人狼議事


29 constellation

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──if・瑠璃川珊瑚の戦い──

私が指名されたと伝えた時、恵一くんは泣いてくれたね。
でも、私は最後じゃなくてよかったと思ってたんだ。
だって。私は、最後に選ばれたら絶対に楽な道を選ぶから。
たぶん、戦いが始まる前に命を断つだろう。
ハロに手をかけないのは絶対に私と大和くんを同じ場所に眠らせてくれると思っているからで、それ以上でもそれ以下でもなかった。
いつまで経っても、私の中ではハロは私を巻き込んだ側──敵のままだったから。


「泣いてくれてありがとう。
 でもね。
 私、やっと大和くんと一緒にいられると思うと
 ちょっとホッとしてるんだ。

 ──今の私は大和くんが
 1日でも長く生きてほしいと願ってくれたから
 それだけで、生きてるから…。」


そして、次の人にバトンを繋げるためだけに戦うのだ。
私がその選択肢を狭めてはいけないと考えている。
…だって私と違って、生きたいと願う人はいるでしょう?
私たちと同じ状況になってもなお。
だから、私は巻き込まれたみんなのためだけに戦うのだ。
生きて幸せに暮らしましたとさ、となる誰かさんの為には戦えなかった。


お葬式のことを思い出す。
誰かを呼んだわけではないけど、拒みもしなかったからパイロットメンバーは来ていたかもしれない。
ああ、でも、ハロには出てこないでとお願いしていた。
あくまでハロは私の敵。巻き込んで大和君を死に追いやり私やみんなの命も奪ってしまう側だから。
お葬式の間、私は泣き腫らした目で大和君の1番近くにいた。
数珠を握りしめて、涙はこぼさなかった。もう沢山たくさん涙を溢して、でも大和君は生き返るわけはなかったから。
祭壇に飾られたお花は少なくて──それでも、来てくれたみんなにお花を入れてもらう。
菊よりこっちが好きだと、白い百合を沢山用意してもらっていたから、大和君は白い百合に覆われていった。


白い百合に覆われた大和君の額に手を添える。
冷たくて、命を感じられなくて。その時、私は枯れ果てたと思っていたのにまた涙を流してしまった。
離れたくない。このままでいてほしい。それでも火葬を選んだのは、より長い時間を共にいようとしたなら肉体の保全が難しいと判断したからだった。
腐らせてしまうよりは、きちんとした手続きをして共に在りたい。本来なら親御さんに連絡をするところだろうけれど、さまざまな混乱の中でそれがうまくいかないらしい事は分かったから、父さんに頼んだのは完全な私のわがままだけど。
冷たい唇にキスをする。
そして納棺を見守って──。


「みんな、来てくれてありがとう。
 ──大和君もきっと喜んでる。」


そうみんなに頭を下げて、私は火葬場へと父さんと二人で向かった。
二人でよかったと思う。何なら一人きりがよかった。
棺が運ばれてしまう。あれを何と呼ぶのかわからないままだけど、棺が、大和君が、向こう側に行ってしまって…。


「やだ…。」


いつものお坊様が眉を顰めながらも読経を続けてくれているのに。


「いや、やだ、大和君、大和君…!!!
 燃やしちゃ嫌、ダメ、死んじゃやだ、
 私の隣にいてよ、ずっとずっと──!!!」


私の慟哭は叶うことはない。
泣き崩れる私を横に、死者の弔いが続けられる。
父さんは私の肩を抱きしめようとしてくれたけど振り払ってしまった。
一人になりたくないけれど、誰でも良いわけじゃない。
大和君じゃないと嫌。
大和君じゃないとダメ。

──泣く事で大切な人が生き返るのならば、どれだけの人が生き返れるのだろう。
母さんの時にもそれが叶わない事を知っているのに、私はそれでも涙を止められなかった。


『大丈夫だよ。毎日ちゃんと食べてるもん。
 大和君も美味しいって。』


柊木くんの心配するメッセージに、私はそんなメッセージと共に写真を送る。
大和くんの前にご飯を並べたもので、それが答えだ。
ご飯を一人分しか作らないくらいの理性はあった。あったけど、そうでもしないとご飯を食べられなかった。生きていけなかった。
大和くんの願いを叶えられなかった。
でも、最後の優しさが手元にあるから何とかやっていけたんだ。
誰かに会う気はあまり無かった。
ハロは敵。だから、情報収集するつもりもなかった。

ただ私の望みは。
誰かの選択肢を狭めない。
大和くんの願いをなるべく叶えて、最期は一緒に眠る。それだけだったから。


嗚呼、でも──。
そう、こんな闘いにどうやって勝利する?


