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人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が4人、人狼が1人いるようだ。
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皆さまお集まりありがとうございます。えー、ごほん。 この催し物、しっかりと楽しんでくださいませ。
…何があっても、文句は言いませんよう、ご了承くださいませ。
(0) 2023/11/13(Mon) 23時頃
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─乾恵一の部屋─
[泣き喚く康生に乾恵一は大層狼狽し、子供の言い合いの様になってしまった>>0:235>>0:236。色々な意味で頭が痛い。ぶつけた後頭部は物理的に痛いし、泣き喚いているから痛いし、慣用句的な意味合いでも頭が痛かった。私に頭は無いが、痛覚を共有しているから痛いものは痛いのだ。]
[第一、「奉仕」なんて言葉で康生が理解出来る訳がないだろう。口淫すら知ってるか怪しいんだぞ。「奉仕=口淫」となる訳がない。多分だが、ボランティア清掃くらいしか浮かんでない筈だ。この子は小児科純粋培養だったし、退院してからはずっと私と居るのだ。「お前は24時間365日親が背後に立っている様な環境でエロ動画等を漁れるのか?」と小一時間問い詰めたい。]
[……少々取り乱したが、要するに康生は子供なのだ。聡明さと幼児性が同居している。精神性こそ安定しているが、人格としては酷くアンバランスだ。それを壊そうと試みれば、幼児性が顔を出すのは必然ですらあった。]
(1) 2023/11/13(Mon) 23時頃
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……ふぇ?
[口淫を制止され>>0:239、康生は不思議そうな声を出した。目を瞬かせながら彼の言葉に聞き入り、撫でられると心地良さげに目を細めた。彼を咥えたままだから、首も振れなければ返答も出来ない。康生はまた少し困った顔をした。]
……! んはっ……、…………いい、のか?
[戸惑いながら、康生は左手でシーツを撫で回し、投げ返された指輪>>0:240を探り当てると拾い上げた。一度、胸元の右手に視線を向けた後、そのまま左手で摘まんだ指輪を彼の眼前へと差し出す。]
……嵌めてもらっていいか? ケイがしてくれなきゃ、意味ないんだ。
[康生の中では、彼に嵌めてもらう事で初めてこの指輪は価値を持つのだろう。返してくれる様に強請り、返還されただけでは意味が無いのだ。彼の手で引き抜かれた時に、あれ程ショックを受けたのはその為だ。不安の残る口調は、彼にとって自分が指輪を贈るに相応しい相手のままなのかという疑問があるからだろう。]
(2) 2023/11/13(Mon) 23時半頃
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えっと、さっきのだけど……。 よくないけど、いいし、いいけど、よくない。 でも…………ケイが一緒に死んでくれたら、俺は嬉しい。 ……ケイも一緒で、いいよな?
[右手を胸元に当てたまま、康生は微笑んだ。私としては良くないが、構わない。それにしても、康生は本当に説明が下手だ。]
[今の康生は殆ど壊れかけだし、ボロボロで追い詰められていた。幾ら聡明で賢い子であろうと、そんな状態で地球の未来まで考えが及ぶ訳が無い。つまり「死んでくれよ、一緒に」というのは────]
……? や。俺、んなこと言ってねーけど? 第一、抱けねーだろ。挿れることねーもん、俺。 あったらするし、1つにもなりたいけどさ。
[彼の言葉>>0:241に、康生は首を傾げた。……いや、此処で話をややこしくするんじゃない。彼がまた何か取り違えて、暴走を始めたらどうする気だ。]
そうでなくても、死んでもおかしくねーなって状態だし? でも、ケイがいつものケイで、まだ傍に居ていいんならさ。 一緒に死んでくれたら、俺はすげえ嬉しいんだ。
(3) 2023/11/13(Mon) 23時半頃
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[腫れあがり痛む顔で、それでも康生は満面の笑みを見せた。屈託の無い、心から幸せそうな笑顔を。]
──俺と一緒になってくれよ、ケイ。
[“愛する者と一緒になりたい”という、根源的な同化欲求。それが、性的接触を制限されており、心臓の止まっている康生にとっては“一緒に死んでほしい”という形になった。 ……単純に、そういう話だったのだ。**]
(4) 2023/11/13(Mon) 23時半頃
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今日も青い地球のどこかでは 赤い血が流されている
(5) 2023/11/14(Tue) 06時頃
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幼児のようなあどけなさを見せる彼を初めて見たわけではない。
天文部で瑠璃川珊瑚と三人でふざけている時、彼は聡明なイケメンというよりは明るく朗らかで無邪気さを存分に発揮していた。
去年の合宿では大量の花火に火をつけて兄さんをひやひやさせたし、今年も一触即発、花火で高校生が大量事故死に繋がる手前まで行った。
僕も存外に兄にべったりな甘ったれであるし、精神的に大人じゃない部分が多分にあるけど、彼はいい意味での子供だった。
そんな彼に惹かれる気持ちをどう表現したらいいんだろう。
キラキラ輝く彼はむしろ宝石なんて高くて手の届かないものじゃなく、海辺の砂浜に落ちている貝殻みたいなものかもしれない。
小さくて綺麗で、可愛くて。 ーーギュッとしたい。
(6) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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とはいえ彼は人間だし、頭はすごぶる良いから、たまに天体やらの難しい話になるとしちめんどくさい説明を延々と始めたりするんだけど。
それも愛嬌として僕はーー 僕は、彼の事を。
確かにそれが友情を越えるものと気付いたのは、彼に兄を重ねたり、兄の代わりを欲しがった結果ではある。
だけどーー僕の中にある強い想い、彼に惹かれる抗いようのない衝動はやっぱり愛だと思う。
合宿で衝動的にキスに及んだのは、不安定になった僕は最愛を求めたから。 兄の代わりで、友達なら相談だけで良かったんだから。
(7) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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コウ。
君が好きだからーー大事にしたいから、君と性的行為をしないと誓った。
でも僕はやっぱり君が欲しい。 君が好きだから、抱きたいんだ。
雨上がりの空は澄んでいる。 汚濁を流しきり、とても静かに。
死を決意して漸く、決して交われなかった僕らはーー同じ空を見つめていた。
(8) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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ーー僕の部屋ーー
新婚夫婦の初夜を両親が見守り指導するなんて逸話を聞いたことがあるが、そんな恥ずかしいの絶対僕なら嫌だ!
母に汚れたパンツを見られるのが嫌でこっそり洗濯したり、自慰にて精製された大量の生臭いティッシュごみをそっと分別し自らごみ捨て場に棄てに行ったりもしたことがある。
もし僕の両親がこの場を見ていたら、愛する人を傷つける息子に激昂するだろうし、結局最後は互いを求めあったなんて言ったら呆れ果て縁を切られる。
康生の両親が見ていたら? 僕は確実に殺されるに違いない。 だけど案外ーー三周ぐらい廻って謎の呆れから説教とかレクチャーをされてしまったりするんだろうか……
僕は彼に冷徹非道を貫くのを諦めた。半分ぐらい僕は正気ではないと思うが、狂い切る事は出来なかったのだ。
(9) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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狂ってしまえたら楽になれる。 人間はあまり辛いとそんな風に思うものだがーー 狂気は自発的に招けるものではなく、本人の意思とは無縁に不意降りてくるもの、ということか。
指輪を返したら彼は機嫌を直してブーブー文句を言うのを止めるかと思ったがそうではなかった。いや、止めるには止めたが、その後に彼は。
「……僕が。」
差し出された指輪には血がこびりついている。それでも放つ光には少しの曇りもなかった。
怪我をしても、傷つけられてもなお輝く彼自身のように。
「ーーうん。もう一度、君にあげたい。
君に貰って欲しいんだ。他の誰でもない……君に。」
(10) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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彼の手から指輪を受け取ると、その指を掬い上げるように握って。
指輪を嵌める。 小さなわっかは在るべき場所へと戻った。
身を屈めると、その指と指輪に唇を当てる。 僕の頬を涙が伝った。
さてここから、僕が彼を抱きたい、抱かれて死んで欲しいと言った事への彼の返答と始まるわけだがーー
訳がわからなかった。 安定の説明下手が発動している。白い魔法生物の有名な台詞を言いたくなるじゃないか!
僕は首を傾げて考える。
良くないけど良いってどういう事だよ!
(11) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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多分だがーー自分(彼)が死ぬことは良くないが、僕に殺されるなら良い、という意味か。 ただしそれは”一緒に死ぬなら”
ーーまるで心中のような。 手を取り合い崖から飛び降りるような。
「……うん、君の為に死ぬ。 君だけの為に。」
僕は地球の為に闘うつもりはない。それが僕自身が選んでの道ならともかく、騙され押し付けられた使命等、誰が受け入れるか!
僕という人間の尊厳を掛けて拒否する。
……でも、愛する人の為なら。愛する人と一緒ならば。 ついでに地球を救ってやんよ。
傲慢で身勝手な自分に嗤う。 だけどそんな風に考えなきゃ、自分の死にも、彼の死にも僕は向き合えなかったから。
彼を抱いて。彼を看取り。心おきなく死のう。
(12) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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だが問題がまだあった! それは彼には致命的に性的知識が欠け落ちているという点……
いや、健全な男子高校生が同性愛についての知識がないのは普通だ。 逆に僕は何故そんな知識があり、何処で得たのかと気になる人もいるだろう!
性的衝動が強い僕は、基本的には女子の胸や尻にドキドキする。しかし、短パンから伸びる少年のすらりとした脚とか、水着の際の薄い胸板も綺麗だし、興味ぐらい誰でも湧くだろう?
異論は認めない、恥ずかしいから!
そんなで過去にゲイのサイトや動画を眺めた事があったのだ。
「いやその、男同士でもね?出来るんだ、セックスは!
確かに女子にある膣は君にはないが、そのう……孔はあるよね。おしり、の……
そこに、挿れるんだよ。 僕の……。」
(13) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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真っ赤になりながら消え入る声。ちなみに僕はまだ下半身丸出しの間抜けな姿のままである。どうしてこうなった(自業自得)。
彼が理解したかは定かではない。しかしーー
ハッキリと。彼は言ったのだ。
“一緒になってくれ”と。
なりたいではない、なってくれ。彼の溢れんばかりの想いが込められている。
(14) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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きっと僕らの愛は異なる。
でもそれは当たり前なんだ。
人はみんな違うんだ、指紋の一つ一つが違うように。 人はみんなが異なるんだ。
それでも僕は彼を求め愛し、彼もまた……。
「……うん。」
彼を抱いたら、死んでしまう。 だが、僕らには貫きたい想いがあった。
「コウ……僕はもう散々君を傷付けてしまったから今更だけど。
君を愛させて。」
(15) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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僕はそっと彼の男性自身を撫でる。両脚や頭部の怪我を考えたら彼はずっと激痛に曝されているわけだから、性的快楽やらを感じるのか疑問はある。
しかし、勃たなくとも愛撫をしたい。 僕は優しく陰茎を握り込むとゆっくり擦って刺激した。
自身が自慰をする時のように。
「君のここに触れて見たかった。女の子の身体よりずっと、興味がある……。
好きな人の裸やいやらしい姿じゃなきゃ、意味ないんだよ……。
君だから、いいんだ、コウ。」
根元から上へ。雁首を指腹で撫で回して。
指先に彼を感じたい。*
(16) 2023/11/14(Tue) 10時頃
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――IF・珊瑚と――
[美味しい家庭料理の味を堪能できた。 温かいご飯は心も身体も温めてくれたから、>>245珊瑚も笑顔ならより美味しく感じられる。 それだけで救われる気がする。 例え、自分の生命が終わる運命になったとしても珊瑚のためなら――僅かな間だけでも生きてくれるなら、戦えると思えた]
毎日は……ぁぁ、そうなんだ? 仕事が忙しいのは大変だね。 ぇ、仲良い男子ってそれは余計に。 火に油を注がない?
[父親と鉢合わせはちょっと困った状況にならないだろうか。 恋人でも何でもない自分なのにとそこには焦ってしまう]
(17) 2023/11/14(Tue) 17時半頃
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いや、嫌なんじゃないよ。 お父さんへの言葉だけがね?
僕は珊瑚さんが作ってくれるなら毎日食べたいな。
[それでも食べたいという望みはある。 だって後何回ご飯を食べられるかわからない。 どうせなら自分が一番美味しいと思っているご飯を食べたかった]
それは……。
[この宇宙が消滅してしまうというのは負けてしまうということだろうか。 大和は、負けるつもりはなかった。 珊瑚が先にパイロットに選ばれたらその限りではないけれど――]
(18) 2023/11/14(Tue) 17時半頃
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いいよ、宇宙が消滅するか。 ……ううん、できるかぎりずっと。 お願いしていいかな。 珊瑚さんの作ってくれる料理がさ。 僕に生きてるって実感をくれるんだ。
[先に死んでしまったら宇宙が消滅するまではできないから、そう約束することはできなかった。 だから、出来る限りずっとと約束して、はにかんでみせた**]
(19) 2023/11/14(Tue) 17時半頃
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─乾恵一の部屋─
[率直に言えば、私は彼にこれと同等かそれ以上の痛みを与えてやりたい。勿論、私が痛いからではなく、康生の痛みを思い知らせてやりたいからだ。いや、私達が二人ともやられている様な物なのだから、二倍痛めつけても許されるのではないか。……明日香ならそう言うだろうな。あれは怖い女だから。その分、強いのだが。]
[だが、殺しはしない>>9。司法の場へと引き摺り出すのが私のやり方だからだ。正当な裁きを受け自分のした事を心から悔いてもらいたいと思うし、康生の最愛だと知りながら殺せる筈もない。]
[……いや、康生は彼の死を望んでるんだったか。今の壊れかけた康生なら「ケイのこと罰してほしいわけじゃねーけど、死刑になってくれるなら嬉しい」等と言いかねない。最愛だからこそ死を願うという感覚は受け入れ難いし、我が子ながら怖ろしくもある。康生自身は純粋な子で、サイコパスという訳でもないから余計にだ。何処で歪んだ。どうしてこうなった。私のせいか?]
(20) 2023/11/14(Tue) 18時半頃
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[兎に角、私は二人の性的なあれそれに関して口を出す気も関わる気も無い。無いのだ、本来なら。「後は勝手にしろ」と、一刻も早くこの場を立ち去りたい。だが、立ち去る為の足はとっくに喪ってしまってるし、康生から離れる事すら出来ない。共に居ざるを得ないのだから文句の一つも出るし、説教だってしたくなるというものだ。]
[血の付いた指輪を嵌め直して貰った>>10康生は、ほっと安堵の息を吐いた。翳した薬指の輝きを見つめ、嬉しそうに頬を緩める。手を下ろすと、彼を真っ直ぐ見つめた。]
俺、ケイのこと傷付けるしかできないし、きっと── ──殺しちまうって思ってた>>0:220し、思ってる。 …………契約させちまったのも、俺がしたからだしな。
だから、ずっと不安だったんだ。 生きたいケイは、俺じゃダメなんじゃないかって。 ごめんな、ケイ。ほしいもん、やれなくて。 ……こんな俺の為に死んでくれて、ありがとな。
[滲む視界が、彼を────彼だけを映す。]
俺は死んでるみたいなもんだけど、俺の命は、とう…… ……親から貰ったもんだから、死ぬわけにはいかない。 んで、ケイを殺すのも、できはしてもよくないことだろ?
(21) 2023/11/14(Tue) 18時半頃
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でも、ケイが一緒に死んでくれるならいいって思うし 世界の為ってことにしたら、殺すのも、俺の人生使うのも 「いいことなんだ」って、胸張って言えっかなって。 ……こんな考え方よくねーから、他のみんなには内緒な?
