13 【身内RP村】ヒュプノスの白昼夢
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────────……んむ …、
[大きく口を開けたあたりで、彼の小さな問い掛けは耳に届いたのだけど。 厚切りパンの端へかぶりついて咀嚼する時間がそのまま、思考時間として横たわった。 ごくん、鳴る喉の音が大きく響く。]
…………、覚えてる。 あの、ううん、……僕の都合の良い想像かもしれないけど。
ヤンさんの目は、……優しいね。 笑うと目尻に小さい皺ができる。 それが好きだ、って思った。
[濡羽色の瞳は、見慣れた世界に似るようで違う。 落ち着いた虹彩に自分の姿が映るのが、ふたり一緒に時間を過ごす証明に見えた。 そうして、今もきっと。 目の前にあるのは同じ景色だ。]
(45) g_r_shinosaki 2021/10/17(Sun) 21時半頃
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ユンカーは、ちょっと連投させてください
g_r_shinosaki 2021/10/17(Sun) 23時頃
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[邪魔じゃあない、どころか、何のためにここに来たんだなんて叱られたって良いくらいだ。>>47 それを忘れたわけじゃないし。 そもそも同情ってわけでもないんだけど。>>46
バターと小麦の優しい匂いを閉じ込めた卵トーストへは、一口ごとにおいしいと賛辞や肯定を添えて。 どこか詰まりかけた彼の声が聞こえたのは、最後の一切れを口に入れたあたり。]
…………、来ていいの? あのさ、……目玉焼きも乗せ、たかった。
[とってつけたような理由付けは、彼の作った不恰好な口実への補強だ。 目玉焼きもスクランブルエッグも、 そもそもトーストすらなくっても、 首を横に振る理由はないから。]
(48) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 02時頃
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────────……、
[前髪へ触れる手のひらにかこつけて、口実をもう一つ。
混ぜる温度は記憶にあるものと変わりない。 拒絶の素振りは見せず、いっそ慣れた風に享受するつもりだけど。 十分なくらい混ぜさせた後で、彼の手のひらが離れる寸時に。 こちらから掴み取る、つもりだ。
拒まれなかったなら、掴んだ手のひらを起点に。 椅子の上に膝立ちになってリーチを伸ばせば、カウンターを越して。 記憶の形を沿うように、彼の目尻に親指を当てる。
ほんの僅か、ほんの少しの空気の揺れに、 泣いてるんじゃないかなんて思った、のと。]
(49) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 02時頃
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…………目も、鼻の形も、覚えてるけど。 夢の中のことって、どんどん忘れちゃうから。
忘れたくないから、……また、来たいよ。
[その鼻筋まで指を伸ばしたかっただけだ。 記憶の映像を繰り返し辿れば、無色の世界に色が着くと、そう願った だけだ。
だいぶ無遠慮な接触だから、厭う素振りが僅かでも見えれば、指がどこにあろうと中断する。もちろん。]
(50) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 02時頃
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[何があったってパンの味が変わるわけじゃあないし、 それが長くここで暮らして、今もここを守る彼の手によるものであれば尚更だし、 美味しいなんて言葉にしばらくの縁がなかったのなら、それはどれもタイミングが悪かっただけだ。>>55
根付いた味は匂いは、あたたかな記憶は変わらない。 自分も、それからきっと彼も。]
何がきれいな顔で何がそうじゃないのか、は。 僕はちょっと。よくわかんないけど。 んーん、……全部きれいだと思う。
[彼に限らず誰も彼も、眩く新鮮にそう思うから。 だから、さっき語った感想が全てだ。 好ましいと、そう伝えた感情が全てだ。 無遠慮に寄せた指先がぬるい温度で濡れるのに、綺麗に整えられた前髪の下で眉を下げた。>>56]
(58) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 16時頃
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毎日。いいの。 た、卵は。毎日焼いてくれなくてもいいけどさ……、
[彼が食べ物で釣ってるなんて思うのと同じように。 こちらはこちらで食べ物に釣られてるみたいだと気付いて、今更ながらに歯切れが鈍った。 撤回する気はないんだけど。] …………あ、ごめ、ごめん。 勝手に触ったのもごめん……。
[腰はだめだよ。今度こそベッドから起きられなくなってしまうかもしれない。物理的に。>>57 だから聞き分けよく引き下がって、椅子の上にするする巻き戻る。
伸ばしたままの手は、うっすら濡れた頬を伝っては。 今更ながらの反省を添えて、ようやく離れた。]
(59) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 16時頃
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友達も連れてくるし、ひとりでも来るけど。 …………卵トーストは僕のときがいいなあ……。
[希望よりずっと厚く、ベーコンまで乗せられてしまったトーストは、なんだか特別な食べ物みたいで胸が躍ったから。 子供じみた我儘ひとつ添えてから、今度こそお利口に座り直そう。
そうしたらその時は目玉焼きがいい。]
(60) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 16時頃
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[特別感がほしいんだよ卵の。>>61 毎日焼いてもらえたらもらえたで、当然のように喜んでしまうのだけど。]
…………いいならいい、し、……僕もいい。 いっぱい来るから、来なかったら呼びに来てね。
[あんまり謝ってほしくないから、なんて理由の許諾は、却ってふてぶてしさが増した。
僕の世界は僕の世界で、彼の世界は彼の世界だ。>>-118 謝るくらいならそのぶん、教えてくれたら良いのに。]
(64) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 18時頃
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[お誕生日みたいなトーストもそりゃ気になるし、 シチューまで入ってしまったらひっくり返ってしまうかもしれない。革命だ。 だけどそれより。]
…………新商品、作るの?
