1 冷たい校舎村(別)
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―― 午後8時50分 ――
[ 教室を出ていったメアを、>>1:429 引き留めるっていう発想はなかった。 だって、みんな好き勝手出ていってたじゃない? それで結局戻ってきたじゃない? シホとかレイとかレンとか、まだ帰ってきてないけど、 でも、2階の窓から飛び降りようとしたとか そんな無茶でもしない限り、 危ないことなんてないでしょ?
その時私は、共有された情報を整理したり、消化したり、 そういうことに頭とか時間とかを使いたかったんだよね。
だから、メアを追いかけるライを いってらっしゃいって見送るだけ。 戻ってきたヒナにはおかえりって声をかけた。 ほら、黒板にヒナ専用の報告スペース、 もう用意してあるよ、なんて。 きっと開かなかったんだろうって、もう予想済みだけど ]
(1) 2020/11/11(Wed) 00時頃
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[ ―――――――――悲鳴>>#2 ]
(2) 2020/11/11(Wed) 00時頃
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は?
[ 全くの予想外。 私はうつむいて考えていた顔を上げた。 誰かと目が合ったかな ]
今の、メアの声じゃなかった?
[ 私の声に重なるように、チャイムの音が聞こえた* ]
(3) 2020/11/11(Wed) 00時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/11(Wed) 00時半頃
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―― 回想/ほんの数日前 ――
[ つまらない話し合いが終わって、>>1:270 彼氏だった男と妹を席から追い出して、 私はカフェでカップに残ったコーヒーを飲んでた。 悲しくない。落ち込んでもない。 傷ついたのはプライドだけ。イライラするだけ。 やり場のない気持ちを、砂糖もミルクも入れない 苦いコーヒーで飲み込む。 そんな時だった。粘着質の声がしたのは。>>272 3年ぶりに見るかつてのクラスメイト。 正直、久しぶりすぎてしばらく誰かわからなかった ]
(14) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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[ 私、この子を登校拒否に追い込んだりなんかしてない。 でも、どうやら相手はそうは思ってなかったみたい。 私の修羅場(?)を見たのが、 嬉しくて仕方ないみたいだった。 人の不幸は蜜の味ってこういう感じなのかな? 別に私、修羅場だとも不幸だとも思ってなかったけど。 「ご愁傷様」だとか「可哀想」だとか、 にやにやしながら言われたけど、 それって笑顔で言うような言葉だったっけ。
正直、この子も私の好奇心を刺激しない。 だから、どうでもよかった。 「いい気味」って言われて、 ああ私、嫌われてるんだなあって思ったけど、 この子に嫌われても痛くもかゆくもないから、 なんで?とも思わなかった。
嫌われる理由が気になるのって、 嫌われたくない相手限定みたい ]
(15) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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[ だけど、次の一言は聞き捨てならなかった ]
(16) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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「仕方ないよね。あんた欠陥品なんだから」
(17) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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[ は?って思った。それだけは、聞き捨てならなかった。 私が、欠陥品? どこが? 持つ者と持たざる者。 できる子とできない子。 有能と無能。 期待される方とされない方。 そのすべてにおいて、私は間違いなく前者で、 文句のつけようのない優秀な人間のはず。
わからない。受け入れ難い。ありえない。 そんな私に、かつてのクラスメイトは言った ]
(18) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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「だってあんた、人の気持ちわからないでしょ」
(19) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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[ 何言ってるのって思った。 そんなの、当たり前のことでしょ? 他人が何を考えてるかなんて、どんな気持ちかなんて、 言われなければわからないに決まってるじゃない。 意味が分からない。 眉を寄せた私に、彼女は言い募る。 雪が積もるみたいに、 私に向かって信じられない言葉が降ってくる。 積もっていく ]
(20) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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[ 普通の人は、人の気持ちがわかるんだって。 相手がどんな気持ちでいるかが、 言っていいことが、言ってはいけないことが、 相手を傷つけることが、不快にすることが、 そんなことが、わかるんだって。 言われなくても、察せるんだって。 空気が、読めるんだって。
言われなければわからない私は、欠陥品なんだって ]
(21) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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[ 私は優秀な人間なのだと思っていた。 そのことを疑ったことなんてなかった。
私、欠陥品だった? 普通の人が当たり前にできることが、 できなかった? できないでいる?
私は、私は――――** ]
(22) 2020/11/11(Wed) 01時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/11(Wed) 01時頃
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―― 現在/教室 ――
[ 情報の消化速度は人それぞれ。 受け入れるかだって、人それぞれだ。 でも、いつもなら「そんなことありえないでしょ」って 一蹴しちゃうようなメアの話を、 全面的に否定する人はいなかった。 だってもう既に、 色々とありえない状況になってるものね。 だって、チャイムが鳴った途端 教室の外が文化祭になるなんて、 どう考えてもありえないでしょ?
でも、現状を受け入れるのと現状に甘んじるのは 全然別の話よね ]
(51) 2020/11/11(Wed) 17時頃
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[ ノッカはダメージを受けてた。>>38 私だって、この中の誰かが、 この世界を閉じるために帰れなくなるなんて、 そうなんだ、仕方ないね、とは思えない。 だけど。だけどね ]
本人に自覚があるとは限らないよね。
[ 出てきてよって言われて、ぽつんと言った。 絶対の絶対に、あのメールを送ったのが自分じゃないって 言い切れない気がしたから。 ノッカは言い切れるのかな? ]
(52) 2020/11/11(Wed) 17時頃
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[ そして、悲鳴 ]
(53) 2020/11/11(Wed) 17時頃
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[ ぱらぱらと教室に集まってきていた面々が、 悲鳴に反応して、また教室を飛び出していく。 リコが、サラが、ノッカが。
リコが振り返って「アンタは?」って私に言った。>>44
ねえ、何が正解なんだろう。 教科書に載ってないことが多すぎるよ。 そんなことを考えるのは、私が欠陥品だから? 何も考えずに走り出すのが普通なの?
