34 【ペアRP】花人形たちが紡ぐ夢【R18】
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─ 業務終了後 ─
[営業が終わった後、自室へ戻ろうとしたとき。 煙から声をかけられ、振り向いた。>>0:248 彼は時々こうして声をかけてくれる。 どのように思われているか正確なところは察せずとも 悪く思われていない実感はあった] 今日は、……そう、ですね、 開店直後に苦手な人が。 その後は大丈夫でした……。 [苦手な人とは、ジャーディンを時折指名しては いじめ抜く男性客だ。>>0:10 他のドールにとっても厄介な客なのだろうか]
(1) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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[カコのことを話題に出されると、>>0:249 ジャーディンは彼女と話している間の 緊張感や恐縮を思い出し、表情を少し翳らせた。 確かに悪い客ではないのだろうが、 別種の重圧を感じる相手だった。 決して厄介な相手ではないし、 いくらか穏やかな気分にもなったのだが] 煙さんも親しいんですね、カコ様と。 会話だけを求める方は、僕は慣れなくて……。 でも、いい人だとは思います……。 [彼の評価には同意できるところもあったが、 彼ほど屈託なく接することはできそうになかった]
(2) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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あの、煙さんは。 お話するだけのお得意様、多いですよね……。 何かコツとか、あるんですか。 [相手からすれば、それは“性的な需要が薄い”という 解釈になるのかもしれないが>>0:73 こういった趣旨の店において会話だけを楽しむ客が 複数つくというのは、ある種の才能であろう。 ジャーディンにとっては憧れの存在でもあった。 会話で客を楽しませる能力が自分にもあれば、 性的な奉仕に従事する必要もないのではないかと。 この店で働く限り、そういった手合いから 完全に逃れることはできないだろうけれど]**
(3) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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/* うーん 画面下部のボタン、今度は「更新を延長する」がメモと誤タップしそうに……
もうダーラに押しつけるか
(-2) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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/* でもなんかシステムメッセージ出たりするっけ……? どうだっけな…… そっとしておこっかな……
(-3) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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/* エピで試してみよ……
(-4) 2024/02/22(Thu) 22時頃
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─ 営業時間終了後・煙と ─
それは確かに、そうなんですが……。 ……ふつうの、おんなのこ……
……『普通』って、 例えばどんなふう、ですか。
僕は……奴隷としての暮らししか、 知らないので……。
[ジャーディンはドール仲間に自分の過去を 問われる機会があれば隠さず伝えただろう。>>0:9 しかし煙は出自が大分異なるようである。 『普通』の内容もきっと随分違うものだろう]
(57) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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[コツを問うと、彼は返答に悩んだようだった。>>22
自分の良さを活かして佳い人に買い取ってもらう…… それは確かに理想的な未来のようには思えるが、 客に自分から売り込むのも、駆け引きをするのも ジャーディンには思いつかない部類のことだ。 彼が店を去ることは、カコを見送ろうと傍にいた際 彼女に告げるのを聞いて知っていたが>>17 彼にとってあれは『カコに告げたこと』なのだろう。
律儀さを感じて僅かに微笑ましく感じつつ、 馴染みのドールが減ってしまうことは寂しく思った]
(58) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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そう、なんですね…… 次のご主人様はいい人そうですか。
[いつもの、こういう店に来るには幼く思える あのお嬢さんだろうか、と 彼が今日話していた客を思い浮かべる。 彼女――リッキィと会話する機会はあっただろうか。 互いに会話が盛り上がりそうにない、と思うのは ジャーディンの一方的な感想かもしれない。 この店に居続けるのと、新たな主人ができるのと どちらが幸せかは主人次第であろう。 ジャーディンは内心、煙の幸福を願っていた]**
(59) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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/* 昨夜更新したばっかりでもう60件ぐらい発言があるんですか??? こわ……
(-17) 2024/02/23(Fri) 09時頃
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/* 何かの映画でなかったっけ 「花が枯れる前に○○する」って約束するやつ…… 見たことは無くて伝聞なんだけれども
