31 私を■したあなたたちへ
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(灰羅さんに個別送信)
「 おはようございます。
昨日は、お疲れさまでした。
ロビーに降りて、窓際の席で何か飲んでいますね。
ゆっくりしていますので、いつでも大丈夫です。
灰羅さんのご都合の良いときに、会いましょう 」
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んぅ……、
[取り留めのない思考や感情を眠気が遮りはじめたのは、 もう明け方も近い時分。 時間は短かったが、深い睡眠を取れたようで、 目覚めはすっきりとしていた。
島にやってくる「救援」の上層に、 先んじて連絡をつけておく。 戻れば、己は事情(幾らか虚偽を交えたものであれ)を 説明・報告する必要があるが 彼らが事細かに追及されることはなく、 望むならあっさり身柄を解放されるだろう。]
(247) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃
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――――さて。
[アポロからの通信に目を通して、 転換の詞を、ぽつり。]
(248) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃
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――ホテル・ロビー
[生きた人間よりロボットの数が上回るロビーで。 いや、恐らくそれ以外の場所でも。 その姿はすぐに見つけられただろう。>>232
そんな甘味の効いた考えを過らせたことが 可笑しくて苦笑しつつ、近づいていく。]
おはよう。ご相伴にあずかっても?
[軽く首を傾げで、向かいの席に腰かけた。*]
(249) yunamagi 2023/11/26(Sun) 14時頃
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俺は夕べ食いそびれてな、 腹は減っている。
……黒烏龍茶と、ピザにするか。
[メニューリストからペパロニとドリンクを選んで、 彼女のものと一緒に注文するつもりで。 質すような視線の意味は、 彼女の差し出すメニューとともに 落とされた言葉に解がある。]
(256) yunamagi 2023/11/26(Sun) 15時頃
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……ああ、遅くに送ってしまってすまなかった。 あれから……中村と話して、 卯木とも会ってたんだ。
[就寝の遅くなった理由を、昨夜の遣り取りを 思い起こしながら。]
なかなか寝付けなくてね、 ……アンタの顔が浮かんだ。
そっちは、ぐっすり寝れたかい?
[密星を見つめ返して、尋ねる。 その面に疲労の後がないか見定めるように。*]
(257) yunamagi 2023/11/26(Sun) 15時頃
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[卯木と中村から受け取った、 己の在り様を肯定する数々を、 殊更口にする必要はないだろう。 お疲れ様の言葉には、緩く頷くに留めて。]
休めたのなら何よりだ。 それなら、あちこち廻れそうだな。
[思いの外、感情豊かに瞬く瞳。 彼女の蘇芳を確と映したくて、 サングラスをテーブルの上に置く。]
(266) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃
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[間もなく、モナリザが二人分の料理を運んでくる。 ロボットに手を振る密星、パレードの際には お辞儀もしていたことを思い出して、 笑みを浮かべつつ、ピザに手を伸ばした。]
あァ、料理は外れがない。
[一片を摘まみ上げ、口に入れると同意を示す。 それから、微笑む顔に目を向けて。]
(267) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃
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口説いてるんだよ。
[寝付けない一人の夜に。 るくあでも他の誰でもない、 会いたいと思えた相手に、 常と変わらぬ様子で告げた。*]
(268) yunamagi 2023/11/26(Sun) 16時頃
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[そう、遊園地は初めての彼女なのだ。 単純な遊興と言い切るには取り巻く想いのある場所だが、 それでも残りの時間を楽しんで欲しかった。
サングラスのない顔を見つめる様子には肩を竦めて、]
これな、武装だよ。 女の化粧と似たようなもん。
[研究員としてはいかにも似つかわしくないだろう、 サングラスに煙管、三つ編みに衣装めいた格好について 端的に述べた。]
(282) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃
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[彼女に投げる己の視線は、多分に意味の含む、 そうと意識させるものだったろう。
彼女の抑制された、それでも動揺の滲む反応に、 満足そうに笑みを浮かべる。]
面倒ごとは嫌いなんだ。 このテの冗談をいう趣味はないんだが……、
[両手で頬を覆う姿を視界に収めて。 まあいいと、笑みを湛えたまま、食事を進めた。]
(283) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃
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先ずは例の宇宙遊泳に乗るか。 どんとこいって話だったよな?
