24 研究棟の共存試験 【R18ペア】
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[彼が思い描くのは、若返り、成長する不死者の姿だ。 未だ見たことがない命の形も、彼ならば手に入れそうな気がする。]
ぜひ見せておくれ。 私も楽しみにしている。
[彼の研究によって、眷属の在り方も変わる予感がした。]
(-0) nekomichi 2023/04/30(Sun) 00時頃
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[賛辞と接吻けを額に受け、彼の顔を捕まえて唇へ返礼する。]
このまま押し倒してしまいたい。
[十分に甘いが不穏な言葉を囁く。]
―― けれどもそれは、 あとの楽しみにしておこうか。
まずは今は、共にここを抜け出そう。
[息を混ぜ合わせる距離で告げてから、手を放し、足を台から下ろした。]
(-1) nekomichi 2023/04/30(Sun) 00時頃
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忙しくなるね。 まずは薬を作って、それから君の足だ。
[当面の目標を言葉にしながら立ち上がる。 ふわりと手を動かせば、空中から滲むように衣が紡がれた。 上質な絹の風合いの黒衣が、肌を覆う。 捕まる直前に身に着けていたのもこれだった。*]
(-2) nekomichi 2023/04/30(Sun) 00時頃
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私を深く知るには、どちらも必要だろう? もちろん、君に押し倒されるのも好い。 隅々まで観察されそうだ。
[後のお楽しみを想像すれば、脱出にも熱が入るというもの。]
(-5) nekomichi 2023/04/30(Sun) 01時半頃
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[新薬の開発に奮い立つ彼に、いくつか生薬の名を告げる。 どれも、そこまで珍しくないものだ。]
ここに私の血を加えて魔力を馴染ませればいい。 さらに能力を移すためには ――
[秘術をベースに、彼の知識を加えていく。 試みのさなか、年齢の話を持ち出されて軽く笑いを飛ばした。]
先ほどまでは君の実験対象だったし、 今は共同研究者だろう? 君とはそういう関係でありたい。
[謹まれるよりは、嬉々として迫られる方がいい。*]
(-6) nekomichi 2023/04/30(Sun) 01時半頃
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どんな器具が出てくるのか楽しみだ。 もちろん、私に使ってくれるのだろう?
[アイデアが溢れている様子の彼を見るのは楽しい。 この身で体験できるなら、もっと楽しい。 ――と、そういえばと思い出す。]
あとは私の血を注げば完成だけれども、先ほど君が使っていた採血の器具はまだあるのかい? 私も使ってみたい。
[普段なら自分の爪で掌でも裂いていたところだが、せっかくなら新しいことを試してみたくなった。*]
(-8) nekomichi 2023/04/30(Sun) 19時頃
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専用の器具とは、心惹かれる響きだね。 ああ。期待している。 どうされるか想像するだけで感じてしまうよ。
[喜ばせるためにとまで言われて、体温が上がる。 心の赴くままに接吻けを注いだ。]
(-10) nekomichi 2023/04/30(Sun) 22時半頃
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[彼が取り出してきた採血用具の数々に期待のまなざしを注ぐ。]
そんなに種類があるのだね。 君が使っていたのはこれか。 せっかくなら別のを使ってみたいけれど、 ……ああ、少し待っていておくれ。
[断りを入れてから、指先を噛み破り、胸元に印を描く。]
本来、普通の武器では傷つかないのでね。 その器具を武器とみなすかはともかく、採血できないと困るから、能力の一部を封印しておくよ。
それとも、試して観察してみたかったかい?
[血脈に針が刺さり続けていれば血は出るかもしれないとは思いつつ、その実験はあとの機会にとっておこうと思う。 ひとまず左腕を差し出したが、器具によっては別のところに刺すのかもしれない。*]
(-11) nekomichi 2023/04/30(Sun) 22時半頃
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あ…ッ …
[言葉の終わらぬうちに、彼との距離が縮まる。 電撃に打たれたような感覚に、息が零れた。]
容赦のないこと。 初めての心地だよ。
[自分の血が溢れていくのが、透明なガラス越しに見える。 血を吸われるのとはまた違った感覚だ。]
(-13) nekomichi 2023/05/01(Mon) 00時半頃
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胸が高鳴っているのが、伝わる?