私は、そんなことできない。 正解を探そうとする。してしまう。 状況を把握するために行くべきだ、とか、 でも危険があるかもしれないのに 手ぶらでは行くべきじゃない、とか、 忙しくそんなことを考えるの ]
(54) 2020/11/11(Wed) 17時頃
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私も行く。
[ でも、手ぶらでは行かない。 何か、身を守るもの。武器みたいなもの。 考えて、私は教室の隅の掃除用具入れから、 ほうきを出した。 こんなものでも、ないよりマシ ]
危ないかもしれないから、ヒナは無理しないでいいよ。
[ 教室を出る前、ヒナにはそう声をかけた。 でも、行くって言うならもちろん止めるつもりはない* ]
(55) 2020/11/11(Wed) 17時頃
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[ ヒナのこと、引っ込み思案とか臆病だとか 言う人がいるけど、私はそんな評価を聞くたびに、 はあ?って顔をしてたと思う。 本当に臆病な人は、あんな一目見て校則違反だってわかる 制服改造なんかするわけなくない? ]
(56) 2020/11/11(Wed) 17時半頃
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[ 3-1の可愛い部門の1位はヒナ。 私がそう言った時>>0:887、 リコはヒナは正統派じゃないって言ってたっけ。>>1:26
でも、私はやっぱり一番はヒナだと思うな。 なんていうか、ヒナは“可愛い”に対する姿勢が違う ]
(57) 2020/11/11(Wed) 17時半頃
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[ 流行りって廃れるのも早いでしょう? この前まで可愛い可愛いって夢中になってたものが、 あっという間に流行遅れになって、 見向きもされなくなんてよくあることじゃない? その点、ヒナはぶれない。 ヒナの信じる“可愛い”を真っすぐ突き進んでる。 そんな感じがするの。 だから、私の中で、ヒナは“可愛い”の追求者で、 他の追随を許さない“可愛い”部門の1位だと思う ]
(58) 2020/11/11(Wed) 17時半頃
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[ だからリコの名前はあげないよ!>>1:27 残念だったね!! ]
(59) 2020/11/11(Wed) 17時半頃
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―― 回想/文化祭準備 ――
え、私の分?
[ 文化祭の衣装、 用意されてるのは接客とか呼び込みとか、 表に出る人の分だけだって、当然のように私は思ってた。 それなのに、全員分あるって聞いて、>>1:390 私は目を丸くした。
全員分って! 費用と時間、どれだけかかったの!? 予算が厳しいって サラが言ってたとはずだけど!>>0:540 それに、私たち受験生よ!? ]
(60) 2020/11/11(Wed) 17時半頃
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ヒナ!
[ 私の衣装はどんなだったかな。 それを抱えて、私ヒナのところに行く。 理由? もちろん好奇心を満たすために決まってる ]
私の分も衣装があったんだけど、どうして?
[ 責めるつもりなんかなかった。 ただただ不思議だっただけ。 裏方に衣装なんて必要ないじゃない? どうしてヒナがそんなに手間をかけたのか、 知りたくて仕方なかったの** ]
(61) 2020/11/11(Wed) 17時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/11(Wed) 17時半頃
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[ 普通はこういう時、何を考えてるの? メアの安否で頭がいっぱい? それとも、考えるより先に体が動いてしまったり? 状況の確認の必要性だとか、安全の確保だとか、 そういうことを考えてる私は欠陥品? ]
(96) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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―― 現在/教室→廊下 ――
[ 閉じ込めらてるけど、危険なことはないと思ってた。 でも、悲鳴が聞こえたとなると話は変わってくる。 メアがうっかり転んだとかの単独事故なら、 怪我の程度は心配だけど、まだいい。 でも、私たちに危害を加える 別の要因が存在するとなると話は全然変わってくる。 丸腰よりはましだと思って、ほうきを装備したけれど ]
護身用よ!?
[ かしこなのはその通りだけど 矢面に立たせる気満々なのはどうかと思う。>>78 戦う気満々だと解釈されてるみたいだけど、違うから! 人を戦闘民族扱いしないでほしい。 私はヤマトナデシコ枠のはず ]
(97) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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[ でも、何かあったら叫ぶように、っていうのには同意。 待ってるって言うヒナ>>67に頷いた ]
物騒じゃないけど、呼ばれたら行くからね!
[ そう言い残して、リコの背中を追いかけたの。 フローリングに咲くはずがない花が、 廊下に咲いているのを目の端にとらえながら ]
(98) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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[ 臆病と慎重は違うよ。>>68 それに、何かあったからって全員集合する必要が あるわけでもないもの。 きっとみんな、何かあったら教室に報告に行くんだから、 連絡役が一人残ってるっていうのも意味があることだし ]
(99) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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―― 回想/文化祭準備 ――
[ 私に用意されていたのは、 ミモレ丈のふわっとしたスカートだった。>>70 私の好きな丈で、シルエットも綺麗。 さすがヒナだな、と思う。 みんなに何が似合うのか、よくわかってるなって ]
予算結構厳しいって聞いたよ。 ヒナ、もしかして、自分のお金も使ったんじゃない?
