14 冷たい校舎村10
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あぁ、そのプランに賛成。 雪遊びしたいよね折角だし。
みんなで雪まみれになってびしょ濡れになって風邪ひいたら、 うちのよく効く風邪薬をお買い求めください。
[>>113奇遇にも、もし休校だったら雪で遊びたい気持ちがあった。 最後には冗談めかしてイシズ製薬の宣伝をくっつけておく。]
(127) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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懐かしいメンツか。わかる。
っていうか成績、古香さんこそ問題なさげ? 遊んでる余裕ある? あるかー。
[俺と同じく雪遊びをしたいということは、切羽詰ってはいないということだけは分かる。 まあ、彼女はノリの軽さからは意外に思えるほど優秀だ、と思っている。 だからこそクラスの委員長の支持を集めているわけなので。
女子だからって特別な目で見ているわけではないけれど、 俺にとって一番身近な“女子”の例は、許嫁だったから。 あらゆる意味で比較をしてしまうところがある。**]
(128) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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……ところで、荒木くんの目から見て、 私は良い副委員長であれたのかな? *
(129) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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/* 男子やると、喋り方にレパートリーないのだけがつらい
(-38) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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[河合和歌奈は高校デビューをすることにした。
だからこそ望月高校を選んだ。 自宅から通えながらも、 己が通っていた小中学校とは真逆にある学区の高校。 かつての己を知る者がいたとしても、でも、ここでなら。 そんな淡い期待を胸にしていた]
(130) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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[やがて問題なく三年生になり、委員会決めの折。 委員長に名乗りを上げた古香路子に続くようにして、>>84 副委員長に手を挙げた。
彼女のことは素直にすごいな、って思ったけどそれだけだ。 羨望にまでは至らなかった。 なぜなら河合和歌奈は、別に一番になりたかったわけではなく、
ただ、普通になりたかったんだ。 誰の目から見ても普通の人に。
そのためには委員長でなくともよかったというわけだ**]
(131) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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あはは! お返し!
[心配して近づいてきてくれた七星さんに雪玉を お見舞いすれば見事に顔面へ。 冷たがる七星さんの様子を見ながら、悪戯な笑顔を 浮かべて立ち上がった。
今の時期、受験生にとっては重大で禁句な事態が 起きてしまったわけだがあまり気にする質じゃない。]
受験失敗したら七星さんに責任とってもらお〜っと。
[転んだんだという気遣いをよそに、そんな軽口を 叩きながらお尻についていた雪を払った。]
(132) 2021/11/05(Fri) 01時頃
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[七星さんとの初めて出会ったのはピッカピッカの 一年生の記念すべき登校初日だったか。 こんな髪色だから生活指導の先生に捕まっていた時。 いくら「地毛です」っていったって疑われて。 内心やだやだって溜め息をついていたんだけど。 今まで住んでいたところから離れた高校に来たもの だから知り合いもいないし、私は困り果てていたんだ。]
(133) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[そんな昔のことを思いだしながら、コンビニへ寄ろう という提案>>120が出れば]
ふふ、それは良き案ですねぇ。
[おかしそうに口調を揃えて、近くのコンビニへと 向かうのだ。]
良かったらカイロもあるよ。
[予備にといくつかひっつかんで入れてきたカイロ。 必要であれば鞄から一つ取り出して、キョロ、と 辺りを見渡す。]
(134) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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今日もしかして休校になった? 望高生の姿が見えなくない?
