1 冷たい校舎村(別)
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愛上さんの落書き、ですか ? いえ、接客マニュアルに特にそんなのは それにしても、 接客係の草案は少し感動しました 本当に色んなケースの対策が書かれていて まるで、企業のマニュアルみたいですね すばらしかったです [ 真面目優等生と言われる僕だけど、 その実は、真面目でも優等生でも無い。 見えない所で中指立てるのは合理的だし、 企業のマニュアルを転用できるなら それに越したことは無い。 社外秘とかは知りません。 強いて言うなら、僕は 目的の為なら手段を選ばない系委員長です。 ]
(378) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ まず、僕からスリーサイズを測られて ─── 覚えたのは、抱きしめられたかのような錯覚。
なんだか遠い昔を思い出した。 まだ、母も父も笑っていた頃の。
そんな余韻を残したまま 彼女のスリーサイズを計ったものだから、>>212 勢いあまって ぎゅ、って抱きしめてしまった。 ] 間違えました …… ゴメンね ? [ 楽しさに身を委ねたら ほおら なんだか、自分が自分じゃないみたい。 ]
(379) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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当日こそ … 委員長の仕事をしないといけないんですけど でも、ありがとう [ " 楽しさ "に身を委ねた僕は この感情を忘れられなくなることが怖い。 だから きっと彼女とは真逆なのかも。>>213 そんな心の奥を比べあえない今は せめて下手くそな笑顔をこしらえて
彼女に向けるだけ。 ]*
(380) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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─ 現在/教室 ─ 窓の外を見ちゃ駄目 ……? 何があるの ??? [ 教室に戻った僕の視界に飛び込んできたのは 黒板に書かれた文字。>>373 なんだか教室寒くない?なんて思いながらも 僕はスタスタと窓側へ向かおうと。 だって、見るなって言われたら──
逆に、ねぇ ]*
(381) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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―― 現在/教室 ――
[ この寒さは夢じゃない。 でも窓の外の光景は、現実とは思えない。 そのことで頭がいっぱいだったのかもしれない。
窓の外の恐怖を共有して満足した私は、 今更リコの話が気になった。>>330 なんないわ!って吠えるリコは、>>371 おかしなことを既に体験済みだったってことなのかな ]
昇降口開かないのが、似たようなもん?
[ リコが吠えてても私は気にしない。 気にせず聞きたいことを聞く。 鍵が掛けられてたとしても、開ければ済む話。 中から開けられないなんて聞いたことない。 車のチャイルドロックじゃあるまいし ]
(382) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ でも、リコは開けられないって戻ってきた。 そもそも、鍵かかってて出られなかったわ、って あっさり諦めて教室に戻ってくるリコ、 私、ちょっと想像できない。 そんなリコが開けられないって戻ってきた。
夢じゃないけど現実とも思えないこの状況。 昇降口にもそんな非日常が起こってる? ]
私たち、閉じ込められてるってことなのかな。
[ だとしたら、誰に? 何のため? 思い浮かぶのは、送信者がバグったメール。 圏外なのに届いたメール ]
(383) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ サラやメア、ノッカが帰ってきたら、 おかえりって迎える。 教室から出ていった人たちが、 こうやって結局帰ってくるのは、 結局ここに戻ってくるしかないって なんだか思い知らされてるみたいで、 “閉じ込められてる”って感覚が じわじわと強くなっていく ]
(384) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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私たち、閉じ込められちゃったみたいよ。
[ 出られないんだって、って言う私は、 きっと、困ったねえ、ってテンションだった。 焦っても仕方ないし。焦ったり怒ったりは リコが担当ってことで。 リコが黒板に警告を書く>>373のを止めなかったのは、 あの寒さは2回で十分だったから。 でも、見たい人がいるなら私は止めない。 だって、百聞は一見に如かずだもの。 思い思いの方法で、 現状を認識するしかないでしょう?* ]
(385) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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─── 回想・文化祭準備 ───
[ きれいな宝石みたいな瞳にあたしが映る。>>288 彼女の抱くコンプレックスなど知らないあたしは、 お人形さんごっこをする自分が情けなくなるくらい 間近でみたミルフォードさんの美しさに瞬いている。
でも、あたしはあたしで、かわいいもん。 ]
ぅ、うんっ……! いっぱい描いてみたんだけど、 内装とちぐはぐすぎたらダメかなぁって、
[ あたしも、おなじようにスケッチブックを広げる。 ]
(386) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ 座ろうって促されるの、あたし多いなぁ。>>289 言われるがまま椅子に座らせてもらって、 机の上に広げられた内装案と遺書案。 ふたつを並べて、あたしたちは見比べる。 ]
ぇ、えっと、あの、 シックなのも、派手なのもかわいいね でも、ぇーっと、うぅん……
[ 言っても大丈夫かなって、 あたしはちらちらとミルフォードさんを見てから ]
(387) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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その、ミルフォードさんのイメージのまま、 色合いだけシャーベットカラーに変えるとか、 どう、かな……?
[ ほら、メニュー表かわりのおしゃれな黒板の枠を かわいい折り紙とかマステとか、 そぉいったので装飾してみたりとか、 かっこよくおいてあるビンとかのラベルを ふわふわでかわいいデザインにするとか?
