10 冷たい校舎村9
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全
帰ってくることができたのか、
帰ってきてしまったのか。
その答えはまだわからない。
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[ 目を開けると、白い天井が見えた ]
(0) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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―― 現実世界 ――
[ 目が覚めたら、左の手首を握りしめるのがいつもの日課。 布団の中で、まだ半分寝ぼけた頭で、 今日も私は右手で左手首をつかもうとして、 でも、動けなかった。 手が……というより、身体が動かない。 あれ?って呟こうとした声は、音にならなかった。
ああ、そうだった。ってじわじわ私は思い出す。 私、死のうとしたんだった。 私、冷たい校舎にいたんだった。 私、帰ってきたんだった ]
(1) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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「乃絵!?」
[ 母の声がした。でも、頭もまだ動かない。 目線だけ声の方に向けようとしたら、 母の顔が覗き込んできた ]
(2) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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「乃絵!」 [ 母は、完璧な主婦だった。 身だしなみにも気を抜かない。 それなのに、今私の目に映る母は、 髪は崩れてるし、目の下には隈がある。 こんな母の顔を見るのは、初めてだった ]
(3) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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「乃絵……!」
[ 母は、いつも言葉遣いだってきちんとしてた。 それなのに、今の母は、私の名前しか言葉にしない。 壊れたラジオみたいに、何度も、何度も ]
(4) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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「乃絵……よかった……」
[ あ、名前以外の言葉が出た。 そう思ったら、母が視界から消えた。 代わりにぱさっと私の頬に当たる髪の感触。 母が、私の枕元に顔を伏せたらしい ]
「よかった……本当に、よかった……」
[ 母の声は、泣いてた。 頬に当たる髪の感触はちくちくして、 母の身体が震えているのがわかる ]
(5) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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……おかあさん。
[ やっと、声が出せた。喉がカラカラで、 酷くかすれた囁きみたいな声だったけど。 母が、顔を上げる気配がした。 母が、私を見てる ]
おかあさん、ごめんなさい。
[ 私、自分で思っていたより、 母に愛されていたのかもしれない。 そんなことに、今更気づいた* ]
(6) takicchi 2021/06/16(Wed) 13時半頃
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―― お見舞い:炭蔵君 ――
来てくれたんだ。
[ あの校舎の音楽室で出迎えた時と同じ言葉で>>5:88 私は炭蔵君を迎えた。>>7 来てくれるって知ってたけどね。だって私が 会いに来てってわがまま言ったんだもの。>>5:259
私はベッドから上半身を起こした状態で ぼんやり点滴から落ちる雫を眺めてるところだった。 つまり、とっても退屈してた。 タイミングはばっちりだよ。さすが炭蔵君 ]
(13) takicchi 2021/06/16(Wed) 19時半頃
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うん。よく似合ってる。
[ もう一つのわがまま。前髪切ってきて。>>5:260 こっちもちゃんと叶えてくれてた。>>9 だから、炭蔵君の笑ってる顔が、よく見える>>10 ヘアピンで留めてた時と違って、 切り揃えて斜めに流された前髪は 炭蔵君を年相応に見せてたと思う。 でも、子供っぽいあの髪型も、 私は嫌いじゃなかったよ? ]
(14) takicchi 2021/06/16(Wed) 19時半頃
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それにね、炭蔵君の顔がよく見えるから、 炭蔵君の気持ちも見える気がする。
[ 炭蔵君は基本言葉がストレートだし、 声の調子も淡々としてることが多いと思う。 だから、表情がよくわからないことも相まって、 誤解されることもあった気がする。 でも、顔がよく見える炭蔵君は、年相応の高校生で、 その目に、感情が宿ってるのが見える。 私は、その顔が 泣きそうになったことがあるのを知ってる。>>5:196 残念ながら、激しい焦りの顔をしたのは>>5:26 きっと芽衣しか知らないんだろうけど ]
(15) takicchi 2021/06/16(Wed) 19時半頃
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[ それはそれとして。 フルーツの籠なんて、初めて実物を見た。 お見舞いの定番だとは思うけど、 あれ、私、フィクションの世界の話だと思ってた。 現実に存在するなんて!存在はするか! でも自分がもらうことになるとは思わなかった!
目を丸くしてお見舞いの品を眺める私に、 調子は?って炭蔵君は聞いてくれる。 あと、他のわがままは?って。 えっとね、って私、ちょっとだけ眉を下げて笑う ]
(16) takicchi 2021/06/16(Wed) 19時半頃
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あちこち痛い。けど、それはまあ自業自得だから。 あと、やっぱり左手は、完璧には治らないって。 リハビリ次第だって言われたけど。 ……まあ、これも自業自得だね。
[ 包帯の巻かれた左手首を眺める。 やっぱり、ここが神経とかそういうの、 一番傷つけてたらしい。念入りに切っちゃったものね。 身体中にある傷痕も、きっと消えないものもあると思う。 これからも痛むこともあるんだろう。 仕方ない。私は、それだけのことをしちゃったんだから ]
(17) takicchi 2021/06/16(Wed) 19時半頃
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[ わがままはね、お願いすることは決めてあったよ。 でも、もうひとつ追加しよう。 だって言い放題だもの。 私、炭蔵君の持ってきてくれたフルーツの籠から、 リンゴを指差してにっこり笑う ]
リンゴ食べたいな。剥いてくれる? それで……私の話、聞いてくれる?
[ ここ数日、色んなことがあったの。 私は炭蔵君に、その話がしたい* ]
(18) takicchi 2021/06/16(Wed) 19時半頃
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―― お見舞い:鳩羽君 ――
鳩羽君。うん、大丈夫だよ。 来てくれてありがとう。
[ 鳩羽君が来てくれた。>>31 私はやっぱりまだベッドの上の住人で、 母が買ってきてくれたブックスタンドを使って 本を読んでるところだった。 ほら、左手があまり使えないから。
お見舞い、って置かれた缶は>>31 ものすごく可愛らしくて、 え、これ鳩羽君が選んでくれたの? え?鳩羽君が??って、 ものすごく失礼だけど 鳩羽君と缶を交互に見比べちゃった ]
(56) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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……え?すごく可愛いね? 鳩羽君が選んでくれたの?
[ これで鳩羽君がうんって言ったら、 正直ちょっと鳩羽君を見る目が 変わってしまうところだった。 いや、だってこんな、いかにも女の子が好きそうな、 中は見えないけど多分お菓子。 柊君ならともかく鳩羽君のイメージじゃない。 うん、我ながらものすごく失礼(2回目) ]
(57) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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[ お姉さんが選んでくれたって鳩羽君に聞けたかな。 そしたら私、お姉さんにもよろしく伝えてねって お礼を言伝るんだけど ]
これって、
[ そしてもうひとつ。出てきたお見舞いに、>>32 私は目を丸くした後、苦笑した。 私が奢ってあげるはずだったのに、 これじゃ、逆じゃない。 ココアは飲めるし嫌いじゃないよ。 あの時は私の好きなほうじ茶を押し付けたから、 今日は鳩羽君のお勧めを一緒に飲もうね ]
(58) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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[ ココアを飲みながら、鳩羽君の話を聞いた。>>33 私がいないと寂しいとか、みんなつまらなそうとか、 鳩羽君は調子のいいことを言う。 いやいや、私、そんなキャラじゃないから。 それ、鳩羽君が欠席した場合でしょ。 私、ちょこちょことそんな風につっこんだと思う。 いや、だってこれ、ツッコミ待ちよね? ]
(59) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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[ でも、何かのタイミングでふっと話が途切れて、 あ、空気が変わったな、って気がしたの。 そして、鳩羽君が話を切り出す>>34 ]
……嬉しかったのは、私の方。 でも同じくらい、申し訳なかった。
[ 私に呼ばれたことが嬉しかった。>>35 鳩羽君はそう言ってくれた。 あんな目に遭ったのに ]
(60) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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[ あんな目に遭ったのに。 私がそう思ったのが伝わったのかな。 ここに来れてよかったとは言い難い。>>36 怖い目に遭った。 悲しい想いをした。 鳩羽君はそう言う。 そう。その通り。 私はみんなをそんな目に遭わせてしまった。 私に弁解の余地はない。 それが良いことだなんて、私は言えない。 だから私は首を横に振って、 ごめんなさい、って言おうとしたんだけど、 鳩羽君、口を挟ませてくれない。 あの時みたいに>>3:450 ]
(61) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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[ あの校舎の主は、私だった。 あの校舎は、私の世界だった。 そのことに意味があるって鳩羽君は言う。>>37 さんきゅって鳩羽君が言う>>38 ]
……当たり前じゃない。 鳩羽君のいない3-9は、3-9じゃないでしょ。
[ それ、鳩羽君が欠席した場合でしょ。 私、ついさっきそうつっこんだよね。 鳩羽君がいないと3-9は寂しいし、 鳩羽君がいないと3-9はつまんない。 鳩羽君は、そういう人でしょ。 無理して笑わなくていいよって私は言ったけど、 それでも、鳩羽君の笑顔に助けられてたのも事実だよ ]
(62) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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[ 帰ってきてくれてありがとう。>>40 鳩羽君のその言葉に、私は首を横に振った ]
……あんな目に遭わせてごめんなさい。 あの校舎に来てくれてありがとう。 みんなが来てくれたから、私、帰ってこられたの。
[ 一番最後に手を引いてくれたのは芽衣と炭蔵君だけど、 2人だけが連れて帰ってくれたわけじゃない。 みんながいたから、私は帰ってこれた。 みんながいる世界だから、私は帰ろうと思えたんだよ ]
(63) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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私ね、みんなの未来の中にいたいって思ったから、 帰ってこれたの。 だから、私の未来の中に、鳩羽君もいてくれたら 嬉しい。
[ もう張るような見栄をもってない私は、 私のことを考えたいって言ってくれる鳩羽君に ちゃんとそう伝えるよ。 あと、これも ]
私にも、鳩羽君のこと、考えさせてね。
[ だって友達ってそういうものだと思うから。 貰うばっかりじゃない、与えるばっかりじゃない、 そういう関係が、私は欲しいから* ]
(64) takicchi 2021/06/16(Wed) 22時頃
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―― お見舞い:向井君 ――
[ ノックの音に、はいって返事する。>>65 開く扉に顔を向ければ、 入ってきたのは向井君だった。 来てくれたの、って言おうと口を開きかけたら その前に向井君が口を開いて ]
……ただいま、向井君。 来てくれて、ありがとう。
[ おかえり。>>66 その言葉に、私の返事は一拍遅れちゃった。 向井君の選んだ言葉がおかしかったから、 じゃないよ。 なんだろう、これ。……不意打ちを食らった感じ。 私はびっくりして、それで、嬉しかったんだと思う ]
(85) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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[ おずおずとした様子の向井君は、 どうにも居心地がよくなさそうに見える。 それは、ここは病院だし、私って女子と2人きりだし、 居心地の悪くなる要素しかないかもしれない ]
あ、よかったら座って。
[ 炭蔵君とか鳩羽君は、勧めなくても座っただろうけど、 向井君はそういうわけにはいかない気がする。 なんとなく、そんな気がした ]
(86) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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ちょっとだけね。
[ 向井君の問いにはそう返した。>>67 命に別状はなくなっても、痛いものは痛い。 まだ基本的にはベッドの上の住人だった。 お手洗いには自力で行くけど、 それ、わざわざ言うことじゃない気がする ]
(87) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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あ、ありがとう。……多くない?
[ そうだ、鳩羽君に貰ったお菓子があった。 あれ一緒に食べてもいいな。 私、そう思ったんだけど、 それより先に、向井君が紙袋からお見舞いの品を 出してくれた。 それはもちろんとっても嬉しかったんだけど、 なにやら数が多い。 小さい包みがあれば、箱状のものもある。 そして最後に、親から?>>69 どうして私、向井君の親御さんから お見舞いいただいてるんだろう。……怒られた? ]
(88) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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えーと……見ても、いい?
[ 例えば、もし芽衣からお見舞いをもらったら、 私、ありがとう、開けてみてもいい?って その場で開封したと思う。 だけど、向井君にはそんなつもりはなくて、 向井君が帰ってから、なにをもらったのか確認して、 あとでお礼のメッセージを送るつもりだった。 だけど、親に怒られて足されたなんて聞いてしまっては 向井君、一体私に何をくれるつもりなの、って その場で確認せずにいられなくなっても 仕方ない話だと思う。私は悪くない ]
(89) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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[ 小さな包みはタオルハンカチだった。>>68 ペンギンの柄は、向井君と登校した雪の日を思い出す。 あの日、私グルチャにペンギンのスタンプ送ったの、 向井君覚えててくれたのかな。 私、歩き方がペンギンみたいだって言われて、 みっともないってこと!?って恥じた。 なんだかすごく昔のことみたいに思う。 減点に怯えて、向井君に指摘されるくらい、 手首を握って。 馬鹿みたいだったなあって今は思うの。
もう一つの箱は液体砂時計。 逆さにすると、綺麗な粒々が落ちていく。 点滴の雫が落ちていくのを眺めてるより>>13 綺麗だし、楽しそう。 個性的なお見舞いだなとは思ったけど、 怒られるようなものじゃないと思うんだけどな? 私がまだまだお見舞いされる側の初心者だから そう思うだけ? ]
(90) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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ありがとう向井君、こんなにたくさん。 ご両親にもお礼、伝えておいてくれる?
[ 液体砂時計の方はブックスタンドの隣に並べておくね。 ここが一番よく目に入るから。 お母さんとっていう言葉に頷いた。>>70 あれから母は毎日顔を出してくれていた。 一緒に食べるね。 ゼリーだってわかったら、冷蔵庫にしまっておくよ ]
(91) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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[ 思えば、そこで気づくべきだったのかもしれない。 どうして向井君が“お母さんと”って言ったのか。 わざわざ向井君は“お母さん”って名指しした。 “家族で”とかじゃなく ]
……いるよ。
[ 多分、校舎に行く前の私なら、 その返事で終わらせてた。 だけど、私はあの校舎で言ったの。 みんなと一緒にいたい。>>5:235 みんなともっと仲良くなりたい。 みんなと、これからも、思い出が作りたい。 そのみんなとは、あの校舎に来てくれたみんなで、 もちろんその中には向井君もいる。 だから、私は続きを話すよ ]
(92) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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いるけど、一回も病院には来てないし、 私も、会いたくない。できれば一生。 ……そうできるように、今、色々考え中なの。
[ 私は自由になりたい。>>5:234 私を縛るものを捨てたい。 でもね、寂しいのは嫌い。 独りぼっちは耐えられない。 だからね ]
でもね、そうしたら、その分私に隙間ができるでしょ。 その隙間、みんなで埋めてほしいなって思ってるの。 向井君も手伝ってくれる?
[ 私、もう出来のいい人間のふりをするのはやめたから、 手を貸してっていうの、躊躇ったりしないの* ]
(93) takicchi 2021/06/17(Thu) 00時半頃
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―― お見舞い:鳩羽君 ――
[ そう見える?って聞かれたら?>>72 ……私、嘘はつけないから、 ちょっと鳩羽君を見る目が変わりそう、なんて 言っちゃうよ。 というか、もうそのセリフを言う時点で ちょっと変わり始めそうになってたかもしれない。 だから、お姉さんが選んだって聞いたら、 私は心底安心したような顔をしたはず。 私本当に失礼だね!?
