14 冷たい校舎村10
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[河合らしい、当たり障りのない話題。>>123 かと思えば、妙に驚いたオーバーリアクション。>>124
こういう時に、気の利いた言葉をかける優しさを 生憎俺は持ち合わせていないので。 通学路を急ごうとする隣に歩幅を合わせながら、 話題をひとつ投げたなら。]
……ふーん。
[可もなく不可もなく。 そんな答えに、そういうもんかと思いながら、横顔を見た。 俺の知る河合和歌奈というクラスメイトは。 協調性があって、気のいいお人好しに尽きる。
だから特別なんの感慨もない反応をすると、 何故か聞き返されて、目を瞬かせた。]
(156) 2021/11/05(Fri) 03時頃
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[良い副委員長、と吟味するように繰り返し呟き。 少しばかり考え込んで。]
……俺は、副委員長が別に誰だってよかったから。 良し悪しを評価をしてほしいなら、 他のやつに聞いた方がいいぞ。
[結論、良し悪しはわからない。 ただ、3年1組で過ごしたひとりとして言えることは。]
(157) 2021/11/05(Fri) 03時頃
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でも、やりたくてやってるなら 河合で良かったと思う。
まあまあ過ごしやすかったし馴染んでんだから たぶん向いてるんじゃないか、副委員長。
[これは、ただの感想だ。**]
(158) 2021/11/05(Fri) 03時頃
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[婚約指輪はつけてなかったよ。校則違反だし。
もしつけてたら、誤魔化しようもなかっただろうからぞっとする。]
(159) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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人それぞれなの。 みんながみんな、精一杯がんばってるの。
[>>140ということで、この話に結論付けて打ち切り。 勉強を教えられるものなら喜んで教えたけど、そんな機会は終ぞ無かったな。 ああ、やめやめ。思い出してしまう。]
なんだよ、1回ぐらい風邪ひいとこうよ。 うちの薬の効果がテキメンって身を以て知るといいさ。
CM撮る? あーそれもいいかも。 なかなかいいアイデアだし、うちの会社来る?
[>>141なんとなく食いつきたくなったCM談議。 今もイシズ製薬のCMはお茶の間に流れ続けていて、 その制作現場をちょっとだけ見せてもらったこともある。 将来は父さんの会社を継ぐ気でいるから、広報分野も齧るに越したことはない。]
(160) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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あーでもさ、それならもっと。 マフラーの色合いとか、明るいほうが似合うし映えるよ絶対。 買ってあげようか。ポケットマネーで。
[古香さんと出会ってパッと判断つかなかった要因である、 彼女が普段は身につけない、なんだか似付かわしくないモノトーン色のマフラーのことを、 雑談がてらにさりげなく触れてしまった。 誰がどんなものを使おうが自由だとは思っているけどね。]
(161) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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文化祭の時はチャットの速度がすごいことになってたもんな。 なっつかし。
[>>142そう言っても数ヶ月前のことだけど。 季節は移ろって、もうそれも時間を溶かすだけの思い出話。]
うん、わかってた。さすが。 その余裕、恵まれない者たちに分けといて。
[聞くまでもなく余裕だった彼女が立てた2本指を見つめて、軽薄に笑う。
そうだね、俺の許嫁は自信をひけらかしたりはしない。 いつも物静かで、こちらから問いかけない限りは自己主張をしなかった。 将来の社長である俺を立ててくれていたのだと、そう思っていた。
だから古香さんは、俺にとって身近な女子の像とは異なる。 どちらが世間的に好ましいかという話はちょっと置いといて。]
(162) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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……お。
[>>150通知が来るたびにスマホを確認しようとするけど、 そろそろ手が悴んで、それも億劫になってくる。 並べられた文章から伝わってくる元気さに、心だけでも温まる気はした。]
コンビニに遭難中だってさ。
[夏見さんの救難信号が発信された位置はわかったので、 そこに迎えに行くかどうかは委員長の判断次第。
何はともあれ、雪道を進めば学校まではもう少しのはず。**]
(163) 2021/11/05(Fri) 12時頃
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/* 七星ちゃん助けてくれたのありがとね。 可愛いな、結婚しよ←
(-39) 2021/11/05(Fri) 12時半頃
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―― 回想:入学初日 ――
[先生も七星さんの言葉にようやっと折れてくれたみたい だった。 こんなことならやはり染めるべきだったかと思ったけど、 私は平塚莉希でいたかったからその選択肢はすぐに 脇に追いやって。]
アルバムこっちに持ってきてないんで、 スマホで撮ってもらったやつでもいいですか。 駄目なら郵送してもらうので明日すぐには無理ですけど。
[芸能活動する前のものならば染めてないはずだから それでなんとか信じてもらえるだろうか。 入学初日からあの人を頼らなければならないなんて 出来ればしたくなかったけど、背に腹は代えられない。 事情を話し了解を得られればその場を後にした。]
(164) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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[人という生き物は基本面倒ごとには巻き込まれたくない ものだ。 だから見て見ぬふりをされたって、しょうがないこと。 もしかしたら私が校則違反をしているどうしようもない 不良という線だってあるわけだし。
だからもし、逃げ出したその後姿を見たとしても まぁそうだよなって思ったし、一緒に過ごせば 七星さんがいい子だってことはすぐにわかったから 今と大して距離感は変わらなかったんじゃないかな。]
(165) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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[でも実際は、まるでドラマや漫画の主人公のように 声をかけてくれた>>147から、私の中で七星さんの 好感度はその時から高かったっけ。]
ごめんね、ありがとう。助かっちゃった。 同じ一年だよね? 私、平塚莉希。今度またお礼させて!
