3 ディアス家の人々
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヨーランダが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ポーチュラカ、ウツギ、アリババ、セイルズ、アルフレッドの5名。
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[請願を受け入れ、挑発までする主の様子からは、先ほど部屋でみせた苛立ちの影が薄れている。 偶然にもたらされた深い接触が、彼にもなにがしかの効果をもたらしたのだろうか。そうであればいい。]
お任せください。
[不敵に請け負って一礼したところへ、思いもよらぬ言葉を掛けられた。]
仮面舞踏会ですか。
[回りくどくも気遣いや感謝の感じられる言葉に微笑む。]
(0) 2021/01/11(Mon) 23時半頃
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でしたら、部屋にいる間に、明日の衣装を見立てておきましょう。
[こちらも回りくどく楽しみにしていると告げ、改めて一礼して立ち去った。 部屋へ戻る途中、下僕のひとりを見つけて主を託す。 己が来るまでの日々、身の回りの世話を担っていた男だ。 安心して託しておいた。*]
(1) 2021/01/11(Mon) 23時半頃
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― 第三夜 ―
力あるものが力持たぬものを庇護し導くのが道理ならば、おまえは私に庇護されるべき存在だ。
私はおまえのその、潔いまでに己の使命を果たそうとする姿に、心惹かれたのだけれども。
[言葉を尽くしても、彼の自負は覆りなどしないだろう。 その事実こそが、私を魅了するのだ。]
(-0) 2021/01/11(Mon) 23時半頃
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[ならば、肉体をもって彼の立場を教え込もう。 そう判断し、のしかかろうとする動きが一度止まった。 彼の提案に、興が動く。]
決闘とは、またそそることを言うね。 では言ってごらん。 なにを用いて、私と決闘しようというのだい?
[命を奪うことについては言及せず、彼の次の提案を待つ姿勢を示す。 条件によっては応じてもいい。―――その方が楽しいならば。*]
(-1) 2021/01/11(Mon) 23時半頃
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【イベント】
今宵、ディアス邸で《仮面舞踏会》が開催されます。
地区の伝説を起源とした歴史ある催しで、仮面をつけていれば、身分差があってもダンスに誘ってOKという決まりになっています。
参加は自由です。どうぞお楽しみください。
(#0) 2021/01/11(Mon) 23時半頃
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― 第三夜 ―
おれは、貴族として、奉仕し、奉仕されることはあっても、庇護されるつもりはない。
[ 心惹かれたというシンの告白に、従者としての彼の言動を重ねて共感するけれど、 口に出してはそんな言葉で答えることしかできなかった。]
(-2) 2021/01/12(Tue) 00時頃
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[ 奇襲を成功させたシンに、決闘に応じる義務はないのだけれど、彼は楽しげな反応を示した。 従者ならばしないこと──自己決定権を持つ者として、決闘の手段を問いかけてくる。]
剣は使えるか? おれと同様に視界を塞いでの、ブラインド・フェンシングを希望する。
(-3) 2021/01/12(Tue) 00時頃
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― 仮面舞踏会 ―
[仮面舞踏会が開催されるこの日、ディアス家の館は招待客のみならず、領民たちにも解放される習わしになっている。 普段は静かなこの館も、この日ばかりは賑やかな雰囲気に包まれた。 ホールだけでなく、ダイニングや庭園でも、音楽が演奏され、食事が振る舞われた。
仮面舞踏会の開催にあたって挨拶を求められた当主は、黒革に銀糸で刺繍をあしらったマスクを身につけ、参加者たちの前に立つ。]
みなさま、 どうか楽しんでください。
[ごく短い挨拶に、快哉の声と拍手が広がった。*]
(2) 2021/01/12(Tue) 00時頃
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[彼の示した方法は十分に興をそそった。 剣の交錯の果ての、別種の凌ぎ合いをも想像して心が動く。]
それで構わないよ。 勝敗は、相手を殺すか、動けなくするまで。 いいね?
[勝利の条件を付け加え、彼の手を取る。]
その服では動きにくいだろう。 これに着替えるといい。
[ベッドから引き起こした彼のナイトローブを脱がせ、厚手のシャツと動きやすいボトムを身につけさせる。 着替えの介添えは、従者として行う手付きと全く変わらなかった。]
(-4) 2021/01/12(Tue) 01時頃
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準備はこれでいいけれど、 ――ここだと少し、物が多いね。 動きやすい場所へ移動しようか。おいで。
[服装を整えさせたあと、周囲を見回して言う。 彼をゆるく抱いて、もろともに闇を渡った。]
(-5) 2021/01/12(Tue) 01時頃
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[選んだのは、一部が食料庫として使われている地下だ。 かつては罪人を捕らえていたのだろう地下牢が、今は活用されぬままに放置されている。 決闘の場としては手頃な広さがあった。]
剣を選ぶといい。
[彼の部屋に飾られていた数本の剣を示し、さらに細長い布を渡す。]
公正を期すならば、立会人が必要なのだろうけれども、 人間が魔を直視するのは、障りがあるからね。
おまえが私に目隠しをしておくれ。
[彼の手を導いて顔に触れさせ、あとはされるに任せた。*]
(-6) 2021/01/12(Tue) 01時頃
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[ シンは剣による決闘を了承し、勝敗条件を述べる。 これほど彼が愉しそうだったことが、今まであったか。 まだ彼のことを全然知らない──なのに、今から決闘だ。]
異存はない。
[ 動きやすい服装に、という勧めと介助も願ってもないことだった。
的確な服を選択し、着替えさせる慣れた手つき──これが偽装だったとは。 知らされてみると、悔しくも寂しいものだ。]
(-7) 2021/01/12(Tue) 01時半頃
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[ 場所も移動すると言われ、一瞬、躊躇ったがが、一歩も動かないうちに、目的地に到着したらしかった。]
──え、
[ 自室とは明らかに空気の温度も湿度も違う。 ここはどこなのか。どうやって移動した?