いや、お礼はそのまま伝えてくれたらいいからね? 3割増しで伝えないこと謝られるのは解せない ]
(105) takicchi 2021/06/17(Thu) 02時頃
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[ ツッコめばツッコむほど、 鳩羽君の話、エスカレートするのは仕様なの?>>73 とうとう身振りまで加わっちゃったんだけど。
……いや、でも、ってちょっと思う。 鳩羽君の話は盛りすぎとして、 もし私が帰ってこなかったら、 そんな風になってた人もいたかもしれない、って。 例えば、ピアノが弾けなくて泣いてた芽衣だとか。 例えば、泣きそうな顔を晒してた炭蔵君だとか。 例えば、今目の前でずぅぅーんってしてる鳩羽君とか。 そんな風に思うの、私のうぬぼれじゃないって 思ってもいいかな? ]
(106) takicchi 2021/06/17(Thu) 02時頃
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[ 悪いことばっかりじゃなかったとしても、>>75 いいこと全部吹き飛ばすくらいの悪いこと、 あったと思う。 本当に死にかけた私が言うんだから間違いない。 ……あ、ここ笑うところなんだけど以下略。 でも、鳩羽君は全ッ然って笑う。 この笑いは、無理して作った笑いじゃない。 本気でそう思ってるってわかるから、 やっぱり鳩羽君は眩しいよ ]
(107) takicchi 2021/06/17(Thu) 02時頃
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[ みんなの未来の中に、私はいる。>>76 鳩羽君の中にも。 そう断言してくれるの、嬉しいね。 未来の私にもちゃんと居場所があるって思える。 大丈夫、青春はちょっとくらい クサくってもいいんだよ! ]
(108) takicchi 2021/06/17(Thu) 02時頃
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[ 例えば、鳩羽君が落ち込んでたら?>>77 ]
その時は、ちゃんと大丈夫じゃないって教えてね。 笑っててもいいから。
[ 無理してでも笑いたければ、笑っててもいいよ。 でも、ちゃんと教えてほしい。 いきなり学校サボったりしたら、 表情からも声からもキャッチしようがないでしょ。 大丈夫じゃない時はひとりぼっちでいちゃいけない。 これ、死地から帰った先輩からのアドバイスね。 あ、ここ笑うところ(しつこい) ]
そんな時じゃなくても、ココアくらい奢るよ。
[ 綾鷹?ほうじ茶の方なら歓迎なんだけど ]
(109) takicchi 2021/06/17(Thu) 02時頃
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[ そんな話をしていたら、鳩羽君がなにやら閃いた>>78 ]
え?眼鏡?
[ 眼鏡仲間。眼鏡繋がり。 どうしよう。日本語の意味はわかるはずなのに、 鳩羽君の言ってる意味がわからないの。 確かに私も鳩羽君も眼鏡だけど! 待って、眼鏡繋がりって友達より上なの!?>>79 鳩羽君の中で眼鏡ってどれだけ重要なの!?
とりあえず、病院の中は年中快適気温に 保たれているから、この病院から一歩外に出た途端、 鳩羽君の眼鏡は鳩羽君の息で曇ると思う。 がんばってね!……何を?* ]
(110) takicchi 2021/06/17(Thu) 02時頃
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―― お見舞い:番代さん ――
[ やっほ、って気軽な雰囲気で、 番代さんがお見舞いに来てくれた。>>80
私は番代さんのマネキンを見たし、 そのマネキンがどんな状態だったかも もちろん覚えてる。 抱き潰されたようになってたおなか、 小さな裸足の足跡。 全部覚えてる。忘れるはずがない。
だから、目の前にいる番代さんは、 きっと、ただの明るいだけの女の子じゃない。 でも、番代さんは、何も聞かずに明るくいてくれる。 私に日常をくれる ]
(179) takicchi 2021/06/17(Thu) 12時半頃
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まだ聞いてなかったかも。ただいま。 ……って、言わせてくれて、ありがとう。
[ おかえりって番代さんが言ってくれるから>>81 私、ただいまって返せることに、 お礼を言わなくちゃ。 あの校舎に来てくれたみんなのお陰で、 今私はここにいる ]
(180) takicchi 2021/06/17(Thu) 12時半頃
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お見舞いもありがとう。 ……あ、そうだ。 すごく可愛いお菓子があるの。 一緒に食べない?
[ お見舞いのクッキーを受け取って、 私は鳩羽君にもらったスゴイオカシのことを>>31 思い出す。 缶の中身もすごく可愛くて>>-185 私、もったいなくて一人じゃ食べられなかったの。 向井君が来てくれた時にも出しそびれちゃって、 そのまま。 こういうの、番代さんも好きじゃないかな? ]
(181) takicchi 2021/06/17(Thu) 12時半頃
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[ お菓子を出したら番代さんは食べてくれたかな。 傷の具合を聞かれたら、>>82 あんまり深刻にならないように まだ痛いーって笑った。 でもね、こんな痛みでも消せないくらい、 心の方が痛かったの。 それを思ったら、今はずっと息がしやすいよ。 だからあまり気にしないでほしいな。
そんなことを考えていたら、 急に番代さん、頭突きするみたいに 私に頭を突き出してきた。 髪をかき分けて……これは、傷痕? ]
(182) takicchi 2021/06/17(Thu) 12時半頃
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[ 小さい頃に、知らない大人に殴られた。>>83 そう聞いて頭に浮かんだのは、 マネキンの周りにあった小さな足跡。
私、なんとも言えない顔になった。 小さい頃に、知らない大人に。 それって、どれくらいの恐怖体験なんだろう。 なのに、番代さんは笑うんだ。 強がりじゃなく ]
うん、教えてほしい。
[ 番代さんの笑顔は、虚勢なんかじゃなかった。 乗り越えた人の笑顔だと思った。 だから私、大変だったねとか、大丈夫だったのとか、 そんな余計なことは言わない。 メイクを教えてくれるっていう番代さんに、 ぜひぜひって頷く ]
(183) takicchi 2021/06/17(Thu) 12時半頃
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遊びに行っていいの? すごく楽しみ。 うん、お菓子パーティー、楽しかった。 そうだ、あとね、私、みんなでクレープ作りたいな。
[ そんな話をして、番代さんが帰る頃、 私、ちょっともじもじしながら聞くと思う。 番代さんのこと、 ひとみちゃんって呼んでもいい?って* ]
(184) takicchi 2021/06/17(Thu) 12時半頃
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―― お見舞い:向井君 ――
[ 向井君は、居心地が悪かったわけじゃないらしい。>>94 お見舞いの作法がわからないから、 手順がわからなかった、のかな?
向井君の中にある、 そういうルールみたいなもののこと、 いつか私も知ることができるかな。 でも、今回に関していえば、 お見舞いの相手は私なんだから、 作法なんて気にしなくてもいいのにね ]
(185) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ 椅子に座った向井君は、 やっぱり緊張してるみたい。>>95 まあ、それはそうよね。 自殺を図って死にかけた人間に、 どんな言葉をかけたらいいのか、 悩んで当然だと思う。
でも、私は穏やかだった。 気なんか使わなくていいのにとは思っても、 気を使わせてしまった、どうしよう、とは もう思わない ]
(186) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ ところで、お手洗いは自力で行くっていう話は、 笑い話でもなければ、 真面目に受け取られてもそれはそれで困るので、 やっぱり私、言わなくてよかった ]
(187) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ 多くない?っていう私の指摘は>>88 小さい、という答えが返ってきた。>>97 え、そういう問題なの? お見舞いってサイズが指定されてるの? 絶対違うと思うんだけど、 向井君は大真面目な顔をしてる。
親御さんからまでお見舞いをいただくの、 私は不思議で仕方ないんだけど、 向井君はそのことにも疑問を持ってる様子はない。
だんだんわからなくなってくる。 私は、自分の家族がまともだとは思ってない。 子供の同級生のお見舞いに、 親からもお見舞いを持たせる方が普通だったりする? ……いやいやいやいや。 違うと思う。違うと思うな……。 炭蔵君も鳩羽君もそんなことはなかった。 あれ、でも鳩羽君、お姉さんに選んでもらってたね? うーん…… ]
(188) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ 結論は出なさそうだったので、 いったん私は考えるのをやめた。 それはそれとして、もちろん嬉しくないわけじゃない。 こんなにたくさんいただいてしまっていいのかな? とは思うけど、こんな風にいろんな人から 贈り物をもらうのは初めてだもの。 それが死にかけたのに生還したお見舞いだっていうのは 自分でもどうかと思うけど ]
(189) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ 家族の話に向井君の返事は一言だった。>>99 私はそれ、ありがたいなって思う。 だって愉快な話じゃないでしょ。 それよりもっと、前向きなことを考えたい。 前向きな話がしたい。 私は、前が向きたい ]
そんなこと、簡単に言っちゃっていいの? ……向井君、酷い目に遭ったのに。
[ 私のわがまま全部叶えて。 そう言ったら、芽衣も炭蔵君も、約束するって言った。 そして今目の前にいる向井君は、 できることならなんだって、 できなさそうなことだってきっと、って言う。
そんなこと、簡単に言っちゃっていいの? 思わずそう言ったけど、言ってから気づいた。 簡単に言ったとは限らないって ]
(190) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ 私ね、自分のこと、 ずっと価値のない人間だと思ってた。 家に姉がいた頃は出来の悪い妹で、 姉が家からいなくなったら、 姉の粗悪なコピーだったから。
でも、こんな私のために、 一生懸命になってくれる人がいた。 だからね、もしかしたら、 私、自分が思ってるより、 ちょっとだけ、価値があったのかもしれない ]
(191) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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[ 私は向井君のマネキンを見てない。 でも、私はあの校舎の主だったから、 全部思い出した時、見えちゃった。 喉を掻きむしって、ずぶ濡れのマネキンだったの、 知ってるよ。 それなのに、嬉しかったって言ってくれるんだ。
あの校舎で、芽衣が伝えてくれた。>>5:171 あれは、マネキンになる前の向井君の話だった。 でもこうして帰ってきた後も、 向井君はそう言ってくれるんだ ]
(192) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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こちらこそ、ありがとう。 ……やっぱり、向井君はやさしーよ。
[ ありがとう、なんて言ってくれる向井君に、>>102 私はあの、雪の降る通学路で 向井君にかけた言葉を繰り返す。
自己チューなんかじゃないよ。 それをいうなら、あの校舎なんて、 私の自己チューの極みみたいなものだった。 そんな場所に呼ばれたことが、 自分の隙間を埋めたなんて言う向井君は、 とってもお人よしだと思う。 客引き係+1で撮った写真のこと、思い出した。 あの時の向井君、すっごくいい笑顔だったなあ。 あの一瞬だって、私の文化祭には欠かせなかったよ ]
(193) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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慣れちゃった……ああ、
[ 向井君の言葉に苦笑して、>>103 私は包帯の巻かれた左の手首に目を落とす ]
ありがとう。もう、大丈夫だと思う。 みんなが隙間を埋めてくれるから、大丈夫。
[ この大丈夫は強がりじゃないよ。 本当にそう思うの。 体を痛めつけないと紛れないくらいの心の痛みは、 みんながいてくれたら、きっともう訪れない。 それに、もうみんなにばれちゃったからね。 そんな気を引くみたいなこと、しないつもり。 それを言ったらあの校舎なんて、 みんなの気を引くの極致だったかもしれないけど ]
(194) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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来てくれてありがとう。 うん、また来てね。 “気が紛れる”から。
[ これは、来てくれなかったら手首切るとか、 そういうことを言ってるわけでは断じてないよ? みんなの存在そのものが、そうなんだって、 一緒に考えようとしてくれるその気持ちだけで 大丈夫なんだって、伝えたかったんだけど、伝わる?
ぽたぽた落ちる雫そのものには、 何か思うことはなかったとしても、 液体砂時計を見たら向井君を思い出すから。 お見舞いが一つ増えるたび、 この部屋にみんなの気配が増えるから。 だから、私、寂しくないよ* ]
(195) takicchi 2021/06/17(Thu) 14時半頃
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―― お見舞い:炭蔵君 ―― うん、とっても退屈してたところだった。
[ 前髪を切った炭蔵君の顔は、 眉がハの字になったのもよくわかる。>>137 別に、あの日の再現をするつもりなんかなかったよ。 それなのに同じ言葉が出てきちゃったのは、 単純に嬉しかったから。 そう、私は嬉しかった。 音楽室まで来てくれた時も、今も ]
(208) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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炭蔵君は、どう?落ち着かない?
[ 短くなった前髪の話。>>138 美容師さんお任せで今の髪形になったことは もちろん知らないけど、 子供っぽいぱっつん前髪も、 それはそれで見てみたかったかも。 ……なんて、安心して。そんなわがままは言わないよ。
よかったって言いながら目をそらす炭蔵君は、 明らかに照れてて、やっぱり慣れてない感じがする ]
(209) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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炭蔵君、不器用だって言ってたでしょ。 上手く言葉が選べない分を、 きっと表情が伝えてくれるって思う。
[ 完璧が取り繕えないって思ってるかもしれないけど、 炭蔵君が意図が思った通りに伝わらない方が 完璧とは言い難いでしょう。 ……あれ、でもこれって、 言葉では物腰柔らか仕様が身につかなくても、 表情で身についてしまう……? ]
(210) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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[ 私は、視線がそらされているのをいいことに、 炭蔵君の顔をじっと見つめた。 ……炭蔵君の顔、整ってるよね。>>0:1067 今まで隠れてた顔立ちも、表情も、 みんなに見えるようになった。 それって、つまり、
モテそう。 そう思った瞬間、形容しがたいもや〜っとしたものが 入道雲みたいに胸の中にもくもくとわいた。 やだ。なにこれ。胸の奥がずーんって重い ]
(211) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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[ 私は慌ててフルーツの籠に視線を移した。>>140 実在したお見舞いの象徴のような品。 それなのに、せっかくそっちに気を取られかけたのに、 リハビリ、炭蔵君も付き合ってくれるんだって。>>141 それだけでも胸がいっぱいになるのに、 包帯を巻いた私の左手首の上に、 炭蔵君の手が!手が! ]
あ、ありが、と。
[ 私、今絶対顔が真っ赤だ。 炭蔵君に他意がないことなんてわかってる。 わかってるよ! でも、だからこそ質が悪いって思わない!? 本当にずるい。ずるいったらずるい ]
(212) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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フルーツは好きだよ。 フルーツ盛り合わせの籠、初めて見たから、 ちょっと珍しかっただけ。 まだそこまで握力回復してないもん。
[ フルーツ相手なら、 嫌いじゃないよなんて遠回しなこと言わない。 好きだよってはっきり言えるんだけどな。 左手の握力は、通常時の半分くらいしかない。>>142 お医者様の話では、リハビリ次第で 8割くらいまでは戻るだろうってことだった。
やだな、ナイフを渡されても もう本来の用途以外のことに使う気はないよ。 でも、前科があるから警戒されても仕方ないかな。 これから長い時間をかけて、 信用を取り戻していくしか、ないかな。 リンゴを剥いてくれる炭蔵君の手元を眺めながら、 私は口を開く ]
(213) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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あのね、私、家を出ることにした。
[ ここ数日の色々なこと。まず話すのはそれかな ]
自殺しようとした娘なんて、父には汚点でしかないし、 私も、もう会いたいと思わない。 でも、家を出たとして、 どうやって生活しようって思ってたんだけど、 母が、動いてくれたの。
[ あれから、毎日母は来てくれていた。 母といろんな話をした。 色々、私も誤解してた ]
(214) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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父は、プライドが高いから、 こんな娘を認められないけど、 でも、プライドが高いから、 義務は果たしてくれるって。 未成年の間は、扶養義務があるでしょ?
