28 僕等(ぼくら)の
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[ハロを愛でようなどしていたので大丈夫だろうとは思いつつも。>>332
今の彼女はといえば、Aに質問を投げたりなどせず、後方に佇んでいる。>>430
彼女は何を思っているんだろう。僕は知り得ないが、後で感想を聞いてみたいな、と思った。
ドッキリを面白がるのか、怒るのか。]**
(443) 2023/08/14(Mon) 19時頃
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ーーコックピット/戦闘中(A)ーー
[スマホが振動した気がする。 >>437
この戦闘を現実と捉える人には余裕はなかろうが、僕はまだドッキリ説支持なので、ポケットからスマホを取り出してLINEグループを確認した。]
避難?あ…。
[文面を読み思い当たるのは、食堂で経験した揺れ、つまり僕目線の地震である。]
(449) 2023/08/14(Mon) 19時半頃
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(LINE) 『大丈夫だよ、みんな無事だし。心配しないで。』
[そう打って送信。優しい珊瑚らしい心配だ。とはいえ、さっきの揺れは避難するほどじゃないし、みんな無事なのも本当だから。
アン○ャッ○ュのコントみたいにすれ違っているが、僕も珊瑚もいたく真剣だ。]*
(451) 2023/08/14(Mon) 19時半頃
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ーーコックピット/戦闘終了(A)→外へーー
[などと珊瑚にLINEを打っていたので、僕は戦闘の最後と、Aの『パイロット一人の命を消費する』>>@75という一番大事な部分を聞き逃す。]
あれ?終わり?
[ではいよいよネタバラシか。と考えていた時にーー再び僕らは転送を経験する。>>@75
またも一瞬にて風景が変わる。 どんなマジックかわからないが、本当に見事なものだ。]
(458) 2023/08/14(Mon) 19時半頃
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いや、凄かっーー…え。
[外の光景を見た僕は、愕然とする。
あの敵ロボットが転がった辺りの家屋が、見るも無惨に倒壊している。
いくつも、いくつも。
警報も一帯に鳴り響いているか。 火事も起こったのだろうか。 あちこちから黒煙も上がっている。]
(459) 2023/08/14(Mon) 19時半頃
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な、……。
[地獄絵図だ。まさに、地獄でしかない。
圧倒的な大きさのものが、 そう、今まで僕らが乗っていたロボットが蹂躙した爪痕が。
そこに横たわっていた。
ーー現実として。]※
(460) 2023/08/14(Mon) 19時半頃
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ーーコックピット内/康生ーー
[彼は僕の問いかけに『今は』>> 445と答えた。
今は大丈夫。文脈はこうだろうがーー。
直後、天文部のLINEグループが届き、僕はその後の顛末を見ていない、という流れである。]
(462) 2023/08/14(Mon) 19時半頃
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ーー外ーー
[暫し言葉を失って、だらりと両腕を下ろしたまま僕は海を眺めていた。
ここが毎年天文部の合宿地として選ばれるのは、展望台があること、学校理事長のコネがある宿泊施設があることが一番の理由だが、砂浜が近くて景色がいいのも理由の1つだった。
だけど、その良い景色は。 変わり果てーー。]
(468) 2023/08/14(Mon) 20時頃
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[暫く思考が働かなかった。
大和と真弓が先生たちを心配し始める。>>465>>466
僕はハッとしてスマホを取り出してワンセグを繋ぎ、ニュースを確認した。>>406
まさに今、僕たちがいる間近の倒壊風景が、画面に映し出された。]
う、ッ……
(471) 2023/08/14(Mon) 20時頃
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[嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だッ!]
(473) 2023/08/14(Mon) 20時頃
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げ、えッ…
[僕は口元を抑える。ミーティングで食べた朝御飯が胃から食道を駆け上がった。
崩れるようにその場に両膝と手を付いて。
僕はこみあげるものを地面にぶちまけた。吐瀉物が、広がるーー。]*
(475) 2023/08/14(Mon) 20時頃
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ーー外(千映)ーー
はーっ、はーっ……
[ある程度固形物を吐き出してしまえば胸のムカつきは治まった。
ポケットからティッシュを取り出して口を拭う。
朝食堂で千映に『自分は男だからしっかりしなくては』と言った事を思い出す。
舌の根も乾かぬうちにこの体たらくだ。
ゆっくり立ち上がると、みんなの姿を確認する。
するとーーがくりと膝を折り項垂れる千映の様子が目に止まった。
まだ胸が苦しいが、顔を歪めながら小走りに近寄り。]
(484) 2023/08/14(Mon) 20時半頃
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七尾さんッ…!
