33 桜森高校同窓会
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ヤマトは、薄れゆく意識の中で野々花に手を振る
2024/02/17(Sat) 00時半頃
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[ぺちぺちされた少年はフラフラしている。]
だめだおれすごく……
[恋人と並ぶ自分を見て貰う格好の機会なのに!さっきから腹がぐうぐう鳴って動悸息切れ眩暈がする救心を馬鹿食いしたらいいのか?]
(5) 2024/02/17(Sat) 00時半頃
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お前か唐揚げが食いたい。
[情熱が明後日にてんこ盛りだ]
(7) 2024/02/17(Sat) 00時半頃
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ーー食堂/到着日の夕飯時ーー
[キリノは久しぶりの邂逅を果たしたのであろうニジノと幾つか言葉を交わしている。
もし少年が元気で満身創痍なら「いつもLINEで話してるようにめちゃくちゃエロかわだろ?!
このおっぱいミサイル(死語)に俺はいつも撃沈されてんだよ?わははは!」など自慢しまくったろうが、腹が減って目が霞む上に恋人と並ぶと思ったより恥ずかしいから黙りがちになっていた。]
(19) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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[そんな中でも別れ際にサラの言葉が嬉しくて。 手を振り、なんとなくこちらを意識してくれている野々花に気遣いと優しさを感じて。
エネルギー切れで倒れそうな少年はなんとか堪えて立っていた。 ギリギリ、食欲という魔物に取り込まれずに。]
(20) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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[キリノが料理の方に向かい、サラも一緒に仲良く移動したのを見送る。
同じ空間にみんながいる。
それは啄木が雑踏に感じたような一種の懐かしさと寂しさがあり、不思議な気持ちだ。
そして、そこに当たり前みたいに。 少年の一番近くに恋人のニジノがいる。
ーー今はただ、それ以外は考えないで感謝すればいいんだ、きっと。]
……ハラヘッタ。
(21) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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[安堵した途端か、欲望なんだか飢餓なんだかわからんもんが溢れ出す。]
唐揚げもニジノも似たようなものだよな。
俺がめちゃくちゃ好きという点で。
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[ニジノに手を引かれていざ鎌倉、違った念願の食事タイムへ。
いつも舐め回している彼女の指先から直接詰め込まれた唐揚げ三個。
もっと沢山放り込むのがお約束なのに控え目なのは、少年が二人きりの時とはやや異なる様子だったのを鷹の目で見抜いたから?]
うま……。
[噛み締める。脂が溶けて身体に沁みていく。肉がエネルギーを補充する。
少年は、助けを求めるのが苦手だ。大体限界まで我慢していきなりぶっ倒れる。 でも、彼女にだけは言えるのだ。
“助けて”(※今回の場合は飯をくれ)と。]
(22) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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[何度こうして助けられたろう、彼女に。まさに世話女房の名が相応しいかもしれない……不器用な少年は、そんな彼女が傍らにいる事を心から感謝した。
でも口では照れ隠しのツンモードですけどね!?]
……っせえな。照れてなんかいねえよ! 腹が減ったから本調子じゃなかっただけ。
なんでそこで白飯なんだ? ニジノが好きな山菜のお浸しとか松茸ご飯もあったから、さあ食うぞ食うぞ!
[と息巻くのだ。彼女もよく照れるとツンデレを発動するから移ったのかも?
という感じで料理が並ぶコーナーへ移動すると少年は好きなだけ好きなものを皿にてんこ盛りにした。]
(23) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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[ハンバーグ4個、唐揚げ3個、春巻き8個、餃子5個、カボチャコロッケ1個、大好きな大量のあん肝と、マスタードをたっぷりかけたホットドッグに焼きそば山盛り。 少年がマスタード好きは嘘ではない。
何回かに分けてテーブルに運んだら彼女と共に着席する。]
……別に。折角彼氏としてお前の隣に並んだんだから、カッコよくいたいの普通だろ?
ご両親の前でだって緊張してわーってなっちまったしさ。
[以前の鷹羽家訪問の際の話だ。その時の少年も大変意気込んだが、スマートな態度など無理に決まっていた……いつか語られる予定のエピソード。]
(24) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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[まあなんにせよイタダキマスが正しい。少年も箸を持つ手を合わせた。]
ま、そだな。いただきまーす!*
(25) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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ーー食堂/到着日の夕飯時ーー
[体型維持の為に彼女がいつも食事制限をしているのは知っている。
特に炭水化物と糖分は敵なんだろう……松茸ご飯のご飯抜きじゃ駄目だろうか?
彼女には悪いが餓えた少年はイタダキマスの合図と共に飯をかっこみ始めた。おかずを水でも飲むように喉に流し込んでいく。]
ん?
[夢中になって食べる手を止めたのは、彼女の歯切れが悪かったから。いつもなら「まだ彼氏じゃないでしょ!」というツッコミモードに突入するのに。
箸を一度置き彼女の話しに聞き入る。]
(34) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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……。
[話の腰を折らぬよう、少年は真っ直ぐ彼女を見つめたまま耳を傾けた。
時折嬉しそうに口角を上げたり、小さく眉を寄せたりしながらも、彼女が一頻り話し終わるのを待つ。
いつも”まて”が出来ない駄犬だが……彼女の吐き出したい気持ちを、想いをただ受けとめる。
言葉が途切れたタイミングに、沈黙が少し流れたろうか。 そこで少年は徐に口を開く。]
……付き合う時にも聞いたよな、似たような事。 そんで、私でいいのかって。
(35) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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大好きなスケートの為なら好物の松茸ご飯我慢して、スイーツ我慢して。
泣きたい事があっても歯を食い縛って、血の滲む努力して氷上にいる。
親と離れて住むことになろうが、彼氏を置いてきぼりにしようが、やりたいことを貫く。
……俺が惚れたのは、最初からそんな女だぜ?
[わかっていて、納得の上なのだ。織り込み済だとばかりニッと白い歯を見せて笑う。]
(36) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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ーーやりたいだけやれよ。 待ってるから。
だけど、やりきった!てなったら。
(37) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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来いよ、俺んとこ。……嫁に。
(38) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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[ぼそりと最後にそう言って、味噌汁をずず、と啜る。 照れ屋の親父のプロポーズみたいになっている。
そも、少年としては彼女以外との結婚や人生を一ミリも考えていない。だから今更彼女がこんな事を言うのが不思議なぐらいだった。
カボチャコロッケ強奪はこの後か。]
結婚したら一生添い遂げんだぞ。 ……毎日ずーっと俺の飯が食えるさ。
あ、ただし霊は新居に連れてくんなよ?! ちゃんと封印したんだよな?!