[いつもなら賑わう通学路。 みんなもっと早くに家を出たのだろうか。 なにせ望月高校はここら辺ではトップの進学校で あるから、それも否定は出来ないかもしれない。
コンビニなら誰かいるだろうかと少し期待して、 軽快な音楽と共に暖められた空気の中へと足を 踏み入れた。]**
(135) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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── 回想・書記と ──
あはは、委員長ですとも。 最後の機会だからね、やってやりますよー
[ クラス委員を決めたときの話だ。>>108 近くまでやってきてくれる彼女を見て、 わたしはきっと、いつも通り笑っていた。
クラスの委員長をやりますと言っただけだ。 自分にとって負担にならないと踏んで。
別に、誰かに認められたり、 褒められたりするつもりもさらさらなく、 はじめ、不知火真梛のふるまいは不思議でさえあった。]
(136) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ 彼女の視線がわたしに向けられている。 わたしの挙げた手とはまるで異なる熱量で、 大真面目にわたしたちの言葉を書き留めようと。
いつだって彼女の視線はわたしよりずいぶん低く、 わたしはそのことを特別何とも思ってはいなかった。
けれど、そのときはちょっと遠いなって思ったの。 わたしのまなち。添えられたささやき。>>109
別にさ、わたしだって手を抜く気なんてなかったよ。 みんな忙しいだろうし、よかれと思って手を挙げた。 それ以上のことは特に考えていなかった。けど、 そのとき、ちゃんとやるよって思ったの。覚えてる。]
(137) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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もう、まなちが書記してくれるなら、 なーんの心配もないもん、任せきっちゃうや。
いとしのまなちよ、ハグしちゃう。 ……1年間、よろしくね。
[ ほら、ぎゅっとハグを求めて手を広げるにも、 はにかんでそっとささやこうにもちょっと遠くて、 それでもわたし、膝をかがめてスキンシップを試みた。*]
(138) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ 真正面から来られると、何事も少し照れ臭い。 何もわたし、斜に構えた覚えはないけれど。 ただ、一生懸命になる必要がなかったの。ずっと。]
(139) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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── 現在・通学路 ──
ふうん。 なら、教えたげたらいいのにー ま、人それぞれだけどさーあ
[ 彼がそう思ってくれればいい≠ニ願ったように、 私はたいして知りもせぬ許嫁ちゃんのほうに、 なんらかの問題があるのだと解釈する。>>125
ありきたりな提案をしかけて留まったのは、 わたし自身に人に教える能がないからだ。 おまえが言うなーって言われちゃう。いけない。]
(140) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ そんなわけで、今日の話をしましょう。 雪の話。登校してくるらしいメンツの話。
ちゃっかりした発言>>127に、 わたしは思わず小さく噴き出してしまう。]
CM挟まないでくださーい。 残念、わたし賢いわりに風邪もひかないので。
あーでもさ、いいCMになるんじゃない? 受験目前に雪まみれになった高校生たち、 試験当日にはぴんぴんしてまーす、みたいな。
[ 起用待ってまーすとこちらも冗談で返そう。 先ほどのCMごっこが思いのほか抜けなくていけない。]
(141) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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そうそう、チャット見てたら、 文化祭のときもこんなだったなあって……、
わたし? わたしにそれ聞くかあ。 遊ぶ余裕があるというか、 なんとかなるような気がしてますねー なんとわたし、運もいいので。
[ ちょっと真面目ぶった口調で言って、 いえい、とわたしは指を2本立てた。
おそらく許嫁などという肩書を持つ女の子は、 こういう形で自信をひけらかしはしない。 というのは、予想だけど比較してみてどう?>>128 ……なーんて、聞けやしないんだけれど。*]
(142) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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[ でもわたし、本当にそう信じてたの。**]
(143) 2021/11/05(Fri) 01時半頃
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―― 回想・文化祭準備 ――
[ ちゃんと言ってって路子ちゃんが言ったのに!>>96 あたしの希望はばっさり却下された。>>121 大きなバッテン付きで。容赦ないね! でも、ここでくじけるあたしじゃないのだ!
3-1は委員長も副委員長も女の子。 どちらも両方女の子っていうのは ちょっと珍しいかもしれないけど、 3-1はそれでうまくいってたと思う。 実は男子はちょっと肩身が狭い思いをしてたりした? あたしは男子じゃないからわかんないな! ]
(144) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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ちょー働くに決まってるじゃーん! だから美味しいのよろしくお願いしまーす! [ 働き次第!って返事だったから>>122 任せろー!ってあたしは胸を張った。 ついでに美味しいのをお願いしとく。 あたしがやりたいのは味見係であって、 毒味係じゃないからね!
みんなの前ではそんな路子ちゃんだったけど、 後でこそっと食べさせてあげる〜って。 こういうの、飴と鞭って言うんじゃないの? ほんともう、だから路子ちゃんSUKI ]*
(145) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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―― 現在・通学路 ――
[ 因果応報。人を呪わば穴二つ。 斬っていいのは斬られる覚悟のあるやつだけだ。 冷え冷えする顔面を手袋で温めながら あたしはそんな言葉を思い出していた。 雪玉をぶつけていいのは、 雪玉をぶつけられる覚悟のあるやつだけだった。 あたしには覚悟が足りなかったかもしれない…… ]
え。結婚する?
