人狼議事


3 ディアス家の人々

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視点:


きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。


どうやらこの中には、村人が1人、狼血族が4人、人狼が1人いるようだ。


【人】 墓守 ヨーランダ

……あの、わたし。この騒ぎが落ち着いたら此処を出たいんです。
幼馴染から手紙が来たの。お金を貯めたから、遠くで一緒に暮らそうって。

(0) 2021/01/08(Fri) 23時頃

【人】 村長 アルフレッド

 
 今日の予定はなんだったかな。

[家長の問いに、執事が恭しく答える。
来客の予定と、領地の小作人から陳情が来ていることと、仕立屋が生地のサンプルを持ってくるということ。]

 フランシスが来るならば、午前の仕事は早めに片付けてしまおう。

[読み終えた新聞を執事に渡し、コーヒーを飲み干して立ち上がるのだった。*] 

(1) 2021/01/09(Sat) 00時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 シャツは氷に透かした空色に細いストライプ、
 スーツは夜更け前の空色に染めたツイード地のシャドウストライプです。

[問いにもよどみなく答え、新聞もとの要望に了承を返す。
部屋を出てしばらくの後、今度はカートの音と共に戻ってきた。
涼やかな食器の音をさせて、机に朝食を並べる。]


 本日の朝食は、マフィンに山羊のチーズとベーコン、ポーチドエッグを乗せております。
 ナプキンを挟んでもよろしいですか?


[主からの許可を受ければ、彼の襟元にナプキンを挟み、広げる。
ナイフとフォークを使わないものなら、主も一人で食べることができるだろう。
けれどもそうしなかったのは、この手で食べさせる時間も貴重に思うが為。*]

(2) 2021/01/09(Sat) 00時半頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ


 まあ、ありがとう。
 わたくし、先生のお声もすてきだと思うわ。
 もっとロマンティックなことを言ってくだされば、もっとすてきですのに。

 あら、おとぎ話なんかじゃないですわよ。
 失礼しちゃうわ。
 だって、おとぎ話はうんと小さな子がするものでしょう?

[先生が喋っている間だって、小さな姫は口を閉じたりしなかった。
話を遮るようなことはしないけれども、ほんの少しの隙にどんどん言葉を差し挟んでいく。]

 先生は、おしゃべりな女の人はお嫌いなの?
 わたくしの質問で気を悪くされたのならごめんなさい。
 …でも、わたくし、先生のことをもっと知りたくて。
 だって仲良くなるのは、お互いのことを知らないとだめでしょう?

(3) 2021/01/09(Sat) 01時半頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

[反省の一瞬は口をつぐむ。ただし、一瞬だった。
小鳥が囀るように、すぐにまたとめどなくしゃべり続ける。]

 仮面舞踏会は、レディや紳士が身分を隠して出会うところでしょう?
 すてきなとのがたにお会いして、手と手が触れあったときから恋が始まるの。
 ふたりは一緒に踊って、愛し合って、
 お月さまの下できっと結ばれるのよ。
 きっと忘れられない夜になるわ。

[そこまで言った時に、挙手や許可の話をされて、目を丸くした。]

 まあ。手を上げておはなしするの?
 それって学校みたいね。

(4) 2021/01/09(Sat) 01時半頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ


 お兄様が言っていらしたわ。
 学校ではたくさんのひとが集まって、みんなでお勉強するのでしょう?
 それってどんな感じなのかしら。
 みんなでいっぺんにおしゃべりしたら、誰の話かもわからないわ。
 だから手を上げておはなしするのかしら。

[そこまで言ってから、はっとする。]

 わたくしだって、お兄様みたいにできますわ。
 ちゃんと、手を上げておはなしできますもの。

[主張したあと、きちんと膝に手を揃えて、黙った。**]

(5) 2021/01/09(Sat) 01時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ アリステアが朝食のワゴンを携えて戻ってくるまでの間、彼がセレクトした今日の服について思い巡らせる。

随分と詩的な色の描写をしたものだ。
実務的でありながら、どこか耽美な趣味人の風情を感じさせる彼らしくもある。

さて、この服装にしっくりくる壁紙はどの部屋だったか。
そんな想像も、色彩感覚を忘れてしまわないための訓練だ。]

(6) 2021/01/09(Sat) 08時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  ── はじめよう。


