人狼議事


18 星間回遊オテル・デカダン

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【人】 儺遣 沙羅

 ……あ。

[一度見掛けた姿>>129が浮かんでいるのに気付き、小さく声を漏らす。
 今日も浮かんで居る。矢っ張り、羨ましいなと思う。
 流石に今は、其の秘密を問い質す程には、距離も近くないし、余裕も無いけれど。
 周囲を"見"渡せる程度には、落ち着いては来た様だ。]

(130) 2022/05/05(Thu) 00時半頃

【人】 儺遣 沙羅

[背を擦り>>135、添えられた侭の手>>136が、とても温かい。
 周囲に投げる言葉へ棘が在ろうと、少女にとって、此の手こそが『彼女』の有り様だ。]

 ミームさん。
 有難う、大丈夫よ。

[だから。指差す彼女の手に触れて、留める。
 巻き込まれて、立場を悪くする事は無い。]

 其れと、御免なさい。
 きちんと、話さなくて。

[立つ場所が違う事を、告げなくて。
 後悔と云う程では無くとも、申し訳無くは有る様子で、少女は謝った。]

(137) 2022/05/05(Thu) 01時頃

【人】 儺遣 沙羅

 銀光、教団。
 それは、如何云う所なの?

[教えられた組織名>>133を繰り返す。知らない名だ。知って居る名の方が少ないのだから当然だが。
 知らないので、訊ねてみる。其れはとても素直な反応だった。]

 ……信頼出来る方なら、良かった。
 ミームさんの護衛を為て呉れるなら、其の方が良いもの。

[表情へ、微かに笑顔が戻る。
 自分は護衛を受けるには値しないと、一歩退く様な笑みでもあったが。
 染み付いた諦念を、洞察に優れた者なら或いは、察する事が出来るのかも知れない。]

(138) 2022/05/05(Thu) 01時頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 01時半頃


儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 01時半頃


【人】 儺遣 沙羅

─ カジノ・バルコニー ─

 ──誰にでも、

[救われる、権利が有る。
 其の言葉>>141は、酷く魅力的で。

 ずきりと、微かにぶり返す頭痛が、惹かれる心を戒める。
 其れでも、興味は有った。話して、話を聞くだけなら、何とか大丈夫だろう、と。境界線の際を思考する。]

 ええ。サラで、構わないわ。
 其れに……屹度、然うするわね。

[誘いへ小さく頷いて、答えた。]

(144) 2022/05/05(Thu) 02時頃

【人】 儺遣 沙羅

[其処へ、医療用アンドロイドが駆け付ける。浮かんで居た『黄色い乗客』は、本当に呼びに行って呉れた様だ。
 其のアンドロイドの頭に乗って帰ってきた>>143のには、少し驚いたが。
 自分が押し留めようとした行動を称賛するのを聞けば、ほっとした様に表情を緩めた。]

 有難う。親切な、『黄色い方』。
 若し良ければ、今度、浮く秘訣を教えて欲しいわ。

[少女にとっては、原因を正確に理解出来てはいないにしても有る程度は判っている頭痛では在る。
 其れでも此の場は、医務室に向かうべきだろうと判断して。誰かの、或いは医療用アンドロイドの手を借りて立ち上がり、小さな足でゆっくり歩き出すだろう。

 付き添う者が在るならば、拒むことは無い。
 若し、更に詳しい事情を望まれれば。医務室に着いたら、と、答えるだろう。**]

(145) 2022/05/05(Thu) 02時半頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 02時半頃


 なかなかよい体ではないですか。
 この船で手に入れたのですか?

[雑談といった調子の声が飛んでくる。]

 先の騒ぎであの少女に注目が集まれば、
 我々としては都合がよいのですけれど。


 いやぁ、かなりの古株だよ。だいぶ世代の古いタイプだ。
 なかなか面白くてなオレ……エフという男は、長いことこの姿で楽しませてもらってる。

[株で増える植物のように、アメーバーは取り込んだ相手の記憶を吸収し学習していく。"これ"はエフという男を取り込んで以降人を取り込んではいない、故に擬態の学習が進んではいない、生態的にも古株なのだ]

 "教祖さま"なら知ってるだろうが、ビジェの浄化があったろ?それの生き残りだよ、俺は。

[かつてこの宇宙であった出来事、一つの衛星の三分の一の生物が星喰いに食われ、それを浄化するという名目のもとに惑星がその衛星を植民地したという侵略戦争。それがビジェの浄化だ]

