31 私を■したあなたたちへ
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[抜けるような空の写真を、 短いメッセージに添えて送る。 事態を動かす力をくれた菊水さんへ。
話をしに行くことは伝えなかった。 でも、彼女も状況を知りたいことと思う。 どこまで話せるだろう――と、考えたが。 彼女の抱いていた疑問については やはり、ふたりのことは私の口から 話せることではないように思われた。
それにまだ、真相も見えていないのだから。 私視点では。]
(129) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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[過去形でないお礼だけでも伝えることで、 一緒に動いていることが伝わるといい。 せめて、雲の向こうに 果て無き青空が臨めますように。**]
(130) 2023/11/21(Tue) 22時半頃
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(中村へ個別送信)
『 今日も暑いからな。
具合が悪いなら、ホテルのロビーにするか。
今から行って待ってるよ。 』
(灰羅に個別送信)
ああすみません、ちょっと寝落ちてました。
まだロビーに居るかな?降ります。
もし居なくても、しばらくロビーのソファに座ってますね。
「以上!」で〆たのは何だったのか。その場の勢いだ。もう忘れた。
(坂理へ個別送信)
『なんだよまた自慢か。
ボクなんて最後まで「黒須先輩」だ。
キミだってボクと同い年なのに、なんだこの差は。
どうぞ、存分に優越感に浸るがいいさ!
全敗は気に入らないから、後で
ボクが勝つまで何かで勝負しろ!!!!!👊』
『幼稚園が最後、つまりるくあには
「好き」って言ったことがないのか!!!?
どんだけ口下手で淡白野郎なんだ
ボクなら142627回でも囁くのに!!
なんでるくあはこんな顔だけ朴念仁の方がry
いや、多分予測はついてる。
るくあは、自分に好意を向ける人がダメなんだ。
だからボクは逆立ちしたって選ばれない。
愛情より、もっと根本的なものが欠けていた。
承認と、信頼だ。
……信じて貰うには、どうすれば良いと思う?』
最後は灰羅に投げたのと同じ問いを。
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―― 園内 ――
[メッセージも終えて、立ち上がって裾を掃う。 初心者向けの乗り物に擬態した準絶叫系を 経験したから、今は経験値は考えたくない。 惑星パーティーに乗ったことで、きっと、 一足飛びにLV2からLV5ほどには なっているのではないだろうか。 小さく拳をぐっと握る。
プラネタリウム――銀の館と言ったか――にも 興味があったが、謎の地下空間が……とも 聞いてしまったから少し腰が引ける気はする。 景色を眺めつつ、入口だけでも覗きに行こうか。 モナリザさんを呼んでもいいし、と、 広い空の下、のんびりと歩き出した。]
(178) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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[途中、メリーゴーランドの傍を通りかかった。 昨日の夕暮れ時にはキラ様が馬上でひとり王子に なっているところを撮影させて貰ったりしたけれど、 回転する盤上には、今日は二人の影がある。]
こんにちは!
[馬上>>158と流れ星>>149の上。 ひとりは卯木さん。もう一人は、初対面だが 女子高生らしい姿で分かった、雛子さん。
年の離れた男女でメリーゴーランド、 特に変わった取り合わせとも思わなかった。 卯木さんは、るくあと会話をしている姿を 時折見ていたからというのある。
柔らかな雰囲気が相手に安心を与えるのだろう。]
(181) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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卯木さん…と、はじめまして。 海透さんですね。 挨拶がしたかっただけなの! メリーゴーランド、楽しんで〜!
