10 冷たい校舎村9
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わたしはもうちょっとここにいるよ。 そしたら一回教室戻ろっかな。 ひとみちゃんたちみたいにみんな何か調べたかもだし。
[屋台の場所には先にひとみちゃん>>520がいて、 柊くんもまだそこにいたかな。
1階の扉と窓が開かないことを聞いたなら、 わたしからは2階の窓は開けない方がいいことを伝えた。 「地面がすごく遠くに見えた」って。 残念ながら、わたしにラピュタを選ぶセンスはない。]
(535) 2021/06/07(Mon) 18時頃
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……それに、確認しておきたいこともあるしね。
[窓辺で聞いたため息は、あれからも稀に私の耳を擽る。 その度に浮かぶ顔があるの。
乃絵ちゃんがどこにいるかは分からないけど、 当てもなく探し回るより一回戻った方が確実でしょう。
その理由について、わたしははっきり口にしなかった。 だってそれは、乃絵ちゃんが わたしにだけ降らせてくれた雨だったから。]
(536) 2021/06/07(Mon) 18時頃
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誰かが潜んでる訳でもないし大丈夫だと思うけど、 気をつけてね。
[これまでの探索を見る限り、 単独行動も危険だとは思えなかった。
だからわたしは、炭蔵くんが離れるのを見送る。 足はまだ動かなかった。]*
(537) 2021/06/07(Mon) 18時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/07(Mon) 18時頃
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/* 目だったかー。わあいわあい、お顔が見られました。 忙しそうだったのにたくさんありがとうの気持ちです。
うきうきしたら最後ちょっと伸びましたね。 改行あるからね、実際はそこまでじゃないはず。
(-106) 2021/06/07(Mon) 18時頃
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— 現在:渡り廊下・3−9屋台前 —
[ひとみちゃんたちはどうしていただろう。 先に移動していたならその前に、 まだそこにいるなら炭蔵くんを見送った後に わたしはひとみちゃんに声をかける。]
大丈夫だった?
[わたしがここに来る前にひとみちゃんを見たのは、 ひとり教室を出ていく姿>>34だ。 わたしはひとみちゃんの顔色を伺う。 あまりじろじろ見たりはしないし、 移動するというなら引き止めるつもりはないけれど。
だって、さっきのひとみちゃん>>520の声、 落ち着いてた気がするから。]
(540) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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[それから、もし柊くんがいるなら、 わたしの視線はそちらにも行く。
屋台を背景に柊くんの姿を捉えられたら、 自然と浮かぶのは文化祭当日の話だ。]
(541) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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— 回想:豊町高校文化祭 —
[当日にハプニングはつきもので、 樫樹くん>>315が階段を転げ落ちるなんてこともあった。
見つけたのはひとみちゃんらしい。 カチューシャをつけた看板娘の姿がないと思っていたら 休憩の時にグループチャットの連絡>>522に気づいて 驚いたのを覚えている。
流れを見る限り、大事ではないらしい。 わたしはやっぱり既読だけのささやかな主張をして 画面から目を離した。
打ち上げの時には樫樹くん>>317も戻ってきたようで、 わたしはその時に「良かった」って本人に直接伝えた。
いつもどこか一歩引いているような樫樹くん>>294と 声を上げない民衆のわたし。 関わりなんてそんなものなのかもしれない。]
(542) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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[事件といえばもうひとつ。 こっちは後から気づいたんじゃなくて、リアルタイム。
立地条件◎、宣伝効果もインパクトも抜群の屋台は 大盛況で、当然レジも混み合っていた。 お金を触る人間を減らすために少人数にしたせいで、 わたしたちはそこそこ忙しかったと思う。
その合間、屋台の前が騒がしいような気がして、 わたしは一瞬だけ顔を上げた。 そこにいたのは柊くん>>304で、騒ぎの中心らしい。
柊くんの手から乃絵ちゃん>>404にチラシが渡って、 綿見さん>>429と何か話してたみたい。 その間にすっかり柊くんはどこかに行ってしまった。
もし隣に向井くんがいたなら、 どうしたんだろうねって目を合わせようとしたと思う。 余裕がなさそう>>91ならたぶんしない。 平坦を乱すつもりはもうなかったから。]
(543) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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[そうして迎えた打ち上げ。 わたしが嘘を10円分吐いた後。
樫樹くんに一言話しかけたり、 自分から一枚だけ集合写真にお邪魔したり。
向井くん>>472のポケットが重いことも気づかない。 だって楽しそうに見えた>>473もの。 わたしはちゃんと役に立てたんだって疑わなかった。]
(544) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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[柊くんは打ち上げに来ていただろうか。 わたしは走り去って行った後のことを知らない。 もし来ていたとしてもそこでは何も聞かなかった。
文化祭が終わって、その先どこかの月曜日。 柊くんが音楽室にふらっと現れたなら、]
大丈夫?