 ……で?なにかあったのか?騒ぎ?詳しく教えろ。


 別にあなたのフケの多い体には興味がないのですが……
 ミツボシですよ。
 話を聞くに、軍人らしいではないですか。

 と、平坦な答えを返したが。
 ビジェの浄化、と聞くとほうと声を上げた。]

 おや、あれの生き残りですか。
 『コル』の方々も詰めが甘いですね。
 そのおかげでこうして、
 我々好みの船ができているわけですけれど。

 ああ、カジノでサラという少女が倒れましてね。
 あんな放送のあった後ですから、
 危険生物の仕業では?なんて懸念されている方もいるようで。

 ミツボシとわたくしなんて、件の宇宙港から乗ってきたというだけで、検査しては?なんて言われているのですよ。まったく迷惑な話です。ねえミツボシ。

[カジノでの一件を説明しつつ、ため息。]


そうじゃ、この体はこの船で手に入れたものじゃ。この女、ひと気のない廊下に迷い込んできおってのう。簡単に食らうことができたわ。
この体の迷子癖には困ったものじゃが、お陰で"こう"していられるんじゃ、文句は言えんよ。

アルクビエレ殿こそ、よい体をお持ちではないか。教団の教祖となれば、同胞を増やすのも容易いであろう?

しかし、船員殿はフケの多い体か。愉快だのう。
ビジェの浄化は我も聞いたことがあるぞ。相当な古株ではないか。大先輩というやつじゃ。


[アルクビエレに話を振られると、渋い顔をする。()]

うむ、全く困ったものじゃ。
あのPJとかいう女、確かに危険だのう。搭乗員全員の検査をしたいなどと曰いおって。話を合わせるのに苦労したわ。
犬ころが付いておるから、そう簡単には襲えんというのもまた厄介じゃて。


【人】 儺遣 沙羅

― 移動前、カジノ・バルコニー ―

[男が施して呉れた『お守り』>>150の効果は、少女には確りと現れた。
 魔術に拠る物では無かったのだろう。]

 ――有難う。此れは、貴方の力?
 素敵な、力ね。

[誰かの助けに為れる力。自分にも、然ういう物が有ったなら。
 何の御礼も出来やしない自分を、少し恥ずかしく思いながら。
 少女は心から礼を言い。付き添って呉れる様子を、頼もしく感じた。]

(179) 2022/05/05(Thu) 19時半頃

【人】 儺遣 沙羅

 あら。酷い事なんて、ちっとも。
 私、嬉しかったわ。

[謝ることなんて無いと言って呉れた上で、自分は視線を彷徨わせる彼女>>146に。自分も同じように、否定を返す。
 羨む気持ちも、嘘とは言えないけれど。自分では躊躇われる事を、遠慮無く言う様は、本当に小気味良く、快かった。
 少し真似してみようかと、思う位に――出来るかは兎も角。]

 ……此れが、珍しく無い事なら。
 世界って、鳥渡、嫌な所ね。

[優しく命じられる侭、素直に医務室へ向かう途中で。
 少女は其れだけ、ぽつりと、呟いた。]

(180) 2022/05/05(Thu) 19時半頃

【人】 儺遣 沙羅

― 医務室 ―

[念の為にと検査を受けるが、特に重篤な疾患等は見受けられないとの診断が下された。
 但し、検査機械が吐き出した診断書の備考欄には、此う書き添えられている――『頭部に、幼少期の物と思われる、何らかの医術的措置を受けた形跡有り』と。

 其の仔細は、最新鋭で在ろう此の船の設備にも詳らかには出来ない様だったが。
 同行し、結果を待って呉れた者達へ、せめて、と。少女は、己の事を話し始める。]

 逃げたい、と。思う位なら、良いのよ。でも、本気になっては駄目。逃げよう、と思っては駄目。
 本気で其れを、考えるとね。頭が、痛むの。
 割れる様に――其れ以上、何も考えられない位に。

[其れは、決して『妻』に施されるべき措置では無い。
 其れを施される立場に相応しい呼び名は――『奴隷』、だろうか。]

 良く出来た仕掛けだと思わない?
 従順に生かす為に、屹度、苦心したのでしょうね。

[此うして検査しても、はっきり明らかにはならないのだから。
 其うした側が刑に問われぬ様、用心も万全と云う訳だ。]