まともな可能性は思いつけない。 まさか、本当に魔法? ]
(-8) 2021/01/12(Tue) 01時半頃
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[ 部屋の広さや素材がわからず、下手をすると壁に切りつけかねなかった。 けれど、それは相手も同じことだろう。 ブラインド・フェンシング──この世でここにしかないルール。]
── 失礼する。
[ 目隠しをするよう頼まれ、手を貸す。 指先に触れた彼の肌は、ひやりと冷たい。
手に馴染む剣を選び撮れば、準備は完了だった。 開始線の位置まで、彼の手を借りて移動する。*]
(-9) 2021/01/12(Tue) 01時半頃
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− 仮面舞踏会 −
[ いつもと変わらず、使用人用の勝手口から中に入る。 セイルズの「仮面」はといえば、普段の眼鏡に常緑樹の小枝を結んだだけの代物だった。 料理長に笑われると、苦笑して、]
いいんだ、わたしは踊りではなく食事が目当てなんだから。 ここも人手が足りないだろう、配膳を手伝うよ。
[ そう言って、出来上がった料理を会場に運んでゆくのだった。*]
(3) 2021/01/12(Tue) 10時頃
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[彼に目隠しされるのも、楽しい経験だ。 彼は気付いただろうか。 顔の形も髪の長さも違っていることに。 アリステアはきちりと整えた短髪だったが、本来の姿では長髪だ。
しっかりと目隠しがされていることを確認した上で、準備を終える。 本当は目隠しなどあってもなくても関係ない。 闇に生きる種ゆえに、真の闇の中でも周囲を知覚できる。 目を閉じたままでは多少認識がぼやけるが、問題ない。
これは最初から、彼にとって不利な条件の決闘なのだ。]
(-10) 2021/01/12(Tue) 10時頃
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[目隠しをした後でも導く手が揺るぎなかったことに、彼は気付いただろうか。 彼に正対し、剣を合わせたまま後ろに下がる。 剣先が触れあうほどの距離で立ち止まった。]
では、始めようか。
[剣先を軽く打ち合わせる音を合図に、戦いを始めた。 一歩体を横にずらし、まずは彼の出方を見る。*]
(-11) 2021/01/12(Tue) 10時頃
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[ 相手を殺す、あるいは殺されることもある。 その条件に躊躇わず諾と答えたのは、自暴自棄からではなく、軍にいたせいだ。
軍では、国を守るために戦った。 今回は──、
身の回りの世話をしていてくれた従者と、ではなく、 シンが自称するとおり魔物と戦うのだと考える。
目隠しをさせる時に触れた彼は、その外観からしてアリステアとは変容していた。
まったく、本当に、自分は常識の通用しないところへ足を踏み入れているのか。
そんな迷いは決闘に不要だと、あえて追求しないでおく。]
(-12) 2021/01/12(Tue) 10時半頃
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[ 右手に剣を持ち、相手からの攻撃面積が少ない半身に構えた。 深く息を吸って整える。
小鳥が嘴をあわせるにも似た剣先の軽い干渉。 それが決闘開始の合図だった。]
行くぞ。
[ 一瞬で静から動へ。 摺り足で前へと身体を運び、正面からの突きを見舞う。
失明したからと言って、すぐに聴覚や嗅覚が鋭くなるわではない。 相手の位置が確実な開始直後は貴重なチャンスだ。*]
(-13) 2021/01/12(Tue) 10時半頃
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[始まると同時に彼が動く。 素早く、迷いのない、美しい刺突だ。
接吻けのような一撃を受けぬのは惜しいと、足運びが僅かに滞った。 彼の剣が左肩の衣を破り、肌を裂く。 珠となって散った血が、淀んだ空気に華を添えた。]
――― ん…。
[官能に濡れた声が零れる。]
(-14) 2021/01/12(Tue) 11時半頃
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[本来なら、並みの武器では傷つけ得ぬ魔物であり、更には傷など目に見える速度で癒えていく体だ。 だが今はその能力を封じていた。 今この瞬間は、鋼の刃で容易に傷つき、受けた傷は塞がらずに血を流し続ける。
これでも公正を期したつもりなのだ。 主に、自分の楽しみのために。]
(-15) 2021/01/12(Tue) 11時半頃
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[突きの腕を戻すだろう彼の動きを先読みし、一歩大きく踏み込む。 彼の胴体を撫でるように剣を突き出し、切っ先を跳ね上げた。
防御を考えない捨て身の攻撃ともいえる動き。 だがこの場合は、これでいいのだ。*]
(-16) 2021/01/12(Tue) 11時半頃
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[ 切っ先がぶつかる手応えがあった。 が、すぐに軽くなる。掠めた程度か。
少し遅れてシンの声がする。 その声に苛立ちは感じられなかったが、当然、反撃は来るだろう。
肘を曲げて素早く右手を戻しながら身体を引く。 ぴったりとその動きを追うように風が走り、脇腹から綺麗に入って撫で上げてゆく。]
──っ!
[ 冷感が肌を刺す。痛みを覚えてようやく、斬られたのだとわかった。]
(-17) 2021/01/12(Tue) 12時頃
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[ 傷の深さはわからない。 ただ、動けるうちにと、その場に踏みとどまって剣を振り上げ、真っ向から振り下ろした。
フェンシングの師範が見ていたら怒られそうなやり方だが、ここは身体の声に従う。*]
(-18) 2021/01/12(Tue) 12時半頃
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[軽やかな手応えと共に、血が散った。 漏れる彼の声が愛おしい。
徐々に空気を変えていく血の香りが、魔性の本能を疼かせる。 今すぐにでも彼を押し倒してしまいたい。 それを堪えて、剣を振るう。
彼は果断にも、その場で剣を振り下ろしてきた。 当然だろう。離れてしまえば、彼にはもう攻撃の手がない。 斬られた瞬間ならば確実にそこにいる相手へ、迷い無く攻撃する。 その冷静かつ苛烈な判断に痺れる。]
(-19) 2021/01/12(Tue) 13時頃
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[さすがに真っ向受けてしまうと、死にはしないが痛手が大きい。 左手を翳して肉を切らせ、剣身を掴んで止めた。 じんと響く衝撃と脈打つ痛みが肘を伝って胸にまで響く。]
はっ…!
[肺から押し出された空気を気迫に変えて、剣を繰り出す。 強引に相手の動きを止めた隙に、彼の右肩を狙って突きを放った。*]
(-20) 2021/01/12(Tue) 13時頃
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[ 振り下ろした剣は、予想外に高い位置で止められた。 金属音はせず、それでいてガッチリとホールドされて動かせない。
まさか、素手で受けたのか。
そのまさかを裏付けるように、剣を握るウィリアムの拳にも滴が降る。]
(-21) 2021/01/12(Tue) 14時頃
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──…!