[名を呼んでも虚ろ。気を失ってはいないがほぼ自失状態か。]
ーー…。
[僕は咄嗟に彼女を姫抱きにする。こんな場所に置いておけない。
一刻も早く何処か落ち着いた場所にて休ませなくては。
幸い、宿泊施設は倒壊を免れている。僕は一旦彼女をそこへと運ぶことにした。]*
(485) 2023/08/14(Mon) 20時半頃
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ーー宿泊施設/ラウンジ/千映、真弓、縁士、大和(ちょい)ーー
[僕が千映を姫抱きにすると、真弓が声を掛けてくれた。>>488]
うん、真弓も気をつけて。
[縁士にも見送られて>>486僕は一足先に宿泊施設に急いだ。
僕らは今日、ミーティング終了後に荷物を纏めて宿泊施設を離れる予定であった。
館内には職員の姿も、先生の姿も見当たらない。
先生たちは忽然と消えた僕らを探しに行ったのか、または避難したのか。
彼女は女の子だ。寝かせるとして、部屋に連れ込むのは憚られる。
ラウンジのソファーに彼女を横たえる事にした。]
(493) 2023/08/14(Mon) 21時頃
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[その時ふと。
鮮やかな緑の丸型クッションが僕の目に止まる。それは去年もここに置いてあったものだ。
yogiboという名前で、一度寝転ぶと心地好すぎて立ち上がれなくなる魔性のクッションである。
彼女の頭がyogiboに支えられるようにして横たえたら、僕は洗面所に向かい口をゆすいだ。(水は一応出た>>490)
それから彼女の元へと戻る。
一体これからどうしたらいいのだろう。 僕は家に帰れるのか。
ぐるぐるする思考を持て余し、天井をただぼんやり見上げる。
みんなが戻ってくるまではそうしているだろう。]*
(494) 2023/08/14(Mon) 21時頃
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ーー宿泊施設/ラウンジ/縁士、康生ーー
[暫くすると、縁士と康生が宿泊施設に戻ってきた。 一瞬ほっとしかけたが、康生の様子がおかしい。ぐったりしてーー。
弾かれるように立ち、駆け寄る。]
コウッ!!
縁士、コウはーー。
[言いながら、僕は昨晩僕がしてしまった過ちと、彼が抱える深刻な病状を思い出す。]
(498) 2023/08/14(Mon) 21時頃
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どうしよう縁士、彼は持病があるんだ。 恐らくそれでこんな風に。
医者ーーは、すぐは無理だよな。
薬?コウの部屋にならあるかな。
兎に角、彼も寝かせよう。*
(499) 2023/08/14(Mon) 21時頃
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ケイイチは、ラウンジを野戦病院にすると決めた
2023/08/14(Mon) 21時頃
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ーー宿泊施設/ラウンジ(臨時野戦病院、縁士、康生、大和)
[縁士と共に二つ目のソファーをベッドにし、康生を寝かせる。 >>505]
多分持ち物にはあるかと。 部屋にまだ荷物はあるよな。 ただ鍵が必要かも?
食堂へミーティングに行く際に康生は鍵をかけたろうか。 緊急事態だから荷物を漁るのは仕方ないとして(女の子なら考えたが)。
すると、大和が玄関から姿を見せる。]
(509) 2023/08/14(Mon) 21時半頃
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大和、お帰り。真弓は? 先生はいた?
