1 冷たい校舎村(別)
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じぶんに素直なとこがすき
つよい信念をもっていて
だれかの期待に答えようと努力してるの
─── ゆりちゃん
だれかの期待だけじゃなくって
じぶんの気持ちを大切にしてほしいな
いっぱい長生きして 未来を引っ張っていって
ととのっている字がすき
整然としてるのに 柔軟性があるの
だれにでも合わせられるの羨ましいな
─── しほちゃん
人生は航海だってゆうもんね
しほちゃんの人生はしほちゃんの地図の上を
これからも長生きして描いてってほしいなぁ
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─ 前日/保健室 ─ あ、それなら僕は空を飛びたいな そのまま宇宙とか行ってみたい [ どうせ現実じゃないんだったら─── 愛上さんの溢れる欲望の言葉に>>2:336 僕も強く頷く。 昔の僕なら、空を飛びたいとかじゃなく それならずっと勉強が出来ますねって言いそう。 多分言ってる。 ]
(20) 2020/11/13(Fri) 01時頃
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文化祭かぁ …… 僕なら、他はいいから " 月うさ亭 "だけは作りたいけどね
[ 文化祭には思い入れがあっても 月うさ亭には思い入れが無い人 ? 僕も当てずっぽう>>2:336に 乗っかってみるけど
いえ、やっぱり該当者が見当たらない ]
(21) 2020/11/13(Fri) 01時頃
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[ 暫くしたら、 ゆりちゃんが雛川さんと一緒に戻ってきて ジャージを受け取った僕は カーテンをシャーっと引いて保健室でお着替え。 胸元には" 巫 "の文字が刺繍されてたかな。 それから寝床作りに混ざって。 ジャージ姿で布団とか運んでたら なんだか修学旅行みたいな気持ちになった。 ]
(22) 2020/11/13(Fri) 01時頃
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[ 僕はその後、購買部に行って 洗剤と洗面桶を取ってきた。 " 緊急につき お金は後日お支払いします " そんな書置きをレジに残して。 桶に水を溜め、洗剤をドバドバ。 そこに血で汚れた制服を浸けておくことにした。 シミにならなきゃいいけど。 ]
(23) 2020/11/13(Fri) 01時頃
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[ キャットファイト、というか ファイトを忘れたキャットでしょうか 寄り添うように、且つテトリスのように みんな、ひとつの部屋で眠りについた 夜が明ければ、朝が来れば 事態は少しは好転するでしょうか。
朝日に希望を抱いたことなんて 今まで一度も無いけど ─── 明日はきっと 新しい風が
ああ、でも ]
(24) 2020/11/13(Fri) 01時頃
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[ 窓を閉め切ってるから 風も感じられないんだったね ]**
(25) 2020/11/13(Fri) 01時頃
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─ 回想/文化祭準備 ─ [ もちろん僕なりに喫茶店の名前を 精一杯考えたんですけど、あまりにも稚拙というか アニメキャラの名前っぽいっていうか。 だけど、呆れてないって親指を立ててくれている 愛崎さんを全面的に信頼する事にしました。>>213 わざわざ追いかけてまで伝えてくれたのですから ええ、それはもう。 白装束は着なくてよさそうです。 彼女が接客の決めポーズをするたび、>>214 「 おー 」って声をあげて 手をぱちぱち。 きっと、月に代わってご案内よ とかも 決めポーズやってくれたと信じてます。
学校が好き、という彼女には >>215 そうなんですね、と相槌を打って。 ]
(115) 2020/11/13(Fri) 20時頃
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学校は、嫌いで抜け出してるんじゃないんですね それなら良かったです 正直、愛崎さんがいるのといないのでは クラスの温度が3度ぐらい違いますから [ あ、もちろん計った訳ではないですけど そう付け加えて。 ]
(116) 2020/11/13(Fri) 20時頃
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うん、呼び込みに関しては 全面的にお任せしています
今回は本当に適材適所といいますか … 愛崎さんは 人を惹きつけるのが上手だな、と 今もこうやって追いかけてきてくれて 僕を惹きつけちゃってるわけですし [ 考えての行動か、考え無しの行動か 打算がどうこうでは無くて すぐ行動できるっていうのは才能だと思うんです ]
(117) 2020/11/13(Fri) 20時頃
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えっと、だから …… そんな直ぐ追いかけてくれるような人がいる学校 嫌いになるわけないじゃないですか … みんなに引っ張られて 僕も楽しんでますよ [ 文化祭にしたって、 僕が皆を引っ張ってるって言うけれど ── 皆の" 楽しみたい "って気持ちに 僕が引っ張られて、頑張っちゃうわけで。 「 愛崎さんがもっと学校に来てくれたら もっと楽しいんですけどね 」 口元を緩ませながら、 そう付け加えておきましょうか ]*
(118) 2020/11/13(Fri) 20時頃
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[ この世界が 現実世界で自殺しようとした誰かの精神世界 そんな話を聞いたとき ───
あ、僕ではないなって思った ]
(133) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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[ だって ───── ]
(134) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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[ ああ そんな手があったのか っておもったから ]*
(135) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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─ 回想/遠き日の ─
