10 冷たい校舎村9
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キーンコーンカーンコーン…………
(#0) 2021/06/06(Sun) 00時頃
──午前8時50分
教室の前方にかけられた時計の針が、
きっかり8時50分を指した時のことだった。
君達は全員、その場所にいた。
凍えた校舎に響き渡るのは、チャイムの音。
聞き慣れた始業の合図が静かな空気を揺らしていく。
聴覚から感じる日常があるなら、
次にやってくるのは、鼻腔をくすぐる非日常。
閉じられた扉の向こう、廊下の方から漂ってくる、
甘い、辛い、香ばしい。雑然とした食べ物の香り。
目を凝らせば、廊下に面した磨りガラスの向こう、
チカチカと瞬くカラフルな光にも気付けたかもしれない。
(#1) 2021/06/06(Sun) 00時頃
──その先で、君達は目にするだろう。
高校3年。最後の文化祭。
君達の記憶通りの、あの日の校舎。
時間が凍りついてしまったように、
あの日の光景がそこに広がっている。
君達のいる教室だけが、日常に取り残されたまま。
そのことに気がついたとき、
通じなかったはずの携帯電話が一斉に鳴り出す。
君達全員が受け取るのは、誰かの喪失を仄めかすメッセージ。
(#2) 2021/06/06(Sun) 00時頃
ようこそ。冷たい校舎へ。
あの日に取り残された世界を、
君のためにつくられた世界を、どうか楽しんで。
(#3) 2021/06/06(Sun) 00時頃
──冷たい校舎の時は止まる
(#4) 2021/06/06(Sun) 00時頃
[ 私は臆病だから、耐えられなかった。
見限られる前に、
役立たずの烙印を押される前に、
全部投げ捨ててしまいたくなったの ]
巻き込んでごめんなさい。
でも、私の最後のわがままに付き合ってほしい。
文化祭、本当に楽しかったの。
私の中に大事に刻んでおきたいから、
最後の思い出作りに協力してほしい。
いつまでもいてほしいなんて、
そんなことまでは望まないから。
そういえば、一人足りない。
曽我君、帰っちゃったんだ。
せっかくの文化祭、来てほしかったのにな。
曽我君が、誰かの家に泊めてもらったって話、
聞いたことがあった。
曽我君には家に泊めてくれるような友達がいるんだって、
私羨ましかった。
頼まれごと断れないような人のいいところ、
それで副委員長なんて引き受けちゃうところ、
だから曽我君にはそんな友達ができるんだろうな。
楽しい文化祭をありがとう。
曽我君、帰っちゃったから、
私、曽我君の分まで楽しんでおくね。
私にはいくらでも時間があるから、
後でゆっくり見ればいいんだし。
文化祭、あんなに楽しかったじゃない。
どうしてみんな、こんなに怖がってるのかな?
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