[ もちろん私はヒナのお金の出どころなんて知らない。 バイト代か、お小遣いか、お年玉貯金崩したのか、 私の想像の範囲はそんなところ。 お金と時間、どっちも有限で、大切なもの。 どうしてそこまでヒナがしたのか、私は知りたかった ]
(100) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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[ 返ってきた答えは、この上なくシンプル。>>71 ヒナが可愛いのが大好きで、 みんなの可愛いところを見たかったから ]
さすがヒナ。
[ 私、それ以上の返事が思い浮かばなかった。 可愛いの追求者ヒナの、可愛い追求活動の一環。 確かにそれなら、 お金も時間も費やす価値があるのかもしれない ]
ありがとう、ヒナ。 制服にエプロンより可愛い衣装着た方が、 私もテンション上がって頑張れそう。
[ やっぱり衣装があった方が、お祭り感が出るものね。 全員分衣装があるなら、みんなで集合写真撮りたいね、 なんて話して、それからふと思いついて私は言った ]
(101) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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ヒナ、内部受験って言ってたっけ。
[ 確かそんな風な話、聞いたことがあった気がする>>72 ]
服飾系に進めばいいのに。
[ 全員分の衣装、しかもそれぞれ違うデザインで作るって、 すごいよ。 才能あると思うし、向いてると思うけどな ]
(102) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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[ あのね、本当に憶病な人は “これだけは譲れない”なんて貫けないんじゃないかな。 成績なんかどうでもよくたって、 先生に呼び出されて指導されるって事実だけで、 怖くなって折れちゃうんじゃないのかな。 他人に何言われてもどうでもいいって思えるのは、 強さじゃないのかな。
何かをまっすぐ追求するって、 弱い人には難しいと思うよ ]
(103) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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―― 現在/2階廊下奥 ――
[ 花束を抱えたマネキンが、座り込んでいた。>>#5 メアを追いかけていったはずのライが、 そのマネキンの前に座り込んでいる。>>6 ヒナが追いかけてたとしても、>>65 きっと変わらなかったと思うよ。 だって、運動神経抜群のライですら、 止められなかったんだもん。
メアを探しに行くって、 レイが>>34、ノッカが>>62、その場を離れていく。
私はほうきを握りしめたまま、 マネキンから流れ出す血を黙って見ていた ]
(104) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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[ メアを探しに行くっていうのを止める気はないし、 実際私は止めなかった。 でも、私はこのマネキンがメアだと思う。 だって、悲鳴を聞くより前にメアを探しに行ったライが 見つけたんだもの。 メアにライが撒けるとも思えない。 それに、姿はマネキンだけど、流れている赤い血は、 間違いなく本物だと思った。 鉄っぽい、血の匂いがする ]
この世界を閉じたってわけじゃなさそう。
[ 閉じたなら、私たちがまだここにいるのはおかしい ]
(105) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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世界を閉じた人は、帰れない。 メアは、それに怯えてた、よね。
[ この世界を閉じるために、 ここに残らなきゃいけないひとり。 メアはそのひとりの心配をしてた。 あと、メールの送り主、 自殺を図った精神世界の主のこと。 それ以外の人のことは、特に心配してなかったと思う ]
(106) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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世界を閉じたわけじゃないなら…… メア、この世界から、出れたんじゃない?
[ 楽観的すぎる? でも、マネキンを残してメアは消えた。 閉じ込められてるこの校舎から、いなくなった。 それってこの精神世界から 出ていったってことにならない? ]
問題は、確かめる方法がないってことだけど。
[ 楽観的な仮説だけど、合ってるといいなと思う。 敵か宇宙人か知らないけど、 マネキンに変身する魔法をかけてくる相手に、 ほうきで太刀打ちできるとは思えないもん ]
(107) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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とりあえず……メア、のマネキン? どうしよう。
[ ここにこのままにしておくのもね。 私はそう言って、マネキンから視線を外す。 廊下に花が咲いてる非日常。 まるで弔いの花みたい、なんてことを考えた* ]
(108) 2020/11/11(Wed) 21時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/11(Wed) 21時半頃
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―― 現在/2階廊下奥 ――
[ サラが、メアのマネキンを 保健室に運ぶって言った。>>115 そうか、って私は納得する。 怪我人は保健室。この上なく正しい。
血がつくけど大丈夫?って聞きそうになって、やめた。 きっと、抱きしめた時>>114に、 もうついちゃっただろうから ]
一人で運ぶのは大変でしょ。
[ 付き合おうかって私は言った。 言ったけど、サラの代わりに背負ってあげるっていう 発想はなかった。 制服を血で汚すのは嫌だった。 そう感じてしまうのは私が欠陥品だから?* ]
(116) 2020/11/11(Wed) 21時半頃
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―― 現在/2階廊下奥→保健室 ――
[ メアはこの世界から脱出できたんじゃないか。 私のその推測に反論の声は出ない。 同意の声も出ないけど。 んー?って理解しようとしてるリコに、>>126 楽観的推測だけどね、って言おうとして、 あまり楽観的でもないなって気づいた。
メアは脱出できたのかもしれない。 だとしたら、この世界にいるのは残り9人? そのうちの誰かひとりは、 この世界に残らないといけないかもしれない? この世界から、帰れないかもしれない? それは全然楽観的な話じゃない ]
(137) 2020/11/11(Wed) 22時半頃
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[ だから結局、私はただの推測だよって言うに留めた。 私の申し出に、お願いってサラは頷いたから、>>132 その話はそこで終わった。 だって、確かめようがないんだもの。結論なんか出ない。 先生、この問題の方程式はどこにありますか。