[ そんなこと考えてたら責任を取ってもらうなんて>>132 莉希ちゃんが言うもんだから、 思わずあたし、そんな返事をしてしまった。 いや、あたしも莉希ちゃんも女の子だけど! ]
(146) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ 莉希ちゃんの髪は綺麗な明るい茶色。 平凡な真っ黒い髪のあたしはちょっと羨ましいけど、 いいことばっかりじゃないみたい。 なにしろ初めて莉希ちゃんと会った時、 莉希ちゃんは生徒指導の先生に捕まってた>>133 ]
先生、証拠もないのに疑うのは良くないと思いまーす! 明日子供の頃の写真とか持ってきてもらったら 済む話じゃないですかー。
[ 実際、染めてる子が地毛だって言い張るパターンも あるんだろうとは思う。 でも、あたしが見た限り、困り切った様子の莉希ちゃんは とてもそんな風には見えなかった。 だからあたし、思わずそんな風に声を掛けたのだ ]
(147) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ それは、言い換えればちょっとした揉め事。 だからね、こんな言い方するのはどうかと思うけど、 莉希ちゃんが揉めてた相手が先生で良かった。
もしも莉希ちゃんと揉めてたのが同年代だったら 悪いけどあたし、絶対関われなかったもん。 むしろ何かの間違いで巻き込まれたりしないように こっそり逃げ出してたと思う ]
(148) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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あ、カイロはねー、抜かりないよ!
[ 指先温め用にコートのポケットに入ってるし、 体温め用は貼るカイロを背中とおなかに貼ってる。 おばちゃんっぽい? 寒いのには代えられないんだ!
そんな返事をすれば、莉希ちゃんは辺りを見回していて。 つられてあたしもきょろきょろしてみる。 ……言われてみれば ]
んー。でも、休校の連絡ないよね? むしろみんな登校するっぽかったよね?
[ 改めてスマホを確認してみても、 休校の連絡もなければ、路子ちゃんからの続報もない ]
(149) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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『学校着いた人ー! もし休校だったら教えてくれよな! 夏見はコンビニに寄り道してから行くけど、 遅刻はしないから許されよ!』
(150) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ アプリを開いたついでにメッセージを追加で投下して、 頼むぜ!ってスタンプも送っておいた。 これでもし休校だったら教えてもらえるはず! 休校なのに登校しちゃったから道連れを増やすぜ!なんて お茶目を発揮しない限り大丈夫なはず!
まさか校舎内が電波不通になってるなんて、 そんな可能性を思いつくわけもなく。 スマホをポケットに戻したあたしは、 コンビニの暖かさに思わずほうっと ため息なんかついちゃうのだった ]**
(151) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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── 回想:文化祭と夏見 ──
[高校最後の文化祭には気合いも一塩なのか。>>84 はたまた他の理由でやる気が満ち満ちてるのか。 呼びかける委員長の声を右から左に聞き流し>>86 俺はこっそり欠伸を噛み殺していた。
適材適所、という言葉に則り。 喫茶店はいいが接客なんて当然やるつもりもないから 今年も適当に裏方の手伝いでもすればいいだろう。
味見係に立候補する明るい声に、再び欠伸を催しかけた その時。]
(152) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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………… へ。
[俺?>>98 味見はいいとして、内装とか聞くからに 準備がめちゃくちゃ面倒くさそうな役割じゃないか?
抗議の言葉を口にする暇もなく委員長から却下が降り。>>121 内心ホッとしたのも束の間。 なぜか気づいたら内装係に、俺は名を連ねていた。>>122
いやまて。ちょっとまて。 どうしてこうなった???]
(153) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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[ジロリと睨んだ先にいる、この元凶は言わずもがな 中学からの同級生の夏見七星だ。 というか、こんな調子のいい明るい奴だっただろうか。
学区外から引っ越してきたばかりの夏見はおとなしく。 あの頃は優等生風に周囲に愛想よくしていた俺は、 馴染めるよう何かを声を掛けたりしていた気がする。
もし今の光景を中学から知る第三者が見ていたら、 まるで立場が逆転したように見えるかもしれない。 けれど互いに変わった理由は、おそらく全く違うだろう。
──俺は、今思い返しても あの時のなんて滑稽なことをしてたんだろうと 自嘲しか浮かばないのだから。]
(154) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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七星拳 ナツミは、メモを貼った。
2021/11/05(Fri) 02時頃
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[閑話休題。
文化祭の役割分担について物申したいのは山々だが、 委員長の決定に文句を言って接客や調理に回されたら 余計に面倒くさいので、不承不承受け入れよう。
だが。]
……俺まで巻き込むんじゃねぇよ。 味見が消えて、面倒な内装だけになっただろうが。
[とりあえず俺の準備中は裏方で適当に手を抜く予定を 見事にぶち壊してくれやがったお返しに。 あの頃なかった身長差を存分に活かし、 夏見の脳天に軽いチョップをお見舞いしておいた。*]
(155) 2021/11/05(Fri) 02時頃
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