[戻されたばっかりの体はいまいちど乗り出した。 さっきよりはずっと控えめだけど。]
する!絶対する。 何か浮かんだ?それともこれから考える? どんなのかまだ秘密?名前は?僕が決めていい?
[だってそれってすごいことだ。 いつものパンに飽きたわけじゃあ断じてないけど。 覚えきれないくらいたくさんの種類のパンをすらすらと、誇らしげに並べる彼は楽しそうだった。から。]
(65) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 18時頃
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[何も叶わない世界でも。
みんなが彼がここにいて、
多少下手でも笑ってくれて、
生きている世界が嬉しいって、
そう思うから、お礼が必要なのはこちらの方だった。]
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…………あの、さあ。 急に変なこと、言うんだけど。
[彼はどこまでも真摯で親切だから。 どんな話も笑わず聞いてくれると知ってる。]
…………戻ってきてくれて、
[ 生きていてくれて。]
ここにいてくれて、……ありがと、ヤンさん。 また会えて嬉しかった。
[大袈裟だろうか。 それでも、甘い小麦の匂いに、柔らかなバターの香りに、触れた頬の温度に、……次の口約束に。 どれだけ救われたか、きっと彼は知らないから。 なにも大袈裟ってわけでもないんだけど。]
(66) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 18時頃
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[こつん、こつんと叩くのは友人の部屋の窓だ。>>20 熟睡していたなら気付かない程度の軽い音だけど、 にわかに人の営みを取り戻した村中を思っては、何かしらの反応を期待する。
彼の家を訪ねる時は大抵こうだ。 玄関口で鉢合うのが彼自身ならまだしも、彼の母だったなら。 自分はうまく言伝ることができないから。]
──────……チハヤ。 チハヤ、起きてる?
[だから必然、呼びかける声も小さくなる。 はじめの頃は力加減や声量を間違えもしたけれど、彼には常のように叱られたか、はたまたそうでもなかったか。
それだって遠い昔の話だ。 その時すでにきっと、彼はあの鮮やかな装束を身につけていたのだろうけど。>>23]
(69) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 20時頃
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[世界のふたつはどこまでも断絶されたようでいて、 恋しくも惜しくもあるけれど。 どこか何かが地続きにまだ続いているのだとしたら、 中途半端に手に入れた夢をすべて捨ててきてしまった、なんてわけでもない。>>68 一度臨んだ瞳の形も色もまだ残る。]
大袈裟じゃないんだけどなあ。
[べつに食い下がることじゃあないから。 指先に残る温かい水気を、このまま誰にも言わないみたいに、それと一緒に、そのまま心に沁み留めればいいだけだ。]
(70) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 20時半頃
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[倒されたままの写真立ての行く先は知れず、>>6 推し量ることもできなければ、この目で確かめるなんて日もけっして訪れはしないけど。
少し寂しかった店先のパンが少しずつ増えて、 卵料理のバリエーションが追いつかなくなった頃に、 ゆで卵なんて盲点の調理法を思い出して。 そうしていつか硝子板の向こう、柔らかないつかの肖像の微笑みを彼が再び目にする日が来たなら、 その後でいいから。
決して彼を映すわけでもない二つの瞳を、 正面から見てくれたなら良いと思う。
ひとりじゃ気付けやしないから。 別にさ、訪れなくても構わない。]
(71) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 20時半頃
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いつも寝坊するからよく怒られるんだ。 仕事がないなら寝ててもいいと思うんだけど────、
[もしくは開きっぱなしの扉が叩かれることが本当にあったなら。>>67 寝汚なさで乱れた前髪の奥なんて、身構えるような大層なものでもなく、簡単に覗けてしまうんだけど。 まあまあまあ、……その時はその時だ。*]
(72) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 20時半頃
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べつに泣かされてない…………、
[長い沈黙の後の文句にはそれだけ絞り出して返した。>>75 他に反論するべきところは多くあったような気がするんだけど。いやけどここは大事だよ。 舌打ちには鼻を啜る音を自ら重ねたから、聞いてるんだか聞いてないんだか、なんて体だけど。 聞かなくたって機嫌が悪いのは分かってる。]
し、知らない。いらない。言わなくていい。 今じゃなくて────……、
[ "如き" なんて貶める必要はないのに、なんて思ったら。 それはそれで妙に腹が立ってきた。 初手でべそをかいてるんだから乗り遅れも甚だしい。]
(81) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 22時半頃
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[彼が去ろうとするのは離れていく足音でわかる。>>76 その背中に投げつけるように一言だけ。]
……本当にありがとうって思った時に言って!