(181) 2022/05/05(Thu) 19時半頃

【人】 儺遣 沙羅

 少女が『売られる側』だと云うのは比喩でなく、彼女は正に『商品』だ。
 特別に誂えられた、15年越しの特注品。

 『商人』達は、"神の加護"等と云う神秘性を宿した種族を素材に、幼少から戒めた小さい足や、現実社会への無知で仕立て、未成熟の状態で納めようとしている。
 『旦那様』の懐古趣味と退廃趣味に、良く良く副う様に。

 疾うの昔に非人道的だと廃れた文化への憧れと、冒涜的好奇心の詰め合わせ。
 其の欲望を持つ者も、其れを煽り応える者も、宇宙社会の大部分に於いて、強く批判される物だろう。
 此の船こそは、其の中の、極僅かな例外であるかもしれないが。

 大枚を叩いて迄、そんな事。莫迦みたいよね、と。
 少女は話を締め括った。

(182) 2022/05/05(Thu) 20時頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 20時頃


儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 20時頃


 何やら道に迷っている様子と思えば、その体の癖だったのですね……まあ、立場も含めればお釣りが来る程度の欠点でしょうけれど。

 褒められると悪い気はしないのか、くすくすと笑う。]

 ええ、いつの時代も、
 人は何かに縋りたくなるもののようですから。
 そうだ、ミツボシが軍人なら、そちらの星にもうまいこと入れてもらえませんか? 軍隊とのつながりはまだないものですから、事が終わったら是非……ふふふ。

[この体は、もともと教祖だったものではない。
 人の体を得て、人を引き寄せる手管と言葉を、長いことかけて身につけて。入念な準備を積み上げて、アルクビエレは教祖となった。
 《銀光教団》は、始まりからしてアメーバが増えるための土壌だった。]


 まずは実力行使に出ようとしている会長殿として、
 PJも早々に排除したいところです。
 となれば、やはり護衛から……でしょうかね。
 あの様子では、PJ本人からの依頼でもない限り、
 他の者につこうとはしないでしょうし……

* 厄介ですねえ、と同意の頷き。]

 まあ、もしも検査とやらを免れなかった場合は……
 PJが嘘をついている、或いは、
 もっと有効な判別方法があると、
 我々から誘導するしかないかもしれませんね。


ふ、それは願ってもない提案じゃな。
軍人といえど心が強い者ばかりではない。教団を引き入れればきっと弱き者がおぬしらを頼りに来る。
さすれば、かの星も我々のものにすることも難しくはないじゃろうて。

[くつくつと喉の奥で笑う。]

そのためにも、まずはこの船を我らのものにせねばな。
全く面倒じゃのう。PJを放っておけば、いずれ調べられて正体がばれる。しかし護衛も放ってはおけぬか。


[エフはフケの多い体と言われて()ショックを受けた]

 悲しくなるからやめてくれないかなァ!それ!!!!
 なんかよくわかんないけどショック受けた!!!

[声もちょっと涙声だった]

 それはそれとして、カジノでそういうことがあったとはね。どうせ危険生物の侵入の話聞いて、ストレスでぶっ倒れたところだろうな。冤罪にもほどがある。
 と、情報収集やらなんやらは、悪いがアンタらに任せっぱなしになりそうだ。こっちは怪しまれない程度に船内スタッフとして働かないといけないんでな。まあ、船内に何かしらの変更があったら、即時地図に反映しておくんで勘弁してくれ。

[んじゃあ俺は仕事に戻る そう言い残してエフの念が遮断された。古いタイプというだけあって、擬態をしながら念話をするのは不得手なのだろう]


儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 22時頃


[涙声が返ってきて、すこし驚いた様子。]

 えっ……もしかして、エフは泣いていますか?
 いいんですよ、気にしなくて。
 わたくしだって手入れを怠れば錆だらけになりますし……

[しゃあしゃあと言う。元の体はそういう生態らしかった。]

 ともあれ、状況はわかりました。エフは多忙ですからね。
 お互い、うまく立場を利用することといたしましょう。

[声だけなので手を振ったりはしないが、一旦エフに別れを告げた。]


【人】 儺遣 沙羅

― 医務室 ―

 あら。こんにちは……もう、こんばんは、かしら。

[話の一段落した頃。
 室内へ入ってきた相手に声を掛けられれば、不思議そうにしつつも挨拶を返し。]

