10 冷たい校舎村9
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[ そして日常は形を変える。
慎一は大学生になった。 弟たちは受験生に、妹は高校生に。 つまり、それぞれの肩書きが変わっても、 向井家の朝は戦場がごとく慌ただしく、 慎一はその中でたくさんのジンクスを守り続ける。
いくつか増えたものといえば、 右から2番目の改札を通って、 4両目の真ん中の扉から電車に乗るとか。
どれだけ平穏に過ごそうとしたとて、 満員電車は不愉快でしかないので、 やっぱり慎一は早いとこ家を出たかった。]
(647) nabe 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[ 目下の問題は慎一の融通のきかなさと、 柔軟性と応用力のなさをもってしても、 続けられるバイトが見つかるかってこと。
毎日のように求人広告を眺めながら、 ため息をついちゃいそうになるんだけど、 ひとりで考えても結論はなかなか出ないので、 友人らにアドバイスを求めようかって頃合い。
そこで降ってきた猫問題である。>>344 地域猫として受け入れられてるなら構わないが、 猫の行く末は正直気になる。バイト以上に。
散々猫についての返事をしてしまったし、 バイト決まった?って聞くのはまたでいいや。 人の波に流されながら慎一は見知らぬ猫を思う。]
(648) nabe 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[ 拝啓、ガラも色もよくわからない猫さん。 (友人が自分にばかりピントを合わせるもので)
おまえにも居場所があるといいんだけど。 なにがなんでも飼い猫になれってんじゃなく、 なにかあったときに「おかえり」って、 世話を焼いたり受け入れてくれる場所が。 急になくなったりしない場所がね。それだけ。
結局、猫はそのままアパートに居付くのか、 猫の今後について返事があったかなかったか。 いろいろあったりなかったりするんだろうが、 ここで語るのはこのあたりまでにしておこう。]
(649) nabe 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[ 語り尽くせない日常のひとかけらとして。*]
(650) nabe 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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— 金曜日のお見舞い —
[校庭の片隅のベンチが、個室のベッドに変わっただけ。 わたしは今でも乃絵ちゃんの雨を受け止める。
時間にしたらそう長くないのに、たくさんの話を聞いた。 それはきっと、乃絵ちゃんが前よりもっと わたしに心を降らせてくれるからだ。
わたしはやっぱりうん、うん、って相槌を打って、 傘も差さずに聞いている。 でも、前みたいにぎこちない友達じゃなくて わたしが望んだ関係が目の前にあるから、 わたしはそんな時間が「すき」だった。
前も別に嫌ってた訳じゃないんだよ。 でも平気ってだけだったから、わたしは変わった。 きっと、乃絵ちゃんも。]
(651) Pumpkin 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[駄菓子をお土産に持ってきて、ミニコンサートを開いて、 今、わたしの前には、乃絵ちゃん>>613の大好きな 苺大福とほうじ茶、そして乃絵ちゃんの肯定がある。]
……そっか。
[わたしは苺大福に甘い卵焼きのサンドイッチを重ねる。
乃絵ちゃんのお母さんはお父さんに逆らえない。>>5:209 そんなお母さんが作ってくれた乃絵ちゃんのための料理。 乃絵ちゃんが病院に運び込まれた時の夜食>>3:1もそう。
わたしは懺悔みたいに打ち明けた乃絵ちゃん>>613に いつもの相槌じゃなくて、「よかったねぇ」って言った。
乃絵ちゃんのこと、 乃絵ちゃんとして愛してくれる人がいて 本当によかった。
乃絵ちゃんの世界は、乃絵ちゃんに優しくなっていく。]
(652) Pumpkin 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[そんなお母さんが作ってくれた苺大福。 わたしの行動が乃絵ちゃん>>615に伝わったって 知った時、わたし、少しだけ動揺した。
ほら、食べかけの苺大福、餡子が漏れちゃった。 指についた分を口に入れて、手を拭って。