[僕もあなたも、ここで生きていくしかないんだから。 ここで生きる以上、世界を不満で塗り固めるわけにもいかないんだから。 だからそう思った時まで待っててやろう、なんて。
……そんな啖呵めいた御託はさておき。 近々パン屋で大量に買った────買いすぎたパンのうちのひとつやふたつ、押し付ける機会は訪れるかもしれないから。 手始めにそこで "心から" 言ってもらうつもりだ。覚えてろよ。*]
(82) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 22時半頃
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[ 栗色の彼女が、ユンカーが消えたと言っていた。きっと自分よりも先に起きたのだろう。
先に起きて、頑張っていたのだろう。
自分はまだ外には出ていない。会ったのは母と、ユンカーだけ。言いたいことも聞きたいこともあるけれど、まずは厚い前髪に隠された瞳を見つめて、労いの言葉を。]
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起きてる …………、
[開く窓の音、ついさっきも聞いたような気すらする彼の声。>>84 ほう、と溜めた息を吐き出して、安堵めいて反芻すれば。 家の外壁に背を凭れ掛からせて、斜め上に顔を向けた。]
チハヤも。…………おつかれ。 じゃなくておはよう、ありがと─────……、
[彼の定位置は桟の上だから、こうすると横一列に並ぶ形になって丁度良い。 顔の向きは雰囲気だ。ひとは対話のとき、相手の顔を見るらしいし。]
(86) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 23時頃
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[感謝の行き先を、さて彼はどう受け取っただろうか。 言葉を探す間、汚れたスニーカーの先がざりざりと地面を滑った。]
みんな、……起きた、と思う。たぶん。 全員見て回って確かめたわけじゃないけど。 それでさ、…………、
[それでさ。 そこで一度言葉に詰まった。 彷徨わせる視線はないくせに、喉から持ち上がろうとする言葉が妙に重たいから、それに引き摺られるようにやや俯く。]
やっぱりみんな、……夢の方がよかった、って。 起きたくなんてなかったって、思う人が。 いっぱいいる、 ……いる、と思う。
[語尾は濁した。 目覚めた自室での言葉にならない糾弾は脳内でのみ反響する。 "彼" はきっと代弁者だ。個人を責めるつもりはない。]
(87) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 23時頃
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…………悪いことをしたと思う?
[喉に掛かった問いが、もしも質量を持っていたなら。
口端からごろりと溢れて地面に落ちて、びしゃりとひしゃげる。
ずるい問いだって叱ってくれたっていい。
夢中での問答の再確認をしようっていうんだから。]
普通に考えれば、悪いことしたんじゃね?
[ 彼は随分と言葉が重たそうだったが、残念。
俺からの答えは簡単だ。 ]
ユンカーだって言ってたじゃん。
ギリギリまでベッドで寝てたいのに、途中で起こされたら怒るだろ?怒らねーの?
[ もしかしたらそういうことじゃないと思われたかもしれない。それか怒らせたか。
しかして、俺に問うてきたのはオマエなので、このまま言葉をつづけさせてもらおう。 ]
良い夢見てたら、そのまま寝ていたいさ。
でも夢なんてな、絶対覚める。
散々あっちで話しただろ?
