10 冷たい校舎村9
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[ 途中、休憩所で毛布をおろして>>1:651 ようやく私はまともに動けるようになる。 廊下に人影が見えた。向井君と炭蔵君だ。>>93 あそこは、3-9の教室の前? 教室で何かあったの? ]
何があったの?
[ 声をかけながら、私は二人に近づいていく。 まだ私は、悲鳴の発生源が、 もう一つ先の10組の教室であることには 気づいていなかった** ]
(98) 2021/06/08(Tue) 10時半頃
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/* 窓が開いてて濡れた廊下は掃除しようと思うのに、カッターナイフを片付けなきゃとは思わない認知の歪み。
(-8) 2021/06/08(Tue) 11時頃
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── 回想:チャイムのなる前・階段 ──
……おう。 そりゃそうよ。
[“鳩羽にとって恥のない友人”なんて言葉に>>33 なぜか俺が誇らしくなって、胸を張る。 いや違う、逆だ。逆…のはずなんだが、まあいいか 事実、ユーガのことは常々すげーって思ってるし 尊敬だってしてる。
…重く受け止められすぎちまうかな、って ユーガの性格、思い浮かべてそう思って。 今まで話せなかったところは、あるけど。]
(99) 2021/06/08(Tue) 11時頃
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[だけど、仲直りとか話し合い。>>34 そんな言葉には首を横に振って、緩く笑う ]
いや?できてねえ。 今日だってさ。納得いかないまま家出てきた
だめだってのは判ってっけどさ 正直今はどーすんのが正しいのか判んねえし こっちも義務教育の子供じゃねーんだし 今はあんま、向き合いたくもなくて。
[ユーガがもし俺に、向き合えって、 万が一俺を想って言ってくれたとしても。 それがユーガのみつけた「できること」だとしても 曖昧に笑って首を横に振るだけ。]
(100) 2021/06/08(Tue) 11時頃
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難しいよな。
ぶっちゃけ、向き合いたくねーから この世界に逃げたと思ってたんよな、俺
[ぽつり。 廊下の隅に転がったカッターナイフを見ながら。 今の状況が「精神世界」の話だって知らないさっきまで この世界は現実逃避してえ奴らの生み出したトコだって マナと話してたんだよ、って伝える。>>1:260
そして精神世界の話も、 あながち視点は、遠くない。 ただ、俺は巻き込まれている側だというだけで。]
(101) 2021/06/08(Tue) 11時頃
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あんとき、ユーガは学校、 サボりたくねーって言ってたけど 今もそれは、変わんない? 逃げたいって思いたいこととか、ねーの? [暗に。向き合いたくねーから、この世界に逃げ出した そんなひとりだったり、メールの主だったり。 しねーよな。っていう、確認も込めて。
腕章というバトンは、今ユーガの手の中にある。]**
(102) 2021/06/08(Tue) 11時頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2021/06/08(Tue) 11時頃
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― チャイムが鳴る前・探索 ―
[その後は、暮石と連れ立って 暫し1階を探索していた。>>37
会議室も職員室もやっぱり誰もいない。 つけっぱなしになってる音楽室の鍵を見て 暮石は不用心だなって言ってたけど、 まあ早々入る輩もいないだろう。
不思議なもので、食欲や排泄欲なんかの 生理現象は当たり前のように訪れる。 食べて大丈夫か?って思いはまだあったけど この頃には俺も腹が減って来て 飲まず食わずでいるのもしんどかったから 購買から幾つか余ってる食糧を失敬することにした。]
(103) 2021/06/08(Tue) 11時半頃
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[ちなみに俺も緊急事態だし 多少パクっても許して貰えるんじゃね派。 なんだけど、財布ないからって遠慮してる 暮石見てると、流石にそれは言えなかった。>>38
コートのポケットに突っ込んでいる財布から 硬貨と一緒にメモを置いて カツサンドと焼きそばパンとツナマヨおにぎり、 あとお茶を貰っておく。
暮石も腹すかせてるようだったので 好きなの一個あげようとしたけど、 受け取っては貰えたかな。]
(104) 2021/06/08(Tue) 11時半頃
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[時間の感覚は全くないんだけど そろそろ皆寝床をどうしようか考え出してる所らしかった。
女子は保健室で男子は休憩所で>>1:651 ってことで落ち着いたっぽい。 毛布は譲って貰えたんだろうか。>>1:659 布団代わりのマット運びに駆り出されたから、 多分その頃には暮石とも別れて 各々自由行動してたんじゃないだろうか。*]
(105) 2021/06/08(Tue) 11時半頃
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[つんざくような悲鳴が聞こえたのは、 少しだけこの異空間も見慣れて 落ち着きを取り戻し始めていた頃だった。]
(106) 2021/06/08(Tue) 12時頃
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― PM:8:50 ―
[直後、酷く場違いなチャイムが鳴り響く。>>#3 最初にえっ、て思って、 硬直したまま辺りに視線を走らせた。
辺りはすぐに何事もなかったかのように 先程までの様相を取り戻したけれど、 校舎全体に響き渡るような絶叫は 耳にこびりついて離れない。]
(107) 2021/06/08(Tue) 12時頃
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……なに、さっきの……
[おそるおそる。 聞こえてきた悲鳴を辿って、 3-9の教室までやって来た。 ううん、違う、ここじゃない。
既にちらほらと悲鳴を聞きつけた誰かしらが 集まって来ていただろうか。 吸い寄せられるように10組の教室に立ち入って、 広がっている光景に絶句した。]
(108) 2021/06/08(Tue) 12時頃
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[煌びやかな文化祭の装飾の中、 そこだけ異様な光景が広がっていた。
最初に見た印象は、人が死んでる。だった。 首元が大きく裂けた死体が だらんと四肢を投げ出して ぽつんと椅子に座っている。>>#6
その姿形、見覚えのあるクラスメイトを想起させ 言葉を失ったまま息を飲んだ――――]
(109) 2021/06/08(Tue) 12時半頃
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………… こ、 ここ、のえ、ちゃん………???
