23 あの春の廃校だけが僕らの学校だった。
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>>506 [彼女が机から降りたから。少年が傷つけてしまった友達に捧げようとしたものは拒まれたから。
仕方なく諦めるしかない。]
ニジノ。俺、行くよ。
[何処へは必要ないだろう。]*
(1) 2023/04/24(Mon) 00時半頃
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ちげーよ。望んだのは俺。 俺がしたかったの。アイツは立ってただけ。
いやまてこの流れで柊綺麗はやばいだろ。 柊は綺麗だがな?
柊の双子の妹のことは聞いてるよ。
(-2) 2023/04/24(Mon) 00時半頃
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ー図書室→男子トイレー
>>4 ……そうだね。
[力なく答えた。そんな日は、来るのかな。
服を小脇に抱えて着ることもしない。 どうせ脱ぐのだ。
のろのろ歩き出す。 結局、彼女に何も出来なかった。
身体で繋ぎ止めているという言葉を考える。 それは大和の話ではないと彼女は言った。 そして、最後の言葉。]
……透けるもんなんかな。
(6) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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[でも女子にそんな話は出来ない。ましてや彼女は、恋愛やらにあんなに初であるし。
本当は、彼女のそんな部分についても話をしようと思っていた。少年はちょっと彼女が心配だったから。
しかし大和の心配だけされ、時が過ぎた。]
……馬鹿だわ、俺。
[男子トイレを訪れるのは何気に初めてだ。 生理現象はあるのだが、トイレを利用する系のものは再現されていない様子だし。
個室を開けて。様式の蓋を閉めて、座った。
少年は上半身裸だ。ぼんやり彼を待とう。]*
(7) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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[チャイムが鳴り響く。少年はバーチャルスマホを確認した。参加者一覧の少女Aの名前が暗くなっている。]
……
[無表情にLINEを打った。]
(10) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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スマホ見たか。少女Aが襲撃された。
…本当に村かな。村なら良いんだが、 狩人や占い師だと痛いな。
てか、作戦無駄になった。 少女Aを襲撃したやつは、誰だーー
(-6) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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お疲れ様。
待ってる。 ゆっくりでいいよ。
(-7) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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今日キルロイとLINEしてたが、アイツは執拗に少女Aを探してたぞ。
お前から頼まれたにしても不自然な気がする。 てか、少女Aと他の人間がつながりがなさすぎるんだが。
(-11) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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お前更新の時に誰といた? 俺はニジノ。アリバイ証明できる。
後、鮫島とずっとLINEしてたよ。 あの頻度で打ちながら犯行は無理だよ。
…今からまた逢うんだ。 俺は娼婦みたいだね。
あはは!でも逢う必要もあるんだ。
投票先の事は相談してからね。 相方と。
(-12) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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>>13 [バーチャルスマホを仕舞い、立ち上がって扉を開く。 立っている彼の姿にホッとした表情。
パッと抱き着いて]
良かった、鮫島が無事で。 もし、あんたが喰われてたら、俺は……
[肩を震わせて、見上げる。目を閉じて求めた。]*
(16) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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誰か見たり立ち聞きしてるかもだから。 話を合わせて。
(-15) 2023/04/24(Mon) 01時頃
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サラと…そっか、お前も頑張って。
……そうだね。娼婦でもいいから抱かれたいとか思ったけど。
うん、好きだよ。 ……彼を愛してる。
じゃあ、後で。
(-17) 2023/04/24(Mon) 01時半頃
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>>19 [名を呼ばれて笑みが溢れた。彼の低く響く声がとても好きだ。耳元に囁かれると、腰から力が抜けてしまう。
唇に触れるしっとりした感触に目を潤ませる。]
ああ、鮫島も一覧確認した? 灰色になってたな…名前。
どうして彼女だったんだろうな。 ーー俺は、怖い。
[ぎゅっとしがみつく。勿論少年とて、あの体育館の時点でこんな展開は予想だにしていなかった。]
でも……あんたに抱き着くと落ちついてくるよ。
ーーすぐにする?
[触れて確かめようか。彼が興奮しているか、硬いかどうか。中心を。]*
(22) 2023/04/24(Mon) 01時半頃
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怖くない。
本当言うと、さっき教室で会った時は少し怖かったけど。
落ち着くのは本当だけど…ね。
(-20) 2023/04/24(Mon) 01時半頃
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>>23 ……いいよ。あんたの猛りが全部欲しい。
俺だってもう、さっきから。
ーー焦がれてる。
(24) 2023/04/24(Mon) 01時半頃
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あんたが俺から離れるのが、怖かった。
(-22) 2023/04/24(Mon) 01時半頃
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>>27 [あの時もーー初めての時も、そう。 餓えた獣が肉に食らい付くような動作で彼は牙を剥く。
乱暴に纒が奪われて。 息をつく暇もなく、後ろを向かされて。
両手をついた。
ーー彼は見えない。]
……はあっ、……
[漏れた息遣いも、赦されぬか。彼が命じるならそれは絶対だから歯を喰い縛る。
慣らしもない、いきなりに。 身はしなる、弓月の如く。
天を貫くような怒張は何を求めるか。 少年の深みに何を得るか。]
(28) 2023/04/24(Mon) 02時頃
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[重なっては、距離を失う。 繰り返しては、深みに嵌まる。
細身が軋んで、その先に意識は薄れていく。
これが高みか、少年だけが得ているものとは考えたくない。
息遣いとリズムが共に進んでいるのだから信じよう。 見えなくても一方通行ではないと。
漏れ出てた声に、彼は呼応する。 禁じたとて我慢できるものではないのはわかっていたのかもしれない。
むしろ啼けとばかりだ。 啼かぬなら、殺してしまえと詠んだのは誰か?