[ 早いか遅いかそれだけだって。
あんまりギゼンテキなのは好きじゃない筈なんだけど、境遇が境遇なもんで。 ]
でも例えば。
自力で幸せな夢から覚めて、起きた現実が辛かったとき。その人は誰に当たるんだろーな?
狂っちまったり、しねーかな?
[ 強い人間もいるだろう。それはそれ。
でも全部が全部そうじゃない。俺の母のように。 ]
ンで、ここで俺らが起こしたってなればさ
ちょっとは負の感情が分散されると思わね?
負のエネルギーって凄いんだワ
俺、一回も死にたいって思ったことねーの。伯母の代わりにされてても、いつか自立して、オマエの目の届かねーところで幸せになってやっからな!!って思っちゃうわけ。
[ 頭にきすぎて着付けとかすぐ覚えたしな、なんて要らぬ情報も付け加えて。
そうして話している間に何を言いたいのか分からなくなって。 ]
俺が思うのはそんだけ
お節介上等。恨まれる覚悟もしてるし。
[ 彼にも一緒の覚悟をしろとは言わない。
でも『悪いことをしたか』の問いには、こうとしか答えられないので。
欲しい答えなんてあげられないさ。俺の性格の悪さはお前も知ってるだろ? ]
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─ *** ─
[にゃあ、 なんて高い鳴声に重ねて。 友人から譲り受けた鳥ササミを手に、落とされた声の方へ顔を上げることは どこかで在っただろうか。
声質は男性のものだとは思う。 それでも発声か、口調か、もしくはいつかどこかここでない場所で、風に乗って届いた声のせいか。 そうと断言できない雰囲気に、声の出所へ向けた顔を ゆる、と傾げては。]
…………、もしかして飼ってる? あげたらまずかった?
[そんなこともどこかで、あったかなかったか。
だけど、負け惜しみの応酬みたいなやり取りを山師の彼>>85と交わしたもう少し後で、 彼とあなたと、揃ったふたりと会話を交わすことがあったなら。
きっと彼と同じ呼び方で呼ぶよ。ルリちゃん って。*]
(90) g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 23時半頃
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ユンカーは、正座した
g_r_shinosaki 2021/10/18(Mon) 23時半頃
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…………うん。 ──────…………、うん。
[さて、友人が何に媚びるでも何を隠すでもない、 凛と張りつめた声で、どこか厳しく、どこか柔らかく、語る間。 返す言葉は相槌がほとんどだったけれど、それもよく考えたならいつものことだ。たいして変わらない。
いつもならちゃんと聞いてるか、なんて小突かれそうなものだけど。 いつだってちゃんと聞いてるつもりではいる。 窓を強く叩きすぎたのは聞いていなかったんじゃあなくて忘れたんだ。その差は大きい。]
(92) g_r_shinosaki 2021/10/19(Tue) 00時頃
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恨まれてもいい、って言ったんだけどなあ。
ちょっと、……申し訳なくなっちゃって……、
けど、…………うん。 そー思う、僕も。
[いつも彼の言葉に二つ返事で頷いているようだけど。
弁解させてもらえば一応、一応どころか勿論、しっかり聞いて試行した上で物を肯定してる。
彼が自身を否定したことが少ないように、
自身が彼を否定したこともまた少ない。
意外とうまくやってるつもりだ。……少なくとも僕からすれば、だけど。]
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────……チハヤは、さー。 かっこいいな、…………ずっと。
[パン屋の彼にも言った通り、美醜の正誤はわからない。 彼の容姿がどんなに可憐だろうと中性的だろうと嫋やかだろうと、そう評されるに値するものだろうと。 自身はこの表現しか持ち得ない。
空を見上げてもその青さなんて理解できないから、かわりにぐりぐりと、外壁に後頭部を擦り付けた。 重たい前髪を払っても、視界に変化は起きないけれど。
少しだけ風通しが良くなった、ような気がする。]
(95) g_r_shinosaki 2021/10/19(Tue) 00時頃
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[どうせ偽善を貫くんだったらこのままふたりで、夢の中でまで泣いていた彼女のところへ。 訪ねてみようだなんて、自身らしからぬ能動的な提案を掛けるのも。 もう少しだけ後の話だ。
だけどおまえは頷いてくれると思ってる。 …………なんて、最初から最後まで甘えすぎたな。*]
(96) g_r_shinosaki 2021/10/19(Tue) 00時頃
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ユンカーは、ヤンにむぎゅうした。
g_r_shinosaki 2021/10/19(Tue) 00時頃
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