サラがマネキンを背負うのに手を貸して、 少しでも背負いやすいように、 マネキンの背中に手を添えた。 それくらいならできるの。だって、それくらいなら 血はつかないから ]
(138) 2020/11/11(Wed) 22時半頃
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[ 階段を下りて、1階の保健室へ。>>133 ドアを開けるのは私がやった。 カーテンを引いて、上掛けをめくるのも。 全部、手を汚さないで済む仕事。
マネキンをベッドに寝かせたサラを見れば、 案の定、顔にも制服にも血がついてる。 そしてサラは、 そのことを全然気にしてないみたいに見えた。 私とは違う。
サラが何を考えているのか、 やっぱり私には全然わからない。 どうして普通の人は、わかるんだろう。 空気って、どうやって読むのかな ]
(139) 2020/11/11(Wed) 22時半頃
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……血、ついてるよ。
[ 私はそう言って、サラの頬に手を伸ばした。 避けられなければ、私の人差し指が、 サラの頬についた血を拭ったと思う。 これくらいなら、できるの。 手なら、水で流せばすぐ綺麗になるもの ]
服、着替えた方がいいよ。 体操服のジャージ持ってこようか。
[ ここに残るって言うサラにそう言ったのは、 親切心なんかじゃなかった。 血で制服を汚せない私の、罪悪感みたいなものだった* ]
(140) 2020/11/11(Wed) 22時半頃
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―― 回想/文化祭準備 ――
[ このクラスには嘘つきが多い。 だけど私は額面通りに受け取るの。 だって、本当のことを言ってるのか嘘ついてるのか 私にはわからないんだもの。 嘘じゃない?って無意味に疑うより、 信じる方がいいでしょ? だからヒナが口ごもっても、>>127 私はそうなんだって頷くの ]
それにしたって、前にヒナが買ったやつでしょ。 ありがとね。
[ 何に価値を感じるかなんて、人それぞれ。 可愛いを追求するヒナにとって、 お金と時間をかける価値のあることだったんだろう。 でも、私がその恩恵にあずかったのは事実だから、 私はちゃんとお礼を言うよ ]
(149) 2020/11/11(Wed) 23時頃
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[ よかったって素直にヒナは喜んだ。>>129 そういうところ、いいなって思うの。 大したことないとか私なんかとか言わないで、 がんばった、って言うところ。 可愛いに対する自負が見える気がする。 ほら、やっぱり臆病なんかじゃないでしょ ]
そっか。 向いてるって思ったんだけどな。
[ だけど、服飾系に進めばっていう私の言葉には、 芳しい反応は返ってこなかった。>>130 クラス全員分作るって、 それはもう趣味の域を超えてると思ったんだけど ]
(150) 2020/11/11(Wed) 23時頃
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ハンドメイドのサイトで服を売ってる人もいるし、 ヒナならできそうって思ったんだけど。 ……でもそっか、 ヒナはモデルから似合う服をイメージてるっぽいし、 不特定多数の人に向けた服はちょっと違うのかも。
[ 残念!って私は笑った。 ヒナが服飾関係に進んだら、 お世話になる未来があったかもしれないのになって。 それくらい、このスカート気に入ったんだからね* ]
(151) 2020/11/11(Wed) 23時頃
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/* サラかわいいww
(-6) 2020/11/11(Wed) 23時頃
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/* そして、チップ力でマイルド無神経になれるのでは?と思って選んだゆりチップ、思った以上にマイルドになりすぎている……もっとズケズケ喧嘩売るはずだったのに……これがチップ力……
(-8) 2020/11/11(Wed) 23時頃
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―― 回想/将来の話 ――
[ ヒナが、パパに買ってもらったって言ってたら?>>163 私、やっぱり額面通りに受け取ってたと思う。 ヒナはお父さんのことパパって呼ぶんだなって思って、 仲のいい親子なんだなって思ったんじゃないかな。
私もね、お父さんと仲悪くないよ。 父は口数が少ない方だから、あまり会話は弾まないけど、 朝ごはんの時なんか、話題を探しては話しかけてくる 父に返事をするのは嫌いじゃなかった。
家族じゃないパパなんて、きっと思いつきもしない ]
(179) 2020/11/12(Thu) 00時頃
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[ がんばった、って笑ったヒナは、 でも、売れるかどうかは自信がなさそうだった。>>164 売るために作ったことがないんだから、 それは仕方のないことだと思う。 うんって私は頷いた。 私、思ったことしか言わないよ。 気遣いなんて発想はないので ]
売れると思うな。 私なら買うもん。
[ 友達価格にしてなんて私は言わないの。 価値には正当な価値が与えられるべきだから。 リコに友達価格で勉強を教えたのは? あれは、私がリコとの友情に、 値下げ分の価値を見出してたってことでしょ。 言わせないでよ恥ずかしい ]
(180) 2020/11/12(Thu) 00時頃
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[ うさぎの刺繍はきっと可愛かっただろうけど、 衣装にお揃いの刺繍まで入れてたら、 労力、倍になったんじゃない? 店名にふさわしい装飾は、 きっと内装係ががんばったでしょう。
友達が作った服を身にまとった、 今より大人になった私。 小さくなら、うさぎの刺繍が入っててもいいよ。 そういうの、悪くないのにな。 そんな未来予想図を思い浮かべてたら、 ヒナが将来のことを聞いてきた。>>165 私の将来の目標。 うんって私は何でもないことのように答える ]
(181) 2020/11/12(Thu) 00時頃
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公務員かな。 国家公務員T種目指すつもり。
[ 返事した私は、ヒナは?って聞き返した。 服飾系向いてると思うのに、 考えたことがなかったっていうヒナは、 それなら何を目指してるのかなって。
未来のことを思い描いてないなんて、 そんな可能性、思いつきもしなかった。 だから私は、明日の天気の話をするくらいの、 すごく軽い口調だったと思う* ]
(182) 2020/11/12(Thu) 00時頃
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―― 現在/保健室 ――
サラ、疲れてる? ……当たり前か。
[ 無抵抗で私に頬を拭われるサラに、>>173 私はぽつんとそう言ってから、 当たり前のこと、聞いちゃったなあって思った。
突然こんな非日常空間に放り込まれて、 疲れるなんて当たり前じゃない。 私だって疲れてる。 メアのマネキンを背負った分、 サラはもっと疲れてるはず ]
(186) 2020/11/12(Thu) 00時半頃