[一度だけ、そう尋ねたと思う。 何を、なんて言わないから、柊くんの反応を待って すぐに「何でもないよ」って伝えた。]
(545) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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[わたしが知っているのは 柊くんが誰かに想われたこと>>0:436だけで、 柊くんが誰かを想ったことなんて知らない。
だから、その日の音色もいつもと同じだった。]*
(546) 2021/06/07(Mon) 19時頃
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— 現在:1階渡り廊下・屋台前 —
[わたしの眼前にあるのは見覚えのある屋台だ。 あの時は雪なんて降っていなかったけれど。 それでもどこか懐かしい気持ちがするくらいには、 わたしはこれに愛着を持っていたらしい。]
わたしは、もうちょっとここにいるね。
[もしまだ誰かがいたなら、わたしはそう声をかけた。 去るのも残るのも止めはしない。]
(547) 2021/06/07(Mon) 19時半頃
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[さっき動けなかったことを思い出したら 手を伸ばす気にはなれなくて、 わたしは視線だけで探し物を求める。
赤、青、黄色。 影になってはっきりとは見えなかったけれど、 縁に貼ったビニールテープが教えてくれた。]
見えない、なぁ。
[10円が足りてるかどうかなんてやっぱり分からない。 わたしは困ったなぁって呟いて、屋台を見ている。]**
(548) 2021/06/07(Mon) 19時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/07(Mon) 19時半頃
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/* 鳩羽くんが階段のところにいる>>504>>505
メモ。どなたかいらしゃるかなあ。 炭蔵くん上に行くらしいので遭遇しそうかなと思いつつ。
今乃絵ちゃんのところは向井くんがいるので、 ずんずん進むつもりはそこまでないのです。 多角気にされる方がいるなら気をつけようくらい。 表が予約みたいに見えてたらすみません。違うの……!
もう1dが終わるんですよ。48hで足りない濃さ。 まずは筆を早くしましょう。
(-109) 2021/06/07(Mon) 19時半頃
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— 現在:渡り廊下・屋台前 —
[炭蔵くんを見送って、ひとみちゃんはどうしただろう。 わたしは上靴の爪先を地面に当てる。
とん、とん。
体温で溶けた雪はタオルで拭われて、 濡れたタイツも袋をしっかり縛って鞄の中。 わたしの足元は朝から生まれ変わって 真っ白な靴下に包まれている。]
(578) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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ん?
[声が聞こえて振り返ると、まだ柊くん>>560がいた。 先に屋台を見に来ていた様子の2人とは、 簡単な情報交換を行った。
わたしから伝えたのは、 2階の窓を開けない方がいいこと>>535の他に、 他の教室の中も文化祭の時みたいになっていたこと、 わたしたち以外の人は誰もいなかったこと。 装飾だけじゃなく食べ物もそのままあることは、 チャイムが鳴った時からする匂い>>#1で分かるかな。]
(579) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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んー……ちょっと、ね。
[柊くんと音楽室以外で話すのはちょっと新鮮な気分。 わたしは屋台とこっちを交互に見る柊くんを捉えてから、 一ヶ所を指差して視線を定めてもらおうとした。]
見えるかな……あそこにね、入れ物があるの。 わたしたちがレジで使ってたやつ。
[硬貨が混ざらないようにビニールテープを貼った>>0:624 お金を管理するためのプラスチックケース。 わたしたちが立っているのがお客さん側だからか、 様々な物品に隠れて全容まではよく見えない。]
(580) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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さっき、炭蔵くんが言ってたんだよね。 「文化祭で止まったままの校舎」って。
それならどこで止まったんだろうって思っただけ。 あの中、ずっと変わり続けてた訳だし。
[そんな細かい部分、きっと誰も気にしない。 空っぽかもしれないし、何かが入っているかもしれない。 それだけのものだ。
それでも気にかかるのは、 わたし>>0:1187が嘘を吐いたからで。
罪悪感なんか持つはずがない。 万が一にでも足りないなら、 わたしはまた嘘を吐こうと思っているくらいだ。]
(581) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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なんとなく、そう思ったの。 ごめん、今必要ないことだったね。
[そのために、今度は柊くんに嘘を吐いた。 わたしはへらへら笑って、柊くんを見上げる。]
他どこ見てないかな? 何も分かんないんだし、調べられることは調べないと。
[話の切り替え方、ちょっと強引だったかな。 だからわたしはまた笑って誤魔化す。
わたしは手ぶらで、10円は手元にない。 だったら考えるだけ無駄だし、考えること自体無駄だ。
わたしは頭を振って気持ちを切り替える。 柊くんと話している間に竦んでいた足も落ち着いた。]
(582) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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文化祭、懐かしいね。
[わたしは小さく呟いて、屋台を眺めて目を細めた。 しんみりするようなデザインではないんだけどね。
わたしは思い出に背を向ける。柊くんはどうするかな。 特に何もなければ、その場を離れようとするつもり。]*
(583) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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/* ケースの中身は何でもいいくらいの気持ちです。 細かく決める必要ないかなってしている。 あとでお賽銭したいだけなので(???)