わたしがピアノのこと、打ち明けようと思ったのは、 乃絵ちゃんのお母さんの話を聞いたからだ。 今度はわたしが乃絵ちゃんに雨粒を落とす。]
(653) Pumpkin 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[お父さんやお母さんの話はしなかった。 別に内緒にしたいんじゃなくて、 ただ今は必要ないと思っただけ。
わたしの話を聞いた後、乃絵ちゃん>>617が口を開く。 覚えてる? って聞かれたら、覚えてるよって答えた。]
忘れる訳ないよ。あの日のことは、ずっと。
[ピアノを聴いてみたいって乃絵ちゃん>>5:135は言った。 空っぽじゃなかった乃絵ちゃんの心の中>>5:235、 わたしの音楽が残ってた。
わたしのピアノだから、聴きたい。 そう、言ってくれた。>>5:246
それなのに「それまで」なんて言うから>>5:247、 わたしが「それまでしか」って返したんだよ。>>5:251]
(654) Pumpkin 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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[わたしが納得いく完璧な演奏ができる日までじゃなくて、 できなくても、一緒にいたかった。
「がんばる、から」>>29って言ってはみたけど、 やっぱり、どうにも難しそうだから わたしは乃絵ちゃん>>618に初めて弱音を零す。]
……本当だよ。めちゃくちゃ難しいよ。 そんなの、一生できるか、わかんない……。
[わたしの声は震えていた。 打ち明けるの、ちょっとだけ怖かったから。 嘘つきって思われたらどうしようって。 だからわたしの声には怒りじゃなくて甘えが乗る。
乃絵ちゃん>>619の手がわたしの頭に伸びた。 わたしは黙って乃絵ちゃんの手のひらを受け止める。]
(655) Pumpkin 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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難しい、けど、わかんないけど、 やっぱりね、弾くのは楽しいんだよ。 苦しいけど、たのしいの。
だから……ずっと、待っててくれる? ずっと、聴いててくれる?
[いつか、わたしの音楽に わたしが納得しても、しなくても、ずっと。
乃絵ちゃんが優しく笑うから、 わたしも涙じゃなくて笑顔が溢れた。]*
(656) Pumpkin 2021/06/19(Sat) 23時半頃
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── バレンタイン談義・シン ──
[まさか贅沢者だと思われてるとは!??>>626 言語化しようがしまいが難解だったらしいこの話に ピリオドとして付けられたのは「めぐり合わせ」の話 思わず顔が綻んで、うん、って頷く ]
そーだね。 ほんと、そう。
[これにて。 鳩羽憐のもてない理由を分析する会はお開き。 あとはユキ恋愛王と、それから……
そういえばその前髪は、イメチェン??って 気になるやつがもうひとりくらい、居たっけな]*
(657) ししゃもん 2021/06/20(Sun) 00時頃
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— お泊まり会の夜 —
[わたしはそんなつもりなかったんだけど、 いつの間にか乃絵ちゃん包囲網が完成していた。>>630 そんなつもりなかったんだけどね。ホントニホントダヨ。 乃絵ちゃんが何か考えてるなって思ってたのも本当。]
バレンタイン……。
[乃絵ちゃん>>632の口から飛び出したのは少し先の イベントで、これが噂のコイバナだってわたしは思った。 残念ながら力にはなれないので、 それからは聞き役に徹することが多かったかな。
何ならその時は既製品すら買う予定がなかったから、 不参加の意思表明をしたかもしれない。]
(658) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 00時頃
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[乃絵ちゃんの相談はどんな結論に至ったんだっけ。 すっかり夜も更けて、わたしたちは布団に入った。]
……のえちゃん。
[わたしは乃絵ちゃんに小声で話しかける。 みんな距離が近いんだから、 あまり意味はないかもしれないけど。]
その「すき」って、他とどんな風に違うの?