[採血針を持つ彼の手に指を添える。 比喩ではなく、心臓が胸の中で暴れていた。*]
(-14) nekomichi 2023/05/01(Mon) 00時半頃
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初めてなんて、きっとまだいくらでもあるよ。 君に探求されたい。 深くまで暴いてみせて。
[彼に観察されて、実験されたい。 きっといくつも発見があるはずだ。]
(-17) nekomichi 2023/05/01(Mon) 11時頃
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[胸の上に温かく濡れた圧が捺される。 それがまた息を乱す。]
鼓動が跳ねるという言葉は、ただの比喩ではないのだね。 驚いて、ときめいた。
[感じたままが言葉になる。 腰に触れられて、柔らかく撓った。]
ああ……それも、好き …
[鼓動が一段と高まるかのよう。*]
(-18) nekomichi 2023/05/01(Mon) 11時頃
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追い詰められて、あられもないことを口走るような私も見てみたい? いつか君の手で死を迎えるのもいいね。 今は呼び戻されてしまうから、これも出た後のお楽しみだ。
[きっといつか、彼はその眼差しで限界を見極めて追い詰めてくれるだろう。 命の淵に縫い留められるのもいい。境界の向こうへ足を踏み込むのもいい。 今は死んだ瞬間に拠点で蘇るよう手を打ってあるから、ここで死ぬわけにはいかないけれど。]
(-21) nekomichi 2023/05/01(Mon) 13時頃
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[血で満たされた管と生薬が並ぶ。 調合した後は、彼を開放する番だ。]
もちろん。 痛くするのもしないのも、望みのままにしてあげるよ。
私たちの世界を楽しんでおくれ。
[彼のために、これまでにない薬を作り出そう。 ふたりぶんの知識が詰まった、最高の作品だ。*]
(-22) nekomichi 2023/05/01(Mon) 13時頃
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効果のほどは保証できるよ。 君が提供してくれた竜種の成分は、単体でも万能の回復薬になりうるからね。
もしものことがあっても、必ず君を連れて脱出するよ。 約束する。
[何があっても必ずと告げる瞳は、最初に君を守ると誓ったときから変わらず真摯なのだった。]
(-25) nekomichi 2023/05/01(Mon) 18時頃
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[飲ませてとお願いされて、彼の背を抱き寄せる。]
そんな風に私を求めるとどうなるか、 ――期待している?
[片腕で背を抱き、指をうなじから髪の間へ潜り込ませる。 一方の手で薬を受け取り、自らの口に含んだ。 そうして彼と唇を合わせ、口移しに飲ませていく。]
(-26) nekomichi 2023/05/01(Mon) 18時頃
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[全てを注ぎ、舌を絡ませて最後の一滴までを渡して唇を離す。]
気分はどうだい?
[腕の長さ分だけ身体を離して、薬が彼にもたらす変化を見極めんとした。*]
(-27) nekomichi 2023/05/01(Mon) 18時頃
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[腕の間で、彼が変容する。 中心で起こった震えが末端に至り、魔性の活力が全身に行き渡る。 眷属が目覚める瞬間を、早回しで見ているかのよう。
炯々と輝く彼の瞳を見つめ、貪るような接吻けに応えて舌を絡ませた。 離した唇から糸を引く欲望の濃密さに酔う。]
カガ。 私の愛しいカガ。
成功だよ。 薬は正しく効果を発揮した。 人間のまま、君はこちらの世界に踏み込んだ。 ようこそ、愛しいひと。
(-31) nekomichi 2023/05/01(Mon) 22時頃
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[彼を迎え入れ、抱擁する。 共に喜び、祝福する一方で、冷静な眼差しを注いでいた。 彼が観察者でいられなくなるならば、それはこちらの役割だろう。]
治癒の力がどれほどのものか、確かめてみようか。
[囁いて、唇を合わせる。 唇の端を、牙で浅く噛み裂いた。*]
(-32) nekomichi 2023/05/01(Mon) 22時頃
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[注ぎ込まれた力が彼をどう変えるのか。彼の精神と肉体が耐えられるのか。不安はあったが、異変から彼を守るのが自分の役割と心得ていた。 絆を繋ぎ、愛を投げる。 心赴くままに行うそれが、彼を奈落から遠ざけるだろう。
求められて、いくつもの接吻けを交わす。 抱き合って、肌をまさぐる。 自分の衣服は、すでに大きくはだけていた。]
(-35) nekomichi 2023/05/02(Tue) 00時半頃
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[唇に伝った血が香り、陶酔の度を深める。 許され求められれば、ためらう理由などない。]
