10 冷たい校舎村9
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[わたしは慌てて柊くんから目を逸らし、 改めてピアノに向き合った。
さっきまでの昔を懐かしむ音楽じゃなくて、 あの日>>90、いつもと同じように演奏した曲を、 今度は柊くんのために弾く。
穏やかな曲だった。 寄り添うのが苦手なわたしの分も 寄り添ってくれる>>2:178ような、 膝を抱えていた誰か>>2:90の隣に座ってくれるような、 そんな、曲だった。
やっぱりわたしの指はもう器用には動かなくて、 ところどころ引っかかっちゃう。 でもこれまでみたいに死んでいるとは思わなかった。
一曲終えて、わたしは柊くんの方を向く。]
(384) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
|
|
わたし。 柊くんが来てくれると、嬉しかったよ。 強いる訳じゃなく、て。 この時間が、すき。 だったんだと、思う。
[今の柊くんは膝を抱えてなんかいないんだけど、 わたしは柊くんが好きなものなんて知らないから。
わたしは少しでも柊くんに何かを返せていたかな。 言葉に迷いながら、わたしは少しずつ思いを零す。]
(385) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
|
|
ここに来てくれるの、柊くんでよかった。 柊くんが、よかった。
……また、聞きに来てくれる?
[最初は聞きたくなくなったら来ないでってお願いをした。 柊くんは受け入れてくれて、委ねたままで。 だからはじめて、わたしから求める。
クラスメイト? 友達? そういうのは分からないけど。 誰かじゃなくて、観客でもなくて、
わたしは柊くんを、求めた。]*
(386) 2021/06/13(Sun) 15時半頃
|
|
— 夜:たったふたりの保健室 —
[昨日は4人いた保健室。今日は2人しかいない保健室。 数は半分なのに、賑やかさは半分以下。
綿見さんだって賑やかな方じゃないし、 ひとみちゃんも元気いっぱいではなかったろうけど、 それでも、わたしと乃絵ちゃんだけじゃ足りなかった。
いつもは気にならないお互い喋らない時間も、 今日は何だか落ち着かなくて。 時計の針の音がよく聞こえる。
わたしが乃絵ちゃんに声をかけたのは、 そんな沈黙が続いてベッドに入ろうかという時だった。]
(389) 2021/06/13(Sun) 16時頃
|
|
[わたしは乃絵ちゃんの疑問>>308に黙って頷いた。
向井くんと話して、ひとみちゃんの隣で眠って、 血を洗い流して、鳩羽くんと一緒に向井くんを温めて、 樫樹くんのことを知って、炭蔵くんの眸を探して、 音楽室で柊くんと出会って、話して、 保健室で、乃絵ちゃん>>307に綿見さんのことを聞いた。
お腹が空いたと思う瞬間は何度かあったんだけど、 食べようとは考えても、食べる気にならなかった。 わたしの小さな心がぎゅうぎゅうで、いっぱいで、 たぶん、余裕がなかったんだと思う。
でもわたし、乃絵ちゃんにそういうこと言えなかった。 わたしは乃絵ちゃんの雨を受け止める側で、 昨晩、鳩羽くんと話してから>>3:11は特に、 何をしている時でもずっと、片隅に乃絵ちゃんがいる。]
(392) 2021/06/13(Sun) 16時頃
|
|
[こんなに長く、誰か1人のことを考えた日があったかな。 こんなに長く、乃絵ちゃんのこと思う日があったかな。]
(394) 2021/06/13(Sun) 16時頃
|
|
[余裕がなかったことを言えないわたしは 乃絵ちゃんへひとつ相談を持ちかける。 ワルイコトって言ったら、乃絵ちゃんは違うって。]
そうなの? 夜に学校の中出歩くの、ワルイコトじゃない?