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サラ、ジャージ持ってきてる? 持ってきてないなら私の貸すよ。
[ ジャージを持ってこようかっていう私の申し出は 断られなかった。 だから私はジャージの有無を確認して、 じゃあちょっと待っててって保健室を出ようとして ]
……血、だと思う。 匂いもしたし。
[ 独り言みたいなサラの声>>174に振り向いて、 独り言かもしれなかったけど返事をした。 指先についた血の匂いを もう一度確認する気にはなれなかったけど ]
(187) 2020/11/12(Thu) 00時半頃
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本当の死だとしたら、 私たちがまだ閉じ込められてるのは 辻褄が合わないと思う。 ……あくまでも、メアの話が正しかったとして、だけど。
[ この世界に残らなければならないのは一人だけ。 それ以外の人は助かる。 メアのその話が正しいっていう保証はなくて、 その前提が崩れれば私の仮説は成り立たなくなる。
でも、一人帰れないっていうだけで十分気が滅入るのに、 他の人も死んじゃうとか、考えたくない。 私が考えたくないとかそんな事情は関係ない? そっかー ]
(188) 2020/11/12(Thu) 00時半頃
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[ そんなことを考えてたから、反応が遅れた。 ゆりって呼んでってサラに言ったのは、 もうずいぶん前のこと。>>0:937 でも、それが実現したことって記憶にない。 私は少し表情を緩めて、返事を考える。 サラは私をちゃん付けで呼んだのに、 私がいつものようにサラを呼び捨てにするのは バランス悪いんじゃない? ]
どういたしまして サラちゃん。
[ どういたしまして、なんて、 本当は言う立場じゃないんだけどね。 私はサラみたいに、自分を血で汚せなかったんだから* ]
(189) 2020/11/12(Thu) 00時半頃
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[ 保健室を出た私は、真っ先に水道に向かった。 血に汚れた制服で、サラは私を待ってるのにね。 指先についた血が気になって仕方なかった。
どうかと思われるとこってこういうとこかな。 でも、どうにもならないの。ごめんね(笑)
お湯じゃなくて、わざと冷たい水で手を洗った。 なんとなく、そうしたい気分だった。 冷たく冷えて赤くなった手をハンカチで拭いて、 私は教室へ向かった** ]
(190) 2020/11/12(Thu) 01時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 01時頃
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―― 現在/保健室 ――
[ 疲れてるって素直にサラは言う。>>196 そりゃそうよねって私は頷いた。 校舎からは出られそうにないし、 どうやら今日はここに泊まることになりそうだけど、 ちゃんと疲れ取れるかな、なんて考えて、 ああそうだった、って私はサラの顔を見た ]
今日はこのまま泊まるしかないよね。 寝る場所だけど、サラはどこか考えてる?
[ リコやライにベッド争奪戦の心配をされてる>>195 ことなんてもちろん知らないけど、 私はかしこなので、何も考えずに ベッドをメアのマネキンに明け渡したわけじゃないのよ? ちゃーんと考えてあったんだからね ]
(234) 2020/11/12(Thu) 20時頃
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校長室のソファで寝るなんて、 こんな機会じゃないとできないと思わない?
[ 校長室には、すごく大きくて物凄く豪華な感じの 応接セットがある。 ソファなんて体包み込まれそうな大きさの立派さだった。 さすが私立だなあ、なんて感心した記憶がある。 前、何かで賞を取った時、 校長室で賞状を受け取ったから、私はそれを知ってた。 かしこですのでね! ]
(235) 2020/11/12(Thu) 20時頃
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ふふ、卒業までに慣れてね。
[ お互いに名前をちゃん付けしあって、>>198 慣れるまで、いっぱいの時間がかかりそうって サラが言うから、私は笑った。
卒業まで、あと3ヶ月くらい。 卒業したら縁が切れるわけじゃないけど、 でも、会う機会は確実に減るわけで、 それまでに慣れてもらえたらいいなと思う。 そんな未来の話をできる私たちは、 この世界の主じゃないのかな。 自覚がないだけかな ]
(236) 2020/11/12(Thu) 20時頃
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……あ、でもサラちゃんは、 もしかしたら大学に行っても一緒だったりして。
[ サラの志望校は知らないけど、 お互い、似たり寄ったりの成績だもの。 もしかしたら、志望校が同じだったりする可能性も あるのかもしれない。 本当に頭のいい人なんてサラに思われてることは>>197 もちろん知らないけど、知ったら私、笑っちゃう。 私のライバルたり得る人はサラだけだって、>>0:471 私前から思ってるのに ]
じゃあ、ジャージ取ってくるね。*
(237) 2020/11/12(Thu) 20時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 20時頃
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/* 後付けで寝る場所のこと考えてなかったわけじゃないんやで!はしたけど、この子、サラにジャージを貸して、自分は何を着て寝るつもりなんだろう(白目
(-22) 2020/11/12(Thu) 20時頃
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―― 現在/3-1教室 ――
ただいま。
[ 教室に戻ってきた私が真っ先にしたことは、 ほうきを掃除用具入れに戻すことだった。 見知らぬ第三者なんてどこにもいなかったし、 もしいたとしても、 人をマネキンに変えることができる相手に ほうきでどうこうできるとも思えないし。
それから、黒板に向かう。 チョークを握って、少し考えた ]
(240) 2020/11/12(Thu) 20時半頃
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『メアのマネキンは保健室』
(241) 2020/11/12(Thu) 21時頃
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[ メアは多分、精神世界から出られたのだと思う。 そのことも書こうか迷って、結局やめにした。 教室の窓を開けてはいけないこと。>>1:373 職員室に誰もいないこと。>>1:396 昇降口が開かないこと。 1階の窓が開かないこと。>>1:421 3階に人がいないこと。 食堂に食料があること。>>111 黒板に書かれているのは、事実ばかり。 それならきっと、推測にしか過ぎないことは、 書かない方がいい気がしたの ]
(242) 2020/11/12(Thu) 21時頃
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[ チョークを置いて、指先についた粉を払う。 教室にいた面々に ]
あれから、何か変わったことはあった?