[ 二十歳になるまでの間の、住むところや、生活費。 そういうものは面倒を見てもらえることになった ]
(215) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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あの校舎で、姉の話したよね。 あれもね、私少し誤解してた。 縁を切られて、追い出された姉に、 母は何もしなかったって思ってたけど、違ったの。 父に隠れて、こっそり連絡を取ってたんだって。
[ 姉とも、電話で3年ぶりに話をした。 姉は、不倫相手と結婚してなかった。 自分のしたことは許されることじゃないって わかってるからって言ってた。 今は子供と2人で暮らしてるんだって。 意外と近くに住んでてびっくりしちゃった ]
(216) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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姉に、一緒に暮らさないかって言われたけど、断った。 やっぱりまだ、そこまで整理はつかなくて。 でも、近いうちに、会えたらいいなと思ってる。
[ そんな話をしてるうちに、リンゴが剥けたら、 炭蔵君も一緒に食べようって誘うよ。 大丈夫、食べさせてとはさすがに言わないから。 そこまで傲慢なお姫様になるつもりはないよ*>>142 ]
(217) takicchi 2021/06/17(Thu) 16時頃
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―― お見舞い:柊君 ――
わあ、綺麗。 ありがとう。
[ 本当にこういうところ、柊君はそつがないというか、 外さないなあと思う。 お見舞いのお花はとっても綺麗で、>>149 ぱっと部屋が明るくなる感じがした。 男の子がお花を選ぶの、 なかなか勇気がいる気がするんだけど、 柊君なら似合っちゃうんだなあ ]
(223) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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[ それから、>>150 まだまだあちこち痛いよーだとか、 動けないのにみんなからお菓子をもらって、 太っちゃいそうーだとか、 ちょっとずつ始まったリハビリの話だとかをした。
柊君の話も聞いた。 九重さんがお祈りしてくれてたのは初耳だったな。 九重さん、ちょっと得体が知れないところがあるけど、 いい人なんだよね。 鳩羽君、帰りそこなってなくて本当に良かった ]
(224) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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[ ふと、柊君の空気が変わった気がした。 調べた?って私は首を傾げる。 差し出されたメモを、右手で受け取って、>>151 目を通した私は目を見開いた ]
柊君、これ、
[ いい子じゃなくても生きていける方法って柊君は言う。 そっか。……そっかあ ]
(225) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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[ 私、暴力を振るわれたことはなかった。 衣食住はきちんと与えられていたし、 お金に困ったこともない。 私はきちんと養われていて、 だから、虐待を受けているとは思ってなかった。 私はそういうのに当てはまらないと思ってた。
でも、違ったみたい。 私……そっか、私、虐待、されてたんだ。 逃げて、よかったんだ。 こんな風に逃げる方法だって、あったんだ…… ]
(226) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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……ありがとう。 でも、自宅に殴り込みは、遠慮しとくね。
[ 見限る権利は私にもある。>>152 力を貸してくれる。>>153 柊君の言葉の一つ一つが、私に染みていく。 でもね、殴り込みは気持ちだけもらっておくよ。 柊君たちに、あの人に関わってもらいたくないもの ]
(227) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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うん。頼りにしてるね。
[ 私は、頼られるような人間であるべきで、 誰かを頼るなんて許されなかったけど、 そんなハリボテの私は、あの校舎に置いてきた。 といっても、あの校舎に私のマネキンはないけど。 だから、一人じゃないって言われたら、>>155 素直に頷いて、頼っちゃう ]
(228) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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[ それにね、柊君に貰ったメモを見て、 思ったことがあるの。 それは、私のこれからのこと。
ずっと目標にさせられていたことがなくなって、 私の未来は真っ白になった。 大学を目指す?就職する? 突然増えた無数の選択肢に、 私、何を選べばいいのか さっぱりわからなかったんだけど。
メモを見て、こういう仕事もあるんだって思ったの。 家庭に問題があって、生き辛い子供を助ける仕事。 そういうのに関われたらいいなって。 真っ白だった私の未来に、ほんのり色がついたような、 そんな気がしたんだ* ]
(229) takicchi 2021/06/17(Thu) 17時半頃
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―― お見舞い:向井君 ――
[ 酷い目に遭ったのに。>>190 私のその言葉に返ってきたのは、 心底不思議そうな顔だった。>>230 本当に、何の心当たりもなさそうな顔。
例えば、柊君あたりに「何のこと?」って言われたら、 ああ、私に気を使ってとぼけてるんだなって 私はそう思っただろう。
でも、目の前の向井君からはそんな感じがしなかった。 向井君は本気で言ってる。 本気で何のことかわかってない ]
(253) takicchi 2021/06/17(Thu) 21時半頃
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[ あんな目に遭わせてしまったって、 それでも私は思ってる。
怖い思い、痛い思い、苦しい思いをさせてしまった。 みんな、先に帰った人たちが、 本当に帰れたのかなんてわかってなかったし、 どうなっちゃったんだろうって心配してた。
でも、向井君は違ったみたい。 ひどいことをするようなやつ、ここにはいない。>>231 向井君は、ずっとそう思ってくれてた。>>232 校舎の主を、信じてくれてた ]
(254) takicchi 2021/06/17(Thu) 21時半頃
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……そっか。そうだよね。 ごめんなさい。
[ 簡単に言っちゃっていいの?>>190 私のその言葉こそが簡単に言っちゃった、 軽はずみな言葉だった。
簡単じゃなく、いろいろあって、 なんだかんだの末に>>234 その言葉があったのだとしたら>>101 ] ありがとう。
[ 私ね、本当に帰ってこれてよかったって思う。 自分にこんな気持ちをくれる人がいることを 知らないまま死んじゃうところだった。 そんなの、死んでも死にきれないよ ]
(255) takicchi 2021/06/17(Thu) 21時半頃
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[ 優しいっていう私の言葉を、 今回は向井君は完全には否定しなかった。>>235
私が死のうとして、作り出してしまった世界。 私がやったことはどうしたって 正当化できることじゃないし、 みんなが許してくれたって、 私はずっと反省しなきゃいけない。 それでも、みんなが少しいい方向に変わる そんなきっかけになれたんなら、 ちょっとだけ、よかったなって思ってもいいかな? ]
(256) takicchi 2021/06/17(Thu) 21時半頃
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[ 笑って手を振って向井君を見送った。 「また来てね」って私は言ったし>>195 「また今度ね」って向井君は言ったから、>>236 ちゃんと本当に来てねって私は思う。 だって私、自己チューでわがままでも 許してもらえるらしいので!>>235** ]
(257) takicchi 2021/06/17(Thu) 21時半頃
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―― お見舞い:ひとみちゃん ――
[ 思った通り、番代さんはこういうお菓子 好きだったみたい>>258 ]
鳩羽君からもらったの。 お姉さんが選んでくれたんだって。 可愛いよね! 崩すのがもったいなくて、 一人じゃ食べられなかったの。
[ こういうのが好きそうな人が来てくれた時に、 一緒に食べられたらいいなと思ってたんだよ。 気に入ってもらえたならよかった、って どうぞどうぞって番代さんに勧めた ]
(276) takicchi 2021/06/17(Thu) 23時頃
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[ まだ割とあちこち痛いので、 頭突きされなくて本当に良かった。>>259
解決済みのことなら、わざわざ聞かないよ。 でも、何かあった時は、 教えてほしいなって思う。
あの校舎に来てくれたのに、 私から何も聞こうとしない番代さん。 何も聞かずに、私に日常を連れてきてくれる。 そんな番代さんにも私は隙間を埋めてもらってるから 何かあった時は力にならせてほしい。 何事もないのが一番だけど ]
(277) takicchi 2021/06/17(Thu) 23時頃
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[ 番代さんは食べる係に志願したいらしい。>>260 私、あの校舎の冷蔵庫に残ったままの、 59点のクレープのことを思い出した ]
それ、作るより大変かもしれないよ?
[ 何しろ私のお料理スキル、10だし。 延々と失敗作を食べる羽目になるかもしれない。 それより、一緒に作る方がよくないかな。 一緒に作ったら、失敗作を食べるのも、 諦めがつくってものよね(?) ]
(278) takicchi 2021/06/17(Thu) 23時頃
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[ ところで、名前呼びの件。>>261 恐る恐る尋ねてみたら、 番代さん……じゃなくてひとみちゃんは、 今日一番の食いつきだった。 スゴイオカシよりもテンションが高くて、 私、びっくりもしつつ、すごく嬉しくなってしまう ]
ありがとう、ひとみちゃん。
[ 良かったら、また会いに来てね。 お見舞いのお菓子、いっぱいあるの。 一人じゃ食べきれないから。ね?* ]
(279) takicchi 2021/06/17(Thu) 23時頃
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明仄∴暁星 クロエは、メモを貼った。
takicchi 2021/06/18(Fri) 00時頃
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―― お見舞い:柊君 ――
[ 持って帰って飾って。>>345 柊君のその言葉に、私はうん、そうするねって頷いた。 けど、しばらくしてあ、って気が付いた。 柊君のイメージしてる帰る場所と、 退院した私が帰るところはきっと違う。
だからね、喧嘩は得意じゃないって笑う柊君に>>347 私、うんってまた頷いた ]
あのね、私、家を出ることにしたの。 退院しても自宅には戻らない。
[ だから、自宅に殴りこまれても、 私いないんだって笑う ]
(393) takicchi 2021/06/18(Fri) 22時半頃
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[ 柊君のくれたメモ、だから今すぐ使うことはないかな。 でもね、大事に取っておくつもり。 だってね、外聞を気にする、プライドの高い父は、 こういうところに連絡されるのを 何よりも気にすると思うから。 切り札はあるに越したことはないものね。 例えば、大学の費用の交渉とか。
私ね、結構ドライで薄情なところもあるんだよ。 向井君がちょっと引いちゃうくらい ]
(394) takicchi 2021/06/18(Fri) 22時半頃
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あのさ、柊君も、だからね。
[ 私たちは、違うけど、似てる。 あの校舎で、一緒だねって話したよね。 だから、私は一人じゃないって柊君が言うなら、>>155 柊君だってそれは同じだから。
そんなこと、私が言わなくても、 柊君だってとっくに知ってかもしれないけどね** ]
(395) takicchi 2021/06/18(Fri) 22時半頃
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―― そんなの起きてるに決まってる ――
[ 母はほぼ毎日病院に来てくれたけど、 来るのはちょうど授業時間と重なる日中で、 クラスのみんなと母が会うことは ほとんどなかったと思う。
でも、ベッド脇のテーブルに並ぶ、 お見舞いの品は日に日に増えていくから、 「またお友達が来てくれたのね」とか 「乃絵、こんなにたくさん友達がいたのね」とか 母とはそんな話をしたりした。
でも、来てくれる人もいれば、 来てくれない人も当然いるわけで、 いや、なんで来てくれないんだろう、なんて 図々しいことは思わないけど、 来てほしいなあ、とは思うわけで―――― ]
(422) takicchi 2021/06/19(Sat) 00時頃
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[ だから、その人が来てくれた時、>>409 ぱああああって顔が輝いちゃっても仕方ないよね? ]
綿見ちゃ……、じゃない、 綿見さん、来てくれたんだ!
[ うっかり心の中でちゃん付けで呼んでるのが バレちゃっても、浮かれてたんだから仕方ないよね? 聞かなかったことにしてほしい。 あ、これを機に、どさくさでちゃん付けに移行するの、 ありかな?かな??* ]
(423) takicchi 2021/06/19(Sat) 00時頃
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明仄∴暁星 クロエは、メモを貼った。
takicchi 2021/06/19(Sat) 00時半頃
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―― お見舞い:ヨーコ先生 ――
先生、進路希望変えたいんですけど。
[ お見舞いに来てくれたヨーコ先生にそう言うと、 先生は食べていたシュークリーム (ヨーコ先生が持ってきた)を持ったまま固まった。 「え!?今から!?」 眼鏡の向こうの目を真ん丸にさせる先生に、 はい、と私は頷く ]
はい、今からです。
[ 冗談だよね、と目で訴えるヨーコ先生に、 マジです、ととどめを刺した。 先生の顔が半泣きになる ]
(459) takicchi 2021/06/19(Sat) 09時半頃
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[ まあ、無理もないかなと私は思う。 先生は、3-9の生徒全員の進路希望の相談に 乗らなきゃいけない立場で、 その中で、私はほぼ進路が確定した、 いうなれば安泰の生徒だったはずだ。 それが、こんなタイミングで自殺を図り、 進路希望を変えたいという。 炭蔵君のお陰で色々楽をしていたのに、 こんなタイミングで色々降りかかって ……というか、主に私が降りかけて、 申し訳ないとは思ってる。 思ってるけど、ここは譲れない ]
(460) takicchi 2021/06/19(Sat) 09時半頃
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「……それで?どうしたいの? 進学をやめて就職とか、」
[ 豊高は進学校だし、進学率を上げたいはずなのに、 ヨーコ先生はそんなことを言い出した。 ……希望大学変えるより、就職の方が指導が楽とか 思ってませんか。でも駄目です ]
弁護士になりたいので法学部に進みたいんですけど。
「ひょわああああああああ!?」
[ 私の希望にヨーコ先生は悲鳴を上げた。 でも駄目です。これは曲げられません。 私の進路相談、がっつり付き合っていただきます。 なにしろヨーコ先生は、3-9の担任なんですからね?** ]
(461) takicchi 2021/06/19(Sat) 09時半頃
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―― お見舞い:芽衣 ――
[ 芽衣はよくお見舞いに来てくれる。>>443 特に金曜日は必ず来てくれていた。 だからその日も、私は芽衣が来てくれるのを、 いつもよりちょっとそわそわと待っていた ]
芽衣。待ってた。 ……お土産?
[ 芽衣はちょっと大きな荷物を持っていて>>444 用事でもあったのかな?と内心首を傾げる。 用事があったなら、無理して来てくれたのかも。 だったらちょっと申し訳ないなって思ったんだけど ]
(489) takicchi 2021/06/19(Sat) 11時頃
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可愛い。
[ 芽衣が鞄から出したのは、 小さなチョコレートとフーセンガム。 どっちも手のひらに乗るくらいのサイズで、 なんだか可愛らしい。 両方イチゴ味なのは、私が苺が好きだから、だよね。 なんだかちょっと、食べるのがもったいない気がする。
ありがとうを言おうと、小さなお菓子から顔を上げて、 芽衣の方を見た私は、ぽかんと口を開けた ]
(490) takicchi 2021/06/19(Sat) 11時頃
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……わ。
[ すごく間の抜けた声が出ちゃった。 用事でもあったのかなと思った荷物の正体。 それは、小さなグランドピアノだった。 おもちゃだけど、芽衣が鍵盤を押せば、>>445 ちゃんと可愛らしい音が鳴る ]
(491) takicchi 2021/06/19(Sat) 11時頃
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可愛い音だから、可愛い曲がいいな。
[ 私はそんなリクエストをして、清聴の姿勢。 芽衣によるミニコンサートが終わったら、 拍手して、それから、おやつ食べない?って誘うね。
芽衣、母に私が苺が好きだって話してくれたでしょう。 今日芽衣が来るって話したら、 あの子と一緒に食べたらって作ってきてくれたの。 母特製の苺大福。 後で一緒に食べようね* ]
(492) takicchi 2021/06/19(Sat) 11時頃
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―― お見舞い:炭蔵君 ――
[ お見舞い一番乗りは炭蔵君だよ。>>462 私がお見舞いに来て!ってわがままを言ったのは 炭蔵君なんだから、他の人が一番だったりしたら、 遅い!って文句言ってたかも。
ちなみにこの後、一番お見舞いに来てくれたのは きっと芽衣だったと思う>>443 ]
(501) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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[ 短くなった炭蔵君の前髪。 落ち着かないか聞いたら、 慣れないって返ってくる。>>463 実際、炭蔵君の視線は、 こっちを向いたりあっちを見たり、 見るからに落ち着かない様子だったから、 ちょっと笑っちゃった。
完璧に近づけたか?って炭蔵君が言う。>>464 もう私が目指すのをやめたもの。 うーん、でも、どうかな ]
炭蔵君のイメージする完璧って、どんなの?