[ そこで動きを止めてはならなかったのだ。
ここは彼の間合い。 そして、彼の剣はフリーだ。
気づいた時にはもう遅く、シンの反撃を食らう。]
(-22) 2021/01/12(Tue) 14時頃
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[ 裂帛の声そのものに貫かれたかに錯覚した。 彼の剣の切っ先が背中にまで突き抜けていた。]
アウ…ッ
[ 相殺しきれない剣の勢いで上体がのけぞり、激烈な痛みに膝が崩れる。 立て直さねばと必死に歯を食いしばるものの、剣を握り続けることさえ難しい。
勝敗は、もう決まっていた。*]
(-23) 2021/01/12(Tue) 14時頃
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[相手の態勢が崩れるのを感じた瞬間、彼の剣をもぎ取って投げ棄てた。 血に濡れた手で彼の胸ぐらを掴み、数歩押し込んで近くの壁に押しつける。 石積みの壁に突き抜けた切っ先が当たって、硬質の音を立てた。]
私の勝ちで、異存は無いね?
[突き立てた剣をまだ握っているのは、彼の苦痛を減らすためでもあり、動きを制するためでもあった。*]
(-24) 2021/01/12(Tue) 14時半頃
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[ 手を離れた剣が石床に跳ね返る音がする。 悲痛な叫びのようだった。
落ちかけた身体を引きずり上げられ、牛の突進めいた力で運ばれて、壁に押しつけられる。
衝撃に、肋骨が折れるかと思った。 気を失う暇もない。]
…敵わなかった。
[ 痛みを散らすために荒い息を吐きながら、問いかけに答える。 彼の勝ちだと。]
(-25) 2021/01/12(Tue) 15時頃
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[ 両者の血を吸った服が重くなる。 彼も手当てが必要な傷を受けているはずだ。
それとも、魔物は人を食らえば元気になったりするのか。
どのみち生殺与奪の権利は彼にある。 こんなところで死にたくはないが、自分から命乞いをするつもりもなかった。
ただ、痛みに負けてしまわないよう、呼吸することだけに集中する。*]
(-26) 2021/01/12(Tue) 15時頃
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[諾と告げる言葉に、笑みを浮かべる。 牙を剥くような、凶暴な笑みだ。 これほど血の香を浴びて、興奮している。]
これは、おまえ自身を賭けた決闘だった。
だから私は、勝者として当然の権利を行使しよう。
[おまえを奪う。 夜の始めに告げた通りにすると、喜色滲ませて宣言した。]
(-27) 2021/01/12(Tue) 15時半頃
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[彼を壁に押しつけたまま、剣をゆっくりと引き抜く。 たちまち血が溢れ出す傷口を手で押さえた。 魔性の血と彼の血が混ざり合ってシャツを重く濡らしていく。
抜いた剣を器用に操って、彼の服を切り裂いた。 動かすごとに彼の肌に赤い筋が増えていくが、せいぜいが肌一枚切った程度だ。
最後には布地を引きちぎってシャツを残骸に変えた後、体を密着させて肩の傷口に唇を吸い付ける。]
(-28) 2021/01/12(Tue) 16時頃
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[口内に溢れる甘露に、喉が鳴った。 戦いの熱と命の危機に炙られた、刺激的な血だ。 血の効果、というわけではないが、回復能力の封印を外したために、受けた傷はそれとわかるほどの速さで癒えていく。
十分堪能したのち、目隠しの布を外して止血する。 魔性の血を取り込んだ傷は、夜が明ける頃には塞がるだろう。]
それでは、始めようか。
[これからだ、と告げて、ズボンのボタンを剣先で飛ばした。*]
(-29) 2021/01/12(Tue) 16時頃
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[ 自身の負傷など気にしない様子で、シンは勝者の権利行使を宣告をした。
傷口から剣を引き抜かれる。 堪えようとしても血と苦鳴は溢れ出し、自分にはまだそれだけの生命力があるのだなと感じた。
いずれも涸れ尽くす前にシンの手が止めてくれる。
しかし、横になって休むことは許されなかった。 壁を背に、押しつけられた体勢のままで、処置が進められる。 その方が血の失われる量が少なくて済むのだろうか。 よくわからない。]
(-30) 2021/01/12(Tue) 16時半頃
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[ 応急の止血が完了した段階で、痛みはかなり鈍麻していた。 それだけ知覚能力が低下しているのかもしれなかったが、人の身体は案外とよくできていると思った。 魔物の血が混ざったなんてことは、知る由もない。
血を吸って汚れた服は、シンの剣で切り刻まれて排除されていた。 その方が手当てしやすいことは事実だが、石室の冷気に体力を奪われる。
シンはズボンも脱がせるつもりのようだったが、下半身に傷は受けていない。]
…ここで?