[こちとら最近まで友達の境界線を探ってたんですよ。 love≠ニlike≠フ違いなんてわからない。 どっちも「すき」でしょう。
恋をしたことがないのかって聞かれたら、 恋も愛も全部音楽にあったよって答えちゃいそう。 変わってるのは知ってるから、さすがに言わないけどね。
だからそれ以上追求せず、おやすみって目を閉じた。]*
(659) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 00時頃
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―― お見舞い:金曜日の芽衣 ――
[ 校庭の片隅のベンチで芽衣に降らせた雨は、 耐えきれずに零れた雫みたいなものだった。 言ってもいいこと。言ってはいけないこと。 自分の中で慎重に選んで、選んで、 それでも耐えきれなくてあふれて、 後悔したりして。
あの頃の芽衣は、私を否定しなかった。 私の話すこと全部を、うんうんって受け止めてくれた ]
(660) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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[ でも、今の私は、 もうつぎはぎだらけのハリボテじゃない。 それはあの校舎に捨ててきた。 私は自分を取り繕うために話すことを選んだりしない。 今までひた隠しにしてきたこと、 本当は聞いてほしかったこと、 全部芽衣に話したと思う。
芽衣はあの頃みたいにうんうんって聞いてくれたけど、 でも、今の芽衣は、私が間違えそうになったら、 きっと違うって言うんだと思う。 あの校舎で、私にダメって言った時みたいに>>5:224 ]
(661) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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[ 苺大福とほうじ茶に添えられる私の懺悔。 私、すごく視界が狭くなってた。 私、自分ばっかり耐えてるって思ってた。 こんな近くに味方はいたのに、 気づこうともしてなかった。 自分のことで精一杯で、自分ばっかり可哀想だった。 馬鹿だなあって思うのに、 芽衣はよかったねえって言ってくれた。>>652
私が思っていたより、私の世界は優しかった。 それに気づけたのは、私が帰ってきたからで、 私が帰ってこれたのは、芽衣やみんなのお陰だよ ]
(662) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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[ いつも私の話を聞いてくれる芽衣に、 今度は私が耳を傾ける。 覚えてる?って聞いたら、 忘れるわけないよって返ってきた。>>654 うん、だよねって私は頷く ]
一生できなかったら、その時は、 一生一緒にいれたってことだから、いいんじゃない?
[ 珍しい、初めての芽衣の弱音。>>655 私はそっと芽衣の髪を梳くように撫でる。 こんなことをするのは初めてだから、慎重に ]
(663) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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芽衣が楽しいなら、よかった。 また弾きたいって思えたなら、よかった。 うん、ずっと待ってるし、付き合うよ。 それで、もし本当に、一生かかっても駄目だったら、
[ その時は、って私は笑った ]
その時は、ベストじゃなくてベターな演奏でも、 許してあげる。 私と芽衣の、一生の友情に免じて。
[ ずっと一緒って言うの、私には難しかったけど、 芽衣が飛び越えさせてくれたんだよ。>>5:257 だから私、軽率に一生って言っちゃうの。 芽衣相手なら、言えちゃうの* ]
(664) takicchi 2021/06/20(Sun) 00時半頃
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―― お泊り女子会の内緒話 ――
[ いつまでだっておしゃべりしていられそうだったけど、 次第に眠気がやってくる。 夜更けすぎ、おしゃべりはお開きになって、 お布団に入ることになった。 私はというと、眠かったけど、 お友達の部屋でみんなで寝るっていう 初めての体験にどきどきもしていて、 眠いような眠くないような、 なんだか不思議な気持ちだった ]
……どうしたの?
[ 隣のお布団から芽衣の囁くような声がして>>659 私はもそっと芽衣の方を向いた。 まさか、恋バナの続きだとは思わなくて、 どくんと心臓が大きく跳ねる ]
(665) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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[ どんな風に違うの? その問いが、茶化すような響きだったら、 私、ノーコメント!ってお布団被ったと思う。 でも、芽衣の声にそんな響きはなかったから、 私はちょっと考えた ]
……あんまり綺麗なものじゃ、ないよ。
[ 考えて、自覚したきっかけを思い出して、 私はちょっと眉を下げる ]
(666) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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その……やきもち、みたいなの……感じちゃったり。
[ 友達が評価されたり、褒められたりするのは、 嬉しいことのはず。 例えば柊君を褒めた時、 鳩羽君がすごく嬉しそうだったみたいに。
評価されたり、褒められてる姿を思い浮かべて、 もやっとしてしまったのは、 私だけが知っていればいいのにと思ってしまったのは、 全然綺麗な感情じゃない。
あくまでも私の場合は、だけどね。 綺麗なloveだって、きっとあるのだと思う ]
(667) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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芽衣はどうしてそんなこと知りたいの?