生憎、私は頭が悪い。成績が悪い。でも、──何故だか人一倍察しが良い瞬間がある。
だから嘔吐した。
そう、私は瞬間的に察してしまった。
どうせこの世界を終わらせるのなら、この世界の人間全て根絶やしにして仕舞えば良いんだって。
恵一くんが戸惑う気持ちも分かるよ。だって、対人で戦闘で勝利なら、相手が戦わないなら不戦勝にしてくれても良いのにね?
でも、そうはならないらしい。
相手のパイロットを絶命させるまでそれは続く。
差し出されたハンカチに手を伸ばしかけたけど──伸ばした手をグッと握り込んだ。
これは、私が使うべきじゃない。
恵一くんか、恵一くんが大切な人が使うべきだ。
私が汚したらダメになっちゃう…。


「ハロ、吐瀉物を除去だけして。
 それくらいできるでしょ?」


私の中でハロは敵だから冷たく言い放つ。
雑菌だらけだろうそれを、柊木くんもいる空間で放置していたらその方が危ないだろうから。
だって彼らは、まだ生きてる。私よりも長く。


「恵一くん、ありがと…大丈夫。」


ウソ、全然大丈夫じゃない。
だけど私は、そう言って大和くんを抱き直して座り直す。
柊木くんのコメントにも冷静に頷いた。
そう。私はそれに気づいてしまったから。
そんな事、私には耐えられない。怖い。そう思えたけど──。


「…あは。そんなの、ダメだよ…。」


私は柊木くんに乾いた笑いを返す。
だって、それは一番の悪手だ。


「そんな事したら、私が1番嫌だった事を
 誰かに押し付けることになるんだよ。
 私が嫌なのは、誰かの選択肢を狭めない事。
 だから、最後のパイロットになるまで
 そのバトンを繋げる為に私は戦うの。
 そこから逃げたら。

 …コイツらと同じになってしまう。
 また別の人を巻き込む可能性がある。」


ジロリとハロを睨みつけてから私は前を見つめた。
目を一度閉じてからスウ、ハア、と深呼吸を幾度か繰り返す。


どうしてこの地球のパイロットは逃げ出したのかな?
たぶん説明はあるはず。このままだと負けてしまう。48時間以内。もしかして、戦う事を放棄して──此方にも勝たせないようにするのは何かの意趣返し?何だろうか。
それとも、もしかして意識不明の重体で戦えない──いや、それならコクピットの中で死んでるはずだよね。たぶんだけど。
考えても考えても仕方がない。
だから私はゆっくりと目を開けた。


「──殲滅戦、始めるよ。
 見たくなければ見なくて良いから。

 こんな事、私一人で…十分だもの。」**


【人】 学園特警 ケイイチ

――数年後(墓下軸の続き)――

僕らの就職は大学に進学したらもう目と鼻の先だ。

康生は教師になる道を選択。
高校時代にいつも彼から勉強を教わっていた僕としては、適任だと一番に感じる立場。

「コウが先生になるのか……教壇に立つ姿、きっとカッコいいだろうな。スーツも似合うと思うし。

でも、君から勉強を教わったという意味では僕が最初の生徒だけどね?」

未来の生徒たちに謎のライバル心を燃やす。

説明下手に関しては、愛情なら身体を重ねるだけであっという間に互いに伝えられるが教師ぬるなら彼に生徒を抱かせる訳にいかないし(いや生徒が彼を抱く……?どちらにしろ駄目だ駄目だ!)、必死に二人でトレーニングに勤しんだ。

(125) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

対して僕の方はといえば、意外な形で就職先の目処がついてしまうのだがーー。

僕と康生は珊瑚たちと一緒に結婚式と披露宴を行うことになった。

結婚式は別々に。披露宴は一緒に。僕は仲良しの四人でそんな嬉しい事を出来るだけで幸せだったし、形に拘りはない。

拘るのは康生のウェディングドレスだけだ……!!