今日、初めて少年は最中に彼の名を連呼した。 そして本音を洩らす。想いと共に]
好き、好き…!鮫島…!
(30) 2023/04/24(Mon) 02時頃
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[
ーー弾けて最後は。 受け入れた。
身体ごと全てを。
]
(31) 2023/04/24(Mon) 02時頃
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[酷く茫然としていた。気がつくと、狭い個室で彼の膝に座ってるんじゃないか。]
……くらくら、する。
[彼は直前、なんと言った?
こんなに。そうーー…]
……そうだよね。俺達は、こんなに。 こんなにーー
[涙を止める術はない。]*
(32) 2023/04/24(Mon) 02時頃
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/* 大丈夫…?大丈夫だよね…? うわー駄目だったら許してください
(-29) 2023/04/24(Mon) 02時頃
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>>33 [塞がれた時は驚いたが、むしろ彼の指を噛まぬよう堪えたはず。疲労と眩暈が酷かったがなんとか身支度を整える。]
……あのさ。例の件だけど。俺達で相談して決めないとだから、後で連絡する。
[彼に逢ったのはこれを伝える為もあった。意味は通じたはずだから、それ以上説明はしない。]
……どっかで寝たい。休みたい。
[どこでもいいな。それこそ床でもいい。よろよろ彼から離れる。引き留められないなら、これで場を離れるだろう。]*
(36) 2023/04/24(Mon) 02時半頃
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[少年は、彼と暫く黙ったまま時を過ごして。]>>35
……
[そして、出ていった。彼を残して。
まだ、やるべきことが、ある。]**
(37) 2023/04/24(Mon) 02時半頃
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使ってないよ。大丈夫。
ごめんちょっとどっかで寝る。 起きたら相談して連絡するね。
お休み
(-33) 2023/04/24(Mon) 02時半頃
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[少年は虚ろな瞳でよろよろ歩いた後、階段の途中で座り込んだ。頭を垂れたまま意識を手放した。]**
(40) 2023/04/24(Mon) 02時半頃
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ー二階の階段ー
[どのぐらい寝ていたか。目が醒めると身体が軋んでいた。このVR世界では睡眠は必要ないはずだから、恐らく少年は気絶していたのだ。
ふらつく頭を無理やり叩き起こして、すぐにバーチャルスマホを開いた。]
……
[少年は自身の役職を考える。今日の選択はとても重要だ。故に、悩む。]
畜生、難しすぎるぞ、このゲーム。
[悪態をつく。
少女Aは人狼の手により消された。つまり、人狼は存在している。今日から投票がある。村側の勝利のためには、人狼に投票するしかない。
しかしーー誰が、なんの役職なのか?]
(46) 2023/04/24(Mon) 06時半頃
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[一覧を眺めると、昨日LINEで話したこと、逢って話したことが過る。
実は全て壮大なドッキリで人狼なんていません。 人狼襲撃時に死ぬまで痛みや苦しみが伴うなんて嘘。
そんな風にならないか。
ーーキリノは少女Aを憎んでいた。 ぶん殴りたいと言っていた。
少女Aは前回の優勝者で、投票されることも襲撃されることもなく生き残り、今回また参加した。
彼女ではなく彼らしい。
彼は死ぬ時、断末魔をあげたろうか。
少年が昨日狭い個室で啼いたのとは違う。 何故なら。]
(47) 2023/04/24(Mon) 06時半頃
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[少年だって肉体に大きな負担をうけたが、当たり前にーー死ぬわけではない?
愛し合った、いや…そういう行為なだけで。 苦痛も痛みもあったが、歓びも快楽もある。
対して少女Aはどうか。
キリノの話では、襲撃された人間は"死ぬ間際まで"苦しむのだとか。
散々探し回ったが、この世界にはアイテムがほとんどない。つまり、武器はほぼ存在しない。
銃があれば即死、苦痛を与えないことができる。 だけど犯人は、人狼。つまりモンスターだ。
その武器は、牙と爪のはず。 イメージはーー身体を切り裂き、肉や骨を噛み砕く。
そして真っ赤に染まるのだ。殺した人間の血で。]
(48) 2023/04/24(Mon) 06時半頃
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[そういう殺され方をし、人間はどれだけ痛みや苦痛を味わうだろう。どのぐらいの時間で絶命するんだろう。
この世界とリアル世界の体感時間は違う。 もう何日かこの廃校で過ごした気がするが、実際現実に戻ればたった三時間ぐらいだそうだ。
要するに、此方で苦しむ時間(絶命まで)はそこそこ長くとも、リアルは一瞬。 そうじゃないと下手すれば本体がショック死するから、まあ、システムとしては納得だ。
これはゲームだから。 少女Aがどんなに苦しかろうが、痛かろうが、現実に戻ればピンピンしている。
これはゲームだから。 どんなに苦しくとも、終わったらリアルだねーすごかったねで終わる。
……終わるはずだが。]
(49) 2023/04/24(Mon) 06時半頃
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なんで、人狼なのか。 なんで、人狼ゲームなのか。
[少年は呟く。始まる前に考えていた疑問だ。別に犯人と刑事たちでも良くないか?マダミスと言うんだっけ。
なんで、人狼である必要が。
その目的がーー痛みや苦しみを人に与えるショーを見るためなら。 死ぬ間際までを合法的に観察するためなら。
リアルでやったら拷問であり殺人になるが。
"ゲームだから"大丈夫なのだもの。
少年だってゲームで勇者となり、沢山モンスターを殺した。スライムの断末魔なんて知らないが、もしーー
少年がスライムだったら。]
(50) 2023/04/24(Mon) 06時半頃
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