24 研究棟の共存試験 【R18ペア】
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海と断崖で周囲と隔絶された孤島に、小さな建物がある。
一見、取るに足らぬ平凡な建造物と見えるそれこそが、秘密結社《ヴォルフスアウゲン》の研究所だった。
広大な地下部には様々な設備が揃い、多種多様な実験を可能にしている。
研究者や被験者その他の居住空間も充実しており、一生を施設から出ずに過ごすことも可能だろう。
研究所の主たる研究対象は、超自然的能力を持つ生物、すなわち超能力と呼ばれる力を持つ人間や、一般の生物の域を外れた、いわゆる魔物と呼ばれるものである。
研究結果は様々な形で応用され、結社の力となっていた。
そんな研究所へ、ある日《ヴォルフスアウゲン》の総統が視察に訪れる。
一通り研究所を回った総統は、満足の様子で頷いた。
そして、研究所全体へ、自らの声で直接告げたのである。
(#0) 2023/04/21(Fri) 20時頃
総統の発言に、研究所全体がざわめいた。
これは直接総統に研究成果をアピールする好機である。
うまくすれば、幹部に取り立てられるかもしれない。
あるいは、より充実した研究設備を望めるかもしれない。
示されたパーティーの期日へ向けて、研究所は静かな熱気に包まれた。
(#1) 2023/04/21(Fri) 20時頃
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