[掠れた声でかろうじて、呆然と呟く。
俺はここに来てから九重とちゃんと話していない。 オカルトとかそう言う方面には いまいちついていけなくて、 どう反応していいか困るから 普段からあんまり積極的に話しかけもしなかった。
でも、確かについさっきまでそのあたりに居て、 校舎の中を歩いていたのに。…なんで。]
(110) 2021/06/08(Tue) 12時半頃
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[混乱して、動揺して、立ち尽くしていた中で。 いつの間にか側にいた鳩羽が ぽつっと呟く声で我に返った。>>76
………人形?
言われて恐る恐る一歩踏み出し、 それを凝視してみれば、 確かにそれは九重によく似た人形だった。 つるりとした肌に、作りものの関節。
少し確かめればすぐに人形だと分かるのに それだけこの人形には 鬼気迫るような迫力があった。 どくどくと流れ続けている真っ赤な血も まるで本物のようで………… 本物じゃない、よな?]
(111) 2021/06/08(Tue) 12時半頃
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[目玉クレープなんか目じゃないくらい グロくて、悪趣味で、冒涜的な光景。
抑えた声から怒気が伝わって来る>>77 俺は鳩羽がこんな風に怒ってるのを初めて聞いた。
こういう場面で咄嗟に怒れるの、 やっぱりレンはいいやつだなあ、なんて 何だか酷く場違いなことを考えてしまって 自分の薄情さにもびっくりした。
俺はと言うと悲しみとか怒りとかの前に、 この状況に感情が追いついてこなくて ちょっと思考停止状態に陥ってしまっている。 まともに考えると恐ろしいから、 無意識にストッパーをかけているのかもしれない。]
(112) 2021/06/08(Tue) 12時半頃
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[鳩羽が走り去っていくのを足音だけで確認して、>>78 ようやく身体を動かすことが出来た。
あれは人形。それ以上でも以下でもない。 だから大丈夫。大丈夫。怖いことなんか何もない。
自分自身に言い聞かせながら一歩一歩近づいて、 椅子の下に広がる血を踏まない所で立ち止まった。 つんと鼻を突く臭いはやっぱり本物の血液に見える。
……何故?
今更、誰がこんなことしたんだ、って さっきの鳩羽の疑問が遅れてやってくる。 尤もそれは怒りじゃなくて、単純な疑問、あるいは恐怖だ。]
(113) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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[首元がぱっくり裂けた九重人形は 虚ろに真上を見上げている。
それを追って何気なく天井に視線をあげれば びっしり敷き詰められた御符が目に入って 今度こそぎょっとしてしまった。]
うわ。
[その瞬間に急き止められていた恐怖が一気にやって来て、 ぞわわっと全身が泡立つ感覚を覚えた。]
(114) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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── 現在:2F廊下 ──
[ まるで幼くなったみたいに言う。>>93 怪我をしたんなら、泣きたくもなる。 例え他人から見て、ささくれのように小さくたって 痛いものは痛い、─── だから、 こんな顔もしたくなる、のだろう
しかし、本当にそれだけか? ]
化膿したらマズイな ……保健室にでも行くか?