[ 食事の内容について注文をつけるのは食事の後にすることにして、ナプキンを用意する従者に許可を与える。
今のところは給仕に専念してもらおう。

使用人を指導するにも、時宜というものがある。
そういう教育を受けてきた。*]

(7) 2021/01/09(Sat) 08時頃

【人】 公証人 セイルズ

[ たまに黙ったり、見つめたりしてくるから、かえって話を終わらせるきっかけが難しい。
女のおしゃべりが苦手かといえば、もちろんそうだ。
それでも、聞き流すことなくポーチュラカの意見を理解しようと努めるのは、賃金のためではない。
いうなればセイルズの気質だ。]


 仮面舞踏会の目的は、恋愛ではありません。


[ 反論もまた、雇主の子供に媚びるものではなかった。]


 心配せずとも、あなたの父上が、しかるべき相手との結婚を決めてくださいます。
 

(8) 2021/01/09(Sat) 09時半頃

【人】 公証人 セイルズ

 
 レディにとって恋愛とは、文学や芸術の中でのみ許され、賛美されるものです。

 恋愛についての美しい詩を暗記なさい。
 教養こそ、仮面舞踏会の場でも、一切の価値を損なうことなくあなたを輝かせる。

 
[ またひとしきりしゃべってから両手を膝におくポーチュラカにうなずいてみせた。]


 大変よろしい。
 後で、父上に褒めてもらいましょう。
 

(9) 2021/01/09(Sat) 09時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  それでは。


[はじめよう、と宣言する声は凜として耳に心地よい。
ナイフとフォークを手に取り、マフィンを食べやすいように切り分ける。]


  どうぞ。


[黄身のソースをたっぷり絡めた一切れを主の口元に運んだ。
仄かに立つ湯気には甘い小麦と香ばしく焼いたベーコンの香りがたっぷりと含まれている。
食欲をそそる香りは、黄身を纏うことでまろやかさも獲得いていた。*]

(10) 2021/01/09(Sat) 12時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ どうぞと示す声と共に美味しそうな匂いが近く。
首を伸ばすことはせず、口を軽く開けて朝食の1ピースが置かれるのを待った。

 こうして甲斐甲斐しく世話をされることにも慣れなくてはならないのだろう。
 アリステアはあらゆることを卒なくこなす──はずだ。

そう認めようとすると、どこか軋むような気持ちになるのだけれど。*]

(11) 2021/01/09(Sat) 13時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[開かれた口の中へ一切れを運ぶ。
主がそれを咀嚼し、呑み込むのを待って、次の一切れを。
僅かに唇を伝ったソースを薬指の腹で拭う。

一皿を食べ終えるのに、たっぷりの時間を費やした。]


 本日のヨーグルトには、梨のコンポートを添えております。


[説明と共に、今度はスプーンでひとさじヨーグルトを掬う。
料理長が丹精込めたコンポートは甘く柔らかく、とろけるよう。]

(12) 2021/01/09(Sat) 14時半頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

[お父さまに褒めてもらえるのは嬉しいので、小さな姫は綺麗な姿勢で真っ直ぐ手を上げた。>>9]

 先生。わたくし、思うんですの。
 恋のお話も詩も、とってもきれいですてきだわ。
 けれどいくら詩を覚えても、わたくしが恋を知ったことにはならないのでなくて?

 わたくし、本当の恋を知りたいんですの。
 恋することって、とってもつらくて苦しくて、
 でもとってもすてきなことなんでしょう?

 わたくし、お父さまが決めてくださるひとを嫌がったりしないわ。
 そのとのがたと、ちゃんと恋をしたいの。
 だから、わたくし、本当の恋が知りたいわ。

 先生は恋をしたことはおありになって?
 奥様に恋していらっしゃるの?

[大きな瞳をキラキラとさせて問いかけた。*]

(13) 2021/01/09(Sat) 18時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 昨日と同じ食事の光景。
従者は食事の最中に会話をする相手ではないから、メニューの説明には小さく頷くのみで、ウィリアムは黙って口元に運ばれたものを食べる。

ストップの合図を出さないのが、味に不満のない証明だ。

ヨーグルトのスプーンもそのようにして受け取る。
アリステアが無理に食べさせようとしたり、喉の奥にスプーンを突っ込んだりするはずはないという、信頼のうちに成り立つ食事風景であった。*]

