23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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[彼が納得するかわからないし、説得している訳でもない。
聞いて欲しい気持ちが強くあった。
しかし、彼は言う。自身の手で相手を殺めなくては気がすまないと。>>43
少年はまた俯いて。]
そっか。いや…そういうもんだよな。相手がシネばいいってだけじゃない。ーーうん。
[人を殺すのは簡単ではない。刑務所を覚悟してでも。つまり、彼の願いはどうしても成し遂げたい殺人の確実な敢行の為の手段、か。
少年は納得する。]
保留で構わない。何があろうが俺の気持ちは変わらないから。
ーー決まったら、答えをくれ。
(57) 2023/04/22(Sat) 08時頃
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[彼が言い淀んだ先の気持ちはわからなかった。でもきっと少年を慮ったのだろうとは推察出来る。
長引いて負担を心配したが、話しは終わりだ。少年はつい、と彼から離れてもう一度柵の向こうをーー3階から落ちた時より遥かに遠い地面を見つめる]
はは、遠いな。 落ちたら痛そう。
……なあ鮫島。俺は今初めて思ったよ。こんな気持ちは初めてだ。
ここから落ちたくない。 死にたくない。
いやVRだから帰還だけど。
……死にたくないよ。遣りたいことがあるから。
(58) 2023/04/22(Sat) 08時頃
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[それは奇しくも彼の言葉と重なる。 そろそろ別行動の時なんだろう。
あんなにも甘え、すがっていた少年はもう平気な顔をしてるけど。
縄跳びで自らの頚を絞めていた少年はいない。]
ーーあんたが望むなら俺の役職、教えるよ。
[ブルッと犬みたいに背筋を震わせたら、少年は下を覗くのをやめて柵に背を預ける。ゆったりと。
屋上での話しは恐らくこれで最後になるだろう。
少年ばかりベラベラ話したから、彼が殺したい相手についてや言いたいことがあるなら幾らでも聞くけど。
それはきっと、次に再会した時になるんじゃないか。]**
(59) 2023/04/22(Sat) 08時頃
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─ 1F・玄関 ─
[柊はこちらに気付いただろうか? 3人を遠巻きから見ていると、サラと目が合ったので 軽く微笑んだ。 その瞬間、サラが両手で顔を隠してしまう。>>41 指の間から覗く頬が紅潮していた。
……何だろあの反応、 やば。 可愛い。
思わず彼女の顔をじっと見つめていると、 一緒に居た女子──七瀬野々花、の方から 挨拶をしてきた。>>47]
(60) 2023/04/22(Sat) 08時半頃
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こんちは。 挨拶が最後になっちゃったけど、探してたんだ。 俺は3年の桐野。
[挨拶を返しながら、 もはや慣習になったLINEのフレンド申請を送る。 承認してもらえれば、8人目。 スズキ?とやらの名前はいつの間にか消えていた。 残りは少女Aだが、こちらはもう登録する気が無い。]
──これで登録したかった相手全員だ。
(61) 2023/04/22(Sat) 08時半頃
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…野々花でいいかな? 全員名前呼び捨てしてるし。
誰かに聞いてるか分かんないけど、 俺は前回の優勝者なんだ。
答えづらい事もあるけど、 ここについて少しは詳しいから 気になることあったら聞いて。
(62) 2023/04/22(Sat) 08時半頃
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[……全員で共有すべき情報なんて 何かあっただろうか? 考える。 、、、、 あのことは?
──自分自身、確固たる願いを持って ここに戻ってきた筈。
……でも。 もし今回、最終日に残ってあの権利を手に入れたら 俺は……]
(63) 2023/04/22(Sat) 09時頃
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で? キリノは先に行ったが、 お前どうすんの?ついてく?
[女子トイレから出てきたラプターに問いかける]
とりま、なんだかオハナシアイとこしなきゃなんかな? 俺は、まだキリノとラプターしか知らんし、
面子把握には、ついてったほうがいいんかな?
[と話してるうちにも、せっかち眼鏡の姿は遠く消えていくが]
(64) 2023/04/22(Sat) 09時頃
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行っちゃったか。 でも、ま、LINEとか交換したから、連絡はとれるし、 どーやら、キリノは、慣れてるっぽいから、 今は、ユーエキな情報大事そうだし、 一通、また、あとでな、って連絡しとくわ。
で、ちょっと、校内探索してみたいんだけど、 ラプターはどうする?
[と、ちら、様子を見る。 迷ってるようなら、とりあえず来いと声をかけるつもりで]*
(65) 2023/04/22(Sat) 09時頃
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キルロイは、キリノにLINEぽちぽち
2023/04/22(Sat) 09時半頃
別に急がなくていいんじゃね?
デート急ぐなんで、俺よかヤボだわ。
むしろ、覗きにいったろ、って思ってるわ。
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>>49>>50>>51 [色恋のつもりで「惚れられた」と言ったのではなかった。
言葉の綾のようなものだったし、普段なら避けて通る言い回しだ。ただ何か、それ以外で表現するのがしっくり来なかった。それだけだった、のだが──
傍に居たくて、 離れると寂しくて、 声を聴くだけで嬉しい?
