情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
うん、聞こえる。
どくどくしてる……、
[されるがまま抱かれて。
いつの日か私の手から逃げたのは、
私の幻想だった気がしてくるぐらい。
……最近の坊ちゃんの行動は、甘くて暖かい。
それも、覚悟ってやつがそうさせるのかしら……って
腕の中で考えてた。]
好きに決まっているじゃない。
坊ちゃんのこと好きだから、買われないように待ってた……
[って、坊ちゃんの肩に顔を埋めた。]**
······可愛いは余計です。
[先ほども思った不満を口にすると、じとーとした視線を向けたのも一瞬のこと。
嫌いじゃない、という好きの言葉が聞こえたら、すぐに機嫌を直したでしょう。]
ただ勢いだけものではなく、ちゃんと考えた結果です。
···少しばかり、先を考えすぎたような、気がいたしますが。
······そのくらい、私はあなたに惚れてるんですよ。
[より密着する、
布越しに君の鼓動が力強く動いてるのが感じられるくらい、近くに。
混ざりあった体温は、温かいを通り越して熱くなっており。
私の身体は、甘い雰囲気だけじゃ満足できそうにないことは。
考え間もなく分かってしまい、そのことに苦い笑みを零しました。]
[おでこに顔を近付けて、髪の上から口付けを落とす。
押し当てる時も離す時も優しく、その行動は慈愛に満ちていました。]
······続き、したいです。
[今度は私がお願いを囁く。
性目的の客と同じになりたくない、なんて口では言っておきながら。
お香よりも甘い匂いに惑わされた頭では。
このまま何もせずに寝ることなんて、考えられませんでした。
······熱と期待を帯びた声で、君を誘う。]
······夜は、まだまだ長いですよ。
一緒に、夜更かししましょう?**
可愛いし、お洒落。
……手触りもいいし。
[布でできたもの、硝子でできたもの。
店主こだわりのハンドメイドの品々は、
目にも楽しく、指でふれても触り心地が良い。
彼よりも長くこの町にいて。こんな素敵なお店に気づかないで過ごしていた私。
これからは、店の開拓でもしてみようかしら。と少しだけ思うのだった。
選んだのは、貴方に似た色合いのもの]
うん、これが素敵だなって。
[きっと、彼に似合うだろう。
中性的でありながら、魅力を引き出すであろうものとは私の見立て。
会計を済ませて店を出る際に、曇天を舞う碧落蝶々が
長い髪を彩れば。綺麗だろうな。と思うのであった。]
え?
[な、ものだから。
――貴方の髪ではなく。私の髪にと差し出されたそれに
思わず不思議そうな、惚けた声を出してしまった。]
いいの?
あ、ありがとう……。
[麦帆に留まる蝶々は、
彩雲を纏う美しい瑠璃の翼を広げている。
折角の初任給だというのに、いいのだろうか。
――でも、とても、うれしい。
2つの感情が胸の内を巡りながら、私の頬を染める。]
あ、うんっ。
あのお店だよね。さっきの!
[私の声、裏返ってないだろうか。
手を繋ぎながら、どきっとしてる鼓動は伝わってないだろうか。
自分のことで手いっぱいの私は、染まる貴方の耳の先には気づかねど
どこか普段よりも余裕のないような
貴方の様子は
少しだけ珍しい、と。思う。*]
[かっこいい坊ちゃんも好きだけど。
可愛い坊ちゃんはもっと好きだったから、
ふてくされたのに笑顔を返して見せた。]
坊ちゃん、正直で可愛い。
[続きをとせがむ声を聞いて。
坊ちゃんの事を抱きしめながら腰を撫でながら。
おでこへのキスが終わったら、次は私がキスしてあげる番
深い深い口へのキス。そのうち舌もねじ込んで。]
坊ちゃんはお口とおてて、どっちが好き?
[って、キスの合間に尋ねながら。
股の方にそっと手をはわせた。坊ちゃんのも、
私ののように、なっているのかしら……って。]**
[
頬を染めながら、感謝の言葉を伝えてきた事に安堵する。]
そう、この先にある、前にもいったお店。
久しぶりに占術をやりたくなったから、道具一式を揃えようと思って……
[彼女が照れているのは、分かる。曲がりなりにも好意を寄せられている自覚はあるので。その好意が、どこまでの段階の物なのかは分からない。憧れ止まりであるのか、それとも、
……余計な事を考えそうになったので『師の教え』を脳内で復唱しながら、占術道具屋へ。
西方魔術師には珍しい、東方魔道士には馴染み深い道具が並ぶその店で、以前から目星をつけていた品を購入する。一度に給与を使い切る訳にはいかないので、いくつかは次回の給料日の時に。買った道具は全て自分が持ち運ぶ。
蝶の髪飾りをした彼女は、店内ではどう振る舞っていたっけか。いつもの様に珍しい道具を見つめていたのだろうか。
一通りの買い物を済ませたら、帰宅。
それなりに荷物が多いので早めに自室へと向かう。]
リッキィちゃん、ちょっとだけ手伝ってくれる?