 何方かに、用事?
 御免なさい、私に、付き添って呉れて居たから、待たせてしまったかしら。

[自分の知り合いでは、無いと思う。
 故に、同行して呉れた誰かの知り合いだろうかと思って。]

(198) 2022/05/05(Thu) 23時頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/05(Thu) 23時半頃


 信仰のために死を恐れず戦う、なんて兵士も大昔はいたそうですよ。
 まあ、心を病んだ軍人のカウンセリングを請け負うとか、表向きの関係はその程度に留めておいた方が双方にとってよさそうですけれど。
 ふふ、楽しみですね。

[表でグラスを傾けながら、裏ではそんな話をしていた。]


【人】 儺遣 沙羅

― 医務室 ―

 私の……?

[矢張り不思議そうに、首を傾げるも。
 切り出された本題>>203を聞けば、納得した様に、小さく頷いて。]

 ……、……ええ。
 危険生物、というのが如何いう物か、私は知らないけれど。
 皆さんが此れだけ、話題に為て居るのだもの。屹度、大変な物なのね。

[其の申し出を承けて、考える。
 自分に異常が無い事が保証される事に、何れ程の価値が有るだろう?]

(207) 2022/05/06(Fri) 00時頃

【人】 儺遣 沙羅

 ……私の、体調不良自体は。理由の判って居る事だから。
 私自身、其れを不安に思っては、居ないのだけれど。
 他の方が、其の方が安心なら。私は、拒みもしないわ。

[自ら進んで、して欲しい、とは思わないが。
 例えば友人が、是非そうなさいと言うのなら、従うのだろう。]

 でも……若し其れが、限られた人にしか、出来ない事なら。
 貴方が無事で居て欲しいと願う人を、優先して欲しいと、思うわ。
 若し何か在るなら、早くに見附けられた方が、良いのでしょうし。

[病と混同して居る節は在る物の。
 例えば自分に、其の力が在るなら。支えて呉れた『彼女』を選んだだろうと、思ったから。
 御節介では在ろうけれど、心から、然う言った。]

(208) 2022/05/06(Fri) 00時頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/06(Fri) 00時半頃


【人】 儺遣 沙羅

― 医務室 ―

 教えて呉れるなら、是非。
 怖い話は、不慣れだけれど。御伽噺では、世界は動いて居ないのでしょう?

 "神の加護"が在るなんて言われて居ても、其の"声"なんて、結局一度も、聞いたことは無いし。

[セジの子には、然う云う伝承も在るとは、言われているらしいけれど。
 少女自身は此れ迄、一度も然う云う経験はして居なかった。
 ――或いは、"その条件を満たしたことが無い"のかも知れないが。

 今は、御伽噺でも伝承でも無く、本当の事を知りたい。此れ迄は教えて貰えなかった、多くの事を。
 その望みに、絶対に応じる、と力強く言い切って呉れる事>>209を、嬉しく思う。]

 ふふ。された事を、知る権利が有る、なんて。
 考えた事、無かったわ。

[続けて提示された理由に、くすくす。と笑う。
 言葉の示す内容を考えれば、笑うのは不釣り合いかも知れないが――其れでも、笑いたい気持ちだったのだ。]

(211) 2022/05/06(Fri) 02時頃

【人】 儺遣 沙羅

 理由は解って居ても、仕組みは解って居ないのだけれど……。
 でも、然うね。宇宙は、広いのかも知れないわ。
 届く範囲に、……奇跡は、在るかしら。

[後半はぽつりと、呟くように。余り期待を寄せ過ぎては、障るから。
 其れでも胸の奥に、此れ迄と違う何かが、芽生えつつ在る。
 生まれて初めて、『自分』を見留めてくれる人達と会って、話して。少しずつ、何かは変わり始めている。]

 捉え方が、違う……

[然う>>210言われれば。己の無知は明白で在るので、其れ故だろう、と考えた。
 危険生物について、詳しく教えて貰えるなら。其れで屹度、判るだろう、とも。]

(212) 2022/05/06(Fri) 02時頃

儺遣 沙羅は、メモを貼った。

2022/05/06(Fri) 02時頃


【人】 儺遣 沙羅

─ 医務室 ─

 PJさん。
 私は、サラ。

[告げられた名>>213を繰り返すと、自身の名を伝える。
 そして其処からは、じっくりと話に耳を傾ける。
 時に難しく、或いは境遇の前提が違い過ぎて、理解が及びきらず、応える言葉に至れない事も多かったが。
 其れでも、真剣に耳を傾けた。真っ直ぐに自分に向けられて居ると感じたから、受け止めたかった。
 自分からも、話した方が良いのかしらと、思いもしたけれど。それは、聞き終えて、望まれてから、と──染み付いた、受身の姿勢で。]

 私が、決める事?