やりにくかったらすみません……!
(-114) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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— 少し前:炭蔵くんと —
[じゃ、素顔が思ったより表情豊かだった現象>>566。 もう現象じゃなくなっちゃった。
そんな名称は正直何でもよくて、 大事なのはわたしが炭蔵くんに親しみを持ったってこと。 相手>>571が全く違う印象を抱いているなんて知らずに。
炭蔵くん>>566は見られるの苦手なのかな。 でもその眸がなきゃ、 わたしは炭蔵くんの気持ち>>565を察せなさそう。]
(596) 2021/06/07(Mon) 22時頃
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全然分かんないままだけど、 何か、しようね。
[実際返答>>572は芳しくなくて、 わたしの視界が通る機会は厳しそうかな、なんて。 そう思いながら、3階へ向かうという炭蔵くんに、 道中話していた言葉>>568を告げる。
わたし、目より耳の方がいいんだよ。 炭蔵くんがはっきり言えなかった分、重ねるみたいに。 それは、炭蔵くんの後悔>>569を知らなかったから できたことかもしれないけど。]
(597) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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[去り際、炭蔵くん>>574がカッターナイフを取り出した。 わたしは両手を後ろに組んで一歩下がる。]
わたしは、いい。 必要な時は足元から借りるよ。
[緩く首を横に振った。 メールの文面がまた脳裏に浮かんだせいもある。 楽しい光景にぽつぽつと死≠ェ落ちている感覚がした。
2人はどうしただろう。 わたしは断ったから、今も手ぶら>>582のままだ。]*
(598) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/07(Mon) 22時半頃
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/* 炭蔵くん頼りになる……!>>585 突然お前気に入ったムーブをかましてしまいましたが(?)、芽衣も炭蔵くんも隠すの上手そうなので、じゃあこっちから見に行くのがいいかなあの気持ち。 >>586>>587ここ雰囲気あってとてもよい。
柊くんの>>593もやったーありがとー! の様相を呈しています。 基本こっちが一方的に助けられていると思っている。道具みたいな扱いじゃないとも思っている。 でもやめない。本当は死にたくないからね。
乃絵ちゃんが開けた窓>>600触れてくれるのも感謝しかない。 わざわざメモに残すアンカーでもないので省略していたのですが、ログ読み丁寧ですよね。 見習わねば。というか何度も往復して確認しているのですが、それでも読み落としがですね……だから書くの時間かかるんだなあ。
>>602このまだ自覚がないのもいいですよねえ。 ちょっとずつ分かっちゃうのかな。 芽衣はどうやって乃絵ちゃんと向き合うといいだろう。 そんなことを考えます。
(-116) 2021/06/07(Mon) 22時半頃
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/* 小さくはない手に持てる以上を抱える気がない芽衣と どんな王様にも腕が二本しかない炭蔵くんと 腕は二本あるけど自分を抱き締めるのに忙しい向井くん
楽しくないですか。わたしは楽しいです。
(-119) 2021/06/07(Mon) 23時頃
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— 現在:屋台の前 —
[ひとみちゃんの声は落ち着いてるように思ったけど、 ひとみちゃん自身>>622の申告の通り、 動揺は表情からも伝わる。 いつものメイク>>336も少し崩れているように見えた。]
きつかったら、ちゃんと休んでね。 ……ここに安心できる場所があるかは分からないけど。
[一緒の帰り道、悩んでた様子のひとみちゃんにだって、 わたしは納得できる答えをあげられなかったんだもの。 今わたしに言えるのはこのくらいしかない。
わたしの腕は二本あるけれど、 わたしの手の中は空っぽのままだ。]
(661) 2021/06/07(Mon) 23時半頃
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[ひとみちゃん>>625は既にカッターを持っていたみたい。 柊くんは>>606は丁重にお断りしてた。 わたしと同じで必要な時に現地調達するらしい。
わたしが最初に確認した>>138カッターナイフは、 きっと炭蔵くんの手の中に戻っただろう。]
(662) 2021/06/07(Mon) 23時半頃
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[ひとみちゃん>>629は移動したみたい。 もしその瞬間に気づいたら、わたしは空の右手を振る。]
またね。
[昇降口で「一緒に帰ろう」 分かれ道で「またね」 わたしの挨拶の定番だ。
この時のわたしは「またね」が叶わない 可能性>>587なんて一切考えていなくて、 当たり前みたいにみんなと再会できるって信じていた。]
(663) 2021/06/07(Mon) 23時半頃
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[見当違いも甚だしい。 なんて、今朝>>296思ったばかりなのにね。]*
(664) 2021/06/07(Mon) 23時半頃
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