(39) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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[つまりコロッケだけでなく、色々作ってやんよの意味。
存外食事中の重さではない話もしたが、この後は雑談に終始したはず。
お酌の提案には「風呂前だから一杯だけなー?」なんて応じて焼酎でも。彼女も飲むなら注ぎ返す。
腹一杯になったから彼女が隠さなくともデザートコーナーには近寄らず。彼女がカロリー控えめな和菓子をチョイスするのを「ダイエット頑張ってんな」なんて言いつつ見守るか。]
ゲームコーナー?いいよ。 自分で取るの?まあ取れなかったら俺が取ってあげるけど。
(40) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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[食事後に挨拶に来てくれた柊と野々花には「お休み、明日のバーベキューでな!」と返す。
実は野々花からはLINEのお返事が来ていたが>>6、返事をする暇がなかったので丁度良かったかも。
ゲームコーナーにて七回も奮闘する様に代わろうか?と何度か言ったが彼女は見事自分の力で兎のぬいぐるみをゲット。
少年もやるべき?しかしここまでラ神(誰)は空気を読んでいないので、鷹が取れる気がしないが……。
少年がゲットしたのは……7のぬいぐるみ。]
(41) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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……鮫の映画で古典つーと「ジョーズ」だけど。 あのタイトルって締め切り20分前に決まったんだってさ? ちなみにジョーズは顎って意味だぜ。
[映画好きな少年だから、そんな四方山話をするのは珍しくない。 ぬいぐるみを小脇に抱える。]
んじゃ部屋に一度戻って、タオルとか浴衣とか準備したら貸切風呂に行こうぜ?
[恋人の肩を叩く少年の顔に曇りはない。 今日一日の愉しさを噛み締めながら部屋に向かうだろう。]**
(42) 2024/02/17(Sat) 14時頃
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『 要るの? 石になんて興味ないと思ったのに 』
[母親からクラシックな小型のジュエリーケースを
受け取ったのは半年ほど前。
石になんて興味ないよ、同意の言葉を口にする。]
『 そう。でもそれはいいチョイスよ。
いい所紹介してあげようか 』
[まだ何も言ってないのに見透かされているらしい。
少し鼻白むような表情になった。]
『 …………奏人がねえ 』
[細められた眸。
感慨深い色を帯びている。
柊も目を瞑って、深く息を吐く。
―――― ありがとう。感謝してる。
"彼女"には何ら躊躇することなく言える言葉は
母親を前にすると素っ気ない物言いになる。
多分、それはこれからも変わらないんだろう。**]
ヤマトは、ニジノエロエロだぜ!(発声していた)
2024/02/17(Sat) 18時半頃
―― 家族風呂 ――
……奏人くん、1,2分後ろ向いていてね?
…………………………
……………………
[替えの下着やタオルをきちんと籠に入れて
ちゃんと後ろを向いてくれたのを確認しつつ
するすると着衣を外してゆく。
もう何度となく一緒には入っているけれど
どうしてか脱ぎ着をする瞬間が未だに恥ずかしくて。
彼に脱いで貰ってから、続いてわたしも…という
手順を踏もうとする癖があった。
有無を言わさず脱がされてしまうような時は除いて。]
……はい、じゃ、
そのまま前に進んで、ドアも開けて?
振り返っちゃ めっ です。
お背中流しますね。
[あたたかいお湯でかけ湯をして身体を温めて。
アメニティのスポンジによく水を含ませて
ボディソープを泡立てるところから始めた。
今度こそ交互にか、それとも一緒に洗いっこか――
身体も、髪も、顔も、指先までぴかぴかに。
綺麗になったらふたり湯船に浸かり、
丁度良い温度と肌に心地好い泉質に
安息の溜息を吐くのかもしれない。*]
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ーー少し前(ゲーセンあたり)ーー
[UFOキャッチャーをしながら少年は考える。バーベキューやキャンプファイヤーはきっと心に残るが、何かここに"少年たちが訪れた記念"があったら良いな、と。
それを残せたら、また数年後に集まったりも出来ないかな?
よく卒業する時に机に名前を掘ったり(器物破損とかは気にしてはいけない)するような。
この楽しい一時を、想いを。残せないか……。]
タイムカプセル……
(61) 2024/02/17(Sat) 20時半頃
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[キャッチャーに熱中する彼女は少年の呟きには気づかなかったかも。
少年はキリノと野々花にLINEを送った。]
(LINE/キリノ、野々花) キャンプファイヤーしながらタイムカプセルを元校庭の角に埋めようぜ! なんか入れたいもんがないなら無理に入れんでもいいよ。 あったら考えといて〜。みんなで小さな段ボール一個を考えてるから、 でかすぎるのは不可な(笑)
んじゃニジノと風呂入るわ!お休み! (返事はいいぞ!)**
(62) 2024/02/17(Sat) 20時半頃
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ヤマトは、部屋に戻る前に仲居さんに逢い許可を貰った。寛容な旅館だな!
2024/02/17(Sat) 20時半頃
ヤマトは、そうだ、俺を埋めるのが一番……
2024/02/17(Sat) 21時頃
ヤマトは、ふと閃く💡タイムカプセルには手紙を入れたらいいのでは
2024/02/17(Sat) 22時頃
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[追加のLINEを送った。]
(LINE/キリノ、野々花) タイムカプセル、入れるアイテムがないなら手紙がいいかも。 未来の自分や、未来のパートナーへの言葉を書いてさ、埋めたら素敵じゃね?て思った!💡*
(71) 2024/02/17(Sat) 22時頃
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ーー14日の朝ーー
[少年と恋人は貸切風呂にて濃厚な時間を過ごした後、部屋に戻ってからも第二ラウンド、第三ラウンドと激しい闘い(?)を繰り広げた。
くったくたの汗だくになり(※風呂に入った意味なし)乱れた浴衣のまま眠りに落ちたのは夜半過ぎだったような。体力限界にて寝落ちたら定かではない。
それでも、朝目覚めたらちゃっかりと彼女を抱き締めて寝ていたのだから大事な所はしっかりしている。
腕の中で安らかな寝息を立てている彼女は、寝乱れはだけた浴衣がまた官能的で。朝からやっちまうか?など考えつつ額に口付けを。]
(73) 2024/02/17(Sat) 23時半頃
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……ったく、無防備すぎだよ俺の姫様ときたら。
[こんな可愛くて、スタイルも良くて。海外でだって周りの男がほっときやしないだろう。 浮気を心配したことはないが、そんな男たちを全員蹴り飛ばしてやりたい衝動はなくはない。
俺のニジノなんだからな!