[混乱する彼>>11に、康生なりの言葉で説明が足される。最後は少しだけ声を潜めて、悪戯っ子の様に笑った。康生はずっと、「世界を救うべき」という大人の判断と「世界の為に誰かを殺したくない」という子供の情緒の板挟みでジレンマに陥っていたが。自分の為に死んでくれる存在を得たことで、情緒的にも世界を救う理由を見出せたのかも知れない。]
[さて。言っておくが、康生は当然として私もノーマルだ。愛する妻子が居ながら男に走る程、酔狂ではない。ただ私は康生よりはオタク気質だし、黎明期のインターネットにはくそみそテクニックを始め様々なネタが無秩序に溢れてたから、アナルセックスの存在くらいは聞き知っている。]
え、俺の尻の穴に挿れる…ってことか? それ汚いだろ。ケイまで病気になんねえ? いや、俺も一発で死にそうだけどさ。 それはなんかもう今更だから、別にいいとして。
(22) 2023/11/14(Tue) 18時半頃
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[股間丸出しのまま>>14説明せざるを得なくなった乾恵一>>13に同情する気持ちが無いでもないが、それ以上に同情して欲しいのは私の方だった。このままだと、息子の親友に掘られる事になってしまう。いや、私の肉体は既にこの心臓以外は無いから、操という意味では無事は無事なのかもしれないが。したくもない体験が間近に迫っているというのは、確かだった。]
[可能であれば意識を飛ばしたいくらいだが、それが不可能だと私はよく知っている。当たり前なのだが、心臓という臓器は止まる事が無い。心臓だけになったせいか、私は脳の休息である睡眠を必要としなくなった。康生が眠っている時も、何らかの理由で意識を飛ばしている際も、私は思考し続けている。康生の中で目覚めた、四年前のあの日からずっと。]
[こうなった事への後悔は無かったし、無いつもりで居たが、今初めて少し後悔しそうになっている。歯の浮く様なセリフを吐く>>15彼に、康生が微笑んだまま「ああ」と答えたから。]
言葉で言われんのも、もちろん嬉しいけど。 もっと別の愛し方あんなら、してくれよ。 ……さっきみたいな時、不安になるからさ。
(23) 2023/11/14(Tue) 18時半頃
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[そうは言ったものの、陰茎を撫でられる>>16のは予想外だったのだろう。康生は戸惑った声を上げた。]
へっ!? え、あれ……? 尻じゃなくて、んっ、こっち、に興味あんのか? 挿れんの、ケイの方だと思ってた……けど、っ
[確かに、この身体はあちこち痛みに苛まれているが。身体的外傷が在ろうと、人間というのは性的刺激には反応してしまうものなのだ。大昔、火災で大量に死傷者が出た際、局部に触れて反応があるか無いかを見る事で、今で言うトリアージを行ったという逸話があるくらいだ。]
ケイ、っは…俺のやらしーとこ、見たいのか……?
[康生は精通を迎えているが、排泄する物が一個増えたくらいの感覚なのか、必要最低限の自慰しかして来なかった。そもそも、“汚い所”へ触れない様に言い含められている。排泄と同じで最低限しか触れないようにしていたし、その前後には綺麗に手を洗う程度に気を付けていた。]
(24) 2023/11/14(Tue) 18時半頃
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こ、これ……続けられ、っと…………。 で、出ちまいそうな、んぁ、けどぉ……?
[当然、康生は他人に触られるのなんて初めてだ。性的快楽を与えられている事も、自覚しているか怪しい。戸惑いながらも、自身を撫で回す手に視線が釘付けになっていた。少しずつ質量を増しているのが、嫌でも見て取れる。口を小さく開いたまま熱い息を溢し、小さく身を震わせた。**]
(25) 2023/11/14(Tue) 18時半頃
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──if・大和くんと──
毎日食べたい。その言葉に、こんな時なのに、思わず頬が緩んでしまう。
良いな、こう言うの。
こう言う毎日が続けば良いな。
でもそれに終わりが見えてしまっているのなら、やっぱり私は悲しくて。
だから、悲しい言葉を紡いでしまっていた。
宇宙が消滅するまで。
──その言葉に、美琴くんは一度言葉を失ったように思えた。
だって、そりゃそうだよね?
だってとても身勝手だもん。
育ててくれた父さんの幸せを祈ってあげられない。
続く世界を守ろうとしてあげられない。
負けるつもりはない。…そう思う。
でも、それ以上に戦える気がしなかった。
だって、ロボットには私たちが乗っている。
じゃあ敵のロボットには?
理論的に考えた訳じゃ無い。ただ、女の勘と言うべきか、私は当然のように考えてしまっていた。
あの敵のロボットには、私たちと同じパイロットが居る。
人間じゃ無いかも知れなくても、知的生命体が載っているはず。
だって、そうじゃ無いとおかしいじゃない。
相手だって自分たちと同じだけの何かを背負っているんじゃ無い?
そうじゃ無いとおかしいよ!
だって消失の規模が宇宙だよ?
だったら、別の宇宙があって、その別の宇宙を背負ってる…そう考えるのが自然じゃ無い?
だから私は、戦える気がしなかった。
でも赦されるつもりも無かった。
だから言葉を失ったように感じた大和くんに、ぎゅっと拳を握りしめて耐える。
どんな言葉も堪えようと思った。なのに。
「…怒らないの?」
宇宙を消滅させるような事、私は言ってるのに。
「私、戦わないかも知れないって言ってるんだよ?
パイロットになっても、戦える気がしないんだもん。
あんなに怖いの嫌で、
私も大和くんもみんな死んじゃうのに
残された世界の平和を祈れなくて、
ただ、ご飯を作っていつも通りに
生活していきたいとしか思えなくて!
私が、みんなを、…消しちゃうかも知れないんだよ?」
泣くな。泣くな泣くな泣くな!
じわっと滲んできた涙を手首で拭う。
でも声が震えてしまう。いけない。慰めて欲しい訳じゃ無いの。
だから、じっと青の瞳で大和くんを見つめる。
そして、問いかけた。
「…大和くんは、この世界を護りたい?
私は。
──なんで私たちが、の気持ちが強すぎて
死んだ後の世界のことまで考えられないの。」**
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ーー僕の部屋ーー
僕らはゲームのモニターをしてくれと頼まれ、それを気軽に引き受けた。
相手は合宿に案内人として参加していた地元の高校生である。
怪しげなアロハシャツの金髪チャラ男などなら詐欺を疑うのもあろうが、彼やみんながそれに乗ったのは自然だったと思う。
むしろ僕の疑り深さが異常なのだから、あれは彼のせいなんかじゃない。
この点において僕が彼を責める気は微塵もないのだが、こういう事はやらかしたと自負する側が苦しむ問題である……。
「君は何も悪くない。僕はね、案外頑固なんだ。
どんなに人に誘われても、自分がしたくなければモニター契約しなかったさ。
だってほら、僕はそこそこゲーマーなんだよ?」
僕はテレビに接続されたゲーム機を指差したが、寝そべる彼に見えたかどうか。
(26) 2023/11/14(Tue) 20時半頃
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「生きたかったのは生にしがみつきたかったんじゃない。
君との……幸せな未来を歩みたかっただけ。
元々の僕はむしろいつ死んでも良かった。君を愛して僕は変わった。
……今も。君を愛してるから、今度は一緒に死のうと思ってる。
僕に大事なのは君と一緒であること。 僕らの気持ちが1つなら……死んだ後、生まれ変わって再び廻り合う。
そしてーー幸せに生きるよ。」
この地球では、世界線では叶わなくとも。 何度も惹かれ合って、また逢えばいいんだ。
生まれ変わりとは僕はあまり考えた事はなかったが、強い絆があれば、きっと。
死と生は隣り合わせであり、一体、分かつことは出来ない。
(27) 2023/11/14(Tue) 20時半頃
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彼はーーそうだ、彼の死生観はとても独特で難解で。
僕は記憶の糸を手繰る。 まだそんなに昔ではない。 鮮明に甦る。
あれはそう、合宿の時。
展望台に向かう坂道で、僕が言った言葉に彼は不思議な反応を示した。
“一人の身体じゃないんだから”
人気者の彼がもし無理をして倒れたらみんなが心配する。 また、僕にとっては親友の彼を気遣う言葉だったが、今考えるとまるで妊娠した奥さんに掛ける言葉みたい。
でも、彼が変な顔をしたのは多分何か違うことを考えたから。
彼は都度死について、不思議な物言いをした。
(28) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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自分は生きていないとか、心臓が動いていないとか。 ーーそして寂しそうな顔をして、胸に手をあてる。
その様子から、彼が抱えている深い事情を僕が理解できない事を嘆き、心を傷めているのが見てとれた。
僕は勿論一生懸命考えて答えを探し彼に寄り添おうとしたが、出来なかった。
でも、今考えるべきはそこではなくーー彼がずっと、僕に理解を求めていたという点だ。
彼は手を延ばしていたんだ。 他の誰でもない僕に。
僕は彼の中に、彼を支える信念や信仰のような何かしら、彼以外の思考が存在するように感じていた。 胸に手をあて頼るようにし、彼はそれを確かめて。
(29) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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まるで同化しているかのような姿が殉教者のように見えたんだ。殉教者とは信仰と共に殉じる人のことだから。
でもじゃあ、彼は他の人間は必要なかった?
そんな事、ない。 なかったんだ。
ーー僕がわかってあげられなかっただけで彼は
お願い、わかって。 ケイ……
イメージだが、そんな風に僕を求めていたんだ。 他の誰でもない、僕をーー。
彼は今もまた口を滑らせる。 “俺の命は、とう……”
千映戦の際に某か彼に影響があり、自分は生きているのが分かったみたいに言っていたが、彼はやはり自分の生に懐疑的なんだろう。
(30) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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答えがわからなかったら、手を掴めないだろうか。
否。
答えがわからなくとも僕はしっかりと掴む。 今こそ、伸ばされた彼の手を掴む時だ!
「コウ。……君は前に『生きてるってどういう状態?』と僕に聞いたね。
僕は『話が出来る事』とあの時答えたけど、今は違う考えを持っている。
人は、互いに愛し愛される事で生きてるって感じられるんじゃないかな。
たとえ心臓が止まっても。 息が出来なくなっても。
愛する人への想いは消えないし、愛されている事実も消せない。
だから”一緒に死ねる”」
(31) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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「……君はちゃんと僕の願いを叶えたんだよ。 愛してと言った僕を愛してくれた。 それは僕を存在として生かした。
なら、息の根が止まろうともーー生きてる。
欲しかったものを得て、僕は死ぬんだからね。」
生と死は繋がっている。ある意味の同義でもある。
「ふふ、いーよ、内緒だ僕らの。良いことかはわからないけど……僕らには大切な事だから。」
他者に口出しなどさせない。 僕は決心したのだ。
そして僕らは、生命がある間限定である肉体の交わりに及ぶ。
彼への説明は気恥ずかしく穴があったら入りたい(※孔ではないし、挿れたいではない)。 しかしどうにか理解してくれた様子だ。お願いだ、わかってくれ。
(32) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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「言葉よりも分かりやすいはやっぱり、肌の触れ合いだよ。こういう……」
僕は今寝そべる彼の横に位置している。跨ぐより下肢に触れやすい。
彼は戸惑いを見せて、それがとても初々しくて僕は嬉しくなる。百戦錬磨の雨竜先輩とは大違いだ……
「……挿れるけど、君が感じてる様を見たいから。 ーー興奮するし、出来たら君にも気持ち良くなって欲しいんだ。
見せてよ、コウ。 誰にも見せたことない顔。
気持ち良くて恥ずかしくて、おかしくなっちゃうみたいな……いやらしい君が見たい。」
手の中のモノが反応してくれるか不安であったが、彼の声は上擦ったし指には硬さを実感し始める。
(33) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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「独りでシたことはあるんだよね? いつも、いっぱい出る? どこが感じるの?ーーここは?」
鈴口をくりくり指先で刺激して顔色を窺う。彼が反応を返す場所を攻めていく。
「……嗚呼凄く、そそる。 可愛くて堪らないよコウ。 声、聴かせて。
……出していいんだよ?」
これが最初で最後。 そんな事は今は考えない。
彼という沼に浸かる。 温かみに溺れ息絶えるまで。*
(34) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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──if・恵一くんと、料理中>>217──
「…誰も死んじゃダメだよ。 ダメなはずなのに。」
>>244私が死ぬより自分の方がなんて恵一くんは言うけど、私は電話越しに緩く首を横に振る。 それに、私が死んだらみんな悲しむ? それはどうかな。 私が死んだら、重荷が一つなくなるだけかもね。 ──泣いて悲劇の主人公になって、でも、私のことを忘れていつか父さんは新しい子供を作るんだ、きっと。 新しい子供。新しい奥さんと一緒に。 それを許せないなんて思わないけど、流石にやるせ無さすぎる。
(35) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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「契約破棄も出来たら良いけど、 私たちを騙す奴らの上に法律なんてないだろうから 私は、多分ダメだと思ってる。 でも、…上手く戦えるとは思ってない。」
ぽつりと、そんな事を呟いて。 でも、──一つ、聞いてみたいことがあった。
(36) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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「恵一くんはもしあれが全部本当で 自分の命は確定で失われるとしたらどうしたい? どうしたいというか、それまでは何がしたい?
参考までに教えてよ。 私に協力できる事あったら言って?」
それはまるで例え話のようだった。 たった今、私はそれらを真実で受け止めるべきだと話していたのに。 お味噌汁の火を止める。 そろそろ、電話も切り上げどきかも知れない。**
(37) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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>>37そして、私はその後に(多分、大和くんとのお話の後に)同じ内容のメッセージを柊くんにも送った。
自分たちの命がもうすぐ消える。 または宇宙ごと消滅する。 それまでにしたいことは何? 協力できるなら言って欲しいと。
でも。 柊くんには追加で添えた言葉がある。
『ためらっていた私も後押しされて騙されたんだから そんなに気にすることないよ。多分ね。』
(38) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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――IF・珊瑚さんと――
……ううん。怒らない。
[大和には珊瑚言葉を否定することはできない。 別に世界のために戦うとかそんな正義感のようなものは持ち合わせてはいないし、義務感もない。 誰のために何をするかとかそういうのもその人次第だ。 御高説を説く程に大和は徳なんて積んでいない。 誰かの後ろから戦いを賛美するような考えも持っていない。
ロボットの事に関してもわからないことだらけだけれど、その時はそう――想いが強い方が勝つのだろう。 負けたから想いが弱いわけではないのだろうけれど負けられない理由があるほうが戦えるだろう]
(39) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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僕はさ、この世界のために戦う理由なんてないんだ。 だからさ、珊瑚さんが戦えなくて。 みんなが消えてしまうとしても……。 それはさ、当然だと思うんだ。
僕らは聖人じゃないんだし、 僕の場合はだけれど世界が僕のために何かしてくれたとか、 そういうこともなかったから、さ。
そんな風に悩んで、考えて、心を痛めている。 珊瑚さんは、すごいって思うよ。
[真っすぐに碧の瞳を見つめながら慰めでもなく、肯定の言葉と賛辞を贈る]
(40) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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死んだ後の世界のことなんて考えなくていいんだよ。 普通はさ、この宇宙のためにとか考えらえないもの。
僕も、なかったよ。 戦う理由なんてなかった。 負けても良いって思ってた。 でも……。
[頭をがしがしと掻くと、はあ、と吐息を零す]
(41) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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珊瑚さんのためになら、戦えると思った。 僕が戦った後の何日か分からない時間を、 生きてご飯を作って何時も通りとはいかないけれど、 生活していってくれるなら……。
珊瑚さんのご飯を食べてるときがさ。 僕にとっては生きてるって感じられる時間なんだ。 だから、かな。
[世界なんて護るつもりも意志もない。 ただ、幸せと生の実感をくれた人が僅かでも生きられるようにと願うよと困ったように笑いながら伝えられる*]
(42) 2023/11/14(Tue) 21時頃
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──if・珊瑚と>>35──
珊瑚は料理中のようだが、お父さんが出来上がりを待っているのだろうか。
僕は珊瑚の家庭事情を聞いていないから、残念ながら彼女の悩み苦しみを汲めない。
「僕だって自信ないよ。 ゲームはそこそこ得意だけどあれは遊びだし…… あんな椅子に座って念で操作とか、僕のなんかyogiboだよ?! ハンドルもないんだが。」
途方に暮れる珊瑚の気持ちに同感だ。 自衛隊とか警察官にやらせるべきじゃないか?普通の高校生があんなロボットいきなり操作なんか出来ないよ……
すると、珊瑚は僕に問い掛けてきた。 僕は考え答える。
(43) 2023/11/14(Tue) 21時半頃
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「……コウと話したい。僕、コウに合宿でキス……しちゃったんだ。 彼が入院したのはそのせいで…… 彼に謝りたいよ。 それに、伝えたい気持ちも……ある。」
勿論死ぬなら両親や兄とも話したり過ごしたいが。
す、と息を吸い僕は珊瑚に秘密を打ち明けた。
「僕はコウが好き……なのかもしれない。友達としてじゃなく。」
雨竜先輩への想いがあるから揺れながらも、僕はそう告げる。
「珊瑚も、死ぬなら好きな人に気持ちを伝えたいって思うよね?