(14) 2021/01/09(Sat) 18時半頃

【人】 公証人 セイルズ

 
 語り継がれてきた詩や物語の中に真実の恋は見つからないかどうか、
 それはそれらの詩や物語を学び、記憶し、理解した者でなければわかりません。

 疑問を抱くより先に、学ぶことです。
 さあ、本を開いて。


 あなたは、随分とわたしのことを知りたいようですから、
 課題がちゃんと達成できたらひとつ、質問に答えることにしましょう。


[ そんなご褒美を示しつつ、書き取りと朗読の課題を与える。*]

(15) 2021/01/09(Sat) 19時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[主にみだりに話しかけないのも、使用人の分限だ。
主が食べやすいようにとだけ心を砕き、淡々と匙をを口元へ運ぶ。

滞りなく食事を終えれば、最後に食後の紅茶を供した。
主が認識しやすい定位置にカップを置き、口頭にても伝える。]


 昼食にご要望はございますか?


[ガーデンランチの準備で厨房はもう動き始めているだろう。
そこに参加しない主の意向を、先に聞いておく。*]

(16) 2021/01/09(Sat) 21時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 従者が新しく淹れ直した食後のティーを飲み、清涼感を得る。

昼食の要望を確認され、窓の外の気配を伺った。
陽光のぬくもり、鳥のさえずり。
好天は続いているようだ。ガーデンパーティも予定通り開催されるだろう。]


 皆が来客と立食なら、同じものを取り置いてもらってくれ。
 簡単に摘めればいい。
 
 あとはフレッシュジュースを。
 ブルーベリーがあるかな。 "夜更け前の空色"に近いところで。


[ アリステアが見立てた服の色を想像しながら、そんな注文を付け加えておく。*]

(17) 2021/01/09(Sat) 21時半頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ


 まあ。楽しみな約束ですわ。
 絶対ですのよ。
 約束を破る方は、紳士とは言えませんからね。

[ご褒美に目を輝かせ、素直に本を開く。>>15
書き取りと朗読の課題にも取り組み始めたが]

 わたくし、不思議ですの。
 どうしてこの方は、愛する方の手を離してしまったのでしょう?
 二人が一緒に生きることが幸せでしょう?
 こんな酷い侯爵のところに行っても、幸せになんてなれませんわ。

[少し進むたびに疑問がいくつも差し挟まって、遅々として進まなかった。*]

(18) 2021/01/09(Sat) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[昼食には簡単に摘まめるものを、との要望を聞き、承知いたしましたと発声しかける。
だが、続いたリクエストに微笑んだ。]


 お召し物に合うものを、ですね。
 料理長なら用意してくれるでしょう。


[優秀な料理長は、フルーツも何種類も用意しているはずだ。]

(19) 2021/01/09(Sat) 23時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[朝食のあとは新聞を読む時間だった。
見出しを端から読み上げ、主が求めれば記事本文を読む。
戦争は未だに終結の気配が無く、新聞でもかなりの紙面を割かれていたが、あの森で起きたことに関してはついぞ記事になったことは無かった。

政治経済や戦争の記事の後には死亡広告が続き、それも終われば芸能や市井の細々とした事件の話になる。
紙面の一隅に載せられた詩なども朗々と読みあげる声は発音も明朗だが、よくよく聞けばごく微かに訛りがあることに気付くだろう。
その訛りがどこのものか、とは判別付き難かった。*]

(20) 2021/01/09(Sat) 23時半頃

【人】 公証人 セイルズ

[ ポーチュラカが彼女なりのペースで課題を進めるのを見守る。]


 疑問に思う点について、自分の見解をもつことは素晴らしいですよ。
 ちなみに、わたしは、作中のヒロインの選択は妥当なものだと感じました。


[ 家名の存続に努めるのは貴族の義務だから──と言う代わりに、]


 悪の侯爵を改心させることができるのは、彼女しかいないのでは?


[ そんな理屈を述べたのは、まあ、大人だからだ。*]

(21) 2021/01/10(Sun) 00時頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ


 まあ、先生はロマンチストでいらっしゃるのね。

[先生が言う理屈に、自分を棚に上げて驚く。>>21]

 そうだったらすてき。
 いいえ。きっとそうなのね。
 彼女の愛が侯爵を目覚めさせるんだわ。

 ああ……でもそれでは幼なじみの彼がかわいそう。
 彼女と離ればなれになってしまうなんて。

 そんなのだめ。だめよ。
 そう。改心した侯爵は、結婚式の前に彼女を送り出すのよ。
 そして、彼女は彼と結ばれるの。
 ねえ、それならきっと、みんな幸せよ?