少し買いすぎちゃって……
部屋に並べるのを手伝ってほしいの。
[灰占に必要な小型の炉は勿論、筮竹や盤、壁掛けなど。買った物は多岐に渡る。持ち帰れるくらいにしておいたが、部屋に置くには少し時間がかかりそうだ。
重い物はそこまで多くないので、風水などの位置を指示したりはするが。2人でやればすぐに終わるだろうと思って、彼女を部屋へと招いた。
……招いてしまった。]*
·······嘘は、つけない性格ですので。
あ、そう、···そうですね。
······では、手でお願いします。
[正直な話、経験がないのだから好みなんて分かりません。
自身の穢れたものを君の口内に押し込むのを嫌だった、ただそれだけ。
···だって、従わせるみたいで、恋人らしくないじゃないですか。]
[服越しに軽く触れられただけ。
それだえで甘い声が漏れでてしまう口を、きゅっと噛みします。
股ぐらのそれは、今からする行為への期待に膨れ上がっており。
細身のスラックスを押し上げて、苦しそうにしていたでしょう。]
······ズボン、脱いだ方がいいですよね。
[普段は意識せずに行う動作も、甘い雰囲気に飲まれた頭では手間取ってしまい。
その焦れったさに、また顔を歪めました。]
···ふぅ。
······あの、これは、邪魔ですか?
[やっと布を一枚脱ぎ捨てれば、解放感から息を吐く。
下半身にフィットした黒のボクサーパンツの横。
男性らしく細ばった太腿、そこに巻き付けてある白シャツを留めるガターベルト。
その隙間に指を滑らせると、軽く引っ張って見せました。]**
占術、色々なやり方があるんでしたっけ。
私の通ってる機関にも、占術を修める子がいるけれど
その子は水晶玉でしてたっけ。
[なお、テストの出題範囲を占うのによく使用されており成功率は3割程度である。
当たった時はもてはやされて恥ずかしいし
外れた時はがっかりされるのさみしい。とは本人談。
恋愛占いや健康占いなんかは更に成功率下がるので
専ら学業方面しか頼まれないのだとか。
彼の占いは、どの系統のものだろう。
興味は湧けど、今質問攻めにするのはな。と
隣を歩きながら、思う。
脳内で復唱されているものにも気づかず
彼が占術のための東方の道具を選ぶ際には
店内に飾られた八卦盤をみながら。何書いてるのかしらとか私は呑気に考えていた。]
勿論。
東方の道具って、見てるだけで面白いし。
[帰宅後のお願いには快く頷く
だって、飾りながらじっくり見られるのって最高じゃない。
頷きの際に揺れる蝶々の飾りは、嬉しそうに羽搏く様。
小さくとも、平民一家の出である。
力仕事だってお手伝いできるわよとばかりに
ひょろ腕で力こぶを作るポーズをとる。
おじゃまします!とお部屋に入った私は。
何をどこに置けばいいかしら。と
彼の指示を仰ごうと、振り返ってみつめるのだった。*]
[ふぅん?と意外そうに。
手よりお口の方がみんな好きだと思ってたから。]
遠慮しなくていいのに。
[だからそんな事を。慣れてるのに、私。って。]
そうね、汚したくないのなら。
[坊ちゃんが自分から、服を脱いでくれているのにも
ときめいた。
細身のスラックスから出てきた足に、男らしさを感じて
きゅんとする。……長細いだけの私のとは、
似ているようで少し違う。
ベルトの隙間にねじ込まれた指を少し見て]
それがあると……上着を脱がす時に手間かしら?
[って、シャツのボタンをぷつぷつひとつずつ外しながら。
とりあえず、素肌に手を突っ込み余裕が欲しかった
だけだから、全部脱がさなくてもいいのだけど。]
[口を吸うのに飽きたら、首筋やら肩やらなんやら
に、舌を這わせて。……短くて、ややハート型のそれ。
焦らすように上着のうちから胸や腹に指をはわせながら
黒い布の上から陰部を撫で擦る。
かりかりって先の方を軽く爪で引っ掻いて。
この布すら窮屈そうになったら、
中のものを出してあげる。
かわいいかわいい、坊ちゃんの陽物。
……こんなところまでも綺麗に見えて、
うっとりしちゃう。坊ちゃんのお体はなんでも綺麗で
とっても好き。
するならこっちの方がやりやすいからと、
坊ちゃんを起こしてあげてベッドに座らせて、私も対面に。]
好き。坊ちゃん。
私でいっぱい気持ちよくなって?