君にもし好きな人がいたら。」
その人はご飯を待っている……のだが。今回はすれ違いなく僕らは話を進めていた。*
(44) 2023/11/14(Tue) 21時半頃
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──if・大和くんと──
「そんな…。」
>>40大和くんが、そんなふうに世界のことを考えているとは思ってなかった。 それは、大和くんの境遇を私が全部知っている訳じゃ無かったから。 だから、大和くんは多分世界を守るというんだと思ってた。それが違ったから、少しだけ意外で驚きもしたけど。 でも、そんな、と言ったのは…私はそんなすごい人間じゃないもの。 責められたかったんだと思う。 嫌われたかった…のかもしれない。 そうして、より投げやりになりたい自分もいた。 嫌われたから仕方がないじゃない。 怒られたから投げ出しても仕方がないって。 でも。 私のそんな小さな言い訳を掻き消して、大和くんは言葉をくれる。 暖かくてまっすぐな言葉だ。
(45) 2023/11/14(Tue) 21時半頃
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「…わ、わたし?」
でも。 >>42私の為になら。その言葉に私は面食らって目を丸くする。 どうしてそんな言葉が出てきたんだろうと耳を傾けたなら…私のご飯が、大和くんにとって大切なものになっていたみたい。 何それ。そんなの、…すごく嬉しくて。 泣くな。そう思っていたのに、涙腺が呆気なく崩壊する。 両手で顔を覆って、…でもいやいやと首を横に振った。
(46) 2023/11/14(Tue) 21時半頃
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「やだ。いや。 毎日ご飯を作るのは良いよ、作るよ? でも、──大和くんがいなくなった後は無理だよ! だって、私は一人きりになっちゃうよ? …一人でご飯は、いや、なのに…。
大和くんまで居なくなったら…。 私、…やだ、よぉ…。」
毎日一人、ご飯を作るなんて。 誰も食べてくれる人がいないのに。 隣に大和くんが消えてしまっても作るなんて、想像して耐えられなかった。
自分から遠ざけたならともかく、この世界から消えてしまった後だなんて。 それこそ抜け殻になって、戦う気力も何もかも無くしてしまう。そんな気がした。**
(47) 2023/11/14(Tue) 21時半頃
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──if・恵一くんと、料理中>>217──
「そういえばあれ合宿所のだよね。 でも私のなんて完全に待合席だよ…?」
>>43なんであのソファだったんだろうね、恵一くん。私は私で、待合席の中でもさらに座れなかった人用のパイプ椅子、ならぬ腰掛けだったけど。 家のソファの方が居心地良いのに。 でも今となってはソファじゃなくてよかったと思えた。家の中で思い出してしまうもの。
「って、…あー、成る程、そういうことね…? 前にほら、手作りのお菓子とかダメだから なんでなの?って聞いた事あったから理解できるけど キス。キスって。 …。」
でも、恵一くんの言葉にはギョッとした後、なるほどそれでお腹を壊した?くらいに考えていた。 実際の病状は知らないから、単純にそう考えてしまったんだけどね。
(48) 2023/11/14(Tue) 22時頃
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恵一くんの想いを否定したりはしない。しないけど。 続いた言葉には思わず言葉を失なって。 「…伝えられないよ。」
声が震える。は…、と吐き出す息すら震えて。
「私が、私が…巻き込んじゃったから。」
ごくごく小さな声で呟いて。 そのまま電話を切ってしまった。 いきなりのぶつ切り、恵一くんは可笑しく思ったかな?怒ったかな?でも、これ以上話せない。 ぼろぼろと涙をこぼしてしまって、ざぶざぶと流しで顔を洗う。
(49) 2023/11/14(Tue) 22時頃
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「…お待たせ。」
そして顔を拭いてから笑って、食卓を始めたんだ。**
(50) 2023/11/14(Tue) 22時頃
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――IF・珊瑚さんと――
うん、珊瑚さん……。
[>>46くるっぽーがビーンズショットを喰らったような表情をしているけれど、紛うことなく大和の生の彩りは珊瑚によって齎されている。 だからとも言えるが大和にとってのヘラはどうやっても珊瑚であり、その言葉で涙を流されると慌ててしまうのは仕方ない話だった。 両手で顔を覆ってしまったので視線を右往左往とさせてしまう。 何かを拒絶するように首を横に振っていく珊瑚を見つめながらも触れることは難しく手を慌ただしく動かしながら戸惑うしかできないでいた]
(51) 2023/11/14(Tue) 22時半頃
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えと、やだ、か。困ったな。 僕がいなくても、生きて欲しいけれど。 珊瑚さんを一人きりに、してしまうけれど……。
う゛……。
[一人でご飯を作るのは嫌というのはどうにも止めようがないことだ。 珊瑚にとっての誰かのためにが自分だというならば大和にはどうにも言えないことだ。 珊瑚がいなくなれば大和が生きていたいと思うこともないのだ。 戦う気力どころか戦闘から逃げ出してしまうことも考えられる。 例えば、ここで珊瑚が害されたならば世界に傷痕を残すために怨念執念ということで動かすことくらいだろう]
(52) 2023/11/14(Tue) 22時半頃
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……一人きりにさせてしまうのは、ごめん。 やだって言われて、どうしようもなくて、ごめん……。
……でも、その時までは、作って欲しいのは。 本当の気持ちなんだ。 僕には珊瑚さんしかいないから……。
ああ、こういうときってどうすればいいんだろ。
[好きとか嫌いとかそういうレベルの話ではないのだ。 存在の証の依存というべきか。 困ったと呟きながら頭を掻いて――解決策もないことを悩むしかなくて――]
(53) 2023/11/14(Tue) 22時半頃
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戦わないって選択肢があるならいいんだけど。 ほら……できたらさ。 それまでの間にやりたいことを、やっていきたい、よ。
[大和にとっては珊瑚のご飯をいっぱい食べることか。 それなら移動時間もあるし、近くに住み着いてもいいかもしれない。 空き家もいっぱいあるだろうしとまた悪いことを考えていく**]
(54) 2023/11/14(Tue) 22時半頃
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──if・珊瑚と>>48──
康生とキス、しかも目の前でお漏らしをしたのが事実だが流石にそこまで明け透けには告げない。 告げたらただの羞恥プレイだ……
「お菓子……うん、コウは体質で普通に大丈夫なことが駄目で。 きっと珊瑚のお菓子、食べたいと思ってたと思うよ。
また食べたいな……。」
死ぬ前に、と言い掛けて止めたのは、電話口の様子が変だったから。
「珊瑚?」
僕のゲイカミングアウト(じゃないけど)が衝撃的過ぎた?
(55) 2023/11/14(Tue) 22時半頃
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と思ったが、彼女は謎めいた言葉を残して電話を切ってしまった。
巻き込んだ?どういう意味だろう。 僕は考える。
まさか康生のことを……。 いや、そんなはずはないな。
そう言えば幽霊部員の大和は珊瑚が誘ったから来たんだっけ……合宿。
僕は花火の際に聞いた大和のLINEに連絡してみることにした。 彼とはあまり交流はないが、どんぐりワゴンで一緒だったし、合宿前よりは近しい仲にはなっている。
(56) 2023/11/14(Tue) 22時半頃
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(LINE) 大和、無事に家に着いた? ちょっと聴きたいのだが、珊瑚がさ、さっき電話したら様子がおかしくて。 あんな戦闘やらに巻き込まれたら当たり前といえばそうなのだが、君は何か聞いたりしてない? 彼女が心配なんだ。*
(57) 2023/11/14(Tue) 23時頃
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――IF・乾と――
[今更だが大和はLINEを有してはいなかった。 相変わらずのガラケーであり使用できるのはショートメッセージだけである。 SNSとSMS。棒が一本あるかないかで大分使い勝手が違う。
乾から送られてきたのはきっとSMSだった。 ガラケーは丈夫なので大体は何があっても使えるのがいいところだ。 届いたタイミングはご飯が終わって、珊瑚との話し合いが終わり一息がつけたかは定かではないが少し経過してからのことだろう]
(58) 2023/11/15(Wed) 02時半頃
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『ううん、珊瑚さんの家にいるよ。』 『ご飯を御馳走になってた』 『様子がおかしいというか……』 『正常でいるほうが難しいからさ』 『戦いに巻き込まれたのもあるし』 『僕もそうだけれど、戦う理由がないんだ』 『なあ、乾』
『――生きる理由って何だろうな』
[送り返したのは哲学的な問題に近かった。 何もしなくても食べて寝ていれば生きていられるのだけれど、自分がこの世に生を受けた理由を考え始めればきりがないし。 ましてやこの宇宙のために死ねと言われて、疑問も苦悩も抱かない者なんていやしないだろう。 淡々と戦って生命の灯を落とすなんて――どうして生まれてきたのかって考えてしまうんだから**]
(59) 2023/11/15(Wed) 02時半頃
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─乾恵一の部屋─
[彼が指差した方>>26へと視線が動いたが、生憎とゲーム機自体は見えなかった。ただ、言葉から存在は察せたし、康生も察した筈だ。少し考えてから、苦笑を模った。]
はは、そうかもしんねーな。 ……もし俺だけ契約しちまってたら、そっちの方がケイは キツかったかも。 だったら……うん。契約してくれて、よかったか。 そしたら一緒だもんな。今みたいに。
生まれ変われたら、か……。 あんま考えたことなかったけど、もし生まれ変われたら ケイのしたいこと、してやれる身体になりたいな。俺。 丈夫じゃなくてもいいから、気軽にケイと触れ合えて そんで、おんなじもん食えたらサイコーなんだけど。 ……なんて、さすがに高望みし過ぎか。
[何処か遠くを見て語る康生に、無い胸が苦しくなった。胸元に当てられたままの手。この子が“普通”に生きられる世界。其処ではこうして康生の誰より傍に居る事は叶わないだろうが、それでも。そんな世界が在る事を、私も強く願った。]
(60) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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[そして彼は────康生の心に手を差し伸べた>>31。軽く息を呑み、丸くなった目が彼を見る。]
心臓が止まっても、息ができなくても──生きてる…。 愛し、愛されてるから。 …………そっか。
[口の中で転がし、咀嚼し……呑み込んだ康生は、花が綻ぶ様に笑った。漸く答えに辿り着いた喜びと安堵、得心が其処には在った。]
そうだ。そうだよな。だから、俺も生きてたんだ。 脳じゃなくて、心臓でもなくて、愛し愛されてるから。 ……命は、そこに残ってたんだな。 生きてるから、心臓が止まった後でも一緒に死ねるんだ!
すげえな、大発見じゃん! ケイ、天才じゃね? 俺、全然わかんなかったからさ。
ケイは、俺がケイの願いを叶えたって言うけど 俺の願いは、ケイが叶えてくれてるんだ。 だって、ケイは俺より俺のことわかってくれてるだろ?
[説明が下手な康生にとって、もしかしたら自分の事を理解してくれる相手というのは、何より得難い物なのかも知れない。私ですら理解が難しい時があるし、理解してやれた場合も康生に伝えてやる事は出来ないのだから。だからこそ康生は彼にずっと手を伸ばしていたし、掴んでもらえた事に喜びを見せた。]
(61) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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[内緒だと笑う彼>>32に、康生は満足げに笑い返した。彼に対して秘密を抱えているという罪悪感が、彼とだけの秘密を持つ事で和らいだのかも知れなかった。]
(62) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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[康生の反応が初々しいのは当然だ。性的接触が制限されてる上に、精神的には反抗期すら迎えてない。この歳で康生ほど純粋な子は、そう多くないだろう。そんな康生に、彼は欲に塗れた言葉>>33を吹き込んで来る。]
気持ち、よく……? 出したら……んっ、すっきりするだろー、けど。 そ…いう感じか……? は、ぅ……。
[同じ男だけあって、彼の手付きには迷いが無い。此方の性感を的確に引き出して来る。今受けているのが快楽だと把握しきれてない康生は、律儀に卑猥な質問>>34に答えようと口を開いた。]
出したこ、と……っ、ある、けど、んっ、ん! 量とか、わかんな、ぁあっ!? それ、先、ヘンな……っ! おかしく、って、ぁ、こ、これな、のか、あっ? 声も、ヘン……ッ! ベッド、汚しちゃ、うぅ!
[鈴口を刺激され、先走りが漏れ始める。私にとっては久方振りの、康生にとっては初めての、他者の手で射精を促される感覚。淡泊な自慰とは比べ物にならない刺激に、ビクンと身体が跳ね────思わず力を入れた両脚に、激痛が走った。]
(63) 2023/11/15(Wed) 03時半頃
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──うあ゛ぁッ!! い゛、だッ……!
んッ、ぁうッ…………だ、だ、いじょぶ、だからァ と、とめないで……頼、む…ぅ、あ、あっ!
[膝下に力を入れない様にとしてるのだろう、内腿が震える。右手は、強まる鼓動を確かめる様に胸元に在る。脚の代わりに力を籠められる場所を探してか、左手が彼の方へと伸ばされた。もし握られるなら強く握り返すし、そうでなければ腕なり服なりの掴み易い箇所を力一杯握っただろう。利き手でない上に鍛えてもない康生の握力だから、高が知れてはいるが。]
ひあっ! も、出ちま……ああぁっ!!