[そう言って笑顔を向けて。 後日ジュースの一本でも奢らせてくれたかな。]
(166) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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―― 現在:通学路 ――
え。プロポーズかな? 男前すぎなんだが?
[永久就職…それはそれでいいかもしれない。 なんて真剣に考えちゃうぞ? 慰め会を想定していたものだから思わぬ言葉>>146に 瞳は丸く円を描く。
逆に永久就職して欲しい男子がどこぞにいると思うし、 同性はしっかり身を引くからそこは安心して欲しい。]
(167) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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冷えは大敵だもんねぇ。
[カイロの装備は万全のようだった。>>149 良かったと頷いて、私が休校を気にすれば素早く スマホを操作する七星さん。 すぐに新着のメッセージ>>150が届いて感心した。
この娘、頼りになりすぎである。 思わず悩みとかないの?なんて聞きたくもなったけど、 それはそれで失礼な気がしたから白い息を吐くに止めた。
コンビニ内を見渡しても望高の生徒は一人も 見当たらない。 その光景を少し異様に思いつつ、七星さんが温かい 飲み物を買いに走るのなら、イートインスペースで しばし体の冷えを回復させてもらうとしよう。]**
(168) 2021/11/05(Fri) 15時頃
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[ 夏見七星の人生は、中学1年の時に一度リセットされた。 知ってる人のいない遠くの街に引っ越して、 あたしは人生をやり直すことになった。
最初はどう立ち回ればいいか戸惑った。 あたしはおとなしかったし、 なんなら少しおどおどしてたかもしれない。
だけど、中学校のクラスメイト達は、 おおむねあたしに親切だった。 気にして声をかけてくれる荒木君みたいな男子もいたし いつの間にか女子の輪の中に自然に入れてた。 そうして過ごした中学の3年間。 卒業する頃にはあたしはすっかりお調子者になって、 クラスのムードメーカーとして教室に君臨してた ]
(169) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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[ 唯一困ったのは、どこ小出身?なんて話題が出た時 ]
あー……実はさあ、あたし長期入院してたんだよねー。 だからあんまいい思い出がない……っていうより、 そもそも思い出がほとんどなくてさ。
あっ、今はもうすっかり元気だから安心してくれよな!
[ へへって困ったような顔して笑ったら、 親切なクラスメイト達はそれ以上触れないでくれたから とっても助かった。 荒木君の耳に入ったこともあったかもね?
嘘は言ってないよ。 その病院の窓に格子が入ってたことは絶対言わないけど。 1年以上入院してたから、実はあたしがみんなより 一個上だってことも絶対内緒だけど ]
(170) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
アテッ!
[ 文化祭の役割分担が無事決まっての休み時間。 路子ちゃんの囁きにホクホクして>>122 SUKIを噛み締めていたら>>145 脳天にチョップが降ってきた!>>155 ]
えーっ? 味見仲間探してたら、ちょーど荒木君が おなか減ってそうな顔してたからさあ。
[ 荒木君は心底面倒くさそうな顔をして見えるけど、 残念!あたしは全然怖くないもんねー! ]
(171) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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だいじょーぶだいじょーぶ!味見も消えてナイナイ! 路子ちゃん食べさせてくれるって! あ、でも働き次第だからね! サボんなよ!
[ 荒木君がサボるということはつまり あたしの仕事が増えるということであるからして、 そこは路子ちゃんの言葉を引用して>>122 しっかり釘をさしておく ]
ともあれ、決まっちゃったからにはよろしくな!
[ 別に、中学の頃に気にかけてもらった恩返しとか、 そんなことは全然全く考えてない。 あたしは基本ノリと勢いで行動してる。 あの時たまたまつまんなそーな荒木君が目に入ったから 勢いのまま巻き込んじゃった。それだけだ。 運が悪かったって諦めてくれよな! ]
(172) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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[ それから、力仕事のターンになると、 荒木君!あらきくーん!夏見様がお呼びですー!なんて 迷子の館内放送のように叫ぶあたしがいたかもしれない。
ちゃんと路子ちゃんが試食を提供してくれる時は 抜け駆けせずに声をかけたから許してほしい ]*
(173) 2021/11/05(Fri) 16時頃
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[ 高校の入学式の日、 困ってた莉希ちゃんを助けたことに深い意味はなかった。 ただあたしは、ひめちゃんならきっとそうするって そう思っただけだった。
うん、あの頃のあたしは、そう信じて疑わなかった ]
(174) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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―― 現在・通学路→コンビニへ ――
えっ、責任取るってそういうことじゃないの!?
