28 僕等(ぼくら)の
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…… 一番に契約したから だとか お前はすこし、自罰的なところがあるね。 何でだろうな。
[これは問いかけではない。 独り言として流してくれればいい。 頭ナデナデしてやろうか、なんて笑っておいた。 もちろん冗談だけれども。 己の問いかけはきっと、柊木が落ち着いたその後。]
(@11) 2023/08/17(Thu) 08時半頃
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……命が二個……??
[首を傾げて、至極あっさりと答えを口にする柊木。 しかし、その答えは己には答えにならず、 同じように、逆側に首の角度を深めたかもしれない。]
悪い、それが俺にはよく分かってねえのかも。 とっくに止まってるけど生きてるって扱いって…… ええと、俺、お前の病状や過去については きちんとは知らないんだよな。 憶測で物を言うから、先に謝っておく。
(@12) 2023/08/17(Thu) 08時半頃
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一。一回心臓が止まって、何か奇跡的に回復した。 二。心臓の移植。他人の臓器を移植している。 三。その他。
一は、俺の生死感覚からするとだけど、 命の重複って考えにくい。柊木は柊木であって、 柊木が二人になる筈はないわけだから。 二も、俺としては、不思議な話だと思う。
柊木はさ、“命が二個”って感覚…… 普通の生活してる中で、実感としてはあるのか?
[言えないことは基本ないというから、 どれ?と、柊木を見据えて尋ねてみる。 彼の使用している薬からして、凡そのアタリはつけつつも*]
(@13) 2023/08/17(Thu) 08時半頃
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ーー珊瑚の死ーー
[千映の遺体は、彼女がアストロと名付けたロボットに格納され、その死は世間から隠蔽された。
彼女には家族が居たのに。家族は遺体を受けとる以前、その死すらきちんと知らされず、千映を失うことになった。
不仲と話していた彼女の兄とて、悲しんだに違いないのに。
その理不尽さに恵一はまた苦しんだ。
自分は両親にもう打ち明けたから、遺体が返らなくても二人は理解はしてくれるだろうけど。
成田に両親を見送りに行くが、このままならきっと、それが両親と顔を合わせる最後になるだろう。]
(65) 2023/08/17(Thu) 09時頃
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[そして、僕の独り暮らしが始まった。 どんぐり亭は休業、隣接する広い自宅に独り、ぽつんと暮らす。
退院した康生が遊びに来てくれたりはあるかもしれない。
夏休みは残り少なくなっていた。
僕はその日、学校には顔を出していなかった。
だからーー珊瑚の訃報はその日に回ってきた、天文部ではない学内のLINEグループにて知ることになる。 このLINEグループに、合宿メンバーはいない。]
(66) 2023/08/17(Thu) 09時頃
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『瑠璃川珊瑚が死んだ』 『え、マジ?あのロボットの時に巻き込まれてたの?』 『違う。今日。学校の廊下の窓から転落死』 『は?自殺?』 『知らないよ。兎に角俺はグラウンドで部活してたからさ。いきなり背後でドシャ!てすんごい音がして。 振り返ったら血の海よ。後ピンク色の』 『おい詳細描写やめろまじ。それで?』 『そらもう悲鳴の嵐よ。女子はバタバタ倒れて。あとなんか二階の窓から飛び降りてきたやつがいて。>>34』 『マジ。そいつ誰?』
(67) 2023/08/17(Thu) 09時頃
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『知らん男子。血の海に入って、瑠璃川抱き締めてた。』 『やべーなにそれ熱い。瑠璃川の彼氏?』 『知らんて!ともかく救急隊員や先生が駆け付けて、そいつは引き剥がされたけど>>37。あと窓から誰かわあわあ叫んでたな…>>33 そこまでしか見てない。先生に追い払われたから。』 『写真撮った?』 『撮ったよバッチリ。みんな撮ってたけど?。 ぐっちゃぐちゃ。見る?』 『いやいい。つか悪趣味だな』 『じゃあお前そこにいて撮らない?』 『いや撮るわ』
(68) 2023/08/17(Thu) 09時頃
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[吐き気がするような内容に、茫然自失になる。 すぐ珊瑚に電話した。大和がスマホを持っていたが、恐らく出なかったはず。