[ って聞いたけど、 教室の外は文化祭で、蝶々が飛んでて、花が咲いていて、 変わったことしかないよね、と後から苦笑がわいた。 とりあえず、サラに貸す約束をしたジャージを、 ロッカーから取り出して、抱えた* ]
(243) 2020/11/12(Thu) 21時頃
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/* リコ、ありがとうありがとう……教室で落ちたかったから、できれば教室で雑魚寝は避けたかったと供述しており
(-25) 2020/11/12(Thu) 21時半頃
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―― 現在/3-1教室 ――
[ ああそういえば、 もう一つ書いておいた方がいいことがあったなって、 私はもう一度チョークを摘まむ。
『今日の寝床は校長室のソファです』
確かソファは、対面の6人掛けだったと思う。 でも、1人分がすごく大きかったから、 9人でも大丈夫。きっと。>>248 私たちスリムな女子高生だし! でも4人と5人に分かれるから、 誰が4人になる方に寝れるかは、 戦いの火ぶたが切って落とされるかもね ]
(271) 2020/11/12(Thu) 21時半頃
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[ でもさ、こんな状況だもの。 ちょっと狭いくらい身を寄せ合って、 お互いの存在感じられるくらいの距離で 寝る方がなんだか安心しない? 私だけかな。 というか、こんなこと恥ずかしいから言わないけどね! ]
(272) 2020/11/12(Thu) 21時半頃
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[ 書き終わったら、ヒナの声が聞こえて>>259 私は今度こそチョークを置いて、 振り返ると頷いた ]
そう。メアがマネキンになってたの。 多分、この世界から出られたんだって、 私は思ってるけど。
私も保健室に戻るけど、一緒に行く?
[ マネキンを見てくるって言うヒナに、>>260 サラにジャージを持っていく約束してて、と 抱えたジャージを見せる。 ノッカの見ない方がいいって忠告>>266も 無理もないと思ったから、 どうする?って首を傾げた* ]
(273) 2020/11/12(Thu) 21時半頃
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―― 回想/将来の話 ―― [ 裏表がない。>>267 それって、必ずしも長所とは言えないんじゃないかなって 未来の私は思うけど、 この時の私はそんなこと全然わからなかった。 言うべきでないこと。 隠すべき感情。 そういうものを、人は裏にそっと秘めているんだろう。 表も裏もない私は、それらをすべてオープンにして、 そして、“無神経”のできあがり ]
(285) 2020/11/12(Thu) 22時頃
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[ 将来何になりたいか。>>165 ヒナにそう言われて、 私はそれを“将来何の仕事に就きたいか”だって 解釈した。>>181>>182 だから、ヒナは?って聞き返した時、 当然、何かの職業が返ってくるのだと思ってた。 でも、ヒナの返事は全然違ってて、 私は思わず瞬きをした ]
かわいいまま? ……あー、ヒナの質問ってそういう意味だった?
[ 就きたい仕事じゃなくて、なりたい人間? こんな人間になりたい、みたいな、 そういうことを聞かれてた? それなら私、的外れなこと言ったなって、 ちょっと決まりの悪い顔をしたかも。 質問に的確に答えられないってちょっと格好悪いでしょ ]
(287) 2020/11/12(Thu) 22時頃
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そういう意味なら、……私は、 期待される人間でいたい……かな?
[ こういうことを言語化するのって少し恥ずかしいけど。 私は、期待されていたい。 そして、期待に応えられる人間でいたい。 失望されるのは我慢ならない。そんな風に思う。
恥ずかしかったから、自分の発言をかき消すみたいに、 少し早口で言葉を続けた ]
ヒナはきっとなれると思うな。 だってヒナ、可愛いに妥協しないもの。
[ 大丈夫!って太鼓判を押してあげた。 ヒナは今も可愛いし、明日もきっと可愛い ]
(288) 2020/11/12(Thu) 22時頃
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[ もしも私が、ヒナの可愛さの裏を知っていたら?>>270 幻滅はしなかったと思う。 止める権利もきっと私にはないって思っただろう。 でも、きっと、悲しくはなったんだろうな。
ドリンクバーなんかじゃ私の時間は買わせない。>>0:328 リコのその気持ちを私は知らないし、 ヒナが同じ気持ちなのかもわからないけど、 でも、きっとこう思った。
買わせているのは、売っているのは、きっと、 時間だけじゃないよ。 そしてきっと、時間と一緒に売ってしまってる “ソレ”はそんなはした金で買わせていいものじゃない。
私は、そう思ったと思う* ]
(290) 2020/11/12(Thu) 22時頃
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/* 情緒のない(?)言い方をすると、結婚話とかが持ち上がった時に、相手側から調査が入ったりすることもあるわけで。 優秀な調査会社だとそういう過去って暴かれるよねって。 将来に陰を落とす可能性があるんだよっていう。
(-30) 2020/11/12(Thu) 22時頃
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/* ところでレン、大丈夫かな……22時過ぎたけど……しんぱい……
(-32) 2020/11/12(Thu) 22時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 22時半頃
巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 22時半頃
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―― 現在/教室→保健室へ ―― [ 行くってヒナが決めたから、>>277 うん、じゃあ行こうって 私はヒナと並んで保健室に向かう。 なにしろ血で汚れた制服のサラを待たせてるからね、 いつもよりちょっと急ぎ足。
校長室で寝るという私の案は、 おおむね好意的に受け入れられたようでなによりです。 もしキャットファイトだったら? 私のほうきは掃除用具入れにしまわれることは なかったでしょうね?
