28 僕等(ぼくら)の
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ーーコックピットーー
[みんなは誤解しただろう。僕が敵パイロットを慮ったのだと。
勿論その気持ちがないわけではない。 だが、本質は、違う。
僕は"彼に人殺しをさせたくなかった"のだ。
そしてもう1つ。コアの破壊はすなわち。
ーー彼の死を、意味する。
僕が止めない理由の方がないのだ。]
(281) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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[彼は縁士の言葉に頷いたが、僕の叫びを無視しなかった。
立ち尽くす僕と、彼の目線はしっかりと合う。 そう、真っ直ぐに。 なんの雑じり気もなく。
くしゃ、と。
彼の顔が歪んだ。ーー美しい瞳に涙が滲む。]
……コウ。
[僕は、彼に近づく。一歩、二歩、ゆっくり。
そして身を屈めーー椅子に座る彼を、抱き締めた。
耳元に囁く。]
……死なないで。 死なないでーーお願い。
(282) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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[抱いているから彼の表情は見えない。 真弓が一言、言った。
それは彼が判断した通りに。 "すべきこと"であり。
彼が低い声でーーアストロに最後の命を下す。
僕は画面を見ていないが、それがもう、彼の生命の終わりであるのを知る。
彼は、皆に謝った。 僕は彼を離して、二の腕を掴み。]
なんで謝るの?何を? 君はーー君、は… 一番辛いことを、したのに。
君は、君はこれで。 もう後少しでーー。
(283) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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[僕は彼を解放した。みんなにお別れを言いたいなら、邪魔してはいけないから。]
……。
[必死に堪える。崩れ落ちてしまいそうになるのを。]*
(284) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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─戦闘終了 そして─
[書斎椅子に身を沈めたまま、康生は乾恵一に抱き締められていた。もう、康生にとって彼を拒む理由は何一つ無くなったのだから。]
……だって俺、大事な場面で迷っちまったから。 動かすのだって、最初上手くできなかったし。攻撃だってくらっちまったし。 他にも、他にも…さ。いろいろ、いっぱいあるんだ。謝ること。
…………ケイのお願いだって、聞いてやれない。
[「死なないで」>>282と願われても、康生は死ぬのだ。私が死んでしまうのだから。ただ、今の所まだその気配は無い様に思えるだろう。康生は普通に微笑んでいるし、話している。彼が身を離した>>283後も。]
[ただ、その右手に感じている鼓動は弱まりつつあった。]
(285) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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─心臓の止まる時 柊木達見の最期─
[康生の名は、私が付けた。心臓に欠陥を持って生まれた息子に、『健康で生きてさえくれればそれでいい』と願って。それ以上の事は何も望まないと。それが、どれだけこの子の重荷になっていただろうか。私が一度目の死を迎えるまで、康生に“健康”と言える日は一日も無かった。親に唯一つ願われた事を、叶えられない。その時点で捻くれてしまってもおかしくないと言うのに、康生は真っ直ぐに育ってくれた。]
[良き妻と、良き息子と。平凡ではなかったかも知れないが、幸せな家庭を持てた。一度死して尚、夢の続きが見られた。最期は、レヴァの世界の様にロボットに乗り、息子とシンクロし共に戦うという、歪んだ形で叶った夢の様だった。私は、幸福だったのだろうと思う。息子にこんなにも想われ、妻の命を、彼女が生きる世界を守れたのだから。幸せな人生だった。]
[……ああ、でももし、あと一つ叶うのなら。康生には生きていて欲しかった。私の巻き添えで死なせてしまう息子。私を喜ばせようとして、契約してしまった息子>>2>>3。この件にもし戦犯が居るのなら>>1:477>>1:478、それは私だ。]
(286) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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[康生にも、その学友達にも、申し訳無い事をしてしまった。謝れない事が、心残りだ。]
[意識が遠退いていく。今度こそ、私は本当に死ぬのだろう。心臓が止まってから、脳が死ぬまではどのくらい掛かるのだったか。康生は、その間ひとりで……、………*]
(287) 2023/08/20(Sun) 19時頃
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―― コックピット ――
[コックピットへの転送は恐らく最後だった。 服装の趣がこれまでと違う印象である以外は 常とさして変わらぬ調子で笑う柊木に片手を挙げる。 此方もできるだけ普段と同じ顔を作ってみせた。]
………ああ。
[天道に席の交換を持ちかける柊木。 他の者もきっと考えたように、 契約者に馴染み深い椅子が複製されて来ているのなら 席を交換しても操縦席として機能するのだろうか?