[食事を済ませた頃に、 果たして落ち着きを取り戻しているかどうか、 ホテルの外に出ようと水を向ける。**]
(284) yunamagi 2023/11/26(Sun) 17時半頃
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[素の自分。 少なからず精神へ影響を及ぼしていた力の存在。 知った今では、己の自由意志について 若干の揺らぎが生じていた。
とはいえ、性分というのは生来のものだろうし、 何より彼女が己に興味を惹かれているという事実に、 喜色が浮かぶ。]
嬉しいねえ。 結構素直な反応するよな、アンタ。
[ラウンジチェアのアームに片肘ついて、 にやにやと。]
(298) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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[白い貌に滲む赤に気を悦くしながら、 食事を続けた。 ピザを全て平らげて烏龍茶を飲み干して、 彼女が食事を終えるの待つ。
一度ロビーで別れてから、再びまみえると、 その足でアトラクションへ向かった。」
(299) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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――宇宙遊泳
そら、ゴーグル。
[>>0:66 遊園地の目玉のアトラクションである ジェットコースターは、VRでの宇宙旅行をしながら アトラクンションを楽しむというものだ。 ゴーグルを手渡して席に着くと、 自動的に安全装置が装着される。
昨日一昨日は殆ど意識しなかったが、 己としても遊園地に客として訪れるのは 学生の頃以来だ。 初デートを思い出すな、という余計な感想は 無論口に出すことはせず。 懐かしいなという一言に留めた。]
(300) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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[>>0:116>>0:117>>0:117
造り込んだ宇宙船からの広がる壮大な銀河の景色と、 スピード感のある演出に、急降下のスリリングさ。 己からすればあっという間で、 しかし充分に楽しめるひと時だったが。 さて彼女は――――。
二人を乗せた車体が停止すると、 隣に座る彼女の様子を窺った。*]
(301) yunamagi 2023/11/26(Sun) 20時半頃
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煙は、チップの力だけで80人…?
yunamagi 2023/11/26(Sun) 21時半頃
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――宇宙遊泳
[拾った一言にたいしての呟きに、 ちらと声の主を見やる。 既にゴーグルを装着した表情は読めずに、 今や宇宙船と化した車体は動き始めた。
演出や落下の度に、隣で小さな悲鳴や 身体が動く様子が伝わってくる。 急降下による内臓の浮遊感。 怖がる彼女は、ある意味このアトラクションを 満喫できているともいえる。]
……何だ、騒いだ割に随分余裕が、
[突然笑い出した密星に声をかけようとして、 続く言葉に、一瞬呆気に取られたように。]
(315) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃
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――――っ、 おっもしろいなあ、アンタ。
[一拍の間を置いて、声を上げて笑い出した。 涙目になって笑う彼女の、 こんなふうに声上げて笑う姿は初めて見る。 怖いと口にしながらも、 その響きは楽し気なものとして耳に快い。]
そんなふうに、怖がってもらえたなら 開発者も大喜びだろうよ。ほら。
[もう放心状態ではなくなっていただろうか、 そろりと立ち上がる彼女に手を貸そうとする。]
(316) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃
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よし、次。 生憎、俺はメリーゴーラウンドはパスだ。 観覧車とかにしとくか?
[ジェットコースターで、緊張などもあったろうと。 今度はゆっくり出来る所を提案したが、 希望があれば沿うつもりで。*]
(317) yunamagi 2023/11/26(Sun) 23時頃
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[種石がランダムにちりばめられた連絡通路を並び歩く。 違う世界に紛れ込んだような人気のない遊園地。 きっと、今後、体験することはないのだろうと 感慨に耽る一瞬。]
このナリで、あんなファンシーなものに乗るのは 気が引けるってだけだ。
……うん? 中村の?