……なんて。今は100%少年が占有する彼女をもう一度強く抱き締めたら、眠り姫はそろそろ重たい瞼を開けてくれるかな?]
はよ。
……へへ。お前と寝て起きて、お前が横にいる朝っていいな。
(74) 2024/02/17(Sat) 23時半頃
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[それが食堂にて彼女が言っていた幸せだと気付く。 結婚したら毎朝こんななんだな……。
洗顔やら着替えやらを手早く済ませたら、さて今日の予定はどうしようか。]
夕方からバーベキューとキャンプファイヤーすっけど、それまではどうする?
[今日がバレンタイン当日であるのはすっかり忘れている……。 彼女が昨日必死に少年の為に頑張った事も知らずあっけらかんとしたままだ。]*
(75) 2024/02/17(Sat) 23時半頃
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[寝惚けた彼女を襲っても和姦ですか?教えてエロい人。
蕩けた瞳が、舌足らずな声が余りに可愛すぎて悶える。 まさか黒柴犬と間違えられてるとは思ってなくて触られるままだった。
そう、ちくちくは存在する。 少年は朝起きると無精髭が薄ら生える。男性の生理として当たり前の現象だ。]
(81) 2024/02/18(Sun) 00時半頃
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や、俺は最初から最後まで人間だぞ?
[妖怪人間なら小屋ごと火に巻かれたけど少年は元から人間なのだが……。まあ、寝惚けた彼女には何を言っても無駄なのである。]
今日の予定……ッてまた寝たー!!
[そうか、起きないんだな!ならば少年が何をしても構わない、そういう事!!
ほぼ裸のような彼女の全身に少年は……強く吸ってキスマークをつけておく。
昨日もあちこちに赤みがかった鬱血を残したが、これで倍に増えたであろう。多分この朝に11個は増やしたよ!
水着になった時にどうするのかって?むしろあんなとこやこんなとこまで?と数える楽しみが増えたはず。]
(82) 2024/02/18(Sun) 00時半頃
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しゃーねえな、起きるまで待つとするか。
[少年はフラワーちゃんTシャツとジーパンに着替え、荷物の中の彼女へのプレゼントを確認してからスマホをいじり始めた……。]*
(83) 2024/02/18(Sun) 00時半頃
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[どうやら彼女は本日の予定よりも無精髭を生やす少年の方が気になるらしい。顎を撫でられると擽ったそうな顔をした。
まだ剃ってはない。顔をバシャバシャ洗い歯を磨いただけだ。
大体普段朝のルーチンはこう。
起床→トイレ→洗顔歯磨き粉→水を飲む→朝風呂(風呂場で髭を剃る)→朝飯→身支度→出勤
とはいえ旅館では風呂場での髭を剃るわけにはいかないだろう。]
まだ寝惚けてる? 甘えてんのか?
朝飯バイキング行くか?
昨日は貸切に入ったから、今日は露天風呂行ってもいいかと思ってんだよな。 夕方からはみんなでバイキングとキャンプファイヤーだし。
(110) 2024/02/18(Sun) 08時半頃
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[彼女だってまだ完全に部屋を出る準備を終えた訳でもなかろう。お化粧はなくても綺麗だよといつも言ってるがするのかな。
ちなみに少年はまだ露天は裸の混浴と思い込んでいる。 水着はお土産屋に販売しているから問題はないが。
まるで猫をもふるように少年を撫でる彼女を好きにさせたまたあれこれスケジュールを考えて、満足して貰えたら行動を開始しよう。]
そうだ、ニジノも手紙書く? 未来の……旦那様へ? いや自分にかな?
[タイムカプセルに入れる手紙も書かないと。少年はタイムカプセルに入れるアイテムを思い付いていたが、手紙も入れたい。紙とペンは部屋にあるようだ。
彼女がどうするかはお任せし、身支度を終えたら1日を開始しよう。
バレンタインが少年の命日なるかもだが、まだその時は訪れないのか?]*
(111) 2024/02/18(Sun) 08時半頃
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[最後のムニッは愛情表現?餅のように伸びる頬。]
いつまでも寝てるからだよ〜
ま、二人だって彼氏と一緒なんだし、多分耳なし芳一みたいになってんじゃねえかな?
愛の証だよ!
[お経は愛の証じゃないし、愛の証だとしてもそんなびっしりのキスマーク怖いよ!
からからと笑う少年に怒っても仕方ないと彼女は諦めたか。
ちなみに少年の胸元にも彼女がつけたキスマークがばっちり残っている。 むしろ誇らしく思うのは少年だけらしいが……。]
(131) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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そうそう。朝は流石に夜ほどボリュームないと思……ん?
[差し出された小さな箱に視線をおとして瞬き。彼女と箱を交互に見つめる。もしかして?
可愛らしいピンクにドキッとした所に降り注ぐのは天使の囁きか。
流暢な英語が少年の脳内に鳴り響く。]
……温泉とか同窓会とかが嬉しすぎて忘れてた。 え、手作り?マジ? もしかして家庭科室の幽霊退治って。あーッ!
[漸く真相にたどり着くヘボ探偵。成る程、そういう事情なら少年に覗かれたくない訳だ。]
(132) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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開けていいか?
[駄目な理由はないだろう。いそいそと包みを開く。添えられたメッセージカードもお洒落で、指でつまむとへーっなんて声を上げ。
そしてついにーー
彼女が数々の失敗を重ね、死屍累々を乗り越えて(?)少年の為に作ってくれたフォンダンーー
フォンダンほにゃららと対峙した。]
……?
(133) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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[なんだろう、変わった形だ。でも形より不思議なのは、チョコレート色の物体から黄色い液が洩れ出ていることだ。
……バナナ?
