情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
1 2 3 4 5 6 7 8 9 [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[そして。式場には思いがけない知り合いも出席していて。]
あら、カコちゃん!お久しぶりねえ。
……ひょっとして、そっちにいるのはジャーディンちゃんかしら。
そう、お店は辞めてカコちゃんの所に行ったのね。……前よりもずっと、明るくなったように見えるわ。
ああ、紹介が遅れたけれど……この子はリッキィちゃん。あたしの今の雇い主兼恋人よ。
[久しぶりの再会に、会話も弾む。その後、連絡先を交換しあって別れた。]
[式の帰り道。隣を歩くリッキィへこっそり囁く。]
とっても綺麗な結婚式だったわね。
あたしたちの式は……あれくらい、華やかなものにする?それとも、もう少し落ち着いた雰囲気の方がいいかしら。
[養父たちからは見えない位置で、しっかりと手を繋いで。これから未来の事も、彼女と沢山語り合って行こうと、心に決めた日になった。]
[震える手は緊張を表していて、
堂々としているように見えた君も、
私と同じ気持ちなんだな、と微笑しい気持ちになりました。]
····大丈夫、私が傍にいますよ。
[囁いた励ましの言葉は、君の耳にちゃんと届いていたら嬉しいです。]
·····お揃い、ですね?
[ほんのりと紅の移った唇が笑む。
誓いの口付けが終わると
会場には拍手の音が響き渡りました。]
·····幸せだな。
[晴れ晴れとした気持ちは
永年に渡り、積もり積もった心の悩みを解かしていくようで。
太陽光の下で蒼々と輝く石は、
私たちの指先だけでなく、
未来までをも照らしているようでした。]
[その後は、学園時代の友人の挨拶
厳格な女中が思い出を語り、私が遠くにいる父や母への感謝を綴った手紙を読んだりと。
式は順調に執り行わていく。
華のある君には、花が似合います。
庭園に咲いている白い無垢な花も。
左の指に咲いている蒼色の愛の花も
たった今、招待客に向かって投げようとしている春爛漫のブーケも。
君の手から離れてゆくのが、勿体ないくらいです。
さて、それを手に取った幸運なお嬢さん
未来の花嫁さんは、どなたでしょうか。]
[諸々の演出が一段落すれば
足を運んでくださった人々、一人一人に感謝を伝えようと声をかけてゆく。
ウェディングドレスでは動きにくいでしょうし、
新婦席で休んでいてもいいのですよ?
[その間も君は私の傍から離れる気配がない。
いつもよりゆっくりとした歩みでは、
全員に挨拶して回るのも時間がかかったでしょうね。
せめて、君が気疲れまでしないように
『妻は、とても緊張しているようなので、
挨拶やお褒めの言葉だけで、談笑は控えて頂けると助かります。』
と、いう旨を最初に伝え、各々と会話の花を咲かせました。]
[特に、指輪選びを手伝ってくれた貿易商のカコ。
購入と共に、真っ先に婚約が決まった件について報告した彼女との会話には
大輪の花を咲かせ。
何度も何度も、感謝の言葉を口にしたでしょう。
会場には、貴族や魔術師だけでなく
パルテールで目にしたことのある青年らも参列していました。
世間の狭さに驚きつつ、周囲に見劣りしないほど粧し込んでいる姿から、
彼らのこれからが良いものになることが容易に想像でき、
私の頬は自然と緩んでいたでしょう。]
− 今宵も、君と共に −
[そんな特別な一日はあっという間に終わり、今日も夜は訪れる。]
·······素敵な式、でしたね。
[自室のソファ
そこに君と一緒に腰かけながら、月を見上げていました。
同じ席に座る行為は、あの店での日々を思いだす
あの時と違うのは、君の方を向き、重ねた左手に同じ指輪を嵌めているということ。]
[誓いが、約束が増えてゆく。
それら一つ一つが、
私の生命の糧となり、未来の希望へと繋がっていきます。]
一緒に、頑張りましょうね。
[二人の指で煌めく、ベキリーブルーガーネットは、
蝋燭の灯りに照らされたことで、情熱的な愛色に輝いていました。]**
[緊張の中でも、あなたの声だけはよく聞こえて
そばに居ると言われただけ。そう言われただけなのに
あぁ酷く落ち着いて、手の震えは徐々に収まって。
落とすことも無く無事、指輪を収められた。]
[私の紅が少しうつったそれ。