[手を振りつつも、二人はアトラクションの上。 会話の途中だったかもしれないし、 お邪魔をする心算はなかった。 ただの通りすがりだということを強調して、 聴こえたことが伝われば。そうでなくとも、 また、と手を振って、道に戻るだろう。
そういえば、昨日のキラ様は どうして一人で乗っていたのか、と、 今更首を傾げたりもした。 *]
(182) 2023/11/22(Wed) 01時半頃
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(坂理に個別送信)
『 坂理くん、キミに贈り物がある。
モナリザを一台寄越すから、
ソイツから受け取ってくれよ 』
(一斉送信)
まず、デバイスでのお知らせになる事をお許しください。
”招待者”に確実に届けるためには、
モナリザに放送してもらうか、
アポロで全体送信するか、二択かなと思って。
(おそらく通信関係は全て覗かれているでしょうから)
どちらでもいいんだけど、
文章で残る方にさせていただきますね。
煙崎るくあさんを死に至らしめたのは僕、中村です。
彼女が死にたいと言ったので、致死量の毒をお渡ししました。
どうしてそんなもの持っていたのかは個人的な話なので
割愛します。
話す気になったのは、気まぐれです。
僕は逃げも隠れもしませんのでお好きにどうぞ。
しばらくメリーゴーランドからパレードを眺めています。
パレードが終わったらホテルで普通に食事をして寝ます。
どのタイミングでも、よしなに。
ひとつだけ…
言い訳とかではなくてですね。
僕しか知らないことなので。
彼女、毒を渡したら、
「 ありがとう。
私、今 とっても しあわせ 」
と言っていました。**
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―― 少し前:メリーゴーランド『銀河の海賊』前 ――
[フェンスに身を乗り出して、ではなく 敷地内で頑張って声を張った程度でも 声は届いてくれたらしい。
アトラクションに近づく度大きくなるメロディーに 何とか掻き消されないくらいの声>>>185と 明瞭に聞き取れる声、ふたつ。>>191]
ふふ。ありがとう……!
[此方も礼を返す。 状況が許さない部分もあるけれども 楽しむことが出来る時はなるべく楽しもう。 そう、思い直して。 永遠に回転する夢の環から、そっと離れた。*]
(238) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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── 銀の館 ──
[アトラクションの一つということだったから 小ぢんまりとしたプラネタリウムかと思えば 近付いて見上げた館は意外と大きい。
薄暗い館は気が滅入るために普段は避けているが 全体がプラネタリウムだという説明書きを見て それなら、という予測で足を踏み入れた。]
…… すごい………
[客人を迎える、満天の星空に思わず息を呑む。]
(239) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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[私は星や天体に造詣が深くない。 どれがなに、と覚えるでもなく ただ星々を見上げているのが好きだった。 浮雲の流れゆく様を見詰める昼、 それが夜に置き換わるだけとも言える。 離島であるこの島でも、もしかしたら 空を覆う星々が見られるのかもしれない。
煌びやかなライトアップが夜を白く染める その真上で。]
(240) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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[奥に向かう通路、それから 脇に中〜小の区画が幾つかあるらしい。
お勧めルートなどがお知らせされて いるかと思ったが順路は特にないようだ。 なので、思うように各部屋を巡りつつ 途中、左脇奥の区画に足を踏み入れた。]
………?
[その部屋は他と少しだけ様子が異なっていた。 天井に満天の星空。それは同じだが 中央に操作盤併設のホログラム投影盤のようなものがあり 青い地球がひとつ浮かんでいた。]
(241) 2023/11/22(Wed) 15時半頃
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[中央に近づくと、幾つもあるスイッチの一つを押す。 ぽこん、と、私の横にホログラムで星が増える。 別のボタンを押すと、その傍にもうひとつ。 幾つか増やすと、それらは銀色の線で結ばれ、 星座の名前が英文字で小さく追記された。 出現する星の形がどれも個性的で違うので 次はどんな形か、色は?と ついつい星を増やしすぎて収集が付かなくなってきた。]
……ボールプールみたい
[立体映像の星々には 触れることが出来ないけれど。 ここまで星座が出揃うと圧巻で、 私を囲む無数の星座の名前を確認する 作業に時間を忘れてしまいそうだ。]
(245) 2023/11/22(Wed) 16時半頃
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[一息つこうとアポロを開くと、 一通の全体メッセージが入っていた。 キラ様の犯行告白。
何とも言えずに立ち尽くす。]
(246) 2023/11/22(Wed) 17時頃
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[誰も犯人だと思えなかった。 だから、誰が犯人でもおかしくはなかった。 中村さんの心境はいかばかりか、 メリーゴーランドに居ると書いているが… 足を向けるべきだろう、と、そんなことを考えていたから 館へ誰かが足を踏み入れたのには気付かずに]
……っ!