黄色でお菓子に使うものならバナナしか思い浮かばない。 バナナより色がくっきり鮮やかな気がするが……
そっと崩さぬように手にし、すん、と嗅いでみる。
焼いたのは昨日だから温かくはないし、匂いも強くはない。 ちょっと刺激的な香りが混じるのはきっと気のせいだ。]
……ありがとうな! じゃあ、イタダキマス!!
(134) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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[この黄色の正体を考えてはいけない。それがなんであろうと今ここで食べることには変わりないからだ。
愛する彼女が作ったものなのだから!
男には、負けるとわかっていても闘わねばならない時があるとキャプテンハーロックも言ってたからな!
ごくり、喉仏を上下させ。
意を決した少年は笑顔のままフォンダンナニカを口へーー。
1 辛い!悶絶……み、水! 2 ん?うまいぞ 3 激ウマ!ほっぺが落ちる! 4 白目を剥いて倒れる
3
運命はいかに。]
(135) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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ヤマトは、いや虫の息じゃないぞ!←
2024/02/18(Sun) 14時半頃
ヤマトは、⁉️⁉️⁉️
2024/02/18(Sun) 14時半頃
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[少年はフォンダンショコラを口に運んだ。 口の中いっぱいに広がる甘さ。心配したような可笑しな味はせず……ほっぺが落ちそうだ!]
うま……!うまい! めちゃくちゃうまいぞ!
[ガツガツと一気に一個を完食。間髪入れず二個目を食べ始めたが、彼女も食べたかったかな?味見はしたのかな。]
あ、わり。うまくて一気に食っちまった。 甘いけど甘すぎなくて、なんかちょっと独特の風味がきいてて最高だったよ!
ありがとな、ニジノ!
(137) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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[お世辞ではなく心からの賛辞を送る。虫の息どころか元気溌剌だ! これも愛の力。
手紙に関しては少年の説明不足で(※通常運行)最初誤解を生んだが、いつものように彼女の素早い理解とフォローに事なきを得る。]
うん、みんなにも伝えたよ。
そだな……十年後。 子供連れてくるか!! 俺達の子供!!キリノや柊の子供もその頃はいるかもしんねえんだな……!
[十年は長いようで。しかし彼女と過ごしたらあっという間な気もする。
夢に想いを馳せるのではなく、現実のーー手の届く未来に。
お互い何を綴ったろうか。ちらちら彼女が筆を走らせるのを気にしたが、当然見せては貰えなかったろう。
少年も一生懸命書いたはず。]
(138) 2024/02/18(Sun) 14時半頃
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ヤマトは、じゃ、バイキングいこうぜー!それから温泉プールな!**
2024/02/18(Sun) 14時半頃
ヤマトは、あん肝チョコ……?(震え)
2024/02/18(Sun) 16時頃
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[チョコ製作中に魑魅魍魎と出くわした……?彼女の話しは要領を得ないが、今は無事なので良しとする。
サラはキリノに、野々花は柊にプレゼントするチョコを作ったって訳か……なんて背景が見えると 女子たちの交流が微笑ましく、自然笑みが浮かんだ。]
……不味くても我慢したんじゃね、て?
ばぁか、大丈夫だよ。 マジうまかった。……あんがとな。
[失敗作の方でもきっと愛の力で乗り越えたに違いない。 不安げに何度も聞く彼女の頭をくしゃり、撫でておこうか。]
(141) 2024/02/18(Sun) 16時半頃
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ーー朝食バイキングーー
[寝坊は少年のせい……?昨晩の激しい行為が原因と言われたら否定は出来ないか。
フラワーちゃんTとジーンズに着替えて(※昨日エプロンが廃棄された事を少年は知らない)食堂へGOGO!
お粥や焼き魚などの和食、焼き立てパンやオムレツにサラダなどの洋食。どちらもうまそうだが、彼女の話を聞いていたら少年も鮮やかな発色のつやつやした卵料理に惹かれ……。]
え、随分凝ってるな。 別に泡立てるとふわふわが増すのか?
トリュフってキノコなんだっけ?
(142) 2024/02/18(Sun) 16時半頃
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[普段から庶民の生活をしている少年は高級食材には疎い。多分彼女は説明をくれたろう。
彼女がパンを怨めしそうに眺めている。大丈夫、一口あげるからね!発酵バターが薫るクロワッサンを[[1d10個]]皿に乗せた。 オムレツはチーズとコーンのトリプルイエローセット。
飲み物はコーンスープと牛乳をチョイスし、席に着く。 向かいに座る彼女はサラダやスムージーといった健康的なメニューである。]
スムージーってシェイクみたいなもんか。うまそ!一口くれ。
[こんなに御馳走を食べて昼御飯もがっつり食べたらバーベキューは入るのだろうか。
いつも「スタバなう」と言いながらラーメン写真を送り付けてくるキリノは何を食べたかな……。
みんなも食堂にいて見掛けたら挨拶をしたかもしれない。
食後は温泉!と少年は息巻いているが、水着ないぞコイツ。 フル○ンダイヴは恋人によって阻止されると信じたい……。]*
(143) 2024/02/18(Sun) 16時半頃
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[食い意地の張る少年だが蘊蓄に関してはさっぱりだから、彼女の言葉になるほどなぁと頷くばかり。
クロワッサンやスムージーを分けあいっこした事で心もお腹も満たされたわけだがーー。]
え?売店?の、呪い?!
(165) 2024/02/18(Sun) 21時半頃
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[想い出の品じゃないのか?確かにちょっと(物凄く)ダサいけど?!
引き摺られるまま売店へ移動、彼女がパッパと着替えを吟味する様を見守った。
そうか、彼氏がダサいと嫌なんだな……彼氏が!!
か・れ・し。
にへらと笑ったのは見られたか、見られないか。 言われるがままに体操服を身につける。童顔である少年は一気に学生風味が増した。]
懐かしいなあ、うちのガッコの体操服とはちょっとデザイン違うけど。
なんならブルマーが履きたいわ〜!
[隙あらば釜になるのは何故なの?殴ってヨシ!大和子はお呼びじゃない?こりゃまた失礼。]
(166) 2024/02/18(Sun) 21時半頃
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え!!温泉プールって裸で泳げねえの?まーじーかー!!