[出す頻度が高くないのもあり、少し濃い目の精液が噴き出し、辺りを汚した。胸元の手の甲にも、少し掛かったのではないか。詰めていた息を吐いた後、康生は彼にぼんやりと視線を向けて微笑んだ。]
……ケイの手、なんかこう…気持ちいい、な。**
(64) 2023/11/15(Wed) 04時頃
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─IF 瑠璃川珊瑚が合宿に来た世界 病院─
[瑠璃川珊瑚から連絡が来たのは、消灯の少し前だった。ベッドの中で文面を確認した康生は、胸元に点滴の刺さった左手を当てた。]
ん、ケホッ…………バレてんな、瑠璃川には。
[小さく呟くと、そのまま右手で文字を打ち込んでいった。]
『気に掛けてくれて、サンキュ』 『(「Thank you!」と書かれたギティちゃんスタンプ)』
『けど、俺は大丈夫。元々命なんてないみたいなもんだし』 『したいことも……ちょい説明がムズいんだけど この世界で、見たり聞いたり話したりが 全部「やりたいこと」って言ったらいいのかな』 『特別、今から何か意気込むとか心残りとかはないんだ』 『(Happy♪)と両手を広げたギティちゃんのスタンプ』
(65) 2023/11/15(Wed) 05時頃
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『でも、瑠璃川に余裕があればでいいんだけど、頼めるなら ケイや七尾のフォローしてほしいんだ』 『結構取り乱してたから、気になっちまって』 『今俺、元気は元気なんだけど、身動き取れねーからさ』 『(座布団に座って「お願いします」の文字と共に土下座するネズミのスタンプ)』
[此処まで送った後、康生は一度指を止めた。内容的に、どう言うのが良いのか悩んだのだろう。あの謝罪の意味に気付いた上で『多分ね』と付け加えて送って来たのだから、彼女も自分と似た後悔を抱いているのではないかと推測出来た。彼女が誘ったからこそあの場に居た人物──大和命にも、心当たりがあるのだから。下手な否定も肯定も、彼女の傷を広げかねない。]
『やっぱ気付かれてたか。瑠璃川ってほんと鋭いよなー』 『(「降参」とひっくり返っているカエルのスタンプ)』
『これ言っていいか、ちょい迷ったけど』 『瑠璃川も気にすんなよ』 『俺も、なるべく気にしないようにするからさ』 『そんでも気になるなら相談乗るし、俺も相談するかも』
[そんな風に送って、窓の外に目をやった。星が綺麗な場所の筈なのに、窓ガラスに室内の光が反射して、あまり良くは見えなかった。**]
(66) 2023/11/15(Wed) 05時頃
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─IFの世界 大和命への電話─
[瑠璃川珊瑚にLINEを送った>>65>>66後、康生は少し考え込んだ。思考の内容までは読み取れないが、スマホを掴み点滴台を支えにしながら移動を始めたので、大和命に連絡を取る気だという事だけは判った。]
あー……ゲホッ、んー……。 誤魔化せ、っかな……? んんっ
[咳だけでなく熱も上がって来て足元が覚束なかったが、何とか通話可能エリアまで辿り着く。大和命の連絡先を表示すると、そのままコールした。彼が出れば、話し始める。]
ッ、ァ命、? ごめ、んな。寝て、た? ケホッ……俺、柊木。 あー、今、いいか? ゲホッ、ちょい聞きたいことあって。
[もしかしたら、声についての指摘があるかも知れない。その時は「ちょい咳が出てるだけで大したことないから」と(咳き込みつつ)返すだろう。実際、康生の感覚では本当に「大したことない」のだ。もっと体調の悪かった時なんて、幾らでもあったのだから。]
俺、ケホケホッ……俺が率先して、契約した、せいで 断れない雰、囲気…ッ、作っちまってさ。 みんなを、契約させちまったって…けほ、思ってんだけど。
(67) 2023/11/15(Wed) 06時頃
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命は…………んんっ、恨んでるか? 俺の、こと。 それか、合、宿……来なきゃよかったって、思ってるか?
[康生は確かに、学友達を巻き込んだと考え、罪悪感を持っている。だが、本来前向きで強い子だ。こんな風に態々口にしたのは、大和命が今回の件をどう思ってるか確かめたいと考えているからだろう。特に、彼が合宿に参加する大きな切っ掛けとなった、瑠璃川珊瑚に対する感情を。**]
(68) 2023/11/15(Wed) 06時半頃
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──if・大和くんと──
「私のご飯で良いならたくさん作るよ? 私しかいないなんて、そんな事…。」
>>53そんな嬉しいこと言わないで欲しい。 許された気になってしまう。許されない状態にしてしまったのに。その原因は私なのに。 >>54でもやりたい事を。 それが、私のご飯と直結してるならいくらでも作ってあげる。私にはそれくらいしか出来ないから。
「…なら、1日3食作ってあげるから 今日から泊まっていくと良いよ、大和くん。 大和くんちが構わないなら、うちは大丈夫。 でも、…私のやりたい事…何だろう?」
ぐずぐず泣きながら、ハンカチで涙を拭いて。 でも考えてみたらやりたい事?
(69) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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私は、…本当ならキスくらいしたかった。 好きな人と一度で良い。 でも、…そこまで望めない。望めないから。
「…なんか。 お揃いのもの、持ちたいな。」
大和くんと。 …そうは言わなかったから、みんなと、と勘違いされるかも知れない。勘違いされて良い。
(70) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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「そうしたら、一人じゃないって。 1番最後に残る誰かのためにって戦えるかも。」
繋がってると思えるから。 ──本当は二人きりの、お揃いのものを。でも、恋人でもない。恋人じゃない。 だからペアで持とうなんて言えなかったから。 私にはあの誕生日の栞がある。それだけで…。
「…あっこれ、ギディちゃんのグッズ。 柊木くんが教えてくれてたでしょ? 私集めるの好きなんだけど…。 合宿の最中、この二つは見つけたんだ。 だから、片方あげるね。」
それは、ご当地ギディちゃん…ではなくて。 その横に売られていた、星座シリーズだった。 それぞれの星座のモチーフのコスプレをして、星座図を抱えてるギディちゃんのマスコット。
(71) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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獅子座と蟹座しか無かったなんて、嘘。 二つを見つけて買ってしまったのは本当。 これなら比較的どこでも買えるし、受け取ってもらえなくても構わないから。
「…要らないなら、並べておくよ。 他のみんなの分も買って。」
だから気に着ないで断ってくれて良いよ。 私は、何にそんなに怯えているんだろう?**
(72) 2023/11/15(Wed) 08時頃
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ーー僕の部屋ーー
僕達の失敗。 僕の過ち。
もっと早く僕が彼の気持ちを察していれば。 もっと沢山話し合うことが出来れば。
僕は彼を傷付け壊そうとしたりせず済んだかもしれない。
幾ら悔やんでも戻らないのが時だ。 失敗を反省した所で、残念ながら僕らにはやり直す時間すらない。
だけどーー僕はもう、彼の手を離すことはないだろう。 二人で一緒に死を迎える為に。
僕が紡いだ言葉が正解、という訳ではないだろう。 そも、死生観に1つの正解などない。
ただ僕は、伸ばされていた彼の手を掴むのに成功したんだ。
(73) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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雪解けのように柔らかくほどけた彼の笑顔に僕は泣いて、泣いて。
大発見じゃん!なんて相変わらず無邪気な彼に照れ、俺より俺のことわかってくれるんだろう?という言葉に力強く頷いた。決意の証として。
淀んだ雲が晴れ、青空が垣間見える。 雪は日差しに溶け清らかな水となり流れ行く。
川のように長く、緩やかに。 穏やかに向かう先は死だ。
広がる海で蕩けてーー1つになろう。
(74) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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他人に手淫を施した事なんかないが、彼の性器も形は僕と同じだ。色は僕のより薄い肌色で黒ずみないようだが……自慰の回数の差か。 擦れば擦る程赤黒くなるらしいから。 性交経験は雨竜先輩と一回だけだが、僕の息子は恐ろしい形相をしている。
リズミカルに上下する僕の手の中で彼の分身がむくむく勃ちあがる。
女の子みたいに綺麗な顔立ちの彼のイメージには似つかわしく雄々しい様にときめく。
「いつも出すだけなんだ、コウは。……可愛い、そんな声出しちゃって。エッチだなあ。」
透明な先走りが溢れ指が汚れる。それは潤滑となり、ますます愛撫に興が乗った。
しかしーー
(75) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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「……コウッ!」
耳をつんざく悲鳴。脚だろうか?僕が痛め付けた惨状は、二人が心を通わせようが当たり前に残っている。
思わず僕は手を止めかけた。こんなことをしているより、一刻も早く病院にーー
そんな躊躇いに揺れる僕に彼は、伸ばす。
指輪が光る左手。真っ直ぐに僕に向かう指先は求めていた、ただ一心に。
僕を。
「……コウッ!居るよ、僕はここだ。 ずっと一緒だ、ずっとーー、 一緒だッ」
(76) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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彼はしっかりしている部分は凄くしている。まるで独りじゃないみたいに、強い支えがあるかのよう。
でもその裏には、寂しそうにポツンと膝を抱えた彼が居たんだ。僕の手を必要とする彼がーー。
指をしっかりと絡める。
彼は僕を離さない。 強く、強く。
僕も彼を離すことはない。 強くーー狂おしく。
(77) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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愛撫の続きを彼は求めた。僕は再び左手を動かし始める。 じゅくじゅくと溢れる液は次第に濃くなりやがてーー
飛び散る白濁は生命の象徴のように勢いがあった。 僕の指にもかかったし、びしゃっと頬にも。 彼自身の肌もあちこち濡れて、なんとも艶かしい光景となった。
「……いっぱい出たね。凄く、凄く可愛かったよ。
ーーえ、あ、うん。そうだった?良かった。」
手を繋いだまま僕は身を屈め、彼の身体を清めるように付着した精液を舐める。 舌に広がる苦味すら愛しい。 本来舐めたりしないものを口にする行為に僕は興奮を高める。
そっと身体を起こすと、僕は衣服を脱いだ。野球は引退したが、鍛えた筋肉はまだ現役。 引き締まった身体をしている。 怒張した男性自身の先端が割れた腹筋に届くぐらいに。
(78) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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「……コウ。君と繋がりたい。さっき繋いだ手と手のように、求めあって重なりたい。
これからする行為は痛いと思うけど、僕を受け止めて欲しい。」
キスで唾液を送り込んだだけで彼は倒れ入院したのだ。セックスなんてしたら……
だけどもう僕は迷わなかった。 二人の望みは性交の先にある互いの死だから。
彼の脚は両方腫れ上がり見るだけで痛々しい。しかし僕は目を逸らさず、それを持ち上げて開かせた。
彼は堪えているはずだ、激痛に。しかしカエルみたいに開脚するその体勢を取らせる事で、僕は彼の小さな菊孔に対面する。
(79) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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丸み帯びたお尻のラインの中心に位置するそれを愛情を込めて撫でる。
シーツの上に膝を立て、根元を握った男性自身の先端を宛がう。ゲイの動画ではほぐしたりなどが解説されていたが、僕はもう十分彼を傷付けてしまっている、今更だ。
「いくよ、コウ……」
僕は彼を貫く。体重を乗せる事で侵入を拒む孔を無理矢理に押し広げる。
(80) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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「……、ッ、凄い狭い……でも、あっ、入る……ナカ、これが君のナカ……コウ、僕君のナカに、いるよ……」
ズブリと深く穿った熱い楔は僕ら二人を繋げるーーしっかりと。絆として。*
(81) 2023/11/15(Wed) 09時頃
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ーーif・大和とーー
大和が合宿に来たのには僕は大層驚いた。普段は幽霊で、たまに珊瑚の菓子をがっつく姿ぐらいしか見たことがなかったから。
珊瑚が誘ったのだと知ると納得はしたが。 成る程飯目当てか……?
何しろ珊瑚の料理の腕は天下一品、宿泊所のおばさんも『珊瑚ちゃん頼りなるわ!』と太鼓判を押すほどだから。
僕は余り大和の事を知らない。 合宿では出来るだけ話し掛けたりしてみたが、ぶっきらぼうな彼は相変わらずよくわからない人物のままだった。
彼の印象が変わったのは、どんぐりワゴンでの送迎に対して、僕の両親にとても丁寧な礼を述べた時だった。
口下手なだけで彼はいい奴なのでは。
あんな事がなければーー日常が続くなら、彼とも仲良くなる機会が増えただろうに。
僕らはなぜパイロットなんかに選ばれたのか。
(82) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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大和はガラケーしか持っていないので、僕はSMSで連絡を取った。いきなり電話をかけるほどはまだ親しくない。
両親へのきちんとした挨拶と同じように几帳面な返事が返ってくる。
珊瑚の家でご飯、には驚いたが、珊瑚は欠食児童を見れば連れ込む性質があるしな。 など考える。
僕はまだ、珊瑚の想いにも大和の想いにもまるで気付かない。 物凄く鈍感だ。
大和のSMSから珊瑚についての特別な情報は特にない。 が、彼も悩んでいるらしいのは文面から読み取れた。
両親と複雑な気持ちのまま夕飯を食べた後、入院した康生に無事を確かめる短いLINEを入れてから、僕は大和に再びSMSを送る。
珊瑚のお父さんはこの時康生が入院する病院にいるが、僕は知らないはず。
(83) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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(SMS)
『珊瑚のうちで?そっか、じゃあ珊瑚のお父さんにも会ったのかな。 珊瑚のお父さんは心配してた?大丈夫かな。』
海辺の合宿地に車でとんできた僕の両親は大層心配していたから。 大和には家族の話しは良くないかもなのだが、これも僕は知らないのである。
巻き込まれた、と大和は書いていた。まさに僕は同じ気持ちである。
『本当に、何故僕らが……。 ただの高校生である僕らにあんなロボットに乗れだのなんてメチャクチャだよ……。』
大和は戦う理由がない、と続ける。
『地球がどうとかなんだか信じられない規模の話らしいけど、そりゃ地球が滅亡したら困るけど、それで戦えと言われてもね。 絶対自衛隊の仕事だよ!』
(84) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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仲間が死んでいない段階だから、まだ僕は実感が薄いのだ。パイロットなんて変わって貰おうと考えている。
だから話しは愚痴に近くなった。
『僕は確かに糞雑魚ナメクジでウジ虫並みに存在価値はないが、す……好きな人っていうか、気になる相手もいるし?!』
僕は合宿所にて康生が倒れた際、僕がキスしたから!と口走ったかもだが記憶はない。
『どうせ死ぬなら好きな相手とちゃんとお付き合いして、恋人になってから死にたいよ。』
大和の最後の問いにはちゃんと答えた。
『生きる理由?さっき書いたようにまだやりたいことがあるから……発売を待ってるゲームもあるし。 でも生きる価値なら、僕はあんまりないし。 死んだ方がいいような無価値だ。』
(85) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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それで僕は選ばれたのか? いや、ならば珊瑚や康生が選ばれるのには断じて納得いかん!
『大和は、生きる理由がわからないの? でもさ、だからと死ぬ理由もなくないか? 少なくとも僕は押し付けられた運命やら死なんて納得いかないし、ごめんなんだが。ふざけんな、て感じ。』
まだ僕は強気を保っている。 だって、珊瑚も大和も康生もまだ生きていたから。
この時は。*
(86) 2023/11/15(Wed) 12時半頃
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――IF・珊瑚さんと――
[ご飯をたくさん作ってくれるなんて>>69なんて嬉しいことなんだろう。 大和には瑠璃川 珊瑚しかこの世界での希望はないのだからそう伝えるのは当然なのに。
まさか合宿に誘ったことが原因で巻き込んだと悩んでいるなんて言われない限りは気づかない。 大和としては合宿に行かなければ独りで日々を過ごしてすり減っていき、限界を迎えて――きっとロボットの戦いに巻き込まれて死んでいただろうから]
(87) 2023/11/15(Wed) 18時半頃
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それは食費がすごいことにならない? 僕は家に誰もいないから……。 全然それは大丈夫なんだけれどね。 それに着替えもないしさ。 一つ屋根の下に一緒に住むって……。 珊瑚さんが、大変でしょう?
[大和は廊下で寝てもいいけれど外聞とかもよろしくない気しかしない。 その辺りがとても心配だ。 自分なんかと一緒だと特にそうだ。
何とか涙を拭いて落ち着いてくれたなら良いのだけれど、 と好きや恋といったことを考える時間もなかった大和は現在抱いている好意の昇華の仕方もわからないものだから料理を頂戴しているだけで十分幸福だった]
(88) 2023/11/15(Wed) 18時半頃
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[お揃いの物と望まれると、それはいいなと思う。 ほら、結束を固めるために同じものを着けるとかよくある話じゃないか。 仲間とかチームとか。 そういうのは結構憧れる。 皆が皆、戦う理由があるわけではないから不要って思う人もいるかもしれないけれどさ]
うん、いいと思う。 それだと何がいいかな。 鉢巻とか?