[不意に声が向いて、 びく、と背が跳ねる。>>244 少し考えて、煙崎さんの声と気付くと、 小さく息を吐いて、応答した。]
(247) 2023/11/22(Wed) 17時頃
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……ぁ、… びっくりしました。 ……密星です。
一人でどうされたの……?
[朝、彼から聞いた件で 何かあったのかとちらと頭の端に過ぎる。 *]
(248) 2023/11/22(Wed) 17時頃
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『 勝負? いいよ。
何して遊ぼうか。
うーん。顔だけなのは否定できないからなぁ。
もしくは煙崎さんの男の趣味が悪いかの、
どちらかだね。
ワくんはどっちがいい? 』
『 信じて貰う方法?
さあ、知らないな。
俺は煙崎さんではないからね。
でも、142627回も
好きを告げてくれるような相手なら。
俺だったら通報するか。
仕方ないから諦めるかの、二択かな。 』
『 モナリザから受け取りましたけど。
不労所得までGETして、
これ以上モテるのは勘弁なので返しますね。
それより知ってますか。
粗大ゴミって捨てるのにお金がかかるんですよ。
今度兎坂庵でほうじ茶と大福奢って下さい。 』
『 お招きありがとうございます。
遊園地楽しかったですよ。 』
(一斉送信)
『お兄さんに聞いたけど、
遺灰の撒かれたこの島が
煙崎るくあの墓標なんだって。
楽しむことが、るくあへの手向けになるなら。
とりあえず僕は、全部のアトラクションを制覇してから
いこうと思う。
後、るくあの眠るこの地を、他の人に
あんまり騒々しく踏み荒らされたくはない。』
犯人云々のことには敢えて触れず、送信ボタンを押した。
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パレード、始まってましたのね。 さっきまでは、観に行くつもりでしたので ここの見学が終わったらとは … ……
[外へ行けか。意図は分かる。>>254 分かるけれど―――… 思えばこの人はいつもそうだ。初対面の時ですら。 空気を読んで指示に従ったこと、思い出す。
僅か、私の中に潜む焔が、揺れた。]
(263) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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[中村さんとは、恐らく話をしたのだろう。 きっと、先刻のメッセージはそれを受けての 中村さんのアンサーなのだと思う。
しかし、今このタイミングでの、この人の “これ”は、危険信号でしかない気がする。 わざわざこの館に足を向けていることからしても。 短い関わりだけれど、そのくらいは理解る。
一度押し黙る。どう言うべきか。 ぽち、ぽち、と黙ってDeleteボタンを押して 出した星々の片付けを行いながら、 ゆっくりと口を開いた。]
(264) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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中村さんのメッセージ。 確認されたのでしょう?
……まさかとは思いますが、 変なこと、考えていませんわね?
[星をすっかり片づけてしまってから、 つかつかと歩み寄って、じ、と見上げる。
虚飾は兎も角、この期に及んで 嘘をつかれたら失望しか残らないが。 どうでしょうね?]
(265) 2023/11/22(Wed) 19時半頃
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あなたのご都合通り、館から出ては行きます。 でも、……あなたのことを、 中村さんの前までちゃんと、変なことなく 引っ張って行けるなら……ですけど。
これは! あなたのためだけじゃなく “みんな”のため ですの。 この意味、わかります?
……私だって、 怒っていないわけでは、ないんですから。
[相手に迷惑と知った上でのお節介は、 先刻で十分だろうと思っていたけれど。 監視宣言くらいは追加させていただきたいわ*]
(266) 2023/11/22(Wed) 20時頃
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