そして僕は、結婚における最重要イベントに挑む。

(126) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

康生の両親と僕は既に知り合いである。僕の家を避難先として提供した事があり、以来は家族ぐるみの付き合いだ。
四人で食事をすることなどもあったり。

僕らは各両親からどう見られていたのだろう?

ただの仲良し?友達?親友?だが、同居中に一緒に風呂まで入るのは友達を越えた関係だ。
キスとかは見られないよう極力気をつけて隙を見ていたが、
僕の両親は薄ら勘づいていた。

それで先駆け、僕はハッキリと事情を説明した。

彼と僕は恋人であり、最愛であり、将来を誓った仲であると。

流石に二人ともびっくりした様子だった。しかし僕の両親は性嗜好や属性に偏見はない。ただ純粋に息子の幸せを祈って祝福してくれた。

「恵一、康生くんとずっと仲良くね。二人で助け合うのよ。

助け合うというのは、どっちが頑張りすぎても駄目なの。
貴方も康生も好きな人のために無理をするタイプだから……気をつけてね。」

(127) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

母の言葉に僕は深く頷くと同時に、僕を責めたり異常扱いしない二人に深く感謝を捧げた。

そしていよいよ、康生の両親への報告である。

僕はその日新調したスーツに身を包み、柊木家を訪れた。
お土産を渡したり丁寧な挨拶の上、ついに。

息子さんをお嫁さんに。
一見おかしな言葉だが僕は真剣だ。康生のお父さんに何を言われても諦めない、食い下がると心に決めていたから、床に頭を擦り付けてお願いを続けた。

僕のお嫁さんは康生しかいないんだ!

そこでお父さんに言われた言葉に僕は驚く。

「息子……?僕が……息子、……それって。

ーーあ。」

(128) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

思わず敬語を忘れた僕は漸く理解する。そして、ポロポロ涙を流した。激しく頷いて。

なんて暖かく、心の広い答えだろうか。

「ありがとう……お父さんッ!!」

立ち上がった僕は感極まり、康生のお父さんに抱き着く!
康生とお母さんの目の前で!

ぎゅーっと抱き締めたお父さんは何処か、康生と似た香りがしたような気がした……

……一悶着あったかないかはともかく、僕は康生の家で夕飯を呼ばれる事に。
僕がお父さんから事業を継ぐ話をされたのはこの時だ。

正直驚いた。僕が自分を糞雑魚ナメクジ呼ばわりするのは康生が傍にいて自信を与えてくれるお陰で随分軽減されている。

(129) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

そんな大きな期待に応えられるか震えたが、康生がこれで心置きなく夢を追いかけられるなら。

しっかり力強く僕は頷いただろう。

それから、僕は急速に康生のお父さんと仲良しになった。
まさかお父さんがゲームが好きだなんて思わず、しかも一緒に遊ぶと中々に上手くて。
新しい友達が一人増えたみたいな喜びがあった。

康生も僕の両親や兄に甘えたり、交流を深めたりしてくれたら嬉しい。

ウェディングドレスについては、僕らのLINEでは一番活発に交わされた話題だったかも。

康生には窘められたけど、思うと僕が言ったような無邪気はむしろ昔の康生がよく言うような口振りだった。

彼は教師という目標を得て着々大人に成長しているのか。
僕もしっかりしないと追い越されてしまうし、かかあ天下が発生し尻に敷かれてしまうかも?なあんて。

(130) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

珊瑚が送ってくれた写真はとても素敵だった。大人びはにかむ彼女の艶姿が素晴らしい。
これがマーメイドラインというのだなと僕は学ぶ。

珊瑚のアドバイスの通り、康生にはお姫様ぽいのが似合うと僕も思った。

前に試着した時もめちゃくちゃ可愛くてその後ホテルに駆け込んで五発ぐらい抜かずにしてしまったし……。

僕には何故かたまに思い出す不思議な記憶があった。

康生と二人で訪れた、想い出の教会。
そこで彼はウェディングドレスを纏い、僕となんちゃってな挙式を挙げるのだ。

参列者は誰もいない、お遊びの。

あの記憶はなんだろう。
僕らはとても悲しい運命を背負っていた気がするんだが……。

(131) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーー僕らのウェディングベルーー

愛を誓うだけなら僕らはもう済ませていた。だから、もしかしたらこの挙式は僕らではなく、見守ってくれる両親たちや祝福をくれる友人たちの為なのかもしれない。

勿論僕はセレモニーが大好きだし、康生の可愛らしいウェディングドレスを拝めるだけで嬉しいから、可能なら何回でもやりたい。

ちなみにドレス以上に僕が拘ったのはガーターベルトだ。

「花嫁は白のガーター!!これが正義。」

びしッと指を立てる僕を康生はどんな目で見ていたか。

嗚呼、裸にガーターと白スト、そして頭にヴェールだけをつけた康生とガンガンやりたい!