なんでなんでなんで。 なんで珊瑚が死ぬ? 事故?自殺はあり得ない。 彼女はコックピットで大和と手を繋いでいた。 僕は彼女のマンションを追い出されてから話してないが、きっと彼女は大和に告白し、恋人になったんだ。
幸せな彼女に自殺の理由はない。 しかし単なる事故なのか。 どうしたって、ロボットが関係ないと思えないが…。
すべてが事実であると後に知った。 生徒に突き落とされたらしいこともわかった。 ただ、動機までは情報としては流れてこなかった。]
(69) 2023/08/17(Thu) 09時頃
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[葬式までの1日2日、僕は自室に籠った。 何も食べなかった。喉がカラカラになり、水だけ飲んだ。
話をするのは康生だけ。 それもLINEで。
それ以外の人間とは一切連絡を取らず、死んだように過ごした。]
(70) 2023/08/17(Thu) 09時頃
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――瑠璃川珊瑚の告別式――
[お通夜の日、僕は久しぶりに外に出た。学生は学生服を喪服とするので、それを着ていく。
お通夜は自宅ではなく式典会場にて行われた>>39 大和を始め天文部のメンバーもいたが、目線を合わせるだけ。
遺影の中の彼女はいつも通りの輝きなのに。もう、何も言わない。
僕は泣き崩れた。周囲なんか知らない。堪えられなかった。
大人が僕を立ち上がらせたり席に連れていくまで、声を上げて泣いた。]
(71) 2023/08/17(Thu) 09時半頃
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[告別式は、とうとう最後のお別れだ。大和がお棺に何かを入れて火葬場まで付き添っていく。
僕はただ、それを見守る。 康生はもしかしたら僕を心配したかもだが、事前にLINEで、式の間はそっとしておいてとは告げたから接触はなかっただろう。]
(72) 2023/08/17(Thu) 09時半頃
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[ちなみに彼女のスマホを大和が回収して中身を見たなら、僕が彼女に送った合宿の花火の光景の写真(大和も映っている)、大和がどんぐり亭ワゴンの中で寝ている寝顔の写真を発見するかも。]
(73) 2023/08/17(Thu) 09時半頃
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ーー二学期/大和の黒板の文字ーー
[二学期に入った。僕は学校生活をしながら多分色々な事をしていたとは思う。
そして、黒板の文字を見た。>>43 まるで決意表明みたいなそれに僕はまた。
僕だけの思索に沈んだ。]**
(74) 2023/08/17(Thu) 09時半頃
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―― 二学期 ――
[悪夢のような長い一日が終わり それからいくらかの時が流れた。 未知のロボット・怪獣の襲来という非常事態下で 当然ながら学校は休校とされる。>>#0 授業こそ行われないものの、己を含む教師勢は 校舎の復旧に関する会議やら、事態の掌握やら。 会議会議と追い立てられる日々だった。
七尾の戦闘から間もなく、瑠璃川の訃報が 伝えられた時には、幾らなんでもと耳を疑った。 だって、彼女は、事情を知ってはいても契約に無関係だ。 己は目の前の事態に付いて行くのが精一杯だったが 戦闘中のコックピットにいつの間にか姿があったはず。
後になって、加害生徒の聴取を含めた 瑠璃川の死の真相が伝えられれば 沈痛な面持ちで双眸を伏せることになってしまう。]
(@14) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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[瑠璃川の通夜や告別式には、 生徒達とは別のタイミングで赴いている。 瑠璃川は家庭事情で来ることが出来なかったから 合宿には参加していなかったが、学校での 彼女の明るい声や笑顔は今でも思い出せる。
手を合わせながらも、 とても信じられない心地だった。
―――二人の生徒を一度に喪って 煙草の量が二本増えた。]
(@15) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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[そうして、授業再開の目途が立ち 学校の授業も一応の再開は成される。
遠ざかってしまった日常は戻ることはない。 取り戻せないままに日々が過ぎてゆく。 『次』>>43があることを知っていたから。
本郷に声を掛けられたのはそんな折。>>58>>59]
相談………?