[張り紙にがくんと肩を落とす。しかし売店に来た意味はあった。実家の妹と御曹司のお土産として”桜森まんじゅう(6個入り)を買えたからね。
少年が土産物を選ぶ間彼女はLINEをしていたみたい>>163]
寒い方があったけー温泉が気持ちいいんじゃね?
[ニジノが選んでくれた水着8を手に更衣室前にて別れる。さて、どんな水着かと包みから取り出すと……。]
(167) 2024/02/18(Sun) 21時半頃
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ヤマトは、アヒル校長(゚∀゚ 三 ゚∀゚)
2024/02/18(Sun) 21時半頃
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[黄色のベースにアヒルちゃんが隙間なく乱舞する柄の派手派手しい水着である。
この旅館のアイドルであるアヒル校長をデザインするとクルーエルよ、やってくれたな!(可愛いです)
嬉しそうに着替える。鏡を覗くと彼女がつけたキスマークが胸元に咲いていた。ニッと笑って指で撫でたらタオルを手に更衣室の外へ。
LINEで着替えて外で待つ旨を伝え合流したい。
さあ、彼女の水着はーー(詳細に!詳細に!)]*
(171) 2024/02/18(Sun) 21時半頃
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ーー温泉プール→想い出の場所ーー
[一目で誰もがわかり納得することなら繰り返し強調する必要がないともいえるが、敢えて言おう。
彼女はモデル並の抜群のプロポーションの持ち主である。 鍛え上げられた筋肉の引き締まりと、女性らしい丸み帯びた肉を兼ね備え、男女関わらず見る者を魅了し止まない。
更衣室から現れる彼女に少年が期待を寄せたのも当然の事だろう。
セクシーな水着にそのはち切れんばかりの魅惑を詰め込み、美しく背筋を伸ばし現れると思っていたからだ。
ところが……。
バタバタと目の前を疾風の如く走り抜ける影。少年の愛するぼんきゅっぼんは何やらピッチリした布に包まれ肌が全く見えないではないか!]
ちょッ……おいニジノッ!?
(209) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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[詐欺だ!!露天で裸ではないと知っただけでも落胆したのにこれ以上の肩透かしがあるのか?
ラッシュガード? そんなん水着じゃねええー! (※エロ可愛い以外ものは認めない)
とはいえ、走り抜ける彼女も転がるお握りも止める術はない。 少年も一拍遅れて走り出して後を追う。廊下を走るな!!]
待てよおい!転ぶからッ……
[運動神経抜群の彼女にそんな心配は無用だろうが、必死に背を追い掛ける。
二人はあっという間に屋外へと。 ひゅう、と吹きすさぶ風はひんやり少年の素肌を撫でる。]
ええ〜?だってそりゃ。
(210) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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[彼女は覚えているだろうか。VR内で初めて身体を重ねた時、唇で愛を刻まれる事を強く望んだのを。
今は元気に走る事が出来る、彼女のしなやかな脚。 でも、あの時は……。
以来少年は彼女の全身に吸い痕を残す習慣がついている。
それが少しでも安堵に繋がるなら。ただですら二人は遠距離恋愛という難しい立場なのだから。
とはいえ、貸切風呂にてつけまくったキスマークに朝おかわりを足したのはやり過ぎたか?
眉尻下げる少年を尻目に、彼女は一段高い飛び込み台の上に起立する。は、と息を呑んだ次の瞬間にはーー]
(211) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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[彼女の身体が宙を舞う。
伸びやかに、しなやかに。 爪先にて残した円上を少年が目で一周する間に、躍動感溢れる入水を果たす。
さながらイルカがジャンプするように。]
カッコよ……!
[見惚れて口を開いた少年であったが、誘われたならすぐさま続いて飛び込んだろう。 ジャンプ台からではなくお尻から。ざっぱーん!]
ひゅう、あったけ。 気持ちいいな!
[彼女と水面にて屈託ない笑みを交わす。するとーー。
肩の上にひや、としたものが触れ、消えた。 頭上を見上げれば曇天、その灰色から降り注ぐのはーー粉雪。]
(212) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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うわ、マジかよ。 天気予報雪だったけ? さむッ……
[ブルッと犬みたいに震える。彼女の唇も心なしか青紫じみて。コイツはやばい。
というか、雪が降ると困るのは寒いだけではないのだ。 バーベキューやキャンプファイヤーは出来るのか? 企画倒れのピンチ!
それに、少年は個人的にやりたいと思っていたこともありーー。]
ニジノ、予定変更だ。 ちょっと早く上がろう。 風邪ひいちまうし。
[折角プールに来たわけだが仕方ない。彼女の水着は部屋で拝ませて貰う手もある。
温泉が水に変わらぬうちに退散を決め込んだ。]
(213) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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[もう一度更衣室にて着替えを済ませると、少年は彼女に断りを入れる。]
なあ、すまねえがちょっと待っててくんねえか? 準備したいものがあんだ。
[雪が酷くなるのか、止むのか。止んでくれるなら構わないが、酷くなるかもと心配した少年は、ある場所にてやりたいことを考えている。積もる前に。
彼女が頷いてくれたなら、一度部屋に戻ってある物を取ってきてから、売店に寄り傘を購入する。
再び合流が叶ったら傘を見せて。]
相合い傘でいーよな。 行くのは近くだから。
[何処へとは言わない。雪がちらつく元校庭を小さな傘に入るよう身を寄せあい歩こう。
もしかしたら道すがら、彼女は少年が向かう目的地を悟ったかもしれない。
それは二人の想い出の場所だから。]
(214) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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……あった。
[紅色の花弁が鮮やかに。桜は時期ではないが、この花は冬の寒空の中開花する。
ーー寒椿。
VRならいつでも咲いているかもしれないが、時期としては12月から2月。まるで少年たちを待っていたかのよう。
3メートルほどの低木の前に立ち、真っ赤な花弁が白い雪にはた、はたと化粧されていくのを見守った。]
……渡したいもんがあるんだ。
[傘を持たぬ左手はワークジャケットのポッケに。取り出した物は]*
(215) 2024/02/19(Mon) 08時頃
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[子供は風の子、ニジノは雪の子! 舞い降りては湯に溶ける淡雪をものともせず泳ぎ出す。
壁を蹴り勢いのあるスタート、みるみる姿が対岸のプール端まで遠ざかる。はえ!て驚いてる間に戻って来た。忙しない人魚だ。
実のところ少年は寒さには割りと強いのだが、彼女が風邪を引いたら大変である。 何故ならスポーツマンは身体が資本なのだから。今はお休みの時期とはいえど。
サウナで待っているとの提案はナイスアイデアであった。 少年が傘を持ってきたのは確かに移動用ではあったが、彼女が少しでも濡れないようとの気遣いには変わりない。]
(228) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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[しんしんと音もなく降りしきる雪の中。やや霙と化した土の上を歩く足音だけがさくさくと響く。