いや、この状況で意味のないことはしない筈だ。 彼の“二重契約”に関係する行動なら、 天道こそが、ハロや柊木の言うところの ”未契約者”なのかもしれない。]
(@12) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[天道の快諾をうけて二人の席が交換される。 柊木と示し合わせてあることは知る由もないが 何らかの共有が二人の間にあるような気がして 天道に視線を向け、暫し思考を回していた。 もし目が合ったなら、普段通りに口端を上げただろう。]
俺も反省踏まえて、今回は席を借りるよ。 七尾が『使っていい』って言ってくれてる気がする。
たぶんだけど。 …借りるな。
[前回の戦闘の時、どこからか声が聞こえた気がした。 あの時は柊木のベッドのシャフトを借りたが、 今日はお言葉(?)に甘えようと思う。 七尾の身体は行方不明として隠されているはず。 ハロは『アストロの隙間』>>2:668と言っていたが 今もこの辺りに居るのだろうか。 皆の戦いを見ているのだろうか。]
(@13) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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― 戦闘中/コックピット ―
[ハート型に戻った敵は、再度後退を始めた。>>258 アストロはその後を追うと、腕で履帯を破壊して。 次はどうやって、敵を開かせるかといったところで。]
えっ……?
[母さん>>259と、落ちた呟きに、そちらへ視線を向けると、再び敵が開いて。]
[敵から放たれたミサイルと、アストロのレーザー。 大量の兵器の撃ち合いに、辺りが真っ白に染まった。]
[爆風と光が収まって、視界が開けてきた時。 柊木君のお母さんを転送>>261>>263と言うのに。]
分かった!
[頷いて、すぐにその場から姿を消した。]
(288) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[暖色系の大きなビーズクッションは、 なかなか一人暮らしの男の部屋に 置いてあるような代物でもない。 座り慣れずに位置を定めるまで少し難儀したものの 座ってみれば意外と快適なものだったらしい。 乾のyogiboも似たようなものだろうかと見れば、 乾は柊木の方に椅子を寄せて隣へ。
仲は良いとは思っていたし柊木からも聞いていたが 彼のあっさりとした口ぶりから 友情の範疇として受け止めたあの時と 空気感の変化くらいはいくら己でも分かる。 左手に光るものをみとめれば、彼らの方から目を逸らし モニターに移る見慣れた景色を眺めていた。]
(@14) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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……このあたりは本当に、更地になっちまいそうだな。
[敵の転送位置がパイロット基点だというのは 柊木の言葉で裏付けられた。>>216>>163 その理論で行けば、同じ場所で戦えば 他の地域の被害を抑えられはする。
被災地域が散らばるよりは良いのかもしれないが、 それでも見慣れた景色が尽く粉になって行く様は切ない。 例えば国保有の山奥で戦うなどは無理なのだろうか。
……無理か。 敵が襲ってくるまで山奥で暮らすことになる。 いや、国防省の方の隔離施設なら―――?
考えているうちに、敵性体が姿を現して。 一風変わった形状に、微かに首を捻った。]
(@15) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[敵の形状へ生徒たちがめいめいに所見を述べている。 己はといえば、オモチャみたいだなと思ったわけだが。 一見して盾のような形状だが、パーツが多くない。 攻撃手段があるとすればその奥だと考えるべきだろう。 柊木の合図に頷きかけ、彼の初動を待つ。 が、次の瞬間に大きくモニターの視界がぶれた。]
[ビーズクッションから身体がズレる。 「起きないと」という柊木の声>>203で漸く 機体がうつ伏せになっているのを知った。]
(@16) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[柊木君は、躊躇っていたのかな。それはわからない。 彼は結局、確かに敵機のコア…いや、コックピットをしっかりとレーザーで撃ち抜いた>>280から。コアは確かに破壊されて、敵機は消滅した。 柊木君は謝ってた。]
…なんで。柊木君が謝る必要なんて…ないのに。
[思わずそう呟いていた。柊木君はやらないといけないことをやっただけ。乾君は柊木君を慮っただけで、天道君は本当の事を言っただけ。]
ごめんね。柊木君。
[でも、私も自然と手を握りしめ、彼に謝っていた。 しないで済むならそれがよかった。大和君も、七尾さんも…特に七尾さんは知ってはいけなかった。彼女が最初だったのは、今思えば最悪の中でもまだ良かったのかもしれない。]
(289) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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―――っ 大丈夫か!?