──それは愛の言葉じゃないんだろうか。]
…………"赦されてない"……?
って、ナニ。
(66) 2023/04/22(Sat) 10時頃
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[溢れた声は、やけに低く響いた。
>>52>>53>>54>>55 口にしたく無さそうな、それでいて言わずにはいられないような声音が、風そのもののように俺へと吹き込む。
聞く資格がないと思ったばかりの彼の抱える事情が、あっさりと手に入ってしまった。俺はそれを、どこかで悦んではいないか。]
>>56 っ、
どうでもよくねえだろ!!
[思わず叫んでから、押し黙る。 それこそ、資格がない。 彼を救う気がないならこれ以上は駄目だ。]
(67) 2023/04/22(Sat) 10時頃
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>>57>>58>>59
…………。
[離れていく手を惜しいと、思ってはいけない。]
うん。 後でまた、連絡する。から、
役職も──聞きたくなったら聞くよ。
…………柵。 壊れると危ねえから。
[一言だけ注意めいたことを告げて、踵を返す。]
んじゃ、また。
(68) 2023/04/22(Sat) 10時頃
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お互い忙しいのね。
つか、
結構惚れてるってコト?
[相手の予定を尊重するなんて、そういうコトだろ]
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じゃ、一緒に来るならこいや。 ちょっと移動しようぜ。
[ラプターに声かけして、移動開始。 さて、と、まず上を見て]
登ってみるかな。
(69) 2023/04/22(Sat) 10時頃
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お友達を大事にしましょう。
小学生かよ。
ま、後からじっくり聞いたるわ。
キルロイは、3階に向かってみる。
2023/04/22(Sat) 10時頃
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ん?
[さて、見えるは、まあまあいいガタイ]>>68
あー、あれ、絶対強いオーラ持ってる奴だ。
[屋上から降りてきた男を見やる。 元々悪い目つきをやたら、ガンつける角度で]
よお、お天気はどーだったかい?にーちゃん
[めっちゃ見た目ヤンキーやん]
(70) 2023/04/22(Sat) 10時半頃
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[重くなりそうな脚を叱咤するように階段を降る。
端末を呼び出して操作しようとしたところで、虹乃からブロックをされていることに気が付いた。大和の言っていた件の絡みだろうか。他に心当たりはない。]
…………困ったな。 聞きたいことあったのに。
[どこかで会えるのを期待するしかないか。 相手が逃げなければの話だが。
仕方がないので別件を済ませることにする。 そんなに長くはない連絡をひとつ。*]
(71) 2023/04/22(Sat) 10時半頃
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>>70 [丁度送信を終えたところで、見覚えのない男にガンを飛ばされる。……ん? いや、どっかで会ったか……?
嘗て深夜を徘徊してた頃、物騒な界隈であんな目つきを見た覚えがあるような気がした。まあどっちでもいいか。]
おー……? ハジメマシテ? キルドウ、かな?
風が強かったくらいかな。
(72) 2023/04/22(Sat) 10時半頃
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ハジメマシテ
サメジマ、サン?
[あ、なんか、感じる。 こいつ、絶対強いや]
それとも、シャークとか呼ばれてる? いかにも、な見てくれだし。
[だから、ちょい嬉しくなって、 ちょっぴり煽る]
(73) 2023/04/22(Sat) 11時頃
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[ガテン系と言いながら、過去は勉学に勤しんでいた彼は聡明だ。
少年が隠そうとした真実に容易く気付く。
ーー火浦大和が、鮫島を愛している事に。
それは虚構に芽吹いた小さな"リアル"だ。
赦されないから、愛さない。 ーー愛せない。
彼の問いは尤もだが、少年はなんて答えていいかわからない。>>66
ーー小さく唇を噛んだ。]
(74) 2023/04/22(Sat) 11時頃
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ちょっと、喧嘩しない?
どんだけ、この世界がリアルなのかさ。
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[ただ彼が声を荒げた時だけはハッとなり。>>67 無意識に手を少しだけ、伸ばして。
彼を見つめた。
ーー救いを求めるように。]
(75) 2023/04/22(Sat) 11時頃
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[彼は少年の役職を聞かなかった。そんな所も彼らしいか。 少年には嘘偽りを言う気は全くない。
彼の忠告には小さく頷く。>>68
そして、去り行く広い背中を見送った。
残った少年はーー掌を開き。 そこに残る僅かな温もりを抱き締めた。]**
(76) 2023/04/22(Sat) 11時頃
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ー屋上/佇む、独りー
[鮫島が去ると、放置していたニジノへの申し訳なさが過る。 彼女ともちゃんと話さねば…。
バーチャルスマホを取り出してポチポチ。
他の連絡も済ませよう。]
……どうしよ、かな。
[暫く此処に居ようか。柵に体重を掛けるのはやめて、空を見上げる。
曇天が広がっていた。]*
(77) 2023/04/22(Sat) 11時頃
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