やがて、眩しい紅色の椿がぼんやりと浮かび上がって二人を迎えた。
その鮮やかを見つめる少年は、あの時の気持ちを思い出す。
この花の前に誓った。 二人の未来を。
そして彼女を初めて抱き、心を重ねた。
それなのにーー少年は挫け。 結果彼女を独りぼっちにしてしまう。
どんなに苦しかったろうか。 辛かったろうか。
少年が踏みにじってしまった花。 それを再び拾い上げ胸に飾りたいなど、どれだけ烏滸がましいと悩んだか。]
(229) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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[それでもーー。
過ちを悔い、もう一度掴もうとしたのは、この木の前で交わした想いが本物であったから。
あれから月日が経った。
彼女は少年の隣にいる。 居てくれる。
きっと「また大和は居なくなるのでは」なんて不安もあったはずなのに。
隣にーー……。]
(230) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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[名を呼ばれて。少年はポケットこら小さな箱を取り出す。
少年と彼女が付き合い始めた年のクリスマスイヴ。
教会で二人で礼拝に参加した後、少年の友達がバイトするイタリアンレストランにて食事し、そして。
少年はこのプレゼントを渡そうとした。
彼女に箱を見せた時、開ける前から中身を当てられて。 まだスケートを頑張りたい自分はそれを貰えない、と断られた。
でも、このまま付き合い続けて気持ちがお互い変わらないのなら、その時にプレゼントして欲しいと。
少年はその際に「じゃあ五年後に渡す」と約束したのである。
彼女はまだ卒業していないし、渡すには早いかもしれない。 あの時だって「普段使いの身に付けられる品がいい」と言われたのだ。
だけど……。]
(231) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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開けてくれ。
[リボンがかかっち小さな包みを渡す。あの時は中に指輪が入っていた。しかしーー
彼女は見るだろう。えんじ色のクッションの中央にある深い紫色の宝石を。
2月の誕生石、アメシストだ。 一見指輪のようだ。しかし、よく見ればそれは宝石だけしかないのがわかるはず。]
……お前がさ。スケート満足するまで、やりきるまでは……俺は待つ。
だけどやりきったら。これ持ってジュエリーショップに行って、お前が好きなデザインの指輪、作ろう。
あん時は先走って指輪用意して。 俺はいつも……いつもそうだから。
お前と一緒に決めたい、選びたいんだ。人生を寄り添って歩むみたいに。
(232) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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[口から溢れる息は白く、淡く。寒さが身体の芯まで染み入るのにーー彼女を想うとこんなにも。
胸が熱い。 愛しさに満ちる。]
持っててくんねえかな、その日まで。
ーーて、言い忘れた。誕生日、おめでとう。ちょっと早いけどさ、今年のプレゼントだよ。
[それから少年はもう一つアイテムをポケットから。どこぞの銀行の通帳だ。ぴら、と開くと月々に増えていく貯金額が記載されている。]
(233) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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これは見せるだけだぞ! 金を今渡す訳じゃない……が。
……働いた金、貯めてる。 お前との結婚資金だ。
指輪買ったり新婚旅行行ったり結婚式挙げたり。
ぜーんぶ出来るぐらいにゃ貯めてるから……
お前の心が決まったら、 安心していつでも。
[コツコツ貯金していたから額は相当なものだ。エログッズやゲームは我慢せず買っているが、その他はかなり節約している。
ロマンチックは似合わないと怒られたいつぞや。なら現実味のある路線でいこうじゃないか。]
……嫁に来てくれ。*
(234) 2024/02/19(Mon) 13時頃
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ーー数ヶ月前ーー
『誕生日プレゼント?ニジノ御姉様ならなんでも喜んでくれると思うけど。』
[あっけらかんとした言葉を吐くのは妹の詩織だ。
ここは火浦家の一室。少年の召集により妹と御曹司、羽柴が集められている。輝くような金髪の持ち主である妹の婚約者が卓袱台に肘をつく様はなんだか不釣り合いだ。]
『宇宙旅行とかはどうです? ロケットを貸し切って二人で乗るんです。
ロマンチックですよ。』
[経済感覚がまるで違う金持ちボンボンの意見はまるで役に立たない。
そんな金どこにあるんだ!]
(250) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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『指輪でいいじゃない。まだ指輪はあげてないんでしょ?』
[まだ妹の意見の方がましだ。しかしそれにも少年は渋面を作る。]
……前にあげようとしたら、スケート滑る時は指輪つけらんねえって突っ返されたんだよ。
『そうなの?』
[きょとんとする妹。これは少年の解釈であり正確ではない。
彼女は”付き合い初めてすぐ指輪のプレゼントなんて重たい”という意味で駄目だと言ったのだ。
しかし少年は上記のように解釈した。スケートのことは詳しくないから、きっと彼女がそう言うならそうなのだと。
指輪はスケートの天敵。やまとおぼえた。
そこで石だけのプレゼントを提案したのは羽柴であった。
石や箱だけをプレゼントするという方法が流行っているのだそうな。 理由は、女性に好きなデザインを選んで貰えるからなんだとか。]
(251) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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『僕はダイヤモンド鉱山ごと彼女にプレゼントしました。
まず好きな石を掘るところからーー』
[御曹司の戯言は無視して、少年は妹から二月の誕生石を聞き出した。
以前に用意した指輪は、まだ少年が貧乏な頃のものだし、クリスマス用だったから今回はあげずに取っておこう。
何しろスケートをしていたら指輪はつけられないのだ(思い込み)。
石だけならそもそもつけられないから問題なかろう!(ずれた解釈)
こうして今年の誕生日プレゼントが決定しーー今、まさに。
彼女が箱を開いて石を目にしている。]
(252) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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ーー思い出の場所ーー
[言葉を詰まらせる様子を見守る少年。
また突っ返されたらどうしよう?喜んで貰えなかったら? そんな不安を抱えるも少年は黙っている。彼女の言葉を待つ。
1つ、また1つ。舞い散る雪がちらついて。 はらはらと落ちていく。
その不規則な動きとは異なる一筋。 ーー彼女の頬を伝う透明、それは。
消え入る言葉はそれだけ十分だ。この涙が悲しくて泣いてると勘違いするほど少年も鈍くはない。
一歩踏み出して彼女に近づく。 傘のカーテンが二人を真っ白な世界から隔絶する。
鼻水だって舐めれるほど愛しいって言ったら引くだろうな? 少年は彼女の濡れた頬を指で拭った。]
(253) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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……ばぁか。泣くなよ。 や、泣いてるお前も可愛いけどさ?