[ 牽制するように、声をかけてみる。*]
(-31) 2021/01/12(Tue) 17時頃
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もう待てない。 おまえが、私を煽ったのだから。
[問いに答えてから、おや、と声を零す。]
おまえは何をされると思っているんだい? 私はまだなにも言っていないけれど、
[言いかけて、彼の顎を掴み、唇を合わせる。 血の味のするキス。]
(-32) 2021/01/12(Tue) 17時頃
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おまえも、待ち望んでいるのだね。 私を受け入れることを。
やはりおまえは、私の為に生まれたもの。 おまえの体は、今も私を求めているのだよ。
[唇の触れる距離で囁く。 その間にも、冷たい剣をズボンの腰回りから足へと差し込み、生地を断つ。 さほどの切れ味はないから引きちぎるに近くはなったけれども、同じ事をもう一度繰り返せばズボンもまた床へ落ちた。 残るのは、下着が一枚だけだ。*]
(-33) 2021/01/12(Tue) 17時頃
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― 仮面舞踏会 ―
[この日、館は朝からどこか浮ついた雰囲気だった。 使用人たちはみな、仮面舞踏会の準備で慌ただしく動いている。 従者はただウィリアムひとりの世話をするためにいるので、準備に駆り出されてはいなかったが、代わりに主のための衣装などは一人で用意していた。]
我が主。 そろそろお着替えを。
[声を掛けて、まずは衣服を脱がせる。 ボタンを一つ一つ外し、肩を落とし、袖を抜く。 衣服を脱がせる時は、いつも丁寧に時間を掛けていた。]
(4) 2021/01/12(Tue) 17時半頃
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[シルクの白いシャツの上に、深い紺色の上着を合わせる。 艶やかな光沢を放つ生地に、要所に銀のラインストーンがあしらわれて、夜空の輝きを思わせた。 肩口には青のマントを留め、上着と同色のキュロットに黒のロングブーツを合わせ、ステッキを持たせればどこかの王族のような雰囲気さえ漂う。
仮面は金属の色をした地にラピスラズリの差し色を入れ、目にも細かなメッシュを填め込んだハーフフェイス。]
用意が調いました。 ご案内する前に、私も着替えてきてよろしいですか。
[主人を待たせての着替えとは、大胆な要望である。*]
(5) 2021/01/12(Tue) 17時半頃
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[ シンの反応からするに、自分は何か勘違いしていたのかもしれない。
血の味のする接吻けを与えられ、ウィリアムの喉は乾きを覚えた。 これが待ち望んでいる、身体が求めているということなら、同意するが、 多分、違うということはさすがにわかる。]
…悪夢だよ。
[ もはや、逃亡や抵抗ができるほど体力は残っていないと思う。 諦めてしまっているだけかもしれないが。 内臓だって、きっと生命維持だけで精一杯だろう。 それでも堪能したいというなら好きにしろという他ない。]
(-34) 2021/01/12(Tue) 17時半頃
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[ 顔を伏せがちに背ける。
従者として仕えてきた彼には、着替えや入浴介助の際に、さんざん触れられているというのに、 いまさら視線が気になるなど、不思議なものだ。*]
(-35) 2021/01/12(Tue) 17時半頃
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− 仮面舞踏会 −
[ アリステアの仕事はいつも丁寧だ。 結果だけでなく、過程もまた、相手の心証に関係するとよくわかっているに違いない。
彼が用意したという舞踏会用の衣装も、着せつけられる先から肌に馴染むようだった。]
ステッキはいいアイデアだな。 普段にも使いたい。
(6) 2021/01/12(Tue) 18時頃
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[ すべて整ったと告げられれば、掌で衣装を撫で下ろす。]
色や柄もだが──趣向を先に聞いていいか。
[ 彼の目にはどう映っているのか。 彼自身の言葉で聞きたい。
それがすめば、彼自身の支度の時間を与えよう。*]
(7) 2021/01/12(Tue) 18時頃
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おまえも喜んでくれると信じているよ。
[悪夢だと顔を背けた彼の耳をついばみ、彼の体を石壁から引き剥がして闇に包み込む。 互いの体のみしかない闇の中で、彼の最後の一枚を剥がして捨てた。
石壁よりも柔らかな闇の帷に彼の背を預け、足を割り開くようにして膝裏をすくい上げる。]
おまえは信じないかもしれないけれど、 おまえの体は、私を受け入れる器なのだから。
[胸の珠を唇に含んで転がす間に、彼の腰を落として自身の上に、既にそそり立って待ち受ける欲の真上にあてがう。]
(-36) 2021/01/12(Tue) 18時半頃
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[闇の王が近づいたことに反応して、彼の奥に潜ませたままの闇が目覚め蠢いた。 内側より門を押し破って開け放ち、王の帰還を迎え入れる。 ほとんど抵抗もなくふたつの体は繋がり、なじんだ。
隙間無く纏わり付く媚肉は、幾度も受け入れたものの形を覚えているかのよう。 少しの間、密着を堪能したあと、前触れもなく彼の体を持ち上げ、落とした。
腰の上で彼を弾ませ、深いストロークで繰り返し呑み込ませる。 手荒な抽挿なれど、絶妙に彼の急所を擦り突き上げていた。*]
(-37) 2021/01/12(Tue) 18時半頃
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本日のお召し物は、白無地のシャツに、深い紺色を合わせたもの。 銀糸やラインストーンで星々を表しております。 夜空より降りた星の王子、という装いでございます。
星の王子は太陽の光に弱いので、目元まですべて覆うマスクをつけております。
[王族にそうするように、彼の手を恭しく取って指に口付ける。]
では私も、身支度を整えてまいります。
[許しを受ければ一礼し、一度部屋を退いた。]
(8) 2021/01/12(Tue) 18時半頃
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失礼いたします。
[戻ってきたのは暫くの後。 扉を開く音に、常にはない衣擦れの音が続く。]
お待たせいたしました。 では、参りましょうか。
[取った手の上に、さらりと髪が落ちてきて触れた。*]
(9) 2021/01/12(Tue) 18時半頃
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― 仮面舞踏会 ―
[ディアス家の姫の部屋は、それはもう朝から大騒ぎだった。
長い髪を複雑に結い上げるだけでも時間が掛かる。 服もまた、ああでもないこうでもないと侍女に何着も着付けをさせ、さらにはアクセサリーはどれがいいかとまた散々時間を費やして選ぶ。
最終的に身につけたのは、ライムグリーンのドレスだった。 肩口はたっぷりのフリルで飾られ、コルセットでくびれた腰の下から柔らかいスカートがふわりと広がっている。 背中には薄い布と針金で形作った蝶の羽を背負い、小さな錫を手にして、まさに妖精という姿だ。
白いレースのマスクは、大人っぽさを意識したもの。 流行の形にまとめた髪には、銀のティアラも乗せている。 当人的には妖精女王のつもりだ。]
(10) 2021/01/12(Tue) 19時頃
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[お父さまの開催の挨拶を聞いた後、小さな妖精は人々の間を飛び回って、あちらこちらでおしゃべりに花を咲かせる。 会う人会う人みな可愛いと言ってくれるのが嬉しくて、けれども物足りなくて次々と場所を移る。
けれども、誰一人として可愛い以外を言ってくれないので、そのうちすねて庭のベンチに座り込んでいた。*]
(11) 2021/01/12(Tue) 19時頃
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[ アリステアの説明を堪能し、軽く微笑んだ。
仮面の目の部分に嵌った色ガラスを指先でなぞる。 外の光景を見ることのできない目が、相手からも見えないというのは、どこか落ち着く。]
ああ、着替えてくるといい。
仮面をつければ、おまえとおれは対等の立場だ。 そのつもりで相手をしてくれ。
(12) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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[ 女たちほどではないものの、時間をかけて支度を整え、戻ってきたアリステアの気配に振り向く。
布地の多い服を着ているようだ。 重ねた手には、絹糸のような流れを感じた。]
おれを連れにきたのは、美女? それとも野獣か?