って、いやいや、私、戦闘民族じゃないからね!? ]
(307) 2020/11/12(Thu) 22時半頃
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こんな時じゃなかったら、 校長室に忍び込んでみんなでお泊りなんて、 きっとすごく楽しかったのにね。
[ きらきら。チカチカ。 蝶々の撒く鱗粉が、文化祭の電飾が、 廊下を明るく彩ってる。 蛍光灯に照らされて、咲いてる花も綺麗に見える。
でも、 文化祭当日の、あの浮き立ったような気持ちは もちろんやってこない。 カラフルで賑やかな光景なのに、 しんと静まり返った廊下は、 お祭りが終わった後みたいで、物寂しい感じがした* ]
(308) 2020/11/12(Thu) 22時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 22時半頃
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―― 現在/廊下 ――
[ さっき、サラと約束をした。 ここから出たらお互いの志望校を言い合おうって。>>281 私は笑って「いいね」って返事をしたの。 私とサラだもの。きっと2人とも合格間違いなしだから。 だから、志望校が一緒だったら、 ライバルとかそういうのは横に置いておいて、 やったねって笑うんだと思う。 やったね。大学でもよろしくね。 別々だったらそれはそれで、 残念!って笑うんだろうな ]
(328) 2020/11/12(Thu) 23時頃
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[ そんな未来の話。 お互い、自殺したのはあなたじゃないよねって 確かめ合うみたいな未来の話。 実現したらいいなと思う。 未来のことが話せる私たちは、 きっとこの世界の主じゃないと思う。
でも――――ここにいる9人の中に、 確実にこの世界の主はいて、 そして、この世界を閉じるためには、 誰かひとり、残らなくちゃいけない、らしい。
私たちは、未来の約束を、全員とは交わせない、らしい ]
(329) 2020/11/12(Thu) 23時頃
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[ そんなことを考えてた。 ゆりちゃん、って名前を呼ばれて、>>311 私はヒナに顔を向ける。 花を避けようとして、 ちょこちょこと右に左に体が揺れてるヒナ ] 死にたいって思ったっていうか…… 途方に暮れたことならある、かな。
[ 信じてたものがひっくり返るみたいな、あの感覚。 揺るがないと思っていたものがぐらぐら揺れて、 どうしたらいいかわからなくなった ]
(330) 2020/11/12(Thu) 23時頃
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……なりたい自分になれなかったら、 私だったら、足掻くかな。 足掻いて、もがいて、なんとかしようって思うけど、 でも、溺れそうになっちゃうことも、あるかもね。 溺れても、なんとか陸に上がろうとするけど、 ふっと、このまま楽になっちゃいたいって 思う瞬間が、あるかもしれない。
[ そういうのを、魔が差すって言うんじゃないかな。 そんな気がした ]
(331) 2020/11/12(Thu) 23時頃
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[ 保健室についたら、サラにお待たせって言って、 ジャージを渡すよ。 リコとライが寝具を取りに来てるのを見て、 あ、しまった、もうちょっと後に到着してたら 手伝わずに済んだのにって 思わず本音が漏れたりしちゃったけど、 ちゃんと運ぶのは手伝いましたよ、ええ>>324 ]
(332) 2020/11/12(Thu) 23時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/12(Thu) 23時頃
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―― 朝が来る ――
[ 校長室で目を覚ました。 誰よ私のおなかに足乗せてるのは。 遠慮なく押しのけて、ソファから立ち上がる。
ぐるりと部屋を見回すと、 ソファの上でみんなはまだ思い思いの格好で寝てて、 立派な机の上にはポテチの袋とか、 サンドイッチの包み紙とかがそのままになってた。 昨日の夜はパーティーみたいだったもんね。
さて、身支度整えなくちゃね。 顔を洗いたいし、髪も梳かしたい。 ポーチを持って、みんなを起こさないように そっと廊下に出る。 手洗い場で顔を洗って、髪もいつも通り整えて、 それから私は、花が咲く廊下を歩き出した ]
(357) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ 文化祭は楽しかった。蝶々も花も綺麗だと思う。 でも、どっちもあり得ない光景だと思うと、 今は何でもない日常が恋しい。 非日常の景色の中を、日常を求めて、 私は教室に向かってた。 どこもかしこも変わってしまったのに、 唯一変わらない3-1の教室。 窓の外も日常の光景だったら完璧だったのにね ]
(358) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ あくびを噛み殺しながら、私はドアを開けて、 そして、入り口でフリーズした。 教室はがらんとして……なんか、いなかった。 席が埋まってる。 黒板には「現代文 小テスト」の文字。 眠気が一気に吹っ飛んだ ]
(359) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ そうだ。今日の1限は現代文だった。>>0:310 しかも、よりにもよって小テストなのに、 私、遅刻しちゃったみたい。 慌てて私は自分の席に向かった。 俯いてテストに向かってるクラスメイト達が、 なんだかマネキンみたいに見えたけど、 今優先すべきは出遅れた小テストだし! ]
(360) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ 机の上には、既に小テストのプリントが置いてある。 ペンケースからシャープペンを取り出して、 私はテストと向き合った ]
(361) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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・次の文章を読んで、以下の問いに答えよ
(362) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ 言われなければわからないし、空気なんて読めない。 相手が何を考えてるかなんてわからない。 それでも、私は現代文の成績も優秀だった。
〇〇の気持ちを答えなさい。 あんなの、テクニックでなんとかなるの。 〇〇の気持ちなんてわからなくていい。 というか、わかったことなんてない。 問題の意図、出題者の意図、 そういうのを汲んで答えを選べばいいだけ。 間違い探しみたいなものだと思う。 それは、理解じゃなくて単なるテクニックだ。 それで何の問題もなかった ]
(363) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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片月高校に入って 文化祭を楽しんで みんなと出会えて 好きに生きられて 素敵な人生でした 本当感謝してるよ みんなは代わりに 明日も生きてね。
ありがとう、ばいばい
(364) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ え、って思わず声を出しそうになって、飲み込んだ。 今はテスト中だ。 でも、私の頭の中はパニックだった。 こんなの、授業でやってない。 でも、私はこの文章を知ってる。 教科書で見たんじゃない。 これは、 私に届いたメールで、 クラスメイトの誰かの、遺書、で ]