[ そうだねえ。 誤解を招く言葉遣いが、表情で緩和されるなら、 炭蔵君の弱点、一つ克服だよね。 そういう意味で言うなら、 炭蔵君は完璧に一歩近づいたのかも ]
(502) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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[ でもね、って私は姉を思い浮かべる。 電話で少し話したけど、それでも私の中で、 まだ姉は3年前の状態で止まってる。 私の思い描く、完璧の一つの形。
姉は、完璧な人だった。 容姿端麗、頭脳明晰、冷静沈着、物腰柔らか。 欠点なんてないみたいな人だった。
でも、姉は、何を考えてるのかわからない人だった。 いつもは穏やかに微笑んでいて、 凛と話す時も、いつだって冷静で、 その胸の内は全く見えない人だった ]
(503) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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弱点、一つ克服かなって思うけど、 なんていうのかな、前よりもっと……、
[ 人間らしくなった?いや、その言い方はあんまりだ。 言葉を選べって炭蔵君に言っておいて、 選んでないにもほどがある ]
……うーん、親しみやすい、感じ?
[ 表情が見えないと、何を考えてるかわからないもんね。 いつも同じ表情の仮面を身に着けていてもそれは同じ。 でも、前髪の向こうにあった炭蔵君の顔は、 意外と……って言ったら失礼かな、表情豊かだった ]
(504) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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[ ……でも、意外と表情豊かだった炭蔵君は、 人の感情には疎い。>>465 とんちんかんな気遣いを向けられて、 まだまだ完璧には遠いよ!と胸の中で呟く。 鈍感!鈍感!鈍感!! いや、気づかれちゃったらそれはそれで とってもいたたまれないんだけど! ]
(505) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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[ 家の話をした。家族の話もした。 陰ながら、防波堤になろうとしてくれていた母。 私、母のことわかってなかった。 母は私を見ていないとばっかり思っていた。 母を見ていなかったのは私の方だったのかもしれない。
完璧だと思っていた姉。 姉は、私が父に命令されたような人間関係しか、 築けなかったらしかった。 たくさんの人に慕われていたけど、 対等に接してくれる人はいなかったんだって。 恋に落ちてしまったのは、 その人が、唯一姉を対等に見てくれる人だったから。
それでも、姉のしたことは許されることじゃない。 姉はきっぱりと別れて、 相手の家庭が壊れないように できる限りのことはしたらしい。 一切の連絡は絶ったから、 どうなったのかはわからないって言ってたけど ]
(506) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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そうだね。 私、自分のことを助けてくれようとする人が、 周りにこんなにいるなんて、全然知らなかった。
[ 炭蔵君の言葉に頷いた。>>468 その中には、もちろん炭蔵君も含まれてるよ。
一人暮らしをそつなくできると思われてるのは わからないけど、私のお料理スキルが10だって知っても 炭蔵君、そう思うんだろうか? ]
(507) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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…………困ったことがなかったら、頼ったら駄目?
[ こんなこと、今までの私からは、 絶対出てこなかった言葉だと思う。 でも、私、わがままが許されているので! 出来のいい人間を目指すのもやめたので! あと、あまりにも炭蔵君が鈍感なので! これくらい言ってもいいんじゃないかと思う ]
炭蔵君が手を握っててくれるんなら、 私、一生怖いままでもいいかな。 ……なんて、ね。
[ 私、執念深いから、 あの校舎でもらった言葉、忘れてないよ。>>5:217 後悔したって知らないから ]
(508) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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[ 私、今までずっと勉強ばっかりだった。 だから知らないことがいっぱいあるの。 可愛いカフェに行ったこともなければ、 駄菓子だってほとんど食べたことがない。 絵は不要と言われてからは美術館にも行ってないし、 カラオケも言ったことがない。 だから、私は今まで知らなかったもの、 なんだって知りたいし、 なんだってやってみたい ]
(509) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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ありがとう。いただきます。 ……食べられないって言ったら食べさせてくれるの?
[ 揶揄うように言われたから、>>470 思わず言い返しちゃったけど、 自分で言ってまた顔が熱くなるから嫌になっちゃう。 右手は無事だもん。食べられますよーだ。
炭蔵君の剥いたりんごはちょっと角ばってて、 角ばったクレープを思い出した。 どこまでこの理論が適用されるのか、 色んなお料理食べてみたくなってしまう ]
(510) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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[ 受験の話になると、それねえ、って少し首を傾げた ]
ちょっと、どうしようかなって。 今更進路変更も大変だけど、 予定してたところに進む意味はもうないし……。
[ それは、柊君がまだお見舞いに来る前の話。 柊君からメモをもらって、 やりたいことを見つけた気がした私は、 ヨーコ先生を泣かせることになる。 先生が半泣きになりながら集めてくれた 色んな大学の法学部の資料を机に積み上げた私は、 後日お見舞いに来てくれた炭蔵君に、 どこがいいと思う?って 相談に乗ってもらうんじゃないかな* ]
(511) takicchi 2021/06/19(Sat) 12時半頃
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―― お泊り女子会 ――
[ 私、友達のおうちに泊まるなんて初めてだった。 お泊り会の日が決まった日からずっとそわそわして、 みんなパジャマとかどんなの着てるんだろう!?って 気になって、芽衣に相談したりもした。 芽衣と一緒にパジャマを買いに行ったりもしたかも。 いや、私のパジャマ姿なんて、 よく考えたら入院中にみんなには見られてるんだけど。
日中はクレープを焼いたりもした? あの校舎で、一度芽衣と焼いたから、 今回は上手くいく!と思ったんだけど、 そんなことはなかった。私にお料理スキルはなかった。 綿見ちゃんに怒られて、 ごめんなさいを98(0..100)x1回くらい 言ったかもしれない。 あ、もちろんお借りした台所は綺麗にしました ]
(516) takicchi 2021/06/19(Sat) 14時頃
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[ 夜はパジャマ姿でひとみちゃんのお部屋で 眠くなるまでおしゃべりをする。 日中あれだけクレープを食べたのに、 お菓子を広げたら手が伸びちゃう。 今は受験が大詰めだけど、 こんな日もあってもいいよねなんて、 それはそれは楽しい時間を過ごしていたのだけど。
それは多分、ひとみちゃんの一言だったと思う ]
(517) takicchi 2021/06/19(Sat) 14時頃
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えっと……コイバナって……?
[ いや、うん、いくら世間知らずな私でも、 恋バナの意味くらいは知ってる。 でも、保健室でパーティーした時とか、 そんな話題出なかったよね!? あれ、どうしてひとみちゃん そんなじりじり迫ってくるのかな? あれ、芽衣ちゃんなんだかすごくいい笑顔? え、綿見ちゃんまでどうしたの? ……なんか、話の方向が 不穏な方向に向かっているような……?* ]
(518) takicchi 2021/06/19(Sat) 14時頃
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―― お見舞い:綿見ちゃん ――
[ 綿見ちゃんって言いかけたの、>>519 ばっちり聞かれてた。 そして、晴れて綿見ちゃんから ちゃん呼びの許可が下りた! うっかり口を滑らせてみるものだね! ]
わあ、ありがとう。 ……わっ、プリンだ。
[ 渡された袋を覗き込んだら、美味しそうなプリン。 これってもしかしなくても手作りよね? 綿見ちゃんの手作り! あの綿見ちゃんが、手作りのプリンを持って、 お見舞いに来てくれた。 胸がいっぱいになってしまう ]
(524) takicchi 2021/06/19(Sat) 14時半頃
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[ 胸いっぱいになってきゅんとしてたら、 綿見ちゃん、回れ右して帰ろうとした。>>520 思わずえっ!?って言った私の顔は、 捨てられそうになってる犬みたいだったかもしれない。 諦めたように綿見ちゃんは椅子に座ってくれた ]
……あはは。図太いの、私だったね。 死に損なっちゃった。 [ 校舎の主なのにとぼけるような、 そんな図太いは自殺なんかしない。>>3:508 そんなことを言った私が結局校舎の主だったんだから、 笑っちゃうよね。 いや、あの時私は本当に記憶がなかったし、 とぼけてるつもりはなかったんだけど ]
(525) takicchi 2021/06/19(Sat) 14時半頃
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でも、悲惨ではなかったかな。 私、死に損なってよかった。 こうやって綿見ちゃんのこと、 ちゃん付けで呼べるようにもなったし。
[ そう言って笑う私は、確かに自分が思うより 図太かったかもしれない* ]
(526) takicchi 2021/06/19(Sat) 14時半頃
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―― お見舞い:金曜日の芽衣 ――
[ 芽衣のお土産の可愛いお菓子は、 駄菓子屋さんのお土産だった。>>552 駄菓子屋さん。もちろん存在は知ってるけど、 私は行ったことがない。 私の中で、フィクションの世界の中で存在してるもの。 とりあえず、机の上のお見舞いコレクションの横に 並べておいた。 そのうち食べる。そのうち、きっと。
私が「待ってた」って言って出迎えるのは 金曜日の芽衣だけなんだよ。 金曜日に必ず芽衣は来てくれるから、 出迎えの言葉は「待ってた」になるの ]
(611) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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[ おもちゃのピアノは、 おもちゃらしい可愛らしい音を奏でる。>>554 鍵盤は小さくて弾きにくいだろうし、 音域だってずいぶん狭いのに、 それでも芽衣が弾けば、オルゴールじみた 可愛らしい旋律が流れる。 単音じゃなくてちゃんと和音になってたりして、 やっぱり芽衣はすごい。 私だったらポンポン鍵盤押すだけで終わっちゃう ]
(612) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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[ 小さなコンサートが終わったら、>>554 私は芽衣をおやつに誘った。 出したのは苺大福。ほうじ茶もあるよ。 芽衣が確かめるように私を見るから、>>555 うんって頷いた ]
今日芽衣が来るって言ったら、 一緒に食べたら、って。
[ 芽衣はたくさんお見舞いに来てくれた。 そのたびに、やっぱり私は雨粒みたいに これからのことや、母のこと、姉のこと、 色んな事を芽衣に話したと思う。>>556 芽衣にしか話してないこともある。 それは、愚かだった私の懺悔 ]
(613) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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[ 母は私の好きな食べ物も知らない。>>2:1 私、ずっとそう思ってた。 母に「明日の朝ごはん、何食べたい?」って聞かれて、 つい、試しにサンドイッチって言ってしまった日から。
あれね、母はそんなつもりなかったんだって。 姉も私も和食が好きだったけど、 姉は出汁巻きが好きで、私は甘い卵焼きが好きだった。 ずっと父のせいで、姉の好みの方が反映されてたから、 母は私が甘い卵焼きをリクエストすると思ってたって。 それなのに、魔が差した私が、試しにって 心にもないリクエストをしてしまったから、 その話、父も聞いてたから、 母はもうどうしようもなかったんだって。 姉のことを抹消したかった父にとっても その返事は都合がよかったから。 そういえば、サンドイッチに入っている卵焼きは、 いつもほんのり甘かった ]
(614) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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[ そんな懺悔を芽衣にだけはしたのは、 芽衣が私が苺が好きだって、 私のことを見てあげてほしいって、 母に訴えてくれたって、母から聞いたからだ。 いい友達がいるのねって母は言って、 そして今日、苺大福を作ってきてくれた。
甘い餡子と苺の酸味。そしてほうじ茶。 母の苺大福の味はやっぱり格別だった ]
(615) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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[ 苺大福を飲み込んで、芽衣が口を開く。>>557 芽衣が話すのは、ピアノのこと。 芽衣が大事にしてることを知ってるから、 私が余計に踏み込めなかったこと。 正直、私、あの校舎だったから、 芽衣のピアノが聞きたいって言えた。 あの校舎に行かなければ、 きっとまだ言えないままだったと思う。
辞めたって芽衣は言った。 辞めたけど、どうしても離れられなかったって言った。 そして、満足させてあげられないかもしれないって、 芽衣は言う。>>558 それでもいいかなあって、芽衣は言う>>559 ]
(616) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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[ 私は、食べかけの苺大福を、小皿に戻した。 ウェットティッシュで手を拭く ]
あのね、私、言ったよね。 私は、芽衣のピアノだから、聴きたいの。 別に上手なピアノが聞きたいんじゃないの。
[ あの校舎で言った言葉をもう一度繰り返した。>>5:246 覚えてる?って首を傾げる ]
(617) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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だからね、芽衣は満足させてあげられないかもって 言うけど、その満足の相手は私じゃないよ。 芽衣だよ。 芽衣が満足する、芽衣の納得のいくピアノが、 きっと私の聴きたいピアノだよ。 ……それって、私を満足させるより、 ずっと難しいことかもしれないけど。
[ 私はどのつく素人だけど、芽衣は違う。 芽衣はピアノを大事にしてる人だ。 きっと私よりずっと耳も越えていて、 求める理想も高いと思う ]
(618) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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私、ずっと待ってるから。 ……ずっと待ってて、いいでしょ?
[ ね?って笑って、 私、ため息の話を聞いてもらった時みたいに、 今度は私が、芽衣の頭に手を伸ばそうとした* ]
(619) takicchi 2021/06/19(Sat) 21時半頃
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―― お泊り女子会 ――
[ 料理はスピード。私は覚えた。 98回くらい謝ったけど、>>516 謝るより手を動かして!って怒られた。>>-704 でも、料理はスピードと頭では覚えても、 実際その通りに手が動くかと言われれば、 やっぱり経験値を積むしかないのかもしれない。 経験値を積んでもお料理スキルは19くらいしか 向上しないことを今の私は知らない。>>-716 すごいことになったキッチンは ちゃんと綺麗になったので>>560 お掃除のスキルは前回より向上したかもしれない ]
(628) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時頃
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[ 芽衣と一緒に買ったパジャマは>>570 シンプルだけど肌触りがいい、 ちょっとふわふわしたのにした。 胸元についたポケットから、 ネコの耳だけ覗いてるデザイン ]
えっ
[ なにしろ、スナック菓子も 今までほとんど食べたことがなかったから、 ポテトチップが美味しいな、なんて パリパリ食べてたところだった。 コイバナなんて物騒な単語が飛び出して、>>561 そのさいころの出目と私に何の関係が!? ]
(629) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時頃
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えっ、えっ、えっ、
[ じりじりと、オレンジのグミを差し出しながら、 ひとみちゃんが迫ってくる。 えっ、そんな、女の子からあーんなんてされたら、 そりゃ、食べちゃうでしょ! いや、これは単なるグミであって、 断じて自白剤じゃないけど! ]
(630) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時頃
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[ 助けを求めるように周りを見回したら、 芽衣が慈愛に満ちた表情でこちらを見ていた。>>570 えっ、なにその善意にあふれる、 それでいて助ける気は皆無な雰囲気は。 綿見ちゃん……助けてくれないよね、そんな気がした。
考えてること。>>571 それは、ある、ね……。 受験で頭がいっぱい、って言えたらいいんだけど、 甘いチョコレートのこと、とか…… ]
(631) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時頃
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あ、あのね、みんなはバレンタインってどうするの? わ、綿見ちゃん、えっと、 チョコレートの作り方、教えてくれないかな……!