[わたしはいつも早く寝て、朝早く起きて練習してた。 だからわたしは夜を知らない。 乃絵ちゃんとお母さんの思い出>>309も知らない。]
……うん。じゃあ、一緒に行こう。
[わたしとならいいって乃絵ちゃん>>310は言う。 いつも真面目で頑張っているいい子な乃絵ちゃんが そう言ってくれることに、わたしの心は弾んじゃう。]
(396) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
|
|
[友だちとそうじゃない境界線ってどこだろう。 わたしたちは名前で呼び合うからともだち。 そう言い聞かせないと、 わたしは大切な人ですら友達って呼べないから。
だってわたし、何よりも優先するものがあったの。 他のどんなことを置いてきぼりにしても、 譲れない夢があったの。
そんなわたしが誰かと仲良くなりたいって思う権利なんて ないと思わない?
どっちかしかなかった。どっちでもいいことも多かった。 どっちもって考えがなかった。
乃絵ちゃんは、 そんなわたしでも友達って思ってくれるのかな。]
(397) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
|
|
[食堂に行くことに賛成して、 わたしは乃絵ちゃんの後を追う。
乃絵ちゃんの背中へかける問いには音がない。]*
(398) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
|
|
— 食堂 —
[探索の時にちらっと見はしたと思うけど、 この2日、食事を取ることなかったな。 食堂の内側に入るのも初めてで、わたしは恐る恐る。]
あ、綿見さんのクレープ、売り切れだったんだ。
[冷蔵庫を覗いてわたしは言う。パンケーキはどうだろう。 黒板の文字を見た後、結局食べられないままだった。 もし綿見さんがここにいたら、また作ってくれたかな。 それは叶わない夢だけど。
わたしは調理台の片隅に持ってきたスマホを置く。 ひとみちゃんがいない夜、充電は十分残っていた。]
(399) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
|
|
えっとね……これ。
[綿見さんのレシピはメールかな。手書きかな。 前者ならそのまま、後者なら数少ない写真から開いて 乃絵ちゃんにも見えるようにする。]
……乃絵ちゃんさ、今更なんだけど。 料理の経験、ある?
[今更の質問。 ちなみにわたしは調理班のお手伝いだけです。
そんなことを聞きながら、わたしは制服の袖を捲って (だからダッフルコートはお留守番)、 手首の上までじゃぶじゃぶと石鹸で手を洗う。
わたしは乃絵ちゃんへ水道を譲りながら尋ねた。]*
(400) 2021/06/13(Sun) 16時半頃
|
夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 16時半頃
|
— 深夜:食堂 —
[乃絵ちゃん>>409の話はやっぱりごもっともで、 わたしたちは誰にも咎められないワルイコトのために 食堂へやって来た。]
うん。でも試食とかさせてもらってたから。
[それこそ、本番で採用されなかったような お試しメニュー>>0:883まで。 プリンに醤油は……プリンに醤油の味がしました。
だからいいのってわたしは言った。 未来の話はまだできなくて、 わたしは綿見さんとの過去の話をする。]
(424) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
……うん。
[乃絵ちゃん>>415が話したのも綿見さんとの過去の話。 本人たちが何も言わない以上>>0:361、 わたしが口出しするべきじゃないと思っていたこと。 乃絵ちゃんは確信しているような物言いだったから、 わたしも無理に隠すことはせず、素直に頷いた。]
そっか。それは、良かったねぇ。
[わたしの知らないところで、 乃絵ちゃんと綿見さんは話ができたみたい。 その報告>>416が嬉しくて、わたしは考え事>>407で 黙りがちだった表情をやっと緩めた。]
(425) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
うーん、天然、かぁ。 わたし、そんな風に思ったことないけどなぁ。
[ごめん、綿見さん。わたしも割とこっち側です。 天然って言われて浮かぶのは、 昨日の冬季限定チョコに対する反応くらい。 でもあれは天然っていうより、]
初めてのことに対する反応はかわいいと思うよ。
[世界が狭いのかなって思うことがある。 わたしもちょっとそうだから。 だから、乃絵ちゃんの隣は心地いいのかな。 ほんの少し似たもの同士なのかも。わたしたち。
ま、わたしの反応は面白いだけなんだけど。 それは今関係ないから置いといて。]