それを小さく動かして幸せだと貴方が呟けば、]
そうね。
[と目尻を下げて微笑み返した。]
[少し前は奴隷だった挙句。
心と体の性別がごちゃごちゃな私が
お貴族様のお家に、伴侶として入るなんてね。
自分が1番望んだものなれど、今もこの光景が夢みたいで
拍手喝采を見ても聞いても、どこか現実味がないけれど。
ぼおっとする度私の指の、蒼の石の輝きがたまに光って
ここは夢ではないのだと、私の目を覚ましてくれた。]
[来賓と話すだけの語彙やなにやは持ち合わせていなかった
けれど、一人で黙って席に座っているのも
偉そうな上、不躾な印象を与えるのではと思い当たって。
だから、坊ちゃんの腕に手をかけて、共に巡り歩いた。
仕立ての良い服を着ている、育ちの良さそうな面々を見、
ふとそばに目をやると古巣の、パルテールにいた顔も。
彼らは私が男ということには、知っていてもおかしくない
でしょう。だって、私の体は男だから……
風呂やらなにやらは、男用のを使っていたんだもの。]
[でも、彼らを見かけただけで警戒をすることは無かったわ。
色眼鏡の彼は、人の世話を焼いてるのをよく見たから
意地悪な人には見えなかったし。
金髪の彼は……自分からは言いそうにないのではと。
そういう印象を持っていたものだから。
顔を合わせれば、他の来賓にするのと同じように
会釈ぐらいは返して、後は御歓談を静かに聞いて、
必要があらば頷くぐらいの、相槌も返して。
後に、式が少し落ち着いた時にでも
「世間って狭いのね」と、傍らの彼に呟いたとか。]
── 夜。 ──
[月が綺麗な夜だった。
私は彼と一緒に夜空を見ながら、今日の事を何度も、
何度も振り返って思い出していた。
……それだけ、素敵な時間だったの。
式には呼べなかった、妹たちに自慢したいぐらい。
淑女として扱われながら、貴方の伴侶になったあの時は。
今日の素敵なお式のことを、私は一生涯忘れずに。
ふとした時に思い出しては、
口元に弧を描くのでしょう。]
[これからの、貴方から話される誓いの言葉を聞く。
少し間を置いてから、私も口を開けて。
視線を合わせて、私なりの誓いの言葉を紡ぐ。]
[カコが口先だけでジャーディンを詰れば、
彼は視線を落とした。
やはりカコの意図したことが、
正しく伝わらなかったようだ。]
…………。
今のは、照れ隠しというのよ。
別に、馬鹿とか本気で言った訳じゃない。
[彼の探るような視線にそう返して、
ついと目を逸らすカコは、何処か
むくれている。
だから、カコ自身が表現した彼の気性を
問いただす声にも。
ただ小さく頷き、「今だってそうよ。」と
短く答えた。]
[整えられた部屋とホットミルクを目にして、
ジャーディンは恐縮したように、
申し訳無さを口にする。
いいの。
今日は、貴方を歓迎しているのよ。
[敢えてご馳走を用意させたりはしなかったけれど。
テーブルの上にあるのは、素焼きのマグに入った
まだ湯気の立つミルクだけ。]
……うちに来てくれてありがとう。
ジャーディン。
[『カコ様も良い夢を。』と告げられて、
カコの顔に、素直な笑みが上る。
──今宵は、よく眠れそうだった。*]
[それからのカコは、ジャーディンが早くこの家に
根を張れるようにと、何くれとなく心を砕いた。
共に働く通いの使用人と、住み込みの使用人。
彼らの顔と名前を一致させるだけでも
時間はかかったことだろう。
一方でカコは、時折気侭に振る舞いもした。
如何に己を律しようと、カコの性根は、
蝶よ花よと傅かれてきた奔放な一人娘だ。
ジャーディンが本気で嫌がりはしないようなら、
必要以上に気を回すのは、お互いを疲れさせるだけだと
止めにした所為もある。]
[疲れた折には、ソファの上でジャーディンの膝を求め、
髪を撫でるようにと強請った。彼の膝は柔らかくは
なかったが、カコは満足そうだった。
天気の良い日には、庭を見渡せるパーラーに、
紅茶のカップと仕事片手に引き籠もる事もある。
疲れが溜まれば、カモミールティーを啜りながら、
庭仕事をするジャーディンを視界に収める。
それは、カコにとって憩いの一時となった。
春の庭先で、花木の間に憩うジャーディンの姿は、
何時か見た夢に似ていた。
[その日は、暖かい日だったから。
カコは東屋のガーデンソファに寝そべり、
庭園で一人作業を終えたジャーディンを
呼び寄せ、戯れにまた膝を求めた。]
……こうするの、慣れないでしょうね?