[ 話をそらそうとしてみたけど あまりそれてなかった気がする。 綿見ちゃんにまで誰なのねえねえって言われたら、 床に崩れ落ちながら白状するしかない。 崩れ落ちた私はあまりの羞恥に しばらく起き上がれなかったと思う* ]
(632) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時頃
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―― バレンタイン? ――
[ 私にお料理のスキルはない。ないったらない。 そして人間には悲しいかな、努力ではどうにもならない 得手不得手というものが存在する。 それなのに、どうして私は 手作りにこだわってしまったんだろう。 なぜ既製品という文明の利器(利器じゃない)に 頼ろうとしなかったんだろう。 殴りたい。数日前の私を殴りたい。 しかしもう過ぎたことだった。 取り分けた予算は全部材料代に消費され、 もう既製品を買う予算なんかない。 なにしろあと2日は、私のごはんは 失敗したチョコレートの残骸だったりする。 こうなる前になぜ止められなかったのか。 何かにとりつかれていたとしか思えない ]
(638) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時半頃
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[ あの、冷たい校舎に来てくれたみんなに、 チョコレートを渡したいと思ってた。 男の子も女の子も全員に。 だけど……これは駄目だ。 感謝の気持ちじゃなくて嫌がらせになってしまう ]
あ、芽衣。ありがとう。 ……ごめんね、私何も持ってなくて。
[ 芽衣は既製品のチョコレートをくれた。>>578 そう、私にはこの潔さが必要だったんだ。 そんなことを噛み締めながら、私は芽衣から チョコレートを受け取る。 いつものと、冒険したの。 冒険したチョコレートってどんな味かな? ]
(639) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時半頃
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[ 失敗したチョコレートのことは言えなかった。 だってそんなこと言ったら、 芽衣は一緒に食べてくれそうなんだもの。>>-727 芽衣にあんなもの食べさせられない。
……というわけで。 その日、私は芽衣をお昼に誘うこともなく、 この寒い季節に、人目につかなそうな 中庭の隅っこのベンチで、 謎の物体Xと化したかつてチョコレートだったものを 食べるのだった。 確かに原材料はチョコレートのはずなのに、 どうしてかな、全然チョコレートの味がしません!!* ]
(640) takicchi 2021/06/19(Sat) 22時半頃
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―― お見舞い:金曜日の芽衣 ――
[ 校庭の片隅のベンチで芽衣に降らせた雨は、 耐えきれずに零れた雫みたいなものだった。 言ってもいいこと。言ってはいけないこと。 自分の中で慎重に選んで、選んで、 それでも耐えきれなくてあふれて、 後悔したりして。
あの頃の芽衣は、私を否定しなかった。 私の話すこと全部を、うんうんって受け止めてくれた ]
(660) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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[ でも、今の私は、 もうつぎはぎだらけのハリボテじゃない。 それはあの校舎に捨ててきた。 私は自分を取り繕うために話すことを選んだりしない。 今までひた隠しにしてきたこと、 本当は聞いてほしかったこと、 全部芽衣に話したと思う。
芽衣はあの頃みたいにうんうんって聞いてくれたけど、 でも、今の芽衣は、私が間違えそうになったら、 きっと違うって言うんだと思う。 あの校舎で、私にダメって言った時みたいに>>5:224 ]
(661) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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[ 苺大福とほうじ茶に添えられる私の懺悔。 私、すごく視界が狭くなってた。 私、自分ばっかり耐えてるって思ってた。 こんな近くに味方はいたのに、 気づこうともしてなかった。 自分のことで精一杯で、自分ばっかり可哀想だった。 馬鹿だなあって思うのに、 芽衣はよかったねえって言ってくれた。>>652
私が思っていたより、私の世界は優しかった。 それに気づけたのは、私が帰ってきたからで、 私が帰ってこれたのは、芽衣やみんなのお陰だよ ]
(662) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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[ いつも私の話を聞いてくれる芽衣に、 今度は私が耳を傾ける。 覚えてる?って聞いたら、 忘れるわけないよって返ってきた。>>654 うん、だよねって私は頷く ]
一生できなかったら、その時は、 一生一緒にいれたってことだから、いいんじゃない?
[ 珍しい、初めての芽衣の弱音。>>655 私はそっと芽衣の髪を梳くように撫でる。 こんなことをするのは初めてだから、慎重に ]
(663) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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芽衣が楽しいなら、よかった。 また弾きたいって思えたなら、よかった。 うん、ずっと待ってるし、付き合うよ。 それで、もし本当に、一生かかっても駄目だったら、
[ その時は、って私は笑った ]
その時は、ベストじゃなくてベターな演奏でも、 許してあげる。 私と芽衣の、一生の友情に免じて。
[ ずっと一緒って言うの、私には難しかったけど、 芽衣が飛び越えさせてくれたんだよ。>>5:257 だから私、軽率に一生って言っちゃうの。 芽衣相手なら、言えちゃうの* ]
(664) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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―― お泊り女子会の内緒話 ――
[ いつまでだっておしゃべりしていられそうだったけど、 次第に眠気がやってくる。 夜更けすぎ、おしゃべりはお開きになって、 お布団に入ることになった。 私はというと、眠かったけど、 お友達の部屋でみんなで寝るっていう 初めての体験にどきどきもしていて、 眠いような眠くないような、 なんだか不思議な気持ちだった ]
……どうしたの?
[ 隣のお布団から芽衣の囁くような声がして>>659 私はもそっと芽衣の方を向いた。 まさか、恋バナの続きだとは思わなくて、 どくんと心臓が大きく跳ねる ]
(665) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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[ どんな風に違うの? その問いが、茶化すような響きだったら、 私、ノーコメント!ってお布団被ったと思う。 でも、芽衣の声にそんな響きはなかったから、 私はちょっと考えた ]
……あんまり綺麗なものじゃ、ないよ。
[ 考えて、自覚したきっかけを思い出して、 私はちょっと眉を下げる ]
(666) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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その……やきもち、みたいなの……感じちゃったり。
[ 友達が評価されたり、褒められたりするのは、 嬉しいことのはず。 例えば柊君を褒めた時、 鳩羽君がすごく嬉しそうだったみたいに。
評価されたり、褒められてる姿を思い浮かべて、 もやっとしてしまったのは、 私だけが知っていればいいのにと思ってしまったのは、 全然綺麗な感情じゃない。
あくまでも私の場合は、だけどね。 綺麗なloveだって、きっとあるのだと思う ]
(667) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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芽衣はどうしてそんなこと知りたいの?
[ そう言ったら、答えてもらえたかな。 眠そうだったら追求はしないつもりだけど* ]
(668) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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―― バレンタイン?の目撃者 ――
[ 寒さが身に堪える2月の屋外のベンチ。 人目につかないここなら誰にも気づかれないだろうと、 この場所を選んだ私は明らかに恋愛経験が欠けている。 そうだった。2月14日という今日この日は、 人目につかない場所に需要があるのだった ]
へあっ!? むむむ、向井君!?
[ まさか、見つかるなんて思ってもみなかった。>>683 向井君に声をかけられた私は、 盛大に声をひっくり返らせて狼狽える。 待ち合わせ?という問いにぶんぶんと首を横に振った ]
(729) takicchi 2021/06/20(Sun) 12時頃
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[ ちなみにちゃんとコートは着ている。 お昼ご飯(と言い張る)を食べてるから、 手袋はしてないけれども。 そう、待ち合わせではない私は、こんなところで ]
お、おひるごはん、食べてたの……。
[ 謎の物体Xは、原材料はチョコレートのはずなのに、 なぜか食べ物の味がしない。 あと2日はこれを食べなければいけないというのに、 どうにも食べ進めるのが大変で、 つまり向井君に見下ろされた時、>>685 ばっちり残っていた。 食っても大丈夫?という悪気はないどころか、 私の身体を気遣っているであろう発言が胸に刺さる ]
(730) takicchi 2021/06/20(Sun) 12時頃
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原材料は食べ物だし、 毒になるようなものは入ってないから、 多分大丈夫。
[ 事実しか言ってないんだけど、 我ながらあまりにも切ない返事をして、 へへへ、と誤魔化すように笑う。 え、失敗作の画期的な処理法が? その道の先輩のアドバイス、 是非ご教授いただきたいです* ]
(731) takicchi 2021/06/20(Sun) 12時頃
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―― お見舞い:金曜日に降る雨 ――
[ 友達の定義の次は、優しさの定義かな。 芽衣はきっと、私の言葉を否定しないことが 優しさだと思っていたし、 私もずっとそんな芽衣の優しさに甘えてた。
でも、私、あの時間も否定したりしない。 あの時間もきっと、必要なものだったと思う。 あの時間があったから、今があるのだと思うもの ]
(756) takicchi 2021/06/20(Sun) 13時頃
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いいよ。
[ いいの?って聞く芽衣に頷いた。>>713 私は、芽衣のピアノが聴きたいって>>5:235 わがままを言ったの。 そこに、“満足”なんて条件はなかったよ。 芽衣が、自分の“満足”にたどり着くまで、 ずっと聴かせてくれるっていうなら、>>656 私を芽衣の観客にしてくれるなら、 それって、私のわがまま、叶ってるんだよ ]
(757) takicchi 2021/06/20(Sun) 13時頃
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[ でも、私はそんなことは言わないの。 だって私、ずっと芽衣の観客でいたいから。 芽衣が自分の満足する演奏に出会えるまで、 一生だって付き合っちゃうから ]
うん、言ったよ。 こちらこそ、これからもよろしくね、芽衣。
[ 芽衣の頭を撫でる私の手に、芽衣の手が触れる。 ピアノを弾く、芽衣の大事な手が触れる。 その手にちょっと指を絡めて笑った。 これからの長い一生、よろしくね、芽衣* ]
(758) takicchi 2021/06/20(Sun) 13時頃
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―― お見舞い:炭蔵君 ――
[ 前髪を切った姿を見たのが私が一番だったこと>>720 私は知らなかったけど、知らなくてよかったと思う。 他意はないとわかってるのに、 舞い上がってしまいそうだ。 本当炭蔵君、そういうところだよ。
イメージする完璧について聞いてみたら、 辞書を読み上げたみたいな答えが返ってくる。>>721 まさか、辞書暗記してる? 完璧目指してるから、完璧の項目暗記してる? ]
(778) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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それを炭蔵君が目指したいっていうなら、 私は何も言えないけど…… 私が帰ってきたいって思えたのは、 炭蔵君が、炭蔵君だったからだよ。
[ 完全無欠な人は、 きっと自分で手首なんか切らない。>>5:119 自分のことを不器用なんて言わないし、>>5:151 わがままなんて言わない。>>5:243
でも、そんな炭蔵君だったから、 私はここに帰ってこれた。 炭蔵君が炭蔵君だったから、私は。
……それはそうとして、 顔が見えるようになった今、 その笑顔は割と破壊力が高いです>>723 ]
(779) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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[ 破壊力が上がっても、 炭蔵君の内面が変わったわけじゃないので、 鈍感はどこまでも鈍感なままだった。>>724>>725 ここまで鈍感だと、 どこまでやれば気づいてもらえるのかと チキンレースをやりたくなる。やらないけど。 私の心臓がもたない ]
厄介なこと引き受けちゃったなって、思わないんだね。
[ でも、思わずそんなこと言っちゃった。 うん、自分でもわかってる。 私は一度自殺を図った取り扱い注意案件だって。 そんなのに目をつけられて一生とか言われてるのに、 笑っていられる炭蔵君は本当に器が大きいよ ]
(780) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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[ さりげなくホームセンターが付け足されてること、 気づかないと思った?気づくよ(笑) 新しい部屋のインテリア、 まだみんなにもらったお見舞いしかないから、 何かグリーンがちょっとあってもいいかな。
あ、カラオケは行ってみたいけど、 私音楽の才能はないから、賑やかし係希望です ]
(781) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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右手は何ともないから自分で食べられますー。
[ 残念ながら、とまでは口に出せない。>>727 チキンによるチキンレースはこれが精一杯。 角ばったリンゴを食べながら、 炭蔵君の作るかもしれない 角ばった料理に思いを馳せる。 角ばる理論を一緒に試す?>>724 私、頑張ってもお料理スキル向上の見込みは あんまり(控えめな表現)ないから、 洗い物担当とかになりそうなんだけどいいのかな。 私遠慮しないことにしたから、図々しく甘えちゃうよ ]
(782) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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[ そして後日、 進路の方向性が全く変わってしまったから、 ヨーコ先生に資料は集めてもらったものの、 どこの大学がいいのかよくわからない。 もう猶予もないというのに決め手に欠けて、 私は困り果てていた ]
弁護士、目指したくて。 それで、法学部に進路変更したんだけど、 大学、どこがいいかわからなくて。
[ やっぱりこのタイミングでの変更は無謀かなあなんて、 お見舞いに来てくれた炭蔵君に相談したら、 炭蔵君も法学部志望だった。>>728 えっ、そうだったの!?って、すごくびっくりした。 てっきり炭蔵君は、政治経済学部だと思ってたから ]
(783) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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炭蔵君が選ぶところなら間違いない気がする。
[ 相談に乗ってもらって、炭蔵君の志望校も聞けたかな。 必死の努力の賜物とはいえ、私も成績は悪くない。 後期試験まで粘れば、希望はありそうだった ]
ライバル増えちゃうけど、いい? なんて、私じゃライバルにならないか。
(784) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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[ 私が受かって炭蔵君が落ちるなんてこと、 起こるわけないし。
いや、本当に聞きたかったのは、 なんだか追いかけるみたいなことされるの、 嫌じゃない?ってことだったんだけど。 そんなつもりじゃなかったけど、 なんだかちょっとストーカーみたいじゃない? 目の届く距離にいる方が助かるなんて、 保護者目線で見られてることなんて、 私は知らなかったので。 知ったらそれはそれで、喜んでいいのか悪いのか、 複雑な心境になるしかなかったけど。
本当、炭蔵君鈍感! でも、これからも長い付き合いになる予定なので、 鈍感炭蔵君も、いつか気づく日が来るんだからね! …………多分(チキン)* ]
(785) takicchi 2021/06/20(Sun) 14時半頃
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―― お泊り女子会の内緒話 ――
[ 私の逸れたんだか逸れてないんだかよくわからない 話題転換に、少なくともひとみちゃんは乗ってくれた。 ひとみちゃんは深追いしない。優しい。>>681 大量に作ってばら撒く作戦。 そうだよね。やっぱり手作りよね。 感謝を込めて贈るのに、 やっぱり既製品は駄目な気がする。 ……と私は踏み出してはいけない一歩を この夜踏み出してしまったのかもしれない。 芽衣もこの時は買う予定はなかったようだし。>>658
いや、責任転嫁をしてはいけない。 すべては私の思考に柔軟性が欠けていることが いけなかったのだと思う ]
(786) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時頃
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[ 結局、具体的な名前を白状させられるところまでは いかなかったのかな。>>682 いかなかったとしても、察しのいい人なら きっとわかっちゃったと思うけど。 そもそも、ここにいる女の子たちは、 みんなあの校舎に来てくれた子だ。 そしてみんな、あの校舎に最後までいたのが 誰かってことも知ってるわけで。 ……それでもどこまでも本人には 気づかれないんだけどね…… ]
(787) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時頃
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[ 眠気にとろけた芽衣の声。>>734 もしかしたら、明日目を覚ましたら、 この会話のこと、忘れちゃってるかもしれないね。 それならそれでよかった。 眠たげな声で、それでも芽衣は、 私の気持ちを肯定してくれる>>747 ]
そうかな……。
[ この気持ちは言うなれば、独占欲にも似てると思う。 自分のものでもないのにね。 わがまま。そうだね。わがままだね。 わがまま、これでも私、セーブしてるんだよ。 困らせることはあっても、迷惑はかけないように ]
(788) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時頃
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[ どうして?って聞いたら、 芽衣は自分にもあるのかなって言う。 あるといいって言う>>748 ]
芽衣、それって……。
[ “like”なのか“love”なのか、 わからない人がいるってこと? それで、“love”だったらいいなって思ってるって、 そういうこと? だって、そういう対象がいなければ、 わざわざそんなこと考えないんじゃない? “like”でいいと思ってるなら、 わざわざ“love”かもしれないなんて考えるかな? ]
(789) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時頃
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……なにかあったら、教えてね。
[ ほとんど眠りに落ちてる芽衣にそう言ったけど、 届いたかどうかはわからなかった。 でも、“何か”があったら、 きっと芽衣は教えてくれるよね?* ]
(790) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時頃
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―― 正しい失敗作の処理の仕方 ――
[ 私は断じて誤魔化しているつもりなんかなかった。 だって正真正銘これが今日の私のおひるごはんなので。 自己責任。そうこれは自己責任。>>4:504 そして一人で作ったので、一蓮托生の相手もいない。 私は正直に答えたのに、 向井君の顔は「何言ってんだこいつ」って言ってた。 だから私、頷く ]
おひるごはん。
[ 嘘じゃないよ。聞き間違いでもないよって、 目力を込めた ]
(791) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時半頃
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我ながらお料理の才能じゃなくて、 錬金術の才能があったのかもしれないって思う。
[ 人間ってすごい。ある意味。>>750 向井君のその言葉はもちろん全く褒め言葉じゃなくて、 昔の私ならそのまま校舎の屋上から 飛び降りなきゃいけないレベルの失態だったけど、 今の私はしみじみと現実を受け入れる。 これで生み出されたのが金ならよかったんだけどね。 謎の物体Xしか生み出せなかった ]
(792) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時半頃
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[ 向井君は可哀想なものを見る目で私を見た。>>751 2月14日という日付。そして謎の物体Xは かろうじてチョコレートに色だけは似ている。 うん、察するよね ]
あの校舎でお世話になったみんなにね、 お礼を伝えるいい機会だなと思ったんだけどね、
[ これじゃ、罰ゲームか嫌がらせだ。 なんの恨みがあるんだと誤解されかねない。 同情してくれたのか、 向井君は人海戦術を提案してくれた。>>752 辛くないかって?正直とても辛いです ]
(793) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時半頃
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[ 芽衣からメッセージが届いたのはそんな時だったかな。 向井君にちょっとごめんねって断って、 私はスマホを確認する。>>755 いつでも話聞くからね、かあ……。 聞くよりも、見た方が、話が早いかな……。
私、膝の上に乗ってる謎の物体Xの写真を撮って、 芽衣に返事の代わりに送った ]
(794) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時半頃
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……あのね、向井君。
[ そしてスマホを片づけた私は、 ものすごく躊躇しつつ口を開いた。 言い辛い。ものすごく言い辛い。 でも、コートを着てる私でもここは寒い。 コートを着てない向井君はとても寒そうで、 あまり引き留めちゃいけない ]
これだけじゃ、ないの。 まだまだ……山ほどあるの。 [ なにしろ、あと2日私の食事はこれになる予定だった。 失敗しては材料を買ってチャレンジし、 また失敗してはチャレンジし、 予算が尽きるまで続けた結果、 私の手元に謎の物体Xばかりが残った ]
(795) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時半頃
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……助けてくれる?