[ 物心ついたときから 僕は加害者だった >>0:538 小2だった僕が母親の目を盗んで どうして川の中に入ったか、なんて覚えてなくて うっすらと憶えているのは " 僕につかまって "って 川の中で必死に手を伸ばしてくる男の子の姿 それと、少し経ってから 男の子のお母さんに言われた言葉 " 立派な大人になってね " " あの子の、ぶんまで " >>0:169 ]
(136) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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[ 父と母は笑わなくなった 父は出張で家に帰らない日が多くなり 今は海外赴任で年に1、2度帰ってくるぐらい だから母と二人暮らしのようなもの でも母は僕の顔を見ると そそくさと別の部屋にうつるようになった ]
(137) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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[ 幼かった僕は考えたよ どうしたらお父さんとお母さんが また笑ってくれるのか 家族で遊びに行ったり、楽しかった時が もう一度戻ってくるのか 思い至ったのが" 立派な大人 "になること いっぱい勉強して、いい大学に入って みんなが尊敬するような仕事をすること そうしたら全部許してもらえて 一緒にゲームして遊んでた父も お店で僕に洋服を試着させるたびに かわいい、かわいいって連呼してた母も ぜんぶ、戻ってくる そう信じた ]
(138) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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[ あの子の分まで立派な大人になるのなら 二人分がんばらないと、と " わたし " を " 僕 " と名付けた それからは何を差し置いても勉強した 友達に遊びを誘われても 話しかけられても 成績がぐんぐん伸びていった僕を 先生たち大人は褒めてくれる これで間違ってないんだって思った 母は そんな僕にも無関心だったけれど だからこそ 幼かった少女の決心は 誰に否定されるでもなく 高3まで突き進んだ そう、このクラスになるまでは ]*
(139) 2020/11/13(Fri) 21時半頃
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[ 昨晩眠りについたのは、きっと最後の方。 みんなの寝息が聞こえてきてたから。 いびき?いびきはどうだったかな 乙女の秘密は厳守すべき、と 今の僕は学習しているので。 眠れなかったのは、 こんな世界で不謹慎かもしれないけど 寝るのが勿体ないなって思っちゃったから。
きっと僕だけじゃない みんなにも色々あって ─── でも眠る時だけは寄り添いながら みんな平等で 言葉にしてもいいのなら 少しだけしあわせ、だった。 ]
(162) 2020/11/13(Fri) 23時半頃
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…… おやすみ、莉子ちゃん [ もう眠っているだろう彼女に 囁くような声をかけて、僕も瞼を下ろしましょう。 保健室では いつ名前呼びしてくれるの?なんて聞かれて>>34 慌てた僕は咄嗟に「 ま、また今度ね 」って はぐらかしちゃったから。 あのとき勢いで言えなかった僕のバカ。 ]
(163) 2020/11/13(Fri) 23時半頃
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─ AM9:00 ─ [ 夜更かしした分、 目が覚めたのも みんなより後の方。 何人かはもう姿も無かったけれど、 顔でも洗ったりしてるんだろうなって。 上半身だけは起こして、 まだ半分瞼が下がったまま ボーっとしてた。 壁にかかった時計を見れば、8:50を過ぎてる。 そっかー 僕、チャイムでも起きなかったか ]
(164) 2020/11/13(Fri) 23時半頃
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[ 目をごしごし擦りながら、 顔を洗おうと校長室を出る。 僕よりお寝坊さんがいたなら、 「 おーい、あさだよー 」って声だけ掛けて。 バシャバシャ、顔を洗ったら 何となく帰巣本能 ? 3年1組の教室へ。 途中、何事も無かったってコトは 僕は反対側の階段で上がったんだろう まだ半分寝てるけど、教室には ゆりちゃんと 莉子ちゃんがいた。 ]
(165) 2020/11/13(Fri) 23時半頃
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おはようございます…… むにゃ ゆりにさわっちゃだめ……? どういうこと ?? [ 教室の中に入りながら、 黒板の文字が目に止まって、読み上げる >>104 何個かのうさぎも目に止まった。 まるでテスト中みたいなゆりちゃん。 こっちを向きもしないから肩を叩こうとして なにか、身体のパーツが足りない気がして 僕の手はピタリと止まった。 ]*
(166) 2020/11/13(Fri) 23時半頃
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陀羅尼 サラは、メモを貼った。
2020/11/13(Fri) 23時半頃
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─ 現在/3年1組教室 ─ そのまんま ………? [ 背に受けた莉子ちゃんの言葉を >>171 そのまま反芻しながら、 ゆりちゃんに近付いた訳だけど ─── " もしかして "という疑念が沸いたのも事実。 それが 挙げた手を弱めることになった。 反応のない、人形。 崩れてしまうなら抱きしめる事も出来ないね ]
(180) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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そっか ……… もし今度会った時に肩を痛がってたら ちゃんと謝ろうね ? [ 莉子ちゃんが意図的に壊すのは、有り得ない。 ただ、" 帰れた "として 人形との因果関係は分からない。 例えば、人形の破損が 本体の破損に繋がるのかどうか、なんて。 だから、これ以上は そっとしておくのがいいのだろう ─── ]
(181) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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うん、ゆりちゃんは帰れたよ それで この世界が続いてるなら 残された内の 誰かの世界 誰か、までは分からないけど やっぱり自覚がないんだと 思う [ もう" 帰れた "と言い切るしかない。>>173 本当はどうなっているかなんて 誰にも分からないんだから。 ]
(182) 2020/11/14(Sat) 00時半頃
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