[想像力はどこまでも飛んでいくけれども、ときどきは本の文章に戻ってくる。
作品についてならどんな質問にも先生が答えてくれるので、課題は時折中断しながらも着実に進み、昼前にはちゃんと終わるだろう。*]

(22) 2021/01/10(Sun) 00時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 食事の後で、アリステアに新聞を読み上げさせる。

見出しのみ読み上げ、気になった記事についてだけ全文を読むというのは、頭のいいやり方だと思う。
彼の発音には、どこか異国情緒があるが、決して耳障りではない。]


 求人広告に、目が見えなくてもできそうな仕事はあるか。


[ ついでに、という調子で訊ねる。

次男坊として、いずれはこの家を出なければならないと思う。
けれど、軍人という道が断たれ、視力回復の目処も立たない今、自活の術が思い描けなかった。*]

(23) 2021/01/10(Sun) 01時頃

【人】 公証人 セイルズ


  わたしがロマンチスト?
  そうですか、ふむ──


[ いくらか照れ臭くはあったが、幼い少女の語彙だからと、特に反証はしなかった。
ポーチュラカが提出した課題に目を通し、スペルミスや文字の見栄えなどをいくつか訂正した後で、及第点を与える。]


  今日、学んだことを忘れず、失敗は次回、繰り返さないこと。
  ポーチュラカさんは覚えがいいから、心配はないかな。


[ その時、玄関の方でベルが鳴るのが聞こえた。
ポーチュラカの客というわけではなかろうが、切り上げ時だろう。]


  では、何か質問は? *
 

(24) 2021/01/10(Sun) 01時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[新聞を読み上げる途中、問いが投げられた。
紙面から顔を上げ、主の顔を見る。]


  ――― 学問をなさいませ。
  楽器なども、よろしいでしょう。

 肉体は壮健で、頭脳も明晰でいらっしゃる。
 新たな道も、いくらでも拓けましょう。


[求人広告には要望に合う募集もいくつかあったが、すべて単純な肉体労働だ。
貴族の子弟が従事するものではない。]

(25) 2021/01/10(Sun) 17時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[読み終えた新聞を閉じ、畳んで置く。]


 後ほど、点字の本など探してまいりましょう。
 今は、少し体を動かされてはいかがですか?

 曳き馬なら遠出も叶いましょう。
 湖畔で釣りなどに興じられてもよろしいかと。


[今日の残りの時間についての提案をする。
もちろん、他の要望があれば従うだろう。*]

(26) 2021/01/10(Sun) 17時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 新聞にも、めぼしい求人情報はないらしい。
まあ、当然だろう。]


  …質問にだけ、答えればいい。
  おまえの意見は求めなかったよ、スペンサー。


[ 音楽や学術に天賦の才があれば、とうに名を知られていたろう。
自分は、凡才だ。
そんなこと本人が一番よくわかっている。

苛立ちを従者にぶつけるのは大人気ないと思いながらも、八つ当たりしてしまった。]

(27) 2021/01/10(Sun) 18時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  御馳走様。片付けていい。
  おまえが戻ってくるまでに、後の予定は考えておく。
  

[ 少し、頭を冷やす時間が必要だ。
手首を返すように振って、退室を命じる。*]

(28) 2021/01/10(Sun) 18時頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ


 ありがとうございました、ホーマー先生。

[折り目正しく礼を言い、書き取りに使った紙片をまとめる。
褒められれば頬を染めた。]

 次はきっと、もっと勉強して先生を驚かせてみせますわ。
 ねえ、先生。約束をおぼえていらっしゃる?
 課題がきちんとできたら、先生の秘密をひとつ教えてくださるのでしょう?