[ あと2日これを食べ続けて、 心身の健康を保つ自信はなかった。 無理やり口に入れても、喉が拒否する。 おかしいな、私好き嫌いなかったはずなのに。 どうも私の身体は、これを食べ物と判定してくれない。 作ったの私なのに。
笑いで済めばいいな。 完璧を目指すのはやめたけど、 ここまで駄目駄目っぷりを披露する予定でも なかったんだけど。
みんな、こんな私をまた助けてくれる? なーんて、ちょっといい話風に言ったけど、 これ、あの校舎から連れ戻すより難関かもよ?* ]
(796) takicchi 2021/06/20(Sun) 15時半頃
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―― お見舞い:綿見ちゃん ――
[ 普通じゃない!普通じゃないよ!>>769 なにしろ綿見ちゃんが、私のために 手作りしてくれた! こんなの鳩羽君が聞いたら 廊下で絶叫してうらやましがる案件だと思う。
自覚がなかったってわかってもらえたら嬉しいな。 私はそんなに器用じゃないって、 きっと綿見ちゃんなら知ってると思う ]
うん、そうだったみたい。
[ 結構強かで図太い。 綿見ちゃんの評価に私は頷いた。 自分で思うより、私しぶとかったみたい ]
(805) takicchi 2021/06/20(Sun) 17時頃
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[ でも、って私、ちょっと思い出す。 あの校舎の、綿見ちゃんのマネキンのこと。 綿見ちゃん、自殺してなかった? そして、あの校舎ではマネキンと代わってしまったけど 結局現実ではこうやって生きてる。 それって、ある意味死に損なったって 言えなくもないんじゃないかって私は思うんだけど、 どうかな? まだ私、そんなこと面と向かって聞けないんだけど。 いつか、聞けるようになるかな ]
(806) takicchi 2021/06/20(Sun) 17時頃
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気まずかったの?
[ 綿見ちゃんの言葉に私は首を傾げる。>>771 だって、もともとは私、嫌われてたみたいだし、 あの校舎でなじられたのは誤解だったし、 黒沢ちゃんって呼んでくれるようになったし、 気まずくなるようなこと何かあったっけ? 心当たりがなかったけど、 綿見ちゃんは何でもないって話を変えた ]
(807) takicchi 2021/06/20(Sun) 17時頃
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え?嬉しいよ。 だって、その、私、ちゃん付けで呼んだり 呼んでもらったりする……その、……おともだち、 あんまりいなくて。
[ 綿見ちゃんのこと、友達って呼んでいいのかな。 友達じゃないし!ってばっさり切られてしまうかも。 そう思った私は、ぼそぼそとした 歯切れの悪い口調になってしまう ]
(808) takicchi 2021/06/20(Sun) 17時頃
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[ だって、結局そういうことだった。 私があの校舎に呼んだのは、文化祭の中心人物で、 文化祭になくてはならない人だったけど、 きっとそれだけじゃない。 私が、仲良くしたかった、 仲良くなりたかった人たちだった。 父のせいで諦めさせられたくない人たちだった ]
(809) takicchi 2021/06/20(Sun) 17時頃
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[ だから、続く綿見ちゃんの言葉に、>>773 私、またぱああああって顔になっちゃったと思う ]
うん!遊ぶ!遊びたい!
[ ひとみちゃんが遊びに来てって、 お泊りもしようって誘ってくれてるって、>>84 その時綿見ちゃんに話せたかな。 芽衣とクレープを教えてほしいって 話してたことも。 退院後の楽しい約束を一つ増やして、 私の未来はまた一つ色づいた* ]
(810) takicchi 2021/06/20(Sun) 17時頃
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―― 謎の物体Xの顛末 ――
ゴモットモデス。
[ 錬金術とは価値のあるものを生み出してこそ。>>813 向井君の指摘はごもっともすぎて染みる。刺さる。 お料理でもなく錬金術でもないとしたら、 これはなんだろう。食べ物への冒涜? そんなつもりはなかったんだけどなあ。
あの校舎でお世話になったみんなにお礼を。 そのつもりだったけど、 向井君の想定している人海戦術の対象こそ、 その面々だと思う。>>814 お礼をするつもりが犠牲者にしてしまいそうで、 申し訳なさが募った ]
(818) takicchi 2021/06/20(Sun) 18時頃
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[ 芽衣からの返信は早かった。>>811 やっぱり来てくれるつもりだよね。 元はといえば、その事態を避けるために、 芽衣をお昼に誘わなかったんだけど。
「中庭のベンチ。寒いよ」
今度はスタンプも添えておこう。 ぺこぺこ頭を下げる動くペンギンのスタンプ。 口直しなら私も持ってる。 芽衣のくれたチョコレート。 イチゴ味と謎のみたらしプリン味>>754 ]
(819) takicchi 2021/06/20(Sun) 18時頃
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[ 山ほどあるという私の告白に、 向井君の笑顔がひきつった。>>815 それでも向井君はギブアップしない。
できることならなんだってする。 できなさそうなことだってきっとする。>>101
あの病院で伝えてくれた言葉を、 きっと向井君は律義に果たそうとしてくれてる。 でも、こんな形で果たすことになるとは、 きっと向井君思ってなかったよね。 私も思ってなかった ]
(820) takicchi 2021/06/20(Sun) 18時半頃
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向井君、ありがとう。 ごめんね。
[ 向井君は、みんなに声をかけてくれるって。>>816 お礼どころか被害者の会の結成になること確実だけど、 私はその提案をお断りできない。 せめて被害会場には口直しの何かを…… ……あ、謎の物体Xの量産で、 お財布がすかすかなんだった ]
だ、大丈夫?
[ 味見ならぬ毒味の一口をした向井君。 命に別状はないはずだけど、 心身の健康にダメージを負わなかったかな。 きっとそろそろ芽衣が来てくれて、 ほうじ茶が向井君を救ってくれた。かもしれない* ]
(821) takicchi 2021/06/20(Sun) 18時半頃
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―― バレンタインの夜の話 ――
えっ、
[ その日の夜、届いたメッセージを見て、>>829 思わず上げた私の声は、 多分「え」に濁音がついていたと思う。
え、芽衣、私の作り出してしまったもの、見たよね? なんなら食べてくれたよね? それなのに、リベンジ持ちかけてくれるの? また罪を重ねることになるだけかもしれないのに? ]
えっ……ええー……どうしよう……。
[ 私は一人暮らしだ。一人で暮らしていく以上、 食をどうにかしなければいけないわけで、 料理からいつまでも逃れ続けることはできないと思う。 ちなみに晩ごはんは納豆ご飯と目玉焼きで 終わらせてしまった ]
(839) takicchi 2021/06/20(Sun) 20時頃
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[ でも。でも! その料理に誰かを巻き込むとなると話はまた別。 私はあんな罪深い料理をもう生み出してはいけない。 でも、せっかく芽衣が誘ってくれたのに。 せっかく芽衣が一緒に……一緒に? ]
ん?
[ そこでようやく私は違和感がした。 今日、芽衣は既製品のチョコレートをくれた。 その芽衣が、夜になって手作りを持ち掛けてくる? あんなものを生み出してしまった私への同情? ……だけじゃないとしたら? ]
(840) takicchi 2021/06/20(Sun) 20時頃
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[ 考えすぎかな。 考えすぎかもしれない。 でも、考えすぎじゃなかったら、いいなあ。
結局芽衣に送ったのは、 物陰から身体を半分覗かせて、 いいの?って言ってるペンギンのスタンプ。
でもね、芽衣の話はついでじゃないよ。 ぜひメインディッシュで聞かせてほしいな* ]
(841) takicchi 2021/06/20(Sun) 20時頃
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―― バレンタイン後日談 ――
[ ちなみに、私が生み出してしまった謎の物体Xは、 向井君が協力者を募ってくれて、 無事……と言っていいのかわからないけど 全部なくなった。
でもね、ってふと思うの。 元はといえば、食べ物を粗末にしてはいけないって 発想から食べなきゃってなったんだけど、 あんな形状になっても、それ、適用されたのかな? 食べ物を粗末にしちゃいけないのは当然だけど、 心身の健康も大事にしてほしい。もう遅いけど ]
(846) takicchi 2021/06/20(Sun) 20時半頃
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[ ところで、そんな協力者の中に、鳩羽君もいた。>>832 「ちょっぴり失敗」と聞かされていたらしい。 向井君、その気遣いがしみるけど、 これはちょっぴりなんてものではないと思う。 作者の私が言うんだから間違いない ]
だよねー……。
[ 大丈夫じゃないって教えてって言ったの私だけど、 まさか加害者が私だとは私も思ってなかった。>>833 ごめんねって私は眉を下げて、 せめてもの口直しにココアを差し出した。 口直し、甘いお菓子とか色々用意したかったけど、 なにしろお財布が寂しいことになってるので、 飲み物くらいしか用意できなくて ]
(847) takicchi 2021/06/20(Sun) 20時半頃
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[ わかってる、無理して笑ってるんじゃないって。>>834 でも、無理して食べてるのは間違いないよね。 やっぱり申し訳ないなあって気持ちになっちゃうのは どうしようもない。 でも、その後、 芽衣からチョコレートを作りたい相手が聞けたら。 私、自分が何をしたわけでもないのに、 勝手にちょっと許された気持ちになっちゃった。 芽衣のチョコレートの邪魔はしないから安心してね!* ]
(848) takicchi 2021/06/20(Sun) 20時半頃
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―― 謎の物体Xの可能性 ――
あまりにもまずいから、 手伝ってもらうの申し訳なくて。
[ 言ってくれればよかったのに、と言う芽衣に>>853 そう言ったけど、結局助けてもらってるんだから 最初からお願いした方がよかったかもしれない。
向井君の労いの言葉は>>857 全くフォローになってない。 でも、心からの労いなんだろうな。 うん、私もちょっと頑張ったと思う。 自業自得だけど。
ああ、食べ始めた芽衣の顔から笑顔が消えてる。 無理もない、と思ったんだけど…… ]
(860) takicchi 2021/06/20(Sun) 22時半頃
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め、芽衣、大丈夫? 無理してない?