[古典的な代物をあげることしかできないけれど、ギディちゃんグッズを返されると目を真ん丸にした。 ギディちゃんのことは詳しくはないからそれが何のキャラなのかもあまりよくわからないけれど星座をモチーフにしたものなことはわかる。 そこは少しだけ今回の合宿で覚えていた]
(89) 2023/11/15(Wed) 18時半頃
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いいの? ありがとう。 へえ、獅子座と蠍座なんだ。 でも星座が同じだと混同しちゃいそうだね。
[皆で持つとすると同じ星座の被りができそうで、そこはどうなんだろうと首を傾げる]
あ、でも僕と珊瑚さんの二人ならこれでいいね。 それじゃあ僕は蟹座の方をもらっていい?
[自分の星座ではない方を、珊瑚の星座の方が欲しいと申し出よう。 その方が常に一緒に居てくれる気がするしとはにかんで――受け取れたらホントに嬉しそうにしげしげとそれを眺めよう**]
(90) 2023/11/15(Wed) 18時半頃
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――IF・乾と――
[乾と柊木の間柄のことはあまり良く知らない現在。 一緒にどんぐりワゴン号で送ってくれた乾の両親にも誘ってくれた乾にも感謝していた。 どんな人物かなんて知る時間はもうあまり残ってはいないのかもしれないけれど、喜怒哀楽に激しいということは知っている。 それが今になってこうしてSMSでやり取りするようになるなんてと小さく笑い声を漏らしてしまう。
瑠璃川珊瑚に誘われなければ、合宿に行かなければ一生そんな機会は訪れることはなかっただろう]
『ううん、会ってないよ』 『この前のですごく忙しくて帰ってこないかもって』
[やはり顔合わせもしていないのは問題がある気がする。 ご飯を御馳走になっているし、普通の親は子を心配してくれるだろうと思うから。 それは乾の家族を見ても羨望を覚えるくらいにわかる話だ。
一般人以下の未成年の僕らに起こったこと。 滅茶苦茶だと伝えてくれる文章に画面の前で本当にそうだねと聞こえぬ相槌を打つ]
(91) 2023/11/15(Wed) 19時頃
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『そういうの情報がないと動けないんだろうけど』 『代われるなら代わって欲しいな』 『もしかしたら別の世界ではそういう世界があるかもだけど』
[数多もあるらしい世界だからそういう世界もあるだろう。 その世界で自分がどうなっているかはわからないけれど、きっとロクな目には合わないのだろうなということは予感としてはある]
『いやいや、乾はそんなんじゃないでしょ』 『自分を卑下しすぎだよ、優しい両親もいるしさ』 『好きな人もいるならいいじゃん』 『気になるならそう伝えたらどう?』 『言わないままだと後悔しそうだよ』
[怨念がおんねんと後悔を遺したままだと地縛霊にでもなってしまいそうだ。 間柄といえばキスしたことしか知らないので乾と柊木はそういう仲なのかもしれないが、そういう間柄もあるんだなというのが大和の達観した見方だった]
(92) 2023/11/15(Wed) 19時頃
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『そうそう、そっちのほうがいいよ?』 『乾はさ、ちゃんと伝えて?』 『僕は……よくわからないんだけどさ』 『今までそんな余裕もなかったし』
[そうして生きる理由は色々ある。 乾にも勿論ある。 どうしてか自分を卑下し続けているけれど、そんな人間あんまりいないと思うんだ]
『僕の両親は借金を残してとんずらする人だけどさ』 『乾はそういうのないじゃないか』 『だからさ、生きる価値もきっとあるよ』 『誰かに祝福されているんだから』 『僕もほら、珊瑚さんのこと心配してる乾のこと』 『誰かのために想える君が死んだ方がいいなんて』 『そんな風には思えないよ』
(93) 2023/11/15(Wed) 19時頃
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[それを言うならば大和の方が価値はない。 いや、認識もできない。 どうして自分を生んだのかと放棄していったどうしようもない両親を骨髄までも呪っているが全ては無駄なので気力もわかない]
(94) 2023/11/15(Wed) 19時頃
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『死ぬ理由も、普通はないよ』 『本当はさ、合宿にいかなかったら……』 『全て捨てて逃げようと思ってたんだ』 『そうしたらさ、僕は僕ではなくなって』 『生きる理由も見つかったかもしれないじゃないか』
[それらも全ては水泡に帰している。 だって、この街に生きる意味を見つけたのだから]
『僕が戦って死ぬ理由はさ、あるんだ』 『珊瑚さんが一日でも長く生きられるようにって』 『僕はそのためだけに戦うよ』 『えと、それで珊瑚さんの様子が、だっけ』 『何か一日三食作ってくれて住み込みOKだって?』
[うん、そういう話だったはずだ。 脱線してしまった気がするけれど乾もまた何か見えないものと戦っているのだろうから大和は自分の意志だけは先に見せておいた**]
(95) 2023/11/15(Wed) 19時頃
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──if・大和くんと──
「食費は大丈夫だよ、 今までもみんなに沢山作ってきてたし。 着替えも父さんの使って良いし あれなら取りに行って戻ってきたら良いよ。」
>>88大変じゃない。それだけは伝えたくて口にする。 それより一人になりたくない。一人にしたくない。どちらがより強いかはわからないけれど、大和くんと一緒にいたいのは本当だったもの。 大和くんが一緒にいてくれるなら、その間だけはなんとか…生きていけるって思えてしまった。 だって。 こんな時にも私は大和くんに救われてしまったんだもの。
「そうそう、鉢巻とか。ミサンガ?とか。 簡単に身につけられるもの作りたいな。 ミサンガなら手首に巻けるし…良いかも。 材料も刺繍糸ならあるしね。」
(96) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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それを受け取らないのも、身につけないのも自由。 けれど。 そうして、一人じゃないよと伝えたい気持ちはある。 自分が死んでしまう絶望の中で、最後のパイロットになるまで託そうと思えるくらいには。 そう。私で終わらせちゃいけないのかもと、ほんの少しだけそう思えたのは。
理由はやっぱり大和くんで──。
「…え? え、別に良いけど…。」
>>90何故か私の蟹座の方を欲しいと言うから、驚いて咄嗟にOKしてしまう。 蟹座ギディちゃんを繁々眺めてる様子を見て、手元の獅子座ギディちゃんを抱きしめて。 私はキュッと唇を引き結んだ。
(97) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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ダメだよ。 …許されちゃダメ。 本当かわからない好きを貰って、そんなの嬉しくないでしょう? ──そう、思うのに。
「…大和くん。」
私たちにはもう終わりへの道が示されているのに。
「…大和、くん。」
私たちにはきっともう、何かを形にして残せないのに。
(98) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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私は大和くんに近づいていく。 その途中、獅子座ギディちゃんがぽとりと落ちて転がって。 私は大和くんに両手を伸ばして抱きついて、目を閉ざして唇を重ねようとした。
キスしてとも。好きとも言わないまま。言えないまま。**
(99) 2023/11/15(Wed) 21時頃
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――IF・珊瑚さんと――
[>>96食費は大丈夫らしい。 大和の人生で一度は言ってみたい台詞の中の一つだ。 そう言えば一か月一万円生活というのがあるらしいがその辺に生えてる野草は食べられるらしい。 だが茸はダメだ、あれは手を出してはいけないものなんだ。
着替えも借りれるらしいけれど流石にそれは申し訳なさすぎる。 一度取りに戻って戻ってくればいいならそうしようと思う。 どちらにしてもあの家は――抜け出るつもりだった。 適当な廃屋かどこかに住み込んで――学校でも良かったけれど見つかったら怒られるでは済まないのが難点だが渡りに舟ではあるのだ。 ただ倫理的にと考えてしまうだけ。
それに、それに、それにが続く。 貰った蟹座のギディちゃんを受け取ってしまったからと言い訳をしよう]
(100) 2023/11/15(Wed) 21時半頃
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ミサンガとか作ったこともないや。 刺繍糸で作るんだ? それなら僕にもできるなら手伝うよ。
[自分にはもうあるけれど、皆とのもの欲しいしと苦笑交じりに答えると蟹座のギディちゃんはどうやって身に着けようかと悩んでしまう。 肌身離さずだとズボンのポケットだろうか]
うん? どうかした?
[名前を呼ばれたので珊瑚の方を見ると何やら思いつめたような表情で、近づいてくるとその最中に先程それぞれ持っているようにと、遺したはずの自分の星座が落ちて転がっていっていた]
(101) 2023/11/15(Wed) 21時半頃
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えと……。
[抱きつかれると、言葉に詰ってしまう。 両手を伸ばされて避けることはできず、せず、碧い瞳が閉じて魅力的な顔が近づいてくる]
待って、珊瑚さん、待って。
[なんとかと押しとどめよう。 肩に手を置いて、距離がゼロになるのを止める]
(102) 2023/11/15(Wed) 21時半頃
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……ダメだよ。 そういうのはちゃんと一番好きな人にしないと。
[うん、そうだ。 乾もそうだったけれどキスは本来好きな人とするべきものだし、流れで、環境で、雰囲気でと自分とするのは違う気がしたし――そんな感じでキスされるのも嫌だった。 キスするならちゃんと一番好きになってもらってからがいいし、もうそんな時間もないだろうし――とそこではたと気づく。
自分が珊瑚に好いて欲しいと思っている。 もうすぐ死んでしまうだろうにそんな欲を抱いていて、ご飯だけではなくそれ以上の幸せを求めているなんて。 女神に恋するなんてきっと太陽に焼かれて死んでしまうかなと苦笑して、肩に留めていた手を珊瑚の背中に回して抱きしめた**]
(103) 2023/11/15(Wed) 21時半頃
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──if・大和くんと──
>>102私から大和くんへのキスは──止められてしまった。 唐突にしたらそうなるよね。 わかってる。そうだよね。キスってそう言うものだ。 本当に大好きな人と。1番好きな人とすべきなんだよね。 ぐ、と私は言葉に詰まりながら眉を寄せた。
勝手にキスしようとしたんだから当たり前だ。 好きと言う勇気もないくせに。無くしてしまったくせに。 想いだけが溢れて行動しようとしたから、止められてしまった。当たり前。当たり前なのに。
「…っ。」
>>103なのになんで抱きしめてくれるの? 訳がわからなくなって、私は両手で大和くんの胸を押し返した。 真っ赤になって俯いてるのは、恥ずかしいから。苦しいから。辛いから。 ごめんなさいと言う気持ちと、やっぱりダメだねって諦めと。失恋した、そんなショックで視界が滲む。
(104) 2023/11/15(Wed) 22時頃
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「…ごめんね、どうかしてた。 でも、振るなら、優しくしないでね。 勘違いしちゃうし、…振られても、 ご飯はちゃんと作るから…。」
あはは、とわざと笑ってあげよう。 涙を拭きながら、それでもなんでもないよって。 ああ、でも。まともに顔を見られたくなくて、私はテーブルに戻って食器を重ねて片付け始める。 かちゃ。かちゃ、と硬質な音が小さくして。
「…好きな人にしかしないもの。」
でもそれだけは誤解されたくなくて。 ぽつりと、背中を向けて口にした。**
(105) 2023/11/15(Wed) 22時頃
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――IF・珊瑚さんと――
[抱きしめたのは好きでもない相手にキスさせようとしてしまったことへの謝罪の意味をこめてのこと。 親愛なる相手に伝えたい。 大和には本当に、瑠璃川 珊瑚以外に生きる意味を見出していなかった。
眉を寄せられた。 悲しませてしまったと悔いてしまうけれど、思いあっていない二人がキスする方がきっと後になって悔いてしまう。 初めてのキスが、最後のキスが、そんな思い出になるなんて嫌だったのは大和の我儘だろうか。
押し返される。当たり前だ。 好きでもない相手の抱擁なんて鬱陶しいだけだろう。 だから大人しく離れるとこちらを見ることなく俯いてしまって、そんな表情も見せられないようにしてしまった自分を許せなくて唇に歯を強く立てていた。
>>105謝られるなんて、嫌な気分だった。 振るなんて――あれ、振る? 今自分は珊瑚を振ったのだろうか、何時の間にと頭の中に疑問のクエスチョンを108つ程浮かべていく。 振るなら優しくしてはいけないらしいし、勘違いしているらしい。 何をどう勘違いしてしまったのだろう]
(106) 2023/11/15(Wed) 22時頃
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えと……珊瑚、さん。 一体何を勘違い、したんだろ。
[ほら、こんな赤貧貧乏で親もいない自分よりも余程に相応しい相手なんて山程いるだろうからと引いてしまった大和の自己評価は恐ろしく低く日本海溝の底を掘り進んでいる。 乾いた笑いが部屋に響くと室温が夏なのにぐっと下がったようだった。 目元を拭っているのは泣かせてしまったのだろうか。 認識すると途端にあたふたとしはじめてしまう。
珊瑚は機械的に片付けをし始めて、どうにもできなくて、近づくことも怖くて立ちすくんでいたけれど小さく聞こえた声に咄嗟に足が動いていた]
珊瑚さん!
[一息に近づくと食器を集めていた手首を掴んで身体ごとこちらに向かせてしまう。 乱暴な動作だけれど止められなかった。 テーブルに押し倒すような姿勢になって、碧の瞳を見つめる]
(107) 2023/11/15(Wed) 22時頃
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えと……それは珊瑚さんが、僕のこと、好きって そういうこと?
[それだけはちゃんと聞きたかった。 もしもそうならそれ以上に幸せなことはないのだから]
僕は、好きだよ。 僕には珊瑚さんしかいないもの。 僕の女神だもの。
[ずい、ずいと推してしまう。 今度は自分の方が止められなかった。 一番に好いてくれていないと思ったから押しとどめたけれど、逆に言えば一番に好いてくれているならば止まる理由なんてどこにもないのだから*]
(108) 2023/11/15(Wed) 22時頃
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─乾恵一の部屋─
ったく、また泣いてんじゃん。泣くなよな〜。 ケイのこと、泣かしたくねーんだって。
[涙を溢す彼>>74に、いつもの調子で康生は返した。彼は涙脆い。入院した後コックピットで再会した時も、結婚式ごっこの時も泣いていた。]
だって、俺じゃ拭ってやることも──……。 ……ああ、でも。なんかもう、いっか。
[からりと笑うと、指輪の嵌まった手を涙に濡れた頬へと伸ばす。康生は初めて、その手で彼の涙を拭った。それは康生の中で大切だった筈の物が崩れた瞬間でもあり、願いが叶った瞬間でもあった。]
[これから身体を重ねる事を思えば、涙という体液に触れるなんて些細な事だ。「死ぬわけにいかない」という想い一つ突き崩せば──生きる事を諦めさせれば──康生が彼にしてやれる事は、格段に増えるのだから。]
(109) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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──if・大和くんと──
>>107勘違いは、言いたくない。流石に何をどうこうと詳しく言いたくなくて、私は曖昧な顔をして口を閉ざした。 それでも好きな人にしかしないと口にしたのは──誰でもよかったなんて思われたく無かったから。 好きな人だからしたかった。したくなった。 それ以外にキスする理由、私にはないよ。 投げやりになった訳じゃない。 でも、もしかしたら受け入れてくれるのかな、なんて思ったから──。 でも、嗜められて、踏みとどまられたから。 それとこれとは違うと線引きされたように感じて、だよね、と身を引いただけ。 それだけだよ。私が振られただけ。優しさを勘違いしただけなんだって。
そう、思ったのに。
(110) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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「え?っ、大和くん…???」
>>107名前を呼ばれて手首を掴まれた。 がちゃん!と食器が派手に音を立てる。 振り返させられて、押し倒すような姿勢──というかほぼ押し倒されていた。背中にテーブルの感覚。少し引き寄せられた関係でぎりぎり食器に当たらなかったけど、ちょっと勢いに振り回されてしまったみたい。 唐突な状態に目を白黒させてたけど。
「…え。」
>>108それは熱烈な告白だった。 混乱する頭に浸透するまで数秒掛かるほどの。 でも、私の頭は喜びに浸れはしなかった。 きっと、合宿前までなら天に昇る心地になるだろうその告白は、今の私にはただそれだけのものにはならなかったから。
(111) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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「…好き、大好き。大和くんが、好き。 でも、だから後悔してる。 ──合宿、誘ってごめん…。」
告白するつもりも、許されるつもりもなかったのに。 ボロボロと涙をこぼしながら私はその言葉を我慢することができなかった。 うーっ、と唸りながらも涙すら止めることが出来なくて。
「こんなことに巻き込んでごめん…。 わ、私、じぶんも大和くんも死んじゃうなら 戦っても意味ないって思って、ごめん…!