[メリーゴーランドに密星が興味あるのなら、 一人で楽しんでもらうつもりでいたのだが。 紡ぐ密星の、憧憬にも似た瞳から目を逸らせずに。]
(336) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃
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手向け、いや、全然構わない。 アイツも喜ぶだろう。
供える……つっても、墓はないんだ。 どこかいい場所があるかねえ。
[見上げる密星の表情は、 己を慮った、気遣いの色が浮かぶ。
るくあから聞いていた密星は、その口ぶりから それなりに身近な(謎めいた相談事をする程度には) 気を許した存在だったことが窺える。 ――――オマエの人選に間違いはなかったよ。 密星だけではない、ここに招んで、 言葉を交わした面々を思い浮かべながら、胸中で。]
(337) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃
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[そうして話しているうちに、観覧車前へたどり着く。 >>335 途中、誰かと顔を合わすことでもあれば 言葉を交わすこともあったろう。 昨日黒須と乗ったことを思い出しながら、 慣れた手つきでカードを翳した。**]
(338) yunamagi 2023/11/27(Mon) 11時頃
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(密星へ個別送信)
密星さん、丁寧にありがとうございます。
灰羅さんともお話しました。
今後の身の振り方は考えるところがありますが…
るくあさんと個人的交流があった先生に、
そのようなお言葉をいただけて救われます。
一生をかけて向き合っていくつもりです。
(灰羅へ個別送信)
雛子ちゃんと色々話したのですが、
彼女の境遇を聞いて(とはいえ詳細は分かっておりません)
僕の元に引き取ることにしました。
家出人受け容れる事もよくある世界ですので
細かいことは問題ないのですが、
帰還してから僕が刑務所に入った場合には
出てくるまで、懇意にしている役者に預けようと思います。
いずれにしても彼女のことは僕がすべて引き受けます。
必要あるか分かりませんが連絡先を記します。
中村屋一門 中村綺羅之介
×××-× ×-××
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[>>339 中村のみならず卯木も乗ったのか。 むしろそれを観ているほうが楽しそうだ、 という感想を胸に留める。]
花は何でも好みそうだが…… ああ、でも確か、そうだ、 クリスマスローズと言っていた。好きなんだと。
[花束にして"キラ様"にも贈ると言っていたこと。 花の種類には詳しくない。何て花だ? 尋ねて、 もう一度聞き返した思い出。
島の片隅に供えるという彼女の提案に、 もう一度喜ぶよ、と応えた。]
(350) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃
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――観覧車
[用心深く注意書きの有無を確かめていた 密星が選んだゴンドラは、陽が照り返すと 眩しく光る金色。星柄のペイントと相まって、 夜ならばさぞ映えたと思われるもの。]
観覧車は昨日も乗ったんだが、 内装も外に合わせてあってね、 多分、中のシートも金色だぞ。
[己は特に気にならないが、案外派手だったと 戸惑う様子の密星に、予め伝えて。
タイミングを計ってゴンドラに乗り込む様子を 微笑ましく見守って、彼女のあとに乗り込んだ。]
(351) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃
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[腰を下ろす間にもゆっくりと動くゴンドラは、 地上から少しずつ遠ざかっていく。]
そういや、一昨日、あの貸衣装館で、 変わった服手にしてたろ。 生徒の土産にするっていってたヤツだ。
[紐だけの服と、己が勘違いした物だ。 初めて会ったときの彼女の顔を思い出す。]
写真、撮ったんなら、 俺にも見せてくれないか。
[対面に座る密星に身を乗り出して、要望を伝える。*]
(352) yunamagi 2023/11/27(Mon) 14時半頃
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――昨夜未明
[雛子と中村からの通信に気づいたのは、 深夜に密星へメッセージを送るより前のこと。]
付き人?
[先ずは雛子のメッセージに目を瞠る。 研究所の元所長の元から逃げるという雛子。 逃げるというには何らかの事情がある筈だ。 しかし、なぜ中村の元へ? 疑問符が浮かびながらもアポロを操作して、 続く中村からのメッセージに目を通す。]
(353) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃
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(中村へ個別送信)
『 雛子から、アンタの付き人になるという
連絡なら来たよ。
俺はあの子の保護者じゃないが、
あの子のことは妹みたいな存在だ。
俺からいえるのは、
泣かせるようなことはしないで欲しい。
それだけだ。よろしく頼む。 』
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[すぐに返事はすることなく、 夜が明けてのものになった。
驚きはあったものの異論はなかったのは、 中村が、るくあの為に流した 一筋の涙を覚えていたからだ。**]
(354) yunamagi 2023/11/27(Mon) 15時半頃
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