[ そう言ったら、答えてもらえたかな。 眠そうだったら追求はしないつもりだけど* ]
(668) takicchi 2021/06/20(Sun) 01時頃
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— 帰り道・鳩羽くんと —
[「待ってた?」って聞かれたら>>633、 当たり前みたいな顔して「待ってたよ」って答えちゃう。 さすがに道中すべて>>601追いかける訳にはいかない。 だから、探したんだよ。れんくんのこと。
わたしたちは、乾いた靴で帰り道を歩く。]
(669) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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[日が沈む前に帰るし、今日はいいかなって マフラーを置いてきたのがまずかった。 わたしの顔が寒風に悲鳴をあげるから、 両手を頬に添えてまま、鳩羽くん>>635を見上げる。]
冷めてない?
[鳩羽くんの手にまだココアはあったかな。 メインよりこっちの方がよかったかもなんて、 わたしは勝手に満足していたりする。 得意げな表情の半分を手の後ろに隠して、
もうすぐ卒業だね。あっという間だったね。 わたしたちは定番で、避けられない話題を交わす。]
(670) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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鳩羽くんでも足りないのかぁ。
[なんて、わたしは呑気に返事をしたりして。
わたしだって分からないなりに気は遣えるから>>3:131、 誤解は辛うじて誤解として成り立つ。>>580 だから大袈裟>>622って言っちゃうし、疑いもしない。
わたしは友達の数だけ>>576チョコを持ってきていた。]
(671) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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[話題は道なりに進んで大学の話になる。 XXXが禁句なのは相変わらず。 あっという間だけど、わたしたちはまだ受験生だ。]
うん、すぐ近くだよ。家から近いとこ。
[だってわたしの家、高校から徒歩圏内だもん。>>0:528 大学に入っても家を出るつもりはなかったから、 音大から変わったわたしの志望校はすべて近隣だ。]
お父さんにずっといろいろ任せてたから、 これからはもっと家のこと頑張ろうと思って。
[洗濯や掃除だけじゃなくて、これからは料理も。 文化祭やお泊まり会で少しは鍛えられたと思いたい。 わたしは頭の中から焦げたクレープを逃した。 逃走先を見るみたいに目を逸らして、ひとつ咳払い。]
(672) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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この前ね、そのことでお父さんと喧嘩しちゃった。
[それはきっと、会話の延長線。 わたしは鳩羽くんに少し前のことを打ち明ける。
わたし、言ったの。 グランドピアノ、片づけようって。
音大に行かず、弾きもしないなら、 埃を被るより誰かの元で使われた方がいい。
お互いにずっと分かってた。でも、踏み切れなかった。 これはわたしたちのケジメだ。
お父さんがあまりにも渋るから 最後には一発かましちゃったんだけど>>116、 それは……ごめん。 翌朝、お父さんの頬に手形が残ってなかったのが救い。]
(673) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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本当は夢があったんだけど、一旦おやすみするの。 それを選んだら他のもの全部手放しちゃうから。
[鳩羽くんとピアノの話をしたのは夜の教室くらい。>>3:5 だから詳細を話しはしなかったけれど、 気持ちはするりと溢れた。]
無敵だった時なら平気だったかもしれないけど……
[乃絵ちゃんがすき。ひとみちゃんがすき。 月曜の音楽室もすきだし、ヨーコ先生もすきだったよ。 文化祭がすきだったし、とびきり甘いものがすき。 優しいお父さんがすきだし、鮮やかなお母さんもすき。 ピアノも今でも変わらずだいすきだよ。 3-9のみんなもすきだし、れんくんのこともすき。]
(674) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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……今はもう、寂しくなっちゃうから。
[わたしは鳩羽くんを見上げて笑った。 そして告げたのは、この辺の大学の名前。]
(675) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時頃
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[もしも近くだって気づいたら、 わたしはきっと嬉しそうな顔をしちゃうよ。
「あっという間」の先があるかもしれないって、ね。]**
(676) Pumpkin 2021/06/20(Sun) 01時半頃
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