[ からかうように言う。 答えをもらわずにおいて、周囲の反応から彼の衣装を想像するのも楽しいだろうかと考えた。*]
(13) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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[ 血の滲みた石壁が背から離れ、何かゴムめいた弾力のあるものに取って替わられる。 驚く隙をつくように、足を開かされ、抱え上げられた。]
──あ、
[ 肩の痛みと羞恥が入り混じって、自分の身体を形作っている。 そこへ、彼の熱が打ち込まれた。]
(-38) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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…っんあ…!
[ 覚悟していたのとはだいぶ違う感覚に、戸惑う。 捻じ込まれるというよりは、むしろ自分から吸い込むように門が開いていた。 潤みをたたえて蕩けた隧道も、彼を受け入れるに相応しい場所としか思えない。
投げ落とされるように乱暴にあしらわれても、苦しいどころか快感が押し寄せてくる。
これに、耐えろと? 溺れてしまったらどうなる?
崩れかかる心より先に、止血帯に覆われた右肩の傷に指をたてて痛みを引き出し、自制しようと試みる。*]
(-39) 2021/01/12(Tue) 19時半頃
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美女でも野獣でも。 あなたのお望みのままに。
[声音は同じながら、口調は僅かに装いを変える。 対等の立場なればと、距離を縮めるような柔らかな物言いだった。]
まずはどちらに行かれますか? どこへでもお連れしますよ。
[説明しろと要求されないので、自分の服装については口をつぐんでいた。 部屋の外に出れば、賑やかなざわめきが階下より届く。 彼が望む方へと、どこへなりと導くだろう。*]
(14) 2021/01/12(Tue) 22時頃
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[突き上げた彼の声は、最初から艶を帯びていた。 彼が存分に感じている事は、声の温度からも明らかだ。 最初の暴力的な交わりから、時間をかけた丁寧な交歓を経て、快楽を受け取る経路が彼の中にできあがっているのだ。 彼自身の自覚はないままに、体は悦びを得るすべを承知している。
このままいかせてしまおうと動きに弾みをつけた時、真新しい血の匂いが鼻先に届いた。]
ああ――いけない子だ。 自分を傷つけるようなことをしてはダメだろう?
[視線を上げれば、闇の一部がゆらりと揺らいだ。 自傷行為に及ぶ彼の手に、蛇のように闇が巻き付いていく。]
(-40) 2021/01/12(Tue) 22時頃
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[彼の左手は頭上へ吊り、彼の右手と右腕は動かないようにと胴体に縛り付ける。 闇はさらに王の意を汲んで、二本の鞭を作り出した。]
いけない子にはお仕置きだよ。
[囁くと同時に、鞭が彼の体を襲う。 鋭い音を響かせ、心地よいと感じるだけの強さで、彼の太ももや尻を続けざまに打ち据えた。 それらの闇の働きを供として、大胆な抽挿を再開する。*]
(-41) 2021/01/12(Tue) 22時頃
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[ シンとの媾合がもたらす肉の愉悦は、彼に手当てされて癒えつつある傷の痛みを遥かに凌駕していた。 爪を立てても、気を逸らすには足りない。 むしろ、歯痒さを覚えるほどだ。
目の前で行われている行動に気づいたシンは愉快そうな口調でウィリアムの自傷を阻止する。 「いけない子だ」と幼子のように諭し、自らお仕置きの鞭を振るった。]
── う、 くッ …あァっ!
[ しなやかな鞭の打擲は、肩の傷の痛みより遥かに鋭く弾け、反射的にウィリアムの身を竦ませる。
けれど、その呻き声は、苦痛からだけ出るものではなかった。]
(-42) 2021/01/12(Tue) 23時頃
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[ 痛みの走る瞬間に奥まで貫かれると、擦れ合う密度が増して、狂おしいほどだ。 闇の蛇に拘束されるもどかしさすら、官能の炎にくべられた燃料となる。 幾度となく突き上げられ、鞭打たれるうちに、音だけで奥がじんと痺れるようなってゆくのだった。]
──…、 っ くぅ
[ ウィリアムは懸命に声を殺して喘ぎ、己の変化を知られまいと努める。 そうでもしなければ、際限なく求めてしまいそうで、怖い。*]
(-43) 2021/01/12(Tue) 23時頃
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[ 仮面舞踏会のルールに則って、アリステアは口調をわずかに変える。 自分にしかわからないようなその変化を、ウィリアムは好ましいと思った。]
我が連れ殿、 まずは宴の主催者に挨拶に行こう。
[ 微笑みを向けて行動予定を伝える。
仮面を被っていたところで、父はすぐ見つけられるはずだ。
アリステアを伴い、ステッキを前方確認に活用しながら部屋を出て歩いてゆく。 その足が、階段の手前で、ほんの少し躊躇するように立ち竦んだ。]
(15) 2021/01/12(Tue) 23時半頃
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[ 昨日、階段を転げ落ちそうになって、助けに入ったアリステアに怪我をさせたのは記憶に新しい。 下手をすればどちらかが首の骨を折って死んでいてもおかしくはなかった。
かといって、従者にエスコートされながら、おどおどと一歩ずつ確かめて下りるような姿を客人たちに晒したくなどない。]
──、
[ 一銭の得にもならない見栄だが、仮面を被っていてもウィリアムは貴族なのだった。*]
(16) 2021/01/12(Tue) 23時半頃
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[声を上げまいとする彼の努力を裏切って、彼の肉体は素直に喜びを歌っていた。 鞭打たれるたびに奥が締まり、離れがたく吸い付いてくる。 微かに腰を包む震えは、彼が絶頂へ向けて登る階の一段目だ。]
感じているのだろう?
[声に出して、その変化を指摘してやる。]
奥の締まりが良くなってきたよ。 もっと深くに引き込もうとしているようだね。 鞭が鳴るたび、足が震えてる。 音でも、感じるようになってきたかい?
頬が紅潮して、全身の肌がほんのり染まって、 ほら、しっとりと濡れてきているよ。
足の指もそんなに丸まって。 気持ちよくてどうにかなりそうなのだろう?
