の取り柄に気付いてよ。
(215) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2020/11/20(Fri) 00時頃
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[ 琴子は私にはないもの、いっぱい持ってる。
そのひとつがかわいい≠セけど、 それだけじゃないって話。 ]
(216) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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価値・・・価値なんて探すから、 生きにくいんだろうな・・・
多分、私もそうだった。
[ 生きる理由とか価値とか、 そんなものに囚われるから、 きっと息苦しかったのかもしれない。
琴子も、莉子も、私も。 ]
(217) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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|
私も、自分の取り柄を探したいから、 一緒に探そうよ。
[ ぶんぶんと振られる腕、 私も莉子と同じように握りしめて 両手でしっかりと掴む ]
(218) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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この手、絶対離さないから。
(219) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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[ 小さな魔法使いさん。 手始めにまた、私に服作ってって、 私はそうお願いをして、そっと笑った * ]
(220) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/11/20(Fri) 00時頃
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……、一緒におねがいしてよ だってあたし、見習い魔法少女だもん
[ そぉしてね、目を閉じるの。 ぎゅ、と両手に力を込めて、 ふたりにも目を閉じてってお願いするの。 ]
(221) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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[ せーの ]
(222) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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[ あ、パパだ。 ]
(223) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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[ あたし、こっそり目を開けたんだぁ。 そしたらねぇ、あるはずのないこの教室と あたしたちの冷たい校舎を繋ぐ、 あり得ない扉の向こう側にいたの。 車椅子に乗ったおじいさんの姿をしたその人が。 ]
(224) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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─── パパ、ありがとう
(225) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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[ 冷たい校舎の時は、動き出し、 蝶々がひらひらと─── 舞った。 ]*
(226) 2020/11/20(Fri) 00時頃
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