(-20) 2024/02/23(Fri) 15時頃
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[あれから一週間ほど経って、カコは再び パルテールを訪れ、煙を指名した。>>60 初めはジャーディンも手が空いていたが、 彼女が煙と話している間に 他の客が訪れ、指名されていた。 その日の客は女性だった。 特定のお気に入りドールはおらず、 幅広くいろんな相手と遊んでいく女性だ。 ドールの身体をいじり回すことより、自分に対し 愛撫を求めるタイプで、ジャーディンにとっては いくらか接しやすい相手である]
(70) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[ジャーディンは複数の客に仕込まれたとはいえ、 客の好みは千差万別。 その上、こういう店ならと素人らしい下手さを 求めてくる客もいて、変に慣れていると かえって幻滅されることすらありえた。 が、このときの女性客にはウケがよかった。 あれこれリクエストが多く、楽しそうでもあった。
諸々済んだあとには頭を撫でられ、休憩がてらに 二人で飲み物を飲みながら寄り添うことになって、 彼女の退店まではリクエストに応じて 恋人同士のように抱き締めていた。 相手が満足しているのが伝わってきて、 店を訪れる客がこういう相手ばかりなら 幾分か気楽に過ごせそうだと考えもした]
(71) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[その女性客が帰った後、カコからの言付けを聞いた。 カトレアの花を一輪手渡され、>>61 花が枯れる前に会いに来ると。>>62 まるで物語の一幕のような気取ったシーンである。 その上、初めて彼女と話した席に咲いていた花だ。 察しの悪いジャーディンも慣れない高揚を感じた。
その一方で、期待しすぎないようにと 念を押す声も彼の内にはあった。 オーナーには部屋に飾っておけばいいと 一輪挿しを貸してもらい、>>62 その赤いカトレアはその後数日間、 ジャーディンの自室の窓際に咲き続ける]
(72) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[2日後、自室の赤いカトレアが少し元気を 無くしているのを見て寂しくなったその夜。 カコからの予約が入っていた。>>63 予約をされた経験は初めてではないが 彼女なら目的は話し相手だろう。 それはジャーディンにとっては新鮮な経験だった。 彼女が選んだ席へと向かい、ぺこりとお辞儀をして] お待ちしておりました、カコ様。 僕のことはお気遣い無く……、 カコ様のお望みのもので結構です。
[ドールにもと飲み物を頼んでもらえるだけでも 光栄なのだ。それ以上の希望はなかった]
(73) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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[ドールには足元に侍るよう求める客も少なくない。
彼女が許すならば隣に腰掛けるつもりはあったが どうすればいいか戸惑い、 手持ち無沙汰に彼女のそばへと佇んだ] あの、お花、ありがとうございました。 カトレアですよね。 本物を見るのは初めてでした……。 [ジャーディンは多くの花を店の意匠でしか知らない。 オーナーがバックヤードに生花を飾ることはあるが 店内と違って気まぐれに行われることだ。 全ての客席の花が網羅されるわけでもない。 だからカコの贈り物は、様々な意味で ジャーディンに貴重な経験をもたらしていた]**
(74) 2024/02/23(Fri) 15時半頃
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/* 蔓苔桃ってクランベリーなんだ……
(-22) 2024/02/23(Fri) 21時頃
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/* 難産してたら遅くなっちゃった……
(-23) 2024/02/23(Fri) 21時半頃
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[隣に座るようにと促されて、>>79 ジャーディンはおずおずと腰を下ろした。 好きなものに付き合ってとホットチョコレートを 頼まれると、やはり気が重くはなったが、>>80 上質な飲み物を楽しめる貴重な機会と思おうとした。 カトレアの花について語る彼女を見つめながら、 ホットチョコレートのカップに手を伸ばした。 両手で包み込むように持って彼女の話を聞いて] お母様のために、お父様が庭を作られたんですか。 仲のいいご夫婦だったんですね……。
[呟くジャーディンには実感が乏しかった。 両親という存在も、その二人が親しいというのも]
(90) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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庭のお世話、昔はされてたんですね。カコ様も。 木苺……蔓苔桃……、 どういう味がするんですか……? [彼女の語りはジャーディンにとっては およそ現実離れして、物語の中の世界のようだった。
きっと彼女にとっては、 ジャーディンの語る内容がそうなのだろう。 溶けたチョコレートは恐る恐る口をつけてみると、 想像するより甘さが控えめだった。 しかし濃厚で滑らかな味わいは 相当に上質なものなのが窺えて、 やはりジャーディンは気後れした]
(91) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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僕は、花は…… 昔勤めていたお屋敷に飾られていたもののほかは オーナーが時々持ってくるものぐらいしか……。 名前もほとんど知らなくて、この店で覚えました。 好きな、もの…… [好きなものと問われると、答えを探すのに苦労した。