慣れて。
[彼の顔を見上げて、カコはあっさりと言い放つ。
使用人達が見れば誤解されかねない光景だが、
愛妾の一人や二人囲うのは当たり前のご時世だ。
どうということもない。
それ故、特に誤解を解いて回ることもしなかった。
『お嬢様は最近表情が柔らかくなられた』というのは、
幼少の頃から仕える使用人達の囁くところだ。]
[小さく欠伸を漏らして、カコはすっと手を伸ばし、
金色の毛先を弄ぶ。
こちらを見下ろす紅い瞳。
貴方の髪、陽に透けてる。
瞳も、陽の下だと紅く見えるのね。…綺麗。
パルテールで見た、暗褐色も好きだったけど。
[白い頬に指先を滑り落として囁くと、
柔らかく目を閉じた。
それはジャーディンを自邸に引き取って以来、
カコが初めて彼の肌に触れた、何気ない一瞬だった。
そうして、目まぐるしくも穏やかに、
日々は過ぎていった。]**
[やがて、慶ばしき日が訪れた。
フェルゼ=リュミエルと、伴侶となる人との
婚儀の当日。
自邸にてメイドと共に、ジャーディンを礼服で
着飾らせるカコの姿があった。]
これはね、場にふさわしいように着飾るの。
こういうのは、お芝居と同じ…、
ああ、お芝居にもそのうち、付き合って頂戴。
芝居に集中している耳元で、気障な愛を
囁きかねない男より、幕間に気取らない
感想を聞かせてくれそうな貴方の方が、
連れとしてはよっぽど上等よ。
[気障は構わないとしても、せめて時と場所は
選んで欲しいというのがカコの持論だ。]
[シャツにベスト、フロックコートで装うジャーディン。
彼の首元を飾るタイは、手ずから締めながら]
背筋を伸ばして、顎は少し引いて…、
堂々と、視線を遠くに置いて。
ダーラが仕込んだだけあって、
貴方の所作は、元々美しいのだから。
[ドレスからアクセサリーまで品よく整えたカコは、
少し身体を引いて、今日の連れの立ち姿を、
頭頂から足先まで検分する。]
[見込み通り、正装姿のジャーディンは、
贔屓目抜きでも美しかった。
その仕上がりに、カコは満足げに頷く。]
うん。いいわね、とても。
貴方の価値がわからない人間に、
わざわざ侮る隙を与えてやることなんかない。
自分の値は高くつけるものよ。
貴方、私の私物としては一番高い買い物だったもの。
[カコが叩く軽口にも、徐々にジャーディンは
慣れてきただろうか?]
[結婚指輪をリュミエル邸に届けた際にも、彼を伴った。
フェルゼは、カコの様子に何か感じるものがあったのか、
結婚式には、是非彼も一緒にと言ってくれていた。]
そういえば…、花嫁はおそらく、
貴方の元同僚よ。
フェルゼ様は、他に心に決めた人がいるのに、
娼館に通うようにはとても見えないから。
そういう方だから、あまり恐縮することはないわ。
[直にわかる事だからと、主役の一人の身元を明かす。
あの後パルテールで、フェルゼの姿を見かける
ことはなかった。彼にいつも侍っていたドールの姿も。
それも、ジャーディンを帯同すると決めた理由の一つだ。
三つ目の理由は、単純に。こんな機会でもなければ、
彼を盛大に着飾ることもそうないだろうから。]**
照れ隠し……?
[何に照れたというのか、なぜそれを隠すのか。
そして彼女はなぜむくれたのか。
ジャーディンがその辺りの機微を
自分の事として理解するようになるには
時間がかかるだろう。
今はただ「人は本心を隠したいことがある」と
学ぶのみに留まった]
[彼女には礼を言われたが
ジャーディンはその言葉に何も返せなかった。
この家に来てよかったのかどうか
今はまだ答えが出せていなかったからだ。
良い扱いを受けているとは思う。
が、このように扱われる価値が自分にあるのか。
自分に何か返せるのか。
不安に苛まれながら素焼きのマグに口をつけると
ホットミルクの素朴な味わいが喉を温めた]*
[住み込みの使用人は、顔を合わせる機会が多いのと
そう数がいないこともあってすぐに覚えられたが、
通いの使用人たちを覚えるのには手間取った。
奴隷の一人が主人にやたらと気遣われているのでは
周りから奇妙な目で見られやしないか、と
ジャーディンは常々不安に駆られた。
彼女の表情が柔らかくなったという噂を
年輩の使用人たちから聞いたが
ジャーディンからすると出会ったばかりの頃との差は
あまり感じ取れなかっただろう]
[彼女がジャーディンの庭仕事を時々見ていると
ジャーディンは聞かされるまで気付くまい。
彼女の元で暮らすうち、やせ細っていた膝も
いくらかは肉付きがよくなるだろう。
庭仕事を終えた後に東屋で、彼女に膝を貸す。
初めて彼女に膝を求められたときは少々戸惑ったが、
それが主人の望みなら叶えないわけにはいかない。
それに]
いえ……、僕はこういう触れ合いのほうが
言葉を交わすだけよりは慣れています。
[パルテールで膝枕を求めた客はいなかったが、
抱き締めていてほしいと言われるようなものである]
[東屋は日陰だろうが、
パルテール店内よりはよほど明るい。
そのせいだろうか。彼女に瞳の色を言われた。
ジャーディンは驚いて、彼女をしげしげ見つめた]
気味が悪いと言われることもあるんです。
気に入っていただけて安心しました……。
[ジャーディンはこの瞳を好む者を知らない。
かつての主人のひとりは、暗がりで見たときには
気付かなかったジャーディンの瞳の色に気付いて
忌まわしいと言って売り払った]
1 2 3 4 5 6 7 8 9 [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ
の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ
人狼議事lobby
人狼議事morphe
人狼議事cafe
人狼議事perjury
人狼議事xebec
人狼議事crazy
人狼議事ciel
SoyBean
Sangria
@hello_giji
@7korobi