23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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[鮫島が寝てるうちに身支度を、整える。
電話の電源は、あえて、まだつけずにおいた。
どちらにしろ、
戻るところは自分のうちか塒しかないから、
過去が消せなかった段階で、
もう、生きていくのに選択肢は限られてくる。
ともかく]
ん?起きたのか?
おまえ、学校はどうなってるん?
行くんなら、着替えとか、
ああ、制服、私服なのか。
へえ。
[そんな他愛もないことを喋って。
そして、持たされた土産は、
綺麗な蜜柑の色の石]
ああ、そんなんあったな。
[自身もポッケから、黄緑の石]
いるか?
[石の意味とか知らないけれど
でも]
じゃ、もう、物騒なことは考えるなよ。
[そして、部屋を出ていくだろう]**
[学校は去年のうちに休学届を出していること、学年の扱いが実際どうなっているのかは実は不明なこと、このまま退学をしようと思っていることなどを他の他愛ない情報と共に告げて、それで名残惜しい時間は過ぎていってしまった。
差し出された黄緑の石に、小さく息を呑む。]
うん。頂戴。
[握り込んで、押された念には苦笑で頷く。
軋んで閉じた部屋の扉の、錆のかたちをすっかり覚えてしまうくらいの間、そのままの姿勢でいた。
翌日、夜を待って、一本の電話を掛ける。
規則的に鳴り続ける呼び出し音は、少しだけ心臓の音に似ていた。]**
[それから、どれくらいか後]
------- -------
(おい、電話かかってるぞ?)
(ああ、いいんす、これは出なくて)
[免許を取得し、車の運転をしている。
ぴっちり着込んだスーツの内ポケットが震える。
電話だとわかれば、横の兄貴が、こちらを向いて指摘するから、
いつものように答えた]
(なんだ?女か?)
(まあ、・・・・そんなとこっス)
[あれから、結局は、母親の縁で、
この界隈を仕切る親父の世話になることになる。
でも、こんなガキ一人に、なんで、そこまで執着するのか。
夜の蝶ジェニファーの謎が絡む話となるが、
それは、また、別の物語だ。
今は、改めて、組の構成員として、
日々、勉強や仕事をしている。
そして、電話は2台。
その、古い電話に登録されてる番号は、もう一つだけだけど。
着信履歴だけ。
いつまで、鳴るかは、わからない。
そのうち、きっと、鳴らなくなるだろう。
鳴らなくなったら、
完全に捨てられるな、と]**
う、うん? そーなんだ?
[おイタの成功に北叟笑んで、能天気に頷いていられたのは、最高の相棒、まで。
こういう時の声や手つきが、必要以上に甘くて。急に相手が年上なことや、異性であることを意識させられるから。ペースが乱されて悔しいやら、ひっくるめてもどかしいやら。]
…………大和のくせに、大和のくせにー。
[主導権が諦めきれず、てしてし胸板を叩いて反意を示すことしばし。梳る指の心地よさに抗えず、目蓋を閉じてその体温に身を預けた。**]
─ 数年後 ─
[今思い返しても勉強漬けの日々だった。
本来ならば高校の最終学年度を収めていた筈の年は特に狂気の沙汰だったろう。ほぼ丸一年を使ったとはいえ、高校の就業課程全てを浚いながら高等学校卒業程度認定試験、平行して大学受験までをこなしたのは我ながらやり過ぎだった。
合格後は休む暇もなく司法試験対策(規定は緩くなっていたとはいえ)、資格を取得してからも修習、インターン、ローからの同期との情報交換という名の飲み会の頻度も酷かった。お陰で筋肉が若干落ちてしまった。学閥絡みの検察への引き込みから逃げ切れたのは奇跡のようなものだった。
何はともあれ。
今日、こうして無事に弁護士として正式に雇用されることが出来た感慨は十二分に深いものだった。
希望通りの、アンダーグラウンドに強みを持つ事務所だ。]
[誰かの荷を背負いがちだと指摘されたのはいつのことだったろうか。その特性を歪みなく発揮出来る分野でもあり、また一般的な倫理観から離れたところに在る自分には向いていると自然に思えたのがこの仕事である。
或いは、再びあいつに出会えたとして、あいつがどんな環境に身を置いていたとしても助けてやれる、そんな思考がなかったとは言わないのだが。]
まずは陳述書の清書ね。
はいはい、どんな下働きもしますよーっと。
[あれから数年、不定期に掛け続けた電話は、未だにコール音を響かせてくれている。その声が聴けることはなかったが、途切れずにいてくれることが嬉しかった。
いつか投げられた問い掛けを思い出す。今ならば真っ直ぐに答えられる気がしているのだ。一度限りの夜について、俺の、感じたことの全てを。
背広の胸ポケットには、唯ひとつの石が収まっている。]**
おまえ、
大体、なんで、こんなとこいんの?
さっさと、こんなとことの関わりは絶っちまえ
→×6〒+÷°39〒5+→#
[なんだか、わなわなしてる]
心配せずとも、
その為にずっと下積みして来ましたから。
若頭は何も憂うことなく、
お仕事をこなしてくだされば構いませんよ。
というか、
もっかいきくわ。
なんで、こんなとこにいる?
口説こうと思って。
俺からもひとつ訊いていい?
電話、
なんで捨てなかったの。
はあ?
まだ、ヤりたりねえのか?
つか、お前、そんなナリで、金も持ってるなら、
いくらでも誰でも抱けるだろ。
電話は、
うるせえな。こっちの勝手だろ。
縁が切れないままで、
ここまで来たんだからさ。
………………やっと、会えた。
話をさせてよ。
……長い話になると思うけど。
[取り出した石を放り投げる。黄緑色。]
[投げられたもの、反射的なら受け止める]
くっ。
お前、バカだろ。
勝手にしろ。
[もうとっくに手が覚えている操作で、
一本の電話を掛ける。
それからのことは、カメラの外の、お話。]**
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