[相手の顔を、数秒見詰める。 生徒と話をする場合は……とりわけあの合宿の 参加者と話をする時には、ついその表情や態度から 精神状態を測ろうとする癖がついてしまった。 本郷は一見するに普段通りの様子に見えるけれども 相談とは何だろうか? 柊木のような話を想像する。]
(@16) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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大事な話、な。 わかった。 まだバタついているんで、“例の……” 以外で 部活には顔は出せてないんだわ。
部活動の後ってなら、頃合い見て部室に行く。
[そう約束して、その日の放課後、 部室の扉をノックすることになっただろう。**]
(@17) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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ーーLINE(真弓)ーー
[千映が亡くなった翌日(珊瑚が亡くなる前)、僕は真弓に個人的なLINEを送った。
彼女はコックピット内にて、僕、縁士が険悪になった時に間に入ってくれた。
彼女に頼りたいと考えて。]
真弓。いきなり連絡してごめん。
七尾さんのこと…まだ、ショック抜けきらないけど。
僕らはやるべきことをしなくては。
真弓と話したいのは2つだ。 まず、スタンスを教えて欲しい。
(75) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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君はもう、ロボットに乗る運命を受け入れている?
僕はまだ、僕らがロボットに乗らず、地球や宇宙も危機に晒さない方法を探したいと考えている。
ギリギリまで粘りたい。
君の考えを聞かせて欲しい。 勿論、僕と違っても構わないよ。
もう1つはお願いなんだ。 ハロに質問をして欲しいんだ。
コックピットでのやり取りを見ていたから君はわかると思うが、僕はハロと話さない方がお互いの為だと考えてるんだ。
だから、これを聞いて欲しい。
(76) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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『敵ロボットのコアの中には、敵パイロットが乗っているのではないか?』
これは僕の推測だが、恐らく僕らが乗っているコックピットは、敵ロボット視点のコアなんじゃないかと。
僕はAとの戦闘を見た時は、相手は無人ロボットかと思ったんだが、昨日の戦闘を見て、敵も此方のコアを狙っているように感じたから。
コアを潰される=パイロット死亡、ではないかと。
そのパイロットがなんで戦っているかは、鏡映しに考えてみるなら、僕らと同じように契約をさせられ、自らの地球のために戦ってるんじゃないかな。
Aがそうだったように。
(77) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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Aは別グループに所属し、僕らを契約させて戦闘を引き継いだ。
なんていうのかなあ、戦闘が無限に続くような仕組みが出来てるんじゃないかと。
だから、ハロに確認をして欲しい。
もしかしたらハロも、自分の地球のためにああしてるのかもしれない。
僕はまだハロとAを完全に許すことは難しいが、そうすると彼らも犠牲者だし、僕は考え方が違うだけで、ハロを傷つけたいわけじゃない。
だから、なるべく接触しない、話すと傷つけちゃうから。 僕はハロを撫でるとか、真弓や七尾さん、康生みたいに、そこまでの優しさは持てないから…
ハロに逢ってくれ。頼む。
(78) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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――瑠璃川珊瑚の告別式にて――
[お通夜の日も告別式の日も、大和は酷い顔をしているように見えただろう。 日々の眠りは浅くそれでいて精力ばかりが湧き上がってくる。 涙はとうの昔に枯れ果てていたけれど目は腫れぼったいままだったろう。
>>53柊木に声をかけられた時は、柊木の方を向いて薄く笑って頷いた]
大丈夫だよ、柊木。逆にさ、すごく調子がいいんだ。 柊木はさ、身体は大丈夫なのか? いや、ここに来てるってことは退院はできたのかな。
[そうでないならば病院から抜け出してきたことになるが流石にそれは許されないだろうから体調は戻ったのだろう]
(79) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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PS:僕はコウに告白した。
彼は死ぬまで僕に添い遂げてくれると約束してくれた。 僕も、もし僕の足掻きが間に合わず、彼がパイロットになるならそうする。
恋人とは違うかも、だけど。
いい報告として。*
(80) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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……柊木、またこの街が戦場になるかもしれない。 大切な人にはさ。 ちゃんと逃げるようにって伝えておくんだぞ。