[ぐらついたり>>204転げたり>>214する様に 思わず声を投げる。天道は冷静な対応だ>>222]
機体が横倒しになったからといって コックピットは縦になったりしないんだな。今更だけど。
[ロボットが形状を変えるのだから、 その度にコックピットが縦になったり逆さになったり しないような何らかの機構があるのだろう。
たとえば、球体を液体の中に浮かべるような?]
(@17) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[アストロが上手く動かせないらしい。 柊木の焦りが見える。それでも、先刻は動いたし 完全に動作不能というわけではないのだろうが。 それでも過ぎる憂慮は、『二重契約』による弊害だ。 落ち着いて立て直すのを祈るように待った。 が、敵は待ってくれはしない。 キャタピラが可動し、此方に向かってくると思いきや――]
後退……?
[撤退でも退避でもない。 獲物の隙を見逃さずに動き出したそれは 距離を取って飛び掛かろうとする獣が低重心姿勢を取る その様にも見えてざわりと背が粟立った]
(@18) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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柊木君。 [乾君に抱きしめられた柊木君に近づく。 私から言う事は一つ。みんなに言う事と、柊木君だけに言う事。]
お疲れさま。 柊木君の役目は終わり。 もう世界とか考えなくていい。 後は全部、私達が引き継ぐから。
本当に、ありがとう。
後は、大事な人と過ごして。
[私はそう言って彼の元を離れよう。]
(290) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[アストロは立ち上がった。 >>219>>232>>234 柊木の声が、 まるで指揮を執るように鋭く飛ぶ。 アストロは動く。飛ぶ。その通りに。 うつ伏せに転倒したことが嘘のような俊敏な動作で。
それを見て、理解した。
司令塔――文字通りのブレインたる柊木と 操縦者たる心臓部の分業か、と。
己は、この時点で誰が『心臓』の持ち主かまでは 柊木から聞いていなかったのだけれども この複雑な構造を支え叶えているのならば、 彼に近しい者なのかもしれないという予測だけ抱く。]
(@19) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[飛び交う砲撃とその衝撃に モニターにはひっきりなしに閃光と爆風が映し出される。 途中、驚いたようなハロの声>>252には 不思議そうな視線を横目で向けた。
柊木の心臓と脳のことに思考が向いていたのもあるが 己にも敵性体のハート=心臓以外の発想がなかったので。 柊木も同じらしい>>258。 他に何があるというのだろう?]
(@20) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[コアの位置をそれと定め>>248 履帯を損傷させ、有利かと思われたアストロが 突然不自然に動きを止めた。]
……え
[呆気にとられたような柊木の声。 柊木の母親。避難していなかったのか? 前もって“家出”しておいた柊木の事情は知る由もない。 いずれにせよこれでは動きが制限される。 回避行動は選択肢として消えた。
激しいレーザー砲の応酬に視界が白に染まった。 見えていて撃っているのか、いや――]
[やがて光が霧散し、そこに在ったのは 心臓部を曝し合う二体のロボット。>>260]
(@21) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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( …… そう、だよな )
[きっと、場に居る全員が敵の正体を識った。 己とて、予想をしていなかったわけではない。 かつて貪るように読んだ本の中、とりわけ SFに分類される物語には度々描かれるような二律背反。 柊木の顔をじっと見据える。 痛みに耐えるように表情が歪む様を。>>279
言葉をかけることはできない。 やれとも、やるなとも。
命を賭して戦い合うのは己ではないのだ。 アレを手にかける迷いも、痛みも、なにひとつ 負ってやることも共有することも出来ないのが ひどく歯がゆかった。]
(@22) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[けれど、柊木は強い。 強くて、優しい。]
[――――最後の一撃で。]
[消滅したのは、敵機。]
(@23) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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― 日野病院 ―
[柊木君のお母さんの傍に姿を現すと、 すぐに6駅離れた日野病院へ転送した。]
[でも、お母さんが柊木君を心配して探しにきたのなら、転送しただけでは、また近くへ行こうとしてしまうのではないかと思う。]
[私が頼まれたのは『転送』だけど。 つまりは、『お母さんを無事に守る』事をしないといけないと思って。]
驚かせてごめんなさい! 私、柊木君に頼まれて。 お母さんに、ここに居て欲しいって言ってました!