(426) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
だよねぇ。
[料理経験値も似たり寄ったりだった。 わたしは乃絵ちゃんの濡れた袖>>417を一瞬見るけど、 わざわざ指摘したりはしない。]
わたしでも作れるようにって教えてくれたから、 たぶん大丈夫だと思うんだけど……。
[目を逸らすように、わたしは綿見さんが教えてくれた レシピに視線を戻した。]
(427) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
[ボウルに薄力粉、砂糖を入れて擦り合わせた後、 溶き卵を入れ、泡立て器で混ぜる。 この時はまだもったりした状態で大丈夫。
ここから牛乳を少しずつ入れて伸ばしていく。 規定の量を基準に、緩さを見つつ。 ダマができないように混ぜると焼き上がりが綺麗だって。
最後にサラダ油を入れて混ぜた後、 ラップをした生地をしっかり休ませる。 業務用冷蔵庫ってすごいね。冷えがいい気がする。
あとは焼くだけ。 フライパンにサラダ油を広げ、お玉ですくった分を投下。 フライパンを回すように傾けて、全体に広げる。
生地の縁が焼けて浮いたら、竹串でめくって裏返す。 フライ返しや菜箸を使うと安全だよ。
裏面は弱火で1分程。お皿から下ろしたら生地の完成。]
(428) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
[さて、わたしたちの料理の出来はどうだったかな。
わたしの方は、……ちょっと黒いですね。 綿見さんと一緒に作った時の綺麗な黄金色と違って、 あちこち焦げちゃった。 乃絵ちゃんの方はどうだったかな。
あとは生地を休ませている間に準備した いろんなトッピングを乗せて包むだけだ。 ラインナップが甘いものばかりなのはご愛嬌。]
(429) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
乃絵ちゃんは何が好き? 果物。
[本当は、こんなことしている場合じゃないの分かってる。
明日も誰かがいなくなって、 この中に自殺しようとした誰かがいるかもしれなくて、 わたしはそれに気づいているのかもしれなくて。
でも、わたしは抗うみたいに、 乃絵ちゃんの好きなものについて尋ねた。 それは綿見さん>>0:471と初めて二人で話した時、 わたしに聞いてくれたことと同じ。]
(430) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
|
[もう友達になって随分経つのにね。 バレー部だったこととかお姉さんがいることとか、 ほうじ茶が好きなこととか>>0:849、 お菓子あんまり食べないこととか。
わたしが知っている乃絵ちゃんはいっぱいいるけど、 案外こういうこと、聞いたことなかったな。 わたし、自分から聞くタイプじゃないから>>0:850。]
生クリームたっぷりってどこまで大丈夫かな? 綿見さん、好きなんだって。
[せっかく自分で作るんだし、って。 わたしは焦げた生地で綿見さんが好きだって言ってた、 生クリームたっぷりのチョコバナナの限界に挑む。]*
(431) 2021/06/13(Sun) 19時頃
|
夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 19時頃
|
— 音楽室 —
[春、わたしは柊くん>>0:272が口にしたわたしの禁句。 周りを省みないわたしの愛は、 二度と口にしちゃいけないと思ってた。
だからダメなの。それは、言えない>>0:323。
それ以来、柊くん>>448はわたしに質問しない。 そういう意味でも、わたしは柊くんに甘えてた。]
……。
[不揃いな音が余韻になる頃、わたしが零した本音。 震える声は柊くん>>452まで届いたみたいで、 ピアノに向き直ったわたしの耳に一言が届く。 わたしはとうとう泣きそうで、瞬きの回数を増やした。 返事をすることなく指を鍵盤に落とすけど、 わたしの口元は胸を突く感情にふにゃふにゃだった。]
(459) 2021/06/13(Sun) 22時頃
|
|
[演奏を終え視線を上げると 柊くん>>453は座っていたみたいで、 立ち上がりながらわたしに拍手をくれる。 たった一人、雨みたいな音が嬉しくて、 わたしからも柊くんに「すき」を渡した。
やっぱり薄くてへらへらだけど、これは間違いなく、 柊くんだから伝えたいって思ったこと。 柊くんの「すき」に返したい、わたしの「すき」。
泣きそうな顔をする柊くん>>455に、 わたしはちゃんと届いたんだって思った。 だからわたしはへらへらじゃない笑顔を浮かべる。]
(460) 2021/06/13(Sun) 22時頃
|
|
うん、もちろん。
月曜日、放課後。 ——ここで、待ってるね。