[ なぜか口直しにクリームパンを食べた芽衣は、 無敵の活躍を見せた。>>854 なにそれ。どういうことなの。 一瞬謎の物体Xに何かの可能性を見出しかけた。 気のせいだった ]
(861) takicchi 2021/06/20(Sun) 22時半頃
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[ クリームパンは有限だった。 それでも芽衣は頑張って食べようとしてくれた。 無理はしないでほしい ]
他の人に食べてもらうものを作っていいのかな……。
[ 簡単なの作る?っていう芽衣の提案には>>855 消極的な返事をしちゃった。 みんなが苦しみながら食べてる姿を目の前にして、 また作る!という勇気はその時の私にはなかった ]
(862) takicchi 2021/06/20(Sun) 22時半頃
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[ あれは食べ物ではなかったと思うんだけど、 芽衣はごちそうさまを言ってくれた。>>856 お粗末様とも言えなくて、 ごめんねとありがとうとおなか壊さないでねを返す。
でもね、私がこんなことやらかしちゃっても、 助けてくれる人がこんなにいたんだなって、 私、不謹慎にもそれがちょっと嬉しかった* ]
(863) takicchi 2021/06/20(Sun) 22時半頃
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[ いいの?と恐る恐る聞くペンギンに返ってきたのは、 頼もしく頷くオコジョだった。>>864 ]
(869) takicchi 2021/06/20(Sun) 23時半頃
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―― チョコレート・リベンジ! ――
[ 芽衣からの指示を頭に叩き込んだ。>>865 中でも約束はキッチンの壁に貼った。 篩はなかったから100均で買った。 なにしろお財布に余裕がなかったから 100均で許してほしい。
エプロンは着た。 髪はまとめた。 なんなら三角巾もした。 手が震えてる。 大丈夫、これは恐怖じゃなくて武者震いだ ]
(870) takicchi 2021/06/20(Sun) 23時半頃
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う、うん。 がんばる。
[ 頭の中で素数……じゃなくて、約束を読み上げる。 焦らない・謝らない・諦めない・計量をきちんとする レシピ通りに作る・アレンジを絶対しない。 大丈夫。覚えてる。脳裏に焼き付いている。
物体Xがフォンダンショコラのはずだったこと、 芽衣と綿見ちゃんには言ってある。 無謀な挑戦だった。 綿見ちゃんには容赦なく怒られたかもしれない。 おしゃれでなんだかすごく美味しそうとか、 私が追求するべきじゃなかった。 トライアルアンドエラーとか言って、 材料が尽きる方が先だったとか笑えない ]
(871) takicchi 2021/06/20(Sun) 23時半頃
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[ 初心者。>>867 芽衣の言葉にしっかり頷いた。 そう、私はおしゃれとか美味しそうより先に、 まず食べられるものを作れるようになるべきだ。
手首の包帯は最近取れた。 でも、傷痕が消えることはない。 今はひとみちゃんに教えてもらった、 傷痕を隠すメイクの練習をしているところ。 それでもきっと、私は長袖を着続けるんだろうけど ]
不愉快な思いさせちゃうけど、ごめんね。
[ 私は芽衣にそう謝ってから、袖を捲った。 お菓子を作るから、今日はメイクもしてない。 手を洗ったら、リストバンドで隠すつもりだけど、 洗ってる途中はどうしたって目に入っちゃう ]
(872) takicchi 2021/06/20(Sun) 23時半頃
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[ 前は、芽衣に知られることが怖かった。 知られる想像だけで、背筋が凍った。>>4:525 でも今は、芽衣が手を大切にしてるって知ってるから、 その芽衣に、大事にしてこなかった私の手を見せて、 辛い思いをさせるかもしれないことがしんどかった。 だから洗い終わったら、 さっさとリストバンド、付けるからね ]
(873) takicchi 2021/06/20(Sun) 23時半頃
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[ 準備は整った。 私は改めて約束事を頭で唱える ]
よろしくお願いします。
[ 芽衣を相手に思わず敬語が出ちゃう。 うん、“ついで”でおしゃべりを楽しめるほど、 今の私に余裕はない。
芽衣の助力と綿見大先生のレシピ、 そして、何度も復唱した約束のお陰で、 なんとか及第点の出来上がりだったんじゃないかな!* ]
(874) takicchi 2021/06/20(Sun) 23時半頃
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[ 志望校が決まってから、住む部屋は決めた。 高校も進学予定の大学にも、 どっちに通うのにも支障がない場所を選んだけど、 高校生活は残り少ないから、 ちょっと大学への通いやすさの方を優先しちゃった。 これで大学に落ちたら大問題だから、 頑張らなくちゃいけない。
引っ越しの手続きは、 私が入院してる間に母がしてくれた。 私の荷物の手配や、必要な家電なんかを揃えてくれた。 大丈夫だから気にしなくていいって母は笑ってたけど、 きっと父と戦ってくれたんだと思う ]
(901) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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―― チョコレート・リベンジ! ――
[ そんな私の新居のお客様第一号は芽衣だった。>>895 まだ住み始めてそんなにたってないから、 あまり生活感もなかったと思う。 そんな殺風景な部屋の一角に、 みんなからもらったものを飾ってるコーナーがあって、 おもちゃのピアノもそこに置かれていた。 もちろん、父に捨てられてしまった文化祭の集合写真も プリントしなおして飾ってある ]
う、うん。 そうだよね。
[ 焼く工程がないから大丈夫。 芽衣の言葉に頷いた。 思えばクレープは時間との勝負だった。 あっという間に焼けて、焦げた。 あれは素人が手を出してはいけない ]
(902) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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[ ……謎の物体Xはフォンダンショコラで、 あれはオーブンで焼いたんだけど、 そのことは一時保留にした。
いや、ほら、あれは難しかった。 なにしろチョコレート色だから、 焼けているのか判別しにくい。 まだ焼けてない気がして焦がしたり、 中のチョコレートが固まってはいけないのでは? なんて閃いて今度は生焼けにしたり、 あれも素人が手を出していいものではなかった。 でも、チョコレートはやっぱりチョコレート色で、 今回も焼けたかどうかの判別は難しいのでは…… ]
(903) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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[ そこまで考えて、私は考えるのをやめた。 今日は私は一人じゃない。 頼もしい芽衣がいる。 それに、案ずるより産むが易しって言うじゃないか。 いや、その結果、今までは食べられないものを 生み出し続けてしまったわけだけど……。
……どうやらトラウマになってるらしい。 あの謎の物体Xはやっぱり私の心身に 深刻な影響を与えたのかもしれない。
今日のリベンジで、トラウマ克服できたらいいな。 できれば芽衣までトラウマを負うなんてことになるのは ぜひとも避けたい ]
(904) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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あ。……そうだったね。
[ 手を洗う前に、芽衣に一言謝ったら、 壁に貼った約束を示された。>>896 謝らない。それって、料理の失敗のことだと思うけど、 私はわざわざそんな言い訳は言わなかった。 そうだったね、ごめん、ってうっかり言いそうになって 慌てて口を閉じた。
反射的に謝罪の言葉が出そうになるの、 きっといいことじゃないよね。 謝り癖も直さなくちゃいけないと思う ]
(905) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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……うん。もうしない。 約束する。……ありがとう。
[ もう新しい傷はつかない。つけない。 リスカは私の心を守る手段だったけど、 私がリスカをしたら、心が傷つく人がいるって、 もう知ってるから。 すきだって言ってくれる芽衣にお礼を言った。 それが、単なる慰めの言葉じゃないってわかったから。
私は好きじゃないし、やっぱり醜いと思うけど、 でもそれを含めて私自身だ。 受け止めていかないといけないのだと思う ]
(906) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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[ 洗った器具は水滴が残らないように綺麗に拭いて、 材料はきちんと量って、 粉をふるったら、やっぱり調理台に 雪化粧しちゃったりもしたけど ]
えっ、でもここ、まだ綺麗に混ざってないよ?
[ ムラなく混ぜないと落ち着かない私に、 芽衣からのストップが入ったりもしたけど>>898 なんとか焼くところまでこぎつけた。 オーブンからはいい匂いがする。 ちゃんと、食べ物の匂いがした ]
(907) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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えっ、一袋分だけでいいの? 半分こでいいのに。
[ 出来上がったチョコクッキーは、もちろんこの間の 物体Xの処理に協力してくれたみんなに配るつもり。 気持ちの問題だと思ってるから、 一人当たりの分量は少なくてもいいと思ってる ]
うん、もちろん味見はしなくちゃね。
[ いい匂いはしてるけど。 まだ焼きすぎて炭になる可能性はゼロじゃない ]
(908) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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あ、そっか。
[ 私、察しが悪いのかも。 オーブンをちらちらと見ながら、 雪化粧しちゃった調理台を拭いてて、 ようやく思い出した。 バレンタインデーの夜なんていうタイミングで、 芽衣がリベンジを持ち掛けてくれた理由。>>829 昼間に言われた時、 私は乗り気な返事をしなかったのに、>>862 それでも夜にまた誘ってくれたのは。
あの時は、考えすぎかなって思った。>>841 でも、やっぱり考えすぎじゃ、なかった? ]
(909) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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芽衣、「すき」の違い、わかったの?
[ あの夜の内緒話を思い出して、>>659 私は洗い物をしてくれている芽衣に首を傾げた* ]
(910) takicchi 2021/06/21(Mon) 02時半頃
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―― 先日は大変ご迷惑を:向井君 ―― 向井君。
[ リベンジを果たした翌日、月曜日。>>892 休み時間に私は向井君に近づくと、 これ!とチョコクッキーの包みを差し出した。 小さな袋に入れて、マスキングテープで留めてある。 リボンを巻いたりはしてない。>>893 これはプレゼントじゃなくて、お詫びの品だから ]
(917) takicchi 2021/06/21(Mon) 11時頃
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この間はごめ……じゃない、ありがとう。 お詫びというか、お礼。 あの、手作りだけど、今回は芽衣と一緒に作ったし、 ちゃんと味見済みで、まともな食べ物だから。
[ 美味しくできたとか強調してる場合じゃない。 食べられる出来上がりになっていることが伝われば それで十分。 本当に食べられる食べ物なので あまり警戒しないでほしい ]
(918) takicchi 2021/06/21(Mon) 11時頃
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人を集めてくれたり、本当にありがとう。 すごく助かった。 向井君まで恨まれてないといいんだけど。
[ 「ちょっぴり失敗」なんて優しい形容で 人を集めてくれたことは知ってる。 そして、あれは全然 「ちょっぴり」なんて失敗じゃなかった。 集まってくれたみんなが、恨んだりするなんて 本当に思ってるわけじゃない。 これは私なりの冗談なんだけど、 私は相変わらず冗談が下手なので、 本気で言ってるように聞こえたらごめんね。 ……あ、謝らないようにしようと思ったのに、 結局謝っちゃった* ]
(919) takicchi 2021/06/21(Mon) 11時頃
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―― 先日は大変ご迷惑を:鳩羽君 ――
[ 芽衣とクッキーを焼いた日、 焼き上がったクッキーを味見しながら、 芽衣がラッピングした一袋の>>899 行き先は聞けたかな。 それなら、鳩羽君にお詫びのクッキーを渡すのは 無粋ってものよね。中身は同じだもの。 というわけで ]
鳩羽君、これ。
[ 私が鳩羽君に差し出すのも小さな包み。 でも、中身はクッキーじゃない。 中に入ってるのはスティックタイプの粉の袋。 そう、ココアの素 ]
(920) takicchi 2021/06/21(Mon) 11時半頃
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この間大丈夫じゃない思いをさせちゃったお詫び。 おなかとか壊してない? 今はもう大丈夫? [ どうして粉タイプにしたかって? そんなの理由は決まってる ]
これね、絶対ほしくなる時が来ると思うから、 その時に飲んでね。
(921) takicchi 2021/06/21(Mon) 11時半頃
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[ 缶とかペットボトルのココアだと、 鳩羽君すぐに飲んじゃうでしょう? でもね、鳩羽君は、ココアがほしくなる時が来るはず。 だって、クッキーを食べるなら、 飲み物のお供、ほしいでしょ? ……もらったその場で食べるとしても、 その場で全部は食べちゃわないよね? 家で大事に食べるよね? 甘いクッキーに甘いココアの組み合わせは ちょっとどうかと思うけど、鳩羽君ならいけると思う。 きっと今の鳩羽君は、 どこまで甘くても大丈夫なんじゃない?* ]
(922) takicchi 2021/06/21(Mon) 11時半頃
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―― 先日は大変ご迷惑を:ひとみちゃん ――
[ ひとみちゃんもお料理は得意な方じゃないらしい。 それでもバレンタイン、 みんなにお菓子を配ったんだって。 すごいな、私にはそんな勇気はない、と思うけど、 私も結局みんなに食べてもらったんだった。 ひとみちゃんも 泣きながら食べてくれたんだった。>>-957 ひとみちゃんも泣いてしまう出来栄え、 私のお料理スキルの方が絶望的なことは間違いない ]
ひとみちゃん、この間はありがとうね。
[ 泣きながら食べていた姿を思い出すと、 今でも少し胸が痛む。 私はちょっと眉を下げて、 クッキーの包みを差し出した。 あっ、警戒しないで!これはまともだから! ちゃんと食べられるから! ]
(930) takicchi 2021/06/21(Mon) 12時頃
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これね、確かに手作りだけど、 芽衣と一緒に作ったから、大丈夫! ちゃんと味見もして、 まともな食べ物になってるのも確認済みだから!
[ 大丈夫。被害者の会の第三回ノルマとかじゃないから! 先日の物体Xのトラウマで 防衛本能が働いてしまったかもしれないひとみちゃんに なんとかまともな食べ物であることを説明して、 受け取ってもらえたら ]
(931) takicchi 2021/06/21(Mon) 12時頃
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あと、これ。
[ 差し出したのは、小さなメモ。 私が家のキッチンに貼ってある約束が>>865 書いてある ]
私、すごく役に立ったから、 ひとみちゃんも参考になるかもしれないと思って。 お料理の心得。
[ こないだの女子会でお料理した時に思ったんだけど、 なんというか、ひとみちゃんは、 良くも悪くも大胆なところがある、気がする。 おおらかというか。 レシピ通りにとか、計量するとか、そのあたり。 だからこれは100%の善意で、 悪気とかそういうのは一切なかった* ]
(932) takicchi 2021/06/21(Mon) 12時頃
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―― 先日は大変ご迷惑を:綿見ちゃん ――
[ 綿見ちゃんは物体Xの処理には参加してくれたんだっけ。 どちらにしろ、綿見ちゃんにはメール講師を してもらったという恩があって、>>865 その成果を確認してもらわなくちゃいけない ]
綿見ちゃん、こないだはその、 本当にお世話になって……
[ 綿見ちゃんにも本当にお世話になった。 工程と作業ができるだけ少ないレシピ、 そして随時メールによる遠隔の指示、 多分、現地で指導してもらった方が、 綿見ちゃん的には楽だったと思う ]
(956) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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それで……その、 ご指導ご鞭撻の成果がこちらになります……。
[ なぜ敬語。なぜか敬語。 お料理の話になると、 なぜか綿見ちゃんにはかしこまってしまう。 食べ物に対して冒涜的な行為をしてきた過去が そうさせるのかもしれない ]
(957) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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あの、一応、食べられる出来には、 なったんじゃないかなー……なんて。
[ あれだけの労力をかけてもらっておきながら、 “食べられるレベル”というのはどうなのと言われれば ぐうの音も出ません! 固唾をのんで綿見大先生の判定を待つ。 でもでも!綿見ちゃんは私を見捨てないって 信じてるから! ……信じてもいいよね?* ]
(958) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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―― 先日は大変ご迷惑を:炭蔵君 ――
[ 私にも、一応乙女心というものが存在した。 自覚はなかったけど、どうやら存在していたらしい。 あの、謎の物体Xの存在をみんなに知られるのは、 そしてその処理に参加してもらうのは、 とても申し訳なく恥ずかしくいたたまれなかったけど、 中でもやっぱり炭蔵君に知られてしまったのが>>-941 一番心にダメージを残した。 ありがたいけど知られたくなかった……! 乙女心!乙女心です!!