蕩ける心地にしてあげるよ。
[唇を滑らせて耳元に息吹きかけ、耳の下を唇で吸う。 肌の下で脈打つ泉を舌先で探り、牙を肌の奥へ潜らせた。 全ての動きに官能を纏わせ、歓びのみを与える。
口中に溢れた血は、多様な魔物の血を混ぜ合わせたような、それでいて彼という人間の熱を濃く感じさせるものだった。]
(-36) nekomichi 2023/05/02(Tue) 00時半頃
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[ひと口、二口、三口。 普通の人間相手ならその程度で加減するところを、もう少し味わう。
その間も両手で彼を抱きしめ、撫でさすっていた。*]
(-37) nekomichi 2023/05/02(Tue) 00時半頃
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[美味しい、と彼が声を上げる。 口が塞がっている自分の声が、彼の喉を借りて出たかのよう。
繋がる知覚は、あるいは彼が私の血を飲んだからだろうか。 濃密な熱に、酔ってしまいそう。]
(-40) nekomichi 2023/05/02(Tue) 11時頃
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[満ちて満たされた先で、彼が合図を出す。 牙を離せば押し戻される感覚があった。]
任せて。
[唇を合わせ、血の味のキスをする。 彼の背を金属の台に押し伏せ、足を持ち上げる。 一連の動きを優雅にやってのけ、くるぶしにもうひとつ接吻けを落とした。]
(-41) nekomichi 2023/05/02(Tue) 11時頃
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君を縛るものから解き放とう。 ―――愛している。
[息だけで囁き、足首をつまんだ指先に意識を集める。 薄く。鋭く。 集中させた力の波が足首を薙いだ。
力に触れた肌が黒く染まり、崩れて細かな粒子となる。 狭い範囲を正確に砕き、落ちる足と足輪を片手に受け止めた。
黒い塵がすべて落ちれば、傷口は滑らかだ。痛みではなく、だた冷気のみを感じただろう。*]
(-42) nekomichi 2023/05/02(Tue) 11時頃
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[腕を投げかけられ、柔らかに身体を倒す。 彼の中へ吸い込まれるように唇を合わせた。 深く、長く。]
―― 君が望むなら、続きも出来るよ。
[唇を離し、艶めく笑みを浮かべる。 エロティックな方の、と指先を彼の太股に伝わせた。]
(-45) nekomichi 2023/05/02(Tue) 23時頃
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けれど、お預けされるのも、縛られるのと同じくらい好きだよ。 ままならなさに悶えるほど、後の悦びが大きくなるだろう?
[ゆるりと身を引いて、彼を助け起こした。 損なわれた足首が問題なく再生しているか、視線の端で確かめる。]
動けるようになったら、すぐに出ようか。 それとも、今すぐ私が抱えて行く?
[早くここを出て続きがしたい。 その願望は、多分顔に溢れてしまっている。*]
(-46) nekomichi 2023/05/02(Tue) 23時頃
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[繰り返された言葉だけで、軽く身悶えてしまいそう。 彼と過ごすこれからは、実りある日々になるはずだ。 なれば、早々に脱出に取りかかるとしよう。]
では私が外までエスコートしよう。
[彼を引き寄せて抱き上げる。 先ほど彼がしてくれたように、横抱きに抱えた。 両手が塞がるけれども、特に問題は無い。
腕の中のひとがどこか楽しそうなのが、若干の不確定要素だけれども。]
(-49) nekomichi 2023/05/03(Wed) 00時頃
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[持ち出すものは、自分たち自身の他には少しの荷物だけ。他にはなにも要らない。 彼を抱いて部屋の外へ出る。足音も立てず、滑るように歩んでいく。
物理的にも超自然的にも周囲と隔絶された研究施設は、出入り口も一つしかなく、当然警備も厳重だ。 だが、彼と検討するうち、いくつか穴も見えてきていた。 目指すならば、そちらだ。*]
(-50) nekomichi 2023/05/03(Wed) 00時半頃
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[彼が声を上げるのとほぼ同時に足を止め、廊下の角に身を潜めていた。 ここまで障害もなく順調に来ていたが、厄介なものが残っていたらしい。 のたうつ黒いものは無機物のようにも見える。]
あれは少し、相性が悪いね。 飼い主が近くにいないのは幸いだけれども。
[唇寄せあうように囁き交わす。 生きているもの相手に有効な手はいくつもあるが、無機物相手となると強行突破しかない。]
ほかに道はない。 行こうか。
[気負いもなく告げて、彼を抱いたまま一気に距離を詰める。]
(-53) nekomichi 2023/05/03(Wed) 22時頃
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