(-44) 2021/01/13(Wed) 00時頃
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おまえはきっと、今にも達してしまうよ。 中だけで達ける者なんて、そう多くはない。 おまえには才能があるのだよ。 私の愛を受け取る才が。
[昨日時間をかけて開発したといっても、彼にとってはこれが"初めて"だ。 初めての相手に貫かれ、感じている状況を思い知らせるよう、言葉を紡ぐ。]
なにも心配せずともいい。 ただ、感じてごらん。
私はおまえを得た。 私はおまえに、悦びを注ごう。 おまえはただ、それを受け取るだけで良い。
(-45) 2021/01/13(Wed) 00時頃
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さあ。 イってごらん。
[彼の心に注ぐのは、まさに悪魔の囁きだった。*]
(-46) 2021/01/13(Wed) 00時頃
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[主催者に挨拶をと方針を示され、ホールへ向かう。 途中、階段にさしかかったところで、主の歩みが淀んだ。
隣に立ち止まり、様子を窺う。 仮面のせいで表情はわからないが、この階段で起きたことはまだ記憶にも新しい。]
―――腕を組んでいただけますか?
[繋いでいた手を離し、彼の腕に指先を触れさせる。]
(17) 2021/01/13(Wed) 00時頃
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障害物があれば、私が引き留めます。 あなたは普段のように歩いてください。
目をつむって階段を降りるくらい、わけもないでしょう?
[周囲の喧噪に紛れさせて、そっと囁いた。*]
(18) 2021/01/13(Wed) 00時頃
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…すまないな。
[ 腕を組もうと誘うアリステアに、自分の内心が読まれているのは明らかだった。
彼のまとう香りがわかるほど近くに寄り添い、仮面の下で目を閉じる。 やはり怖いことに変わりはなかったが、アリステアを信用して階下へと踏み出す。
そこをクリアすれば、宴の場まではすぐだった。]
礼をしたい ── 何が欲しい。
[ 組んだ手がまだ離れないうちに、訊いてみる。*]
(19) 2021/01/13(Wed) 00時半頃
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黙…れ、
[ 乱れて早まる息の下で、精一杯、意地を張ってみせるけれど、彼の言葉は一言一句、逃さず耳に入っていた。
わずかにアクセントの異なる、涼しげな声。
美しい詩を吟ずるのが似合いそうなその音色で彼が描写してみせる姿に、客観的な己の痴態を知り、身悶えするほど恥ずかしくなる。 彼が褒めちぎる受動の才能など、欲しくはなかった。]
(-47) 2021/01/13(Wed) 01時頃
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おまえの方こ…そ、 こんなに時間をかけて、
まだ達しない、 の、か。 陶器人形め。
[ 一方的に弄ばれているのが悔しいから、わざと挑発してみる。
どこか被虐的な望みも混じっていたろうか。*]
(-48) 2021/01/13(Wed) 01時頃
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[昨日の記憶は、彼の心に傷跡として残っているのだろう。 それを、克己心を発揮して足を踏み出す姿は気高くさえ思う。 組んだ腕から彼の鼓動が伝わって、胸が熱くなるような心地を味わった。
危ない場面もなく、足を踏み外しもせず、階段を降りきる。 再びエスコートの形に戻るより先に、望みを聞かれた。]
あなたの心以外なにも。
[反射的に答えてから一拍ほど置いて、小さく笑みを漏らす。]
(20) 2021/01/13(Wed) 01時半頃
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……いえ。 でしたら舞踏会のあと、私にあなたの時間をください。
[冗談だ、とも言わず曖昧に流し、代わりのように彼の時間を求める。 従者の仕事としての時間ではなく、との意図を込めた。*]
(21) 2021/01/13(Wed) 01時半頃
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[ アリステアの声は、いつもと同じに詩的で柔らかい。 今、答えを口にする彼には、いつも以上の真摯さを感じた。]
…うん
[ 茶化してはいけないし、社交辞令のように気安く受けてもいけないと思うと、かえって十代の頃に戻ったような返事になってしまう。
心音がちょっとうるさい。*]
(22) 2021/01/13(Wed) 08時頃
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ありがとうございます。
[少年のような了承の言葉に礼を告げ、少し強く腕を抱いてから体を離す。 当主の前に行く頃には、普段通りにエスコートしていた。]
本日は舞踏会にお招きいただき、感謝いたします。
[主の挨拶に続いて、軽く膝を曲げて会釈する。**]
(23) 2021/01/13(Wed) 10時頃
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[贄の精一杯の反抗などかわいらしいものだ。 黙れと言われるそばから、耳が赤くなったよ、とか、胸がこんなに膨らんでいる、とか、囁きを追加する。 けれども、挑発のような言葉には得心したような声を上げた。]
ああ。私と一緒にいきたいのだね。 可愛い子。
おまえがそう望むなら、一緒に。
[嬉々として応え、闇に呼びかけて彼の姿勢を変える。 彼の体を上下させるのは闇の腕に任せ、自分の両腕で彼の背を抱いた。 拘束していた彼の左手もまた、抱きつかせるように誘導する。]
(-49) 2021/01/13(Wed) 10時頃
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[これまでよりずっと密着する姿勢で彼を揺すり、中をかき回すと同時に、彼自身のものも二人の体に挟んで擦り上げた。]
もっと締めてごらん。 私を感じさせるように。
そう……ああ。ずっと良いよ。
[指示を与え、褒め、互いの息を合わせていく。 愛しさが膨らんで、下肢に集まり、熱がせり上がる。]
(-50) 2021/01/13(Wed) 10時頃
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さあ。 一緒に、いこうか。
[合図を送るように彼の内側を叩き、ひときわ深く突き上げて、思いの丈を解き放った。*]
(-51) 2021/01/13(Wed) 10時頃
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[ 素でかわざとか、挑発を誤解された。]
や…!