可愛いからーー俺以外には見せんじゃねえぞ。
[ハンカチというお洒落アイテムを忘れたので指で失敬。それから掌で冷えた頬を包み。]
……好きだ、ニジノ。
[唇を軽く重ね、目尻を弛めて微笑んだ。このぐらいの気障は許されるはず。]
ーー俺の誕生石?そうなのか。 エメラルドってどんなのだろ。
あん時の?ああ、お前から貰ったオルゴールの横に置いてあるけど。
いいよ、わかった。
(254) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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[クルーエル社から脱出後に渡されたクリムゾンレッドの石は正直取っておくか迷ったが、まだ部屋に置いてある。 彼女が望むのなら勿論、交換に応じよう。]
(255) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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[通帳なんて他人に見せるものではない。しかし未来の奥さんにはどうせ預ける品なんだというのが少年の感覚である。
貯金額が気になる?そこはご想像に任せます。
彼女がプレゼントを受け取ってくれたことで少年は安堵の息を吐いた。
ーーのだが。]
へ?
[なんだなんだ。
差し出された二つの封筒は一体? 封筒と彼女の間を目線が往復する。]
(256) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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……わ、悪い方かな?
[悪いって……まさか。
中に入っているのは医者の診断書で実は助からない病気とかじゃないよね……?
少年の顔が雪より青白くなった。 良い方もあるって言われたけどすぽーんと右から左へ以下略。]*
(257) 2024/02/19(Mon) 17時頃
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ヤマトは、ぬかるんだ地面でもやります!
2024/02/19(Mon) 20時頃
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[妄想炸裂ボーイの真骨頂を見せる時が来た!
悪い知らせと言えば……
1:好きな人が出来ちゃったの☆ミ 「その人はちょっと老け顔なんだけどぉ、恋愛には積極的でぇ」 いやねえな!あとなんで封筒に入れるんだよ!
2:不幸の手紙 「この手紙を受け取ったら三人の人に同じ文面を回さないと不幸になります……」 嫌がらせにしては手がこみすぎなんだが?そんな恨まれてもない。]
(276) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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[3:金貸しからの督促状 『ニジノさん、そろそろ利息ぐらい払って貰えませんかねえ? 金がないってんならカラダでーー』 あり得、る……?貯金が飛ぶのか?!
少年の手が小刻みに震える。 その中身はーー。]
はい?
[なんだこれ。読めない。エーゴ。ワッカリマセーン!
ん、ここは彼女の名前かな?まじまじと紙切れを見つめるが意味がわからず。]
性癖表?
[耳が悪すぎる。ナチュラルにエロ惚けた少年を置き去りにして彼女はーー。]
(277) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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ちょッ?おおおいニジノ?! 汚れるだろ手!や、やめろ!
[いきなりの土下座にびびる。慌てて少年も膝を折るが、覚悟を決めて頭を下げる彼女にどうしていいやら。 しゃがみこんで、せめて彼女が雪に濡れるよう傘を差し出すしかない。]
留年?
[ぱちくり。卒業してから久しい少年は一瞬言葉の意味がわからなかったが。
そうだった。 彼女はまだ学生なんだ。
シアトルを訪れた際も寮や学生生活を見せて貰ったではないか。]
……。
(278) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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[止めても無駄だろう。覚悟を決めた人間とはそんなもんだ。
額もぬかるみにつけているなら泥だらけになるじゃんか……という心配で頭がいっぱいの少年は、彼女が吐露する言葉をただ聞き入る。
まるで棄てられた子猫の入った段ボールでも前にしているような。
なんでそんな、消え入りそうな声で鳴いてるんだよ……。]
……顔、上げろよ。
[言葉が途切れたタイミング、彼女の頭上からそう声を掛ける。
掌は勿論、額にも泥がついてるか。雪だとしても濡れ汚れた事には変わりないか。
はーッと盛大に溜め息をつく。 誤解されるかもとは思ったが、それでも。
彼女の綺麗なおでこがそんな風に汚れて嘆息しないなんて無理だ!]
(279) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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……あのなあ、ニジノ。
そりゃ俺はお前が帰って来るのを楽しみにはしてたよ?
スケートも勉強も。やりたいこと精一杯やった、やり遂げたお前を迎えようって準備してたさ……。
だけど、たかが半年やら延びたぐらいで怒るほど心狭くねえよ。
お前はさ、頑張り屋だよ。 そんなん俺が一番知ってる。
でもスケートだって勉強だって。 ……それこそ俺の仕事だってさ。
頑張ったら頑張っただけ成果がついてきたり、成功するとか単純じゃねえだろ?
上手くいかない事があるのなんか当たり前じゃん……。
(280) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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[彼女は自分にとても厳しい。少年から見れば十分な努力をしているように見えても満足せず高みを目指していた。
そんな目標の高い彼女だから、スケートの猛練習と勉強の両立は大変だったに違いない。
彼女が遊び呆けたり手を抜いたのではないことぐらい、この数年の付き合いで少年が一番わかっているのだから。
傘を持たぬ左手を延ばして、額の汚れを拭ってやりたい。 それから立ち上がり、掌を見せる。]
ほら、もう立てって。 手だって汚れただろ?
……俺は待ってるって言ったんだ。別に期限は決めてねえよ。
お前が日本に帰って来てからも、スケートやりたいってんなら待つつもりだったしな。
(281) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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[彼女は立ち上がってくれたろうか。叶うならば、罪悪感ではち切れそうになっている細身を抱き締めたい。
強く、強く。]
……だからそんなんで謝るな。 謝る必要なんかねえっつの。
な?