なんて、遠慮がちに言ったりするの。 ]
(388) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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あたしが考えてる衣装はね、
[ って見せたのは、 胸当てがハートの形をしている フリルいっぱいのエプロンに、 パフスリーブのふわふわフリルのワンピース。
色合いは悩んでて、 白いエプロンにしようかな、とか。 敢えて黒いエプロンにしてみる?とか。
そぉゆうかんじ。 ……ミルフォードさん、しゃべってみたら すごく気さくでいいひとで安心しちゃった。 りこちゃんの方がよっぽどこわい。 ]
(389) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ で、結局───
あたしはクラスメイト全員分の衣装を作ったよ。 接客係や呼び込みでなくても関係ないもん。 めありちゃんにも手伝ってもらって、 なんとかがんばったんだぁ。
ミルフォードさんにはね、 タイトミニスカートのやつ! ニーハイソックスで絶対領域見せでおねがい! ]*
(390) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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─── 現在・裏口 ───
[ ぺちぺちって叩いてみても、 えいえいって引っ張ってみても、 やっぱり裏口の扉も開かなかった。
生憎、近くに傘は置いていない。 代わりにあったのは、そぉだなぁ…… お掃除ロッカーの中にある、箒?
ぐっと強く柄を握りしめて、扉に向かう。 ]
えいっ!えいえいっ!
[ かけ声と共に、あたしなりに強く打ちつけた。 ]
(391) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ それから、32回くらい。 がんがんって扉とか窓とか叩いたのかな。 さすがに手が痛くなって、ぽとって箒が床に落ちる。 箒を折れるほど力もなかったので、 そのままの形だよ。安心して。
……それにしても、 なんにも変わらなくってびっくりしちゃう。
って、真っ赤になった手のひらを見て後悔する。 ]
(392) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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[ ちょこっとだけ、がんばったよ! ]
(393) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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りこちゃんのはなし、 ちゃんと信じてあげればよかっなぁ
[ 続々と教室にひとが集まるのも知らないで、 あたしは雪降るまどの外に視線を向けた。
ちょうど花壇がみえて、 朝あいさつしたスイセンは、 すでに雪に埋もれて見えなくなっている。 ]
そと、寒そうだし…… 開かなくてもよかったのかも、
[ なぁんて、つぶやいて。 裏口を背にして歩き出した。 ]*
(394) 2020/11/10(Tue) 22時半頃
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閉じ込められた ??? 窓割ったら出れる気がするけど [ 巫さんに" ただいま "を返して >>384 その後の言葉にピタッと足を止めた。>>385 彼女がそう言うからには 僕が条件反射で返した言葉も 窓が割れない、か 割れても出られない
─── そういう事なんだろう。 ]
(395) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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…… 情報を共有した方が良さそうね [ 僕は窓際に向かうのを止め 黒板の前に立てばチョークで、書き足す。 " 職員室、やっぱり誰もいない " と。 我ながら 一番無益な情報な気がした。 ]*
(396) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ 転がっていったペットボトル、回収しないとな。 とか。 手の届く範囲にある問題だけをみて、 大きな問題からは目を逸らしたかった。 めありの話を聞いて、何を思ったか。 教えるね、別に要らないか。でも聞いてね。 ]
(397) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ わ。 ]
(398) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ って、おもったの。 わ。のなかにはもちろん色々感情があるんだけど、 うまく言えないな。難しいね。
そーだな。どうにか言語化すると、 しなないで、って思った。 ]
(399) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ あのさ、唐突だけど、 理帆ちゃんの話をすこしするね。 ]
(400) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ 理帆ちゃん。志帆の姉です。 パパに言われた通り、目標を。 ママに言われた通り、計画を。 理帆ちゃんは人生に持ったし、立てた。
人に勝手に披露すると怒られるかもしんないね。 ごめんね。内密にお願いします。 ]
(401) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ 素敵な充実した人生を送るために、 ]
20歳で恋人を手に入れ、 22歳で卒業と入社。 24歳で結婚して、 26歳で出産。
[ うん、これが理帆の計画。 途中までは上手く行ってたの。ほんとよ。 なんといっても出来がいいので、 立てた計画に沿って、人生のコマを進めてた。 ]
(402) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ でもさあ。 思った通りにいく人生って稀なんだよ。
目標も計画もあってもさ、 努力だっていくらしてもさ、 無理なことは無理なの。100%叶わないの。 ]
(403) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ 叶わない夢を追う理帆をみて、志帆は思うの。
理帆と志帆。 もしも産まれる順番が逆だったら、 人生すべてうまくいったのかなあって。
理帆の代わりの志帆に、 志帆の代わりの理帆だったら、 うまく収まったのかな。ってね。 ]
(404) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ でもきっと、 代わりなんてできないんだよねー。笑。 ]
(405) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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はあ。
[ 自分のため息で思考の海から戻ってくる。
とりま、立ち上がってペットボトルを持とうね。 それからさ、スリッパ借りてー、靴下履いてー、 授業なんてないだろうけど教室に戻ろっかな。* ]
(406) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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[ 私の話にサラは足を止めて、>>395 黒板に足を向けた。>>396
サラ、窓の外、確かめないのかあ。 あの恐怖を共有する人が増えなくて残念なのが半分、 教室が再び冷気に襲われることがなくてよかったのが 残りの半分。そんな気持ち ]
1階は、リコが脱出を断念した。
[ それ以上の説明、必要ある?と私は思うけど、 きっと本人がサラに説明してくれるでしょう ]
(407) 2020/11/10(Tue) 23時頃
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