(365) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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問1.メールを読んだ時の花内めありの気持ちを答えなさい
(366) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ は? そんなの、知らない。わかるわけがない。 確かあの時、メアは、 ]
(367) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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問2.メールを読んだ時の回谷志帆の気持ちを答えなさい
(368) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ あの時シホは購買に行くって言って、>>1:123 ふらっと教室を出ていって。 でも、何を考えてたかなんて、 どんな気持ちだったかなんて、そんなこと ]
(369) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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問3.メールを読んだ時の蛭間來花の気持ちを答えなさい
(370) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ ライはあの時、 私にどういうことって解説を求めてきて>>1:148 あの時は私も、夢かもって思ってて、それで、 ]
(371) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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問4.メールを読んだ時の山村咲良の気持ちを答えなさい
(372) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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[ サラはメールに気づいたのがずいぶん遅くて>>1:436 私が精神世界の主とメールの送り主が同じじゃないかって 言いだしてから初めて気づいたみたいだった、けど、 ]
(373) 2020/11/12(Thu) 23時半頃
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問5.メールを読んだ時の愛崎好夏の気持ちを答えなさい
(374) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ ノッカはきもって感想を言った後、>>1:85 スマホと睨めっこしてた>>1:86 バグった送信者名は確かに不気味だったけど、 メールの中身も気持ち悪かった? それとも? ]
(375) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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問6.メールを読んだ時の花蓮・ミルフォードの気持ちを答えなさい
(376) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ レンはスマホを見てしばらく立ち尽くしてた。>>1:36 と思ったらいきなり教室を飛び出していくから>>1:290 ちょっとびっくりしたの。結局何だったのかな ]
(377) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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問7.メールを読んだ時の九条麗の気持ちを答えなさい
(378) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ レイはヒナを励ましてた。>>1:76 大丈夫って優しく声をかけて。 でもあの時、レイ自身は何を思ってたの? ]
(379) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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問8.メールを読んだ時の愛上莉子の気持ちを答えなさい
(380) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ はあ?って低い声を上げたリコは、>>1:12 そのまましばらく黙りこくってた。>>1:14 リコは普段は人一倍おしゃべりなのにね ]
(381) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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問9.メールを読んだ時の雛川琴子の気持ちを答えなさい
(382) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ ヒナは、死んじゃうみたいって>>1:56 ぽろりと感想を漏らした。 一番最初に死について触れたのは、 今思えばヒナだったかもしれない ]
(383) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ メールが届いた時、読んだ時、 みんながどうしてたかは思い出せた。 だけど、あの時、みんなが何を考えたかなんて、 何を思ったかなんて、 どんな気持ちだったかなんて、 わからない。わかるわけがない。 この問題の意図はどこ? 出題者は誰?
みんなはわかるの? みんなはこの小テスト、100点取れる? どうやったらわかるの? どんな勉強したらいい? 空気の読み方の教科書ってどこにあるのかな。 人の気持ちを読み解く方程式の公式は? ]
(384) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ わからない。わからない。わからない。 どれだけ時間を費やしても、私の答案用紙は真っ白で、 焦りばかりが募っていく。 私、0点になるの? 赤点? 追試? ]
(385) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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「追試になるようなテストあったっけ?」>>0:131 「むしろ私はなんでできないのかわかんない」>>0:208
(386) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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[ かつて、私がクラスメイトに言い放った言葉が、 自分に突き刺さってくるような気がした。 私、どうしてわからないの? やっぱり私、欠陥品なのかな? その認識が、事実が、自覚が、 突き刺さって、突き刺さって、 プライドが、今まで私を形作っていたものが、 粉々に砕け散ってしまう―――― ]
(387) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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―― 午前8時50分 ――
[ 3年1組の教室。 巫 百合亜の席に、俯き加減のマネキンが座っている。 一見何の傷もないように見えるマネキンは、 触れたところからぼろぼろと崩れてしまうだろう。
机の上には1枚の真っ白なA4用紙が置かれている。 マネキンはその紙に向かって うなだれているようにも見える** ]
(388) 2020/11/13(Fri) 00時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/13(Fri) 00時頃
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