[大和はもうこの世界に守りたいものなんてないのだから。 七尾のように避難を待ってあげるほど想っている人もない]
(81) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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[親族以外が斎場についていくのは>>55非常識なことだろう。 だけど、多分あまりにも人が少ない気がしたんだ。 母方はイギリス人って聞いていて亡くなっているのだからそちらの親族はまず少ないだろう――と推測したというのは言い訳だ。 大和がそうしたかったからそうしただけだ。
珊瑚の父親にはスマホの在処を知ってる、見つけたら返すということでゴネてついていった。 まさか中身に>>73あられもない写真があるなんて見るまで知らなかったんだけど下手人>>71はすぐに分かったし目線があった時には覚えてろという意味をこめておいたが伝わってないかもしれない。 乾は乾で感情の振れ幅がすっごい奴だから泣いてる姿を見て、きっと七尾や他の皆の時も泣くのだろうとは想っている。
ところで勝手に珊瑚のスマホの写真を見ていたわけだけど気のせいでなければ寝顔の写真がホーム画面になっていたような気がしないこともない。 これはそのまま親父さんに渡そうと思う*]
(82) 2023/08/17(Thu) 10時頃
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――備えること――
[スマホを珊瑚の父親に返す理由はゴネた見返りだけではない。 珊瑚がどうやって生きていたのか、最期の瞬間まで何をしていたのかがスマホの中には眠っている。 告別式でそこまで憔悴するなら――未だ愛しているならちゃんと珊瑚が存在した証と向き合ってほしかった。
スマホを返す際に、ちゃんと伝えておく。
『この街はもうダメだから逃げるように』――って。
大和がこれからしようとしていることをきっと珊瑚は怒るし悲しむし、もしかしなら泣いて嫌われてしまう、だろうけれど。 僕らは確かにこの世界にいたって刻み付けておきたいんだ。
例えそれでどれ程の犠牲が出たとしてもだ*]
(83) 2023/08/17(Thu) 11時頃
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[敵はまた襲来する。 あと5回勝たなくてはならないのだからこの前のような戦いがまた起こるのは必然だろう。 いつ起こるのかはわからないが遠くない未来には必ず起こる。
大和は珊瑚が死の直前まで通話していた相手へとめっきり数を減らしている公衆電話から通話をかけた]
『アストロは僕らの命で動いている。 僕らは命をかけて戦う。
でもね、勘違いしないでほしい。 僕は彼女ほど優しくなくて、敵は待ってくれない。 誰かの命を救うのはあなたたちだ。 早く街から避難させることだよ、次は近い』
(84) 2023/08/17(Thu) 11時頃
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[通話に出れば言いたいことだけを伝えて通話を切った。 ハロで転移するのだから足跡を追うことはできないはずだ。 縦横無尽にハロを使い倒しているので過労には気をつけたい。
あの日、大和が珊瑚に伝えなければ通話先の相手と連絡を取ることもなくて、誰かに聞かれることもなくて、命を落とすこともなかったはずだ。 珊瑚の未来を奪ったのは大和に他ならない。 守りたい人も守れない愚者が誰かに命を守ることを強要するのだから失笑ものだろうさ。
けれど――最低限伝えるべきは伝えた。 この後どうするかはこの世界の人間が決めればいい*]
(85) 2023/08/17(Thu) 11時頃
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/* 大和くん落ちかーーー 大和くんと合宿所前でちょこっとしか話せてないんだよな。 エニシくんともちょっとだけ。切ない。
(-27) 2023/08/17(Thu) 12時半頃
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─戦闘のあった日 病院─
[親友は、康生の退院予定を聞いて我が事の様に喜んだ。実際、我が事なのかも知れない。会いたくて堪らないという想いが、声色に乗っていたのだから。]
なんかって何だよ〜。 俺だって、「俺なんか」って思うことあるけどさ。 同じこと言ったら、ケイだって「なんかじゃない、すごく嬉しい」って言うだろー?
[からからと康生は笑う。時間が欲しい>>61と言われれば、あっさり了承した。]
そうだなー、会えねぇんじゃどうしようもないんもんな。 ああ、いいよ。 俺のやりたいことって、生きること…って言うとちょい違うか。 この世界に居て、見たり聞いたり話したりが全部「やりたいこと」だからさ。 ケイに時間あげたからって、できなくなるわけじゃないから気にすんな。
……ん? すごく恥ずかしい……? え、なにその振り。めっちゃ気になんだけど!? 言えねぇほどって…………いや、LINEでいいけどさぁー。 一体何することになんの? 俺。
(86) 2023/08/17(Thu) 12時半頃
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