15 青き星のスペランツァ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
― 船内機関室 ―
あー、あー……
[皆がそれぞれ探索に赴くなか、ひとり機関室で通信機とポッドの整備をおこなっている。船内であれば襲ってくる獣も災害もなく、恐れるべきものはない。感覚器を伸ばし、通信はいつでも受信できるようにしているが、おそらくこの近辺で突然変異が起こるということはないだろう。おそらく。]
(80) 2021/11/10(Wed) 01時頃
|
|
[だから、きっと受信機が壊れたのだと思って。本日発信された乗組員の位置記録を片っ端から漁り、新たに発信される全ての信号を確認しているものの。失われた位置信号は戻ることはない。]
(81) 2021/11/10(Wed) 01時頃
|
[花を供えながら、ヨーランダにしか聞こえぬようにぽつりと呟く。]
死んでもうたら花なんてもろたって、
うれしいかどうかようわからんけどなあ。
でも、綺麗やな。
[献花台に花を置いたからといって、アシモフが生き返るわけでもない。
いくら時間を置いても、それを確かめることになるばかりだ。
溜息を吐くように毛がしぼむ。]
あしもふ はな みる ない。
はな ぎろちん あしもふ あう する あいさつ。
はな きもち。
[カプセルの中にいるアシモフが花を見ることはない。だが、花を供えることは会いに来たと伝える手段だと、ヨーランダは思っている]
ぼく しぬ はな もらう うれしい きっと。
しぬ おもう される うれしい。
しぬ ぼく わすれる される かなしい。
しぬ わすれる しない ぼく しごと。
[死んでからも自分のことを思ってもらえたら、きっとうれしいだろう。故郷では忘れ去られた存在だからこそ、強くそう思う。
ヨーランダは「人の記憶から忘れ去られたときに人は二度目の死を迎える」と思っている。
もしかすると覚え続けていることが、墓守の本当の仕事なのかもしれない]
あいさつかあ。なるほど。
置いとるだけやとただの死体やけど、花置いたら周りは綺麗になるし、そいたら傍に寄りたくなるし、見た目もええ。
[弔いの意識が薄いギロチンが、ヨーランダのいう"きもち"を汲めたのかはわからない。ただ、一定の合理的な納得はいったようだ]
……ウチなあ。
いつかは"ママのために"死ななあかんねんな。
せやからあんま考えたことなかったなあ。
"自分"が死んだらどうして欲しいかとか。
[ギロチンのいうママ——不死の女王は、己が死なない代わりにその分体たる子供らの死の記憶を望む。
ギロチンたちの星では、死は個人のものではなく女王へ捧げるものなのだ。
ギロチンが『スペランツァ』に乗り込んだのには、そういった死のサンプルを収集する目的があった。
みんなには内緒やで、と毛玉に目が埋もれる。
あくまで研究のためと募られた乗組員たちの死を、研究材料としてではなく星の意向として観測することを望むのは、星空間倫理にも抵触しかねないからだ。]
しぬ さびしい ちがう おもう。
[棺ごしにアシモフの頭を撫でる。声をかけても聞こえることはない。
それでも冷たい棺に眠る者たちに声をかけ続ける。覚えているよと、側にいるよと]
ぎろちん しぬ ない。
しかし かのうせい そう、 ぎろちん ほしい こと ぼく する。
[そうならないことを望んでいる。だが、もし、万が一そうなったら、ヨーランダはギロチンの望んだことをするだろう]
ぼく しる ぎろちん、 ぎろちん ひとり。
[ギロチンの言葉から
「きっと目の前にいるギロチンは、母体にとって端末の一つだろう」
とヨーランダは考えた。だが端末だろうが何だろうが、ヨーランダにとってギロチンは今目の前にいるギロチンだけなのだ]
ぎろちん しぬ きもち、 まま ないしょ。
きもち じぶん だけ。
[だからそうなったときは死の記憶は捧げても、『スペランツァのクルーであるギロチン』の抱いている気持ちだけは捧げないで、自分のもののままでいてほしかった]
[アシモフが撫でられている姿をじいっと見る。
死したものが惜しまれる、という、女王だけが持つ特権を、他の星の者はいとも容易く持っている。
そのことがすこし羨ましくも思えた。]
うん……ヨーランダはんに覚えてもろてたら、
さびしくないかもしれへんな。
みんなにお花もろて、話しかけてもろて……
時々、キレーなもんが見たいなあ。
[羨ましくなったから、つい饒舌に希望を述べる。
死を個人のものだと思えないギロチンにとって、死んだあとにも自分自身を想ってくれる者がいるというのは、それだけで甘美な想像だった。]
……ないしょかあ。おもろいな。
死人に口なし、ていうんやろ?バレへんやん。
[用法は微妙に違ったが、それは間違いなく、いま生きているギロチンにとっては救いの言葉だろう。
嬉しそうに膨らむと、ヨーランダの痩躯に飛びついて、思いっきりまとわりついて、毛だらけにした。]
[ギロチンの要望にこくりと頷く]
はな いっぱい ある。
みんな いう だいじょうぶ?
とくべつ ぎろちん はな いっぱい そなえる。
[そうなったとき、ここに来た人にギロチンがそう言っていたと伝えていいか。そう言っている]
うん、 ないしょ。
ぼく ぎろちん ふたり ひみつ。
ぼく いう ない。
まま しる ない。
[ギロチンの種族のことをヨーランダは知らない。だが、一人だけ、一人くらいは変わり者の、記憶を独り占めするようなのがいてもいいと思う。
ギロチンがまとわりついた男からは、仄かに獣のにおいがしたかもしれない]
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る