[ より密着するように姿勢を変えられ、四肢が絡まりあう。 何も見えない闇の中では、その方がずっと確かに相手の動きを、温度を、質感を感じ取れた。
ウィリアムの雄はこれまで垂れたまま、淫らに喘がされてはいても、本当はしたいとは思っていないのだと言い逃れる拠り所となっていたのだが、 一緒にと目をつけられれば、素直に勃ち上がってくる。]
(-52) 2021/01/13(Wed) 19時半頃
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[ 媾合う。/犯される。 達する。/イかされる。 もはやその境界は曖昧で、解放されたいがために内奥がきつく締まり、 突き上げられる快感が、鈴口に露を含ませた。]
あ、 ! … シン ──…、
[ 持ち上げられ、張り詰めながら弛緩する。 新しい鼓動が結合部で脈打ち、洗礼の如き歓喜を溢れさせた。*]
(-53) 2021/01/13(Wed) 19時半頃
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[ 父の声を頼りに、そちらを向いて挨拶をする。 ゆっくりと楽しんでゆくようにと、労りを込めた声で歓迎された。
傍ら、アリステアのいる場所からは淑女のような衣擦れの音がする。 どんな仮面を被っているのだろう。]
仮面の領主様、 我ら二人は、どのようなペアに見えますか?
[ 微笑みながら尋ねてみる。*]
(24) 2021/01/13(Wed) 19時半頃
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[抱き合った彼の体は素直な反応を示す。 濡れ、昂り、雫を振りまき、締め付ける。 どれもが愛おしい。]
ウィリアム、 ―――愛しているよ。
[交歓の陶酔が極まった果てに、彼の唇が名を綴る。 呼び合う名は、心が共鳴した証のよう。]
(-54) 2021/01/13(Wed) 21時半頃
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[抱きしめたまま、彼の鼓動が落ち着くのを待つ。 時折いたずらに肌を吸って、痕を残した。]
堪能してくれたかい?
[舌先で彼の匂いを味わいながら、笑み含みに問いかけた。*]
(-55) 2021/01/13(Wed) 21時半頃
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[ 彼以外のすべてを失念して、抱擁されていた。
何も見えていないのが、当然のようだ。]
(-56) 2021/01/13(Wed) 22時半頃
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[ 再び時間が動き出したのもまた、彼によってだった。]
ん──…、う こんなこと で、愛している、 とか、
[ 余韻を掻きたてる接吻けに、舌の戯れに、いちいち身じろいで嫌がってみせながら抗弁する。 痛みさえも快感に散りばめられたスパイスのように思えてしまうなんて、 どうかしている。おれも。]
(-57) 2021/01/13(Wed) 22時半頃
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[ ふと、思い至る。]
おまえ、もしや ──
最初から、これがしたくて 寝込みを襲った…のか。
[ 訊いておいて、喉が渇く。*]
(-58) 2021/01/13(Wed) 22時半頃
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|
[嫌がってみせても、声の温度と体の反応は素直だ。 いや。嫌がってみせるのも、甘えているようなものに違いない。
抱き合い、繋がったままの体を軽く揺らす。 魔物は一度で萎えたりなどしない。]
気持ちよかっただろう? おまえにも悦んでもらいたかったのだよ。
[臆面もなく言う。]
(-59) 2021/01/13(Wed) 23時頃
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[彼の気づきに、猫のように喉を鳴らした。]
もちろん。 これも、したいことのひとつだよ。
おまえのすべてを私のものにする。 それが望みだ。
おまえとの決闘も―――好かった。
[この身を裂いていった鋼の鋭さを思い出して、蕩けた息を零す。*]
(-60) 2021/01/13(Wed) 23時頃
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…っ! まだ、 そん な…
[ 熱と硬さを保ったものを誇示されて、裡はひくひくと反応してしまう。]
あぁ…、 よせ──
[ 会話と愛撫は同時にするものじゃない。 そんなことをされたら、支離滅裂になってしまう。 あられもないことを口走ってしまいそうだから。]
(-61) 2021/01/13(Wed) 23時半頃
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[ 懸命に息を整え、内腿に力を入れて跨るようにし、なんとか彼を押さえ込もうと試みる。 魔物だと自負する彼のことは、猛獣を相手にするくらいのつもりの方がきっといい。]
おれは、おまえのものには ── なれない。
おまえの正体がなんであれ、醜聞(スキャンダル)は、許されないんだ…
[ 家名のため、守らねばならないものがあると告げる。*]
(-62) 2021/01/13(Wed) 23時半頃
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[よせと言われて止めるような殊勝さは持ち合わせていなかったので、ゆらゆらと揺らしたり時折軽く突いたりと戯れる。 彼の内股が密着してくるのは、気持ちよかった。
けれども、彼の拒否の言葉と理由を聞いた時は、動きを止めた。]
――― 知っている。 だからこうして手間をかけている。
私の方にも、今すぐとはいかない理由があってね。
[この地では自分はいわば客分だからとか、身分ある者を闇の世界に引き込むのは入念な準備が必要なのだとか、そんな魔の理屈を語っても仕方が無いだろう。]
(-63) 2021/01/14(Thu) 00時半頃
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すべて整った時、改めておまえを口説こうと思っている。 だからそれまでは、今宵のことは夢だ。
[再びゆっくりと腰を使う。 密着している分、擦り上げるようにして。]
おまえを眠らせ、記憶を拭い去るよ。 明日になれば、私はまたおまえの忠実な従者だ。
[時折横方向への乱調も加えて、官能の熾火に息を吹き込む。*]
(-64) 2021/01/14(Thu) 00時半頃
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[主が当主へ尋ねるのは、多分に興味と遊び心の範疇だろう。 こちらへ顔を向ける当主へ、微笑んでみせる。
あの話の王と妃のようだ、と当主が口にした題名は、王様に恋した黒猫の童話だ。 様々な困難の末、黒猫は人間になって王様と結ばれる。 そんな話だ。
その感想に是も非も言わず、ただ微笑んで会釈する。 当主が主に「それで、どこのご令嬢だ?」と耳打ちするのも聞こえていたが、なにも言わなかった。*]
(25) 2021/01/14(Thu) 00時半頃
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[ 無体なことを強いるわりに、シンはしっかりと根回しをする性格らしい。 そこまで周到にされていたら、もうとっくに逃げ道はないのではないか?