(132) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

僕の妄想は膨らんだ。
どうでもいい僕のタキシードは灰色。大和の白もかっこよく迷ったが……

僕らの式はお父さんと共に歩くバージンロードを康生がおごそかに歩き、それを僕が迎え入れるオーソドックスに始まった。

最前列の僕の母さんは嗚咽し、兄と父が支えている。

神前でみんなに見つめられて、改めて愛を誓い、僕は彼の唇に唇を寄せる。

ピンク色でふっくらして。
微笑むと天使みたい。
そんな彼を花嫁として。
永遠に、僕のものにーー。

珊瑚と大和たちの挙式には、僕らは参列者として席につく。

(133) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ビシッとタキシードを決めた大和はイケメンだ。キリッとした眉、意思を感じる瞳。
彼なら絶対珊瑚を幸せにするだろう。

珊瑚は本当に綺麗だった。
小さな頃の彼女を知る僕は、人の成長って凄いなとしみじみ思う。

二人の幸せが自分の事のように嬉しくて堪らない。

「おめでとう、珊瑚、大和。末永く幸せに……!」

二人の手を硬く握り僕は告げただろう。*

(134) 2023/11/19(Sun) 20時半頃

学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/19(Sun) 21時頃


──if・大和の葬儀と珊瑚の戦い──

僕はまだ、珊瑚みたいに近しい人を亡くした経験がない。田舎の祖父母も健在だ。

葬儀にはまだーー慣れない。

下級生であり千映が亡くなり、その喪が明ける暇もなく大和の葬儀を迎える。

何度も友を失い続けたら悲しみも苦しみも麻痺するのか?
そんな事はない。

僕にだって価値があると言ってくれた大和。
最期まで珊瑚を愛し抜いた男らしい大和。

白い百合に囲まれた大和の死に顔は穏やかだ。
生きて眠っているみたいにしか見えない。


僕の悲しみ、僕の憤り。

恋人である珊瑚とは比べ物にならなくとも、こんな若く死ぬ理由なんかまるでなかった大和の死に抱えきれない想いで苛まれた。

葬儀の後にパイロットに選ばれた珊瑚。
大和の元に行けると語る彼女は微笑んでいたから、寂しい嫌だなんて僕は叫べなかった。

本当は、珊瑚を失うのが僕は凄く嫌だったし堪えられなかったが。

こんな地獄は何時迄続くのか。


珊瑚は僕のハンカチを受け取らなかった。それは拒絶でないのは、いつも優しい、優しすぎる彼女を知っている僕にはわかる。

吐瀉物を処理して欲しいと言ったのもきっと康生のためだ。

こんなに追い詰められて自分が大変なのに他人を慮る彼女は……本当に素敵な女の子だと思う。

康生のアドバイスは冷静で合理性の高い内容だ。しかし、結果論ではそうでも全滅させたらいいという言葉に僕は戸惑った。
珊瑚はーー自らでなんとかすると、力強く語る。

「……珊瑚、……」


立派過ぎる彼女。女の子なんだからもっと弱音を吐いてもいいのに。大和の死が彼女を強くしたのだろうか……愛の力が。

彼女は僕らに死の理不尽を押し付けた存在に最期まで抗う覚悟だ。

僕は珊瑚に頷く。

「君は出来る。君は独りじゃない。大和がいる……君の中に。」

僕は彼女の舞台を見守る。
どんな凄惨な光景からも目を逸らさないと心に決めた。*


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/19(Sun) 21時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/20(Mon) 00時頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/20(Mon) 03時半頃