[少年が怒る事はない。ただ、縮こまる彼女をむしろ元気づけたいと願うのみだ。]*
(282) 2024/02/19(Mon) 21時半頃
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ヤマトは、鷹を夜なべして手作りする決意をした
2024/02/19(Mon) 22時頃
[かじかんだ指を握りしめながら、小さく小さく、消え入りそうな声で漏らすと、頬も耳も真っ赤になっている。――これはきっと寒さのせい。
ロマンチストな大和のために、と釈明したいところだが、意外と自分にも乙女な憧れはあったのだ。
幼い頃、フラワーガールとして手伝っていた国際大会で、異国のカップルが演技後に繰り広げた一幕。
――氷上のプロポーズを、いつか自分も。]
|
[堰を切ったように泣き出す彼女をよしよし、と宥めて。 いつも強がる彼女のこんな無防備がとても可愛い。
立ち上がる頃には涙の痕は消えていただろうか。
小さな囁きは雪の音に消え入る。 ただ頷く事を答えとしておいた。 恥ずかしいのだろうから。]
(300) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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[心配症な少年は良い知らせの方をすっかり忘れていた訳だが、むしろ彼女としては此方がメインだった?
それがスケートの観戦チケットなのはすぐわかった。]
おお?
[言いたくて仕方なかったんだろう。溢れる言葉の渦に面食らうも、彼女が偉業を成し遂げた事に理解が及ぶ。
少年の顔がパアッと輝き。]
すげえじゃん! ニジノ、すげーよ!!
[立派な表彰状の写真は彼女の努力が実った証だ。
これを得るために、どれだけ練習を重ねてきたんだろうか。 それで勉強まで頑張ったら寝る暇もないのでは?]
(301) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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[むしろ週一少年とのビデオ通話の時間を取ってくれたのに感謝せねば。
彼女の顔が喜びと誇らしさに満ちている。 思わず少年、傘を放り出してその細い胴を掴み高々持ち上げて。]
ニジノ、やったな! お前は凄い、めっちゃ凄い!
[その場でぐるぐると回る。スケートのリフトようにはいかないが、犬は喜び庭駆け回りの如く。
彼女を下ろしたら慌てて傘を拾うけど! もう雪に汚れるのもどうでも良くなってきた。]
(302) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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[アマを引退する。オリンピックは無理。久しぶりに椿姫を演じる。
中々の情報量だから少年はうん、うんと頷くに留まるが良い報告というのには納得だ。
ただーー実際引退すると聞くと喜んでいいのかは複雑な気持ちになるが。
あんなに愉しそうに滑っていた彼女が氷上を降りるのか。 それはいつか来ることと思っていたし、すなわち少年との交際がやっと自由になるとはわかるのだけど。
勿論彼女が決めることなのだから少年に異論はないが……。]
そっか。引退……な。 ああ、うん。ワカナと清佳に? いいと思うぜ。
[二人は彼女の親友、幼馴染みだ。その役割に相応しい。
フムフムと聞いていたのだが。 耳元に、外気より熱い息がかかって。]
(303) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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[少年は少年で、指輪を彼女が貰える時期を待っていた訳だが、彼女は彼女でキチンと考えてくれていたのだ。
プロポーズに等しい指の誓約を受け取る事を。
雪よりも白い彼女の肌がほんのりと朱に染まっている。
羞じらいながら、少年の答えを待っていた。]
……もちのロンだ。
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[もう一度抱き締める。 ーー椿姫の悲劇はもう繰り返されない。]
て、風邪引くぞ!
雪止むかな〜?とりあえずバーベキューやタイムカプセルの準備しとこうぜ!
急げ!
[くしゃみをする彼女を見たらもう屋外タイムは終了だ。 余韻を味わう暇もなく、二人は駆け出す。
そんな姿を椿はただ見守ってくれていた。]*
(304) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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ーー 元校庭/バーベキューとキャンプファイヤー ーー
[幸い雪が積もる事はなく、陽が落ちると晴れて綺麗な夜空が広がった。
勿論地面は霙状態にはなったが、気をつければバーベキューやキャンプファイヤーが出来なくはない。
少年はキリノと野々花にLINEを送る。]
(LINE/キリノと野々花)
雪止んだからバーベキューとキャンプファイヤー決行するよ!
タイムカプセル用の頑丈な箱も貰ったし、埋める許可も得たから入れたいもんがあったら持ってきてね。
(306) 2024/02/19(Mon) 23時頃
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[LINEを送る前に仲居さんに逢って話をしたところ、段ボールでは腐るからと言われてプラスチックで出来たお菓子の箱を貰ったのである。
元校庭にはバーベキューコンロが設置され、炭も用意された。 キャンプファイヤー用の丸太は拍子木型に組まれている。そこそこの高さがあるから燃え盛る火がきっと綺麗だろう。
食材は串に通してあり、テーブルの上に。食器やつけダレ、ドリンクもある。まさに至れり尽くせりだ。
勿論少年も従業員さんたちだけに働かせずお手伝いをしたが。
さて、みんなが来たらコンロの炭火を燃やしたり、キャンプファイヤーに点火したりしなくては。]
(307) 2024/02/19(Mon) 23時頃
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キリノ、楽器用意できたかな……無理言っちゃったかな。
[何しろVRではないから勝手が違うし。
一緒に歌うと言ってくれたサラの事を考えると、あの時と同じようにキリノの素敵な演奏が是非聴きたいが。
心に染み入るあの曲を。]*
(308) 2024/02/19(Mon) 23時頃
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ヤマトは、あたしのお祝い㊗️かしら……?>赤飯
2024/02/19(Mon) 23時半頃
ヤマトは、妹にハンドクリームお土産に買おう……
2024/02/19(Mon) 23時半頃
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[バーベキューコンロは中が空洞になっており、その中で炭火を燃やす仕組みだ。
着火は中々素人には難しいのだが、少年は幼い頃ボーイスカウトにいたからキャンプ関連はお手のもの。
新聞紙を使ってちゃっちゃと火をつけた。 炭火の上に網を置いたら後は食材を乗せて焼くだけ!]
(315) 2024/02/19(Mon) 23時半頃
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ヤマトは、6を焼いた。焼き加減は2
2024/02/20(Tue) 00時頃
ヤマトは、鶏肉……うま
2024/02/20(Tue) 00時頃
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