休日ぐらい存在するが、奴隷が自由に町中を歩いては どんな目に遭うか知れず、外出はしない。 外出せずとも不自由のない暮らしではある。 多くを望まないから、であろうけれど]
(92) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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ええっと……、 あのカモミールティーの香りは好きです。 それから、……ううん……、 ……カコ様にいただいた、あのカトレアの花。 部屋に飾っているんですけれど…… だんだん元気がなくなってきてしまって……。 [好きなものというより、気に入ったものの話だろう。 問いに答えているうちに近況のようになっていく。 話題がズレているのではと思うと 言葉を続けてはいけない気がし始めて、 ジャーディンは困ったように視線を落として カップの中身をじっと見つめた。 僅かに震える手がホットチョコレートを揺らす]
(93) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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[やはりこういう場は自分には合わないのではないか。 一番に浮かぶのがどうしてもそういう思考なのだ。 カコを嫌っているわけではないものの 彼女に自分は相応しくない気がしてしまう。 隣に居続けることがいたたまれず、 かといって勝手に席を立つわけにもいかず、 そばで縮こまることしかできなくなってしまった。 頼んでもらったホットチョコレートにも 口をつけていいのかさえわからないまま]**
(94) 2024/02/23(Fri) 22時頃
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/* >>107 別に勘違いはしていないような……?
(-30) 2024/02/24(Sat) 09時半頃
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/* 何度精製しても百合の花に見えないの、とてもわかる (百合パーティションの百合を描き直した経験) (そのあとラグの百合も描いた)
(-35) 2024/02/24(Sat) 15時半頃
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─ 回想・業務終了後(煙) ─
親しみやすい、方…… ……煙さんにとってはそうでも、僕は……。 [彼は話術に長けている。>>102 少なくとも、ジャーディンの自己評価よりは。 彼にとっては気軽なものでも、 ジャーディンにとっては重荷になるものもあった。 そして恐らくは逆もあるのだろう]
(136) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[彼を買ってくれた人は佳い主人であるらしい。>>103 それを聞くと安堵が込み上げ、 ジャーディンは満足げに微笑んだ。 けれど触れると言われて目を瞬いて、>>104 それから額に触れられて、少し仕草を挟まれ、 それがおまじないだという。 彼がかつて魔法を扱えたのだとしても、 今は封じられているはず。だから本当にそれは 気休めの『おまじない』なのだと理解して] ありがとうございます。 煙さんにもいいことが起きますように。 [去っていく彼を見送り、自室へ戻った]*
(137) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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─ 現在(カコ) ─ [木苺と蔓苔桃の味を説明してもらって、>>123 ジャーディンは意外と言わんばかりに目を丸くした] 蔓苔桃ってそんなに酸っぱいんですか。 でもジュースにするんですね。 [木苺程度の味わいなら進んでジュースにするだろうが そのままではとても飲めないのに蜂蜜を垂らしてまで ジュースにして飲む、というのが可笑しく思えて ジャーディンはくすくすと笑った。 人前でそんな笑顔を見せたことは今まで無かった]
(138) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[が、その笑顔も以前の屋敷での仕事を問われると 幻のようにかき消えた。>>124 言いづらそうに視線を迷わせ、 ラグの縁やテーブルの縁に視線を向けながら] 掃除、とか、そのぐらい……です。 あまり長くいなかったので……。 [かつてのジャーディンは、誰かに買われても 馴染みきらないうちに嫌われてしまい、 追い払うように市場に出される、その繰り返しだ。 仕事らしい仕事を任せてもらった経験は無かった]
(139) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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[『やっぱり』と確認するような問いかけには>>125 素直な頷きを返して、カトレアを飾ったことを 喜んでもらえて気恥ずかしそうに頬を染める。>>126 だが鉢植えと言われると、困ったように眉を寄せ] 鉢植えは……世話の仕方がわかりません……。 [切り花はいずれ枯れゆく運命、 ゆえに花瓶に挿しておくだけでいい。
だが鉢植えとなれば、枯れてしまえば 世話が悪かったことになる。 放っておける植物ならなんとかなろうが、 こまめな手入れが必要ならば難しいだろう]
(140) 2024/02/24(Sat) 20時頃
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