良い子でいようと思ったけど、でも、 私が最後ならきっと宇宙を消しちゃうの、ごめんなさい…!」
(112) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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きっと、大和くんが私を生かしてくれたとして。 でもそれも私は意味のないものにしてしまうだろう。 私が戦うとしたら、最後の人に判断を委ねるためだけだ。 それだって勝てるかわからないのにと私は大粒の涙を溢し続ける。
許してもらえても貰えなくても、それは変わらない。 私、…女神なんかじゃなかったから。**
(113) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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[吐精した康生を、彼は愛おし気に褒めた>>78。康生は確かに可愛いが、そういう意味でじゃない。背筋が寒くなる様な事を言わないで貰いたい。男なら、刺激を与えられれば出るのは当たり前だろう。同じ事をされればお前は可愛くなるのか? いい加減にして欲しい。舐めるな。]
んっ……こら、ケイ。バッチイって。 あ、もう。ふっ……く、くすぐったいっての!
[興奮しきった顔で、彼は精液を舐め取って行く。康生が軽く咎めても、お構いなしだ。ぬめる舌が気色悪い。漸く止まったかと思いきや、今度は服を脱ぎ始めた。脱がなくていい。目を逸らせるものなら逸らしたかった。]
合宿ん時も思ったけど、ケイって鍛えてるよな〜。 服着てたらわかんねーけど、しっかり筋肉付いてる。 ……俺も、そんな風になりたかったな。
[まじまじと見つめ、康生は羨まし気に言った。確かに彼は元野球少年らしく、均整の取れた身体をしている。トレーニング云々の話も出ていたが、契約騒ぎですっかり流れてしまったし、何より康生に鍛えるだけの時間は既に無い。砕かれた脚が治るより先に、パイロットとなる日が来るだろう。]
(114) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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痛いのか……。 いいぜ、わかった。 俺もケイと繋がりたいから、がんばってみる。
[これだけ痛めつけられておきながら、康生は安請け合いをした。いや、康生の中では安請け合いではないのかも知れないが。この男が、私達を傷付け甚振って来た事をもう忘れたのだろうか。この時ばかりは、息子の性分を恨んだ。「先程、脚に力を入れたせいで痛かったのとは訳が違うんだぞ」と言ってやりたい。私だって掘られた経験は無いが、彼が言わんとしてる事くらいは解るつもりだ。]
(115) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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うっ、ぎッ……!
[ッ、……これは流石に厳しい。折れた脛を持ち上げられ>>79、砕けた膝を曲げられる苦痛に、康生は目をぎゅっと閉じ、歯を食い縛りながら耐えている。吐き気さえ覚える痛みで嫌な汗が流れ、視界には星が舞う。康生は、これが彼の言う痛みだと思ってるに違いなかった。]
[私は違う。これで終わる筈が無いと知っている。私でさえ殆ど見た事の無い(康生は新生児期から入院していたから、まともにおむつを替えた事も無ければ、一緒に入浴出来た事も無い)排泄孔をなぞられる。其処に────待て。これは……康生、目を開けろ。開けてくれ!]
ふぐっ……うぅ、挿れ、て。だいじょ、ぶだ、から。
[まさか、慣らしもせずに突っ込む気>>80か!? 絶対大丈夫じゃない!! やめろ馬鹿! 駄目だ康生、拒──]
(116) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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ガッ──ァアア゛ァ゛ァッ!!!
[あ゛グッ……! ほ、本当に、そのまま突っ込む奴が、あるかッ……! 康生が、どれだけ…………康生? おい、しっかりしろ、康生ッ!! くそっ……!]
[私は内臓が引き裂かれる痛みを与えられても意識を失えないが、康生は違う。痛みの許容範囲を超えてしまい、意識が飛んでしまったのだろう。それなのに、無遠慮に彼は押し入って来る。やめろ、馬鹿! 痛いと言っている!! 本当に康生が死んだら、どうするんだ!]
[……いや、そもそも彼は康生を死なせるつもりで犯しているのだ。ッ、仮に聞こえてても、止まる訳が無い。私に出来るのもまた、止まらない事だけだ。激痛に力が抜けて行くが、此処で私が止まれば、康生は本当に死んでしまう。だから──動け。今は、動く事だけ考えろ。]
────……、……。
[動く事だけ考えて、どれだけ経っただろうか。とても長い時間だった気もするし、ほんの数拍の間だったかも知れない。その変化は、唐突に訪れた。一度拍動する度に、痛みが引いていく。これは一体……?]
(117) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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[暫しの混乱の後、私は理解した。過ぎる苦痛を軽減する為に、康生の脳が高濃度の脳内麻薬を生成し始めたのだと。肉体的苦痛に際し脳内で生成されるβ-エンドルフィンの鎮痛効果は、モルヒネの数倍から数十倍に匹敵する。それが血流に乗って身体の隅々に行き渡り始めたから、痛みが和らいだのだ。]
──……ん、ぁ? あふっ、んぅ…………これ、ケイ? ナカに居んの、ケイ……?
[薄っすらと視界が開き、康生の声がした。心の底から安堵する。良かった、と。危機を脱して、気を抜いたからだろうか。私は、気付きたくない変化に気付いてしまった。]
ぁ、ん……ヶ、イ…………なんか、ふわふわする……。 ……おれ、今、すげえしあわせ。 いたいの、気持ちよくなってきたみたい……。
[脳内麻薬は、文字通り麻薬だ。多幸感も与えるし、疼痛だけでなく性行動や報酬系にも作用する。SMのM側を思い浮かべれば解り易い。このままでは、康生の性的志向が歪みかねない。だが、現実には怪我が治った訳でも肉体的苦痛が減った訳でもないから、脳内麻薬の分泌は増すばかりだ。]
(118) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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きもち、いい……ケイと繋がってんの、気持ちいいんだ。 ん……これが、セックス、っ、なのか?
[夢現の様な蕩けた声で、康生はふにゃりと笑う。やめろ。やめてくれ。言葉にしないでくれ。嫌だ。気持ち良くなんてなりたくない。康生に────私に触るな。]
[私は、お前なんか嫌いだ。康生を傷付け、痛め付け、壊し、歪ませ、命まで奪おうとするお前が嫌いだ。康生を関わらせたくなかった。関わりたくなかった。お前に犯されて感じるなんて、真っ平御免だ。我慢ならない。]
[なのに、脳内麻薬は止まらないし、私はそれを全身に巡らせるしかない。この身体は若いからまた兆し始めているし、性器でなくとも触れられれば感じるかも知れないくらいに昂っていた。嫌だ、嫌だと、私は……私だけが、この事態に抗っていた。*]
(119) 2023/11/15(Wed) 22時半頃
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ーー僕の部屋ーー
白魚のように細くたおやかな指先が頬に触れる。
彼が僕の涙を拭ったのだ。
もし彼が普通の身体であれば、この行為に何も危険はない。 だが僕は知っている。僕の体液は何でも彼には毒だとーー。
僕の毒に染まり、彼は死に至る。
「だって、僕は今とても幸せなんだ。君と居られて幸せなんだものーー……」
泣いた理由は、あまりに幸せだから。
心からそんな風に言える日が来るなんて。 ーー迫り来る死という終わりこそが、僕らが求める幸福の形だった……。
(120) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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彼が僕の涙を指で拭ったように、僕は彼の精液を舌で丁寧に舐めた。 バッチイなんて想いはまるでない。むしろこんな御馳走を口で受け止めなかった事を後悔した。
僕は彼の全てが愛しくて焦がれているのだから。
多分彼が全力で拒否しそうな黄金水だろうと、彼の一部だと思えばうっとり飲み干してしまうかも。
やらないけどな!! コウが嫌がるだろうから。 安心して!(誰に言ってるんだ?僕は。)
(121) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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彼が僕の肉体を褒めてくれた時は照れて俯いた。康生は本当に褒め上手で困る。 そこに、健康体である僕への憧れがあるのは勿論把握していたが、僕はありがとう、と返した。
準備が整い、僕はいよいよ彼との初夜を迎える。
ごっこではあったが、彼も僕もあの誓いを心の底から大切にしている。それは、死を迎えようと何も損なわれるものではなかった。
美しい花嫁は僕という花婿の為に淫らな花を今散らすーー。
(122) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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痛みに彼が悲鳴を上げた。僕はもう、先程までのようにそれに興奮はしない。 ーー痛みは、傷は二人の絆にはならなかっから。 彼は僕への罪悪感から全てを受け止めたし、僕はそんな風に”僕が与える苦痛に堪え忍ぶ彼”に支配欲をそそられてしまったがーーそんな事をしなくとも彼は僕から離れなかったし、彼は僕のものだったんだ……。
彼は脚の激痛に顔を歪めた。
嗚呼。苦しまずに、一息に殺してあげたいとも思う。 愛しいからこそ僕は今、彼を殺したくて堪らない。 でも同じぐらい、彼とセックスしたいとも思うのだ。そしてそれは彼の願いでもあるーー
“挿れて”なんて。背筋がぞくぞくすると艶目いた誘い文句を彼が口にする。 当然意識したわけではないのだろうが、僕は彼の魅惑にくらりと来た。
僕の剛直が彼の小さな後孔をメリメリと裂く。 彼の悲鳴が部屋を震わせる。
「ごめん、ごめんよ、コウ。 だけど君のナカ……いいッ」
(123) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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そう、その狭さはまるで処女を犯すようで。彼は男だが初めてなのは変わりないから、破瓜と体験したと考えてもいいのかもしれない。
一瞬彼の頭から力が抜け、がくんと揺れたような気がした。 意識を失った?
「コウ……?」
僕は彼の腰をしっかり両手で抱き、割った脚の間に体重を掛けている。今や僕の膨張しきったイチモツは根元まで彼に飲み込まれている。
ーー二人の願いが叶った。 僕と彼は繋がったのだ。
しかし、彼の意識は戻らないのか?どうしよう。 そのまま犯し続けたらまるで死姦のようになるのでは。 僕は彼の命を奪うためにこうしているが、それは寂しい……
(124) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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「コウ?」
ぱちりと彼の長い睫毛が瞬く。開いた瞳と目線があった。 僕は動かないまま、彼の中にいる。
「えッ……?」
痛いとか苦しいとか彼は言うと予想していた。それでも僕は最後まで彼を抱かねばならない。そう覚悟していたのに、なんと彼が語るのは真逆の内容。
幸せだ、気持ちいいと、譫言みたいに繰り返す。 舌足らずな感じがまるで寝言みたいで可愛い。
「……そう、これがセックスだよ。愛し合う二人が心と身体を繋げるのがセックスだから。
僕も気持ちいい……君のナカ、きゅうきゅう僕を締め付けて来て堪らないよ。絞り取られそうだよ?君に。」
(125) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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えも言えぬ快楽とはこういうのを指すのか。去年の愛のないセックスだって気持ちよくなかったわけではない。しかし、このじわじわと込み上げてくるなんとも言えない気持ち。
幸せ、そう、彼が言うようにこれは幸せだ。
「凄く、幸せだ……君を愛してる。 動いてもいい?君の奥を突いてあげる。」
僕を全身で受け入れてくれる彼も、僕を愛してくれている。 嫌いだとか触るななんて気持ちは一ミリもないだろう。
彼がどうして大ケガを負いながらも快楽に溺れているのか、難しい知識が僕にはないからわからない。しかし、二人で分かち合えるなら、これ程嬉しい事なんてない。
(126) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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「いっぱい感じて……やらしい声だして、聴かせて……」
ゆっくり僕は腰を使い始める。のしかかる角度を深くし、より身体を密着させて。
突き上げるように、抉るように。 彼の内部を熱い肉の塊で激しく蹂躙する。
「ふ、……嗚呼ッ、……いいッ……千切れそうッ……!」
強い締め付けはわざとなのか? 雨竜先輩はもっと緩かったから、僕は戸惑う。
でも、まだだ。彼の性器も再び兆しを見せているのを僕は見逃さない。 指輪を嵌めている左手でそれを握り込んだ。
「ははッ……さっき出したばかりなのにもうこんなにして……やらしいなあ、コウ。」
(127) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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律動は休まない。出来たら男の快楽スポットと呼ばれる前立腺を探し当てたいところだ。
彼の陰茎を指で玩びながら僕は、押し寄せる快感の波に身を委ねる。
出来たら一緒に達したい。そんな僕の願いは叶うか。*
(128) 2023/11/16(Thu) 00時頃
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――IF・珊瑚さんと――
[>>111勢いのまま押し倒して珊瑚の目を白黒させてしまったけれど、>>110ほら、想いがすれ違っていると不幸になるだけだと思っていたのが違っていたものだからその反動だった。
珊瑚はずっと悩んでいた。 >>112それは大和を合宿に誘ったからだと言うけれど、大和はその言葉を否定するように首を横に振る。 涙を流しながら訴える姿に大和は眉根を下げるばかりだった。
別に巻き込まれたなんて思ってはいない。 だから首を横に振り続ける]
違う、違うよ。 僕が生きてるって実感できてるのはさ。 珊瑚さんと合宿に誘ってくれるくらいに、 近づけたからだからさ。
(129) 2023/11/16(Thu) 01時半頃
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僕独りなら遅かれ早かれ死んでたしさ。
[謝らないでほしい。 合宿に誘ってくれるまでの存在になれたことを喜んでいた自分を否定しないで欲しい]
それは……そうでしょ? 僕も珊瑚さんがいなかったら戦う意味を見いだせないし。 珊瑚さんも同じなら、それ以上嬉しいことはないよ。
良い子なんている必要ないじゃん。 宇宙なんてどうせ遠い未来にその内消えるんだし。 全部を全部背負うなんてできるわけがないよ。
(130) 2023/11/16(Thu) 01時半頃
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でも、それはそれでさ。 それでも僕は珊瑚さんに僅かでも生きて欲しいから 戦おうと思うよ。 でもそれは戦ってもらうためじゃない。
[それは予感だ。 きっと大和の方が先にパイロットに選ばれる]
勝てなくてもいいよ。 誰も責めはしないよ。 そして責められる言われもない。
(131) 2023/11/16(Thu) 01時半頃
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良いんだよ、僕らは好きにしよう。 その時までさ。 ……僕は、好きにさせてもらうね。
[良いじゃないか、別に世界が滅んでも。 許すとか許さないとかではなくて、義務だけを押し付けても無駄ってことだよ何事も。
だから大和は無理にでもと珊瑚の唇を奪ってしまう。 自分の女神がこれ以上泣いてしまわないように、泣くなら自分のしたことで泣くように**]
(132) 2023/11/16(Thu) 01時半頃
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─乾恵一の部屋─
[見えなくとも、感覚で判る。彼は文字通り康生の身体を裂いた>>123から、痛みは相当だったし、血だって流れている。それこそ、破瓜を迎えた>>124かの様に。康生が死に至る可能性は、更に増大した。幾ら康生も望んだとは言え、気遣いなんて全く無い挿入。]
[こんなのがセックスであって堪るか。お前の様な奴が愛を語るな>>125。締め付けてるのは拒まれているからだと、何故考えない?]