[ 息を飲む余裕すら忘れた向井に、 前髪で顔を隠した炭蔵は言う。 ]
(115) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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[ 炭蔵の声は、決して震えたりしていない。>>95
この人生の中、泣いたことがあるのは、 この世に産まれ落ちた時、 泣くこと以外に手段がないぐらい小さな頃、 恐らくそれぐらいしか記憶がない。
転んで足を擦りむいたって、 突然大きな物音がしたからって、 炭蔵は泣いたことはない、と思う。
だから、これからも、 頼まれても泣いたりはしないと 今の炭蔵は思っている。 ]
(116) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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[ それから、「はあ」というため息が聞こえた。 それは目の前にいる向井から発せられるもので、 訳のわからない幻聴などとは違う。
幻聴と言えば、そう、声だ。>>96 あれは幻聴とは確実に異なり、 向井にも聞こえたものらしかった。 ]
…… 騒がしいな、
[ 向井の視線が向けた方、 3-9ではなく隣の3-10に同じように顔を向ける。
何人も出入りしているのが見えただろう。 ]
(117) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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……お前は、ひとまず保健室にでも行ってこい ひとりが怖いなら着いていってやってもいいぞ
[ 気になるのか、行きたくないのか。 躊躇う姿にそう言葉を投げかけた。>>96 ]
(118) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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[ そうこうしているうちに、 黒沢の声が聞こえる。>>98 これまで彼女が何をしていたのか知らないが、 今後のことを見据えて寝泊まりできる場所を 確保してくれていたと知れば、 流石だな── と思っていたに違いない。 ]
俺たちも、まだ此処に来たばかりで 何もわかってはいない。 どうやら、隣で何かあったらしい
[ 親指で隣のクラスを指し示した。 そうして、向井と黒沢を交互に見て、 ]
(119) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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コイツを保健室に連れて行こうとしたところだが、 黒沢は見てくるか?向こう
[ 身体の向きを変え、足の位置を変えるたびに、 足元でガチャガチャと カッターナイフの擦れる音が鳴っていた。 **]
(120) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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[え、もう、無理。無理無理。 まじでなんなのこれ!?
咄嗟にその場から逃げ出したくなったんだけど 辛うじてこれそのままにしとくのどうなのって 一欠けらの良心が勝った。
10組のカーテンを乱暴に剥ぎ取って、 九重人形の上から被せておく。 もう大分遅いかもしれないけど、 刺激の強い光景だしさあ。
もし誰か…メンタル図太そうな奴が来たら 手伝いとか頼んだかもしれない。 俺もあんまり手際よくないしね!**]
(121) 2021/06/08(Tue) 13時頃
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―― 現在:3-9前廊下 ――
隣?
[ 炭蔵君が示したのは、隣の教室、3-10>>119 そんなところで一体何があったんだろう? 私たちの教室のすぐ隣で、悲鳴を上げるような 何かがあったなんて、あまり考えたくない。 そんな思考は保健室と聞いていったん途切れた>>120 ]
保健室? 向井君、怪我したの?
[ 向井君は元気がなさそうだけど、>>96 ぱっと見た感じ、大きな怪我はなさそうだった。 だけど、なにしろ廊下はカッターナイフだらけだし、 怪我をするのも無理もないと思う ]
(122) 2021/06/08(Tue) 13時半頃
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私は、 ……うん、確認してくる。
[ 向井君の様子も気になるけど、 大きな怪我ではなさそうだし、 付き添いは一人で十分でしょう。 こういう時、かける言葉ってなにが相応しいのかな。 お大事に……あまりぴんと来ない ]
気を付けてね。
[ 足元のカッターナイフに。 悲鳴を上げるような何かに。 朝、教室を出ていく人にかけた時より、 その言葉はずっと現実味を帯びてしまっていた* ]
(123) 2021/06/08(Tue) 13時半頃
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―― 現在:3-10教室 ――
[ 悲鳴を上げかけて、必死で飲み込んだ。
3-10は異様な光景になっていた。 教室の真ん中に椅子が一つ。>>#6 そこには、血を流した誰かが座っていて、 柊君が教室のカーテンを必死で外していた。>>121 もつれる舌で、私は必死に、喘ぐように声を出す ]
なに、これ……何があったの?
[ 血を流した誰かは、女子の制服を着ていた。 上を見上げるような格好のその子は、 九重さんによく似ていて、 だけど、目も鼻も口もない、のっぺらぼうだ ]
マネ、キン?
[ でも、それならどうして血を流してるんだろう? ]
(124) 2021/06/08(Tue) 13時半頃
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[ 足が震える。床に座り込みそうになって、 でも廊下にはカッターナイフだらけで、 必死でこらえた私は、ふらっと教室内に足を踏み入れた ]
……手伝う。
[ 何か作業をしたかった。 柊君とは反対の端からカーテンを外していく。 まだ足はがくがくしていて、 外すというよりカーテンに縋りついているみたい ]
柊君は、何があったか、知ってる?
[ 外し終えたカーテンを柊君に差し出しながら、聞いた** ]
(125) 2021/06/08(Tue) 14時頃
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─ 少し前 : 校内 ─
[ あてもなく校舎を歩いていた 相変わらず3年9組以外の人は見かける事無く
クラスメイト以外を消し去ったままに 文化祭の日縫い留めた光景は とても現実のものとは思えなかった
加えて、もちろん全てを試したわけではないが 何故か校舎から出る事は出来なくなっていた ]
(126) 2021/06/08(Tue) 14時頃
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