[話が其処>>214まで進んだ時、つい、然う口にした。
 少女の此れ迄に於いて、全ての事は、神でも自分でも無く、他人が決める事で。
 御伽噺は美しくとも作り事だと、少女が思ったのは、其れ故でも在った。
 自分で決める事を、望まれた事は無かったのだ。]

(220) 2022/05/06(Fri) 03時半頃

【人】 儺遣 沙羅

 此の部屋での検査の結果は、此処に在るわ。
 大した事は、判らないみたいだけれど。

[見ても構わない、と差し出すが、医務室での検査結果の紙面には、少女を戒める物の正体は書かれては居ない。
 しかし其れは、病でも呪いでも無く、宇宙の何処かで編み出された、人為的な措置だ。
 適した、特殊な『解き明かし方』で在れば、解決は出来るのだろうが──其処に至る迄『逃げ』続けるにも、別の助けが要る。
 其処までの願いを持てる程、少女は自身の価値を信じられず。故に、態度を決めきれない。
 あなた次第では、と云う言葉>>215の通りなのだろうに。其れを其れとは、未だ、解らない。]

(221) 2022/05/06(Fri) 03時半頃

【人】 儺遣 沙羅

 ──え?

[語られた『危険生物』の例>>217は、無知な少女の想像等、遥かに越えていた。
 身体の中に入り込み、自覚も無く死なせ、危険生物に変える。
 其れから周りに、危害を及ぼす。
 御伽噺のどんな怪物よりも恐ろしく、悍ましい。
 其れは、現実に居る存在として、語られて居るのに。

 少女はそっと、口元を抑えた。微かに震えて居る。
 『まるで知らない』物に、恐怖心は覚えないが。
 『半端に知って』しまえば。必要以上にも、恐れは募る。]

 …………調べて、呉れる?

[震える声で、少女は小さく、然う口にする。]

 其れで、本当に私が、其れに為っていたら、

(222) 2022/05/06(Fri) 04時頃

【人】 儺遣 沙羅

[──為っていたら?

 為っていたら、如何なるのだろう。如何したいだろう。望める事など在るだろうか。
 無いのだろう、と思う。駆除製剤等も在るそうだし、一刻を争って駆除される。何より既に死んで居るなら、生きたい等と願うだけ滑稽だ。

 どうせ、死ぬなら。何が為たいだろう。
 此の船なんて滅びれば良い、と、一瞬だけ、此れ迄知らなかった様な黒い意志が沸き上がって。
 けれど、周囲を見れば、忽ちに萎んでしまう。

 少し前なら、屹度本気で思っていた。懐古趣味と退廃趣味に溢れた、莫迦みたいな船。乗って居るのも、『旦那様』や、自分を育てた者達と、大差無いと思って眺めて居た時なら。
 今は──今はもう。其れを望むことも出来ない。]

 ……、……『旦那様』も、乗っていたら良かったのに……

[遣り場の無い感情は、絞り出すような、呻きにも似た言葉と。
 閉じた侭の瞳の端から、一筋流れる涙と成って、零れ出た。]

(223) 2022/05/06(Fri) 04時頃

【人】 儺遣 沙羅

[けれど此れは、『最悪』の想像でしか無い。
 判断を出来ると云う人を目の前にして、その判断の前に、嘆く様な事ではない。

 瞬間の感情の波が過ぎれば、然う思い直して。
 零れた涙を、己の指でそっと払う。]

 ……御免なさい。
 とても、怖い話、だったから。

[取り乱した非礼を詫びて。改めて、ゆっくりと頭を下げた。]

 私が、疑わしいのなら。調べて。──お願い。
 然うするべきだって、思うから。

[けれど、若し本当に、そんな事に為っていたなら。
 『商品』の筈が、台無しに為っていたなら。
 良い気味ね、と、思う位は、許されるだろう、と──内心では矢張り、然う思った。**]

(224) 2022/05/06(Fri) 04時頃

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