ケイも、ぁ……きもち、いーのか? んっ……! 絞り、とぅの……ダメ、なのに……。 死んじゃう、のにぃ…………どー、しよ……ケイ 俺、ケイにも出して……きもち、く、なってほしーんだ。
[……嗚呼、そうだな。そうだろうな。ひくひくと腹を震わせて、こんな事を言って。これで拒まれていると考える方がどうかしている。そのくらいは解る。解りはするがッ……!]
(133) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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俺も、っはぁ……愛し、てる。しあわせ……。 ん、いーぜ。奥、突いたら……ケイも、よくなる、か?
[幸せそうな顔をするな。許容するな。そう願ってしまう私は、息子の幸せを喜べない、父親失格の男なのか。違う。断じて違う。この多幸感は、脳内麻薬が作り出したまやかしだ。偽りの、幻の幸せだ。嫌だ。動くな>>126。私は良いと言ってな、ゃ、ひァッ]
ひゃあぁッ! ふ、かいぃ……ぁ、はぅッ! ケイでいっぱい、なの、ッか、感じるっ……! おっ、おれ……ちゃんと、やらし、んァッ! ゃらしーか? ケイが見たくて>>33聴きたい>>127の、できてるか……?
[ゃ、嫌だ……感じたくない、のに。本能、なのか……康生の腰は、勝手に動く。初めて、なのにだ。脚がまともに動かないから、本当に、ぅ……腰だけ、だが。イイ所を探す様に動いてるのは、嫌でも……嫌でも、判った。]
ッアァっ!? な、んでぇ……? さ、っき出した、のにィ……あっ、ぁ、また、おっきく こんなの、ひゃ……ひゃじ、めて、ンッ!! うしろ…あつくて、まえ、ん、アァ、いい……!
(134) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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[陰茎、握られて>>127……ぐっしょり濡れてるのは、康生が気絶した時>>124に、失禁していたのか。動転していたのと、激痛で、ッ、殆ど感覚が無かった。せめて今、あの痛みが戻って来て、くれれば……や、ぁ! こんな──ァアアッ!?]
ァアアッ!? そこッ……! いまの、しゅごッ……! ビクッって、なって……なに? ケイ、ぁアッ!! もっかい、んひッ、もっとぉ ァ、出るぅ……! また、で、ぅァアッ!!
[ゃ、だ……嫌だ…………こんなの、知りたくない。犯されてる、のに。それも、こんな奴に。い、ヒッ……! ぃ、イキたくない……! ────アァァアッ!!]
ケイ、ケイぃ…………ぁあアァァアッ!!
[康生の甘く蕩けた嬌声と、抗い切れなかった私の心の喘ぎが重なる。いつの間にか康生の手は胸元から離れ、両腕を彼の背に回し、しがみ付くようにしていた。腹の中が熱いから、同時に彼も達したのだろう。康生にとっては致死の毒になるであろうそれを無遠慮に放ち、穢したのだ。]
(135) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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──……ぁっ、ぃ……。 ケイとの、セックス…………きもち、よかったぁ……。
[暗く沈む私の心とは裏腹に、康生はとろんとした目を彼に向けて微笑んだ。この世の輝きを全て詰め込んだ様な、幸福感に包まれた顔で。]
[これ程までに心が離れても、私は康生から離れる事が出来なかったし、止まってしまう事も出来なかった。唯の心臓なのだから、当然だが。**]
(136) 2023/11/16(Thu) 07時頃
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──if・大和くんと──
「そんな…っ、合宿、だって一緒に行きたくて…。」
それは部員みんなが同じだった。 その中でも大和くんが1番だったけど、そんなことでも喜んでくれていただなんて。 私がいなければ戦う意味がないだなんて。 どうしてそんな嬉しいことばかりいってくれるの? それでも私たちは終わってしまう。 道半ばでもう直ぐ命が終わるのだと、それが酷い冗談なら良いのにと思えてしまった。 他の何かが犠牲になっても、二人で生き残れるならそうしてしまいたい。願うだけなら自由でしょ? でも、そんなことを口に出せない。目の前にそうできると言う何かがあっても即決できるとは限らない。 ただ私は、──大和くんに恋するただの女の子に戻りたかった。
(137) 2023/11/16(Thu) 07時半頃
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「大和くん…んうっ…?」
>>132唇が重ねられて、一瞬それが何かわからなかったけど。 すぐにキスされたんだと気付いて体の力が抜けた。ぎゅっと目を閉じて、まだひく、ひく、としゃくりあげてしまってるけど、溢れる涙は一筋だけ。 両手を伸ばす。恐る恐る大和くんに手を添えて引き寄せた。
「好きにして…、大和くんが私を好きなら。 私も大和くんが好きだから 大和くんに好きにして貰いたい。
私を大和くんのにして…っ。」
もう大和くんの事しか考えなくて済むように。 ──それでも、私はこの後に柊木くんに連絡を入れたりしてみんなのことも結局心配してしまうのだけど。 でも、それでも私は心も体も何もかも、大和くんのものになりたかった。そうありたかった。 もう直ぐやってくるどちらかの、或いは両方の死の為に。
(138) 2023/11/16(Thu) 07時半頃
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だって。私、まだ戦えるかわからない。 私が先に戦うのなら。
一緒に死んで欲しくて、戦えなくなるかも──ね?**
(139) 2023/11/16(Thu) 07時半頃
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ーー恥ずかしい記憶ーー
子供の頃の僕は内向的で引っ込み思案、言いたいことを中々言えない子供だった。
優しい兄が傍にいて『どうした恵一?何が欲しい?何が嫌なんだ?』なんて問い掛けてくれたからなんとかボソボソ答える形でなっていたものの、他人の輪の中ではそれが出来ず。
幼稚園に通うようになると、僕はしばしば失禁を経験するようになる。
別に膀胱の病気というわけではない。『トイレに行きたい』この一言が恥ずかしく言えないのだ。
(140) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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結果、ギリギリまで我慢してトイレに駆け込む。 なら間に合うか?といえば。
トイレに脚を踏み入れた瞬間なのだ、僕が漏らすのは。 恐らく、小便器を前にするとほっとし気が緩むせい……。
下着やズボンまで染みる生暖かい感触と不快感に何度泣いたか。
園では替えの下着を借りることが出来るが、何度もそうするわけにいかず、僕はいよいよ母に事情を話さねばならなくなった。
あの時の耐え難い苦痛は忘れられない。
みんな、誰も園で失禁なんかしてないのに、僕だけが出来なくて……
(141) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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みんなはどうやっておしっこしてるんだろう。僕と何か違いがあるんだろうか。
ーーおしっこをする所を見せて貰えたら。 おしっこの出る場所を見せて貰えたら。
僕との違いがわかるのかな……。
(142) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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小学校高学年になれば、流石に僕の失禁癖も治まってはいた。 しかしーー
僕の、他人のおしっこに対する興味は奥底に眠ったままだったのである。
(143) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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ーー僕の部屋ーー
挿入に伴う激痛は僕も想像は及ぶ。しかしまさか彼が気を失うまでなるとは思わず僕は激しく動転した。
「コウッ……!」
彼の名を呼んで揺さぶる。行為を中断した方が良いのか、頬を叩いたりした方が良いのかーー
躊躇っていた時だ。彼の緩く勃つ性器がふるり、と震えたのは。
先端の割れ目に存在する小さな鈴口に水滴が滲んだかと思うとーー
チョロッ
(144) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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放物線を描き放出される。独特のアンモニア臭が僕の鼻腔まで漂う。
最初は少しの量だった。が、何度かに分かれてピュルピュルと噴き出る軌道に目を見張る。
お漏らし?!
意識を失えば下肢の制御など人は当然出来ない。 緩んだ尿道から溢れたのはおしっこだった。
それは彼の腹やら腰回りをびしゃびしゃにする。 繋がっている僕にも垂れて付着した。
普通なら汚い、と感じるのだろうか。 だが僕は、時を経て期せずして他人の排尿を拝むという僥倖を得ーー歓喜に震えてしまった。
僕がおしっこをするのと何も変わらない。 ここに安堵が1つ。そして……
(145) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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お漏らしする彼は、なんて可愛いんだろう……!
お漏らし、という響きが幼児を思わせるからか? そう言えば僕が冷徹に接するのを諦め思慕を募らせたのも、彼が子供みたいにだだをこねた時だ。
そう、僕は可愛らしい彼にきゅんなのである。
彼の肌の上を流れる液体は異臭を放っている。が、僕は全く躊躇せずそれに手を伸ばした。
指先に付着させて舐めてみる。 精液みたいに苦みはない。水とは言えないが薄いスポーツドリンクのような薬っぽさがあるか。臭いが強烈で味はあまりわからないのかも。
しかし彼のモノと考えたら、可能なら一滴残らず喉に流したいほどには愛しかった。
(146) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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彼のおしっこは尊い。
僕は変態だ。 だからなんだ。 変態にだって人権はある、変態万歳!
もう死ぬんだからいいだろう! ほっといてくれ!
そも、男同士のまぐわいも死に至る過程としてのセックスもなにもかも普通ではない。
ーー僕は彼をただ、深く愛しているに過ぎなかった。
(147) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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痛みはどうなったのか。理屈は不明だが彼はまるで麻薬患者みたいにふわふわした状態になっている。
言葉は舌足らずでまたそれが幼児じみでそそる。 僕はショタコンなんだろうか。 やはり、早く死んだ方がいいな僕……。
誰も受け入れた事がない彼の身体は僕だけを受け入れた。 それだけでも歓びに溢れるわけだが、ふわふわな彼は言うのだ、可愛らしい唇で。
僕にも気持ちよくなって欲しいと。 それは僕が彼の身体を余すところなく貪り射精に至ることを意味するわけだが、僕を愛しているなら当たり前の心理だろう。
僕だって二人で気持ちよくなりたいと願い、彼の男性自身を愛撫したのだし。
勢いをつけて力強く腰を打ち付ける。肉が跳ねるほどの勢い。
僕の分身は彼の体内深くまで埋め込まれた。抉るように内部でグリグリと動かす。
僕が上から圧迫した結果彼の細身は柔軟にしなり、腰は美しく反るだろう。
(148) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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そして、静かな室内に響いたのは彼の艶やかな声。 裏返りまるで女みたいに啼いて、息を荒げて乱れる。
花弁が散るように開いて。 僕の一つ一つに感じる様を伝えてくる。
僕はグラインドを描きナカを掻き回すようにしつつ、彼に応える。
「めちゃくちゃやらしいよ、声裏返って高いし。 可愛すぎて僕おかしくなりそう。……コウ、大好き。」
こんなに夢中に喘ぎながらも彼は僕にどう見えているかが気になる様子。可愛いなあ。 でも、そんな理性をふっ飛ばしてやりたいとも思った。
さっきお漏らしをした彼の性器は、今度は先走りをぬるぬる漏らしている。 若い肉体は性欲に溢れ、刺激に脈々と応えるのだ。
そんな自分に彼は戸惑っていたが、僕からすればそんな所も辛抱たまらん。
(149) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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「いいの?触れるのが?それともナカかなーー……ここは?」
硬く満ち満ちた怒張で探り当てた部分は瘤のようであった。 強く押し当て反応を窺う。
彼は最早快楽の虜のようだ。 跳ねる声、迸る汗、熱くなる肌。 僕も激しいピストンに腰が震え、射精を我慢するのがきつくなる。
「コウ、イッていいよ。一緒にーー……あ、好きだ、好きッ!愛してるよ、コウッーー出すよ、君の中に出すッ」
ラストスパートに全身全霊を込める。僕の動きに感じてくれる彼に全てを与えたい。 僕を残す意味なんかない、出し尽くすんだ!
男の脈動は生命そのもの。 死を覚悟したからこそ、それを全部放てる。
爆発のような絶頂。 上り詰めた先、僕は彼の体内に熱い液を吐き出す。
(150) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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狭い内部に僕の精が満ちてーー熱い。
漲る全身から力が抜ける。僕はそのまま前倒れになった。つまり開脚した彼に寄り掛かる姿勢。
彼は途中から僕の背にしっかりと手を回してくれていた。 いつもは自身の胸元に置いていた手を放し、全力にて応えてくれていた。
その胸板に、腕に倒れ込んで抱擁を求める。 激しい動きのせいで二人とも呼吸はまだ荒い。
「はぁ、はぁ……コウ、好きだ……うん、凄く良かったよ。
君は僕のものだ、僕だけの……。僕も、君のものだからね。」
萎んだ性器は自然に抜け落ちたであろう。 僕は暫し彼に体重を預けたまま微睡む。
もう思い残す事は、ない。
(151) 2023/11/16(Thu) 10時頃
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ーーそれから。僕は彼を姫抱きにしてバスルームに向かった。 汚れた彼を清める為である。 恋人同士キャッキャウフフというよりは、気持ちとしては亡くなった人のお清めが近しい。
彼はまだ生きている。しかし、僕が注いだ毒により病状が悪化し、やがて息絶えてしまうだろう。
優しく優しく彼の身体を洗った。身綺麗にしたらバスタオルで包み、二人で応接間のソファーへ。ベッドはめちゃくちゃだからね。
「君が息を引き取るまで、見ているよ。傍にいる、離れない。何時間だろうと寝ないで見てる。」
彼以外のものはもう、何もいらない。彼にしてもそうだろう。
「コウ。君が亡くなった後、僕はパイロットに召喚されるだろう。
僕は……君以外なんかどうでもいいと考えたりもしたが、君の家族や君の友達、君が大切にするものの為に闘うつもりだよ。それは君の為だ。
だから、心配しないでね。僕と君が命果てても地球は、みんなの生活は続いていくよ……。」
(152) 2023/11/16(Thu) 10時半頃
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ソファーに並んで座る僕らは肩を寄せているだろう。もうすぐ彼は死ぬのだし、僕も負うことになるが気持ちは何処までも穏やかだった。
でも、結果的に僕は彼を看取る事が叶わないのである。 何故ならーー。
「ん、何だろう……サイレン?」
外がやけに騒がしい。 立ち上がり窓から覗くとそこにはーーパトカーと救急車が見える。
彼を貫いた時の悲鳴は近隣まで届いた。それを不審に思ったご近所さんが通報したのだ。
(153) 2023/11/16(Thu) 10時半頃
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それから先は悪夢でしかない。 何か強盗やらが侵入しているという通報に乗り込んできた警察は、加害者である僕と、明確な被害者である彼を発見する。
全身に暴行の痕があり、発熱している彼はすぐさま保護されて救急車に運ばれる。
「コウッ……!やめろ、彼を返せッ僕は彼が死ぬまで見守るんだ、離せ、離せーッ」
暴れて警官を何人か殴り、僕は床にうち伏せ取り押さえられた。
担架に載せられたコウの姿が遠ざかる、見えなくなる。
「コウーッ!!」
絶叫しながら手を伸ばす僕は、端から見たらどう見ても狂人だったろう。
こうして僕らは離れ離れになった。 そして数日間が経過する。
僕らが次に相対するのは、あの忌まわしいコックピットにてーー……。*
(154) 2023/11/16(Thu) 10時半頃
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――IF・珊瑚さんと――
[一緒に行きたくて誘ってくれたなら本当に嬉しいし喜んでしまう事柄であるし、大和としては本当のことを伝えているだけだからそれが珊瑚にとって嬉しいことだなんて思いもしていない。 戦えば死ぬ、戦わなくても宇宙が終わるならば願えることは僅かしかない。 珊瑚が願いごとを抱いているように、大和の願いは生きていた証を遺したいというもので――誰かと好きあえたらそれは互いに互いを覚えていることと思う]
(155) 2023/11/16(Thu) 12時頃
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好きだよ、この想いはきっと好きなんだ。 ……珊瑚さんが、いいなら。 僕も珊瑚さんが欲しい。
[唇を奪うと目を閉じて泣き出してしまったけれど、両手が伸びてきて添えられるとまた唇を奪っていく。 力が抜けているから受け入れてくれるのだろう。 それならもう、心を留めるものはなにもなかった。
珊瑚のシャツの裾を捲りあげていき、両手を万歳の姿勢でシャツの布地を手首に留めて身動きが取れないようにしてしまおう。 両脚もテーブルの上に乗せてしまい、本来ご飯を食べるべき場所で珊瑚を味わっていく。
それは酷く一方的な行為かもしれない。 珊瑚を自分のものにするべくと身体中を味わい尽くしていく間、外の事もこれまでの事も忘れて夢中になる。 思い残すことがないように。 大和は着実に死に向かって歩み始めいく。
これで珊瑚が先ならば大和はきっと宇宙を滅ぼしにかかってしまうだろう。 その思いは今、積み上げている**]
(156) 2023/11/16(Thu) 12時頃
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ーーif・大和とーー
大和から得た情報によると、珊瑚の父親は多忙で不在らしい。 確か医者のはずだ。 どんぐり亭にて逢ったことかあるので、その姿は覚えている。
確かに人命救助は大切だし医者の仕事でもある。が、娘を放り出しているのはどうなんだろう?