学園特警 ケイイチは、メモを貼った。

2023/11/20(Mon) 08時頃


【人】 学園特警 ケイイチ

ーー僕の闘い/コックピットーー

カッとなった僕は歯止めが効かない。敵ロボットに何度も何度も武器を振り下ろした。

刺しているのはアストロなのだが、僕の手にはその手応えが伝わってくるような不思議な感覚の共有がある。

特に念入りに刺したのは子宮の辺りだ。剥がれたのは装甲だが
肉を裂いて中身をメチャクチャにするように。

最初はそこにコックピットがあると考えたのだ。もしそうなら、闘いはあっという間に決着が着いていただろう。

(137) 2023/11/20(Mon) 09時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

丸くモンスターボールみたいなつるりとした形状のコックピットは腹部に隠れていた為致命傷は逃れる。

とはいえ露出したならそれを一気に突き刺せば終わりだ。

ーー終わり、つまりは勝利。
すなわち僕の死が確定する。

「……アストロ、武器を下ろせ。そのままマウント姿勢で押さえ付けていろ。」

そう、静かな声で指示を出す。
そして僕はスクリーンに背を向けた。
一同を見渡した僕の頬は紅潮し目は輝いている。

(138) 2023/11/20(Mon) 09時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

「みんな……僕はやったよ。僕は、みんなみたいに正義感の強い人間じゃない。弱虫で意気地無しの矮小だよ。

兄さんには何をやっても及ばなかった。
頑張っても失敗ばかりでーー活躍できた野球も怪我で止めることになった。

取り柄がない、価値がない、僕だ。

だけどーーだけど僕はもう勝ったも同然だッ
ここまで追い詰めたなら、僕の勝利だッ!

僕はーー僕はやったんだよ。
……ねえ、褒めてよ。
みんな、七尾さんの事も大和の事も、褒め千切って感謝してたじゃないか。

僕にも感謝してよ……僕、死ぬんだよ?」

それは当たり前に得られると思っていたのに、誰も、何も言わない。もしかしたら音楽攻撃の影響で動けないのかもしれないが、僕にはみんなが畏怖の表情を浮かべているような気がした。

みんなは僕を見ている。

(139) 2023/11/20(Mon) 09時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

だが一歩下がり、気持ち悪そうに、道端の吐瀉物や腐った林檎でも見るかのような視線を投げている。

僕の差し出した手を取るものは誰もいない。
舞台の幕はもうすぐ降りようとしているのに、拍手喝采は起きない。

ただ独り僕は、ポツリと。

「……コ、ウ。コウ……コウッ!何処、何処にいるんだ?」

みるみる青ざめ狼狽した僕は彼を探した。しかし立っているメンバーにはいないし、彼の椅子である病院ベッドは空っぽだ。

点滴が倒れている。
その先の床にも”何か”が転がっているが……なんだ?

僕は近付き、足先で”それ”を転がして仰向けにする。

(140) 2023/11/20(Mon) 09時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

乱れた髪はぼさぼさで艶がない。顔は赤黒い腫れがあり形が崩れて醜いし、巻かれた包帯もゾッとする感じだ。
もっと酷いのは脚で、ギプスが重たそうに纏わりついていて人間っぽくない。

「誰だ、お前。」

髪の色は何処か康生に似ているがーー違う、彼ではない。

何故なら?簡単だ。
だって康生の髪はサラサラで。
頬は桜色でもちもちしていて。
脚はスラッとしてもっと格好いい。
そして何より康生でない証拠は、彼は僕を深く愛しているから名を呼んだらすぐ応えてくれるはずだ。

あの澄んだ声で、ケイ、どうした?とか言って笑い掛けてくれるはずなんだ。

(141) 2023/11/20(Mon) 09時頃

【人】 学園特警 ケイイチ

ーーケイ凄いな!ちゃんと戦えたじゃん、格好良かった。
惚れ直した。

このぐらいは褒めてくれるんじゃなかろうか。

しかしこの芋虫と来たら、無様に転がるだけで息も絶え絶えの様子だ。

何か話すなら聴いてやるが、言葉を発するだろうか?

「おい、なんとか言えよお前。僕が話しかけてんのに……話せよ、ほらッ!」

足先で、僕はその頭をぐりぐり踏みつけ最後に蹴った。

みんなは凍り付いている。
誰も、動かない。

(142) 2023/11/20(Mon) 09時頃

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