 先生に聞きたいことは、た、っくさんありますの。
 今、ひとつになんて決められなくって。
 ねえ。次の授業の時でもいいかしら。
 わたくし、それまでにひとつだけに決めますわ。

[ね?と両手を組み、先生を見上げる。*]

(29) 2021/01/10(Sun) 21時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[差し出口はどうやら不興を買ったらしい。
苛立ち含む声に微笑んで、頭を下げる。]


 失礼をいたしました。


[声音ばかりは粛然として、手早く食器をまとめた後はカートと共に扉へ向かった。]


 ご用がありましたら、すぐに参ります。


[戻るまでに少し時間を置く、と告げて部屋を退出する。*]

(30) 2021/01/10(Sun) 21時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ やつあたりは察していたろうに、不満を表すこともなくアリステアが出ていってから、深いため息をついた。

目の不自由な主人のために、彼はよく勤めてくれている。
あれほどの能力を持った者は、なかなかいないだろう。

ウィリアムがこの屋敷を出て独り立ちする時、おそらく、自分の稼ぎで彼を雇い続けるほどの余裕はあるまい。]


  …不甲斐ないな、俺は。
 

(31) 2021/01/11(Mon) 00時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 気分を変えようと立ち上がり、外の気配に背を向けて歩き出す。
前方に伸ばした手が、やがて壁に触れ、それを伝ってドアノブを見つけた。

アリステアの戻りを待たず、廊下に出る。

生まれた時から学生寮に入るまで、育ってきた屋敷だ。
何がどこにあるかは把握している。
目が見えずとも、大丈夫だ。]

(32) 2021/01/11(Mon) 00時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ ランタンを提げる態で軽く伸ばしていた左手が冷たい金属に触れる。]


  これは御先祖様の甲冑──


[ そっと回り込む。
同様にしてグラスランプのコレクションを避け、階段へ辿り着いた。

手すりがあるから簡単と気を抜いたせいか、誰かが置き忘れた床ブラシに躓き、踏み外す。*] 

(33) 2021/01/11(Mon) 00時頃

【人】 公証人 セイルズ

[ おしゃべりでおませさんであっても、前向きな努力家であるポーチュラカの気質を、セイルズは好ましく思っている。]


 むろん、約束は守ります。
 
 ひとつだけ選ぶという行為は難しいものだけど、
 日頃から経験しておくことで、いざというときに、素早く的確な決断ができるようになります。

 励んでください。

 ──次の授業は、算数です。
 これも、屋敷を切り盛りする貴婦人に必須の技能ですからね。


[ 身分は上の生徒に一礼して、彼女が侍女とともに勉強部屋を出るのを見送ろう。**]

(34) 2021/01/11(Mon) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[本来は、使用人用の通路で厨房まで戻るはずだった。
だが外に出たついでに執事に会おうと寄り道をしたのだ。
主がどう思おうと、点字の本は有用だろう。
執事に本の入手の事を相談するつもりだった。

それが結果として、主の部屋のドアが開閉する音を聞きつけることに繋がった。]


  ……失礼します。


[ワゴンの片付けを通りかかったメイドに任せ、部屋の方へ戻る。]

(35) 2021/01/11(Mon) 01時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[階段の下にさしかかり、主の姿を見つける。
呼びかけようとした直後、彼の体が傾いた。


  危な ――― っ


[反射的に駆け上がり、手を広げる。
落ちかかる主を受け止めたものの、支えきれずにもろともに倒れた。
主を腕の中に抱えたまま、階下までの短い距離を背中で滑り落ちる。
落下が終われば立ち上がろうとして、少しよろめいた。*]

(36) 2021/01/11(Mon) 01時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 階段で躓き、宙に投げ出されたところを受け止められる。

もっとひどい叩きつけられ方をすると覚悟して反射的に竦んでいた身体が、ふっと緊張を解いた。

──が、もろともに倒れ込み、階段下まで滑り落ちる仕儀となった。]


  大丈夫かっ


[ 受け止められる寸前、耳が聞いた声はアリステアのものだ。
自分は彼の体を緩衝材にしてしまったようだと慌てる。

伸ばした両手の指が、安否を確かめるように従者の顔に触れた。*]

(37) 2021/01/11(Mon) 02時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[顔に触れてきた手を取り、指の背に唇をつける。]


 ご心配なく。
 幸い、丈夫にできていますから。

 あなたは、お怪我はありませんか?


[確かめるように、あるいは埃を落とすように、主の体に手を滑らせた。]

(38) 2021/01/11(Mon) 12時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 起き上がるアリステアの所作は、ゆっくりではあったが、概ねいつもどおりに感じられた。
心配いらないと告げる声に頷く。
それから彼は、ウィリアムの手を取り、捧げ持って──多分、唇で触れた。

 騎士が忠誠を誓うときのようだ。
 だが、従者がとる行動だろうか?