大和もパイロットになる件に不服を抱いているらしいのが文面から読み取れる。 当たり前だ、巨大ロボットに乗れなんていきなり言われてハイと答える方がおかしいから。
(157) 2023/11/16(Thu) 14時半頃
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僕が驚いたのは、彼が僕の事を真摯に励ましてくれたことだった。 僕はショタコンのけがある下半身が暴走した性欲魔人だから本当にクズなんだが、それでも彼の言葉には元気づけられ、こう返した。
『ありがとう大和。 君がそう言ってくれると、僕なんかにも少しは価値があるのかな、と思えた。
彼に気持ちを伝えてみるよ。』
うっかり”彼”と性別を書いてしまったが僕は気付いていない。
そして僕は彼の家庭の事情を知った。 読んだ時には絶句してしまい、全てを捨てて逃げようとしていたと語る彼に深く心を傷める。
『そんな事情があったんだ……僕は何もしらなくて、ごめん。』
(158) 2023/11/16(Thu) 14時半頃
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謝ることじゃないと思いつつも、事情をしらないで色々無神経な事を言ったかもと僕は反省する。
しかし更に驚くことがあった。彼がハッキリと珊瑚のために闘うと書いていたから。
それはまるでーー。 いや、もしそうならば、僕に後悔しないようアドバイスをくれた彼だ、きっと自身それを実践するだろう。
『誰かの為に……は、地球のためなんて言うより余程リアリティがある。
君に闘う理由があるのならそれでいいとは思う。 僕はやはりそれでも、なんとかパイロットを降りる方法を見つけたいと思うけどね。
一緒にいるなら、どうか珊瑚を護ってあげて欲しい。
頼んだよ、大和。』
こうして僕は、短い彼とのやり取りを終えたーー**
(159) 2023/11/16(Thu) 14時半頃
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──if・大和くんと──
>>156泣き出したわけじゃなかった。ただ、溢れる思いが涙となってこぼれ落ちただけ。 だって、好きだったのに。好き同士だったのに。 ここから先が何もないだなんて悲しすぎる。
「大和くん…っ、好き、好きなの…! あっ、ん…、大和、くん…。」
シャツを脱がされると、まだ着替えてもない下着姿が晒されて。 白い下着が胸を覆っていたけれど両手を縛めなくても良いのにと泣き笑いだった。 抵抗したりなんてしないのに。 でも、大和くんに強く求められている気もして喜びすら感じてしまう。 恥ずかしいけれど、でもそれでも良い。 私たちには時間がない。その先も。
(160) 2023/11/16(Thu) 16時頃
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「あっ、汗臭かったらごめん…ん、んんう…っ。 あ…、あっ、ああああっ!!!」
行為が多少乱暴でも、私はそれを望んでしまう。 幸せな痛みも、繰り返されるキスも、求められることが嬉しくて──悲しくて苦しくて、でも幸せだった。 私たちは子供を授かる時間すらない、きっと。 私たちに続く未来はない。だから。
(161) 2023/11/16(Thu) 16時頃
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私たちはそれから、買い物以外で外に出ることはなかったかもしれない。 特に学校には行かなくなった。もともと夏休み中だったし、登校日ですら姿を現さなかったかもしれない。 家の中の生活は保っていたけれど、私は毎日大和くんを求めた。大和くんに求められるとなお幸せだった。
もしかしたら部室に集合するように言われて、それだけは参加したかもしれないけど。 二人手を繋いで、私は大和くんから離れようとしなかったし、七尾ちゃんとの戦いでは流石に七尾ちゃんに寄り添ったけれど──。
ああ。本当に。私たちは死んでしまうのね。
それを知ってしまって。 私は。私は──。
(162) 2023/11/16(Thu) 16時頃
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より一層大和くんに溺れて行くことになる。 彼を求めて。彼に求められると嬉しくて。 でも。 私は大和くんに一つ宣言をしていた。
大和くんが少しでも長く生きて欲しいと願ってくれるなら、大和くんの後私の番までは生きるけど。 私が先だったら大和くんに一緒に消えて欲しい。ひとりにしないで欲しい。 負けることになっても自分から消えることになっても。 ただ、私が他のパイロットに選ばれた子の選択肢を奪う事だけは、ダメだと思うから。 だから、私が先の時は──。 そんな約束を持ちかけたバチが当たったんだろう。
(163) 2023/11/16(Thu) 16時頃
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「大和くん…やだ、やだよぉ…!」
大和くんが先にパイロットに選ばれたと知った時。 きっと彼より私の方が取り乱して、泣き崩れてしまっていた。**
(164) 2023/11/16(Thu) 16時頃
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――IF・珊瑚さんと――
[未来がなくても現在がある。 好きだと言ってくれる珊瑚がいて、こんな時でも汗くさかったらと気にしてくれる]
いいんだよ、珊瑚さんの匂いがするから。 僕も臭かったらごめんね。
[求めあい始めればそれこそ獣のように交わり合った。 それこそ四六時中、毎日のように求め合った。 性欲に溺れていくのは悦びしか感じなかった。 肉体的な悦びも、精神的な喜びも全て得られた。 生きている意味を知ることができたと言ってもいい。 僅かでも希望があれば人は生きていける。 それが何であれ大和にとっては十分な理由が得られた。
>>162部室に集合した際も手を繋いで皆の前に姿を現わしていたしそういう仲であることは知られていたろう。 短くも太い幸せを噛みしめていく]
(165) 2023/11/16(Thu) 17時頃
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[>>163珊瑚の決意には大和は頷いて肯定するしかなかった。 僅かでも生きて欲しいと願っているから自分が先ならば珊瑚に順番が回るまで生きてくれたら嬉しいと思う。 逆に自分が後ならば一緒にと願われるのだから最後まで一緒にいよう]
うん……うん……ごめんね。
[>>164嫌だと泣きじゃくる珊瑚に大和は何もしてあげられることはない。 来るべき時が来たのだけれど、同時にそれが別れの時となる。]
(166) 2023/11/16(Thu) 17時頃
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僕は、珊瑚さんのお陰で生きる意味が見えたよ。 ありがとう、本当にありがとう……。
その分だけ、珊瑚さんに負担をかけてしまうけれど……。
[だから、というわけではない。 泣きじゃくる珊瑚にキスをして、泣き止むまで何度も抱きしめながら宥めるように情愛を重ねる。
大和は悩んでいた。 生きていて欲しいと願うのは自分のエゴで珊瑚にとてつもない負担をかけている。 だから、そっと白い包を手渡した]
(167) 2023/11/16(Thu) 17時頃
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珊瑚さん、辛かったら、これを飲んで。 眠ったまま起きなくなる薬だから……。 僕の願いは、僕が死ぬ時に完遂しているからさ。
[だから、ごめんねと囁いてまたその日も身体を抱きしめて床に身体を沈めた]
[後日――。
大和 命は戦って、勝った。 シシアラシは強敵だったけれどアウェーに、相手の世界に行った大和 命は被害を最小限に敵ロボットだけを倒し切って――。
やりきった笑顔を浮かべて珊瑚に微笑みかけて生命の灯を落としたのだった**]
(168) 2023/11/16(Thu) 17時頃
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――IF・乾と――
[巨大ロボに乗って戦うなんて正気の沙汰ではないけれど、この後七尾の戦いを見た後でならば大和は必死に戦って勝利する。 話が事実であると知ったからこそであったし、この時とは異なる精神性だったからでもある。
>>158ところで大和は乾がショタコンの気がある性欲魔人で失禁マスターであることは知らないわけだから普通に話し合っているが、この後性欲魔人となるので大和も大概人のことは何も言えない]
『生きている証明をさ、探したいよ』 『乾にもきっとあるからさ』
[うん? 彼? そこで少し留まったが懸命なる大和は追求することはしなかった。 珊瑚には、『乾って彼氏がいるんだって』と伝えたかもしれないけれどそれで全てが察せられたろうか]
(169) 2023/11/16(Thu) 17時半頃
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『乾が謝ることなんて何もないよ』 『僕の親が悪いんだし』 『一時の下半身の欲望で生まれたんだし』 『って考えたらさ、やるせないじゃん?』
[子どもができたら幸せなのだろうか。 それはわからないしわかるまで生きられないけれど――]
『うん、護ってあげたい』 『でも僕が幸せになるばかりだからさ』 『珊瑚さんに辛い思いをさせてしまうのが』 『どうしようもないのが悔しいな』
[乾にも頼まれたから、大和は――いや、欲望に溺れていくのだけれどそれは乾の方もだったろうか。 結局のところ約束を果たせたかはわからないが、パイロットを降りる方法を見つける間もなく大和は生命の灯を落とした**]
(170) 2023/11/16(Thu) 17時半頃
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ーーif・大和と(その後)ーー
大和が探している生きる理由、証は、僕にとっても考えるべき事であった。
『衝動で子供を……か。僕はーー』
『コウが僕の子供を身籠り産んでくれるなら、絶対大切に育てるだけどな!!』
何を書いているのか既に意味がわからない。恐らく大和も大いに混乱しただろうが、僕は大和に勇気を得て、感謝を込めてやり取りを終えた。
(171) 2023/11/16(Thu) 18時頃
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その後、僕は入院中の通話が可能となった康生に電話し告白する。
そして僕らは海辺でデートし、ホテルの教会で疑似結婚式を挙げた。
最初のパイロットとなった千映戦はショックだったが、仲良くなった大和、前から何度も励ましてくれる珊瑚、何より恋人である康生が傍にいたので、なんとか前向きな思考を保つことが出来た。
ただ、僕らがパイロットを逃れる方法だけはどうしても上手く行かず、ついに僕ら四人にも、椅子に座らねばならない時が来てしまうのであるーー。**
(172) 2023/11/16(Thu) 18時頃
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──if・柊木くんと──
『恵一くんや七尾ちゃん。 確かにすごくテンパってたよね。 分かった。できることは少ないけどね、』
>>65私に出来ること。できれば七尾ちゃんや恵一くんの支えになれればとは思うけれど…、私はその後さらに大和くんに溺れて行くことになる。 救いを求めるんじゃない。絶望に沈むでもない。ただただ、私には大和くんがいれば良いと思うようになっていたんだ。 それでもこの言葉があったから、七尾ちゃんが戦う時には側に寄り添っていたし、その前にもお菓子を一緒につくろうだとか声をかけていたと思う。 恵一くんは…、恵一くんにはあまり声はかけなかった。 大和くんからも"彼がいる"と聞かされ、実際柊木くんとキスした話も聞いたから、たぶん柊木くんが居たならそれが1番なんだと思う。 だから、恋バナはしてたかな。 その中で私は大和くんが大好きって話だとか今一緒にいるという話もしたかもしれないけど、支えるというよりは恵一くんの話の聞き役になってるだけだったかもしれない。
でも。気にするなよって。 …気にしちゃうよ。 気にしてもどうしようもなくても気にしてしまう。 だからね。
(173) 2023/11/16(Thu) 18時半頃
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『私は七星くんは許せないしハロに心も許せない。 でも、自分にそう思うことは難しくても 私も柊木くんを責める気は無いよ。 寧ろ縁士くんの方があの時渋る私を かなり後押ししてたからね。 …その割に縁士くん、私や柊木くんみたいな 取り乱し方してなかったから 私は縁士くんも、今は信じられない。』
それともどこかで後悔しているのかな? でも知らない。知らないし──。
『もし、私が最後のパイロットになったら 多分、頑張れないと思うの。 怒らないで欲しいな。 その代わり、最後のパイロットじゃなかったら 最後の人の選択肢を狭めないためだけに 頑張って、戦うね。』
(174) 2023/11/16(Thu) 18時半頃
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最後の最後に、何が待っているのか。 私たち以外の平穏な日常なんだろう。 それを最後の人が願えるかどうか。 私は願えないけれど、それだけは伝えておこう。
──突然義務だけ押し付けられて。 世界のためには戦えない。 せめて、好きな人が、自分の子供が、生き続けられる世界だったなら違ったのにね。
違ったはずなのにねと呪わずにいられないから。**
(175) 2023/11/16(Thu) 18時半頃
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──if・大和くんと──
泣いても泣いても順番が変わる訳じゃ無い。
早く死にたい訳じゃない。他の誰かに死んで欲しい訳でも無い!
でも、1番死んでほしく無い人の死が確定して狼狽えないのは私には無理だった。
キスされて。キスされて。肌を重ねて温もりを分かち合っても悲しみは拭いきれはしない。
それでも何とか泣き止んで、布団の海に二人で沈む。
その時に渡された薬は私の心を支えてくれた。
大和くんが自分の希望を考えてもなお渡してくれた優しさだ。
私は後日、大和くんが戦うその横でずっと抱きついていた。邪魔だったかもしれないけど、自分の椅子に座って見守るだけなんてできなかったから。
汗だくになりながらペダルを漕いで──大和くんの戦闘が、終わる。
私は、大和くんを抱きしめてその微笑みを涙ながらに見つめてキスをした。
「私、なるべく頑張って生きるから。
見守っててね、──愛してる。
いつまでも大好きだよ、大和くん…。」
はらはらと涙をこぼしながら、私は初めてハロにお願い事をした。
大和くんにもらった薬を握りしめながら。
「離れるのは辛いけど、
今だけは我慢するから──。
私が死んだら、大和くんと同じ場所に
眠らせてね、お願い。」
こればかりは、ハロを信じて託すしかなかったから。
そして大和くんのことは父さんに相談して、親族が見つからないからと私たちで火葬してもらう事にした。
小さいけれどお葬式を出させてもらったのは私の我儘だ。
好きな人だった。この世で1番大好きな人だった。
だから無縁塚に託すなんてとんでも無い。
泣き続ける私に父さんは途方に暮れた顔をしていたけれど──忙しいからかまた、仕事に戻って。
私は大和くんと二人きり。
ううん、母さんも入れたら三人で暮らし始めた。
「今日は良い天気だね、星がよく見えそう!」
「今日はお肉が特売だったんだ〜!
ふふふ、角煮作るのも良いね?」
「戦いが終わったら遊園地行きたいな。
大和くんはジェットコースターとか平気そう?」
「学校やだな。行きたく無いな。
…加賀先生絶対補習させるもん…。」
私は相変わらず学校には行かなかった。
お店と部屋を行き来して、一人分のご飯を作り、大和くんに出してたくさんお話ししてから私がそれをひっそり食べる。
そんな毎日が42日続いて。
コクピットに現れた私は、大和くんの入った壺と一緒だった。
それを胸に抱きながら。
何とかその日まで生き続けた。**
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