そんな焦りを感じる。
改めて口説くと言われ、甘い声をあげてしまったのは、彼がまた腰を揺らすからだ。]
だから…ッて、 こん…な、やり方
[ 拒みたい。けれど、与えられる悦びに怒りが保てない。 これも彼の思惑通りなのか。]
(-65) 2021/01/14(Thu) 01時頃
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[ けれど、記憶を消すと言われ、唇を噛む。]
そんなことができるなら、 おれの心 など…
好きに 操れるのだろ 、
[ やはり勝手じゃないか。 朝を迎えてもこの悔しさを忘れずにいて、一矢報いたいと願う。
唇を溢れる喘ぎは、どこか切なかった。*]
(-66) 2021/01/14(Thu) 01時頃
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|
[ 王と妃だとか、令嬢だとか。 父の評価に、声を出して笑う。]
気づかなかったのですか? この方は天馬の曳くチャリオットに乗ってきたのです!
[ 仮面の下の詮索は無用と釘をさして、けれど、正体がバレないうちに、その場を辞する。]
(26) 2021/01/14(Thu) 01時頃
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[ しばらくは、声を殺して笑っていた。 従者の意外な面を知ることができて驚いたと。]
誰もが目をとめる美人に、このままエスコートされているわけにはいかないな。 行って、ダンスの相手を見つけてくるといい。
[ そろそろお守り役から解放してやろう。*]
(27) 2021/01/14(Thu) 01時半頃
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操って得た心など虚しいだけだよ。 私はおまえ自身に、私の元へ来ると言わせたい。
[企みの、あるいは欲望の一端を示し、彼の奥へ忍ばせるように腰を揺する。]
あの夜、私はおまえに恋に落ちた。
同じだけの温度を、おまえにも感じてもらいたい。
[告白は真摯な響きを伴う。 たとえ彼の記憶に残らないとしても。]
(-67) 2021/01/14(Thu) 01時半頃
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このままで、従者と主の関係を続けるなど無理だろう?
だから、今はおやすみ。 夢の中でお眠り。 私が必ず、おまえを目覚めさせるから。
おやすみ、愛しい子。
[穏やかな悦びの波が揺蕩う中、彼を眠りへと誘った。*]
(-68) 2021/01/14(Thu) 01時半頃
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[ シンはとても優しいことを、とてもひどい方法でしている。 あるいはその逆か──
際限なく送り込まれる快楽に呻きながら、 濃密な眠りに引き込まれるその瞬間まで、彼に触れていた。]
(-69) 2021/01/14(Thu) 10時頃
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[ 翌朝は、従者が起こしに来る前に、目が覚めた。
微睡のないすっきりとした気分で、覚えてはいないが幸福な夢でも見たのかもしれないと思う。 夢精してしまったかとも過ったが、下着は乾いていた。
自分の体に魔物の血が混じって傷を癒したことなど知る由もない。*]
(-70) 2021/01/14(Thu) 10時頃
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― 翌朝 ―
我が主。 お目覚めですか。
[モーニングティを持って部屋を訪れた時、彼は既に起きていた。 爽やかな紅茶の香りが朝の空気に広がる。]
お体の調子はいかがですか?
[昨日はあれほどの傷を負ったのだ。 血を通じて癒やしの力を分け与えたけれど、若干の不安も残る。]
(-71) 2021/01/14(Thu) 20時頃
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[とかく人間の体は脆いから。 懸念を内に封じ込めて彼の様子を窺い、問題ないと判断してから紅茶を供した。
あとは、いつもの1日の始まりだ。]
(-72) 2021/01/14(Thu) 20時頃
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― 第四夜 ―
[夕食の後、入浴の時間になれば浴室の検分をする。 浴室の準備はメイドが整えているが、さらに手を加えた。]
入浴の準備ができております。
[声をかけて、彼を誘導する。]
昨日はレモングラスでしたから、本日は別の香りを入れております。 ジャスミンがベースですので、リラックスできるかと。
[服を脱がせる動作の合間に、昨日残した唇紋の名残を指先で軽く押した。]
(-73) 2021/01/14(Thu) 20時頃
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[浴室へ先に彼を入れたあと、自分も服を脱いで入る。 漂う香りは華やかで甘く、官能的だ。 心を静め、開放的にする効用がある――普通は褥で使われるようなものだった。]
お体を。
[今はまだ忠実な従者の顔で、彼の体を洗い清める。 布に湯を含ませて体を拭ったあとで、湯につかるのを勧めた。 体を温め、より深く香気を吸い込むように。*]
(-74) 2021/01/14(Thu) 20時頃
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― 第四夜 ―
[ 久しぶりに、夕食に軽くワインを嗜んだ。 その深い色を見ることは叶わずとも、最適の時期に収穫された豊穣を舌で感じる。]
ああ、スペンサー。 口述筆記を頼む。
──わかき瞳に炎上の匂香熱く、 『時』の呼吸、瞬き燻る『追懐』よ。 『恋』は華厳の寂寞に蒸し照る空気うち煽る。
[ 詩想がわくほど、気持ちが活発に高揚していた。]
(-75) 2021/01/14(Thu) 21時頃
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[ 入浴の時間、浴槽に加えられていたのは、ジャスミンベースだというアロマ。 純白の可憐な花を思い出す。 浴室に満ちる香りは、庭に咲いているものより強く、甘い。]
ジャスミンの他にも、ブレンドしてあるだろう── これは… ああ、水仙か?
[ 足を滑らせて転倒すると危ないという理由で、浴室の中まで従者は一緒だ。 話しかける声が、タイルに反響して響く。]
(-76) 2021/01/14(Thu) 21時頃
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[ 性急でもなく、手間取りもせず、アリステアは巧みに着衣を脱がせてくれた。 その最中、マッサージのタイミングではないのに、指先で胸元を押される。 ]
ん…、 ── なにか?
[ 問い返す声は、少しばかり間を挟んだ。 そこに何かあったか、知っていたような気もして。
けれど、自己解決はできないまま、従者に促されて湯につかり、 悩みが緩やかに溶けてゆくのを覚える。*]
(-77) 2021/01/14(Thu) 21時頃
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おわかりですか。 ジャスミン、水仙、サンダルウッド、ムスク、
[香りの元を数え上げながら、香油を用意する。 浴室にくゆらせた香と似て、さらに甘く香る官能の雫。]
温まりましたら、こちらへ。
[頃合いを見計らって彼を浴槽からマッサージ台へと導いた。 掌で香油を温め、彼の背中に塗り広げる。 丹念に筋肉をほぐしながら、時折指先で快楽の潜む場所をなぞった。*]
(-78) 2021/01/14(Thu) 23時頃
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