逡巡のうちに、質問する時機を逸してしまった。]


  あ…ああ、 ありがとう。
  怪我はない。

  ただ、靴が片方、脱げてしまった。
  近くを探してみてくれないか。


[ 壁から離れていると、とたんに自分が何処にいるのかわからなくなる。
たいしたことではないと自分に言い聞かせても、心細い。*]

(39) 2021/01/11(Mon) 16時頃

【人】 良家の末娘 ポーチュラカ

[次の授業は算数だという宣言に、眉が下がった。>>34
けれども、約束はちゃんと認めてくれたのを思い出して、顔を明るくする。]

 立派なレディは、数字なんて恐れはしないのですわ。
 先生も、どんな質問が来たって驚かないように、覚悟していてくださいな。
 わたくしうんと考えて、とびっきりの質問を用意しておきますから。

 それではごきげんよう、ホーマー先生。

[礼に対する答礼は、幼い頃から繰り返しているから堂に入ったものだ。
可憐にスカートをつまんで膝を曲げ、スカートの裾をふわりなびかせて向きを変え部屋を出て行った。*]

(40) 2021/01/11(Mon) 18時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[靴を探して欲しいと望んだ主から一旦手を放し、側にあった大きな花瓶を動かして花台を運んできた。
壁際に置いたそれに主を誘導して、座らせる。

見回せば、靴は廊下の隅に転がっているのを見つける。
拾おうと身をかがめた時、痛みが背中を突き抜けて、短く息を吸った。
ゆっくり息を吐きながら靴を拾い、主の側へと戻る。]


 ございました。
 失礼いたします。


[彼の前に片膝をつき、足を捧げ持って靴を履かせる。
足先にほんのわずか、唇を寄せた。*]

(41) 2021/01/11(Mon) 18時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ よく気のつく従者は、ウィリアムを立ったまま待たせることなく、階段の踊り場に座る場所を用意する。
椅子ではないが、頑丈な台ではあった。

座面が温まるまで時間をかけることもなく、アリステアは靴を見つけて運んでくると、恭しさの伝わる所作で、持ち主の足に靴を戻した。

そこに紛れ込まされた唇の動きはごくさりげないもので、見ていた者がいたとしても、靴の汚れを確認していたと誤認するくらいだったろう。]

(42) 2021/01/11(Mon) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ


  …おまえの献身に感謝する、スペンサー。


[ そう言いながら、やや顔を伏せた。]
 

  予定変更だ。
  俺は、このままガーデンパーティに参加する。

  おまえは下がっていていい。
 

(43) 2021/01/11(Mon) 19時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

 
  先ほど、おまえの呼吸が、一度、乱れた。
  ぶつけたところが痛むのだろう?

  使用人部屋に戻っていろ、

       主人に嘘をついたお仕置きだ。
 

[ 言い渡して、立ち上がる。*]

(44) 2021/01/11(Mon) 19時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[下がっていい、と休むよう命じられて、抗弁の口を開きかける。
だがお仕置きを言い渡されて言葉を呑んだ。]


 は……。


[承諾の声とも、失態を恥じる色とも、あるいは感嘆の音とも取れる息を吐いて、頭を下げる。]


 …わかりました。
 部屋にておとなしくしておきます。


[一礼して、命令を承諾する。]

(45) 2021/01/11(Mon) 22時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 ですが、まずはこのままお待ちください。
 誰か、案内できるものを呼んでまいります。

 それと、夕食は私に給仕させてください。
 それまでに治療しておきますので。


[鯛揚がった彼が歩き出す前にと、代わりの者の手配と、そのあとのことを請うた。*]

(46) 2021/01/11(Mon) 22時半頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ

[ 躊躇う様子はありつつも、アリステアは部屋で休養することを受け入れた。
代わりに出された条件については、特に問題もない。]

 
  仕事に責任感があるのはいいことだ。
  まだ新顔の従者が、どれだけ人を動かせるか試す機会でもあるな。ガンバレ。


[ 軽く挑発してみる。]

(47) 2021/01/11(Mon) 23時頃

【人】 宇宙原理衆 ウツギ


  ともかく、ちゃんと治療しなければ、明日の仮面舞踏会でダンスに誘ってやらないぞ。


[ それがご褒美になるかは、ちょっとわからないけれど、回りくどく伝えておいた。*]

(48) 2021/01/11(Mon) 23時頃

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