[今じゃない、この先のどこかへ。 わたしもまたひとつ、約束を乗せる。
待ち合わせをしよう。 わたしに新しい喜びを教えてくれた恩人へ わたしがわたしの愛した音楽を奏られるように。]
(461) 2021/06/13(Sun) 22時頃
|
|
[いつかの夜、暫く。音楽室からはピアノの音がした。]*
(462) 2021/06/13(Sun) 22時頃
|
夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 22時頃
|
— 深夜:食堂 —
[わたしたちは綿見さんの話をした。 鳩羽くんと話した向井くんのことを思い出す。 ここからいなくなった人たちのことを話すのは、 寂しさを埋めるような行為だったのかもしれない。
さっきと違うのは、わたし以外の二人の関係性。 ここに来る前まで、わたしは乃絵ちゃんと こんな話ができるなんて思ってなかったよ。
乃絵ちゃん>>465が何を考えているかは分からないけど、 素直な頷きが返ってきたから>>466、 わたしはそれだけでいいと思った。 決して捲られることのない袖>>467だって、いいよ。]
(499) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
|
[わたし、きっとラクな方に逃げてる。]
(500) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
|
[結局誰にも打ち明けられなかった疑念>>3:151は わたしの中だけでぐるぐる回るから、 同じ答えばかりを吐き出す。
もうちょっと、あとちょっと。 わたしの勘違いかも。間違ってたら傷つける。
いろんな言い訳を考えて、わたしは結論から逃げた。 弱くなったなぁと思う。 わたし、前の方がきっと強かった。 もっと割り切って、はっきり言えたかもしれない。
でもそんなわたしは幻想で、もうどこにもいない。 乃絵ちゃんが居心地の悪さを感じているなんて 知らないまま、わたしたちは作業に取り掛かる。]
(501) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
|
[お互い可愛い>>466にピンとこなかったわたしたちの クレープ作りは、それはそれは愉快なものだった。
粉が飛び、生地が緩くなりすぎて粉を足し、飛び。 当初の予定から2倍程に膨れ上がった生地を焼くの、 ちょっと大変だったね。 成功率はまぁ……おなかに入れば一緒だよね!
わたしは乃絵ちゃん>>468と同じ結論に達した。
乃絵ちゃんの好きな苺はあったかな。 もし和菓子>>469の話を聞けたなら、 わたし「いいお母さんだね」って言ったと思う。
乃絵ちゃんからお姉さん以外の家族の話を聞くの、 初めてだったんじゃないかな。 だからわたし、素直にそう伝えた。]
(502) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
|
[生クリーム限界チャレンジの結果がどうなったかって? 保健室に戻った時間で察して欲しい。 おかげで明日の朝>>458には、 ちゃんと綺麗な食堂に戻ってるはず。
わたしは洗い物、乃絵ちゃんには台周辺を頼んだっけ。 最後まで、袖を捲ったのはわたしだけだった。]
寒くない?
[わたしは片づけの途中、一度だけそう伝えた。 気をつけても捲らない袖はちょっと濡れちゃうでしょ。 昔、暑くない? って聞いたのと同じトーンだった。 乃絵ちゃんはどう答えたかな。]
(503) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
|
[余ったクレープ生地は冷蔵庫の中。 出来栄えが出来栄えなので『食べてね』とは書けず、 わたしは少し悩んでから『黒沢・くれいし』って ラップの上に書き残すことにした。]
じこせきにん。
[うん。わたしは頷く。]
一蓮托生ね。
[わたしは乃絵ちゃんの方を振り向いて、笑った。 ちゃんと、笑えたと思う。]
(504) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
|
[夜に慣れないわたしは、 保健室に帰ったらすぐに寝てしまうと思う。
ポケットにお守りと、お財布の中に10円玉と、 借りたダッフルコートと、お腹に入ったクレープと、 いくつかの約束と、二夜の秘密と、私の弱さと。 いつの間にか多くのもの抱えて、わたしは眠りにつく。
何もなければきっと、次のチャイムまで目覚めずに。]*
(505) 2021/06/13(Sun) 23時頃
|
夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/13(Sun) 23時半頃
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る