でも結局、知られてしまったし食べられてしまった。 私、錬金術師らしいので>>859 記憶消す薬とか作れないかな。作れませんね。 現実逃避してみても、現実は無情だ ]
(959) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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炭蔵君、これ。 この間のお詫び。 ……あの、今回は、ちゃんと、食べられるから。 綿見ちゃん監修だし、芽衣と一緒に作ったし、 ちゃんと、味見もしたから。 その、ちゃんと、食べ物だから。
[ あの日協力してくれたみんなに配って回って、 炭蔵君は一番最後。 炭蔵君がちょうど一人のタイミングで呼び止めて、 みんなに渡したのと同じ、小さな包みを差し出した。 並べる言い訳に、我ながら悲しくなる。 ちゃんと食べ物。事実だけど。事実なんだけど! ]
(960) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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[ 本当はね、ちゃんとチョコレート、渡したかった。 だけどもう、日付だって違うし、 これはみんなに渡したのと同じ、お詫びの品だし。 帰ってきた現実は私が思ってた以上に優しかったけど、 それでも上手くいかないことだってある ]
ら、来年!
[ 思わず口をついて出ちゃった。 まだ春にもなってないのに、もう来年の話。 来年の話をしたら、鬼が笑うんだっけ。 でも、仕方ないじゃない! 今年はもう手遅れなんだから! ]
(961) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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来年は、その、お詫びじゃなくて、 ちゃんと、ちゃんと渡すから、 当日に、あんなのじゃなくて、ちゃんとしたの、 だから、ら、来年、……らいねん、
(962) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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[ いくら炭蔵君が鈍感でも、 これで伝わらないってことは、ないよね?ね?* ]
(963) takicchi 2021/06/21(Mon) 13時半頃
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―― 先日は大変ご迷惑を:向井君 ――
[ ちゃんと安全だって説明したのに、 向井君の目は警戒してた。>>923 そんなに!?そんなに信用失くした!?って ショックを受けかけたけど、納得する。 うん、あれは信用を無くして当然の錬金術だった ]
あ、レシピは綿見ちゃんだから。 それに、メールで遠隔指導もしてもらったし。
[ 芽衣の名では信用回復には至らなかったらしい。>>924 まさか向井君の中で芽衣が悪食認定されているとは 思いもよらない私は、 芽衣の名では回復できないほど傷を負った、 自分の料理の腕に対する信用に遠い目になる ]
(964) takicchi 2021/06/21(Mon) 14時頃
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[ それでも、向井君はクッキーを受け取ってくれた。 ほっと私は息を吐き出す ]
うん。本当に恨まれてるとは思ってない。 けど、気にはするかな。 え、だって、できることは増えた方がいいでしょう?
[ まじめで向上心に満ちている。>>925 それって、額面通り受け取れば褒め言葉なんだけど、 なんだか向井君のそれには、褒め言葉だけじゃない 何かが含まれているような気がする。
どうやら向井君はその場で味を確認してくれるらしい。 クッキーが口の中に消えていくのを、>>926 固唾をのんで見守った ]
(965) takicchi 2021/06/21(Mon) 14時頃
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ほ、ほんと?よかった。 こないだのは……分不相応な無謀なチャレンジを 自分一人で成し遂げようとしたゆえの惨事かな……。
[ 美味しいという評価に一安心だけど、 続く言葉にちょっと胸を抉られた。>>927 身の程をわきまえるって大事。
とりあえず、クッキーは向井君のお口に合ったようで、 ご機嫌でお礼も言ってもらえたので、 ううん、こちらこそって 私も胸を撫で下ろしたのだった* ]
(966) takicchi 2021/06/21(Mon) 14時頃
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―― 未来の話:人間には向き不向きがあって ――
[ 私は鳩羽君からスゴイオカシを貰ったことがあるけど、 私は鳩羽君にすごいお菓子をあげたことがある。>>934 あれは私の人生において、黒歴史というものなので、 できれば忘れてほしいんだけど、 あの味はきっと忘れられないと思う。 私も忘れてない。忘れたい ]
料理ができるようになった……? 教えてくれる……?
[ そのメッセージに私は震撼した。 だって鳩羽君は、友達以上眼鏡で、 料理の腕もなかったはずでは。>>0:1030 なんという裏切り、とは思わないけれど、 羨ましいです先輩! ]
(967) takicchi 2021/06/21(Mon) 14時半頃
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[ 教えてくれるというならぜひって、 私の家かな、鳩羽君の家かな、 もちろん芽衣にも来てもらって、 お料理教えてもらうことになった、んだけど ]
鳩羽君、待って!? だばーじゃわからない!
[ 鳩羽君の教え方は、とにかく擬音が多かった。 そして抽象的だった。 分量が!分量がわからない! 適量って何!? 煮汁が減るまでってどれくらい!?何分!? ]
(968) takicchi 2021/06/21(Mon) 14時半頃
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[ 料理の約束。焦らない。>>865 このところ、大丈夫だったはずなんだけど、 久しぶりにぶっちぎりで守れなかった* ]
(969) takicchi 2021/06/21(Mon) 14時半頃
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私の残機はあといくつ?
(979) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 私は今まで、何度自分を砕け散らせてきたのかな。 ひとつ失敗をするたび、 失望のため息を吐かれるたび、 「どうしてこれくらいできないんだ」と言われるたび、 「この程度か」と言われるたび、 ゲームオーバーの足音がした ]
(980) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ いつ見限られるのか、ずっと怯えていた。 私を捨てられるのが怖くて怖くて、 そのために、自分の大事なものを捨てさせられても、 文句も言わずに従ってたの。 自分の中から段々色々なものがなくなっていくこと、 気づいていたけどどうしようもなかった。 私は、どんどん、どんどん、空っぽになって、 がらんどうのハリボテになって ]
(981) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ そうして、ハリボテのまま生きていくんだと思ってた。 もう私から取り上げることのできるものなんて、 何もないと思ってた。 取り上げられそうになるまで、一番大事なもののこと、 知ってるようで知らなかったの ]
(982) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 私が帰ってくるように、お祈りしてくれる人がいた。 今を楽しさで埋める方法を教えてくれる人がいた。 私の仕事に楽しかったって評価をくれる人がいた。 できなさそうなことだってきっとするって 言ってくれる人がいた。 夢の中のことを現実にしようって 言ってくれる人がいた。 一人じゃないからって助けてくれる人がいた。 考えたい寄り添いたいって言ってくれる人がいた。 怖くなくなるまで手を握ってくれる人がいた。 一生の、友達がいた ]
(983) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 冷たい校舎まで来てくれる人たちがいた。 冷たい校舎から、私を連れ出してくれる人たちがいた。
ねえ、私が大事にするべきなのは、どっちだった? ねえ、私が捨てるべきなのは、どっちだった?
そんな大切なことに、 こんなことになるまで気づかないなんて やっぱり私は優等生にはなれないみたい ]
(984) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ はーって私はため息をついた。 今日のお料理の出来は95(0..100)x1点。 優等生をやめた私は、苦手があることを受け入れたけど それにしたってお料理のセンスは 本当にどうにかならないかな。 自己責任。いただきます。
私は、ため息にもう怯えない ]
(985) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 珍しい。快挙!! ]
(986) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 私は失敗だってするし、間違えることもある。 この前、久しぶりに姉に会った。 姉の子供にも初めて会った。 可愛い女の子だったけど、 眼鏡嫌い!って言われちゃった。 失敗したなって思ったけど、 いまだに何が正解だったのかわからない ]
(987) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 父に隠れて母にも会った。 お料理が苦手で、って相談したら、 全然教えてこなかったものね、って苦笑してた。 台所は母の城で、 立ち入らせないことが母の誇りだったけど、 それって間違いだったって母は笑った。 人は、間違える。 私も、完璧な主婦だと思ってた母も。 今度、簡単な料理のレシピを貰うことになってる ]
(988) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ ねえ、私の残機はあといくつ? きっと、父の中で失敗作の私は死んだ。 全部砕けて残機ゼロ。
でもね、私は生きてるよ。 そして、これからも生きていく ]
(989) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ そうして、がらんどうになってる空洞に、 大事なものを入れていくの。 捨ててしまったものも、ひとつずつ拾って、 私は自分を満たしていく。 私を構成する要素をひとつずつ積んでいく。 完璧には程遠い、私という人間を手に入れてみせる。
みんなも手を貸してくれるよね? 本当に大事なもののこと、私もう絶対間違えないから ]
(990) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ 帰ってきた現実世界は、 思ってたよりずっと優しかった。 だからね。みんな、私を助けに来てくれてありがとう ]
(991) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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[ *残機の砕け散る音は、もう私に聞こえない* ]
(992) takicchi 2021/06/21(Mon) 17時頃
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―― チョコレート・リベンジ! ――
[ あの味を個性的で済ませることができる芽衣は>>993 懐が広すぎると思う。 多分、みんなの味覚に忘れられない思い出として 刻まれたと思うし、私にも刻まれた。
私は顔に不安を貼り付けていたけど、 芽衣にスマホを示されれば、そうだったって頷いた。 そう、今日の私は一人じゃない。 芽衣がいるし、メール講師綿見ちゃんもいる。
数多の苦難を乗り越えた末、私はいい匂いのする オーブンを覗き込む。 確か、途中で何度も開けるのもよくないんだっけ ]
(1018) takicchi 2021/06/21(Mon) 20時頃
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そっかあ。
[ 食べすぎ注意!>>994 謎の物体Xでは起こり得ない事態を 注意しないといけないなんて! 未知の危険に頷きながら、芽衣から篩を受け取る。
リストバンドはしてた。 芽衣は好きだと言ってくれても、 やっぱり私はあまり人目に触れさせたいとは思えない。 受け入れなきゃいけないとは思う。 でも、堂々と人目に晒すというのは、 それはやっぱり違う気がする。 でもね、謝り癖は控えるね。 その日、何度芽衣に貼り紙を指差されたかな。 次の日の謝罪行脚では、 ごめんなさいの代わりにありがとうを 伝えたつもりだけど ]
(1019) takicchi 2021/06/21(Mon) 20時頃
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[ 一袋でいいのって聞いた私に、>>908 一袋がいいのって芽衣が言う。>>996
あまり察しのよくなかった私も それで誘ってもらった夜のことを思い出して、 半分こじゃなきゃ悪いよ、なんて 食い下がったりはしなかった。
芽衣に一袋分、 味見用にお皿に何枚か出して、 残りは私が引き受ける。 ラッピングは奥の私の部屋で ]
(1020) takicchi 2021/06/21(Mon) 20時頃
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[ 私の方が作成量は多いけど、 袋に詰めてマスキングテープで留めるだけ。>>998 可愛いリボンをかけている芽衣より、 作業はサクサク進んだと思う。
飲み物はほうじ茶が好きだけど、 クッキーならやっぱり紅茶かなって、 テーブルには紅茶も出した。 摘まんでみたクッキーは、 見た目も匂いもきちんとしていたけど、 味もちゃんとクッキーの味で、 ああ、ちゃんと食べ物が作れたんだな ……なんてしみじみ思った ]
(1021) takicchi 2021/06/21(Mon) 20時頃
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うん、可愛いよ。
[ こんな感じかなって袋をつつく芽衣に、>>999 可愛くできてるって私は頷く。 お日様みたいな、ひまわりみたいな、 明るい黄色のリボン。 さすがに私はエスパーじゃないので、 それだけで察することはできなかったけど。
言葉を探すように、 芽衣が教えてくれたから。 私、うんうんって相槌を打ちながら、 クッキーをお供に芽衣の甘い話を聞くの。
どんな話だったかは、私と芽衣の秘密だけど、 黄色いリボンの意味がよーくわかったってことだけは、 ここに記しておくね* ]
(1022) takicchi 2021/06/21(Mon) 20時頃
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―― 卒業式 ――
えっ、
[ その日、教室にはちょっと甘い匂いがしていた。 あちらこちらでお菓子のやり取りがされていて、 ああ、バレンタインのお返しか、と私は納得する。 まだホワイトデーには早いけど、今日で卒業だもんね。 ……とまあ、私は部外者を決め込んでいた。 だって、部外者だと思っていたし。
それなのに、向井君にこれ、って差し出されて>>852 私はいやいや、と手を振った ]
(1054) takicchi 2021/06/21(Mon) 22時頃
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私はあれ、あげたとは言えないでしょ。 最初のは廃棄物処理みたいなものだし、 クッキーはそのお詫びで相殺っていうか……
[ 相殺とは言ってみたものの、 全然相殺できてない気がする。 そこは友達のよしみというので許してほしい。 ……友達だよね?
ともかく、いただけないよって言おうとしたんだけど、 向井君は今後のお菓子作りの参考にって言う ]
(1055) takicchi 2021/06/21(Mon) 22時頃
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えっ……えええ…… こんなお菓子が作れるようになるの、 どれだけかかる分からないよ……? ありがとう……。
[ そこまで言われてしまっては(?) ありがたくいただくことにした。 けど、こんなのが作れるようになるには、 31(0..100)x1年くらいかかりそうな気がする ]
(1056) takicchi 2021/06/21(Mon) 22時頃
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向井君、後で私とも写真撮ってね。
[ お菓子をいただきついでに、そんなお願いもしちゃう。 文化祭のあの日、私は撮影係に徹したけど>>1:166 今日はみんなの中に私もいたい。 笑顔も、変顔も、躍動感のある写真も、いっぱい撮ろう。 あの冬の日の、眼鏡なしレア黒沢写真は 冷たい校舎と一緒に消えてしまったけど、 今日撮り直したっていいよ。 友達以上眼鏡の鳩羽君には、 裏切者って言われちゃうかもしれないけど* ]
(1057) takicchi 2021/06/21(Mon) 22時頃
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―― 答え合わせは一年後? ――
[ 勢いって怖い。 口をついて出たのは紛れもない本心だったけど、 言葉にするつもりはなかったはずだった。
嘘。半分くらいはそのつもりはあったかも。 芽衣の話にすっかりあてられちゃったから(責任転嫁) それにしたって、バレンタインが終わったばっかりの こんなタイミングで、来年の予約をするってどうなの。
ほら、案の定、全然気づいてなかった鈍感な人は、 完全にフリーズしてる。>>1075 そういうところはまだ完璧には程遠いかな。 でもそういうところも好きなんだけど ]
(1149) takicchi 2021/06/21(Mon) 23時半頃
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[ でも、そんなことを考えてられたのは、そこまで。 返ってきた言葉に、私の方がフリーズする番。>>-1156
赤い顔、見たかったのに。>>1076 きっともっと真っ赤になった私には、 生憎そんな余裕はなかった ]
(1150) takicchi 2021/06/21(Mon) 23時半頃
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[ そんな言葉を貰ったら、もう私、遠慮しないから。 同じ大学っていう利点、目一杯活用しちゃうから。 アミューズメント施設も、カラオケも、>>726 駄菓子も美術館も水族館も、 落ち着いたカフェだって付き合ってくれるんでしょ? ホームセンターだって、炭蔵君とならきっと楽しいよ。 なにしろ、私わがまま言い放題なんだから、 いっぱい付き合ってもらっちゃうからね ]
(1151) takicchi 2021/06/21(Mon) 23時半頃
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[ そうだね、諦めかけた明日は、>>1078 思っていたよりずっと優しい場所だった。 それを知ることができたのも、 炭蔵君と、みんなのお陰だよ。 手を握っていてくれるなら、 きっと悪くないって思っていられるから、 だから ]
(1152) takicchi 2021/06/21(Mon) 23時半頃
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[ マロングラッセは……どうかな。 でもチョコレートを貰えるくらいは頑張りたい(弱気)* ]
(1153) takicchi 2021/06/21(Mon) 23時半頃
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