[潤滑油代わりに、私の唾液を少しわけてあげて。
手のひらで先をくりくりと円を書くようにしながら
竿の方は大切そうに手で包んで、
ゆっくりとしごいてあげる。
好きよって囁いて、たまに深いキスをせがんで、
あなたの唇を舌でトントンとノックした。]**
そうそう。有名な所だと、四柱推命とか、易占とか。いろんな種類があって面白いのよ。
あたしが1番得意だったのは『灰占』っていう、炉と火掻き棒……あたしは煙管(相棒)でやってたけど……を使うやつ。まあ『師』の解釈と方式が混じったものだから、ちょっと一般的な方式じゃあないんだけどね……
水晶玉……ちょっとだけ触れたことがあるわね。西方の占術も、学んでみようかしら……
[主人と占術についての会話を弾ませつつ。お義父さまって占術はどの程度取り扱っているのかしら、と今度話してみようと考えた。]
ありがとう。
じゃあ、まずこの壁掛けから……
[可愛らしく(本人としては頼もしそうなつもりだろう)引き受けてくれた主人に、軽いものを手渡して部屋の内装替えを手伝ってもらう。
使用人の為に用意された部屋は、クローゼットにベッド、机や椅子など一通り必要な物は揃っている。いくつかの家具の上や壁などに、買った品々を手際よく配置していく。
風水の心得も少しはあったので、家具の位置はこう、と時折指示をだしながら。元気に動き回る彼女は、髪飾りもあってか蝶のようで。
あっという間に部屋には東方の占術道具が彩りとなっていった。]
これでよし……っと。
少し休憩しましょうか。
[道具を全部飾り終わったので、小休止を挟む。これから何をしようか。さっそく占術道具を用いても良いし、しばらく部屋で読書も考えたが。]
さっき話してた、占術の事についてでもお話ししましょうか?実践してる所も見せてあげてもいいし。
[手伝ってくれた小さな主人へ、お礼も兼ねて部屋で一緒に過ごす事にした。]
椅子、一脚しかないのよねえ……どちらかベッドに座った方がいいかしら。
[……先に言っておこう、この時点では下心みたいなものは…………ほんのりあったかもしれないが…………無かった。本当に。]*
星での吉凶を見るの1つとっても、
星宿を参照したり、北天の巡りをみたり
……とか、だったかな。
灰での占い。
灰の散り具合?とかなのかしら。
西洋のもので興味があるなら、
水晶のもので詳しいのだったら友人が教本は持ってるから
貸してもらえるように言ってみる?
[東洋と西洋の占いって混ぜて使うのって出来るのかしら。
彼の使う灰占が方式が、師となった個人のものが混じったものというのなら。
……系統が違うから難しいのかしら。
うちの家にある西洋の占術のものは、
養父の母親が使っていた
タロットの物が多かったような。とか考えながら
会話を貴方と、弾ませていた。
[帰宅後、煙の部屋の内装替えを手伝いつつ
こうして部屋が変わっていく姿を見るのは
なんだか楽しいな。と思いながら壁掛けを整える。
東洋の方では、色と方角で何かあるんだったっけ。
と、聞きかじりの知識を思い返しながら四隅をみたり。
お手伝いが終わるころには、
すっかりエキゾチックな内装に。
これから、もっと増えていくのかしら。東洋の道具。
――と、考えていると。]
えっ!
見せてくれるんですか!やった!
占術のこと、知りたいわ。
[なんと。理論だけでなく。
もしかしたら実践してくれるかもしれない。
東洋の占術、みたい!しりたい!
知的好奇心を刺激された私は。目を輝かせつつ彼を見る。
椅子かベッドかにどちらかが座らねば
座席がないとぼやく彼に、
じゃあ私こっち。と即座にベッドに座る無防備なご主人様が私だ。
だって、実践するのに灰を使うなら。
飛沫、ベッドに飛ぶと寝るとき汚れるかもしれないし。
という、下心どころか占い実践してもらう気満々の
魔術師見習いがそこには、いたのだった。*]
なるほど。
邪魔なら今すぐに、···ぁ、まってくだ、さい。
[外れたボタン、シャツの隙間から、君の手が入ってくる。
骨や筋をなぞる指先の艶かしい動きが、ガターベルトを外そうする自身の手を動きまで乱してゆく。]
······あの、まだ、脱いでないんで····まっ、て。
[静止する声なんて届かないみたいに。
私の身体を弄っていた手が、今度は私の下半身に伸びていきました。]
[竿の方を、ゆっくりしごかれているだけだというのに。
頭がびりびりして、思考が『気持ちいい』に満たされて、溺れしまいそうになる。
快楽に身をよじらせ、そのうち縋るものが欲しくなると。
君の肩口に凭れかかり、体重を預けたでしょう。
中途半端に乱れたベルトが、本来の用途を発揮する訳もなく。
ただ私の太腿を飾るだけのものへと、成り下がってしまい。
私が身を震わせる度に。
留め具の部分がベットの布地に擦れ、微かな金属音を鳴らしたような気がしました。]
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