[ プロポーズしたら驚かれちゃった。>>167 いやあ、慰め会なんかで責任取ったことには ならないでしょ。 いやそもそも莉希ちゃんが受験に失敗するなんて 思ってないけどね!
永久就職してほしい男子? そんな奇特なのいるかなあ……? もしいたら式には呼ぶからきっと来てくれよな! ]
(175) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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[ 悩みとかないの?ってもし聞かれてたら>>168 あたしは失礼だとは思わなかったよ。
だってあたしにとって「悩みがなさそう」って言われるの 最大級の褒め言葉だもん。
夏見七星は悩みのない幸せな人間です。 そう見えてたら大成功! ]
(176) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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[ コンビニの中はあったかくてほっとするけど、 いつもよりお客さんは少ない気がした。雪のせい? でも当然だけどレジに店員さんはいるし、 普通に?通常営業してる。 望高生の姿が見えないのは……サボりか? それとももうみんなとっくに学校に到着してるとか? え、でもあたしはあったかい飲み物を飲む! 断固として飲むんだからな! ]
莉希ちゃん、ココア飲めるー?
[ 莉希ちゃんは買い物をするつもりがないのかな? イートインコーナーに真っすぐに行ったから、 あたしはホットココアのペットボトルを2本持って、 莉希ちゃんの方に掲げてみせた。
いつぞやはお礼なんて言われて ジュース奢ってもらっちゃったっけ。>>166 結婚は断られてしまったので、 これは転ばせちゃったちょっとしたお詫びのつもり ]**
(177) 2021/11/05(Fri) 16時半頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/05(Fri) 16時半頃
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/* Σ なんやて夏見ちゃん
(-40) 2021/11/05(Fri) 17時半頃
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── 現在・通学路 ──
ははーん、教わるの嫌いなタイプかー それともそれはノロケかい? がんばる恋人はそりゃかわいいよねー それじゃ、彼女の合格をお祈りします。
[ がんばっている子はいじらしくてかわいい。 そういう話なら同意しようと、 わたしはあっけらかんとした声で言った。
言ってから、嫌味という可能性にも気づいたが、 そんなはずないかあ、と数秒にして消える。
わたしは君に嫌味を言われるとは思っていない。 根拠はない。ただ漫然とそう思っただけ。]
(178) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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[ 鈍感力というのが人を生きやすくするらしい。 なるほどわたしはそれにも秀でているだろう。
受験を控えた身にしては不吉な雑談を、 わたしはゆるやかに続けることを選ぶ。]
そりゃあ、雪合戦の結果次第だなあ。 かかってきなよ、わたしゃ手ごわいよー
[ そのあとはきっと、かまくらを作って、 火を焚いて、ホットココアで和解しよう。 そこまですれば次の日にようやく、 鼻を垂らしたわたしが完成するかもしれない。]
(179) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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でしょでしょ。 お薬のCMって会社員とかのが多いしさー
でも製薬会社って文系学部でも採ってくれるー? わたし、文学部志望なんだよねー あはー、企業研究しなきゃいけないなあ。
[ 褒められた、イエイ! とこれにもVサイン。 お茶の間でお馴染みのイシズ製薬。 ご縁があってうれしくないはずがない。 調子のいいことを言いながら、雪を踏む。]
(180) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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[ 受験を飛び越えてその先の未来を見据えた話。 ヤバくない受験生同士ということなので、 そんな話題も軽く混ぜ込んで、わたしは笑う。
焦りのないお気楽な笑い声が、 周囲の雪に吸収されていったんだろう。
寂寥感のぬぐえない空気に響いたのは、 たぶん、冗談だったんだろう。>>161
だからわたしも目を細めたまま、 彼の目を見て口角をゆるやかに持ち上げた。]
(181) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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知ってますー 似合ってないのも、明るい色が似合うのも。
これ、お姉ちゃんの。 マフラーする気、なかったんだけど、 アホかーって押し付けられちゃった。
[ マフラーの裾を指で弄びながら、 簡潔に今朝の経緯だけを説明する。
去年、毎日使っていた淡い色のマフラーは、 今はクローゼットにきれいに畳まれたまま。 封印しているうちに消えちゃえばいいのにとも、 ずっとそこにあってほしいとも思うけど、 そんな思考をどこかに追いやるように茶化す。]
(182) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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しっかし、似合うとかなんとか、 照れもせずさらっと言うねえ。 さすが、許嫁のいる男は違いますなあ。
プレゼントなら、その子に買ってあげなよー わたしみたいなのに集られちゃう前にねー
ほら、クリスマスでしょ。
[ 他人事みたいに言うわたしの恋人事情が、 果たして誰の耳に届いているかは知らないが、 ノーガード・オープンマインドがモットーだ。
隠す気もなく浮かれた話をしていたし、 破局したことだって教室で嘆いた。 だから今も、完全にクリスマス傍観者の構えで。]
(183) 2021/11/05(Fri) 18時半頃
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