[それでも彼の元に行こうとするのなら、強引にでも行かせない様にしないといけないし。 もしも戦闘がこちらまで拡大してしまうなら、守らないといけない。と思う。]
(291) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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― コックピット ―
お母さん、日野病院に転送したから安心して! 私は、このままお母さんの傍に居て守るね! [柊木君にそれだけ言うと、また、柊木君のお母さんの所に戻った。]
(292) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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[静かにビーズクッションを降り、 書斎椅子の上で乾に抱かれる柊木の傍へ。]
…… 柊木。 なあ、この間お前、言ってたろ。 『俺が居なくても、世界は回ってく』って。
ずっと病室にいて、 世界に存在しないような気持ちでいたとしてもさ。 もう、お前はこいつらや俺の世界に関わっちまってる。
[俺が居なくても世界は回ってたんだから、元に戻るだけ。 手紙を託された日、教室で、柊木はそう言ったのだ。>>136 後ろ向きな言葉でないことは理解しているが、 それでも、どうしても引っかかっていた。 あの時に伝えなかった言葉、せめて今ならと。]
(@24) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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ちゃんと存在してるんだよ。 消えて大丈夫なわけがないんだよ。
世界は回り続けるかもしれないけど、 お前のいない世界は、『同じもの』じゃない。
[柊木も、大和も、七尾も、瑠璃川も。 それに、どこかの世界ではきっと七星も。]
お前はずっと、俺の大事な教え子だ。 …… ゆっくり休んでくれ。
ありがとう。 **
(@25) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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─戦闘終了直前 コックピットにて─
[コックピットに戻って来たハロの報告>>292に、私は心底ほっとした。康生もまたそうだっただろう。]
サンキュ、ハロ。ほんと助かる。 ……後で、俺も母さんのとこ送ってくれ。 胸ポケットに手紙入れてる。 それ読んでもらえば、わかるようにしてるから。
[私達が敵を倒したのは、それから間もなくの事だ。*]
(293) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2023/08/20(Sun) 20時頃
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─戦闘終了後 本郷へ─ ・・・・ ・ [父さんの椅子に座ったまま、俺はみんなの顔を見回した。縁士に本郷、ケイ。カガセンも居る。みんなして何とも言えない顔してるし、本郷が謝って来た>>289もんだから、苦笑するしかなかった。]
何言ってんだよ。本郷がちゃんと指示してくんなかったら、俺きっと撃てなかった。 本郷が謝ることなんもねーし、ほんと助かった。サンキュ。
……悪いな、重いもん引き継がせちまって。 俺の方こそ、…………ありがとな。
[ほんとは、俺の役目は終わってなんかない。俺はまだパイロットに選ばれてなくて、本来ならもう一回戦わなくちゃいけなかった。だから、やっぱりどうしたって世界のことは考えちまうけど、本郷の言いたいことはわかったから、礼を言って甘えることにした。*]
(294) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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公安部 カガは、メモを貼った。
2023/08/20(Sun) 20時頃
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[柊木を動かしたのは、本郷さんの呼びかけだった。>>278 次の瞬間、アストロは見事に敵の核を打ちぬいて。 そして───。]
───柊木…っ!!!
[柊木を抱き留めて乾が語り掛ける。僕も駆け寄った。 まだ目の焦点は合っているが……。 乾が一旦離れ、本郷さんも彼に最後の声をかけて。それは僕等みんなの代弁でもあった。
──僕は。 おそらく最初で最後の接触になるだろう。柊木の手を取って、言った。]
(295) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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……ふたりが守った康生のお母さんは無事です。
後は大丈夫、まかせて。
[心臓はまだ動いているだろうか? そもそもお父さんにこれが聞こえているか分からないが、僕は2人に "ありがとう" と告げた。]
(296) 2023/08/20(Sun) 20時頃
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