[お帰りも変だが、みんなが集う場所だから間違いでもなかろう。]*
(510) 2023/08/14(Mon) 21時半頃
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[と、話していると康生が>>508と説明した。]
じゃあ、やっぱり病院にーー。
[僕は縁士、大和に意見を求めた。]
(512) 2023/08/14(Mon) 21時半頃
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救急車も病院もこの状況難しいか…
熱があるから、頭を冷やして水分を取らせた方がいいかも。 でも、タオルは清潔なもので、水はペットボトルから直接がいいかもしれない。
[真弓が帰ってきたので、報告にありがとうと言ってから。>>515
大和の意見に頷く。]
そうだね、電話…先生は連絡つかないなら、父さんぐらいしか僕は思い浮かばないが。
迎えにきて貰えるかな…車で。*
(519) 2023/08/14(Mon) 22時頃
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コウ…コウ。ごめん。僕のせいで。
[保険証は確かに大事だ。身分証にもなるし。] >>518
心配しないで。必ず助ける。 ーー独りの身体じゃない。 みんな、君を心配してるよ。*
(520) 2023/08/14(Mon) 22時頃
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ケイイチは、加賀先生だ!!
2023/08/14(Mon) 22時頃
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ーー宿泊施設/ラウンジ(臨時野戦病院)ーー
[縁士が言う救助隊について考えていたら>>521外から声が。]>>@78
カガセンだッ!
[僕は兄に似た加賀先生が苦手だが、今は緊急事態だからそんなの関係ない。
パッと立ち上がり玄関に走り。]
先生ーーッ!!*
(523) 2023/08/14(Mon) 22時頃
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[ラウンジには、ソファーで作った簡易ベッドに寝る千映と康生の二人、真弓、大和、縁士、僕がいる。]
(524) 2023/08/14(Mon) 22時頃
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ーーちょっと前ーー
[こんなに苦しそうなのに僕を気遣う康生の姿に僕は棟が締め付けられる。]>>522
違うッ!僕のせいだッ 僕がコウにキスしたからーー
[感情が溢れて叫ぶ。みんながいることは忘れた。]
今掛けるものとスポドリ取ってくる!!
[湿原に気付かないで僕は走り去り、光の早さで戻ってきた。スポドリを手渡して毛布をかけてやる。
加賀先生の声がしたのはこの直後だ。]
(526) 2023/08/14(Mon) 22時頃
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[真弓が説明をしてくれて良かった。>>527
そうでなかったら、僕は加賀先生にもうっかり『僕がキスしたからコウは具合が悪くなりました』と口走ったかもしれない。
縁士は僕をじっと見たが何も言わなかった。>>528 眼鏡の奧は何を考えているかわからないが。
大和は驚愕の表情を浮かべた。ファーストキスはまだなのかな。>>528
そんなことはどうでもよく、テキパキ対応してくれる加賀先生に僕は安堵した>>@81]*
(533) 2023/08/14(Mon) 23時頃
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[僕の認識では、巨大ロボットに乗るAと敵ロボットの戦闘に僕らはたまたま巻き込まれた、みたいな感じになっている。
戦闘最後を見ていないし、言葉を聞いていない。
だから、自分たちが今後パイロットになるとか死ぬとか、夢にも思っていなかった。]
(536) 2023/08/14(Mon) 23時頃
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ーーラウンジ(康生)ーー
[僕はほっと胸を撫で下ろす。
康生の病気は命に関わるものだ。 高熱を出して苦しむ彼を見た時、僕は生きた心地がしなかった。
もしも、彼が命を落としたら。 考えるだけでゾッとする。
自分の中で、こんなにも彼が大切な存在になっていることに驚いた。]
(541) 2023/08/14(Mon) 23時半頃
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そんなの謝ることじゃないよ。 今は回復する事だけ考えて。
元気になって必ずーー 戻って来てほしい。
君がいない世界なんて考えられないから。
[契約について彼が罪悪感を抱いているのを僕は知らない。
彼が僕を呼ぶ。自分のバッグを持ってきてほしいようだ。
僕は彼から鍵を借りて、鞄を部屋から持ってきた。
渡されたのは、何かの包み。 彼はそれを"珊瑚に渡して"と。]
(542) 2023/08/14(Mon) 23時半頃
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ーー…わかった。
[具合の悪い彼には言えないが。 僕の中でまた黒々した感情が暴れだす。
珊瑚と彼はまさか。*]
(543) 2023/08/14(Mon) 23時半頃
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